JP2015146006A - 照明装置、カメラシステム及び発光制御方法 - Google Patents

照明装置、カメラシステム及び発光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の発光部を目標とする発光量で発光できるようにする。【解決手段】 第1の光源と、第2の光源と、第1の受光部と、前記第1の光源の発光量と前記第2の光源の発光量とを設定する設定手段と、前記第1の受光部の出力に応じて前記第1の光源の発光制御を行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の光源が発光しているときに、前記前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させ、前記制御手段は、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記積分値、前記制御値の少なくとも1つを補正する。【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の発光部を有する照明装置、カメラシステム及び発光制御方法に関するものである。
従来、複数の発光部を備えそれぞれの発光部を個別に制御し発光期間を重複させて発光させることが可能な照明装置がある。特許文献1では、複数のキセノン管と、それぞれのキセノン管の発光量をモニタする複数のフォトダイオードとを備え、複数のフォトダイオードでモニタした発光量に基づいてそれぞれの制御対象であるキセノン管の発光制御を行う閃光発光装置が記載されている。
特開2001−215574号公報
しかしながら、複数発光部の発光期間を重複させて発光させると、ある1つの発光部の発光量を制御するための受光部に他の発光部からの光が入射してしまう場合がある。その場合、制御対象の発光部の発光量に対応する光量以上の光を受光部で受光してしまい、他の発光部から入射する光が多いと、実際の制御対象の発光部の発光量が目標とする発光量と大きく離れていても発光を停止させてしまうことが考えられる。
そこで、本発明の目的は、複数の発光部を目標とする発光量で発光できるようにすることである。
上記目的を達成するために、本発明にかかる照明装置は、第1の光源と、第2の光源と、第1の受光部と、前記第1の光源の発光量と前記第2の光源の発光量とを設定する設定手段と、前記第1の受光部の出力に応じて前記第1の光源の発光制御を行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させ、前記制御手段は、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明にかかるカメラシステムは、照明装置と撮像装置を含むカメラシステムであって、第1の光源と、第2の光源と、第1の受光部と、前記第1の光源の発光量と前記第2の光源の発光量とを設定する設定手段と、前記第1の受光部の出力に応じて前記第1の光源の発光制御を行う制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させ、前記制御手段は、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる発光制御方法は、第1の光源と、第2の光源と、第1の受光部と、を有する照明装置の発光制御方法であって、前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させるステップと、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、設定された第1の光源の発光量と第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光部を目標とする発光量で発光できる。
第1の実施形態にかかる照明装置を装着したカメラシステムを示す図である。 第1の実施形態にかかるカメラシステムのブロック図である。 第1の実施形態にかかる発光制御処理のフローチャートを示す図である。 第1の実施形態にかかる発光量補正テーブルを示す図である。 発光部を1つだけ発光させるときの発光部の発光量と受光部の出力及びモニタ回路の検出値とを示す図である。 第2の実施形態にかかる発光制御処理のフローチャートを示す図である。 被写体距離と補正量との関係を示す図である。 第3の実施形態にかかる発光制御処理のフローチャートを示す図である。 第4の実施形態にかかる照明装置を装着したカメラシステムを示す図である。 第4の実施形態にかかる照明装置のブロック図である。 第4の実施形態にかかる発光制御処理のフローチャートを示す図である。 第4の実施形態にかかる複数の発光部の相対的な位置関係と補正量との関係を示す図である。 2つの発光部を発光させるときの発光部の発光量と受光部の出力及びモニタ回路の検出値とを示す図である。 第6の実施形態にかかる発光制御処理のフローチャートを示す図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明にかかる第1の実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、照明装置の例であるマクロリングストロボ(以下、ストロボとも呼ぶ)300を、撮像装置の例であるカメラ200に装着させたカメラシステムの正面図を示している。
カメラ200の上面には、各種アクセサリを着脱可能なアクセサリシューが設けられている。また、カメラ200は正面にレンズ鏡筒202が設けられている。レンズ鏡筒202は、レンズ群で構成された撮影レンズを有していて、カメラ200に対して着脱可能でもカメラ200と一体であってもよい。
ストロボ300は、制御ユニット301、発光ユニット302を有している。制御ユニット301は、発光ユニット302の発光を制御するための制御回路や発光ユニット302の発光の際の電源となるメインコンデンサ等を含む電源回路等を有している。また、制御ユニット301は、カメラ200のアクセサリシュー201に取り付けられることで、カメラ200と各種情報を通信できる。発光ユニット302は、不図示のロック機能によりレンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられていて、発光部302Aと発光部302Bの2つの発光部を有している。発光部302Aと発光部302Bは、レンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられた状態において、レンズ鏡筒202の撮影光軸を挟む位置に配置される。
