JP2015146673A - プロテクタ付ワイヤーハーネス、プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

プロテクタ付ワイヤーハーネス、プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する際に、電線のはみ出しを抑制することを目的とする。【解決手段】プロテクタ付ワイヤーハーネス10は、複数の電線14を含むワイヤーハーネス12と、ワイヤーハーネス12を収容するプロテクタ20とを備える。プロテクタ20は、底板部24の両側部に一対の側壁部26が立設され、内部にワイヤーハーネス12が収容された本体部22と、一対の側壁部26の先端部よりも基端側寄りの位置で本体部22により支持され、複数の電線14のうちの一部を底板部24に向けて押える中間押え部30とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、ワイヤーハーネスをプロテクタによって保護する技術に関する。
特許文献1は、電線群に外装されるプロテクタを開示している。特許文献1に開示のプロテクタは、プロテクタ本体と蓋とを備えている。また、プロテクタ本体の屈折部の下側には、蓋とは別に、電線押え部が設けられている。そして、蓋を被せる前に、屈折部において電線押え部によって電線群を押圧することにより、電線のはみ出しを防ぐようにしている。
特開2008−92638号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術でも、ワイヤーハーネスに含まれる電線の本数が多く、ワイヤーハーネスに含まれる電線が収容部内の大部分の空間を占有してしまうような場合には、電線がはみ出してしまう場合がある。例えば、プロテクタの横断面で観察した場合に、収容空間の断面積に対して複数の電線の総断面積の割合が80%を越すような場合には、電線がはみ出しやすい。
このような場合において、複数の電線が蛇行して相互に交差し合った状態で収容部内に収容されてしまうと、内部の電線間に無駄な空間が多く散在してしまう。そして、全ての電線を収容した後に、ワイヤーハーネスを押え付けたとしても、上記状態を解消することは困難であり、結果、複数の電線が収容部内に収りきらない可能性が生じ得るからである。
なお、複数の電線を複数のグループ単位(仮結或はサブアッシーと呼ばれるグループ単位)で収容部内に収容する場合にも、最初に収容したグループの電線の収容状態が乱れていると上記と同様の状況が生じうる。
そこで、本発明は、プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する際に、電線のはみ出しを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスは、複数の電線を含むワイヤーハーネスと、底板部の両側部に一対の側壁部が立設され、内部に前記ワイヤーハーネスが収容された本体部と、前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りの位置で前記本体部により支持され、前記複数の電線のうちの一部を前記底板部に向けて押える中間押え部とを含むプロテクタと、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記プロテクタは、前記一対の側壁部の先端部間の開口を閉じる蓋部をさらに含む。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記プロテクタは、前記底板部の内面側の方向に曲る曲げ部分を含み、前記中間押え部は、前記曲げ部分において底板部から浮こうとする前記ワイヤーハーネスを前記底板部に向けて押える位置に設けられているものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記プロテクタは、前記中間押え部の外側から、前記複数の電線の少なくとも一部を前記底板部に向けて押える押え部を含むものである。
第5の態様は、第4の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記押え部の延在方向中間部の少なくとも一部が、前記中間押え部に対して前記ワイヤーハーネスの延在方向において重なる位置に設けられており、前記押え部の少なくとも一方の端部が、前記中間押え部の端部を避けて分岐するように形成された分岐端部に形成され、前記分岐端部が、前記一対の側壁部の一方に係止固定されているものである。
第6の態様は、第4の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記中間押え部と前記押え部とが前記ワイヤーハーネスの延在方向において異なる位置に設けられているものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、前記中間押え部の一端部が前記一対の側壁部の一方に対してヒンジ部を介して連結され、前記中間押え部の他端部には前記一対の側壁部の他方に設けられた被ロック部に対して係止可能なロック部が設けられているものである。
