JP2014231762A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に関し、コンプレッサの上流での凝縮水の発生防止とコンプレッサの内部でのデポジットの生成抑制とを図る。
【解決手段】吸気通路12に配置され、吸入空気を過給するコンプレッサ22aと、コンプレッサ22aよりも上流側の吸気通路12と排気通路14とを接続するLPL36とを備える。LPL36と吸気通路12との接続部よりも下流側であってコンプレッサ22aよりも上流側に、ヒータ付きエルボを備える。ヒータ付きエルボ12aの下流端面12a1とコンプレッサ22aの入口端面22a1との間に介在する断熱ガスケット48を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関に係り、特に、吸入空気を過給するコンプレッサと当該コンプレッサよりも上流側の吸気通路に排気ガスを還流させる排気ガス再循環通路とを備える内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、吸入空気を過給するコンプレッサを備えるターボ過給機付き内燃機関が開示されている。この従来の内燃機関は、ブローバイガスに含まれるオイル成分がミスト状となって再循環排気ガス(EGRガス)中のカーボンに付着することによってデポジットが生成されるのを抑制するために、コンプレッサよりも上流側の吸気通路においてブローバイガス導入部と低圧EGRガス導入部とが近接配置された部位に、ヒータを備えている。
特開2008−038696号公報 特開2009−174444号公報 特開2008−255957号公報 国際公開第2007/081342号公報
上記特許文献1に記載の内燃機関のようにコンプレッサよりも上流側の吸気通路の壁面を加熱することによって、吸気通路に導入されたEGRガスが吸気通路の壁面に触れて凝縮水が発生することを抑制することができる。しかしながら、上記特許文献1に記載の構成によれば、ヒータからの伝熱によってコンプレッサが局所的に熱せられることで、コンプレッサの内部においてデポジットが生成されることが懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コンプレッサの上流での凝縮水の発生防止とコンプレッサの内部でのデポジットの生成抑制とを図ることのできる内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関であって、
吸気通路に配置され、吸入空気を過給するコンプレッサと、
前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路と排気通路とを接続する排気ガス再循環通路と、
前記排気ガス再循環通路と前記吸気通路との接続部よりも下流側であって前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路の壁面を加熱するヒータと、
前記ヒータにより加熱される部位と前記コンプレッサの入口との間の前記吸気通路を構成する吸気通路構成部材に配置された断熱ガスケットと、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記ヒータは、前記吸気通路の曲がり部に設けられていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記ヒータによる加熱対象となる加熱対象壁面が周囲から受ける熱量に応じて、前記ヒータを用いて当該加熱対象壁面に供給する熱量を調整する供給熱量調整手段を更に備えることを特徴とする。
また、第4の発明は、第2の発明において、
前記ヒータは、
外部から前記吸気通路に取り込まれた新気が前記曲がり部に流入する際の当該新気の流れと対向する部位を加熱する第1ヒータと、
前記排気ガス再循環通路から前記吸気通路に取り込まれた再循環排気ガスが前記曲がり部に流入する際の当該再循環排気ガスの流れと対向する部位を加熱する第2ヒータと、
を含み、
前記新気の流量と前記再循環排気ガスの流量との関係に基づいて、前記吸気通路の壁面の加熱に用いるヒータを、前記第1ヒータと前記第2ヒータの中から選択するヒータ選択手段を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、排気ガス再循環通路と吸気通路との接続部よりも下流側であってコンプレッサよりも上流側の吸気通路の壁面を加熱するヒータを備え、かつ、当該ヒータにより加熱される部位とコンプレッサの入口との間の吸気通路を構成する吸気通路構成部材に配置された断熱ガスケットを備えたことにより、コンプレッサの上流での凝縮水の発生を防止するとともに、ヒータからの電熱でコンプレッサが熱せられることによってコンプレッサの内部でデポジットが生成されるのを抑制することができる。