また、発光ユニット302は、発光部302A、302Bのそれぞれに対して、光源である閃光放電管、受光部、光学部材、発光回路等を有している。なお、光源は閃光放電管に限定されるものではなく、発光ダイオードなどその他の光源であってもよい。また、受光部は、閃光放電管からの光の一部が入射するように閃光放電管の近傍の位置に配置され、例えば、光学パネルやシートなど光を拡散させる拡散部材を介して閃光放電管からの光の一部を受光する。
コード303は、制御ユニット301と発光ユニット302との間に配置されたコードで、制御ユニット301の電源回路と発光ユニット302の発光回路とを電気的に接続する。
次に、前述したカメラシステムの回路構成について図2を用いて説明する。図2は、カメラシステムのブロック図である。
まず、カメラ200側の構成について説明する。電池1はカメラ200の電源となる電池である。電源回路2は、出力電圧を後述する各回路に供給する。DC/DCコンバータ3は、電池1の電圧を昇圧して一定の出力電圧としてカメラマイコン8に供給する。
操作部4は、スイッチ検出回路5及びスイッチ群6で構成されている。スイッチ検出回路5は、スイッチ群6を構成する複数のスイッチのうち各スイッチにおけるオン/オフ状態を検出して、この検出信号をカメラマイコン8に出力する。ここで、スイッチ群6には、例えばレリーズボタンの半押しでオンするスイッチ(SW1)、レリーズボタンの全押しでオンするスイッチ(SW2)、露出を設定するためのスイッチ(絞り、シャッター速度設定SW)等が含まれる。なお、後述する表示部11にタッチパネルが設けられている構成では、タッチパネルやタッチパネルの検出信号を出力する回路も操作部4に含まれる。
EEPROM(電気的にデータを消去・書き換えすることができるROM)7は、カメラマイコン8に接続されていて、カメラ動作に必要な設定情報が書き込まれる。
カメラマイコン8は、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/OCONTROL)、マルチプレクサ、タイマ回路等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっており、カメラシステムの制御をソフトウエアで行えるものである。ここで、カメラマイコン8にEEPROM7を内蔵させてもよい。
測距回路9は、被写体距離の測定を行う。被写体距離の測定方法は限定されず、例えば、カメラ200側から光を投光して被写体からの反射光を受光することにより被写体距離情報を得るアクティブ方式を用いてもよい。また、画面に対応して設けられたラインセンサにおける像信号を読みとることにより、被写体像がどの位置で焦点を結んでいるかを既存の位相差検出方法で演算して検出するパッシブ方式を用いてもよい。
焦点距離検出回路10は、撮影レンズの焦点距離情報をカメラマイコン8に送る。ここで、撮影レンズが単体レンズである場合には、固定の焦点距離を示すデータがカメラマイコン8に送られる。撮影レンズがズームレンズである場合には、ズームエンコーダー(不図示)により検出される撮影レンズのズーム停止位置に応じた焦点距離を示すデータがカメラマイコン8に送られる。
表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD)12及び液晶表示回路13により構成されている。LCD12はカメラ撮影に関する情報を表示する。このLCD12は、カメラ200の外装面のうち、レンズ鏡筒202の位置する面とは反対の面に設けられている。なお、表示部11は、LCDとは異なる表示素子を用いてもよく、有機ELなどを用いてもよい。
測光回路14は、被写体輝度を測定するための回路である。測光回路14は、カメラマイコン8からの命令を受けて目標露出を決定するために必要なデータ(被写体輝度)をカメラマイコン8に送る。また、測光回路14は、予備発光時の光量測定も行う。
調光回路15は、予備発光時の光量測定の結果に基づいて目標とする本発光時の発光量を算出する。
X接点16は、操作部4のSW2がオンになったことに応じてオンとなり、発光部302を発光させるタイミングをストロボマイコン108に伝える。このX接点16は、一端が接点群17を介してストロボマイコン108のS4に接続されており、他端がGNDレベルになっている。
接点群17は、アクセサリシュー201に設けられていて、カメラマイコン8とストロボマイコン108とのインターフェースとなる。この接点群17を介して、カメラマイコン8及びストロボマイコン108が相互に通信を行うことができる。
次にカメラマイコン8におけるインターフェース端子の説明を行う。SCKはストロボマイコン108とシリアル通信を行うための同期クロックの出力端子である。SDOはストロボマイコン108とシリアル通信を行うためのシリアルデータ出力端子である。SDIはストロボマイコン108とシリアル通信を行うためのシリアルデータ入力端子である。SCHGは制御ユニット301における発光エネルギーを蓄積するメインコンデンサの充電完了を検出するための出力端子である。ここで、SCKは接点群17を介してストロボマイコン108のS0端子に接続される。SDOは接点群17を介してストロボマイコン108のS1端子に接続される。SDIは接点群17を介してストロボマイコン108のS2端子に接続される。SCHGは接点群17を介してストロボマイコン108のS3端子に接続されている。
シャッタ18は、撮像素子19の前面に設けられていて、撮像素子19を遮光状態にする位置と撮像素子19を露光状態にする位置とに移動可能である。撮像素子19は、CCDやCMOSなどの撮像素子であり、露光時に受光した光束に応じた画像信号を出力する。
次に、ストロボ300側の回路構成について説明する。
電池101はストロボ300の電源となる電池である。ストロボ電源回路102は、出力電圧を後述する各回路に供給する。また、ストロボ電源回路102は、電池101の電圧を昇圧し、設定された電圧になるまで主コンデンサ(不図示)に電荷を蓄積する。この出力を後述の第1発光回路113、第2発光回路120に供給する。DC/DCコンバータ103は、電池101の電圧を昇圧して一定の出力電圧としてストロボマイコン108に供給する。
操作部104は、スイッチ検出回路105及びスイッチ群106で構成されている。スイッチ検出回路105は、スイッチ群106を構成する複数のスイッチのうち各スイッチにおけるオン/オフ状態を検出して、この検出信号をストロボマイコン108に出力する。ここで、スイッチ群106には、発光部302A、302Bにおける発光量の設定を行うための発光量設定スイッチ、発光モード設定スイッチ、その他発光制御を行うためのスイッチがある。なお、後述する表示部123にタッチパネルが設けられている構成では、タッチパネルやタッチパネルの検出信号を出力する回路も操作部104に含まれる。
