JP6094089B2 - 照明装置及び照明システム - Google Patents

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本発明は、照明装置及び照明システムに関するものである。
マスタ照明装置と、リモート照明装置とを備える多灯システムによって被写体を照明する照明システムがある(例えば特許文献1参照)。この多灯システムにおけるリモート照明装置において本発光量を決定する場合、リモート照明装置をモニタ発光させ、光が照射された被写体像光を露光(測光)し、本撮影の際の照明装置の本発光量を決定している。
ここで、リモート照明装置のモニタ発光と撮影装置の露光時間とを同期させるため、撮影装置からの指示によりマスタ照明装置をトリガ発光させ、そのトリガ発光を合図にリモート照明装置をモニタ発光させている。
特開2005−128197号公報
ここで、露光を再現性高く安定させるために、トリガ発光時の反射光も全て露光するように露光時間が調整されている。しかし、トリガ発光による反射光を含めた露光量で本発光量を演算すると、リモート照明装置の適正な本発光量を求めることが出来ない。
本発明の課題は、好適な照明が可能な照明装置及び照明システムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
本発明の照明システムは、照明光を発光する発光部を、第1の発光、前記第1の発光よりも後で行なうとともに前記第1の発光よりも発光量が大きい第2の発光、及び前記第2の発光より後で行うとともに前記第1の発光と発光量が等しい第3の発光で発光させる第1照明装置と、前記第1照明装置と異なる第2照明装置と、測光部、及び前記測光部の測光結果により前記第2照明装置の本発光量を演算する演算部、を有する撮影装置と、を備える照明システムであって、前記第2照明装置は、前記第1照明装置による前記第3の発光によってモニタ発光を行ない、前記測光部は、前記第1の発光が行なわれている間に第1の測光を行ない、前記第3の発光及び前記モニタ発光が行なわれている間に第2の測光を行ない、前記演算部は、前記第2の測光の結果から前記第1の測光の結果を減算した結果によって前記第2照明装置の本発光量を求める構成とした。
本発明によれば、好適な照明が可能な照明装置及び照明システムを提供することができる。
本発明の実施の形態を適用した撮影システムのブロック構成図である。 リモート照明装置に係るモニタ発光制御のタイミングチャートである。 リモート照明装置に係るモニタ発光制御のフローチャートである。 CMOSイメージセンサにおけるローリングシャッタ方式の読み出しによる露光の説明図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態を適用した撮影システム(照明システム)1のブロック構成図である。
図1に示す撮影システム1は、複数の照明装置を備えるいわゆる多灯システムであり、カメラ10と、このカメラ10に対して着脱可能に装着されたマスタ照明装置30と、カメラ10およびマスタ照明装置30から離間した位置に配設されたリモート照明装置40とを備えている。カメラ10はマスタ照明装置30に電気信号で発光制御情報を送り、マスタ照明装置30はリモート照明装置40に光信号によって発光制御情報を送るようになっている。
カメラ10は、被写体光を結像させる結像光学系11と、被写体像をアナログ信号に光電変換する撮像センサ12と、A/D変換回路13と、画像信号に各種処理を行う画像処理部14と、画像処理部14によって処理された画像信号を記録する記録部15とを備えるデジタルカメラとして構成されている。
また、カメラ10は、撮影者が操作を行う操作部16と、メモリ17と、装着されたマスタ照明装置30との間で各種信号の送受信を行う通信部18と、当該カメラ10における各部を制御するカメラ制御部20と、タイミングジェネレータ21と、を備える。
結像光学系11は、フォーカスレンズやズームレンズを含む複数のレンズ群と開口絞りなどで構成されており、被写体光を撮像センサ12の受光面に結像させる。図1では、1枚のレンズで示している。
撮像センサ12は、結像光学系11の像空間側に配置され、結像光学系11によってその受光面に形成された被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成する。本実施形態における撮像センサ12は、CMOSイメージセンサによって構成されている。