第2の発明によれば、凝縮水が生じ易い部位を効果的に温めることができ、これにより、凝縮水の発生を効果的に抑制することができる。
第3の発明によれば、加熱対象壁面の周囲の環境の変化を考慮して、当該加熱対象壁面に供給する熱量を適切に設定することができる。
第4の発明によれば、曲がり部に流入する際の新気の流れ方向と再循環排気ガスの流れ方向が異なるものとなる構成を備えている場合において、新気の流量と再循環排気ガスの流量との関係に基づいて凝縮水の発生し易い部位を把握し、そのような部位に対応したヒータを選択して効果的な壁面の加熱を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1の内燃機関のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 エルボ壁面への供給熱量Qelbow(温水流量qwもしくは電力量Qheater)の制御の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における内燃機関の特徴部分を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
先ず、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
[実施の形態1における内燃機関の構成]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関10を備えている。ここでは、内燃機関10は、4サイクルのディーゼル機関(圧縮着火内燃機関)10であり、車両に搭載され、その動力源とされているものとする。内燃機関10は、燃焼室(図示省略)に吸入される空気が流れる吸気通路12と、燃焼室から排出されるガスが流れる排気通路14とを備えている。
吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が設けられている。エアクリーナ16の下流には、吸気通路12に吸入される空気の流量を計測するためのエアフローメータ18と、吸入空気の温度を検出するための吸気温度センサ20とがそれぞれ設置されている。エアフローメータ18等の下流には、吸入空気を過給するために、ターボ過給機22のコンプレッサ22aが配置されている。ターボ過給機22は、コンプレッサ22aと一体的に連結され排気ガスの排気エネルギーによって作動するタービン22bを備えている。コンプレッサ22aは、タービン22bに入力される排気ガスの排気エネルギーによって回転駆動される。
コンプレッサ22aよりも下流側の吸気通路12には、コンプレッサ22aにより圧縮された空気を冷却するためのインタークーラー24が配置されている。更に、インタークーラー24の下流には、ディーゼルスロットル26が配置されている。ターボ過給機22のタービン22bは、排気通路14の途中に配置されている。タービン22bよりも下流側の排気通路14には、排気ガスを浄化するために、酸化触媒28およびDPF30が上流側から順に設置されている。
また、内燃機関10は、高圧排気ガス還流通路(HPL:High Pressure Loop)32を備えている。HPL32は、タービン22bよりも上流側の排気通路14とコンプレッサ22aよりも下流側の吸気通路12とを連通するように構成されている。このHPL32の途中には、HPL32を通って吸気通路12に還流する再循環排気ガス(EGRガス)の量を調整するためのHPL−EGR弁34が配置されている。
内燃機関10は、更に、低圧排気ガス還流通路(LPL:Low Pressure Loop)36を備えている。LPL36は、タービン22bよりも下流側かつDPF30よりも下流側の排気通路14とコンプレッサ22aよりも上流側の吸気通路12とを連通するように構成されている。このLPL36の途中には、EGRガスの流れの上流側から順に、LPL36を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ38、および、LPL36を通って吸気通路12に還流するEGRガス量を調整するためのLPL−EGR弁40が設けられている。また、LPL38と排気通路14との接続部位よりも下流側の排気通路14には、排気絞り弁42が配置されている。
また、内燃機関10は、内燃機関本体10aの内部において発生するブローバイガスをコンプレッサ22aよりも上流側の吸気通路12に還流させるためのPCV通路44を備えている。PCV通路44の途中には、ブローバイガス中に含まれるオイルを捕集して除去するためのオイルセパレータ46が配置されている。
