JP2009145712A - 撮像装置およびストロボ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小光量のストロボ装置との組み合わせであっても、バウンス撮影範囲の拡大を図ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】バウンス機能を有するストロボ装置300を用いてバウンス撮影を行う撮像装置100,200において、ストロボ装置からバウンス情報を取得するバウンス情報取得手段101と、バウンス情報取得手段にて取得されたバウンス情報に応じて撮像素子102から得られる画像信号に対するゲインを切り換えるゲイン切換手段108とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バウンス機能を有するストロボ装置を用いてバウンス撮影を可能にする撮像装置および該撮像装置に装着可能なストロボ装置に関するものである。
従来から、撮像装置の補助光を天井や壁に反射させて被写体に照射させるバウンス機能を有するストロボ装置が知られている。この種のストロボ装置では、被写体までの距離が伸びることや天井や壁での反射ロスで数段光量が低下してしまうために大光量のストロボ装置で無いと効果が発揮できなかった。
バウンスを行わない従来のストロボ撮影では、レンズなどからの距離情報と絞り情報とストロボの発光量情報等により露出の過不足を演算して感度(ゲイン)を変える技術が提案(特許文献1)されている。
また、バウンスする場合には、被写体までの距離情報とバウンス情報から絞りを変更する技術(特許文献2)が提案されている。
特開2006−108990号公報 特開2007−25098号公報
しかしながら、バウンス撮影では、天井や壁を介した被写体までの距離が伸びることや天井の反射率等によりストロボ光量が落ちるため、上記のように使用されるストロボ装置は大きな光量を持っている必要があった。
図10に、バウンス機能を有するストロボ装置を示す。図10において、300はストロボ装置であり、350はストロボ装置300のバウンス可能なストロボ発光部である。照射方向を、図10(a)では0度(正位置に対して)、図10(b)では約60度、図10(c)では75度、図10(d)では90度などのバウンス角度がクリックで決められており、バウンス撮影が出来るようになっているものが多い。
例えば、45度などバウンス角度が小さい場合には、バウンスしない直接光が被写体に照射され、画面上部のみが直接光で明るくなってしまう不具合を起こすため、バウンス角度を60度以上としているのが一般的である。また、90度などバウンス角度を大きくすると、被写体に届く光がさらに減少してしまう不都合がある。
図11は撮像装置および被写体を含むバウンス撮影状態を示している。詳しくは、図11(a)はバウンス角60度の、図11(b)は90度のそれぞれバウンス撮影状態を示しており、ストロボ装置からの光は天井に照射されて拡散し、完全拡散面と異なるため、正反射成分の光強度の強い配光で反射される。
仮に完全拡散面としても、光束は天井で反射して2πに拡散するので、被写体側で±30°が撮影に有効な光とすると
2π(1−cos(30))/(2π)=0.134
となり、有効な光として約3段の光量ロスとなる。
さらに、撮影距離の半分が天井の高さとすると、バウンス角度は45度となり、撮影距離に対して天井に反射して被写体に到達する距離は√(2)倍となり、結果1段の光量ロスとなってしまう。バウンス角度45度となると、被写体に直接光が入ってしまう可能性が高いため、実際的な撮影の距離ではないが、簡単のためにこの距離で説明した。
実際には完全拡散面ではないため、更に光量ロスが見込まれる。この結果、図11のように被写体に当る光量はバウンス角度が大きいほど更に減少してしまう不都合があった。その結果、ストロボ光量は天井を介した距離、天井の反射率、バウンスの角度などで数段の光量ロスとなってしまっていた。
(発明の目的)
本発明の目的は、小光量のストロボ装置との組み合わせであっても、バウンス撮影範囲の拡大を図ることのできる撮像装置および該撮像装置に装着可能なストロボ装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、バウンス機能を有するストロボ装置を用いてバウンス撮影を行う撮像装置において、前記ストロボ装置からバウンス情報を取得するバウンス情報取得手段と、前記バウンス情報取得手段にて取得されたバウンス情報に応じて撮像素子から得られる画像信号に対するゲインを切り換えるゲイン切換手段とを有する撮像装置とするものである。
また、上記目的を達成するために、本発明は、本発明の上記撮像装置に装着可能なストロボ装置であって、前記バウンス情報を検出するバウンス検出手段を有するストロボ装置とするものである。
本発明によれば、小光量のストロボ装置との組み合わせであっても、バウンス撮影範囲の拡大を図ることができる撮像装置または該撮像装置に装着可能なストロボ装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1ないし4に示す通りである。
図1は本発明の実施例1に係わる撮像装置および該撮像装置に装着されるストロボ装置を示す構成図である。
図1において、100は撮像装置であるところのカメラ(本体)、200は交換式のレンズ、300はカメラ100に対して着脱自在のストロボ装置(閃光装置)である。
