JP4919056B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスの一部を吸気系に還流する内燃機関に対する制御を行う内燃機関の制御装置に関する。
従来から、ターボチャージャの異常を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、コンプレッサによる吸入空気の温度上昇量に基づいてターボチャージャの異常を判定する技術が記載されている。また、特許文献2には、可変容量型ターボチャージャにおけるノズルベーンの異常を判定する技術が記載されている。
実公平5−11315号公報 特開平11−62604号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2に記載された技術では、過給圧が低い運転領域において、ターボチャージャのコンプレッサ効率の低下を精度良く判定することが困難であった。特に、触媒より下流側の位置からターボチャージャのコンプレッサより上流側の位置へ排気ガスを還流させるEGR装置(以下では、「低圧ループEGR装置」)を有する内燃機関において、ターボチャージャのコンプレッサ効率の低下を精度良く判定することが困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ターボチャージャのコンプレッサ効率の低下を精度良く判定することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、ターボチャージャと、排気ガスの一部を吸気系に還流する排気還流装置とを有する内燃機関に対して制御を行うと共に、空気量フィードバック制御又は過給圧フィードバック制御を実行する内燃機関の制御装置は、排気通路上に設けられたNOxセンサからNOx値を取得するNOx値取得手段と、前記ターボチャージャのコンプレッサの上流側及び下流側の吸気通路上に設けられた2つの温度センサから、それぞれ第1の温度及び第2の温度を取得する温度取得手段と、前記NOx値取得手段より取得されたNOx値が前記内燃機関の運転状態から推定されるNOx値よりも大きく、且つ前記温度取得手段より取得された前記第2の温度から前記第1の温度を減算した値が所定値よりも高く、尚且つ前記排気還流装置によって排気ガスを還流させるための制御に異常がない場合に、前記コンプレッサが異常であると判定するコンプレッサ異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
上記の内燃機関の制御装置は、ターボチャージャと、排気ガスの一部を吸気系に還流する排気還流装置とを有する内燃機関に対して制御を行うために好適に利用される。また、内燃機関の制御装置は、空気量フィードバック制御又は過給圧フィードバック制御を実行する。具体的には、NOx値取得手段はNOxセンサから排気ガス中のNOx値を取得し、温度取得手段はコンプレッサの上流側及び下流側にそれぞれ設けられた温度センサから第1の温度及び第2の温度を取得する。そして、コンプレッサ異常判定手段は、NOx値、第1の温度、及び第2の温度、並びに排気還流装置によって排気ガスを還流させるための制御(以下、単に「EGR制御」と呼ぶ。)に異常があるか否かに基づいて、コンプレッサが異常であるか否かの判定を行う。具体的には、コンプレッサ異常判定手段は、検出されたNOx値が内燃機関の運転状態から推定されるNOx値よりも大きく、且つ第2の温度から第1の温度を減算した値が所定値よりも高く、尚且つEGR制御に異常がない場合に、コンプレッサが異常であると判定する。
このようにして判定を行うことにより、コンプレッサの異常を精度良く検出することが可能となる。具体的には、上記の内燃機関の制御装置によれば、圧力などに基づいてコンプレッサ効率の悪化を適切に判定することが困難な状況においても、コンプレッサ効率の悪化を精度良く行うことができる。例えば、低回転・低負荷領域などでのコンプレッサの出口圧力が低い条件下でも、コンプレッサの異常を精度良く判定することができる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記コンプレッサ異常判定手段により前記コンプレッサが異常であると判定された場合に、車両を退避走行させるための制御を実行する制御手段を更に備える。
この態様によれば、触媒からの破片混入やデポジットの付着などに起因するターボチャージャの破損などを効果的に回避することが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置において好適には、前記排気還流装置は、前記ターボチャージャのタービン及び触媒より下流側の排気通路上の位置から、前記ターボチャージャのコンプレッサより上流側の吸気通路上の位置へ排気ガスを還流させる。このような排気還流装置を用いた場合、排気還流に起因してコンプレッサの上流側で吸気脈動が悪化し得るが、上記した異常判定を行うことにより、吸気脈動が悪化するような条件下でも、コンプレッサの異常判定を精度良く行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施形態に係る内燃機関の制御装置が適用された内燃機関100の概略構成を示すブロック図である。なお、図1において、実線の矢印は吸気及び排気の流れを示し、破線の矢印は信号の入出力を示す。
