JP2015148645A - 光ファイバコード - Google Patents

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岡田 圭輔
Keisuke Okada
圭輔 岡田
佐藤 文昭
Fumiaki Sato
佐藤  文昭
明義 野口
Akiyoshi Noguchi
明義 野口
美昭 長尾
Yoshiaki Nagao
美昭 長尾
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Abstract

【課題】通信データ容量を増大させるとともにコネクタ接続のための端末処理を容易にしつつ、曲げられたときの伝送特性の劣化や光ファイバの損傷を防ぐことが可能な光ファイバコードを提供する。【解決手段】複数本の光ファイバ15が並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線12A,12Bと、複数枚の光テープ心線12A,12Bを積層させた光テープ心線積層体の周囲を覆う外被13と、を有する光ファイバコードであって、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bには、並列した光ファイバ15同士の間でテープ心線の幅方向に変位可能に分割された複数の分割部22を有する非結合部21が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の光ファイバが配列された光テープ心線を備える光ファイバコードに関する。
近年、ますます、通信データ容量の増大が望まれている。これに伴い、データ基地で使用される光ファイバコードの大容量化も望まれている。このような大容量化に対応すべく、例えば、特許文献1に記載のように、多心の光ファイバを含む光テープ心線が積層されて配置された光ファイバコードが提案されている。この構成の光ファイバコードでは、光テープ心線を用いているため、コードの端末において光ファイバがばらけることがなく、コードの端末における多心一括でのコネクタ接続の処理が容易である。
特開2004−61649号公報
特許文献1に記載の構成では、複数枚の光テープ心線が積層された状態でコードの内部に収容されている。このため、コードを曲げたときに、曲げの外側にくる光テープ心線には張り歪みが発生し、曲げの内側にくる光テープ心線には余り歪みが発生する場合がある。このように光テープ心線に張り歪みや余り歪みが発生すると、光ファイバにおける伝送特性の劣化を招いてしまう。また、通常の取扱いでは、光ファイバの破断までに至ることは少ないが、作業中などに不慮な曲げが加わると、余り歪みが過大になり、光テープ心線が座屈し、光ファイバが損傷するおそれがある。
本発明は、通信データ容量を増大させるとともにコネクタ接続のための端末処理を容易にしつつ、曲げられたときの伝送特性の劣化や光ファイバの損傷を防ぐことが可能な光ファイバコードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光ファイバコードは、複数本の光ファイバが並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線と、複数枚の前記光テープ心線を積層させた光テープ心線積層体の周囲を覆う外被と、を有する光ファイバコードであって、互いに重なり合う前記光テープ心線の少なくとも一方には、並列した前記光ファイバ同士の間でテープ心線の幅方向に変位可能に分割された複数の分割部を有する非結合部が設けられている。
本発明によれば、通信データ容量を増大させるとともにコネクタ接続のための端末処理を容易にしつつ、曲げられたときの伝送特性の劣化や光ファイバの損傷を防ぐことが可能な光ファイバコードを提供することができる。
本実施形態に係る光ファイバコードの幅方向に沿った断面図である。 本実施形態に係る光ファイバコードの長手方向に沿った断面図である。 光ファイバコードを構成する光テープ心線を示す図であって、(a)は一方の光テープ心線の平面図、(b)は他方の光テープ心線の平面図である。 非結合部のない光テープ心線を備えた光ファイバコードの曲げた状態を示す長手方向に沿った概略断面図である。 本実施形態に係る光ファイバコードを曲げた際の光テープ心線の状態を示す光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 本実施形態に係る光ファイバコードの曲げた状態を示す長手方向に沿った概略断面図である。 変形例1に係る光ファイバコードの光テープ心線の平面図である。 変形例1に係る光ファイバコードを曲げた際の光テープ心線の状態を示す光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 変形例2に係る光ファイバコードの光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 変形例2に係る光ファイバコードを曲げた際の光テープ心線の状態を示す光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 変形例3に係る光ファイバコードの光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 変形例3に係る光ファイバコードを曲げた際の光テープ心線の状態を示す光テープ心線の幅方向に沿った断面図である。 変形例4に係る光ファイバコードに用いられる光テープ心線の斜視図である。 変形例5に係る光ファイバコードに用いられる光テープ心線の斜視図である。