まず、カメラ100内の構成について説明する。101はカメラ100の各部を制御するマイクロコンピュータCCPU(以下、カメラマイコン)である。102は赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCD,CMOS等の撮像素子であり、レンズ200を介して被写体像が結像される。103はシャッタであり、非撮影時には撮像素子102を遮光し、撮影時には開いて撮像素子102へ光線を導く。104はハーフミラーであり、非撮影時にレンズ200内のレンズ群202より入射する光の一部を反射し、ピント板105に結像させる。106は測光(AE)回路であり、この回路内の不図示の測光センサは被写体の撮影範囲を複数の領域に分割し、それぞれの領域で測光可能にしている。107は焦点検出(AF)回路であり、この回路内の不図示の測距センサは複数点を測距ポイントとして持ち、測光センサの分割された部分に対応した位置に測距ポイントが含まれているように構成されている。測光回路106内の測光センサは後述するペンタプリズム114を介してピント板105に結像された被写体像を測光する。
108は撮像素子102から得られる画像信号を増幅するためのゲインを切り換えるためのゲイン切換部であり、ゲインの切り換えは撮影の条件や撮影者の入力等によりカメラマイコン101が行う。本実施例では、撮影素子102内に設けられたアンプの増幅率を制御することで、撮像素子102にて得られる画像信号のゲインを制御している。なお、後述のA/D変換器109の増幅率を切り換えたり、A/D変換器109と後述の信号処理回路111の間に位置する不図示の増幅回路の増幅率を切り換えたりすることで、ゲインを切り換える構成としてもよい。109は増幅された撮像素子102からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、110は撮像素子102の増幅された信号入力とA/D変換器109の変換タイミングを同期させるためのタイミングジェネレータ(TG)である。111はA/D変換器103でデジタル信号に変換された画像データをパラメータにしたがって画像処理を行うデジタル信号処理回路である。尚、処理画像の記憶のためのメモリ等は省略する。
SCはカメラ100とレンズ200及びストロボ装置300とのインタフェースの信号ラインである。これにより、ストロボ装置300への発光開始信号や後述するストロボマイコン310との通信クロック端子を持ち、カメラマイコン101から後述のストロボマイコン310間で通信を可能にしている。同様に、信号ラインSCは後述するレンズマイコン201とのインタフェースの信号であり、レンズマイコン201からカメラマイコン101にデータを送信する端子を有し、カメラマイコン101とレンズマイコン201間で通信を可能にしている。
112は各種入力部であり、スイッチやボタンなどでカメラの設定などを外部から入力する事が可能である。113は各種設定されたモードやその他の撮影情報などを表示する液晶装置や発光素子などから成る表示部である。114はペンタプリズムであり、ピント板105の被写体像を測光回路106内の測光センサ及び不図示の光学ファインダに導く。115はミラーであり、レンズ群202より入射し、ハーフミラー104を透過した光線を焦点検出回路107内の測距センサへ導く。
次に、レンズ200内の構成および動作について説明する。
201はレンズ各部の動作を制御するマイクロコンピュータLPU(以下、レンズマイコン)、202は複数枚で構成されたレンズ群である。203はレンズ群202の焦点位置合わせ用の光学系を移動させるレンズ駆動回路であり、レンズ群202の駆動量は、カメラ100内にある焦点検出回路107の出力に基づいてカメラマイコン101内にて演算され、算出される。
204はレンズ群202の駆動時にその位置を検出するエンコーダである。算出された駆動量はカメラマイコン101からレンズマイコン201に通信され、エンコーダ204の位置情報により駆動量分だけレンズマイコン201がレンズ駆動回路203を動作させ、レンズ群202が合焦位置へ移動させられる。205は絞り、206は絞り制御回路であり、絞り205は絞り制御回路206を介してレンズマイコン201により制御される。なお、レンズ群202の焦点距離は単焦点のものであっても、ズームレンズのように焦点距離は可変であっても構わない。
次に、ストロボ装置300の構成について説明する。
310はストロボ装置300の各部の動作を制御するマイクロコンピュータFPU(以下、ストロボマイコン)である。301はストロボの電源(VBAT)としての電池である。302は電池301の電圧を数百Vに昇圧する昇圧回路であり、図示しないメインコンデンサに発光のためのエネルギーを蓄積させる。メインコンデンサに充電された電圧は図示しない電圧検出回路により分圧され、分圧された電圧はストロボマイコン310のA/D変換端子に入力される。
306はトリガ回路である。307は放電管であり、トリガ回路306から印加される数KVのパルス電圧を受け、励起されて、図示しないメインコンデンサに充電されたエネルギーにより発光し、その光を被写体に照射する。308は発光制御回路であり、トリガ回路306と共に放電管307の発光の開始を制御し、さらに発光の停止を制御する。323は放電管307の発光量を受光するセンサとしてのフォトダイオードであり、直接またはグラスファイバーなどを介して放電管307の光を受光する。
309はフォトダイオード323の受光電流を積分する積分回路であり、その出力はコンパレータ312の反転入力端子とストロボマイコン310のA/Dコンバータ端子に入力される。コンパレータ312の非反転入力はストロボマイコン310内のD/Aコンバータ出力端子に接続され、コンパレータ312の出力はANDゲート311の入力端子に接続される。ANDゲート311のもう一方の入力はストロボマイコン310の発光制御端子と接続され、ANDゲート311の出力は発光制御回路308に入力される。
315は反射傘である。316はパネル等から成り、ストロボ装置300の照射角を変更するズーム光学系である。ここで、反射傘315とズーム光学系316の距離を所定の位置に変更することにより、被写体への照射ガイドナンバー及び配光を変化させることが可能となる。313はモータ等から成るズーム光学系316を移動させるズーム駆動部であり、ズーム光学系316の駆動量はストロボマイコン310のズーム制御端子より信号の形で伝えられる。このズーム駆動量はレンズマイコン201からカメラマイコン101へ焦点距離情報が通信により与えられ、カメラマイコン101を介してストロボマイコン310に通信され、その焦点距離情報に応じてストロボマイコン310でズームの駆動量が演算される。