更に、内燃機関10では、図1に示すように、LPL36と吸気通路12との接続部よりも下流側であってコンプレッサ22aの上流側の吸気通路12に、曲がり部(エルボ)12aが備えられている。曲がり部12aは、その内部通路の壁面(すなわち、吸気通路の壁面)を加熱するためのヒータを備えている。このようなヒータとしては、例えば、エンジン冷却水を温水として利用する温水式のものを採用することができる。このような構成のヒータでは、曲がり部12aの璧内部にエンジン冷却水流路が形成され、また、曲がり部12aの璧内部への温水の供給流量を調整するためのバルブ(図示省略)が備えられる。また、上記ヒータとしては、例えば、電熱式のものを採用することもできる。このような構成のヒータでは、曲がり部12aの壁内部もしくは璧外周に電熱線が配置され、電熱線への供給電力は後述のECU50により制御される。以下の明細書中においては、このようなヒータが組み込まれた曲がり部12aを、「ヒータ付きエルボ12a」とも称する。
ヒータ付きエルボ12aの下流端面12a1は、図示省略する締結具を用いて、コンプレッサ22aの入口端面22a1に接合される。本実施形態では、図1に示すように、これらの下流端面12a1と入口端面22a1との間に、シール部材として、断熱性を有する断熱ガスケット48が用いられている。
更に、本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)50を備えている。ECU50の入力部には、上述したエアフローメータ18および吸気温度センサ20に加え、ヒータ付きエルボ12aの壁面温度(以下、「エルボ壁面温度」と略する)を検出するための温度センサ52、および、エンジン冷却水温度を検出するための水温センサ54等の内燃機関10の運転状態を検出するための各種センサが接続されている。また、ECU50には、外気温度を検出するための外気温度センサ56、および、内燃機関10を搭載する車両の速度を検出するための車速センサ58が接続されている。更に、ECU50の出力部には、上述したディーゼルスロットル26、HPL−EGR弁34、LPL−EGR弁40および排気絞り弁42に加え、内燃機関10に燃料を供給するための燃料噴射弁59等の内燃機関10の運転を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU50は、上記各種のセンサ出力と所定のプログラムとに基づいて上記各種アクチュエータを駆動することにより、内燃機関10の運転状態を制御するものである。
本実施形態の内燃機関10のように吸気通路にEGRガスを導入する構成を備えている場合には、EGRガスは水分を多く含むため、吸気通路に導入されたEGRガスと吸気との混合ガスが低温の吸気通路壁面に触れると、凝縮水が発生する。導入されたEGRガスが流れる吸気通路が曲がり部(エルボ)であると、EGRガスが壁面に当たり易くなるので、凝縮水がより発生し易くなる。発生した凝縮水が液滴となってコンプレッサインペラの外周部(周速が最も高い部分)に当たると、エロージョン摩耗が発生することが懸念される。
これに対し、本実施形態の内燃機関10は、LPL36の接続部よりも下流側であってコンプレッサ22aの上流側の吸気通路12に、ヒータ付きエルボ12aを備えている。このような構成によれば、EGRガスの導入に先立ってヒータ付きエルボ12aの壁面を温めておくことにより、凝縮水の発生を抑制することができる。これにより、エロージョン摩耗に関する懸念を解消することができる。また、上記ヒータを設けたことにより、EGRガスの導入タイミングに関する制約を軽減させることができる。より具体的には、例えば、本来であれば吸気通路壁面が冷えている冷間始動直後であっても、ヒータを事前に作動させておくことで、EGRガスの導入を開始させることが可能となる。その結果、EGRガスを導入可能な運転条件を増やすことができるので、より多くの運転条件においてEGRガスの導入による燃費および排気エミッションの改善が可能となる。そして、ヒータを曲がり部(エルボ)12aに備えるようにしたことにより、凝縮水が生じ易い部位を効果的に温めることができ、これにより、凝縮水の発生を効果的に抑制することができる。
そのうえで、本実施形態の内燃機関10では、ヒータ付きエルボ12aとコンプレッサ22aの入口部との接合部に、断熱ガスケット48が介在している。このような構成を採用することにより、ヒータ付きエルボ12aからの伝熱によってコンプレッサ22aのハウジングが局所的に熱せられて温度上昇するのを防止することができる。これにより、コンプレッサ22aの内部でのデポジットの生成を抑制することができる。また、運転条件によっては吸気温度の上昇による出力低下を防止することができる。また、上記の断熱ガスケット48を備えたことにより、ヒータによる熱エネルギーを効果的に曲がり部12aの壁面(エルボ壁面)に与えることが可能となる。
