JP2015145621A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、コンプレッサよりも上流側の吸気通路にEGRガスが導入される内燃機関に関し、EGRガスと吸入空気との合流部での凝縮水の発生を抑制することを目的とする。【解決手段】コンプレッサ24aよりも上流側の吸気通路12に対して低温EGRガスを導入するための低温EGR通路34aと、高温EGRガスを導入するための高温EGR通路34bとを備える。EGR合流部は、吸気通路12の一部を内管12aとし、高温EGR通路34bの一部を外管34b1とする二重管構造を有している。外管34b1は、外管34b1に高温EGRガスを導入するための入口34b2と、当該入口34b2よりも吸入空気の上流側に形成され内管12aに高温EGRガスを導入するための出口34b3とを有する。低温EGR通路34aは、外管34b1の出口34b3と比べて吸入空気の流れ方向の同じ位置から内管12aに低温EGRガスを導入する。【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関に係り、特に、吸入空気を過給するコンプレッサよりも上流側の吸気通路にEGRガスを導入する構成を備える内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、ディーゼルエンジンのEGR装置が開示されている。この従来のEGR装置では、EGRガスを導入するEGRパイプに、EGRクーラーをバイパスするバイパス通路が接続されている。そして、当該EGR装置では、EGRクーラーの異常な圧力上昇を防止するために、EGRクーラーの上流側のEGRガスの圧力およびEGRクーラーの出口での冷却水温度のうちのいずれか一方が予め設定された設定値に達したときに、EGRガスがバイパス通路を流れるようにEGRガスの流路が切り替えられる。
特開2004−346918号公報 特開2001−041110号公報 特開2009−024692号公報
ところで、吸入空気を過給するコンプレッサよりも上流側の吸気通路にEGRガスを導入する構成を備えている内燃機関では、低吸気温度下においてEGRガスが吸気通路に導入された際に凝縮水が発生し得る。より具体的には、低温の新気によって冷やされた吸気通路の壁面とEGRガスが接触した際にEGRガスが露点以下の温度にまで冷却されると、吸気通路の壁面に結露が発生する。また、EGRガスが低温の新気と混合した際にEGRガスが露点以下の温度にまで冷却されると、凝結(ミスト)が発生する。このようにして発生した凝縮水がコンプレッサに流入すると、コンプレッサインペラの腐食、エロージョン等が発生することが懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸入空気を過給するコンプレッサよりも上流側の吸気通路にEGRガスが導入される内燃機関であって、EGRガスと吸入空気との合流部での凝縮水の発生を抑制することのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関であって、
吸入空気が流れる吸気通路と、
前記吸気通路に配置され、吸入空気を過給するコンプレッサと、
内部を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを有し、前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路に対して前記EGRクーラーにより冷却された低温EGRガスを導入するための低温EGR通路と、
内部を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを有さず、もしくは前記低温EGR通路が有する前記EGRクーラーよりも冷却能力の低いEGRクーラーを有し、前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路に対して低温EGRガスよりも高温の高温EGRガスを導入するための高温EGR通路と、
前記低温EGR通路を流れる低温EGRガスの流量を調整する低温EGR流量調整手段と、
前記高温EGR通路を流れる高温EGRガスの流量を調整する高温EGR流量調整手段と、
を備え、
前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路において低温EGRガスおよび高温EGRガスが吸入空気と合流するEGR合流部は、前記吸気通路の一部を内管とし、前記高温EGR通路の一部を外管とする二重管構造を有し、
前記外管は、前記外管に高温EGRガスを導入するための入口と、当該入口よりも吸入空気の上流側に形成され前記内管に高温EGRガスを導入するための出口とを有し、
前記低温EGR通路は、前記外管の前記出口と比べて吸入空気の流れ方向の下流側の位置もしくは当該流れ方向の同じ位置から前記内管に低温EGRガスを導入することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
低温EGRガスの導入によって前記EGR合流部にて凝縮水が発生する状況にある場合に、低温EGRガスの導入に先立って、高温EGRガスを導入するEGR制御手段をさらに備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記EGR制御手段は、高温EGRガスの導入開始後に前記内管の壁面温度が当該内管を流れるガスの露点よりも高くなった後に、低温EGRガスを導入することを特徴とする。
第1の発明によれば、高温EGRガスを利用して温度上昇した内管(吸気通路)に対して低温EGRガスを導入可能なEGR装置を実現することができる。これにより、EGR合流部での凝縮水(凝結および結露)の発生を抑制することができる。
第2の発明によれば、EGR合流部にて凝縮水が発生する状況にある場合に、低温EGRガスの導入に先立って高温EGRガスを導入することにより、低温EGRガスの導入時にEGR合流部での凝縮水の発生を抑制することができる。
第3の発明によれば、低温EGRガスの導入時にEGR合流部での凝縮水の発生をより確実に抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る内燃機関のシステム構成を説明するための図である。 図1に示すEGR合流部の具体的な構造を表した図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 図3に示すルーチンで参照される各マップの特性を表した図である。
実施の形態1.