314はズーム光学系316のズーム位置を検出するエンコーダであり、ストロボマイコン310の位置信号端子に移動情報を与え、ストロボマイコン310の位置信号端子にて必要な駆動量分だけズーム駆動部313内のモータが駆動される。320は各種入力部(入力インタフェース)であり、例えばストロボ装置300の側面などにスイッチが設置されており、手動によりズーム情報等を入力することも可能である。321はストロボ装置300の各状態を表示する表示部である。322はスイッチなどで構成されるストロボのバウンス状態を検出するバウンス検出部である。350はストロボ装置300のバウンスが可能なストロボ発光部である。
次に、図2のフローチャートを用いて、カメラの一連の動作について説明する。
まず、カメラの動作が開始すると、まずステップS101にて、図示しないシャッタボタンの半押し状態でONするスイッチSW1がONか否かを判定し、OFFのときはこのステップを繰り返す。スイッチSW1がONのときはステップS102へ進み、入力部112より入力されたスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込み、シャッタスピードの決め方や絞りの決め方等、様々な撮影モードの設定(初期リセット)を行う。
次のステップS103では、上記ステップS102にて設定されたカメラの撮影モードのうち、カメラが自動焦点検出動作を行うモード(AFモード)であるか、そうでないモード(MFモード)であるかを判定する。この結果、AFモードであればステップS104へ進み、焦点検出回路107を駆動することにより周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。また、ステップS104では、複数の測距ポイントからどのポイントに合わせるかは、前述の入力部112により入力される。そして、設定されたポイントまたはカメラの撮影モードに応じて決定されたり、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズムなどで決定したりする。
次のステップS105では、上記ステップS104で決定された測距ポイントをカメラマイコン101内の図示しないRAM(ランダムアクセスメモリ)に記憶させる。更に、ステップS105では、カメラマイコン101は焦点検出回路107の情報に基づきレンズ200の駆動量を演算し、レンズマイコン201に出力する。レンズマイコン201はこの演算結果に基づきレンズ駆動回路203を制御してレンズ群202を合焦位置に駆動する。その後はステップS106へ進む。また、MFモードであった場合はステップS103から直ぐにステップS106へ進む。
ステップS106では、一例として、画面を6つのエリアに分割し、被写体輝度値を測光回路106より得る。その輝度値は、
EVb(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。次のステップS107では、ストロボ装置300からバウンス情報(ゲイン設定に関する情報)を得る。
図3に、上記ストロボ装置300からのゲイン設定に関するサブルーチンのフローチャートを示す。
図3において、ステップS201では、カメラマイコン101はバウンス撮影(バウンス状態)か否かのデータ(バウンス情報)をストロボマイコン310より信号ラインSCを介して取得する。このデータは、バウンス状態であるか否かをバウンス検出部322により検出し、バウンス撮影であればバウンスフラグ(F_Bounce)に1を立て、バウンス撮影で無ければ0として、ストロボマイコン310が図示しないRAMに記憶させている。
次のステップS202では、バウンスフラグのデータが1で、バウンス撮影であるか否かを判定し、バウンス撮影であればステップS203へ進む。そして、ステップS203では、通常撮影のゲインを図示しない不揮発性メモリにゲイン1として記憶する。現在のゲイン1を不揮発性メモリに記憶するのは、バウンス状態からバウンスを戻して通常撮影する場合に、該撮影時(撮像素子102)のゲインを元のゲインに戻すためである。このフローチャートでは
ゲイン1;一般撮影時のゲイン
ゲイン2;バウンス時のゲイン
としている。
次のステップS204では、バウンス撮影であるのでカメラマイコン101はゲイン切換部108を介して撮影素子102のゲインを予め決定されるバウンス時のゲイン2に切り換える。ここではゲイン2として、ISO1600とする。その後は図2のステップS108に戻る。
一方、上記ステップS202にてバウンス撮影でないと判定した場合はステップS205へ進み、カメラマイコン101はゲイン切換部108を介してバウンス撮影に移行する前のゲインであるゲイン1に切り換える。そもそもバウンス撮影に移行していなければ、このステップS205では、現在のゲインをそのまま維持する。その後は図2のステップS108に戻る。
図2に戻り、次のステップS108では、複数のエリアの被写体輝度値EVbから、例えばプログラム線図を用いた周知のアルゴリズムにより露出値(EVs)を決定する。そして、前述のスイッチ読み込みにより設定されたカメラの撮影モード、および、ストロボ装置300のバウンス撮影の場合にはゲイン変更に応じて、シャッタスピードの値(TV)と絞りの値(AV)を決定する。
次のステップS109では、カメラマイコン101はレンズマイコン201とデータの通信を行い、レンズ200のレンズ情報である
焦点距離(f)
被写体との距離の最小値(Dist_min)
被写体との距離の最大値(Dist_max)