[ヒータ制御]
次に、上述したヒータ付きエルボ12aが備えるヒータの制御について説明する。
上記ヒータは、特別な制御を伴わずに内燃機関10の運転中に常時作動状態となるものであってもよいが、以下に示すようなヒータ制御が行われるようになっていることが好適である。
すなわち、本実施形態では、内燃機関10が始動してから停止するまでの間は、EGRガスからの凝縮水の発生を防止するために、エルボ壁面温度Telbowが所定の目標エルボ壁面温度TTelbow(一例として、50℃)を常時保持するようにヒータの制御(エルボ壁面の加熱のON、OFF)が行われる。
図2は、上述したエルボ壁面温度Telbowの制御を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。
図2に示すルーチンでは、ECU50は、先ず、エルボ壁面温度Telbowが目標エルボ壁面温度TTelbow以上であるか否かを判定する(ステップ100)。
上記ステップ100においてエルボ壁面温度Telbowが目標エルボ壁面温度TTelbow以上であると判定した場合には、ECU50は、ヒータをOFFとする(ステップ102)。より具体的には、温水式のヒータを備えた場合であれば、バルブを閉じることによってエルボ壁面への温水供給が停止され、電熱式のヒータを備えた場合であれば、ヒータへの通電が停止される。
一方、上記ステップ100においてエルボ壁面温度Telbowが目標エルボ壁面温度TTelbowを下回ると判定した場合には、ECU50は、ヒータをONとする(ステップ104)。より具体的には、温水式のヒータを備えた場合であれば、バルブを開くことによってエルボ壁面への温水供給が実行され、電熱式のヒータを備えた場合であれば、ヒータへの通電が実行される。目標エルボ壁面温度TTelbowに保持するためにヒータ付きエルボ12aに供給すべき熱量Qelbowは、温度センサ52によって検出されるエルボ壁面温度Telbow、および目標エルボ壁面温度TTelbowをパラメータとして実験により予め求めた関数f(Telbow、TTelbow)に従って算出可能である。そのうえで、目標エルボ壁面温度TTelbowに保持するためにヒータ付きエルボ12aに供給すべき温水流量qwは、上記熱量Qelbow、および水温センサ54によって検出される温水温度(エンジン冷却水温度)Twをパラメータとして実験により予め求めた関数f(Qelbow、Tw)に従って算出可能である。また、目標エルボ壁面温度TTelbowに保持するためにヒータ付きエルボ12aに供給すべき電力量Qheaterは、上記熱量Qelbow、をパラメータとして実験により予め求めた関数f(Qelbow)に従って算出可能である。
以上説明した図2に示すルーチンによれば、エルボ壁面温度Telbowを目標とする適切な温度に制御することが可能となる。そのうえで、以下に説明するように、外気温度と吸気温度とLPL−EGRガス温度とを用いて、エルボ壁面温度Telbowを目標値TTelbowに保持するために必要なエルボ壁面への供給熱量Qelbow(温水流量qwもしくは電力量Qheater)の制御を行うようにしてもよい。
あるエルボ壁面温度Telbowにあるヒータ付きエルボ12aが単位時間内に周囲から与えられる熱量QALLは、外気からの侵入熱量Q0と吸気(新気)からの侵入熱量QとLPL−EGRガスからの侵入熱量QLPL−EGRとの和として表すことができる。より具体的には、外気侵入熱量Q0は、補正外気温度T0calおよびエルボ壁面温度Telbowをパラメータとして実験により予め求めた関数f(T0cal、Telbow)に従って算出可能である。補正外気温度T0calは、エルボ壁面近傍での正確な外気温度を取得するために、外気温度センサ56によって検出される外気温度T0および車速センサ58によって検出される車速Vcarをパラメータとして実験により予め求めた関数f(T0、Vcar)に従って算出可能である。また、吸気侵入熱量Qは、吸気温度センサ20によって検出される(コンプレッサ22a上流での)吸気温度T1、エアフローメータ18によって計測されるコンプレッサ空気流量Gain、およびエルボ壁面温度Telbowをパラメータとして実験により予め求めた関数f(T0、Gain、Telbow)に従って算出可能である。LPL−EGRガス侵入熱量QLPL−EGRは、LPL−EGRガス温度TLPL−EGR、LPL−EGRガス流量GLPL−EGRおよびエルボ壁面温度Telbowをパラメータとして実験により予め求めた関数f(TLPL−EGR、GLPL−EGR、Telbow)に従って算出可能である。尚、LPL−EGRガス温度TLPL−EGRは、センサを用いて取得してもよいし、例えば、排気温度などに基づいて推定してもよい。また、LPL−EGRガス流量GLPL−EGRは、例えば、LPL36の流量係数および吸気圧と排気圧との差圧を用いて推定することができる。