第8の態様は、ワイヤーハーネスを収容するプロテクタであって、底板部の両側部に一対の側壁部が立設され、内部にワイヤーハーネスを収容可能な本体部と、前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りの位置で前記本体部により支持され、前記ワイヤーハーネスに含まれる複数の電線のうちの一部を前記底板部に向けて押える中間押え部と、を備える。
第9の態様は、底板部の両側部に一対の側壁部が立設された本体部を含むプロテクタ内にワイヤーハーネスを収容してプロテクタ付ワイヤーハーネスを製造する方法であって、(a)前記本体部内に前記ワイヤーハーネスに含まれる複数の電線のうちの一部を収容する工程と、(b)前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りに位置させた中間押え部によって、前記一部の電線を前記底板部に向けて押える工程と、(c)残りの電線を前記本体部内に収容して、前記一対の側壁部の先端部よりも内側に維持する工程と、を備える。
第1〜第9の態様によると、複数の電線のうちの一部が中間押え部によって底板部に向けて押えられた状態で、残りの電線が本体部内に収容される。このため、複数の電線の一部を収容した状態で、各電線間に生じる隙間を少なくすることができ、プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する際に、電線のはみ出しを抑制することができる。
第2の態様によると、プロテクタの開口を蓋部によって閉じることができる。
第3の態様によると、プロテクタの曲げ部分において浮く傾向にあるワイヤーハーネスを、中間押え部によって有効に押えることができる。これにより、電線のはみ出しをより確実に抑制できる。
第4の態様によると、押え部によって複数の電線の少なくとも一部を押えるため、電線のはみ出しをより確実に抑制できる。
第5の態様によると、押え部の一方の端部を分岐端部に形成して、前記中間押え部の端部を避けるようにすることで、当該分岐端部を側壁部に係止するための構成を容易に形成することができる。
第6の態様によると、中間押え部と前記押え部とを固定するための構成を容易に形成することができる。
第7の態様によると、本体部に対して中間押え部を一体化できるため、その取扱が容易となる。
実施形態に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスの概略分解斜視図である。 プロテクタの概略部分斜視図である。 プロテクタの概略部分斜視図である。 プロテクタの概略部分斜視図である。 プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する工程を示す説明図である。 プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する工程を示す説明図である。 プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する工程を示す説明図である。 プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する工程を示す説明図である。 プロテクタ内にワイヤーハーネスを収容する工程を示す説明図である。 第1変形例に係るプロテクタを示す概略部分平面図である。 同上のプロテクタを示す概略部分側面図である。 第2変形例に係るプロテクタを示す概略部分側面図である。
以下、実施形態に係るプロテクタ付ワイヤーハーネス、プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
図1はプロテクタ付ワイヤーハーネス10の概略分解斜視図であり、図2〜図4はプロテクタ20の概略部分斜視図である。図2は中間押え部30及び押え部34を開いた状態を示しており、図3は中間押え部30を閉じた状態を示しており、図4は中間押え部30及び押え部34を閉じた状態を示している。
プロテクタ付ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス12と、プロテクタ20とを備える。
ワイヤーハーネス12は、電力の供給或は信号の通信を行う電線14を複数含んでおり(図5〜図9参照)、自動車、バイク等の車両において電気機器同士を接続する配線材として用いられる。ワイヤーハーネス12は、少なくともプロテクタ20に収容された状態では集合した状態に維持される。ワイヤーハーネス12は、光ファイバを含んでいてもよい。ワイヤーハーネスは、その延在方向中間位置で分岐していてもよい。
プロテクタ20は、本体部22と、中間押え部30と、押え部34と、蓋部40とを備える。ここでは、本体部22と中間押え部30と押え部34とは、溶融した樹脂を射出成型金型に射出することによって一体形成されている。これとは別に、蓋部40が、溶融した樹脂を射出成型金型に射出することによって一体形成されている。