等を受信する。ここで、被写体との距離が最小値と最大値と2種類あるのは、レンズ200の被写体との距離情報の分解能が荒いためであり、例えば1m〜1.5mの範囲にレンズ200の距離環が合っている等ということを示している。この場合は、最小値が1mというデータで、最大値が1.5mというデータとなる。また、バウンス撮影の場合は天井や壁を介しての照射となるため、レンズ200からの距離情報は使用しない。
次のステップS110では、カメラマイコン101は信号ラインSCを介して焦点距離情報(f)等のストロボデータをストロボ装置300側に送信すると共にストロボマイコン310を介してストロボ側で設定されたデータ等必要なデータの受信を行う。これにより、ストロボマイコン310は受信した焦点距離情報(f)に基づいてモータ駆動回路313を駆動してエンコーダ314で位置を検出し、ストロボ照射角を制御する。次のステップS111では、図示しない撮影開始のスイッチであるスイッチSW2がONであるか否かを判定し、OFFであればステップS101〜S110までの動作を繰り返す。一方、スイッチSW2がONであれば、ステップS112以降の一連のレリーズ動作に進む。
ステップS112では、ストロボ装置300のプリ発光の直前に被写体輝度を測光回路106により得る。6分割されたセンサの各輝度値は、
EVa(i) (i=0〜5)
として、図示しないRAMに記憶させる。次のステップS113では、カメラマイコン101はストロボマイコン310に対して信号ラインSCを介してプリ発光の命令を行う。ストロボマイコン310はこの命令に従って、発光制御回路302、トリガ回路306を制御して所定時間所定光量のフラットな発光を行わせ、被写体に照射するプリ発光動作を行わせる。そして、ステップS114にて、プリ発光時の被写体輝度を測光回路106により得る。ここでは、その輝度値は6つの測光エリアに分割された領域に応じて、
EVf(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
次のステップS115では、露光動作に先立ってハーフミラー104をアップさせ、撮影光路内から退去させる。続くステップS116では、上記ステップS114のプリ発光持続時の被写体輝度値EVfから上記ステップS112のプリ発光直前の被写体輝度値EVaを伸張した後に差分を取る。そして、プリ発光の反射光成分のみの輝度値EVdf(i)を、以下の式
EVdf(i)←LN2 (2^EVf(i)−2^EVa(i)) (i=0〜5)
により抽出する。抽出は6つの測光エリア毎に行われる。次のステップS117では、ストロボ装置300よりプリ発光のガイドナンバー(Qpre)データを取得する。
ここで、プリ発光のガイドナンバー(Qpre)は、図4に一例を示すように、メインコンデンサの発光直前の充電電圧やズーム位置により変化する。このガイドナンバーはレンズ200の焦点距離情報(f)によりズームされ、この時のズーム位置に対応したガイドナンバーや図示しないメインコンデンサの充電電圧などから補正し、求めた値である。
図2に戻り、ステップS118では、ストロボ光量を分割された6つの測光エリアのうちどのエリアの被写体に対して適正にもって行くべきかを選出する。この選出は、測距ポイント(Focus.p)、焦点距離(f)、プリ発光量(Qpre)およびバウンスフラグ(F_Bbounce)等を基に選出する。そして、選出したエリアをP(0〜5のうちのどれか)として、RAM内に記憶させる。
露出値(EVs)と被写体輝度(EVb)と感度(ゲイン)とプリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)とから、設定または選出されたエリア(P)の被写体について、プリ発光量に対して適正となるメイン発光量の相対比(r)を求める。つまり、
r←LN2 (2^EVs−2^EVb(p))−EVdf(p)
の式により相対比(r)を求める。ここで、露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸張したものの差分をとっているのは、ストロボ光を照射したときの露出が、外光分にストロボ光を加えて適正となるように制御するためである。
このようにステップS118では、本発光量を演算する。
次のステップS119では、以下の式
r←r+TV−t_pre+c
の計算を行って新たな相対比rを算出する。つまり、シャッタスピード(TV)と、プリ発光の発光時間(t_pre)と、撮影者により入力部112にて予め設定された補正係数(c)とを用いて相対比(r)を補正し、新たな相対比rを演算する。ここで、シャッタスピード(TV)とプリ発光の発光時間(t_pre)を用いて補正するのは、ストロボ装置300内で、プリ発光の測光積分値(INTp)とメイン発光の測光積分値(INTm)とを正しく比較するためである。
次のステップS120では、カメラマイコン101は信号ラインSCを介してストロボマイコン310へメイン発光量を決定するためのプリ発光量の相対値(r)を送信する。続くステップS121では、決められた露出値(EVs)に基づく絞り値(AV)になるようにレンズマイコン201に指令を出す。また同時に、決められたシャッタスピード値(TV)になるように図示しないシャッタ制御回路を介してシャッタ103を制御する。そして、次のステップS122にて、シャッタ103の全開に同期してカメラマイコン101は信号ラインSCを介してストロボマイコン310に本発光の発光信号を与える。すると、ストロボマイコン310はカメラマイコン101から送られてきた相対値(r)に基づいて適正な発光量になるようにメイン発光制御を行う。
上記のようにして一連の露光動作が終了すると、ステップS123にて、撮影光路より退去させていたハーフミラー104をダウンして再び撮影光路内に斜設させる。次のステップS124では、撮像素子102の画素データをゲイン切換部108で切り換えられたゲインにて増幅し、A/D変換器109でデジタル信号として変換する。変換された画素データによりホワイトバランスなど所定の信号処理を信号処理回路111が行う。そして、次のステップS125にて、処理された画像データを図示しないメモリに記憶して撮影のルーチンを終了する。