〈本発明の実施形態の概要〉
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本発明にかかる光ファイバコードの一実施形態は、
(1)複数本の光ファイバが並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線と、
複数枚の前記光テープ心線を積層させた光テープ心線積層体の周囲を覆う外被と、
を有する光ファイバコードであって、
互いに重なり合う前記光テープ心線の少なくとも一方には、並列した前記光ファイバ同士の間でテープ心線の幅方向に変位可能に分割された複数の分割部を有する非結合部が設けられている。
(1)の構成によれば、光ファイバコードは複数の光テープ心線を有するため、通信データ容量を増大させることができるとともにコネクタ接続のための端末処理を容易に行うことができる。また、光ファイバコードが光テープ心線の積層方向に曲げられると、曲げの外側の光テープ心線が引っ張られ、曲げの内側の光テープ心線が縮むように撓む。その場合、上記(1)の構成によれば、非結合部において、光テープ心線の分割部が幅方向に広がり、広がった分割部の間に他方の光テープ心線または分割部が入り込む。これにより、内側の光テープ心線と外側の光テープの曲げ中心からの距離の差が少なくなり、外側の光テープ心線における張り歪み及び内側の光テープ心線における余り歪みが抑えられる。したがって、光ファイバコードを敷設する際の作業中などに不慮な曲げが加わったとしても、光テープ心線の光ファイバにおける伝送損失や光ファイバの座屈による損傷または破断が防止される。
(2)互いに重なり合う前記光テープ心線の両方に、互いに少なくとも一部が重なる前記非結合部を有していても良い。
(2)の構成によれば、光ファイバコードが曲げられた際に、非結合部において、曲げの外側の光テープ心線の分割部間に曲げの内側の光テープ心線の分割部が入り込むとともに、曲げの内側の光テープ心線の光ファイバ間に曲げの外側の光テープ心線の分割部が入り込む。このように、曲げの外側の光テープ心線の分割部と曲げの内側の光テープ心線の分割部とが互いに入り込むことで、外側の光テープ心線における張り歪み及び内側の光テープ心線における余り歪みがさらに抑えられる。
(3)前記光テープ心線は、前記光テープ心線における全ての前記光ファイバ同士が結合されている結合部を有し、前記非結合部は、前記結合部よりも長手方向に長くても良い。
(3)の構成によれば、光ファイバコードの内部で一方の光テープ心線が長手方向に位置ずれする等して一方の光テープ心線の非結合部に他方の光テープ心線の結合部が重なるように配置された場合であっても、非結合部が結合部よりも長手方向に長いため、それぞれの光テープ心線の非結合部の少なくとも一部が互いに重なり合い易い。これにより、光ファイバコードが曲げられた際に、曲げの外側の光テープ心線の分割部と曲げの内側の光テープ心線の分割部とが互いに入り込む動作を確保し易くなる。これにより、外側の光テープ心線における張り歪み及び内側の光テープ心線における余り歪みをさらに抑えられる。
(4)互いに重なり合う前記光テープ心線の前記非結合部は、長手方向の同一位置に設けられていても良い。
(4)の構成によれば、光ファイバコードが曲げられた状態でも、曲げの外側の光テープ心線の分割部と曲げの内側の光テープ心線の分割部とが互い対向するように配置されるため、曲げの外側の光テープ心線の分割部と曲げの内側の光テープ心線の分割部とが互いに長く容易に入り込むことができる。これにより、外側の光テープ心線における張り歪み及び内側の光テープ心線における余り歪みがさらに抑えられる。
(5)互いに重なり合う前記光テープ心線の前記非結合部において、光テープ心線の幅方向における前記光ファイバ同士の間での分割箇所の数が異なるとともに、前記光ファイバ同士の間での分割箇所が前記光テープ心線の幅方向の異なる箇所に設けられていても良い。
(5)の構成によれば、光ファイバコードが曲げられた際に、一方の光テープ心線の分割部間への他方の光ファイバの分割部の入り込みを容易にすることができる。また、一方の光テープ心線の分割箇所の数を減らすことができ、非結合部を形成する工程を簡略化して、容易に光ファイバコードを製造することができる。
〈本発明の実施形態の詳細〉