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。本実施形態のシステムは、内燃機関(一例として火花点火式ガソリンエンジン)10を備えている。内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16には、吸気通路12に吸入される空気(新気)の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ18、吸入空気の温度を検出するための吸気温度センサ20、および、吸入空気の湿度を検出するための吸気湿度センサ22がそれぞれ設けられている。エアクリーナ16の下流には、ターボ過給機24のコンプレッサ24aが設置されている。コンプレッサ24aは、排気通路14に配置されたタービン24bと連結軸を介して一体的に連結されている。
コンプレッサ24aの下流には、コンプレッサ24aにより圧縮された空気を冷却するためのインタークーラー26が設けられている。インタークーラー26の下流には、電子制御式のスロットルバルブ28が設けられている。また、タービン24bよりも下流側の排気通路14には、排気浄化触媒(ここでは、三元触媒)30が配置されている。
さらに、図1に示す内燃機関10は、低圧ループ(LPL)式のEGR装置32を備えている。EGR装置32は、コンプレッサ24aよりも上流側の吸気通路12に温度の異なる2系統のEGRガスを別々に導入可能とする構成を備えている。具体的には、EGR装置32は、排気浄化触媒30よりも下流側の排気通路14とコンプレッサ24aよりも上流側の吸気通路12とを接続するEGR通路34を備えている。
EGR通路34は、その途中において二股に分岐した後に吸気通路12に接続されている。ここでは、EGR通路34の分岐後の一方を「低温EGR通路34a」と称し、分岐後の他方を「高温EGR通路34b」と称する。低温EGR通路34aには、EGRガスの上流側から順に、EGRクーラー36および低温側EGRバルブ38が設けられている。EGRクーラー36は、低温EGR通路34aを流れるEGRガスを冷却する。低温側EGRバルブ38は、低温EGR通路34a内のEGRガス流量を調整する。一方、高温EGR通路34bには、その内部のEGRガス流量を調整するための高温側EGRバルブ40は設けられているが、EGRクーラーは設けられていない。
低温EGR通路34aによれば、EGRクーラー36により冷却されたEGRガス(以下、「低温EGRガス」と称する)を吸気通路12に導入することができ、高温EGR通路34bによれば、低温EGRガスよりも相対的に高温のEGRガス(以下、「高温EGRガス」と称する)を吸気通路12に導入することができる。なお、ここでは、高温EGR通路34bにはEGRクーラーを備えていない例について説明した。しかしながら、高温EGR通路34bは、低温EGRガスよりも高温の高温EGRガスを供給できるようになっていれば、EGRクーラー36よりも冷却能力の低いEGRクーラーを備えていてもよい。
低温EGR通路34aおよび高温EGR通路34bからの低温EGRガスおよび高温EGRガスが吸入空気と合流する「EGR合流部」の構造は、本実施形態の特徴部分であるので、図2を参照して後に詳述する。
さらに、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力部には、上述したエアフローメータ18、吸気温度センサ20および吸気湿度センサ22に加え、吸気圧力センサ52、クランク角センサ54、および水温センサ56等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。吸気圧力センサ52は、EGR合流部での吸気通路12内の圧力を検知し、クランク角センサ54は、エンジン回転数を検知し、水温センサ56は、内燃機関10を冷却する冷却水温度を検知する。また、ECU50の出力部には、上述したスロットルバルブ28、低温側EGRバルブ38および高温側EGRバルブ40に加え、内燃機関10に燃料を供給するための燃料噴射弁58、および、筒内の混合気に点火するための点火装置60等の内燃機関10の運転を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、上述した各種センサの出力と所定のプログラムとに従って各種アクチュエータを作動させることにより、内燃機関10の運転を制御するものである。
