JP2015150986A - 車両ルーフサイド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性が低下することなく4枚以上の板材を接合させることができる車両ルーフサイド構造を得る。
【解決手段】ルーフサイドレール14において、レインフォースガセット36との結合部58では、ルーフパネル12の外フランジ12B、サイドアウタパネル52の内フランジ52B、レールアウタパネル46の内フランジ部46B、レールインナパネル44の内フランジ部44B及びレインフォースガセット36の接合部48、以上5枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接(LSW)により溶接されている(レーザ溶接部60)。つまり、これらの板材において、レーザ溶接部60に切欠き部や穴部を形成する必要がないので、剛性が確保された状態で全ての板材を同一の位置で接合させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両ルーフサイド構造に関する。
下記特許文献1には、スポット溶接を用いたルーフサイド構造について開示されている。ここでは、ルーフパネル、サイドメンバアウタ、センタピラーレインフォース、サイドメンバインナーの4枚の板材が重ね合わされた状態でスポット溶接によって接合されている。
特開2009−220599号公報
しかしながら、通常、車両用の板材においてスポット溶接が用いられる場合、重ね合わせた状態で同一の位置で接合される板材は、溶接の品質上3枚までが限界である。このため、4枚の板材を接合させる際、そのうちの1枚に切欠き部や穴部等を形成し、スポット溶接の溶接部において板材が3枚となるようにする必要がある。このように、板材において、切欠き部や穴部を形成するとなると、当該板材の剛性が低くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、剛性が低下することなく4枚以上の板材を接合させることができる車両ルーフサイド構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の車両ルーフサイド構造は、ルーフパネルと、前記ルーフパネルの車両幅方向の端部において車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールの内板を構成するレールインナパネルと、前記レールインナパネルの車両幅方向外側に配置され、当該レールインナパネルとで閉断面部を形成するレールアウタパネルと、前記ルーフサイドレールの車両幅方向外側に配置されたサイドメンバアウタパネルと、を備え、前記ルーフパネルと、前記サイドメンバアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記レールインナパネルとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている。
請求項1に記載の車両ルーフサイド構造では、ルーフパネル、サイドメンバアウタパネル、レールアウタパネル及びレールインナパネルの4枚全ての板材が同一の位置でレーザ溶接により溶接されている。ここで、レーザ溶接(いわゆるLSW(レーザ・スクリュー・ウェルディング)では、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、上記4枚の板材において、同一の位置でレーザ溶接により溶接することができる。本発明では、各板材において、レーザ溶接部に切欠き部や穴部を形成する必要がないため、剛性が確保された状態で全ての板材を溶接することができる。
請求項2に記載の車両ルーフサイド構造は、請求項1に記載の車両ルーフサイド構造は、前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと前記ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットをさらに備え、前記ルーフパネルと、前記サイドメンバアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記レールインナパネルと、前記レインフォースガセットとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている。
請求項2に記載の車両ルーフサイド構造では、ルーフパネルにおいてルーフリインフォースメントが設けられた箇所では、レインフォースガセットを含め、ルーフパネル、サイドメンバアウタパネル、レールアウタパネル及びレールインナパネルの5枚全ての板材が同一の位置でレーザ溶接により溶接される。