EEPROM(電気的にデータを消去・書き換えすることができるROM)107は、ストロボマイコン108に接続されていて、発光動作に必要な設定情報が書き込まれる。例えば、EEPROM7に、発光部302A、302Bにおける照射光の照射範囲データを記憶させておくことができる。
ストロボマイコン108は、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/O CONTROL)、マルチプレクサ、タイマ回路等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。ストロボマイコン108はストロボ及びカメラシステムの制御をソフトウエアで行えるものである。なお、ストロボマイコン108にEEPROM107を内蔵させてもよい。
第1発光回路113は、発光部302Aを発光させるための回路であり、ストロボマイコン108からの命令を受けることによりストロボ電源回路102に蓄積された電荷を第1閃光放電管114内に放電させたり、この放電を遮断したりする。第1閃光放電管114は、発光部302Aの光源であり、第1発光回路113により発光制御が行われる。
第1モニタ回路115は、第1閃光放電管114の発光量をモニタする回路で、予備発光や本発光における発光量をモニタする。具体的には、第1モニタ回路115に含まれるフォトダイオードなどの受光センサ(受光部)によって第1閃光放電管114が発する光束の一部を受光し、受光した光量の積分値に対応する検出値と目標とする発光量に対応する制御値とを比較する。第1発光回路113は、検出値が制御値に達したことを示す信号を第1モニタ回路115から受信すると第1閃光放電管114の放電を遮断する。
第2発光回路120は、発光部302Bを発光させるための回路であり、ストロボマイコン108からの命令を受けることによりストロボ電源回路102に蓄積された電荷を第2閃光放電管121内に放電させたり、この放電を遮断したりする。第2閃光放電管121は、発光部302Bの光源であり、第2発光回路120により発光制御が行われる。
第2モニタ回路122は、第2閃光放電管121の光量をモニタする回路で、予備発光や本発光における発光量をモニタする。第2モニタ回路122を用いた発光制御は第1モニタ回路115を用いた発光制御と同様なので説明は省略する。
本実施形態では、第1発光回路113と第2発光回路120、第1閃光放電管114と第2閃光放電管121、第1モニタ回路115と第2モニタ回路122、はそれぞれ同様の構成であるものとする。
表示部123は、液晶ディスプレイ(LCD)124及び液晶表示回路125により構成されている。LCD124はストロボ撮影に関する情報を表示する。なお、表示部123は、LCDとは異なる表示素子を用いてもよく、有機ELなどを用いてもよい。
次に、図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態におけるカメラシステムの発光制御処理について説明する。図3に示すフローチャートは、カメラ200及びストロボ300の電源がオンの状態において開始される。なお、以下では、ストロボ300の発光量が発光量設定スイッチにより手動で設定された場合を説明する。
ステップS101では、スイッチ検出回路5においてスイッチ群6の各スイッチにおけるオン/オフ状態が検出されて、この検出信号がカメラマイコン8に出力される。例えば、スイッチ検出回路5は、レリーズSW(SW1及びSW2)などを検出する。
ステップS102では、SW1がオンの状態になっているか否かの判別をカメラマイコン8が行い、SW1がオンの状態にあるときにはステップS103に進み、SW1がオフの状態にあるときにはステップS101に戻る。
そして、測距回路9による被写体距離の測定が完了すると被写体距離情報を示す信号がカメラマイコン8に出力される。
ステップS103では、カメラマイコン8及びストロボマイコン108が接点群17を介して相互に通信を行う。このときカメラマイコン8は制御ユニット301の装着の有無やカメラ200に装着される照明装置の種類判別データを読みとる。ステップS104では、カメラ200に装着されている照明装置の種類が複数の発光部を備えたマクロリングストロボか一般的なストロボをカメラマイコン8が判別する。マクロリングストロボがカメラ本体に装着されている場合はステップS105に進み、一般的なストロボが装着されている場合はS107に進む。
ステップS105では、ストロボマイコン108において、操作部104の発光量設定スイッチを操作することにより設定された発光部302A、302Bにおける発光量の確認を行う。
ステップS106では、ステップS105で確認した発光量に基づき、ストロボマイコン108が各発光部の補正量を決定する。本実施形態では、EEPROM107に予め記憶されている図4に示す発光量補正テーブルを用いて補正量を決定するものとする。
図4は、2つの発光部の発光量と補正量との関係を表す発光量補正テーブルを示している。そして、横軸が補正対象となる発光部(自灯)の発光指示値、縦軸が補正対象とは異なる発光部(他灯)の発光指示値、ブロック内の値が補正対象となる発光部(自灯)の補正量を示している。図4の発光指示値は発光量設定スイッチにより設定される値であって、発光部の最大発光量に対する相対比を表している。すなわち、発光指示値が1/1であれば発光部の最大発光量に相当し、発光指示値が小さいほど発光量は小さくなる。補正量の値は、第1モニタ回路115、第2モニタ回路122において検出値と比較する制御値を補正する度合いを表すものであって、値が大きいほど補正の度合いが大きい。すなわち、補正量の値が大きいほど制御値の値が大きくなるように補正され、検出値が制御値に達するまでに必要となる発光量は補正前よりも大きくなるため、他灯からの光の影響による発光量低下を補うことができる。各補正量において制御値をどの程度補正するかについては、予め実験データなどから決定しておけばよい。
なお、図4に示した値は一例であって、図4に示したように、自灯の発光量が大きく多灯の発光量が大きいほど自灯の発光量が増えるように補正するのであればどのような値であっても構わない。ここで、他灯の発光量が大きくても自灯の発光量が小さい場合には補正量を小さくする理由を図5を用いて説明する。
図5(a)は、発光部を1つだけ発光させるときの発光部の発光量と受光部の出力との関係を示す図であり、図5(b)は、発光部を1つだけ発光させるときの発光部の発光量と受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値との関係を示す図である。なお、発光部302Aと発光部302Bは同じ発光特性の光源を用いるため、いずれの発光部も図5に示す特性となるので、以下では発光部、モニタ回路、閃光放電管をどちらか限定せずに説明する。