以下、本発明に係る光ファイバコードの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る光ファイバコード10の幅方向に沿った断面図である。図2は、本実施形態に係る光ファイバコード10の長手方向に沿った断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る光ファイバコード10は、光テープ心線積層体11を有している。光テープ心線積層体11は、複数枚(本例では2枚)の光テープ心線12A,12Bを備えており、これらの光テープ心線12A,12Bは、互いに厚さ方向に積層されている。光テープ心線12A,12Bが積層されて構成される光テープ心線積層体11は、その周囲が外被13によって覆われている。光テープ心線積層体11と外被13との間には、例えば、アラミド繊維等からなる抗張力繊維14が設けられている。
光テープ心線12A,12Bは、それぞれ複数本(本例では12本)の光ファイバ15を有している。光ファイバ15は、光テープ心線の幅方向に並列に配置されており、被覆層16によって一体化されている。光ファイバ15は、コアとクラッドとからなるガラスファイバの周囲を樹脂で被覆したものである。光テープ心線積層体11を覆う外被13には、光テープ心線積層体11の幅方向の両側に、例えば、金属や繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)の線条体からなる抗張力体17が設けられている。これらの抗張力体17は、その中心が、光ファイバコード10の厚さ方向のコード中心線CL上に配置されている。
また、光テープ心線12A,12Bにおける各光ファイバ15の中心を通る幅方向のテープ中心線CLa,CLbは、それぞれ光ファイバコード10のコード中心線CLに対して厚さ方向へずれた位置に配置されている。光テープ心線12Aのテープ中心線CLaは、コード中心線CLに対して厚さ方向へ所定距離だけ離れた位置に配置されている。光テープ心線12Bのテープ中心線CLbは、光テープ心線12Aとは反対側に向かってコード中心線CLに対してテープ心線12Aと同一距離だけ離れた位置に配置されている。
図3は、光ファイバコード10を構成する光テープ心線12A,12Bを示す図であって、(a)は光テープ心線12Aの平面図、(b)は光テープ心線12Bの平面図である。
図3(a)に示すように、光テープ心線12Aは、長手方向に所定の間隔をあけて複数の非結合部21を有している。非結合部21では、幅方向に沿って隣り合う光ファイバ15同士が幅方向に離れるように変位可能に分割されている。本例では、非結合部21において、12本の光ファイバ5がそれぞれ独立して変位可能に12分割されて12個の分割部22が設けられている。この非結合部21は、例えば、複数本の光ファイバ15を一体化している被覆層16を、長手方向に沿って切断することで形成される。そして、光テープ心線12Aは、非結合部21の間で全ての光ファイバ15同士が一体化された部分が結合部23とされている。非結合部21の長手方向の長さL1は、結合部23の長さ方向の長さL2よりも長く設けられている。
図3(b)に示すように、光テープ心線12Aに重なり合う光テープ心線12Bも、長手方向に間隔をあけて複数の非結合部21を有しており、光テープ心線12Aと同様の構成を有している。また、光テープ心線12Bの非結合部21は、長手方向において光テープ心線12Aと同一のピッチ(同位相)で複数設けられている。本例では、光テープ心線12Aの非結合部21の各々と光テープ心線12Bの非結合部21の各々とが、互いに略全体が重なった状態で配置されている。このように、本例の光テープ心線12Aの非結合部21と光テープ心線12Bの非結合部21は、長手方向の同一位置に設けられている。なお、上記構成に限られず、光テープ心線12Aと光テープ心線12Bとが互いに重ねられた状態において、光テープ心線12Aの非結合部21と光テープ心線12Bの非結合部21は、互いに少なくとも一部が重なった状態で配置されることが好ましい。
ところで、光ファイバコード10では、厚さ方向へ曲げられることで、光テープ心線12A,12Bも厚さ方向へ曲げられる。このとき、複数枚の光テープ心線12A,12Bが積層された光ファイバコード10では、コード中心線CLに対して厚さ方向へずれた位置にテープ中心線CLa,CLbが配置された光テープ心線12A,12Bに、曲げによって線長差が発生する。
図4は、非結合部21のない光テープ心線12A1,12B1を備えた光ファイバコード100の曲げた状態を示す長手方向に沿った概略断面図である。図5は、本実施形態に係る光ファイバコード10を曲げた際の光テープ心線12A,12Bの状態を示す光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。なお、図5において、光テープ心線の被覆層16の図示は省略している。図6は、本実施形態に係る光ファイバコード10の曲げた状態を示す長手方向に沿った概略断面図である。
