JP2010185351A - 排気還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRガスの冷却性能が既存の排気還流装置よりも高く、かつ、既存構成の排気還流装置では、冷却したEGRガスを還流させることが困難な状況下でも、冷却したEGRガスを還流させることが可能な排気還流装置を提供する。
【解決手段】排気還流装置を、高効率EGRクーラー33、低効率EGRクーラー34、調整弁32、低圧EGR弁36等からなる低圧EGR装置30、内燃機関10の排気通路25に設けられた排気浄化装置26等を備え、高効率EGRクーラー33でEGRガスを冷却して吸気通路15に戻すことが困難な場合、第2EGRクーラー34でEGRガスを冷却して吸気通路15に戻す装置として構成しておく。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気の一部を、内燃機関の吸気通路に戻すための排気還流装置に関する。
NOx排出量の低減等を目的として、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラーを
備えた排気還流装置を内燃機関に取り付けること(例えば、特許文献1〜4参照。)が行われている。
現存する、EGRクーラーを備えた排気還流装置の大部分は、EGRガス(内燃機関の排気の一部)を、EGRクーラーを通して内燃機関の吸気通路に戻すことしか出来ないものとなっている。ただし、PM(Particulate Matter:粒子状物質)、HC(炭化水素)を多量に含むEGRガスをEGRクーラーに通した場合、PM、HCがEGRクーラー内に付着することにより、EGRクーラーの性能が劣化してしまうことになる。そのため、EGRガスを、EGRクーラーを通さずに内燃機関の吸気通路に戻すためのバイパス路を備えた排気還流装置も、開発されている。
特開2007−315231号公報 特開2005−188323号公報 特開2000−274231号公報 特開2002−89375号公報
内燃機関の吸気通路に戻すEGRガスは、基本的には、低温の方が良い。従って、排気還流装置には、高冷却効率のEGRクーラーを用いたいのであるが、高冷却効率のEGRクーラーは、圧損(圧力損失)が大きいものとなる。そして、EGRクーラーの圧損が大きい場合、排気圧がかなり高くないとEGRガスを吸気通路に戻せない(EGRガスを還流可能な運転領域が制限される)ことになる。そのため、現存する排気還流装置は、さほど冷却効率が高くないEGRクーラーが用いられたものとなっている。
そこで、本発明の課題は、EGRガスの冷却性能が既存の排気還流装置よりも高く、かつ、既存構成の排気還流装置では、冷却したEGRガスを還流させることが困難な状況下でも、冷却したEGRガスを還流させることが可能な排気還流装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の排気還流装置は、内燃機関の排気通路に設けられた、前記内燃機関の排気を浄化するための排気浄化装置と、EGRガスを冷却するための第1EGRクーラーと、EGRガスを冷却するための、前記第1EGRクーラーよりも冷却効率が低く、かつ、圧力損失が小さい第2EGRクーラーと、前記第1EGRクーラーにより冷却されたEGRガス及び前記第2EGRクーラーにより冷却されたEGRガスを前記内燃機関の吸気通路内に供給するための吸気通路側EGR通路と、前記内燃機関の排気通路の、前記排気浄化装置よりも下流側を流れる排気ガスの一部を、EGRガスとして前記第1EGRクーラーと前記第2EGRクーラーとに供給するための排気通路側EGR
通路と、前記排気通路側EGR通路に設けられた、前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量と前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量とを調整するための調整手段と、前記内燃機関の運転状態に応じた量のEGRガスが前記第1EGRクーラー及び前記第2EGRクーラーのそれぞれに供給されるように、前記調整手段を制御する制御手段とを、備える。
すなわち、本発明の排気還流装置は、冷却効率は高いが圧損が大きい第1EGRクーラーでEGRガスを冷却して内燃機関の吸気通路に戻すことが困難な場合、冷却効率は低いが圧損が小さい第2EGRクーラーでEGRガスを冷却して内燃機関の吸気通路に戻すことが可能な構成を有している。