図5(a)には、発光部を発光させたときの受光部の出力の時間変化を示しているが、受光部の出力は発光部の発光強度に対応するため、図5(a)は発光部の発光波形を示しているといえる。図5(a)に示すように、発光部の発光強度は、発光開始してから時間の経過とともに増加してピークをむかえたのちに減少していく。そして、図5(b)に示すように、発光部の最大発光量に対応する制御値をαとすると、目標とする発光量が最大発光量の1/2の場合、モニタ回路の検出値がα/2に達したら閃光放電管の放電を遮断する。目標とする発光量が最大発光量の1/4、1/8の場合も同様に、モニタ回路の検出値がそれぞれα/4、α/8に達したら閃光放電管の放電を遮断する。以上のように、発光部の発光波形は、閃光放電管の放電を遮断するまでは目標とする発光量によらず同じような波形となる。
そのため、自灯の発光量が小さければ、他灯の発光量が大きくても、自灯が発光停止してからも他灯が発光し続けるだけであって、検出値が制御値に達するまでに受ける他灯からの光の影響は小さい。このような理由から、本実施形態では、他灯の発光量が大きくても自灯の発光量が小さい場合には補正量を小さくする。
補正量の決定においては、例えば、ステップS105で確認した発光部302Aの発光量が1/1、発光部302Bの発光量が1/2であった場合、発光部302Aに対しては、自灯発光量が1/1で他灯発光量が1/2となり補正量は1となる。同様に、発光部302Bに対しては、自灯発光量が1/2で他灯発光量が1/1となり補正量は1となる。
ステップS107では、一般的なストロボに対して操作部などを操作することにより設定された発光量の確認を行う。
ステップS108では、SW2がオンの状態になっているか否かの判別をカメラマイコン8が行う。SW2がオンの状態になっているときにはステップS109に進み、SW2がオフの状態になっているときにはステップS101へ戻る。
ステップS109では、カメラ200の撮像素子19の露光に同期させて発光部302A、302Bを発光させる。発光部302A、302Bにおいて発光が開始され、第1モニタ回路115、第2モニタ回路122において、検出値がステップS108で決定した補正量を加味した制御値に達したら第1発光回路113、第2発光回路120は各発光部の発光を停止させる。
以上のように、複数の発光部の発光期間を重複させて発光させる場合に、自灯と他灯の発光量に応じて発光制御の制御値を補正することで、それぞれの発光部を目標とする発光量で発光できる。
なお、上記の実施形態では、他灯からの光の影響による発光量低下を補う方法として、目標とする発光量に対応する制御値を大きくする補正を行う方法を説明したが、制御値以外を補正して他灯からの光の影響による発光量低下を補ってもよい。例えば、受光した光量の積分値に対応する検出値を小さくする補正を行うようにしてもよいし、発光指示値を大きくする補正を行うようにしてもよい。あるいは、制御値、検出値、発光指示値を組み合わせて補正してもよい。すなわち、制御値、検出値、発光指示値の少なくとも1つを補正すればよい。
また、上記の実施形態では、ストロボ300の発光量が発光量設定スイッチにより手動で設定された場合を説明したが、調光回路15により予備発光の時の光量測定の結果に基づいて目標とする本発光時の発光量を算出する場合も同様に補正すればよい。その場合、図3のステップS107とステップS108を省略し、ステップS109とS110の間に、予備発光を行い予備発光時の光量測定を行うステップ、光量測定の結果に基づいて本発光時の発光量を算出するステップ、補正量決定ステップを加えればよい。補正量決定ステップでは、図4と同様の発光量補正テーブルを用いればよい。また、操作部104により発光部302Aと発光部302Bの光量比を設定して、設定された光量比と予備発光の時の光量測定の結果とに基づいて、発光部302Aと発光部302Bのそれぞれの本発光時の発光量を算出する場合も同様に補正すればよい。このように、本発明においては、本発光時の発光量の決定方法は限定されず、上記以外の決定方法にも適用できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、発光部302Aと発光部302Bの発光量に応じて補正量が変化する補正テーブルによって補正量を決定していた。本実施形態では、被写体の距離により入射してくる反射光量が変わることを考慮して、被写体距離を加味して補正量を決定するようにした。なお、本実施形態は第1の実施形態とカメラシステムの構成は同様であるため、発光制御処理の違いについて図6を用いて説明する。図6に示すフローチャートにおいて図3に示すフローチャートと同様の処理を行うステップは同じ符号で表し詳細な説明は省略する。ステップS102にてSW1がオンの状態にあると判別されると、ステップS201へ進み、ステップS201では、測距回路9がカメラマイコン8からの命令を受けて被写体距離の測定を行う。そして、被写体距離の測定が完了すると測定結果である被写体距離情報を示す信号がカメラマイコン8に出力される。
続くステップS202では、カメラマイコン8及びストロボマイコン108が接点群17を介して相互に通信を行う。このときカメラマイコン8は制御ユニット301の装着の有無やカメラ200に装着される照明装置の種類判別データを読みとる。一方、ストロボマイコン108は被写体距離情報をカメラマイコン8より受け取る。
ステップS104にて、カメラ200に装着されている照明装置の種類が複数の発光部を備えたマクロリングストロボであると判別された場合、ステップS105、ステップS203に進む。
そして、ステップS203では、ステップS202でカメラマイコン8より受け取った被写体距離情報とS105で確認した発光量に基づき、各発光部の補正量を決定する。本実施形態では、図4に示す補正テーブルに加え、図7に示す補正値表を用いて補正量を決定する。図7は、被写体距離と補正量との関係を示す図であり、EEPROM107に記憶されている。
図7に示すように、被写体距離が50cm以上であれば他灯からの光のうち被写体に反射した反射光の影響が少ないため発光量を補うための補正はせず、図4に示す補正テーブルは使用しない。被写体距離が25cm以上50cm未満の場合は、図4の補正テーブルを使用する。被写体距離が25cm未満の場合は他灯からの光のうち被写体に反射した反射光の影響が強くなるため、図4の補正テーブルの補正量に+1をした値を補正量として使用する。具体的には、被写体距離情報が表す被写体距離が25cm未満であり、ステップS105で確認した発光部302Aの発光量が1/1、発光部302Bの発光量が1/2であった場合には、発光部302Aの補正量は1+1の2となる。同様に発光部302Bの補正量は1+1の2となる。