A/D変換回路13は、撮像センサ12から出力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。
タイミングジェネレータ21は、カメラ制御部20からの指令に応じて撮像センサ12やA/D変換回路13に対するタイミング信号を生成し、供給する。
画像処理部14は、撮像センサ12から出力された画像信号を増幅し、ホワイトバランス調整、ガンマ補正、輪郭強調、レベル調整等の各種画像処理を行う。
記録部15は、画像処理部14で各種の処理が施された画像信号を、当該カメラ10に対して着脱可能な図示しないCFカード、SDカード等の記録媒体に記録する。
操作部16は、撮影者が各種操作を行って当該カメラ10に対して指示を入力する手段であり、図示しないレリーズボタンなどを含む操作部材を備えている。
メモリ17は、カメラ制御部20が利用するプログラムや、プログラムの実行に必要な初期値や設定値などが記憶される不揮発性メモリである。メモリ17は、後述するモニタ発光制御において用いられる個々のマスタ照明装置30における遅延時間:Dtのデータテーブルを保持している。
通信部18は、当該カメラ10に装着された後述するマスタ照明装置30の通信部34と電気的に接続され、マスタ照明装置30の発光制御部33との間で各種信号の送受信を行う。
表示部19は、液晶表示パネルによって構成され、信号処理後の撮影画像や、記録部15の記録媒体から読出した画像データの再生画像を表示する。
カメラ制御部20は、CPUおよび演算処理を実行する際に必要なデータや画像信号などを一時的に記憶する揮発性メモリ等を備えて構成され、焦点検出(AF)や露出決定(AE)などの各種演算を行うと共に、カメラ動作を統括的に制御する。撮影時には、レリーズボタンの操作によって撮影開始が指示されると、結像光学系11が備える絞りユニットを所定のタイミングで駆動し、撮像センサ12からの画像情報の読み出し(撮影)を制御する。
また、カメラ制御部20は、通信部18を介してカメラ10に装着されたマスタ照明装置30と電気的に接続され、マスタ照明装置30に発光指令を行ってその発光を制御すると共に、マスタ照明装置30を介してリモート照明装置40に発光指令を行ってリモート照明装置40の発光を制御する。
カメラ制御部20による発光指令には、撮影に同期して行う本発光指令の他、本発光に先立って行うモニタ発光指令がある。モニタ発光は、TTL自動調光モード等において本発光に先立ってマスタ照明装置30およびリモート照明装置40を小光量でモニタ発光させ、その被写体からの反射光を撮像センサ12で検出して本発光量の演算時に用いる被写体反射率の情報を得るものである。
カメラ制御部20は、モニタ発光の被写体からの反射光に基づいて本発光量を演算する本発光量演算制御と、この演算により得られた本発光量に基づいてマスタ照明装置30およびリモート照明装置40を本発光させる本発光制御をそれぞれ行う。カメラ制御部20によるモニタ発光に係る制御については後に詳述する。
タイミングジェネレータ21は、カメラ制御部20からの指令に応じて撮像センサ12やA/D変換回路13に対するタイミング信号を生成し、供給する。
上記構成のカメラ10は、撮影に際して、使用者(撮影者)による操作部16の操作に基づくカメラ制御部20の制御によって、撮像センサ12が被写体像を電気信号に変換し、この電気信号から画像処理部14が画像データを形成し、記録部15に記録する。また、装着されたマスタ照明装置30および遠隔配置のリモート照明装置40による閃光発光撮影を行う場合には、通信部18を介してその発光指令をマスタ照明装置30に対して行う。
つぎに、マスタ照明装置30およびリモート照明装置40について説明するが、マスタ照明装置30とリモート照明装置40とは、全く同様の構成であって使用形態が異なるのみであるため、以下、マスタ照明装置30として構成を説明する。
マスタ照明装置30は、発光部31と、駆動回路32と、マスタ照明装置30内の各部の制御を行う発光制御部33と、通信部34と、メモリ35と、受光部36と、を備えている。
発光部31は、キセノン管および反射板等を備えて構成され、後述する駆動回路22から印可される高電圧によって、キセノン間から放電による閃光を発する。発光部31の前面側には、フレネルレンズが設けられている。
駆動回路32は、図示しないが、電源としての電池、昇圧トランス、昇圧回路およびメインコンデンサ、スイッチング素子等を備えて構成され、発光制御部33からの指令に基づいて発光部31に高圧の直流電圧を印可する。