従って、本発明の排気還流装置を製造するに際して、第1EGRクーラーとして、通常使用されているものよりも高冷却効率のEGRクーラーを採用しておけば、EGRガスの冷却性能が既存の排気還流装置よりも高く、かつ、既存構成の排気還流装置(EGRクーラーを1つしか備えない排気還流装置)では、冷却したEGRガスを還流させることが困難な状況下でも、冷却したEGRガスを還流させることが可能な排気還流装置を実現できることになる。また、第1EGRクーラーとして、通常使用されているものと同程度の冷却効率のEGRクーラーを採用しておけば、EGRガスの冷却性能は既存の排気還流装置と同程度であるが、既存構成の排気還流装置では、冷却したEGRガスを還流させることが困難な状況下でも、冷却したEGRガスを還流させることが可能な排気還流装置を実現できることになる。
さらに、本発明の排気還流装置が備える第2EGRクーラーは、圧損が小さなものであるが故に、PM等の付着による詰まり等が生じにくいものとなっている。従って、本発明の排気還流装置は、排気中(EGRガス中)にPM等が比較的に多量に含まれる状況下でも、内燃機関の吸気通路に冷却したEGRガスを供給できる装置となっていることになる。
なお、排気中にPM等が比較的に多量に含まれるが、内燃機関の吸気通路に冷却したEGRガスを供給したい場合としては、いわゆるフィルタ再生処理が実行されている場合や、内燃機関の暖機が行われている場合がある。
従って、排気浄化装置として、『粒子状物質を捕捉することによって排気を浄化する装置であると共に、捕捉している粒子状物質を酸化除去するための再生処理が、適宜、行われる装置』を採用した形で、本発明の排気中還流装置を実現する場合には、前記制御手段として、『前記再生処理の実行中は、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量よりも多くなるように前記調整手段を制御する手段』を採用しておくことが出来る。
また、制御手段として、『前記内燃機関の暖機中に前記吸気通路にEGRガスを供給する場合、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量よりも多くなるように前記調整手段を制御する手段』を採用しておくことも出来る。
さらに、通常の排気浄化装置は、使用により圧損の大きさが変化し得るものである。そして、排気浄化装置の圧損の大きさが変わると、吸気通路に供給されるEGRガス量も変わることになるが、排気浄化装置の圧力損失が大きくなった場合、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が増えるようにしておけば、排気浄化装置の圧損の大きさが変わっても、吸気通路に供給されるEGRガス量がさほど変わらないようにすることが出来る。従って、本発明の排気還流装置の制御手段としては、前記排気浄化装置の圧力損失
が大きくなった場合、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が増えるように前記調整手段を制御する手段を採用しておくことが望ましい。
本発明によれば、EGRガスの冷却性能が既存の排気還流装置よりも高く、かつ、既存の排気還流装置では、冷却したEGRガスを還流させることが困難な状況下でも、冷却したEGRガスを還流させることが可能な排気還流装置等を提供することが出来る。
本発明の一実施形態に係る排気還流装置を適用した内燃機関システムの構成図である。 実施形態に係る排気還流装置における、調整弁開度と各EGRクーラーを流れるEGRガス量との関係を示す図である。 ECUが実行するEGR制御処理の流れ図である。 調整弁開度テーブルの説明図である。
以下、本発明を実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る排気還流装置を適用した内燃機関システムの構成を示す。なお、この図における低圧EGR装置30、排気浄化装置26及びECU40(低圧EGR弁36等の開度制御を行う部分)からなる装置が、本実施形態に係る排気還流装置である。
この内燃機関システムが備える内燃機関10は、4つの気筒11を有する圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。内燃機関10には、図示せぬサプライポンプから送られてきた高圧燃料を溜めておくためのコモンレール13、コモンレール13内の高圧燃料を各気筒11内へ噴射するための4つのインジェクタ12が取り付けられている。また、内燃機関10の各気筒11には、図示せぬ吸・排気弁が取り付けられている。さらに、内燃機関10には、内燃機関10内を循環する冷却水の温度を測定するための水温センサ(図示略)や、クランクシャフトの回転数(姿勢)を検出するためのクランクポジションセンサ(図示略)等も取り付けられている。