以上のように、本実施形態では、複数の発光部の発光期間を重複させて発光させる場合に、自灯と他灯の発光量に加えて被写体距離に応じて発光制御の制御値を補正することで、より正確にそれぞれの発光部を目標とする発光量で発光できる。
なお、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、他灯からの光の影響による発光量低下を補う方法は、目標とする発光量に対応する制御値を大きくする補正を行う方法に限定されない。被写体距離が小さい(近い)ほど他灯からの光の影響による発光量低下が大きいものとして発光量低下を補う補正を行えばよい。
また、本発光時の発光量の決定方法も第1の実施形態と同様に限定されない。
(第3の実施形態)
第1、第2の実施形態では、被写体の反射率が所定の反射率である場合に他灯からの光の影響をどの程度受けるかを考慮して作成した補正テーブルを用いて補正を行った。本実施形態では、他灯からの光の影響は被写体の反射率によって変化することを考慮して、被写体の反射率を加味して補正量を決定するようにした。なお、本実施形態は第1、第2の実施形態とカメラシステムの構成は同様であるため、発光制御処理の違いについて図8を用いて説明する。図8に示すフローチャートにおいて図3に示すフローチャートと同様の処理を行うステップは同じ符号で表し詳細な説明は省略する。
ステップS105ののち、ステップS301では、第1発光回路113により発光部302Aのみを1/2の発光量にて発光させる。ステップS302では、第2モニタ回路122で発光部302Aからの光による影響を確認する。ここで、発光部302Aのみを1/2の発光量にて発光させたとき基準となる反射率での第2モニタ回路122の検出値がN(=自然数)で、受光量が2倍になると第2モニタ回路122の検出値は8カウント増加するとする。第2モニタ回路122の検出値がN+2であった場合、反射率が基準反射率のときよりも受光量は2の(2/8)乗、つまり2の(1/4)乗≒1.19倍である。同様に、ステップS303、S304では発光部302Bのみを発光させて第1モニタ回路115の検出値を確認する。
ステップS305では、ステップS302、S304で確認した検出値と図4の補正テーブルから補正量を決定する。具体的には、ステップS302、S304で確認した反射光出力からNを引いた値を8で除した数をαとすると、2のα乗を図4の補正テーブルに基づいて決定された補正量に乗算する。前述の例では、発光部302Aと発光部302Bの発光指示値から決定された発光部302Bの補正量を、2の(1/4)乗≒1.19倍する。
以上のように、本実施形態では、複数の発光部の発光期間を重複させて発光させる場合に、自灯と他灯の発光量に加えて被写体の反射率に応じて発光制御の制御値を補正することで、より正確にそれぞれの発光部を目標とする発光量で発光できる。
なお、本実施形態では、反射率測定時の発光量を1/2としているが、反射率測定時の発光量は限定されない。ただし、反射率測定時の発光量を小さくすることで電池101の消耗を抑えることができる。
また、本実施形態では、第2の実施形態にも適用でき、被写体距離と被写体の反射率の両方に応じて発光制御の制御値を補正してもよい。
また、本実施形態でも第1、第2の実施形態と同様に、他灯からの光の影響による発光量低下を補う方法は、目標とする発光量に対応する制御値を大きくする補正を行う方法に限定されない。被写体の反射率が大きいほど他灯からの光の影響による発光量低下が大きいものとして発光量低下を補う補正を行えばよい。
また、本発光時の発光量の決定方法も第1、第2の実施形態と同様に限定されない。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態では、マクロリングストロボを用いた場合に他灯からの光の影響による発光量低下を補う方法を説明した。しかしながら、複数の発光部の発光期間を重複させて発光させる照明装置はマクロリングストロボに限定されない。本実施形態では、複数の発光部の発光期間を重複させて発光させる照明装置としてマクロツインストロボを用いた場合に他灯からの光の影響による発光量低下を補う方法を説明する。一般的に、マクロツインストロボは2つの発光部を有していて、それぞれをレンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けることができる。ここで、マクロツインストロボは、マクロリングストロボとは異なりそれぞれの発光部の取り付け位置を自由に変更でき、取り付け角度も自由に変更できるが、それぞれの取り付け位置や取り付け角度によって他灯からの光の影響は変化する。そこで、本実施形態では、他灯からの光の影響はそれぞれの取り付け位置や取り付け角度によって変化することを考慮して、それぞれの取り付け位置や取り付け角度を加味して補正量を決定するようにした。
図9は、照明装置であるマクロツインストロボ(以下、ツインストロボとも呼ぶ)400を、撮像装置であるカメラ200に装着させたカメラシステムの正面図を示している。カメラ200は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
ツインストロボ400は、制御ユニット401、発光ユニット402を含んでいる。制御ユニット401は、発光ユニット402との間に配置されるコードが複数である以外は第1の実施形態の制御ユニット301と同様であるため説明は省略する。
発光ユニット402は、発光部403A、403Bのそれぞれに対して、光源である閃光放電管、受光部、光学部材、発光回路等を有している。
さらに、発光ユニット402は、レンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられた状態において、レンズ鏡筒202の撮影光軸に直交する軸を回転軸として発光部403A、403Bのそれぞれを回動させるための第1回動部404A、404Bを有している。第1回動部404A、404Bは、発光部403A、403Bの回動量(回動角度)を検出するエンコーダーやセンサ等の検出部を有している。以下では、レンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられた状態において、レンズ鏡筒202の撮影光軸に直交しレンズ鏡筒202の外周の接線に平行な軸を回転軸とした、発光部403A、403Bの照射方向が撮影光軸回動方向を左右方向とする。発光部403A、403Bはそれぞれ、例えば、照射面がレンズ鏡筒202に近づく側に60°、レンズ鏡筒202から離れる側に30°回動可能である。さらに、発光ユニット402は、レンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられた状態において、発光部403A、403Bのそれぞれをレンズ鏡筒202の外周に沿って回動させるための第2回動部405A、405Bを有している。第1回動部405A、405Bは、発光部403A、403Bの周方向の位置を検出するエンコーダーやセンサ等の検出部を有している。以下では、レンズ鏡筒202の外周を囲むように取り付けられた状態において、発光部403A、403Bのレンズ鏡筒202の外周に沿った回動方向を周方向とする。