内燃機関100は、車両に搭載され、直列4気筒のディーゼルエンジンとして構成された機関本体10の出力を走行用動力源として用いる。機関本体10の各気筒は、吸気マニホールド11及び排気マニホールド12に接続されている。機関本体10は、各気筒に設けられた燃料噴射弁15と、各燃料噴射弁15に対して高圧の燃料を供給するコモンレール14とを備え、コモンレール14には不図示の燃料ポンプにより燃料が高圧状態で供給される。
吸気マニホールド11に接続された吸気通路20には、機関本体10へ流入される空気(吸気)を浄化するエアクリーナ21と、吸気量を調整するスロットルバルブ22aと、吸気を過給するターボチャージャ23のコンプレッサ23aと、吸気を冷却するインタークーラ(IC)24と、吸気量を調整するスロットルバルブ22bと、が設けられている。一方、排気マニホールド12に接続された排気通路25には、排気ガスのエネルギーによって回転されるターボチャージャ23のタービン23bと、排気ガスを浄化可能な触媒30とが設けられている。触媒30には、例えば酸化触媒やDPF(Diesel Particulate Filter)などが用いられる。
また、内燃機関100は、タービン23bの上流側からコンプレッサ23aの下流側に排気ガスを還流させるEGR装置50(以下、「高圧ループEGR装置」と呼ぶ。)、及びタービン23b及び触媒30の下流側からコンプレッサ23aの上流側に排気ガスを還流させるEGR装置51(以下、「低圧ループEGR装置」と呼ぶ。)を備える。高圧ループEGR装置50は、EGR通路31及びEGR弁33を有する。EGR通路31は、排気通路25のタービン23bの上流位置と、吸気通路20のインタークーラ24より下流位置とを接続する通路である。また、EGR通路31には、EGR量を制御するためのEGR弁33が設けられている。
一方、低圧ループEGR装置51は、EGR通路35と、EGRクーラ36と、EGR弁37とを有する。EGR通路35は、排気通路25上の触媒30における下流位置と、吸気通路20のコンプレッサ23aにおける上流位置とを接続する通路である。また、EGR通路35上には、EGRガスを冷却するEGRクーラ36、及びEGRガス量を制御するためのEGR弁37が設けられている。
なお、上記したEGR弁33、37は、それぞれECU7によって開度などが制御される。例えば、ECU7は、内燃機関100の運転状態などに基づいてEGR弁33、37の開度を制御する。以下では、このようなECU7による制御を「EGR制御」とも呼ぶ。また、EGR弁33、37には、それぞれの開度を検出する開度センサ(不図示)が設けられており、これらの開度センサは、検出した開度に対応する信号をECU7に供給する。
内燃機関100には、各種のセンサが設けられている。具体的には、コンプレッサ23aの上流側及び下流側の吸気通路20上には、それぞれ、吸気の温度を検出する第1の温度センサ41及び第2の温度センサ42が設けられている。第1の温度センサ41及び第2の温度センサ42は、それぞれ検出した温度に対応する検出信号S41、S42をECU7に供給する。なお、以下では、温度センサ41が検出した温度を「第1の温度T1」と表記し、温度センサ42が検出した温度を「第2の温度T2」と表記する。また、触媒30の上流側の排気通路25上には、排気ガス中のNOx値(NOx濃度に対応する値)を検出するNOxセンサ43が設けられている。NOxセンサ43は、検出したNOx値(以下、「NOxセンサ値」とも呼ぶ。)に対応する検出信号S43をECU7に供給する。なお、内燃機関100には、上記したセンサ以外にも種々のセンサが設けられているが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
内燃機関100の各要素は、ECU(Engine Control Unit)7により制御されている。ECU7は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。本実施形態では、ECU7は、前述した第1の温度センサ41、第2の温度センサ42、及びNOxセンサ43がそれぞれ検出した第1の温度T1、第2の温度T2、及びNOxセンサ値(それぞれ検出信号S41、S42、S43に相当する)などに基づいて、ターボチャージャ23のコンプレッサ23aが異常であるか否かの判定を行う。言い換えると、コンプレッサ23aの効率低下の判定を行う。より詳しくは、ECU7は、このような第1の温度T1、第2の温度T2、及びNOxセンサ値だけでなく、前述したEGR制御に異常があるか否かも考慮に入れて、コンプレッサ23aが異常であるか否かの判定を行う。そして、ECU7は、コンプレッサ23aが異常であると判定された場合に、制御信号S60を出力することによって、車両を退避走行させるための制御を実行する。例えば、ECU7は、アクセル開度制限を設定することにより退避走行を実行する。