図4に示すように、例えば、光テープ心線12A1側を内側として光ファイバコード100が厚さ方向に曲げられると、外側の光テープ心線12B1が引っ張られ、内側の光テープ心線12A1が縮むように撓む。これにより、曲げの外側にくる光テープ心線12B1には張り歪みが発生し、内側にくる光テープ心線12A1には余り歪みが発生する。通常の取り扱いでは、光ファイバ15が破断までに至るような張り歪みや余り歪みが生じることは少ない。しかしながら、光ファイバコード100を敷設する際の作業中などに不慮な曲げが加わると、光テープ心線12A1,12B1の張り歪みや余り歪みが過大になり、伝送損失が増大する。特に、余り歪みが過大になると、光テープ心線12A1,12B1の光ファイバ15が座屈し、損傷または破断に至ることがある。
これに対して、本実施形態に係る光ファイバコード10によれば、例えば、光テープ心線12A側を内側として光ファイバコード10が曲げられ、曲げの外側の光テープ心線12Bが引っ張られ、曲げの内側の光テープ心線12Aが撓むと、図5に示すように、非結合部21において、内側の光テープ心線12Aの分割部22が、外側の光テープ心線12Bの分割部22同士の間に互いに入り込む。
すると、内側の光テープ心線12Aと外側の光テープ心線12Bに対する曲げ中心(コード中心線CL)からの距離の差が少なくなる。これにより、図6に示すように、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みが抑えられる。したがって、光ファイバコード10を敷設する際の作業中などに不慮な曲げが加わったとしても、光テープ心線12A,12Bの張り歪みや余り歪みが抑制される。よって、光テープ心線12A,12Bの光ファイバ15における伝送損失や光ファイバ15の座屈による損傷または破断が防止される。
ここで、30mmの長さの結合部と70mmの長さの非結合部とを長手方向に交互に有する2枚の光テープ心線を有する光ファイバコード(実施例)と、非結合部のない2枚の光テープ心線を有する光ファイバコード(比較例)の曲げ試験を行った。曲げ試験では、光ファイバコードを曲げた際の光ファイバの破断の有無及び伝送損失を調べた。
曲げ試験の結果、非結合部を有する光テープ心線を備えた実施例では、曲げ半径が10mmの場合でも光ファイバに破断は発生しなかった。一方、非結合部のない光テープ心線を備えた比較例では、曲げ半径が10mmの場合に光ファイバに破断が発生した。また、曲げによる伝送損失の増加は、比較例より実施例の方が小さかった。すなわち、実施例によれば、比較例に比べて曲げによる伝送損失の増加を抑制できることが確認できた。また、曲げ半径が15mmや30mmの場合であっても、実施例の方が比較例よりも曲げによる伝送損失の増加を抑制できることが確認できた。
以上説明したように、上記の光ファイバコード10では、複数枚の光テープ心線12A,12Bを備えていることから、通信データ容量の増大化に対応することができる。また、複数本の光ファイバ15が一体化された光テープ心線12A,12Bを有することから、端末において、光ファイバ15がばらけることがなく、端末における多心一括でのコネクタ接続の処理を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る光ファイバコード10によれば、例えば光テープ心線12Aが曲げの内側に位置するように光ファイバコード10が厚さ方向に曲げられた場合、非結合部21において、内側の光テープ心線12Aの分割部22及び外側の光テープ心線12Bの分割部22が互いに幅方向に広がりつつ互いの間に入り込む。この状態において、内側の光テープ心線12Aのテープ中心線CLaと光ファイバコード10のコード中心線CLとの距離、及び外側の光テープ心線12Bのテープ中心線CLbと光ファイバコード10のコード中心線CLとの距離が小さくなり、すなわち、内側の光テープ心線12A及び外側の光テープ心線12Bがコード中心線Clに近づくように変位し、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みを抑えることができる。したがって、光ファイバコード10を敷設する際の作業中などに不慮な曲げが加わったとしても、光テープ心線12A,12Bの光ファイバ15における伝送損失や光ファイバ15の座屈による損傷または破断を防止できる。
特に、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの両方に、非結合部21を設け、非結合部21おいて、各光ファイバ15毎に独立して変位可能に分割部22を幅方向に沿って設けている。このため、光ファイバコード10が厚さ方向に曲げられた際に、非結合部21において、内側の光テープ心線12Aの分割部22が、外側の光テープ心線12Bの分割部22同士の間に入り込み易くなり、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みを良好に抑えることができる。