コード406A、406Bは、制御ユニット401と発光部403A、403Bとの間に配置されたコードで、制御ユニット401の電源回路と発光部403A、403Bの発光回路とを電気的に接続する。
次に、前述したツインストロボ400の回路構成について図10を用いて説明する。なお、図10において、図3と同様の部分については同じ符号にして説明は省略する。
第1左右角検出回路110は、発光部403Aの左右方向の回動量(回動角度)を検出する回路であり、左右方向の回動量(回動角度)を示す情報(左右位置情報)をストロボマイコン108に送る。
第1円周角検出回路112は、発光部403Aの周方向の位置を検出する回路であり、周方向の位置を示す情報(周方向位置情報)をストロボマイコン108に送る。
第2左右角検出回路117は、発光部403Bの左右方向の回動量(回動角度)を検出する回路であり、左右方向の回動量(回動角度)を示す情報(左右位置情報)をストロボマイコン108に送る。
第2円周角検出回路119は、発光部403Bの周方向の位置を検出する回路であり、周方向の位置を示す情報(周方向位置情報)をストロボマイコン108に送る。ストロボマイコン108は、発光部402A、402Bの左右位置情報、及び周方向位置情報に基づいて、発光部402A、402Bを同期させて(発光期間を重複させて)発光させる際の各発光部に対する補正量を決定する。
次に、図11に示すフローチャートを参照して、本実施形態におけるカメラシステムの発光制御処理について説明する。図3に示すフローチャートは、カメラ200及びツインストロボ400の電源がオンの状態において開始される。なお、以下では、ツインストロボ400の発光量が発光量設定スイッチにより手動で設定された場合を説明する。図11に示すフローチャートにおいて図3に示すフローチャートと同様の処理を行うステップは同じ符号で表し詳細な説明は省略する。
ステップS103にて、カメラ200に装着される照明装置の種類判別データを読みとり、ステップS401では、カメラ200に装着されている照明装置の種類が複数の発光部を備えたマクロツインストロボか一般的なストロボをカメラマイコン8が判別する。マクロツインストロボがカメラ本体に装着されている場合はステップS105に進み、一般的なストロボが装着されている場合はS107に進む。
ステップS105ののち、ステップS402では、ストロボマイコン108は、使用者によりセットされた発光部402Aの位置情報(左右位置情報、周方向位置情報)を取得する。
具体的には、第1左右角検出回路110で発光部402Aの左右方向における回動量(回動角度)を検出して、この検出結果(左右位置情報)をストロボマイコン108に送る。さらに、第1円周角検出回路112で発光部403Aの周方向の位置を検出して、この検出結果(周方向位置情報)をストロボマイコン108に送る。
ステップS403では、ストロボマイコン108は、使用者によりセットされた発光部402Bの位置情報(左右位置情報、周方向位置情報)を取得する。位置情報の取得方法はステップS402と同様であるので説明は省略する。以上のステップS402、S403は、発光部403A、403Bの相対位置検出ステップと相対角度検出ステップに相当する。
ステップS404では、ストロボマイコン108は、ステップS105で確認したそれぞれの発光量とステップS402、403で取得したそれぞれの位置情報に基づいて補正量を決定する。補正量の決定は、図4の補正テーブルに対し、図12に示す変更を加え決定する。図12は発光部403A、発光部403Bの相対的な位置関係と補正量との関係を示す図である。図12(a)は、周方向の相対的な位置関係と補正量との関係を示し、図12(b)は、左右方向の相対的な位置関係と補正量との関係を示している。
周方向において、発光部403A、403Bの距離が近いほど他灯からの光による影響は大きくなる。また、左右方向において、発光部403A、403Bがレンズ鏡筒202側に傾くほど他灯からの光による影響は大きくなる。
そこで、図12(a)に示すように、周方向における発光部403A、403Bの距離を、周方向に回動するときの回動中心と発光部403A、403Bとをそれぞれ結ぶ線分で形成される角度で表し、この角度と補正量とを対応付けている。回動中心と発光部403A、403Bとをそれぞれ結ぶ線分で形成される角度は最大で180°であり、角度が小さいほど発光部403A、403Bの距離が近いので、図12(a)に示すように、角度は小さいほど補正量を大きくしている。
また、図12(b)に示すように、発光部403A、403Bがレンズ鏡筒202側に傾く角度の合計と補正量とを対応付けしている。発光部403A、403Bは照射面がレンズ鏡筒202に近づく側と離れる側にそれぞれ回動可能であるため、レンズ鏡筒202側に近づく側に傾く角度を正の値、離れる側に傾く角度を負の値にしている。図12(b)に示すように、角度の合計が大きいほど他灯からの光を受光部で受光しやすい角度となるため補正量を大きくしている。
なお、図12に示した値は一例であって、補正量を切替える位置関係や角度関係は図12に示した値に限定されない。また、補正量の切替える段数は位置関係に応じて3段階、角度関係に応じて4段階であるが、切り替える段数も図12に示した段数に限定されない。
以上のように、本実施形態では、発光期間を重複させて発光させる場合に、自灯と他灯の発光量に加えて複数の発光部の相対位置や相対角度に応じて発光制御の制御値を補正することで、より正確にそれぞれの発光部を目標とする発光量で発光できる。
なお、本実施形態と第2の実施形態とを組み合わせて、被写体距離と複数の発光部の相対位置や相対角度に応じて発光制御の制御値を補正するようにしてもよい。
また、本実施形態と第3の実施形態とを組み合わせて、被写体の反射率と複数の発光部の相対位置や相対角度に応じて発光制御の制御値を補正するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複数の発光部の相対位置と相対角度の両方を変更可能な例を説明したが、複数の発光部の相対位置と相対角度のいずれか一方のみ変更可能なマクロツインストロボであってもよい。