請求項3に記載の車両ルーフサイド構造は、ルーフパネルの車両幅方向の端部において車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールの内板を構成するレールインナパネルと、前記ルーフサイドレールの外板を構成して当該レールインナパネルの車両幅方向外側に配置され、当該レールインナパネルとで閉断面部を構成するレールアウタパネルと、前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの内板を構成し、前記レールインナパネルと対向するピラーインナパネルと、前記ピラーの外板を構成して前記ピラーインナパネルの車両幅方向外側に配置され、前記レールアウタパネルと対向するピラーアウタパネルと、前記ピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと当該ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットと、を備え、前記ピラーアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記ピラーインナパネルと、前記レールインナパネルと、前記レインフォースガセットとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている。
請求項3に記載の車両ルーフサイド構造では、ルーフサイドレールにおいて、レールインナパネルとレールアウタパネルとで閉断面部を構成することで剛性を向上させている。ここで、ピラーアウタパネル、レールアウタパネル、ピラーインナパネル、レールインナパネル及びレインフォースガセットの5枚全ての板材が同一の位置でレーザ溶接により溶接されている。レーザ溶接では、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、上記5枚の板材において、同一の位置でレーザ溶接により溶接することができる。本発明では、各板材において、レーザ溶接部に切欠き部や穴部を形成する必要がないため、剛性が確保された状態で全ての板材を溶接することができる。
請求項4に記載の車両ルーフサイド構造は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両ルーフサイド構造において、前記レールインナパネルにおける車両幅方向内側端部は、車両前後方向に沿って直線状に形成されている。
4枚以上の板材において、溶接部において板材が3枚となるようにするための切欠き部を形成する必要がないため、請求項4に記載の車両ルーフサイド構造では、レールインナパネルにおける車両幅方向内側端部を車両前後方向に沿って直線状に形成することができる。このため、切欠き部が形成された板材よりも剛性を向上させることができる。
請求項5に記載の車両ルーフサイド構造は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両ルーフサイド構造において、前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと前記ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットにおける車両幅方向外側端部は、前記レールインナパネルの車両幅方向外側端部まで延びている。
レーザ溶接では、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、レインフォースガセットをレールアウタパネル、ピラーインナパネル及びレールインナパネルと同じ位置で溶接させることができる。このため、請求項5に記載の車両ルーフサイド構造では、レインフォースガセットにおける車両幅方向外側端部をレールインナパネルの車両幅方向外側端部まで延ばしている。これにより、ルーフサイドレールにおいて、剛性を向上させることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両ルーフサイド構造は、剛性が低下することなく4枚以上の板材を接合させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両ルーフサイド構造は、剛性が低下することなく、ルーフパネルを含め5枚の板材を接合させることができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両ルーフサイド構造は、剛性が低下することなく、ピラーを含め5枚の板材を接合させることができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両ルーフサイド構造は、切欠き部が形成された場合よりも車両骨格の剛性を向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の車両ルーフサイド構造は、ルーフサイドレールにおいて、剛性を向上させることができ、外部入力を効率よく伝達することができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る車両ルーフサイド構造が適用された車両上部を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿ってロッカを切断したときの断面図である。 図2の矢印A方向から見た側面図である。 比較例であり、図2に相当する断面図である。 比較例であり、図3に相当する断面図である。