以上の実施例1では、ストロボ装置300がバウンス状態の場合は、該ストロボ装置300(バウンス検出部322にて検出されている)からバウンス情報(バウンス撮影か否かの情報)を取得する。そして、バウンス撮影である場合は、ゲイン切換部108にて撮像素子102のゲインを切り換える、詳しくはゲインを増加(実施例1では、ゲイン2(=ISO1600))、し、バウンス時の光量ダウンをカバーするようにしている。
したがって、小光量(小ガイドナンバー)のストロボ装置との組み合せであっても、撮影範囲(撮影領域)の拡大を図ることが可能となった。また、バウンス撮影から通常撮影に戻した場合に、記憶された通常ゲインに自動で戻すため、使い勝手の良いものとなった。
上記実施例1では、バウンス撮影の際のゲインをISO1600相当としているため、ISO100のガイドナンバーに対して光量で4段分の16倍となり、ガイドナンバーは4倍と増加している。しかし、最近ではISO3200以上のゲインアップが出来るようなものもあり、予め設定されるISO感度は1600に限るものではない。
上記実施例1では、バウンス撮影時には撮像素子102のゲインを予め最大または最大に近いゲイン(=ISO1600)まで増加させた。しかしながら、この場合、ノイズも増幅されるために画像が多少粗くなる不具合もある。
そこで、本発明の実施例2では、撮影者が許容できる最大ゲインを外部入力できるようにしたものである。この実施例2の動作を、図5および図6のフローチャートを用いて説明する。なお、カメラ、レンズおよびストロボ装置の構成は、図1と同様であるものとする。
最大ゲインの入力は撮影前に撮影者により設定可能であり、その設定はストロボ装置300側の入力部320で行うことでも、カメラ100側の入力部112で行うことでも良い。ここではストロボ装置300側の入力部320にて設定する例を、図5のフローチャートを用いて説明する。
図5において、まず、ステップS301では、ユーザーである撮影者が許容できる最大ゲインの入力を入力部320によりストロボマイコン310が読み込む。そして、次のステップS302にて、正しい入力が完了したか否かを確認し、正しくなければステップS301に戻り、正しい入力を待つ。正しい入力が完了するとステップS303へ進み、最大ゲインを図示しない不揮発性メモリに記憶する。次のステップS304では、現在の撮影ゲイン(ゲイン1)を同じく図示しないストロボ装置300内の不揮発性メモリに記憶する。
図5のフローチャートでは
ゲイン1;一般撮影時のゲイン
としている。現在のゲイン(ゲイン1)を不揮発性メモリに記憶するのは、バウンス状態からバウンスを戻し、通常撮影する場合にもとのゲインに戻すためである。
ここではバウンスに関しての実施例であるため、実施例2で関係するのは、図2のステップS107に相当するサブルーチンであり、この部分、つまりストロボ装置300からのゲイン設定に関するサブルーチンについて、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、図6のこのフローチャートでは
ゲイン1;一般撮影時のゲイン
ゲイン2;バウンス時のゲイン
としている。
図6において、ステップS401では、カメラマイコン101はバウンス状態か否かのデータをストロボマイコン310より信号ラインSCを介して取得する。このデータは、ストロボマイコン310がバウンス状態であるか否かをバウンス検出部322の検出結果により検出する。そして、バウンス状態であればバウンスフラグ(F_Bounce)に1を立て、バウンス状態であれば0として図示しないRAMに記憶しているものである。
次のステップS401では、バウンスフラグのデータが1で、バウンス撮影であればステップS402へ進み、通常撮影時の撮影ゲインを図示しない不揮発性メモリにゲイン1として記憶する。通常撮影時のゲイン1を不揮発性メモリに記憶するのは、バウンス状態からバウンスを戻して通常撮影する場合にもとのゲイン(ゲイン1)に戻すためである。次のステップS403では、カメラマイコン101は予め撮影者により入力された最大ゲインデータをストロボマイコン310より信号ラインSCを介して確認する。ここで、最大ゲインの入力値があると判定した場合はステップS405へ進み、その最大ゲインをカメラ100のバウンス撮影時のゲイン2としてゲイン切換部108により設定する。
また、上記ステップS403で撮影者により最大ゲインの入力がないと判定した場合にはステップS404へ進み、カメラマイコン101はゲイン切換部108を介して予め決定されたゲイン2(実施例1と同様、ISO1600とする)にゲインを切り換える。
一方、上記ステップS401にてバウンス撮影でない正位置(バウンス角度が0度)であると判定した場合はステップS406へ進む。そして、このステップS406では、カメラマイコン101はゲイン切換部108を介して通常撮影時に設定されていたゲイン1に切り換える。そもそもバウンス撮影に移行していなければ、このステップS406では、現在のゲインをそのまま維持する。その後は図2のステップS108以降の処理へ以降する。
以下、外光輝度とプリ発光量からバウンスか否かで変化したゲインにて本発光の光量を決定し撮影を行うが、図2のフローチャートと同様なのでその説明は省略する。
本実施例2では、ゲインの増加はノイズも増幅されるために画像が多少粗くなる不具合があり、撮影者が許容できる最大ゲインを入力可能にしている。そして、バウンス撮影時には入力された最大ゲインに撮像素子102に切り換えるようにしている。
したがって、小光量(小ガイドナンバー)のストロボ装置との組み合せであっても、撮影者が許容できる画像の粗さまで、撮影範囲(撮影領域)の拡大を図ることが可能となった。さらに、撮影者が最大ゲインを入力することで撮影者の意図に合った質のよい画像で撮影ができるようになった。