[EGR合流部の構造]
図2は、図1に示すEGR合流部の具体的な構造を表した図である。より具体的には、図2(A)はEGR合流部の縦断面図であり、図2(B)は図2(A)中に示すA−A線断面図である。
図2に示すように、EGR合流部は、吸気通路12の一部を内管12aとし、高温EGR通路34bの一部を外管34b1とする二重管構造を利用して構成されている。二重管構造とされた部位は、コンプレッサ24aに近接した位置に設けられている。
高温EGR通路34bの一部として機能する外管34b1は、その内部に高温EGRガスを導入するための入口34b2と、当該入口34b2よりも吸入空気の流れの上流側に形成され内管12aに高温EGRガスを導入するための出口34b3とを有している。一方、低温EGR通路34aの吸気通路12への接続口34a1は、図2(A)に示すように吸入空気の流れ方向に関しては外管34b1の出口34b3と同じ位置に設けられており、かつ、図2(B)に示すように内管12aの周方向に関しては外管34b1の出口34b3と対向する位置に設けられている。より具体的には、低温EGR通路34aは、外管34b1とは連通せずに外管34b1を貫通して内管12aに接続されている。
上記の構成により、低温側EGRバルブ38の開弁時には、高温EGRガスは、コンプレッサ24aに近い入口34b2から外管34b1に流入した後に、内管12aを流れる吸入空気と対向して外管34b1内を吸入空気の上流側に向けて流れる。そして、高温EGRガスは、入口34b2よりも吸入空気の上流側の出口34b3から内管12aに導入される。また、高温側EGRバルブ40の開弁時には、低温EGRガスは、高温EGRガスと対向する位置から内管12aに導入される。
従来の1系統のEGR通路を利用した場合には、EGRガス温度は運転条件によって一義的に定まる。これに対し、低温EGR通路34aと高温EGR通路34bという2系統のEGR通路34を備える本実施形態によれば、低温EGRガスと高温EGRガスとの混合割合をEGRバルブ38、40で制御することでEGRガス温度を調整することができる。これにより、排気ガスが高温となる高負荷運転時には低温EGR通路34aを主として用いてEGRガスの冷却を満足しつつ、低負荷運転時には高温EGR通路34bを主として用いて高温を保持したEGRガスを導入することができる。
(1)そのうえで、本実施形態では、EGR合流部の構造として、吸入空気が流れる内管12aと、吸入空気の下流側から上流側に高温EGRガスが流れる外管34b1とによる二重管構造を利用したことにより、次のような効果が得られる。すなわち、外管34b1を流れる高温EGRガスによって吸気通路12(内管12a)の壁面温度を速やかに上昇させることができる。より具体的には、高温EGRガスの流通開始と同時に内管12aの壁面が加熱され始めるため、応答性良く壁面温度を高めることができる。また、エンジン冷却水温度が低いことによる制限を受けることなく、EGRガスを導入できるようになる。
そして、高温EGRガスを吸入空気の下流側から上流側に向けて流すことで、EGRガスが新気と合流して流れてくる前に吸気通路12の壁面温度を高めておくことができる。また、外管34b1内の高温EGRガスの流れが内管12a内の新気の流れと対向流になるので、高温EGRガスから内管12aの壁面、さらには新気への熱伝達を効率良く行えるようになる。
(2)さらに、本実施形態では、高温EGRガスと低温EGRガスとが別々の経路から対向して新気と合流するように構成したことにより、次のような効果が得られる。すなわち、低温EGRガスに先立って高温EGRガスを導入しておくことで、低温EGRガスと新気との合流部近傍を高温EGRガスによって高温場とすることができる。これにより、低温EGRガスが新気に直接的に合流しないようにすることができるので、低吸気温度下においてEGRガスと新気との合流による凝結の発生を抑制することができる。また、高温EGRガスと低温EGRガスとを対向して合流させることで、噴流同士がぶつかり合い、乱流が生じる。これにより、EGRガスと新気との混合が促進するので、コンプレッサ24aの上流の温度場が均一となる。その結果、局所的に高温な部位が存在した状態で新気とEGRガスとの混合ガスがコンプレッサ24aに流入しにくくすることができるので、コンプレッサインペラへのデポジット堆積を抑制することができる。