発光制御部33は、CPU等を備えて構成され、当該マスタ照明装置30の動作を統括制御する。すなわち、発光制御部33は、後述する通信部34を介してカメラ10から発光指令を受け、駆動回路32を制御して発光部31を発光させる。発光制御部33は、TTL自動調光モード、マニュアルモード等、複数の発光制御モードを備えている。
また、発光制御部33は、光通信の機能を有している。すなわち、発光制御部33は、発光部31をパルス発光させて、当該マスタ照明装置30の固有情報、設定状態、発光経歴等の情報の光信号を送信できると共に、後述する受光部36による光信号の受光によって、送信情報を受信できるようになっている。発光制御部33は、光通信による発光指令によっても、駆動回路32を制御して発光部31を発光させる。
通信部34は、当該マスタ照明装置30が装着されたカメラ10の通信部18と電気的に接続され、カメラ10のカメラ制御部20との間で各種信号の送受信を行う。
メモリ35は、当該マスタ照明装置30の発光作動全般を制御する情報を格納している。
受光部36は、他の照明装置等からの光を感知(受光)して、その感知情報を制御部23に入力する。
上記のように構成されたマスタ照明装置30の通信部34がカメラ10の通信部18と電気的に接続されるとマスタ照明装置30として機能する。すなわち、通信部34を介してカメラ制御部20から送られる発光指示によって発光制御部33が駆動回路32を制御して発光部31を発光させる。また、マスタ照明装置30は、マスタ照明装置30から離間した位置に配設してリモート照明装置40として機能させることができ、その場合にはマスタ照明装置30から光信号によって送られる発光指示を受光部36が受信して発光制御部33が駆動回路32を制御して発光部31を発光させる。
つぎに、図2〜図4を参照して、カメラ10のカメラ制御部20によるモニタ発光制御について説明する。図2は、リモート照明装置40に係るモニタ発光制御のタイミングチャートである。図3は、リモート照明装置40に係るモニタ発光制御のフローチャートである。図4は、CMOSイメージセンサにおけるローリングシャッタ方式の読み出しによる露光の説明図である。
前述したように、モニタ発光制御は、本発光に先立ってマスタ照明装置30およびリモート照明装置40を小光量で発光させ、撮影時と同様に撮像センサ12を露光して画像情報を読み出し(撮影し)、被写体からの反射光を検出することで本発光量の演算に用いる被写体反射率の情報を得る。以下、このモニタ発光制御における露光および画像情報の読み出しをモニタ露出と呼ぶ。マスタ照明装置30およびリモート照明装置40における発光に関する制御は、カメラ制御部20からの直接または間接的な指令に基づいてそれぞれの発光制御部33が行う。
モニタ発光は、マスタ照明装置30とリモート照明装置40とで別個に行われる。マスタ照明装置30へのモニタ発光の指令は、前述したようにカメラ制御部20から電気信号によって行われる。一方、リモート照明装置40へのモニタ発光の指令は、前述したように、カメラ10におけるカメラ制御部20がマスタ照明装置30に電気信号で発光制御情報を送信し、それを受信したマスタ照明装置30がその発光部31を発光させることによる光信号によってリモート照明装置40に送る。
ここで、リモート照明装置40のモニタ発光におけるモニタ露出に、マスタ照明装置30からリモート照明装置40に発光制御情報を送る光信号(後述するモニタ発光指示コマンドやトリガ発光)が露光すると、これらが外乱となって被写体情報の精度低下を招く。また、日中シンクロ等背景が明るい場合には、背景光が外乱となる。
本実施形態では、リモート照明装置40に係るモニタ発光に際して、以下のようにモニタ発光制御することで、被写体情報の精度低下を防ぐ。
すなわち、図2に示すように、予めマスタ照明装置30からリモート照明装置40への発光指令光信号(トリガ発光)を外乱情報取得露出して、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、を含む画像情報:Aを取得する。ついで、モニタ発光による被写体情報を得るためのモニタ露出(被写体情報取得露出)を、トリガ発光およびリモート照明装置40によるモニタ発光が共に露光するように同期させて行い、これによって、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、モニタ発光の被写体反射光と、を含む画像情報:Bを得る。そして、画像情報:Bから画像情報:Aを減算することで、モニタ発光による被写体反射光を抽出してこれから被写体情報を得るものである。