本体部22は、底板部24と、一対の側壁部26とを備える。
底板部24は、細長板状に形成されている。ここでは、底板部24は、2箇所で曲っている。すなわち、底板部24は、その一方主面側に曲る部分と、その他方主面側に曲る部分とを有している。
一対の側壁部26は、底板部24の両側部からその一方主面側(図1では上方)に向けて立上がるように形成されている。そして、底板部24と一対の側壁部26との間に、ワイヤーハーネス12を収容可能な空間が形成される。なお、ここでは、底板部24の両側部から垂直に一対の側壁部26が立上がっているが、これらの部分が湾曲部を介して繋がっていてもよい。
本体部22を全体としてみると、底板部24の内面側の方向に曲る曲げ部分22aと、その反対側に曲る曲げ部分22bとを含む。換言すれば、本体部22を側方から見て、曲げ部分22aは、一対の側壁部26側に凹となる部分であり、曲げ部分22bは一対の側壁部26側に凸となる部分である。
なお、本体部22の両端部において、底板部24の両端部には、側壁部26よりも外方に延出するハーネス固定片24pが突設されている。本体部22内にワイヤーハーネス12が収容された状態で、ワイヤーハーネス12及びハーネス固定片24pに粘着テープ等が巻回される。
蓋部40は、一対の側壁部26の先端部間の開口、即ち、底板部24とは反対側の開口を閉じるように構成されている。
より具体的には、蓋部40は、ハーネス固定片24pを除き、上記底板部24と同様の板形状に形成されている。そして、蓋部40の両側縁部を、一対の側壁部26の先端縁部上に一致させるようにすることで、蓋部40が本体部22の開口を閉じることができる。
また、蓋部40の両側部には、本体部22側に向けて突出する蓋ロック部42が設けられている。本体部22の一対の側壁部26の先端部外面には、蓋ロック部42を係止可能な蓋ロック部受部27が設けられている。蓋ロック部42は、方形板状部分の先端部に抜止め突起が形成された構成とされ、蓋ロック部受部27は、蓋ロック部42を挿入可能な孔が形成された構成とされている。
そして、本体部22内にワイヤーハーネス12を収容した状態で、蓋部40で本体部22の開口を閉じ、蓋ロック部42を蓋ロック部受部27に挿入して抜止め係止させると、蓋部40が本体部22の開口を閉じた状態に維持される。また、この状態で、ワイヤーハーネス12が本体部22内に収容された状態に維持される。
ここで、元々直線状態をなしていたワイヤーハーネス12を、本体部22内に収容しようとすると、ワイヤーハーネス12は前記曲げ部分22aにおいて、底板部24から浮き、一対の側壁部26から上方にはみ出しやすい。とくに、ワイヤーハーネス12に含まれる電線14の本数が多いと、そのような状況が顕著に発生し得る。
そこで、中間押え部30及び押え部34が、曲げ部分22aにおいて底板部24から浮こうとするワイヤーハーネス12を底板部に向けて押える位置に設けられている。
まず、中間押え部30は、一対の側壁部26の先端部よりも基端側寄りの位置で本体部22により支持されるようになっている。そして、ワイヤーハーネス12に含まれる複数の電線14のうちの一部を底板部24に向けて押えるように構成されている。
押え部34は、中間押え部30の外側から、ワイヤーハーネス12に含まれる複数の電線14の少なくとも一部を底板部24に向けて押えるように構成されている。ここでは、押え部34は、一対の側壁部26の先端部の位置で本体部22により支持され、ワイヤーハーネス12に含まれる複数の電線14の全てを底板部24に向けて押えるように構成されている。
より具体的に説明すると、中間押え部30が、上記曲げ部分22aから本体部22の一端部側の位置に設けられている。中間押え部30は、曲げ部分22aになるべく近い位置に設けられることが好ましい。ここでは、中間押え部30は、曲げ部分22aから押え部34のロックに必要な距離をあけた位置に設けられている。
中間押え部30は、底板部24の幅寸法に応じた長さ寸法の帯板状部31と、帯板状部31の先端部に設けられたロック部32とを備える。
帯板状部31の基端部は、一方の側壁部26に対してその立設方向中間位置でヒンジ部31hを介して開閉可能に連結されている。ここでは、一方の側壁部26には、その先端側縁部からその立設方向途中位置(ここでは中央位置)に至る程度の凹部26gが形成されており、その凹部26gの縁部分に対して帯板状部31がヒンジ部31hを介して連結されている。ヒンジ部31hは、本体部22及び帯板状部31に対して一体形成された部分であり、その他の部分よりは薄く形成されていることが好ましい。
ロック部32は、帯板状部31の先端部より帯板状部31の一方主面側に突出するように設けられている。このロック部32は、他方の側壁部26に設けられた被ロック部28に対して係止可能に構成されている。
すなわち、ロック部32は、方形板状部分の先端部に抜止め突起32pが形成された構成とされている。抜止め突起32pは、先端側に向けて徐々に高さ寸法が低くなる形状に形成されている。