本発明の実施例3では、バウンス情報としてバウンス角度をストロボ装置300より所得し、取得したバウンス角度に応じてバウンス撮影時の撮像素子102のゲインを切り換えるようにしたものである。詳しくは、バウンス角度が大きい場合に、バウンス角度が小さい時よりも撮像素子102のゲインを増加させるようにするものである。
本実施例3では、バウンス情報として、ストロボマイコン310がバウンス状態であるか否かをバウンス検出部322の検出結果によりバウンス角度として検出する。そして、(D1,D2,D3)の3ビットデータとして図示しないストロボ装置300内のRAM(Angle_Bounce)に記憶しているものとする。
図7や図10を用いて、バウンス検出部322の構成について説明を行う。
バウンス検出部322は図7(a)に示すようにして構成されている。つまり、電源301(VBAT)に接続されたプルアップ抵抗451,452,453に接続されたバウンススイッチSW11,SW12,SW13により構成される。電源301は不図示のレギュレータやDC/DCコンバータで昇圧された電源で有っても良い。
上記のバウンススイッチSW11,SW12,SW13は、図7(c)および(d)に示すように、スイッチパターン401,402,403とスイッチ接片405,406,407により構成される。図7(c)および(d)では、電源301及びプルアップ抵抗451〜453は省略している。スイッチパターン401〜403はバウンス可能なストロボ発光部350に固定されたスイッチパターンであり、接地されている。また、スイッチ接片405〜407の状態信号はそれぞれD1,D2,D3のデータラインを介してストロボマイコン310に入力されている。このデータを(D1,D2,D3)として示している。
例えば、図10(a)に相当する図7(c)では正位置であり、バウンス角度を示すデータ(D1,D2,D3)は(0,0,0)の状態にある。また、図10(b)に示した様にバウンス可能なストロボ発光部350を60度にバウンスさせると、図7(d)のようにスイッチ接片405〜407が矢印の方に移動する。この時バウンス角度を示すデータ(D1,D2,D3)=(0,0,1)の状態に変化する。実際はスイッチ接片405〜407がストロボ装置300に固定され、スイッチパターン401〜403が回転するのだが、ここでの説明としてはスイッチ接片が回転するように説明を行っている。
このようにしてバウンス角度0,60,75,90に対応するデータ(D1,D2,D3)それぞれの関係を示したものが図7(b)である。
上記にバウンス検出部322について説明したが、次に、上記実施例1のステップS107に相当する、本発明の実施例3におけるゲイン設定に関する動作について、図8のフローチャートを用いて説明を行う。なお、カメラ、レンズおよびストロボ装置の構成は、図1と同様であるものとする。
図8において、まず、ステップS501では、カメラマイコン101はバウンス状態か否かのデータをストロボマイコン310より信号ラインSCを介して取得する。ここでデータが正位置であり、バウンス角度が0度(D1,D2,D3)=(0,0,0)以外のバウンス撮影状態であればステップS502へ進む。
ステップS502では、通常撮影時のゲインを図示しない不揮発性メモリにゲイン1として記憶する。通常撮影時のゲインを不揮発性メモリに記憶するのは、バウンス状態からバウンスを戻し、通常撮影する場合に元のゲインに戻すためである。次のステップS503では、バウンス角度60度(D1,D2,D3)=(0,0,1)であるかを判定し、そうであればステップS506へ進み、バウンス撮影時のゲイン2としてISO400とし、ステップS509に進む。
また、バウンス角度60度以外の場合はステップS504へ進み、ここではバウンス角度75度(D1,D2,D3)=(0、1、1)であるかの判定を行う。その結果、そうであればステップS507へ進み、バウンス撮影時のゲイン2としてISO800とし、ステップS509に進む。
また、バウンス角度が60度、75度以外はステップS505へ進み、ここではバウンス角度90度(D1,D2,D3)=(1,1,1)であるかの判定を行う。その結果、そうであればステップS508へ進み、バウンス撮影時のゲイン2としてISO1600とし、ステップS509に進む。
さらにそれ以外の場合はステップS512へ進み、設定されたバウンス角度でないためにカメラ100側の表示部113またはストロボ装置300側の表示部321にて警告表示を行い、このサブルーチンを終了する。
ステップS509へ進むと、上記ステップS506,S507,S508で設定されたゲイン2と撮影者により予め入力された最大ゲインとを比較し、設定されたゲイン2が入力された最大ゲイン以下の場合はステップS510へ進む。そして、ステップS510では、上記ステップS506〜S508にて設定されたゲイン2をカメラ100の撮影時(撮像素子102)のゲインとしてゲイン切換部108により設定(切り換え)を行う。
上記ステップS509にてバウンス角度に応じて予め決定されたゲイン2が撮影者により予め入力された最大ゲインより大きい場合はステップS511へ進む。そして、撮影者により予め入力された最大ゲインをカメラ100の撮影時のゲインとしてゲイン切換部108により設定する。
また、上記ステップS501にて正位置のバウンス角度0度で、(D1,D2,D3)=(0,0,0)の場合には、ステップS513へ進み、通常撮影時に設定されていたゲイン1にゲイン切換部108により設定し、図2のステップS108に戻る。
以下、外光輝度とプリ発光量からバウンスか否かで変化したゲインにて本発光の光量を決定し、撮影を行うが、図2のフローチャートと同様なのでその説明は省略する。
ここで、予め決定されたゲインはバウンス角度60度でISO400、バウンス角度75度でISO800、バウンス角度90度でISO1600としたが、これは一例であり、これに限るものではない。