このように、ECU7は、本発明における内燃機関の制御装置に相当する。具体的には、ECU7は、NOx値取得手段、温度取得手段、及びコンプレッサ異常判定手段、並びに制御手段として動作する。なお、ECU7は内燃機関100における他の構成要素の制御も行うが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
なお、本発明は、直列4気筒の内燃機関100への適用に限定はされず、4気筒以外の気筒数で構成された内燃機関や、気筒がV型に配列された内燃機関に対しても適用することができる。更に、本発明は、直噴タイプの燃料噴射弁15によって構成された内燃機関100への適用に限定はされず、ポート噴射タイプの燃料噴射弁によって構成された内燃機関に対しても適用することができる。
[コンプレッサ異常判定方法]
以下で、本実施形態においてECU7が行うコンプレッサ23aの異常を判定する方法(コンプレッサ異常判定方法)について、具体的に説明する。
本実施形態では、ECU7は、例えば触媒30からの破片混入やデポジットの付着などに起因する、コンプレッサ効率の低下を検出する。具体的には、ECU7は、前述した第1の温度T1、第2の温度T2、及びNOxセンサ値、並びにEGR制御に異常があるか否かに基づいて、コンプレッサ23aが異常であるか否かの判定を行う。詳しくは、ECU7は、NOxセンサ値が内燃機関100の運転状態から推定されるNOx値よりも大きく、且つ第2の温度T2から第1の温度T1を減算した値が所定値よりも高く、尚且つEGR制御に異常がない場合に、コンプレッサ23aが異常であると判断する。上記のような条件を用いて、コンプレッサ23aに対する異常判定を行うことができる理由は、以下の通りである。
まず、空気量フィードバック制御を実行している場合において、コンプレッサ23aに異常が発生した場合(つまり、コンプレッサ効率が低下した場合)について考える。この場合、空気量が減少することに起因して、空気量を回復させようとする制御が実行されることによって、還流される排気ガス量(以下、単に「EGR量」と呼ぶ。)が減少する傾向にある。そのため、排気ガス中のNOxが増加すると共に、コンプレッサ23aの下流側の吸気の温度(第2の温度T2)が上昇する傾向にある。この場合、第2の温度T2の上昇は、上記のような空気量を回復させようとする制御だけでなく、過給圧を上昇させるための制御が実行されることによって発生し得る。以上により、空気量フィードバック制御を実行している場合において、排気ガス中のNOxの増加及び第2の温度T2の上昇が発生した場合に、コンプレッサ23aに異常が発生している可能性があると考えることができる。ここで、このようなNOxの増加及び第2の温度T2の上昇は、コンプレッサ23aに異常が発生している場合だけでなく、EGR制御に異常がある場合(例えばEGR弁37が指令値に対応する開度に適切に設定されていない場合)にも発生し得ると言える。したがって、NOxの増加及び第2の温度T2の上昇が発生している場合において、EGR制御に異常があるか否かを更に判定することによって、コンプレッサ23aが異常であるか否かの判定を行うことができる。
次に、過給圧フィードバック制御を実行している場合において、コンプレッサ23aに異常が発生した場合について考える。この場合、過給圧が減少することに起因して、過給圧を回復させようとするために可変ノズル(VNノズル)が閉側に制御される傾向にある。これにより、排気ガス中のNOxが増加すると共に、第2の温度T2が上昇する傾向にある。したがって、過給圧フィードバック制御を実行している場合においても、排気ガス中のNOxの増加及び第2の温度T2の上昇が発生した場合に、コンプレッサ23aに異常が発生している可能性があると考えることができる。ここで、このようなNOxの増加及び第2の温度T2の上昇は、前述したように、コンプレッサ23aに異常が発生している場合だけでなく、EGR制御に異常がある場合にも発生し得ると言える。よって、NOxの増加及び第2の温度T2の上昇が発生している場合において、EGR制御に異常があるか否かを更に判定することによって、コンプレッサ23aが異常であるか否かの判定を行うことができる。
以上より、空気量フィードバック制御を実行している場合、及び過給圧フィードバック制御を実行している場合の両方において、NOxが増加し、且つ第2の温度T2が上昇し、尚且つEGR制御に異常がない場合に、コンプレッサ23aが異常であると判断することができると言える。したがって、ECU7は、NOxセンサ値が内燃機関100の運転状態から推定されるNOx値よりも大きく、且つ第2の温度T2から第1の温度T1を減算した値が所定値よりも高く、尚且つEGR制御に異常がない場合に、コンプレッサ23aが異常であると判断する。