また、被ロック部28は、他方の側壁部26の内面に突設され、上記ロック部32を挿入可能な孔28hを有する筒形状に形成されている。被ロック部28の上面は、一方の側壁部26における中間押え部30の支持位置と同程度の位置に設けられている。また、他方の側壁部26であって孔28h内の位置には、抜止め突起32pを係止可能な係止孔28haが形成されている。
そして、中間押え部30を一対の側壁部26間に掛渡すように、ヒンジ部31h周りに回転させ、ロック部32を被ロック部28に挿入すると、ロック部32の抜止め突起32pが係止孔28haに係止される。これにより、中間押え部30が一対の側壁部26の高さ方向中間位置において一対の側壁部26間に掛渡すように配設された状態に支持される。
また、押え部34は、上記曲げ部分22aから本体部22の一端部側の位置に設けられている。押え部34は、曲げ部分22aになるべく近い位置に設けられることが好ましい。ここでは、押え部34は、中間押え部30と同位置に設けられている。
すなわち、押え部34は、板状部34pと、板状部34pの先端部に設けられたロック部35、35とを備える。
板状部34pは、方形板状部分34aと、分岐端部34bとを備え、平面視においてY字状に形成されている。
方形板状部分34aの基端部は、他方の側壁部26の先端側縁部に対してヒンジ部34ahを介して開閉可能に連結されている。ヒンジ部34ahは、本体部22及び押え部34に対して一体形成された部分であり、その他の部分よりは薄く形成されていることが好ましい。
本体部22の延在方向において、中間押え部30の基端部の位置と、方形板状部分34aの基端部の位置とは同じ位置であり、従って、押え部34の延在方向中間部の少なくとも一部である方形板状部分34aが、中間押え部30に対してワイヤーハーネス12の延在方向において重なるようになっている。これにより、中間押え部30と、押え部34とが、ワイヤーハーネス12をその延在方向において同じ位置で押えることができるようになっている。
また、分岐端部34bは、方形板状部分34aの先端部から中間押え部30の先端部を避けるようにY字状に分岐するように形成されている。この分岐端部34bの2つの先端部より分岐端部34bの一方主面側に突出するようにロック部35、35が設けられている。
ロック部35は、方形板状部分の先端部に抜止め突起35pが形成された構成とされている。抜止め突起35pは、先端側に向けて徐々に高さ寸法が低くなる形状に形成されている。
また、このロック部35が係止可能な被ロック部29が、一方の側壁部26の外面に設けられている。ここでは、2つの被ロック部29が一方の側壁部26の先端部であって中間押え部30の基端部を挟む位置に設けられている。被ロック部29は、上記ロック部35を挿入可能な孔29hを有する環状又は筒形状に形成されている。
そして、押え部34を一対の側壁部26間に掛渡すように、ヒンジ部34ah周りに回転させ、一対のロック部35を被ロック部29に挿入すると、ロック部35の抜止め突起35pが被ロック部29の孔29hに抜止め係止される。これにより、押え部34が一対の側壁部26の先端部の位置で一対の側壁部26間に掛渡すように配設された状態に支持される。
上記プロテクタ20内にワイヤーハーネス12を収容してプロテクタ付ワイヤーハーネス10を製造する方法について、図5〜図9を参照して説明する。なお、図5〜図9では、プロテクタ20を模式的に示している。
まず、初期状態では、中間押え部30及び押え部34は開いた状態とされている。この状態で、図5に示すように、収容対象となるワイヤーハーネス12に含まれる複数の電線14の一部を本体部22内に収容する。
この後、図6に示すように、電線14の本数が少ない状態で、その上方から作業者が人手等でならして、電線14の偏り及び交差をなくすようにする。この状態では、電線14の本数が少ないため、多数の電線14がある場合と比較して、電線14の偏り及び交差をより確実になくし、電線14間の隙間を極力すくなくすることができる。
次に、図7に示すように、中間押え部30をヒンジ部31h周りに回転させて、そのロック部32を被ロック部28に係止させる。これにより、一対の側壁部26の突出方向中間部において、中間押え部30によって一部の電線14が底板部24に向けて押えられる。
そして、図8に示すように、残りの電線14を本体部22内に収容する。この後、必要に応じて、複数の電線14を人手等でならして、中間押え部30の上側でも電線14の偏り及び交差をなくすようにする。
この後、図9に示すように、押え部34をヒンジ部34ah周りに回転させて、そのロック部35を被ロック部29に係止させる。これにより、一対の側壁部26間で、複数の電線14が底板部24に向けて押えられ、一対の側壁部26の先端部よりも内側に維持される。
そして、本体部22に蓋部40を取付けることで、プロテクタ付ワイヤーハーネス10が完成する。