以上の実施例3では、ストロボ装置300がバウンス状態の場合は、該ストロボ装置300からバウンス情報としてバウンス角度(バウンス検出部322の状態にて検出可能)を取得する。そして、バウンス撮影である場合は、取得したバウンス角度に応じた予め決定されたゲイン2にゲイン切換部108にて撮像素子102のゲインとして設定する。但し、もし撮影者により入力される最大ゲインよりも上記のバウンス角度に応じた予め決定されたゲイン2の方が大きい場合は、入力された最大ゲインにゲイン切換部108にて撮像素子102のゲインとして設定する。このようにして、バウンス時の光量ダウンをカバーするようにしている。
したがって、小光量(小ガイドナンバー)のストロボ装置との組み合せであっても、撮影範囲(撮影領域)の拡大を図ることが可能となった。また、バウンス角度によりゲインを切り換えることで、光量の減少に応じたゲインの増加を行うことができる。さらには、撮影者が最大ゲインを入力することで、撮影者の意図に合った質のよい画像で撮影ができるようになった。
本発明の実施例4では、ストロボ装置300のガイドナンバーが大きい場合にはゲインの増加させる幅をガイドナンバーに応じて少なくすることで、画質が粗くなる不具合を緩和するようにしたものである。
図9はこれを実現するための、上記実施例1のステップS107に相当する、ゲイン設定に関する動作を示すフローチャートである。なお、カメラ、レンズおよびストロボ装置の構成は、図1と同様であるものとする。
図9において、まず、ステップS601では、カメラマイコン101はバウンス状態か否かのデータをストロボマイコン310より信号ラインSCを介して取得する。このデータは、ストロボマイコン310がバウンス状態であるか否かをバウンス検出部322の検出結果により検出する。そして、バウンス状態であればバウンスフラグ(F_Bounce)に1を立て、バウンス状態で無ければ0として図示しないRAMに記憶しているものである。
上記ステップS601でバウンスフラグのデータが1で、バウンス撮影であればステップS602へ進み、通常撮影のゲインを図示しない不揮発性メモリにゲイン1として記憶する。現在のゲインを不揮発性メモリに記憶するのは、バウンス状態からバウンスを戻し、通常撮影する場合にもとのゲインに戻すためである。このフローチャートでは、上記実施例1〜3と同様
ゲイン1;一般撮影時のゲイン
ゲイン2;バウンス時のゲイン
としている。
次のステップS603では、カメラマイコン101はバウンスに使用されるストロボ装置300のフル発光ガイドナンバーデータ(Qfull)をストロボマイコン310より信号ラインSCを介して取得する。ここで、ストロボ装置300のフル発光ガイドナンバー(Qfull)は、図4に一例を示すように、プリ発光と同様、メインコンデンサの発光直前の充電電圧やズーム位置により変化する。そして得られたフル発光ガイドナンバーが20以上か否かを判定する。フル発光ガイドナンバーが20以下の場合は比較的小さい光量と判定され、この場合ステップS605へ進み、バウンス時の予め決定されたゲインをゲイン2としてISO1600を設定する。例えばここで、ISO100でフル発光ガイドナンバーが15だったとすれば、ISO1600とすることでフル発光ガイドナンバーは√(1600/100)=4倍の60として使用できる。
一方,上記ステップS603にてフル発光ガイドナンバーが20を超えると判定した場合はステップS604へ進み、ここではガイドナンバーが30以下か否かを判定する。ガイドナンバーが30以下の場合は中程度の光量と判定し、ステップS606へ進み、バウンス時の予め決定されたゲインをゲイン2としてISO800を設定する。例えばここで、ISO100でフル発光ガイドナンバーが25だったとすればISO800とすることでフル発光ガイドナンバーは√(800/100)=2.8倍の70として使用できる。
また、上記ステップS604にてフル発光ガイドナンバーが30を超える大きな光量と判定した場合はステップS607へ進み、バウンス時の予め決定されたゲインをゲイン2としてISO400を設定する。例えばここで、ISO100でフル発光ガイドナンバーが40だったとすればISO400とすることでフル発光ガイドナンバーは√(400/100)=2倍の80として使用できる。
また、上記ステップS601にてストロボ装置300がバウンス撮影でないと判定した場合はステップS608へ進み、カメラマイコン101はゲイン切換部108を介してバウンス撮影に移行する前のゲインである通常撮影のゲイン1に切り換える。その後は図2のステップS108に戻る。
以下、外光輝度とプリ発光量からバウンスか否かで変化したゲインにて本発光の光量を決定し、撮影を行うが、図2のフローチャートと同様なのでその説明は省略する。
以上の実施例4では、ストロボ装置300がバウンス状態の場合は、該ストロボ装置300からバウンス情報としてバウンス撮影であるかと、そのときのフル発光ガイドナンバーを取得する。そして、バウンス撮影である場合は、取得したフル発光ガイドナンバーに応じた予め決定されたゲイン2にゲイン切換部108にて撮像素子102のゲインとして設定して、バウンス時の光量ダウンをカバーするようにしている。
したがって、小光量(小ガイドナンバー)のストロボ装置との組み合せであっても、撮影範囲(撮影領域)の拡大を図ることが可能となった。さらに、ガイドナンバーの大きさによりゲインの増加幅を少なくすることで、質のよい画像で撮影ができるようになった。
上記実施例4では、ガイドナンバーの大きさによってバウンス時の予め決定されたゲインをISO1600,ISO800,ISO400と切り換えたが、このゲインの値は一例であり、これに限るものではない。また、ガイドナンバーを20以下、20より大きく30以下、30より大きい、と分割したが、このガイドナンバー領域も一例であり、これに限るものではない。