なお、図2中後段に示す再被写体情報取得露出は、その前の被写体情報取得露出において良好な被写体情報が得られなかった場合に、最初のモニタ発光量とは異なる発光量で再モニタ発光させるものである。
つぎに、リモート照明装置40に係るモニタ発光制御について、図2に示すタイミングチャートを参照しつつ図3に示すフローチャートに沿って説明する。
図3(a)はカメラ制御部20に係る制御フローチャート、(b)はマスタ照明装置30の発光制御部33に係る制御フローチャート、(c)はリモート照明装置40の発光制御部33に係る制御フローチャートである。なお、図3中および以下の説明において、ステップを「S」とも略記する。
カメラ10におけるカメラ制御部20は、モニタ発光制御をレリーズ操作等による撮影指令の入力によって開始(START)する。
カメラ制御部20は、はじめに、マスタ照明装置30にトリガ発光指示を送信する(S301)。
マスタ照明装置30は、トリガ発光指示を受信すると(S40)、トリガ発光を行う(S311)。
ここで、トリガ発光は、マスタ照明装置30からリモート照明装置40にモニタ発光を指令する光信号である。リモート照明装置40は、複数のリモート照明装置が存在する場合における指令の自己識別のためのモニタ発光指示コマンド(発光)を予め受光していることを前提として、トリガ発光を受光するとモニタ発光を行うようになっている。前述の場合は、モニタ発光指示コマンドを受光していないので、マスタ照明装置30がトリガ発光しても、リモート照明装置40はモニタ発光しない。
なお、トリガ発光は、指示機能の観点からは1パルスでも良いが、本実施例では図2に示すように誤作動防止のために2パルスとしてある。モニタ発光指示コマンドは、情報を送信するためトリガ発光よりパルスが多く時間も長く、全体としての発光量も大きい。
カメラ制御部20は、トリガ発光指示に応じたマスタ照明装置30のトリガ発光に同期させて、外乱情報取得露出を行って画像情報:Aを取得する(S302)。この、トリガ発光と外乱情報取得露出の同期については、後に詳述する。
ステップ302における外乱情報取得露出によって取得する画像情報:Aは、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、を含む画像情報である。
ついで、カメラ制御部20は、マスタ照明装置30にモニタ発光指示を送信する(S303)。
マスタ照明装置30は、モニタ発光指示を受信すると(S312)、リモート照明装置40に対してモニタ発光指示コマンドを発光し(S313)、所定時間後にトリガ発光を行う(S314)。
リモート照明装置40は、マスタ照明装置30からのモニタ発光指示コマンドを受光して(S321)、さらにトリガ発光を受光すると(S322)、モニタ発光を行う(S323)。
カメラ制御部20は、マスタ照明装置30のトリガ発光とリモート照明装置40のモニタ発光とに同期させて被写体情報取得露出を行って画像情報:Bを取得する(S304)。この、トリガ発光およびモニタ発光と被写体情報取得露出の同期については後に詳述する。なお、被写体情報取得露出における撮影条件(絞り、露出時間、感度)は、外乱情報取得露出と同一とする。感度等を変更した場合には、条件が同一となるように画像情報に補正を加える。
ステップ304における被写体情報取得露出によって取得する画像情報:Bは、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、モニタ発光の被写体反射光と、を含む画像情報である。
ここで、カメラ制御部20は、ステップ304における被写体情報取得露出によって取得した画像情報:Bから、ステップ302における外乱情報取得露出によって取得した画像情報:Aを減算し、被写体情報(モニタ発光の被写体反射光成分)を演算する(S305)。
そして、ステップ305において十分な被写体情報が検出されたか否かを判断する(S306)。
ステップ306において十分な被写体情報が検出された判断された場合(Yes)には、当該制御を終了する(END)。
一方、ステップ306において十分な被写体情報が検出されていないと判断された場合(No)には、カメラ制御部20は、マスタ照明装置30に再モニタ発光指示を送信する(S307)。
マスタ照明装置30は、再モニタ発光指示を受信すると(S315)、リモート照明装置40に対して再トリガ発光を行う(S316)。