図3は、エルボ壁面への供給熱量Qelbow(温水流量qwもしくは電力量Qheater)の制御の一例を説明するための図である。
図2を参照して上述したヒータ制御に加え、以下に説明する制御を行うようにしてもよい。すなわち、ヒータ付きエルボ12aが周囲から受ける熱量QALLを上記のように算出したうえで、当該熱量QALLが所定の判定値QAよりも大きいか否かに応じて、温水流量qwもしくは電力量Qheaterを変更するようにしてもよい。より具体的には、図3に示すように、上記熱量QALLが判定値QAよりも大きい場合には、所定の温水流量qw1(もしくは電力量Qheater1)を用いることとし、一方、上記熱量QALLが判定値QA以下となる場合には、所定の温水流量qw2(>qw1)(もしくは電力量Qheater2(>Qheater1))を用いることとしてもよい。尚、ここでは、温水流量qwもしくは電力量Qheaterを2段階に切り替える例について説明したが、温水流量qw等の切り替えは、3段階以上であってもよい。
図4は、図3に示す制御例を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンの処理は、上記図2に示すルーチンにおいてヒータONとされた場合(ステップ104)に実行されるものとする。
図4に示すルーチンでは、ECU50は、先ず、ヒータ付きエルボ12aが周囲から受ける熱量QALLが所定の判定値QAよりも大きいか否かを判定する(ステップ200)。その結果、本ステップ200の判定が成立する場合には、ECU50は、上述したように、所定の温水流量qw1(もしくは電力量Qheater1)を選択する(ステップ202)。一方、上記ステップ200の判定が不成立となる場合には、ECU50は、上述したように、所定の温水流量qw2(>qw1)(もしくは電力量Qheater2(>Qheater1))を選択する(ステップ204)。
以上説明した図4に示すルーチンによれば、外気温度T0と吸気温度T1とLPL−EGRガス温度TLPL−EGRとに基づいて算出した熱量QALLを用いて、エルボ壁面温度Telbowを目標値TTelbowに保持するために必要なエルボ壁面への供給熱量Qelbow(温水流量qwもしくは電力量Qheater)が調整されることになる。これにより、エルボ壁面の周囲の環境の変化を考慮して、ヒータ付きエルボ12aに供給する熱量Qelbow(温水流量qwもしくは電力量Qheater)を適切に設定することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、低圧排気ガス還流通路(LPL)36が前記第1の発明における「排気ガス再循環通路」に相当している。
また、上述した実施の形態1においては、ヒータ付きエルボ12aの内壁面が前記第3の発明における「加熱対象壁面」に相当しているとともに、ECU50が上記図4に示すルーチンの一連の処理を実行することにより前記第3の発明における「供給熱量調整手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図5および図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
[実施の形態2における特徴的な構成]
図5は、本発明の実施の形態2における内燃機関60の特徴部分を説明するための図である。尚、図5において、上記図1に示す構成要素と同一の要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
本実施形態の内燃機関60は、吸気通路62の曲がり部(ヒータ付きエルボ)62aがヒータ付きエルボ12aに代えて備えられている点を除き、上述した実施の形態1の内燃機関10と同様に構成されているものとする。
図5に示すように、本実施形態のヒータ付きエルボ62aは、外部から吸気通路62に取り込まれた新気がヒータ付きエルボ62aに流入する際の新気の流れに対向する部位を加熱するヒータ64(ヒータAとも称する)と、LPL36から吸気通路62に導入されたEGRガスがヒータ付きエルボ62aに流入する際のEGRガスの流れに対向する部位を加熱するヒータ66(ヒータBとも称する)とを個別に制御可能な態様で備えている。図5に示す構成例では、ヒータ64は、ヒータ付きエルボ62aにおける円弧の外側に配置されており、ヒータ66は、ヒータ付きエルボ62aにおける円弧の内側に配置されている。