内燃機関10の各気筒11(各気筒11の燃焼室)は、吸気マニホールド14を介して吸気通路15と接続されている。また、各気筒11は、排気マニホールド24を介して排気通路25とも接続されている。
吸気通路15の途中には、ターボチャージャ17の構成要素であるコンプレッサハウジング17a、コンプレッサハウジング17aからの圧縮空気を冷却するためのインタークーラー16が設けられている。
吸気通路15のコンプレッサハウジング17aよりも上流の部分には、吸気(新気)量を測定するためのエアフローメータ18、吸気圧を測定するための吸気圧センサ20が設けられている。また、吸気通路15のインタークーラー16よりも下流の部分には、吸気量を調整するための吸気絞り弁21が設けられている。
排気通路25の途中には、ターボチャージャ17の構成要素であるタービンハウジング17bが設けられている。排気通路25のタービンハウジング17bよりも下流の部分には、排気中のPM(Particulate Matter:粒子状物質)を捕捉(捕集)するための排気浄化装置26と、排気浄化装置26の出口部分の圧力を測定するための出口圧センサ27と
が設けられている。なお、本内燃機関システムに用いられている排気浄化装置10は、DPF(Diesel particulate filter)の前段に酸化触媒コンバータを設けたものである。
また、排気通路25の排気浄化装置26よりも下流の部分には、排気通路25内を流通する排気の流量を調節するための排気絞り弁28が設けられている。
排気マニホールド24と吸気マニホールド14との間には、排気マニホールド24内を流れる排気の一部(以下、“高圧EGRガス”と表記する。)を吸気マニホールド14に戻すための高圧EGR装置22が設けられている。この高圧EGR装置22は、排気マニホールド24と吸気マニホールド14とを接続(連通)する高圧EGR通路22aと、高圧EGR通路22a内を流れる高圧EGRガス量を調節するための高圧EGR弁22bとにより構成されている。
排気通路25と吸気通路15との間には、排気浄化装置26により浄化された排気の一部(以下、“低圧EGRガス”と表記する。)を、吸気通路15のコンプレッサハウジング17aよりも上流の部分(以下、低圧EGRガス導入部と表記する)に戻すための低圧EGR装置30が設けられている。
この低圧EGR装置30は、図示してあるように、低圧EGRガスを冷却するためのEGRクーラーとして、高効率EGRクーラー33と低効率EGRクーラー34とを備えている。ここで、高効率EGRクーラー33とは、一般的なEGRクーラーよりも高冷却効率かつ高圧損のEGRクーラー(本実施形態では、いわゆるアルミEGRクーラー)のことである。また、低効率EGRクーラー34とは、高効率EGRクーラー33及び一般的なEGRクーラーよりも冷却効率が低くかつ圧損が少ないEGRクーラー(本実施形態では、いわゆるアルミEGRクーラー)のことである。
さらに、低圧EGR装置30は、各EGRクーラー33、34へ低圧EGRガスを分配供給するための排気通路側EGR通路31と、各EGRクーラー33、34を通過した低圧EGRガスを低圧EGRガス導入部に供給するための吸気通路側EGR通路35とを、備えている。
低圧EGR装置30の吸気通路側EGR通路35には、吸気通路15(低圧EGRガス導入部)に戻す低圧EGRガス量を調整するための低圧EGR弁36が、設けられている。また、低圧EGR装置30の排気通路側EGR通路31には、その開度を調整することにより、各EGRクーラー33、34を流れる低圧EGRガス量が図2に示したように変化する調整弁32が、設けられている。
なお、調整弁32の開度を100%としたときの流量が、調整弁32の開度を0%としたときの流量よりも少なくなっているのは、既に説明したように、高効率EGRクーラー33の圧損が、低効率EGRクーラー34の圧損よりも大きいためである。
ECU(Electronic Control Unit)40は、上記した各種センサの出力や、図示せぬアクセル開度センサの出力に基づき、この内燃機関システムの各部(インジェクタ12、排気絞り弁28、高圧EGR弁22b、低圧EGR弁36等)を統合的に制御するユニットである。
このECU40は、図3に示した手順のEGR制御処理を周期的に実行するように、構成(プログラミング)されている。
すなわち、所定タイミング(EGR制御処理を実行すべきタイミングとなった場合、E