また、上記(1)、(2)により、高温EGRガスによって壁面が温められている吸気通路12(内管12a)に対して、低温EGRガスを導入できるようになる。これにより、低吸気温度下において吸気通路12の壁面での凝縮水(結露)の発生を抑制することができる。その結果、結露の発生と上述した凝結の発生とを抑制することができるので、コンプレッサインペラの腐食、エロージョン等の凝縮水発生に伴う不具合を防止することができる。
[実施の形態1における特徴的なEGR制御]
温度の異なる2系統のEGRガスを導入可能な本実施形態では、EGRガスの導入を許可するEGR作動条件が成立した際には、基本的には、運転条件(エンジン負荷率およびエンジン回転数)に応じた適切な温度でのEGRガスを供給できるように混合割合が調整された低温EGRガスと高温EGRガスとの混合EGRガスが導入されるようになっている。
そのうえで、EGR合流部での凝縮水の発生を防止するために、次のようなEGR制御が行われる。すなわち、低温EGRガスの導入によってEGR合流部にて凝縮水(上述した凝結および結露)が発生する状況にあると判断された場合には、低温EGRガスの導入に先立って高温EGRガスが導入される。そして、高温EGRガスの導入開始後に内管12aの壁面温度が当該内管12aを流れるガスの露点よりも高くなったと判断された後に、低温EGRガスの導入が許可され、適切に調量された混合EGRガスが導入される。
図3は、上述したEGR制御を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。なお、本ルーチンは、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。図4は、図3に示すルーチンで参照される各マップの特性を表した図である。
図3に示すルーチンでは、ECU50は、まず、所定のEGR作動条件が成立するか否かを判定する(ステップ100)。EGR作動条件は、エンジン冷却水温度および吸気温度がそれぞれ所定範囲内にあるか否か等の所定の判定が成立した時に成立する。
EGR作動条件が成立したと判定した場合には、ECU50は、低温EGRガスの導入によってEGR合流部にて凝縮水が発生する状況にあるか否かを判断するために、EGR合流部において吸入空気の温度(吸気温度)が露点よりも低いか否かを判定する(ステップ102)。ここでは、EGR合流部の吸気温度は吸気温度センサ20を利用して取得される。また、EGR合流部のガスの露点は、吸気温度センサ20、吸気湿度センサ22および吸気圧力センサ52を利用して取得される吸気温度、吸気湿度および吸気圧力に基づいて所定のマップを参照して算出される。
ステップ102においてEGR合流部の吸気温度が露点以上であると判定した場合、すなわち、低温EGRガスを導入してもEGR合流部において凝縮水が発生する状況ではないと判断できる場合には、ECU50は、ステップ114に進み、低温EGRガスの導入を許可する。
一方、ステップ102においてEGR合流部の吸気温度が露点よりも低いと判定した場合、すなわち、低温EGRガスの導入によってEGR合流部において凝縮水が発生する状況にあると判断できる場合には、ECU50は、ステップ104〜112に従ったプレヒート制御を実行するためにステップ104に進む。ここでいうプレヒート制御とは、低温EGRガスの導入に先立ち、内管12aの壁面温度が当該内管12aを流れるガスの露点よりも高くなるまで高温EGRガスの導入によって内管12aを加熱する制御のことである。
ステップ104では、ECU50は、内管12aの壁面温度を内管12aを流れるガスの露点よりも高くするために必要な内管壁面の温度上昇量の目標値を算出する。内管壁面の温度上昇量の目標値は、ステップ102におけるガスの露点と温度との差に基づく値として算出される。より具体的には、当該目標値は、ガスの露点と温度との差が大きいほど大きな値として算出される。
次に、ECU50は、上記目標値での内管壁面の温度上昇を実現するための必要熱量を算出する(ステップ106)。必要熱量は、図4(A)に示すように、内管壁面の温度上昇量の目標値が大きいほど大きな値として算出される。
次に、ECU50は、算出された必要熱量を確保するために導入する高温EGRガス量、および、当該高温EGRガス量を実現するために用いる高温側EGRバルブ40の開度を算出する(ステップ108)。現在の運転条件(エンジン回転数およびエンジン負荷率)において筒内から排出される排気ガスの温度は、図4(B)に示すようなマップに従って算出することができる。そして、EGRガス温度(より具体的には、外管34b1の入口34b2での高温EGRガス温度)は、排気ガスの温度に基づいて推定することができる。