以上実施例1〜4では、上下のバウンスにて説明を主に行ったが、壁にバウンスさせる左右方向でも同様であることは言うまでもない。また、ストロボ装置300は外部端子で接続されたもので説明を行ったが、内蔵されたストロボ装置がバウンス機能を有する場合でも良い。
(本発明と実施例の対応)
バウンス検出部322を有するストロボ装置300が、本発明の、バウンス機能を有するストロボ装置に相当し、カメラ100,レンズ200が本発明の撮像装置に相当する。また、カメラマイコン101が、本発明の、ストロボ装置からバウンス情報を取得するバウンス情報取得手段に相当する。また、ゲイン切換部108が、取得されたバウンス情報に応じて撮像素子から得られる画像信号に対するゲインを切り換えるゲイン切換手段に相当する。また、入力部320、ストロボマイコン310より入力情報を取得するカメラマイコン101、または、入力部112が、本発明の、外部またはストロボ装置から画像信号に対する最大ゲインを入力可能にする部分に相当する。また、バウンス検出部322が、本発明の、バウンス情報を検出するバウンス検出手段に相当する。
本発明の実施例1に係わる撮像装置および該撮像装置に装着されるストロボ装置を示す構成図である。 本発明の実施例1に係わる撮像装置の一連の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係わる撮像装置のゲイン設定時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るストロボガイドナンバーの設定時の説明を助けるための図である。 本発明の実施例2に係る撮像装置に装着されるストロボ装置側でのゲイン入力時を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施例2に係る撮像装置のゲイン設定時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例3に係るバウンス検出部の構成について説明するための図である。 本発明の実施例3に係る撮像装置のゲイン設定時の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例4に係る撮像装置のゲイン設定時の動作を示すフローチャートである。 撮像装置に装着されたバウンス機能を有するストロボ装置のバウンス角度について説明するための図である。 撮像装置に装着されたバウンス機能を有するストロボ装置を用いてバウンス撮影をする際について説明するための図である。
符号の説明
100 カメラ
101 カメラマイコン
102 撮像素子
108 ゲイン切換部
112 入力部
200 レンズ
201 レンズマイコン
202 レンズ群
203 レンズ駆動回路
300 ストロボ装置
310 ストロボマイコン
320 入力部
321 表示部
322 バウンス検出部
350 ストロボ発光部

Claims (10)

  1. バウンス機能を有するストロボ装置を用いてバウンス撮影を行う撮像装置において、
    前記ストロボ装置からバウンス情報を取得するバウンス情報取得手段と、
    前記バウンス情報取得手段にて取得されたバウンス情報に応じて撮像素子から得られる画像信号に対するゲインを切り換えるゲイン切換手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記バウンス情報取得手段は、前記ストロボ装置からバウンス情報としてバウンス角度を取得し、
    前記ゲイン切換手段は、取得された前記バウンス角度の増加に応じて前記画像信号に対するゲインを増加させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記ゲイン切換手段は、予め決定された値に前記画像信号に対するゲインを切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 外部またはストロボ装置から前記画像信号に対する最大ゲインが入力可能であり、
    前記最大ゲインの入力が無い場合には、前記ゲイン切換手段は、前記予め決定された値に前記画像信号に対するゲインを切り換えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 外部またはストロボ装置から前記画像信号に対する最大ゲインが入力可能であり、
    前記ゲイン切換手段により切り換えられるゲインが、前記入力された最大ゲインを越える場合は、前記ゲイン切換手段は、前記入力された最大ゲインに前記画像信号に対するゲインを切り換えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記ゲイン切換手段は、前記ストロボ装置からガイドナンバーを取得し、該ガイドナンバーに応じてバウンス撮影時の前記画像信号に対するゲインを切り換えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記ゲイン切換手段は、取得された前記ガイドナンバーの増加に応じてバウンス撮影時の前記画像信号に対するゲインを減少させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記ゲイン切換手段は、バウンス撮影から通常撮影となった場合には、前記画像信号に対するゲインを切り換える前のゲインに設定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の撮像装置に装着可能なストロボ装置であって、
    前記バウンス情報を検出するバウンス検出手段を有することを特徴とするストロボ装置。
  10. 請求項4または5に記載の撮像装置に装着可能なストロボ装置であって、
    外部から前記画像信号に対する最大ゲインを入力可能な入力手段を有することを特徴とするストロボ装置。
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