図面を用いて、本発明の実施形態に係る車両ルーフサイド構造について説明する。なお、車両前後方向前方側を矢印FRで示し、車両幅方向外側を矢印OUTで示し、車両上下方向上側を矢印UPで示す。また、以下の説明で、特記なく前後、上下の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下を示すものとする。
(車両ルーフサイド構造の構成)
図1には、本実施の形態に係る車両ルーフサイド構造10(図2参照)が適用された車両上部11が斜視図にて示されている。図1に示されるように、車両上部11には、鋼板等の金属で形成されたルーフパネル12が設けられており、当該ルーフパネル12の車両幅方向の端部には車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレール14がそれぞれ設けられている。
一対のルーフサイドレール14の前端部には、フロントヘッダ16が車両幅方向に沿って架け渡されており、後端部にはリアヘッダ18が車両幅方向に沿って架け渡されている。また、ルーフサイドレール14の前端部からは、車両前方側かつ下方側へ向かってフロントピラー20が延在されている。また、ルーフサイドレール14の車両前後方向中央部からは、下方側へ向かってセンタピラー22が延在されている。さらに、ルーフサイドレール14の後端からは、車両後方側かつ下方側へ向かってリヤピラー24が延在されている。
フロントピラー20の下端部、センタピラー22の下端部及びリヤピラー24の下端部は、車両前後方向に沿って延在された図示しないロッカにそれぞれ接合されている。そして、ロッカ、フロントピラー20、ルーフサイドレール14及びセンタピラー22によって、車両側面視で略矩形状のフロントサイドドア開口部26が形成されている。また、ロッカ、センタピラー22、ルーフサイドレール14及びリヤピラー24によって、車両側面視で略矩形状のリヤサイドドア開口部28が形成されている。このフロントサイドドア開口部26、リヤサイドドア開口部28が、図示しないフロントサイドドア、リヤサイドドアによってそれぞれ閉止されることによって、キャビン30と車外32側とが開閉可能に隔成されている。
また、センタピラー22の配設部位において、ルーフパネル12の車両幅方向に沿ってルーフリインフォースメント34が設けられている。このルーフリインフォースメント34の長手方向の両端部には、鋼板等の金属で形成されたレインフォースガセット36が設けられている。
レインフォースガセット36は、図2に示されるように、車両上下方向に沿って切断されたときの断面形状が略逆L字状を成しており、車両幅方向内側に位置する上壁36Aと車両幅方向外側に位置する側壁36Bとを含んで構成されている。上壁36Aの端部側には締結穴38が複数形成されており(図3参照)、ボルト40及びウェルドナット42を介して、当該上壁36Aにルーフリインフォースメント34が締結されている。そして、ルーフリインフォースメント34が締結されたレインフォースガセット36がルーフサイドレール14に結合されている(後述する)。
ここで、ルーフパネル12は、平面視で略矩形状を成しており、車両上方側へ凸状に膨らむように形成されている。また、ルーフパネル12は、キャビン30を車両上方側から覆う意匠部を成す本体部12Aを備えており、当該本体部12Aの車両幅方向の両端部からは、車両幅方向外側へ向かって外フランジ12Bがそれぞれ延出されている。
一方、ルーフサイドレール14は、当該ルーフサイドレール14の内板を構成するレールインナパネル44と、レールインナパネル44の車両幅方向外側に配置されルーフサイドレール14の外板を構成するレールアウタパネル46と、を備えている。
レールインナパネル44は鋼板等の金属で形成されており、車両上下方向に沿って切断されたときの断面形状が車両幅方向外側に開口された略ハット型を成している。また、レールアウタパネル46も鋼板等の金属で形成されており、当該断面形状が車両幅方向内側に開口された略ハット型を成している。そして、レールアウタパネル46においていわゆる一般部となる本体部46Aと、レールインナパネル44において一般部となる本体部44Aとで、閉断面部45が構成されるようになっている。
レールアウタパネル46の本体部46Aの車両幅方向の内端部からは、車両幅方向内側へ向かって内フランジ部46Bが延出されており、当該本体部46Aの車両幅方向の外端部からは、下方側かつ車両幅方向外側へ向かって外フランジ部46Cが延出されている。
また、レールインナパネル44の本体部44Aの車両幅方向の内端部からは、車両幅方向内側へ向かって内フランジ部44Bが延出されており、当該本体部44Aの車両幅方向の外端部からは、下方側かつ車両幅方向外側へ向かって外フランジ部44Cが延出されている。なお、図3は、図2における矢印A方向から見た側面図であるが、図3に示されるように、レールインナパネル44における内フランジ部44Bの車両幅方向内側端部44B1は、車両前後方向に沿って直線状に形成されている。
また、図1に示されるように、センタピラー22の配設部位では、図2に示されるように、レールインナパネル44の車両幅方向内側にはレインフォースガセット36が対向して配置されている。当該レインフォースガセット36の上壁36Aにおける側壁36B側には、レールインナパネル44の内フランジ部44Bと対向する接合部48が設けられている。また、レインフォースガセット36の側壁36Bの端部側には、レールインナパネル44の外フランジ部44Cと対向する接合部50が設けられている。つまり、レインフォースガセット36の車両幅方向外側端部50Aは、レールインナパネル44の車両幅方向外側端部に位置する外フランジ部44Cまで延びている。