CU40は、まず、各種目標値の算出に必要な情報(アクセル開度、機関回転数等)を収集すると共に、内燃機関10の現在の状態が、暖機未完了状態、フィルタ再生処理実行中状態、通常状態のいずれであるかを把握する処理(ステップS101)を行う。なお、暖機未完了状態とは、内燃機関10の暖機が完了していない(内燃機関10の運転を開始したが、冷却水の温度が所定温度に達していない)状態のことである。また、フィルタ再生処理実行中状態とは、排気浄化装置10内のPMを酸化除去するためのフィルタ再生処理(インジェクタ12にポスト噴射を行わせる処理等)を実行している状態のことであり、通常状態とは、暖機未完了状態でもフィルタ再生処理実行中状態でもない状態のことである。
次いで、ECU40は、ステップS101の処理結果に基づき、自ユニット内に用意されている各種マップを利用して、目標負荷〔機関負荷(負荷率)の目標値〕、高圧EGR弁22bの目標開度及び低圧EGR弁36の目標開度を算出する処理(ステップS102)を行う。
このステップS102の処理は、内燃機関10の状態別に用意されているアルゴリズムで、低圧EGR弁36の目標開度等を算出する処理である。なお、一般的には、低圧EGR装置の低圧EGR弁は、高負荷、高回転数側で開けられているが、このステップS102の処理に採用されている各状態用のアルゴリズムは、いずれも、常に、低圧EGR弁の目標開度として、“0”(EGR弁が閉じられることになる値;単位は%)とは異なる値を算出するものとなっている。
さらに、暖機未完了状態用のアルゴリズムと、フィルタ再生処理実行中状態用のアルゴリズムとは、高圧EGR弁22bの目標開度として、常に“0”を算出するものとなっている。そして、通常状態用のアルゴリズムは、急速にEGRガス量を増やす必要がない場合には、高圧EGR弁22bの目標開度として“0”を算出する(急速にEGRガス量を増やす必要がある場合に限り、高圧EGR弁22bの目標開度として、“0”とは異なる値を算出する)ものとなっている。
目標負荷及び各EGR弁の目標開度の算出を終えたECU40は、内燃機関10の状態が通常状態であるか否かを判断する(ステップS103)。そして、ECU40は、内燃機関10の状態が通常状態であった場合(ステップS103;YES)には、目標負荷から調整弁32の目標開度を算出する処理(ステップS104)を行う。より具体的には、ECU40は、自ユニット内に用意されている図4に示したような内容の調整弁開度テーブル(詳細は後述)から、目標負荷(図では、負荷)に応じた開度を読み出し、調整弁32の目標開度の算出結果として出力する処理を行う。
一方、内燃機関10の状態が、フィルタ再生処理実行中状態又は暖機未完了状態であった場合(ステップS103;NO)、ECU40は、調整弁32の目標開度を“0”とする(ステップS105)。
調整弁32の目標開度を決定したECU40は、目標負荷が1/4負荷以下であるか否かを判断する(ステップS106)。そして、ECU40は、目標負荷が1/4負荷以下でなかった場合(ステップS106;NO)には、高圧EGR弁22b、低圧EGR弁36、調整弁32の開度を、各弁について算出されている目標開度に変更(ステップS110)してから、このEGR制御処理を終了する。
一方、目標負荷が1/4負荷以下であった場合(ステップS106;YES)、ECU40は、吸気圧(吸気圧センサ20の出力)及びDPF出口圧(出口圧センサ27の出力)を測定し、両者の差圧ΔP(=DPF出口圧−吸気圧)を算出する処理(ステップS1
07)を行う。
その後、ECU40は、算出したΔPが規定値未満であるか否かを判断する(ステップS108)。なお、このステップS108の処理(判断)は、フィルタ再生処理が完了した後、フィルタ再生処理の平均的な実行周期のおよそ半分の期間が経過したときに、YES側への分岐が行われるように、規定値の値が定められたものとなっている。
ECU40は、ΔPが規定値以上であった場合(ステップS108;NO)には、高圧EGR弁22b、低圧EGR弁36、調整弁32の開度を、各弁について算出されている目標開度に変更(ステップS110)してから、このEGR制御処理を終了する。
また、ΔPが規定値未満であった場合(ステップS108;YES)、ECU40は、調整弁32の目標開度から所定値α(例えば、5%)を減ずる処理(ステップS109)を行う。そして、ECU40は、高圧EGR弁22b、低圧EGR弁36、調整弁32の開度を、各弁について算出されている目標開度に変更(ステップS110)してから、このEGR制御処理を終了する。
最後に、上記構成を有する低圧EGR装置30を採用している理由、調整弁32の目標開度を上記手順で決定している理由等を説明しておくことにする。