リモート照明装置40は、先のステップ322によってモニタ発光指示コマンドをすでに受けているため、マスタ照明装置30からの再トリガ発光を受光すると(S324)、再モニタ発光を行う(S325)。この再モニタ発光は、ステップ323におけるモニタ発光の発光量と異なる発光量に設定される。
カメラ制御部20は、マスタ照明装置30の再トリガ発光とリモート照明装置40の再モニタ発光に同期させて再被写体情報取得露出を行って画像情報:Cを取得する(S308)。
ステップ308における再被写体情報取得露出によって取得する画像情報:Cは、再トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、再モニタ発光の被写体反射光と、を含む画像情報である。
そして、カメラ制御部20は、ステップ308における再被写体情報取得露出によって取得した画像情報:Cから、ステップ302における外乱情報取得露出によって取得した画像情報:Aを減算し、被写体情報(再モニタ発光の被写体反射光成分)を算出する(S309)。本実施形態では、ステップ309でその結果如何に関わらず制御を終了する(END)。
上記のようなモニタ発光制御では、外乱情報取得露出時にはマスタ照明装置30のトリガ発光が外乱情報取得露出に完全に露光するように同期し、また、被写体情報取得露出時にはマスタ照明装置30のトリガ発光およびリモート照明装置40のモニタ発光が被写体情報取得露出に露光するよう同期することによって、被写体反射光を高精度で検出することが可能となる。
ここで、本構成における撮像センサ12はCMOSイメージセンサによって構成されており、画像情報をローリングシャッタ方式で読み出す。このため、外乱情報取得露出時におけるマスタ照明装置30のトリガ発光の同期と、被写体情報取得露出時におけるマスタ照明装置30のトリガ発光およびリモート照明装置40のモニタ発光の同期は、下記のような設定とする。
まず、図4を参照して、CMOSイメージセンサにおけるローリングシャッタ方式の読み出しによる露光について説明する。なお、この図4は、前述した図3における被写体情報取得露出の部分を拡大して示すものである。
CMOSイメージセンサは、フォトダイオードで生成された信号電荷を、フローティングディフュージョンアンプにより電圧信号に変換する。そして、この電圧信号を垂直走査回路からの行選択信号により水平行単位で列信号線に読み出し、水平走査回路からの水平駆動信号により外部に順次読み出す。このように、CMOSイメージセンサは、水平行単位で電圧変換して読み出すため、必然的に、画素の電荷の蓄積の開始と終了の時刻が水平行単位で順次ずれてゆくローリングシャッタ方式となる。
つまり、CMOSイメージセンサでは、撮像面の上部から1行毎に読み出し動作を行うため、撮像面の上部と下部とで読み出しのタイミングが異なる。このため、図4中に示すように読み出しライン41が斜めになる。
この読み出しライン41に対して、撮像面全体での蓄積時間を一定にするために、読み出しライン41と同じ形でこの読み出しライン41に先行してリセットライン42を設定する。このリセットライン42は、各行毎に、読み出しライン41よりも所定時間(露出時間)前にリセットをかける。なお、読み出しは、行毎の読み出し信号のタイミングで行われるので、読み出しライン41およびリセットライン42は階段状になるが、図では直線で略示している。
上記のように、CMOSイメージセンサでは、時間軸方向に傾いたリセットライン42と読み出しライン41との間において、被写体像を撮影する(画像情報を読み出す)ことになる。このため、最下行のリセットから最上行の読み出しまでの時間範囲ではCMOSイメージセンサにおける全ての画素が受光している(以下、これを全画素受光時間範囲と呼ぶ)が、最上行のリセットから最下行のリセットまでの時間範囲、および、最上行の読み出しから最下行の読み出しまでの時間範囲では、一部の行の画素のみが受光する(以下、これを一部画素受光時間範囲と呼ぶ)。
ここで、トリガ発光やモニタ発光が一部画素受光時間範囲中に行われると、これらの発光による被写体反射光を検出できない画素が存在するために安定した正確な測光ができない。このため、トリガ発光やモニタ発光を全画素受光時間範囲内で受光し得るように、同期させる(全画素受光時間範囲の長さを設定すると共にタイミングを同調させる)必要がある。
すなわち、前述した図3のフローチャートのステップ302における「トリガ発光に同期させて外乱情報取得露出を行う」とは、外乱情報取得露出の全画素受光時間範囲内でトリガ発光を受光するように設定されていることを意味する。また、図3のフローチャートのステップ304における「トリガ発光およびモニタ発光と被写体情報取得露出の同期」とは、被写体情報取得露出の全画素受光時間範囲内でトリガ発光およびモニタ発光を受光するように設定されていることを意味するものである。