以上のように構成されたプロテクタ付ワイヤーハーネス10、プロテクタ20及びプロテクタ付ワイヤーハーネス10の製造方法によると、複数の電線14のうちの一部が中間押え部30によって底板部24に向けて押えられた状態で、残りの電線14が本体部22内に収容される。このため、複数の電線14の一部を収容した状態で、各電線14間に生じる隙間を少なくすることができ、プロテクタ20内にワイヤーハーネス12を収容する際に、電線14のはみ出しを抑制することができる。
特に、プロテクタの長さが長い場合、ワイヤーハーネスの長さが長い場合には、プロテクタに対するワイヤーハーネスの位置を安定させるために、ワイヤーハーネスを一定位置に支持する設備或は治具等の使用が想定されるところ、上記構成によると、そのような治具の使用を省くことも可能であり、この点から、設備及び作業の簡素化が可能となる。
また、本体部22の開口を蓋部40によって閉じているため、電線14が本体部22からこぼれることをより確実に抑制し、ワイヤーハーネス12をより確実に保護することができる。
なお、蓋部40が設けられることは必須ではない。例えば、本体部22内にワイヤーハーネス12を収容した状態で、その周りに粘着テープ、結束バンド等を巻付けて、本体部内にワイヤーハーネスを収容した状態を保持するようにしてもよい。
また、曲げ部分22a近くにおいて浮く傾向にあるワイヤーハーネス12を押えることが可能な位置に、中間押え部30が設けられているため、ワイヤーハーネス12が浮き易い箇所で、当該ワイヤーハーネス12を中間押え部30によって有効に押えることができ、電線14のはみ出しをより確実に抑制できる。
もっとも、電線14のはみ出しは、上記曲げ部分22a以外でも発生する可能性があるため、中間押え部30等に係る構成は、プロテクタの直線部分に適用されてもよい。
また、中間押え部30とは別に押え部34を設け、当該押え部34によって複数の電線14の少なくとも一部を押えるようにしているため、電線14のはみ出しをより確実に抑制できる。
また、押え部34の少なくとも一部が中間押え部30に対してワイヤーハーネス12の延在方向において重なっており、押え部34の端部が、中間押え部30の端部を避けるように分岐する分岐端部34bに形成されており、この分岐端部34bが一方の側壁部26の被ロック部29に係止固定されているため、中間押え部30の基端部と押え部34のロック構造部分とを、ワイヤーハーネス12の延在方向においてずらすことができる。これにより、中間押え部30及び押え部34を開いた状態において、中間押え部30、押え部34、被ロック部29等を相互に異なる位置に設けることができ、それらを容易に射出成形金型によって成型して型抜きできる形状に加工することができ、本プロテクタ20を容易に製造できる。なお、本分基端部に係る構成を押え部の両端に適用すれば、本体部とは別体とされた押え部を本体部に取付けることができる。
また、中間押え部30がヒンジ部31hを介して本体部22の一方の側壁部26に一体形成され、中間押え部30の先端部には、他方の側壁部26に設けられた被ロック部28に係止可能なロック部32が設けられているため、本体部22に対して中間押え部30を一体化でき、その取扱が容易となる。
勿論、中間押え部が本体部に対して別体に構成されていてもよい。この場合には、中間押え部の両端部がロック構造によって一対の側壁部に固定される構成とすればよい。押え部についても、同様に、本体部とは別体とされていてもよい。
{変形例}
図10は第1変形例に係るプロテクタ120を示す概略部分平面図であり、図11は同プロテクタ120を示す概略部分側面図である。
このプロテクタ120では、中間押え部130及び押え部134が、ワイヤーハーネス12の延在方向において異なる位置に設けられている。
なお、中間押え部130は、上記中間押え部30と同様構成である。
また、押え部134は、次の点を除いて中間押え部130と同様構成である。すなわち、中間押え部130は、一対の側壁部26の一方にヒンジ部を介して連結されているのに対し、押え部134は、一対の側壁部26の他方にヒンジ部を介して連結されている。また、中間押え部130は、一対の側壁部26の立設方向中間部に設けられるのに対し、押え部134は、一対の側壁部26の先端部に設けられる。
このため、中間押え部130は、上記実施形態と同様に、複数の電線の一部を底板部24に向けて押え、押え部134は、残りの複数の電線を中間押え部130の外側から底板部24に向けて押えることができる。
このため、上記実施形態と同様に、プロテクタ120内にワイヤーハーネス12を収容する際に、電線のはみ出しを抑制することができる。
特に、本変形例では、中間押え部130と押え部134との構成の簡易化を図りつつ、それらを本体部22に対して容易に一体化することができる。
なお、曲げ部分22aの近くで電線を効果的に押えるため、最も外側で電線を押える押え部134が、曲げ部分22aの近くに設けられていることが好ましい。
図12は、第2変形例に係るプロテクタ220を示す概略部分側面図である。
このプロテクタ220では、上記第1変形例に係るプロテクタ120において、中間押え部230A、230Bが複数(ここでは2つ)設けられている。