既に説明したように、通常構成(EGRクーラーを1つしか備えない構成)の排気還流装置(又はEGR装置)に、高冷却効率のEGRクーラーを用いた場合、EGRガスを還流可能な運転領域が制限されることになる。ただし、排気還流装置に低冷却効率のEGRクーラーも搭載しておけば、高冷却効率のEGRクーラーでEGRガスを冷却して内燃機関の吸気通路に戻すことが困難な場合、低冷却効率のEGRクーラーでEGRガスを冷却して内燃機関の吸気通路に戻せることになる。このため、本実施形態に係る排気還流装置に、上記構成を有する低圧EGR装置30を採用している(冷却効率が異なる2つのEGRクーラー33,34を搭載している)のである。
また、PM等が比較的に大量に含まれるEGRガスが高効率EGRクーラー33で冷却されるようにしておくと、比較的に短期間の使用で、高効率EGRクーラー33が詰まってしまうことになる。一方、上記のようなEGRガスが低効率EGRクーラー34で冷却されるようにしておけば、低効率EGRクーラー34は高効率EGRクーラー33よりも詰まり難いものであるため、長期間使用しても、低効率EGRクーラー34が詰まらないことになる。
そして、内燃機関10の状態が、フィルタ再生処理実行中状態又は暖機未完了状態である場合(排気中にPM等が比較的に大量に含まれる場合)、NOx排出量の低減という観点から、吸気通路15に冷却したEGRガスを戻したい。そのため、本実施形態に係る排気還流装置を、内燃機関10の状態がフィルタ再生処理実行中状態等である場合、調整弁32の目標開度を“0”とする(排気通路25からのEGRガスを低効率EGRクーラー34のみに流す:図3のステップS103、S105及び図2参照。)装置して構成してあるのである。
また、排気がきれいな場合(排気中に含まれるPM量等が少ない場合、内燃機関10の状態が通常状態である場合)には、高効率EGRクーラー33を積極的に利用すべきである。ただし、低負荷時(1/4負荷以下の時)に、調整弁32を大きく開けたのでは、内燃機関10の排気圧が低いため、吸気通路15に戻されるEGRガス量が減ってしまうことになる(図2参照)。また、中負荷時(1/4〜1/3負荷の時)には、NOx排出量を低減するために、EGRガスをなるべく冷やしたい。そして、高負荷時(1/3負荷〜
全負荷の時)には、圧損による燃費悪化を防ぐために、調整弁32を大きく開けたくない。このような理由により、本実施形態に係る排気還流装置は、排気がきれいな場合(内燃機関10の状態が通常状態である場合)、図4に示したような内容の調整弁開度テーブルにより、調整弁32の目標開度が決定される装置として構成してあるのである。
また、低圧EGR装置30により還流可能なEGRガス量は、DPF出口圧と吸気圧との間の差圧ΔPに依存するが、排気浄化装置26内のPM堆積量が多くなると、排気浄化装置26の圧損が大きくなる結果として、ΔPの値が減少する。そして、排気浄化装置26の圧損増加によりΔPの値が減少している状況下、内燃機関10が小負荷運転された場合、小負荷時はΔPの値が元々小さいため、吸気通路15に戻されるEGRガス量が大きく減少してしまうことになる。
ステップS106〜S109の処理は、そのような場合にも、吸気通路15に適量なEGRガスを戻せるようにするために行っている処理である。すなわち、排気浄化装置26の圧損増加によりΔPの値が減少している状況下、内燃機関10が小負荷運転された場合(ステップS106;YES、ステップS108;YES)、調整弁32の開度をαだけ小さくしてやれば(ステップS109)、吸気通路15に戻されるEGRガス量を増やすこと(図2参照)が出来る。
そして、内燃機関10に関しては、調整弁32の開度の2段階の制御で十分であることが確認できたため、ステップS106〜S109の処理を上記内容の処理としてあるのである。
《変形形態》
上記した実施形態に係る排気還流装置(低圧EGR装置30、排気浄化装置26及びECU40からなる装置)は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、高効率EGRクーラー33として、低圧EGR装置等に通常用いられているものと同じ(同冷却効率の)EGRクーラーを用いることが出来る。ただし、EGRガスをより低温まで冷やせた方が良いので、高効率EGRクーラー33としては、上記実施形態のように、特に高冷却効率のものを採用しておくことが望ましい。
また、実施形態に係る排気還流装置は、常に、低圧EGR弁36を開ける(低圧EGRガスを還流させる)装置であったが、排気還流装置を、低圧EGR弁36を開けない場合がある装置に変形することが出来る。例えば、排気還流装置を、比較的に負荷が高い場合と、排気中に多量のPMが含まれる場合とに、低圧EGR弁36を開ける装置や、内燃機関10の始動後、しばらくの間は、低圧EGR弁36を開けない装置に変形することが出来る。