また、本実施形態と第1〜第3の実施形態とを組み合わせて、マクロリングストロボとマクロツインストロボのどちらが装着されているかを判別して、装着されているストロボに合わせて補正を行うようにしてもよい。
また、本発光時の発光量の決定方法も第1〜3の実施形態と同様に限定されない。
(第5の実施形態)
これまで説明した実施形態は、予め補正量をストロボ側のEEPROM107に記憶させておくものであった。このような構成の場合、より正確に補正を行うため補正テーブルの区分を多くして発光量の組み合わせに応じて細かく補正量を対応付けするとEEPROM107の使用容量が多くなってしまう。一方、補正テーブルの区分が充分でないと、補正テーブルの区分の境界近傍となる発光量の組み合わせでは過補正、補正不足が発生することが考えられる。
そこで、本実施形態では、ストロボマイコン108が発光量から補正量を算出して発光量の補正を行う。本実施形態では、第1の実施形態と補正量の決定方法のみが異なるため同様の部分の説明は省略する。
図13(a)は、2つの発光部を発光させるときの発光部の発光量と受光部の出力との関係を示す図であり、図13(b)は、2つの発光部を発光させるときの発光部の発光量と受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値との関係を示す図である。
図13における受光部及びモニタ回路検出値は、それぞれ発光部302Aのものを示している。また、図13において、点線は発光部302Aからの光に対する出力及び検出値、一点鎖線は発光部302Bからの光に対する出力及び検出値、実線は発光部302Aからの光と発光部302Bからの光を合わせた出力及び検出値を示している。
図13(a)に示すように、発光部302Aからの光に対する出力と発光部302Bからの光に対する出力とは比例関係にある。そのため、発光部302Aからの光に対する検出値が最大(1/1)のときに比較して、発光部302Aからの光に対する検出値が1/2のときには発光部302Bからの光に対する検出値も最大値の1/2となる。
したがって、発光部302A、302Bをともに最大発光量で発光させるときの補正量を予めEEPROM107に記憶しておけば、発光部302Aと発光部302Bの発光量の関係から必要な補正量を演算できる。
図13(b)に示すように、発光部302Aを自灯とする場合に発光部302Aを最大発光量で発光させようとすると、単独で発光部302Aを最大発光量で発光させるための制御値であるαに補正を行う必要がある。このときの補正量をΔαとすると、制御値をα1=α+Δαとすることで、発光部302Bからの光の影響を加味して発光部302Aを最大発光量で発光させることができる。このΔαは工場出荷前に予め算出してEEPROM107に記憶しておく。
そして、発光部302A、302Bをともに最大発光量で発光させる場合以外は、発光部302A、302Bそれぞれの発光量に基づいて補正量を演算する。
前述したように、発光部302Aが自灯の場合、発光部302Aよりも発光部302Bの発光時間が長ければ発光部302Bの発光時間がどれだけ長くても影響は変わらない。すなわち、発光部302Aよりも発光部302Bの発光時間が長ければ、発光部302Bからの光による影響は、発光部302Aの発光時間に依存する。一方、発光部302Aよりも発光部302Bの発光時間が短ければ、モニタ回路115の検出値が制御値に達する前に発光部302Bの発光が停止するため、発光部302Bからの光による影響は、発光部302Aの発光時間に依存する。
したがって、発光部302Aと発光部302Bの大小を比較し、小さい方の発光量の最大発光量に対する比率をΔαに乗算することで、必要とする補正量を取得することができる。
以上のように、本実施形態では、基準となる補正量のみ予め記憶しておき、基準となる補正量に対応する発光条件と実際の発光条件との違いに応じて、実際の発光条件に対応する補正量を演算することによりEEPROM107の使用容量を抑えることができる。
なお、本発光時の発光量の決定方法も上記の実施形態と同様に限定されない。
(第6の実施形態)
これまで説明した実施形態は、少なくとも1つの補正量を予め記憶しておくものであった。本実施形態では、予め補正量を記憶しておくことなく、実際に他灯からの光による影響を測定して補正量を演算する。本実施形態は第1〜3の実施形態とカメラシステムの構成は同様であるため、発光制御処理の違いについて図14を用いて説明する。図14に示すフローチャートにおいて図8に示すフローチャートと同様の処理を行うステップは同じ符号で表し詳細な説明は省略する。
ステップS105ののち、ステップS501では、ストロボマイコン108は複数の発光部を発光させるか否かを判別する。ステップS105の確認結果から複数の発光部を発光させると判別した場合はステップS502に進み、1つの発光部のみを発光させると判別した場合はステップS108に進む。ここで、1つの発光部のみを発光させると判別した場合にステップS502に進まないのは、1つの発光部のみを発光させる場合には他灯からの光の影響を考慮する必要がないからである。後述するように、ステップS502以降のステップでは補正量を決定するために実際に発光部を発光させるが、他灯からの光の影響を考慮する必要がないにもかかわらず発光部を発光させると無駄な発光を行うことになるため、ステップS108に進むようにする。
ステップS502では、第1発光回路113により発光部302AのみをステップS105で確認した発光量のうち小さい方の発光量と等しい発光量にて発光させる。ステップS503では、第2モニタ回路122で発光部302Aからの光による影響を確認する。
同様に、ステップS504、S505では、発光部302BのみをステップS105で確認した発光量のうち小さい方の発光量と等しい発光量にて発光させて第1モニタ回路115の検出値を確認する。ここで、ステップS502、S504にてステップS105で確認した発光量のうち小さい方の発光量でそれぞれの発光部を発光させるのは、第5の実施形態で説明した理由からである。すなわち、他灯からの光による影響は、自灯及び他灯の発光量の小さい方の発光部の発光時間に依存するからである。
ステップS506では、ステップS503、S505で確認した他灯による検出値の増加分をそれぞれの補正量として決定する。
以上のように、本実施形態では、実際に他灯を発光させて検出値の増加分を測定し、検出値の増加分を補正量として自灯の発光制御の制御値を補正することで、より正確にそれぞれの発光部を目標とする発光量で発光できる。