一方の中間押え部230Aは、一方の側壁部26にヒンジ部を介して連結され、他方の中間押え部230Bは、他方の側壁部26にヒンジ部を介して連結されている。また、これらの中間押え部230A、230Bは、ワイヤーハーネス12の延在方向においてずれた位置に設けられている。
そして、ワイヤーハーネス12に含まれる複数の電線を順次本体部22に収容し、その収容途中で順次、中間押え部230B、230Aを閉じていくことで、上記実施形態と同様に、プロテクタ220内にワイヤーハーネス12を収容する際に、電線のはみ出しを抑制することができる。
本変形例は、本体部22の深さが深い場合、電線の本数が多い場合に特に有効である。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 プロテクタ付ワイヤーハーネス
12 ワイヤーハーネス
14 電線
20,120,220 プロテクタ
22 本体部
22a,22b 曲げ部分
24 底板部
26 側壁部
28,29 被ロック部
30,130,230A,230B 中間押え部
32,34,134 押え部
40 蓋部

Claims (9)

  1. 複数の電線を含むワイヤーハーネスと、
    底板部の両側部に一対の側壁部が立設され、内部に前記ワイヤーハーネスが収容された本体部と、前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りの位置で前記本体部により支持され、前記複数の電線のうちの一部を前記底板部に向けて押える中間押え部とを含むプロテクタと、
    を備えるプロテクタ付ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記プロテクタは、前記一対の側壁部の先端部間の開口を閉じる蓋部をさらに含む、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記プロテクタは、前記底板部の内面側の方向に曲る曲げ部分を含み、前記中間押え部は、前記曲げ部分において底板部から浮こうとする前記ワイヤーハーネスを前記底板部に向けて押える位置に設けられている、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記プロテクタは、前記中間押え部の外側から、前記複数の電線の少なくとも一部を前記底板部に向けて押える押え部を含むプロテクタ付ワイヤーハーネス。
  5. 請求項4に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記押え部の延在方向中間部の少なくとも一部が、前記中間押え部に対して前記ワイヤーハーネスの延在方向において重なる位置に設けられており、
    前記押え部の少なくとも一方の端部が、前記中間押え部の端部を避けて分岐するように形成された分岐端部に形成され、前記分岐端部が、前記一対の側壁部の一方に係止固定されている、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
  6. 請求項4に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記中間押え部と前記押え部とが前記ワイヤーハーネスの延在方向において異なる位置に設けられている、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のプロテクタ付ワイヤーハーネスであって、
    前記中間押え部の一端部が前記一対の側壁部の一方に対してヒンジ部を介して連結され、前記中間押え部の他端部には前記一対の側壁部の他方に設けられた被ロック部に対して係止可能なロック部が設けられている、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
  8. ワイヤーハーネスを収容するプロテクタであって、
    底板部の両側部に一対の側壁部が立設され、内部にワイヤーハーネスを収容可能な本体部と、
    前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りの位置で前記本体部により支持され、前記ワイヤーハーネスに含まれる複数の電線のうちの一部を前記底板部に向けて押える中間押え部と、
    を備えるプロテクタ。
  9. 底板部の両側部に一対の側壁部が立設された本体部を含むプロテクタ内にワイヤーハーネスを収容してプロテクタ付ワイヤーハーネスを製造する方法であって、
    (a)前記本体部内に前記ワイヤーハーネスに含まれる複数の電線のうちの一部を収容する工程と、
    (b)前記一対の側壁部の先端部よりも基端側寄りに位置させた中間押え部によって、前記一部の電線を前記底板部に向けて押える工程と、
    (c)残りの電線を前記本体部内に収容して、前記一対の側壁部の先端部よりも内側に維持する工程と、
    を備えるプロテクタ付ワイヤーハーネスの製造方法。
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