また、光テープ心線12A,12Bにおいて、非結合部21の長手方向における長さL1が結合部23の長手方向の長さL2よりも長くされている。したがって、光ファイバコード10の内部で一方の光テープ心線が長手方向に位置ずれする等して、光テープ心線12Aの非結合部21に光テープ心線12Bの結合部23が重なるように配置されたり、光テープ心線12Bの非結合部21に光テープ心線12Aの結合部23が重なるように配置された場合であっても、それぞれの光テープ心線12A,12Bの非結合部21の少なくとも一部が重なり合う。これにより、例えば曲げの外側の光テープ心線21Bの分割部22と曲げの内側の光テープ心線21Aの分割部22とが互いに入り込む動作を確保し易くなる。よって、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みがさらに抑えられる。
また、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの非結合部21が、長手方向の同一位置に設けられているので、長手方向に沿って非結合部21の重なり部分の長さを長く確保することができる。また、光ファイバコード10が曲げられた状態でも、例えば曲げの外側の光テープ心線12Bの分割部22と曲げの内側の光テープ心線12Aの分割部22とが互い対向するように配置されるため、曲げの外側の光テープ心線12Bの分割部22と曲げの内側の光テープ心線12Aの分割部22とが互いに長く容易に入り込むことができる。したがって、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みを良好に抑えることができる。
次に、各種の変形例に係る光ファイバコードについて説明する。
なお、上記実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。
(変形例1)
図7は、変形例1に係る光ファイバコード10Aの光テープ心線12A,12Bの平面図である。図8は、変形例1に係る光ファイバコード10Aを曲げた際の光テープ心線12A,12Bの状態を示す光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。なお、図8において、光テープ心線の被覆層16の図示は省略している。
図7に示すように、変形例1に係る光ファイバコード10Aは、2本の光ファイバ15を有する2枚の光テープ心線12A,12Bを備えている。光ファイバコード10Aでは、一方の光テープ心線12Bにのみ非結合部21が設けられている。
この変形例1に係る光ファイバコード10Aでは、例えば光テープ心線12A側を内側として光ファイバコード10Aが厚さ方向に曲げられた場合、図8に示すように、外側の光テープ心線12Bの非結合部21において、光ファイバ15を有する分割部22同士の間が幅方向に広がり、これらの分割部22の間に、内側の光テープ心線12Aが入り込む。これにより、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みが抑えられる。
また同様に、この光ファイバコード10Aでは、例えば光テープ心線12B側を内側として光ファイバコード10Aが厚さ方向に曲げられた場合、内側の光テープ心線12Bの非結合部21において、光ファイバ15を有する分割部22同士の間が幅方向に広がり、これらの分割部22の間に、外側の光テープ心線12Aが入り込む。これにより、外側の光テープ心線12Aにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Bにおける余り歪みが抑えられる。
また、この変形例1の構成では、光テープ心線12Bにのみ非結合部21を設ければ良いため、光テープ心線を幅方向に分割して非結合部を形成する工程を簡略化することができる。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る光ファイバコード10Bの光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。図10は、変形例2に係る光ファイバコード10Bを曲げた際の光テープ心線12A,12Bの状態を示す光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。なお、図9と図10において、光テープ心線の被覆層16の図示は省略している。
図9に示すように、変形例2に係る光ファイバコード10Bでは、それぞれの光テープ心線12A,12Bに非結合部21が設けられている。一方の光テープ心線12Aは、幅方向に変位可能に3分割されて3つの分割部22を有している。光テープ心線12Aにおけるそれぞれの分割部22は、4本の光ファイバ15を有している。他方の光テープ心線12Bは、幅方向に変位可能に2分割されて2つの分割部22を有している。光テープ心線12Bにおけるそれぞれの分割部22は、6本の光ファイバ15を有している。