また、被写体情報取得露出時において、トリガ発光に先立つモニタ発光指示コマンドがその一部画素受光時間範囲に露光すると測光誤差を生じさせるため、モニタ発光指示コマンドのタイミングは、被写体情報取得露出とトリガ発光の関係に基づいて、一部画素受光時間範囲に露光しないように設定する。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
本実施形態の撮影システムは、マスタ照明装置30からリモート照明装置40へのトリガ発光を外乱情報取得露出して、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、を含む画像情報:Aを取得し、ついで、被写体情報取得露出をトリガ発光およびリモート照明装置40によるモニタ発光が共に露光するように行って、トリガ発光の被写体反射光と、背景光と、モニタ発光の被写体反射光と、を含む画像情報:Bを取得する。そして、画像情報:Bから画像情報:Aを減算することで、モニタ発光による被写体反射光を抽出してこれから被写体情報を得る。これにより、モニタ発光の被写体反射光のみを抽出でき、精度の高い被写体情報を得ることができる。その結果、得られた被写体情報に基づいて、本発光を高精度に調光することが可能となる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
本実施形態では、着脱可能なマスタ照明装置がカメラに外付けされた構成となっている。しかし、本発明はこのような構成に限らず、カメラがマスタ照明装置を一体に備える構成に適用しても良い。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
10:カメラ、11:結像光学系、12:撮像素子、15:記録部、20:カメラ制御部、31:発光部、33:発光制御部、34:通信部、36:受光部、30:マスタ照明装置、40:リモート照明装置

Claims (5)

  1. 照明光を発光する発光部を、第1の発光、前記第1の発光よりも後で行なうとともに前記第1の発光よりも発光量が大きい第2の発光、及び前記第2の発光より後で行うとともに前記第1の発光と発光量が等しい第3の発光で発光させる第1照明装置と、
    前記第1照明装置と異なる第2照明装置と、
    測光部、及び前記測光部の測光結果により前記第2照明装置の本発光量を演算する演算部、を有する撮影装置と、を備える照明システムであって、
    前記第2照明装置は、前記第1照明装置による前記第3の発光によってモニタ発光を行ない、
    前記測光部は、前記第1の発光が行なわれている間に第1の測光を行ない、前記第3の発光及び前記モニタ発光が行なわれている間に第2の測光を行ない、
    前記演算部は、前記第2測光の結果から前記第1の測光結果を減算した結果によって前記第2照明装置の本発光量を求める
    照明システム。
  2. 請求項に記載の照明システムであって、
    前記第1照明装置は、前記発光部が、前記第3の発光の次に第4の発光を行い、
    前記第2照明装置は、前記第1照明装置による前記第4の発光によって第2のモニタ発光を行ない、
    前記測光部は、前記第4の発光及び前記第2のモニタ発光が行なわれている間、第3の測光を行ない、
    前記演算部は、前記第1の測光結果、前記第2の測光結果及び第3の測光結果から、前記第2照明装置の本発光量を求める、
    照明システム。
  3. 請求項またはに記載の照明システムであって、
    前記演算部は、測光時に、前記測光部の測光感度、蓄積時間、または、絞りが異なる場合、補正により同一条件となるようにする、
    照明システム。
  4. 請求項からのいずれか1項に記載の照明システムであって、
    前記測光部はCMOSセンサであり、
    前記第3の発光及び前記モニタ発光は、前記CMOSセンサにおける、全画素による受光が行なわれている時間に行なわれる、
    照明システム。
  5. 請求項からのいずれか1項に記載の照明システムであって、
    前記第1照明装置は、前記撮影装置に着脱可能な照明装置である、
    照明システム。
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