このようにして判定を行うことにより、コンプレッサ23aの異常を精度良く検出することが可能となる。具体的には、本実施形態に係る判定方法によれば、圧力に基づいてコンプレッサ効率の悪化を適切に判定することが困難な状況においても、コンプレッサ効率の悪化を精度良く行うことができる。例えば、低回転・低負荷領域などでのコンプレッサ23aの出口圧力が低い条件下でも、精度良くコンプレッサ異常判定を行うことができる。また、低圧ループEGR装置51による排気還流に起因して、コンプレッサ23a上流側で吸気脈動が悪化するような条件下でも、精度良くコンプレッサ異常判定を行うことができる。
なお、ECU7は、上記のようにしてコンプレッサ23aが異常であると判定された場合に、車両を退避走行させるための制御を実行する。これにより、触媒30からの破片混入やデポジットの付着などに起因するターボチャージャ23の破損などを効果的に回避することが可能となる。
[コンプレッサ異常判定処理]
次に、図2を参照して、本実施形態において行われるコンプレッサ異常判定処理について説明する。図2は、コンプレッサ異常判定処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU7によって、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU7は、内燃機関100の運転状態を検出する。具体的には、ECU7は、内燃機関100の回転数や、燃料噴射量や、第1の温度T1や、第2の温度T2や、吸入空気量や、EGR弁37の開度などを取得する。この場合、ECU7は、第1の温度センサ41及び第2の温度センサ42から第1の温度T1及び第2の温度T2を取得し、EGR弁37に設けられた開度センサからEGR弁37の開度を取得する。以上の処理が終了すると、処理はステップS102に進む。
ステップS102では、ECU7は、内燃機関100の運転状態に基づいて、排気ガス中のNOxの上限値(NOx上限値)を算出する。つまり、内燃機関100の運転状態から推定されるNOx上限値を取得する。例えば、ECU7は、回転数や燃料噴射量などに対してNOx上限値が対応付けられたマップ(予め作成されてメモリなどに記憶される)を参照して、NOx上限値を取得する。そして、処理はステップS103に進む。ステップS103では、ECU7は、NOxセンサ43からNOxセンサ値を取得する。そして、処理はステップS104に進む。
ステップS104では、ECU7は、コンプレッサ23aの異常が発生している場合に生じ得る現象が発生しているか否かを判定する。つまり、ECU7は、コンプレッサ23aの異常が発生している可能性があるか否かを判定する。具体的には、ECU7は、NOxセンサ値がNOx上限値よりも大きく、且つ第2の温度T2から第1の温度T1を減算した値が所定値よりも高いか否かを判定する。言い換えると、排気ガス中のNOxが増加し、且つコンプレッサ23aの下流側における第2の温度T2が上昇しているか否かを判定する。なお、温度の判定に用いる所定値は、通常の状況(コンプレッサ23aの異常若しくはEGR制御の異常が発生していない状況など)において、想定し難いような第2の温度T2と第1の温度T1との温度差に設定される。
NOxセンサ値がNOx上限値よりも大きく、且つ第2の温度T2から第1の温度T1を減算した値が所定値よりも高い場合(ステップS104;Yes)、処理はステップS105に進む。この場合には、コンプレッサ23aの異常若しくはEGR制御の異常が発生している可能性が考えられる。これに対して、NOxセンサ値がNOx上限値以下である場合、及び第2の温度T2から第1の温度T1を減算した値が所定値以下である場合の少なくともいずれかに該当する場合(ステップS104;No)、処理は当該フローを抜ける。この場合には、コンプレッサ23aの異常若しくはEGR制御の異常が発生している可能性はかなり低いため、ステップS105以降の処理を実行しない。
ステップS105では、ECU7は、EGR制御に異常があるか否かを更に判定する。具体的には、ECU7は、EGR弁37が指令値に対応する開度に適切に設定されているか否かを判定する。例えば、ECU7は、ステップS101で取得したEGR弁37の開度と、EGR弁37に対して供給している指令値に対応する開度との差が所定以上である場合に、EGR制御に異常があると判定する。EGR制御に異常がある場合(ステップS105;Yes)、処理はステップS108に進む。これに対して、EGR制御に異常がない場合(ステップS105;No)、処理はステップS106に進む。この場合には、コンプレッサ23aに異常が発生していると言える。