このように、本例では、光テープ心線12Bの非結合部21が有する分割部22の数(2つ)と光テープ心線12Aの非結合部21が有する分割部22の数(3つ)とが異なる。換言すると、光テープ心線12Bの非結合部21が幅方向に分割される分割箇所Xの数は1箇所であるのに対し、光ファイバコード10Bの非結合部21が分割される分割箇所Xの数は2箇所である。このように、光ファイバコード10Bでは、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの非結合部21において、光ファイバ15同士の間での分割箇所の数が異なる。さらに、光ファイバコード10Bでは、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの非結合部21において、光ファイバ15同士の間での分割箇所が光テープ心線12A,12Bの幅方向の異なる箇所に設けられている。
このように、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの非結合部21において、光ファイバ15同士の間での分割箇所を光テープ心線の幅方向の異なる箇所に設けることで、光ファイバコード10Bが厚さ方向に曲げられた際に、光テープ心線12A,12Bの分割部22同士が互いに入り込む動作を確保することができる。また、光テープ心線の光ファイバ毎に分割部を設ける構成と比較して分割部22の数が大幅に減るため、非結合部21を形成する工程を大幅に簡略化して容易に本例の光ファイバコード10Bを製造することができる。このような構成は、多芯の光テープ心線を用いる場合に特に有効となる。
(変形例3)
図11は、変形例3に係る光ファイバコード10Cの光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。図12は、変形例3に係る光ファイバコード10Cを曲げた際の光テープ心線12A,12Bの状態を示す光テープ心線12A,12Bの幅方向に沿った断面図である。なお、図11と図12において、光テープ心線の被覆層16の図示は省略している。
図11に示すように、変形例3に係る光ファイバコード10Cでは、それぞれの光テープ心線12A,12Bに非結合部21が設けられている。一方の光テープ心線12Aは、6分割されて6つの分割部22を有している。光テープ心線12Aにおけるそれぞれの分割部22は、2本の光ファイバ15を有している。他方の光テープ心線12Bは、7分割されて7つの分割部22を有している。光テープ心線12Bにおける両側の分割部22は、1本の光ファイバ15を有しており、その他の分割部22は、2本の光ファイバ15を有している。
このように、光ファイバコード10Cでは、互いに重なり合う光テープ心線12A,12Bの非結合部21において、分割箇所Xが、幅方向において光テープ心線12A側と光テープ心線12B側との間で交互に設けられている。
これにより、光ファイバコード10Cが厚さ方向に曲げられた際に、非結合部21において、例えば内側の光テープ心線12Aの分割部22が、外側の光テープ心線12Bの分割部22同士の間に入り込み易くなり、外側の光テープ心線12Bにおける張り歪み及び内側の光テープ心線12Aにおける余り歪みを良好に抑えることができる。また、光テープ心線の光ファイバ毎に分割部を設ける構成と比較して分割部22の数が減るため、非結合部21を形成する工程を簡略化して容易に本例の光ファイバコード10Cを製造することができる。このような構成は、多芯の光テープ心線を用いる場合に特に有効となる。
(変形例4)
図13は、変形例4に係る光ファイバコードに用いられる光テープ心線12A,12Bの斜視図である。
図13に示すように、変形例4では、光テープ心線12A,12Bとして、並列に配置させた光ファイバ15に対して、長手方向に部分的に樹脂を塗布して被覆層16を形成することで光ファイバ15を一体化したものを用いている。これにより、光テープ心線12A,12Bは、樹脂が塗布されて被覆層16が形成された部分が結合部23とされ、長手方向の結合部23の間が非結合部21とされている。
この変形例4によれば、光テープ心線12A,12Bの被覆層16を切断して分割部22を形成したものと比較し、非結合部21における分割部22の周面を光ファイバ15の断面形状である円弧状とすることができる。これにより、曲げの外側の光テープ心線12Bの分割部22間への曲げの内側の光テープ心線12Aの分割部22の入り込みを容易にすることができる。
(変形例5)
図14は、変形例5に係る光ファイバコードに用いられる光テープ心線の斜視図である。