なお、本実施形態では、本実施形態は、実際に他灯を発光させて検出値の増加分を測定し、検出値の増加分を補正量として自灯の発光制御の制御値を補正するため、複数の発光部の位置関係や角度関係よらず正確に補正量を求めることができる。そのため、第4の実施形態のカメラシステムと同様の構成に本発明を適用してもよい。あるいは、2つ照明装置を含む照明システムにおいて、本実施形態と同様に実際に一方を発光させて検出値の増加分を測定し、検出値の増加分を補正量として他方の発光制御の制御値を補正するようにしてもよい。
また、本発光時の発光量の決定方法も上記の実施形態と同様に限定されない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ストロボマイコン108で補正量を決定する例を説明したが、補正量の決定に必要な情報をカメラマイコン8が取得して、カメラマイコンで補正量を決定してもよい。
また、上記の実施形態では発光部が2つある構成について説明したが、発光部の数は3つ以上でも構わない。第1〜第4の実施形態を変形させて、3つ以上の発光部の発光量と補正量とを対応させた補正テーブルを記憶させておけばよいし、第5の実施形態を変形させて、2つの他灯それぞれに対する基準となる補正量を記憶させておけばよい。あるいは、第6の実施形態を変形させて、実際に2つの他灯を順に発光させて検出値の増加分をそれぞれ測定し、検出値の増加分の合計を補正量として自灯の発光制御の制御値を補正すればよい。
また、複数の発光部を有していても、受光部の出力に応じて発光制御を行う発光部に対して補正を行えばよく、例えば、発光時間が所定の時間に達したら発光を停止させるような発光制御を行う発光部に対して上記の補正を行う必要はない。
107 EEPROM
108 ストロボマイコン
110 第1左右角検出回路
112 第1円周角検出回路
113 第1発光回路
114 第1閃光放電管
115 第1モニタ回路
117 第2左右角検出回路
119 第2円周角検出回路
120 第2発光回路
121 第2閃光放電管
122 第2モニタ回路

Claims (12)

  1. 第1の光源と、
    第2の光源と、
    第1の受光部と、
    前記第1の光源の発光量と前記第2の光源の発光量とを設定する設定手段と、
    前記第1の受光部の出力に応じて前記第1の光源の発光制御を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させ、
    前記制御手段は、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の光源の発光量と前記第2の発光量の組み合わせに対応した補正テーブルを記憶する記憶手段を有し、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された補正テーブルに基づいて、前記制御値を変更することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の光源を発光させずに前記第2の光源を発光させて得られる前記第1の受光部の出力に対応する積分値と前記設定された第1の光源の発光量と前記設定された第2の光源の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記制御手段は、前記設定された第1の光源の発光量と前記設定された第2の発光量とが大きいほど、前記制御値を大きくする補正を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記制御手段は、前記設定された第1の光源の発光量と前記設定された第2の発光量とが大きいほど、前記設定された制御値を大きくする補正を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記制御手段は、前記設定された第1の光源の発光量と前記設定された第2の発光量とが大きいほど、前記設定された制御値を小さくする補正を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記照明装置は、レンズ鏡筒の外周を囲むように取り付け可能であることを特徴とする請求項乃至1乃至6のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 照明装置と撮像装置を含むカメラシステムであって、
    第1の光源と、
    第2の光源と、
    第1の受光部と、
    前記第1の光源の発光量と前記第2の光源の発光量とを設定する設定手段と、
    前記第1の受光部の出力に応じて前記第1の光源の発光制御を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させ、
    前記制御手段は、前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とするカメラシステム。
  9. 被写体距離を測定する測定手段を有し、
    前記制御手段は、前記測定手段の測定結果と前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする請求項8に記載のカメラシステム。
  10. 前記第1の光源と前記第2の光源の相対位置を検出する位置検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記位置検出手段の検出結果と前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする請求項8または9に記載のカメラシステム。
  11. 前記第1の光源と前記第2の光源の相対角度を検出する角度検出手段を有し、
    前記制御手段は、前記角度検出手段の検出結果と前記設定手段に設定された第1の光源の発光量と前記設定手段に設定された第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正することを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  12. 第1の光源と、第2の光源と、第1の受光部と、を有する照明装置の発光制御方法であって、
    前記第1の光源が発光しているときに、前記第1の受光部で受光した光量の積分値に対応する検出値が前記第1の光源の発光量に対応した制御値に達すると前記第1の光源の発光を停止させるステップと、
    前記第1の光源を発光期間と前記第2の発光期間とが重複する場合、設定された第1の光源の発光量と第2の発光量とに基づいて、前記設定された第1の発光量、前記検出値、前記制御値の少なくとも1つを補正するステップと、を有することを特徴とする発光制御方法。
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