レールアウタパネル46の車両幅方向外側には、サイドメンバアウタパネルとしてのサイドアウタパネル52が配置されている。サイドアウタパネル52は鋼板等の金属で形成されており、車両上下方向に沿って切断されたときの断面形状が車両幅方向内側に開口された略ハット型を成している。
そして、サイドアウタパネル52において、意匠部を成す本体部52Aを備えており、当該本体部52Aとレールアウタパネル46の本体部46Aとで、閉断面部55が構成されるようになっている。サイドアウタパネル52の本体部52Aの車両幅方向の内端部からは、車両幅方向内側へ向かって内フランジ52Bが延出されており、当該本体部52Aの車両幅方向の外端部からは、下方側かつ車両幅方向外側へ向かって外フランジ52Cが延出されている。
一方、センタピラー22は、当該センタピラー22の内板を構成するピラーインナパネル54と、ピラーインナパネル54の車両幅方向外側に配置されセンタピラー22の外板を構成するピラーアウタパネル56と、を備えている。
ピラーアウタパネル56は鋼板等の金属で形成されており、レールアウタパネル46の車両幅方向外側に配置されるようになっている。ピラーアウタパネル56も鋼板等の金属で形成されている。ピラーアウタパネル56は、レールアウタパネル46の本体部46Aの一部と対向するように形成されており、車両幅方向内側が開口された略V字状を成す本体部56Aを備えている。この本体部56Aの下端部からは下方側かつ車両幅方向外側へ向かって接合部56Bが延出されている。
ピラーインナパネル54は、レールインナパネル44の車両幅方向外側に配置されるようになっている。ピラーインナパネル54は、レールインナパネル44の本体部44Aの一部と対向するように形成されており、車両幅方向外側が開口された略V字状を成す本体部54Aを備えている。この本体部54Aの下端部からは下方側かつ車両幅方向外側へ向かって接合部54Bが延出されている。
以上のような構成により、ルーフサイドレール14において、レインフォースガセット36との結合部58では、ルーフパネル12の外フランジ12Bと、サイドアウタパネル52の内フランジ52Bと、レールアウタパネル46の内フランジ部46Bと、レールインナパネル44の内フランジ部44Bと、レインフォースガセット36の接合部48と、は全て重なり合うように設定されている。そして、本実施形態では、これら5枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接により溶接されている(レーザ溶接部60)。
なお、図1に示されるように、ルーフパネル12において、ルーフリインフォースメント34が設けられていない箇所では、ルーフサイドレール14において、レインフォースガセット36は接合されない。この場合、ルーフパネル12の外フランジ12B、サイドアウタパネル52の内フランジ52B、レールアウタパネル46の内フランジ部46B、レールインナパネル44の内フランジ部44Bの4枚の板材がレーザ溶接により溶接されることになる(図3に示すレーザ溶接部61)。
また、ルーフサイドレール14において、センタピラー22との結合部62では、ピラーアウタパネル56の接合部56Bと、レールアウタパネル46の外フランジ部46Cと、ピラーインナパネル54の接合部54Bと、レールインナパネル44の外フランジ部44Cと、レインフォースガセット36の接合部50と、は全て重なり合うように設定されている。そして、本実施形態では、これら5枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接により溶接されている(レーザ溶接部64)。
なお、以上のレーザ溶接は、例えば、LSW(laser screw welding)である。
(車両ルーフサイド構造の作用・効果)
次に、車両ルーフサイド構造の作用・効果について説明する。
上述のように、本実施形態では、図2に示されるように、ルーフサイドレール14において、レインフォースガセット36との結合部58では、ルーフパネル12の外フランジ12B、サイドアウタパネル52の内フランジ52B、レールアウタパネル46の内フランジ部46B、レールインナパネル44の内フランジ部44B及びレインフォースガセット36の接合部48、以上5枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接により溶接されている(レーザ溶接部60)。
なお、ルーフパネル12において、ルーフリインフォースメント34が設けられていない箇所では、ルーフパネル12の外フランジ12B、サイドアウタパネル52の内フランジ52B、レールアウタパネル46の内フランジ部46B及びレールインナパネル44の内フランジ部44B、以上4枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接により溶接される(図3に示すレーザ溶接部61)。