また、実施形態に係る排気還流装置が備える低圧EGR装置30は、各EGRクーラー33、34を通過するEGRガス量を調整するための手段として、低圧EGR弁36及び調整弁32を備えたものであったが、低圧EGR装置30を、EGRクーラー33、34毎に流量調節用のバルブを備えた装置に変形することも出来る。
また、実施形態に係る排気還流装置を、排気浄化装置26の圧損増加に対処するための調整弁32の開度補正をより細かく行う装置に変形しても良いことや、調整弁32の開度が上記したものとは異なる手順で行われる装置に変形しても良いことなどは、当然のことである。
10・・・内燃機関
11・・・気筒
12・・・インジェクタ
13・・・コモンレール
14・・・吸気マニホールド
15・・・吸気通路
16・・・インタークーラー
17・・・ターボチャージャ
17a・・・コンプレッサハウジング
17b・・・タービンハウジング
18・・・エアフローメータ
20・・・吸気圧センサ
21・・・吸気絞り弁
22・・・高圧EGR装置
22a・・・高圧EGR通路
22b・・・高圧EGR弁
24・・・排気マニホールド
25・・・排気通路
26・・・排気浄化装置
27・・・吸気圧センサ
28・・・排気絞り弁
30・・・低圧EGR装置
31・・・排気通路側EGR通路
32・・・調整弁
33・・・高効率EGRクーラー
34・・・低効率EGRクーラー
35・・・吸気通路側EGR通路
36・・・低圧EGR弁
40・・・ECU

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられた、前記内燃機関の排気を浄化するための排気浄化装置と、
    EGRガスを冷却するための第1EGRクーラーと、
    EGRガスを冷却するための、前記第1EGRクーラーよりも冷却効率が低く、かつ、圧力損失が小さい第2EGRクーラーと、
    前記第1EGRクーラーにより冷却されたEGRガス及び前記第2EGRクーラーにより冷却されたEGRガスを前記内燃機関の吸気通路内に供給するための吸気通路側EGR通路と、
    前記内燃機関の排気通路の、前記排気浄化装置よりも下流側を流れる排気ガスの一部を、EGRガスとして前記第1EGRクーラーと前記第2EGRクーラーとに供給するための排気通路側EGR通路と、
    前記排気通路側EGR通路に設けられた、前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量と前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量とを調整するための調整手段と、
    前記内燃機関の運転状態に応じた量のEGRガスが前記第1EGRクーラー及び前記第2EGRクーラーのそれぞれに供給されるように、前記調整手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする排気還流装置。
  2. 前記排気浄化装置が、
    粒子状物質を捕捉することによって排気を浄化する装置であると共に、捕捉している粒子状物質を酸化除去するための再生処理が、適宜、行われる装置であり、
    前記制御手段が、
    前記再生処理の実行中は、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量よりも多くなるように前記調整手段を制御する手段である
    ことを特徴とする請求項1に記載の排気還流装置。
  3. 前記制御手段が、
    前記内燃機関の暖機中に前記吸気通路にEGRガスを供給する場合、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が前記第1EGRクーラーに供給されるEGRガス量よりも多くなるように前記調整手段を制御する手段である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気還流装置。
  4. 前記制御手段が、
    前記排気浄化装置の圧力損失が大きくなった場合、前記第2EGRクーラーに供給されるEGRガス量が増えるように前記調整手段を制御する手段である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の排気還流装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014105573A (ja) * 2012-11-22 2014-06-09 Mazda Motor Corp エンジンの排気還流装置
JP2015145621A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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