ステップS106では、ECU7は、ターボチャージャ23の異常(具体的には、コンプレッサ23aの異常)を示すウォーニングを点灯する。そして、処理はステップS107に進む。ステップS107では、ECU7は、第1のアクセル開度制限を設定することにより退避走行を実行する。このように退避走行を実行するのは、ターボチャージャ23の破損などを防止するためである。具体的には、ECU7は、ドライバーによるアクセル開度が第1のアクセル開度制限を超えた場合にも、実際に制御に用いられるアクセル開度が第1のアクセル開度制限を超えないように制御を行う。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。
一方、ステップS108では、EGR制御に異常があるため、ECU7は、EGR制御に異常が発生していることを示すウォーニングを点灯する。そして、処理はステップS109に進む。ステップS109では、ECU7は、第2のアクセル開度制限を設定することにより退避走行を実行する。このように退避走行を実行するのは、エミッションの悪化を抑制するためである。具体的には、ECU7は、ドライバーによるアクセル開度が第2のアクセル開度制限を超えた場合にも、実際に制御に用いられるアクセル開度が第2のアクセル開度制限を超えないように制御を行う。以上の処理が終了すると、処理は当該フローを抜ける。なお、前述した第1のアクセル開度制限は、第2のアクセル開度制限よりも厳しく設定されている。つまり、第1のアクセル開度制限は、第2のアクセル開度制限よりも低く設定されている。こうしているのは、EGR制御の異常に起因するエミッションの悪化に比して、コンプレッサ23aの異常に起因するターボチャージャ23の破損などを、より厳格に防止する必要があるからである。
以上説明したコンプレッサ異常判定処理によれば、精度良くコンプレッサ異常判定を行うことができ、ターボチャージャ23の破損などを効果的に回避することが可能となる。
なお、本発明は、高圧ループEGR装置50及び低圧ループEGR装置51を有する内燃機関100に対する適用に限定はされない。本発明は、高圧ループEGR装置のみを有する内燃機関に対しても同様に適用することができる。この場合には、高圧ループEGR装置が有するEGR弁が指令値に対応する開度に適切に設定されているか否かに基づいて、EGR制御の異常を判定することができる。
また、上記ではEGR弁の開度のみに基づいてEGR制御の異常を判定する例を示したが、EGR弁の開度の代わりに、或いはEGR弁の開度と共に、スロットルバルブの開度等に基づいて、EGR制御の異常を判定しても良い。
本実施形態に係る内燃機関の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るコンプレッサ異常判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
7 ECU
10 機関本体
20 吸気通路
23 ターボチャージャ
23a コンプレッサ
23b タービン
31、35 EGR通路
33、37 EGR弁
41 第1の温度センサ
42 第2の温度センサ
43 NOxセンサ
50 高圧ループEGR装置
51 低圧ループEGR装置
100 内燃機関

Claims (3)

  1. ターボチャージャと、排気ガスの一部を吸気系に還流する排気還流装置とを有する内燃機関に対して制御を行うと共に、空気量フィードバック制御又は過給圧フィードバック制御を実行する内燃機関の制御装置であって、
    排気通路上に設けられたNOxセンサからNOx値を取得するNOx値取得手段と、
    前記ターボチャージャのコンプレッサの上流側及び下流側の吸気通路上に設けられた2つの温度センサから、それぞれ第1の温度及び第2の温度を取得する温度取得手段と、
    前記NOx値取得手段より取得されたNOx値が前記内燃機関の運転状態から推定されるNOx値よりも大きく、且つ前記温度取得手段より取得された前記第2の温度から前記第1の温度を減算した値が所定値よりも高く、尚且つ前記排気還流装置によって排気ガスを還流させるための制御に異常がない場合に、前記コンプレッサが異常であると判定するコンプレッサ異常判定手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記コンプレッサ異常判定手段により前記コンプレッサが異常であると判定された場合に、車両を退避走行させるための制御を実行する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記排気還流装置は、前記ターボチャージャのタービン及び触媒より下流側の排気通路上の位置から、前記ターボチャージャのコンプレッサより上流側の吸気通路上の位置へ排気ガスを還流させることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
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