本ステップ108では、推定した高温EGRガス温度の下で上記必要熱量を確保するために必要な高温EGRガス量が算出される。さらに、本ステップ108では、図4(C)に示す吸排気の差圧マップを利用して、現在の運転条件にて流通可能な高温EGRガスの流量が算出される。ここで、高温EGRガスの流量が多過ぎると燃焼に悪影響を与えてしまう。このため、流通可能な高温EGRガスの流量の範囲内で、燃焼に悪影響を与えない流量に制御するための高温側EGRバルブ40のバルブ開度が算出される。また、当該開度の下で上記高温EGRガス量を満足するための高温EGRガスの必要流通時間が算出される。
次に、ECU50は、高温EGRガスを導入するために、算出されたバルブ開度が得られるように高温側EGRバルブ40を制御する(ステップ110)。なお、高温EGRガスの導入に伴って、燃焼を悪化させないために必要に応じて点火時期等の補正を実行してもよい。
次に、ECU50は、高温EGRガスの導入によって供給された熱量が上記必要熱量以上となったか否かを判定する(ステップ112)。本判定が成立した場合には、内管12aの壁面温度が内管12aを流れるガスの露点よりも高くなったと判断することができる。ここでは、本判定の一例として、高温EGRガスの導入時間が上記必要流通時間に達したか否かが判断される。なお、内管12aの壁面温度を検出するための温度センサを備えている場合であれば、上記の時間での判断に代え、温度検出値がガスの露点よりも高くなった否かを判断してもよい。
ステップ112の判定が不成立となる間は、プレヒート制御のための高温EGRガスの導入が継続される。一方、ステップ112の判定が成立する場合、すなわち、内管12aの壁面温度が内管12aを流れるガスの露点よりも高くなったと判断できる場合には、ECU50は、ステップ114に進み、低温EGRガスの導入を許可する。
低温EGRガスの導入を許可した場合には、ECU50は、低温EGRガスと高温EGRガスの混合割合を算出する(ステップ116)。具体的には、ECU50は、EGR合流部での混合EGRガス温度の推定値を上記混合割合との関係で定めたマップ(図示省略)を記憶しており、本ステップ116では、そのようなマップを参照して、EGR合流部での新気と高温EGRガスと低温EGRガスとの混合ガスの温度が当該混合ガスの露点よりも高くなるように、混合割合を算出する。当該混合割合は、EGR合流部での混合EGRガス温度が所定範囲(混合ガスの露点により下限値が特定され、コンプレッサインペラへのデポジット抑制の観点で上限値が特定される範囲)内に収まるように決定されることが好ましい。
次に、ECU50は、算出された混合割合を満足し、かつ、低温EGRガスと高温EGRガスの合計でのEGRガス流量が現在の運転条件に応じたEGR率を満足する値となるように、低温側EGRバルブ38および高温側EGRバルブ40の開度を調整する(ステップ118)。
以上説明した図3に示すルーチンによれば、EGR作動条件が成立した際に低温EGRガスの導入によって凝縮水が発生する状況にある場合には、低温EGRガスの導入を禁止しつつ、プレヒート制御が実行される。そして、内管12aの壁面温度が内管12aを流れるガスの露点よりも高くなるまでプレヒート制御によって内管12aが加熱された後に、上記混合EGRガスの導入が許可される。このように、凝縮水が発生する状況にある場合には、プレヒート制御の実行に要する時間だけ低温EGRガスの導入が遅延されることになる。これにより、低吸気温度下においてEGR合流部での凝縮水の発生を抑制しつつ、プレヒート制御によって出来るだけ早期に所望量でのEGRガスの導入を行えるようになる。
ところで、上述した実施の形態1においては、吸気通路12への低温EGR通路34aの接続口34a1は、吸入空気の流れ方向に関しては外管34b1の出口34b3と同じ位置に設けられており、かつ、内管12aの周方向に関しては外管34b1の出口34b3と対向する位置に設けられている。しかしながら、吸入空気の流れ方向における低温EGR通路34aの接続口34a1は、外管34b1の出口34b3と同じ位置に限らず、当該出口34b3よりも下流側にオフセットした位置であってもよい。また、内管12aの周方向に関して、接続口34a1は、外管34b1の出口34b3と対向する位置以外の位置に設けられていてもよい。