図14に示すように、変形例5では、光テープ心線12A,12Bとして、並列に配置させた光ファイバ15の隣接するもの同士をテープ材31によって結合させて光ファイバ15を一体化したものを用いている。これにより、光テープ心線12A,12Bは、テープ材31で光ファイバ15同士を結合させた部分が結合部23とされ、長手方向の結合部23の間が非結合部21とされている。
この変形例5の場合も、光テープ心線12A,12Bの被覆層16を切断して分割部22を形成したものと比較し、非結合部21における分割部22の周面を光ファイバ15の断面形状である円弧状とすることができる。これにより、曲げの外側の光テープ心線12Bの分割部22間への曲げの内側の光テープ心線12Aの分割部22の入り込みを容易にすることができる。
なお、変形例4〜5で説明した光テープ心線12Aの非結合部の構成は、本実施形態及び変形例1〜3に適用することも可能であり、各変形例の構成を組み合わせることも可能である。また、積層させる光テープ心線12A,12Bの枚数は、2枚に限定されず、3枚以上であっても良い。また、光テープ心線12A,12Bにおける光ファイバ15の本数は、一般的に4本から12本であるが、24本等であっても良い。
また、上記実施形態では、光テープ心線積層体11の周囲に抗張力繊維14及び抗張力体17を設けたが、抗張力繊維14及び抗張力体17は、必ずしも設ける必要はない。
また、上記の実施形態及び変形例1〜5では、光テープ心線12A,12Bが、全ての光ファイバ15同士が一体化された部分である結合部23を有する構成を説明したが本発明はこの例に限られない。例えば、光テープ心線12Aの光ファイバ15同士の接合箇所を幅方向の一つおきに間欠的に切断して、複数の分割部22を有する第1の非結合部を形成する。また、光テープ心線12Aの長手方向で第1の非結合部と異なる位置において前述の切断箇所に対して幅方向へ光ファイバ15の一本分ずれた接合箇所を切断して、複数の分割部を有する第2の非結合部を形成する。これを繰り返し、光テープ心線12Aを、互いに隣接する光ファイバ12同士が長手方向の交互に異なる位置で間欠的に連結された状態とする。同様に、光テープ心線12Bも第1の非結合部と第2の非結合部を有し、互いに隣接する光ファイバ12同士が長手方向の交互に異なる位置で間欠的に連結された状態とする。本発明は、このように形成された第1の光テープ心線12Aと第2の光テープ心線12Bとを、屈曲時に互いのテープ心線の分割部22が幅方向に広がり、広がった分割部22の間に他方の光テープ心線または分割部22が入り込むように、互いに重ねて配置することで構成しても良い。
10,10A,10B,10C:光ファイバコード、11:光テープ心線積層体、12A,12B:光テープ心線、13:外被、15:光ファイバ、21:非結合部、22:分割部、23:結合部

Claims (5)

  1. 複数本の光ファイバが並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線と、
    複数枚の前記光テープ心線を積層させた光テープ心線積層体の周囲を覆う外被と、
    を有する光ファイバコードであって、
    互いに重なり合う前記光テープ心線の少なくとも一方には、並列した前記光ファイバ同士の間で光テープ心線の幅方向に変位可能に分割された複数の分割部を有する非結合部が設けられている、光ファイバコード。
  2. 互いに重なり合う前記光テープ心線の両方に、互いに少なくとも一部が重なる前記非結合部を有する、請求項1に記載の光ファイバコード。
  3. 前記光テープ心線は、前記光テープ心線における全ての前記光ファイバ同士が結合されている結合部を有し、
    前記非結合部は、前記結合部よりも長手方向に長い、請求項2に記載の光ファイバコード。
  4. 互いに重なり合う前記光テープ心線の前記非結合部は、長手方向の同一位置に設けられている、請求項2または請求項3に記載の光ファイバコード。
  5. 互いに重なり合う前記光テープ心線の前記非結合部において、光テープ心線の幅方向における前記光ファイバ同士の間での分割箇所の数が異なるとともに、前記光ファイバ同士の間での分割箇所が、前記光テープ心線の幅方向の異なる箇所に設けられている、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバコード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017517035A (ja) * 2014-06-03 2017-06-22 コーニング オプティカル コミュニケイションズ リミテッド ライアビリティ カンパニー 光ファイバリボンケーブル及びリボン
JP2017207594A (ja) * 2016-05-17 2017-11-24 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 光ケーブル、及び挿抜方法

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