また、ルーフサイドレール14において、センタピラー22との結合部62では、ピラーアウタパネル56の接合部56B、レールアウタパネル46の外フランジ部46C、ピラーインナパネル54の接合部54B、レールインナパネル44の外フランジ部44C及びレインフォースガセット36の接合部50、以上5枚の板材が全て同一の位置でレーザ溶接により溶接されている(レーザ溶接部64)。
LSWでは、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、例えば、ルーフパネル12の外フランジ12B、サイドアウタパネル52の内フランジ52B、レールアウタパネル46の内フランジ部46B及びレールインナパネル44の内フランジ部44Bの結合部58において、切欠き部や穴部を形成する必要がない。したがって、これらの板材において、剛性が確保された状態で全ての板材を同一の位置で接合させることができる。
これにより、ルーフサイドレール14の剛性を向上させることができ、車両前部に衝撃荷重が入力された場合、当該ルーフサイドレール14を介して、車両前後方向後方側へ向かって衝突荷重を確実に伝達することができる。また、車両側部に衝撃荷重が入力された場合、センタピラー22及びレインフォースガセット36を介して、ルーフリインフォースメント34を経て車両幅方向へ衝突荷重を伝達することができる。
また、LSWでは、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、生産性が向上する。さらに、LSWによる溶接技術では、スポット溶接技術と比較して、溶接打点の間隔を短くすることができる。このため、パネル間において、結合させたい部位に打点を集中的に配置させることができる。これにより、車両ルーフサイド構造において、剛性をさらに向上させることができ、車両13(図1参照)の操縦安定性を向上させることができる。
一般的に、スポット溶接の場合、溶接の品質上3枚までが限界であるため、図4及び図5に示されるように、ルーフサイドレール100において、レインフォースガセット102が結合された結合部104では、サイドアウタパネル106の内フランジ106A、レールアウタパネル108の内フランジ部108A及びレインフォースガセット102の接合部102A、以上3枚の板材しか同一の位置で溶接することはできない(スポット溶接部110)。このため、レールインナパネル112には切欠き部112Aが形成されている。
これに対して、本発明では、4枚以上の板材において、溶接部において板材が3枚となるようにするための切欠き部を形成する必要がない。このため、本実施形態では、図3に示されるように、レールインナパネル44における内フランジ部44Bの車両幅方向内側端部44B1を車両前後方向に沿って直線状に形成することができる。これにより、レールインナパネル44において切欠き部が形成された場合よりも車両骨格の剛性を向上させることができる。
また、上記のように、スポット溶接の場合3枚までが限界であるため、図4に示されるように、ルーフサイドレール100とセンタピラー114との結合部116では、ピラーアウタパネル118の接合部118Aとレールアウタパネル108の外フランジ部108Bとがスポット溶接され(スポット溶接部120)、ピラーインナパネル122の接合部122Aとレールインナパネル112の外フランジ部112Bとがスポット溶接されている(スポット溶接部124)。
この場合、レールアウタパネル108の外フランジ部108Bとピラーインナパネル122の接合部122Aとの間には、異音防止の為に隙間126が設けられることになる。このため、意匠上の制約を受けてしまう。
これに対して、本発明では、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、図2に示されるように、レインフォースガセット36をピラーアウタパネル56、レールアウタパネル46、ピラーインナパネル54及びレールインナパネル44と同じ位置で溶接させることができる。これにより、ルーフサイドレール14において、剛性を向上させることができる。
そして、本実施形態では、4枚以上の板材の溶接が可能であるため、レインフォースガセット36の接合部50の車両幅方向外側端部をレールインナパネル44の外フランジ部44Cの車両幅方向外側端部まで延ばしている。これにより、ルーフサイドレール14において、剛性をさらに向上させることができる。このように、レインフォースガセット36をピラーアウタパネル56、レールアウタパネル46、ピラーインナパネル54及びレールインナパネル44と同じ位置で溶接させることで、図4に示す隙間126を設ける必要が無く、意匠上の制約を受ける必要がない。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態では、図2に示されるように、ルーフサイドレール14におけるセンタピラー22との結合部62におけるレーザ溶接部64において、サイドアウタパネル52の外フランジ52Cが接合されていないが、当該外フランジ52Cが他の板材と共に接合されても良いのは勿論のことである。