また、上述した実施の形態1においては、低温EGR通路34aと高温EGR通路34bが排気通路14との接続部を共有している構成を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明における低温EGR通路および高温EGR通路は、上記の構成のように1本のEGR通路から二股に分岐した後の部位とされたものに限らず、それぞれが独立して排気通路に接続されるものであってもよい。
なお、上述した実施の形態1においては、ECU50が低温側EGRバルブ38の開度を制御することにより前記第1の発明における「低温EGR流量調整手段」が実現されており、ECU50が高温側EGRバルブ40の開度を制御することにより前記第1の発明における「高温EGR流量調整手段」が実現されている。
また、ECU50が上記図3に示すルーチンの一連の処理を実行することにより前記第2の発明における「EGR制御手段」が実現されている。
10 内燃機関
12 吸気通路
12a 内管
14 排気通路
16 エアクリーナ
18 エアフローメータ
20 吸気温度センサ
22 吸気湿度センサ
24 ターボ過給機
24a コンプレッサ
24b タービン
26 インタークーラー
28 スロットルバルブ
30 排気浄化触媒
32 EGR装置
34 EGR通路
34a 低温EGR通路
34a1 低温EGR通路の吸気通路への接続口
34b 高温EGR通路
34b1 外管
34b2 外管の入口
34b3 外管の出口
36 EGRクーラー
38 低温側EGRバルブ
40 高温側EGRバルブ
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 吸気圧力センサ
54 クランク角センサ
56 水温センサ
58 燃料噴射弁
60 点火装置

Claims (3)

  1. 吸入空気が流れる吸気通路と、
    前記吸気通路に配置され、吸入空気を過給するコンプレッサと、
    内部を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを有し、前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路に対して前記EGRクーラーにより冷却された低温EGRガスを導入するための低温EGR通路と、
    内部を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラーを有さず、もしくは前記低温EGR通路が有する前記EGRクーラーよりも冷却能力の低いEGRクーラーを有し、前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路に対して低温EGRガスよりも高温の高温EGRガスを導入するための高温EGR通路と、
    前記低温EGR通路を流れる低温EGRガスの流量を調整する低温EGR流量調整手段と、
    前記高温EGR通路を流れる高温EGRガスの流量を調整する高温EGR流量調整手段と、
    を備え、
    前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路において低温EGRガスおよび高温EGRガスが吸入空気と合流するEGR合流部は、前記吸気通路の一部を内管とし、前記高温EGR通路の一部を外管とする二重管構造を有し、
    前記外管は、前記外管に高温EGRガスを導入するための入口と、当該入口よりも吸入空気の上流側に形成され前記内管に高温EGRガスを導入するための出口とを有し、
    前記低温EGR通路は、前記外管の前記出口と比べて吸入空気の流れ方向の下流側の位置もしくは当該流れ方向の同じ位置から前記内管に低温EGRガスを導入することを特徴とする内燃機関。
  2. 低温EGRガスの導入によって前記EGR合流部にて凝縮水が発生する状況にある場合に、低温EGRガスの導入に先立って、高温EGRガスを導入するEGR制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記EGR制御手段は、高温EGRガスの導入開始後に前記内管の壁面温度が当該内管を流れるガスの露点よりも高くなった後に、低温EGRガスを導入することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
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