また、本実施形態では、ルーフサイドレール14において、レインフォースガセット36との結合部58及びセンタピラー22との結合部62において説明したが、4枚以上の板材が重なり合う部位においてレーザ溶接は可能であるため、これ以外の部位においても適用可能である。また、3枚の板材が重なりあった部位においても勿論適用可能である。
さらに、本実施形態では、図1に示すルーフサイドレール14とセンタピラー22との結合部62において説明したが、ルーフサイドレール14とフロントピラー20やリヤピラー24との結合部に適用されても良いのは勿論のことである。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両ルーフサイド構造
11 車両上部
12 ルーフパネル
13 車両
14 ルーフサイドレール
20 フロントピラー(ピラー)
22 センタピラー(ピラー)
24 リヤピラー(ピラー)
34 ルーフリインフォースメント
36 レインフォースガセット
44 レールインナパネル(ルーフサイドレール)
44B1 車両幅方向内側端部(レールインナパネルにおける車両幅方向内側端部)
45 閉断面部
46 レールアウタパネル(ルーフサイドレール)
50A 車両幅方向外側端部(レインフォースガセットにおける車両幅方向外側端部)
52 サイドアウタパネル(サイドメンバアウタパネル)
54 ピラーインナパネル(ピラー)
56 ピラーアウタパネル(ピラー)
60 レーザ溶接部
61 レーザ溶接部
64 レーザ溶接部

Claims (5)

  1. ルーフパネルと、
    前記ルーフパネルの車両幅方向の端部において車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールの内板を構成するレールインナパネルと、
    前記レールインナパネルの車両幅方向外側に配置され、当該レールインナパネルとで閉断面部を形成するレールアウタパネルと、
    前記ルーフサイドレールの車両幅方向外側に配置されたサイドメンバアウタパネルと、
    を備え、
    前記ルーフパネルと、前記サイドメンバアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記レールインナパネルとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている車両ルーフサイド構造。
  2. 前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと前記ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットをさらに備え、
    前記ルーフパネルと、前記サイドメンバアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記レールインナパネルと、前記レインフォースガセットとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている請求項1に記載の車両ルーフサイド構造。
  3. ルーフパネルの車両幅方向の端部において車両前後方向に沿って延在されたルーフサイドレールの内板を構成するレールインナパネルと、
    前記ルーフサイドレールの外板を構成して当該レールインナパネルの車両幅方向外側に配置され、当該レールインナパネルとで閉断面部を構成するレールアウタパネルと、
    前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの内板を構成し、前記レールインナパネルと対向するピラーインナパネルと、
    前記ピラーの外板を構成して前記ピラーインナパネルの車両幅方向外側に配置され、前記レールアウタパネルと対向するピラーアウタパネルと、
    前記ピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと当該ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットと、
    を備え、
    前記ピラーアウタパネルと、前記レールアウタパネルと、前記ピラーインナパネルと、前記レールインナパネルと、前記レインフォースガセットとが同一の位置でレーザ溶接により溶接されている車両ルーフサイド構造。
  4. 前記レールインナパネルにおける車両幅方向内側端部は、車両前後方向に沿って直線状に形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両ルーフサイド構造。
  5. 前記ルーフサイドレールに接続され車両上下方向に沿って延在されたピラーの配設部位において前記ルーフパネルの車両幅方向に沿って延在されたルーフリインフォースメントと前記ピラーの上部とを連結するレインフォースガセットにおける車両幅方向外側端部は、前記レールインナパネルの車両幅方向外側端部まで延びている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両ルーフサイド構造。
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