上記のように、本実施形態は、ヒータが備えられる部位が曲がり部(エルボ)であり、かつ、吸気通路に対するLPLの接続部が曲がり部の上流端の近傍に設けられていることで、曲がり部に流入する際の吸気の流れ方向とEGRガスの流れ方向が異なるものとなる構成を備えていることを前提としている。
上記の前提構成を備えている場合には、図5に示すヒータ付きエルボ62aがそうであるように、吸気(新気)の流れがLPL−EGRガスの流れよりも強い場合(図5中における下向きの流れが強い場合)には、ヒータ付きエルボ62a内に流入したガスは、ヒータ64(ヒータA)が備えられている円弧の外側の内壁面に当たり易くなる。一方、吸気(新気)の流れよりもLPL−EGRガスの流れの方が強い場合(図5中における右向きの流れが強い場合)には、ヒータ付きエルボ62a内に流入したガスは、ヒータ66(ヒータB)が備えられている円弧の内側の内壁面に当たり易くなる。
そこで、本実施形態では、ヒータ付きエルボ62aの入口において吸気の流れがLPL−EGRガスの流れよりも強い場合には、吸気の流れ方向にあるヒータAを作動させることとし、逆に、吸気の流れよりもLPL−EGRガスの流れの方が強い場合には、LPL−EGRガスの流れ方向にあるヒータBを作動させることとした。
図6は、上述したヒータA、Bの作動の選択を実現するために、ECU50が実行する制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンの処理は、上記図2に示すルーチンにおいてヒータONとされた場合(ステップ104)に実行されるものとする。
図6に示すルーチンでは、ECU50は、先ず、LPL−EGRガス流量GLPL−EGRと吸気流量Gainとの流量比GLPL−EGR/Gainが所定の判定値Rよりも小さいか否かを判定する(ステップ300)。
上記ステップ300において流量比GLPL−EGR/Gainが判定値Rよりも小さいと判定した場合、すなわち、吸気流量GainがLPL−EGRガス流量GLPL−EGRよりも十分に多いためにヒータ付きエルボ62aの入口において吸気の流れがLPL−EGRガスの流れよりも強いと判断できる場合には、ECU50は、ヒータA(ヒータ64)を作動させる(ステップ302)。より具体的には、ヒータAが温水式の場合であれば、バルブを開くことによってエルボ壁面への温水供給が実行され、電熱式の場合であれば、ヒータAへの通電が実行される。
一方、上記ステップ300において流量比GLPL−EGR/Gainが判定値R以上であると判定した場合、すなわち、上記ステップ300の判定が成立する場合と比べて吸気流量Gainに対するLPL−EGRガス流量GLPL−EGR割合が大きいためにヒータ付きエルボ62aの入口において吸気の流れよりもLPL−EGRガスの流れの方が強いと判断できる場合には、ECU50は、ヒータB(ヒータ66)を作動させる(ステップ304)。より具体的には、ヒータBが温水式の場合であれば、バルブを開くことによってエルボ壁面への温水供給が実行され、電熱式の場合であれば、ヒータBへの通電が実行される。
以上説明した図6に示すルーチンによれば、吸気流量GainとLPL−EGRガス流量GLPL−EGRとの関係を利用して凝縮水の発生し易い部位を的確に把握し、そのような部位に対応したヒータを選択して当該部位を集中的に加熱することができる。これにより、エルボ壁面の全体をヒータで加熱する場合と比べて、少ない熱エネルギーで効果的なエルボ壁面の加熱を行えるようになる。
尚、上述した実施の形態2においては、ヒータ64(ヒータA)が前記第4の発明における「第1ヒータ」に、ヒータ66(ヒータB)が前記第4の発明における「第2ヒータ」に、それぞれ相当しているとともに、ECU50が上記図6に示すルーチンの一連の処理を実行することにより前記第4の発明における「ヒータ選択手段」が実現されている。
ところで、上述した実施の形態1および2においては、本発明における「ヒータにより加熱される部位」に相当するヒータ付きエルボ12a(もしくは62a)の下流端面12a1(もしくは62a1)と、本発明における「コンプレッサの入口」に相当するコンプレッサ22aの入口端面22a1との間に、断熱ガスケット48を介在させている。しかしながら、本発明における断熱ガスケットの配置部位は、ヒータにより加熱される部位とコンプレッサの入口との間の吸気通路を構成する吸気通路構成部材に配置されるものであれば、上記の態様に限定されるものではない。例えば、ヒータにより加熱される吸気通路の所定部位とコンプレッサの入口との間の吸気通路を構成する吸気通路構成部材が複数に分割された配管として構成されている場合であれば、断熱ガスケットは、その複数の配管同士の接合部のうちの少なくとも1つに介在するものであってもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、吸気通路12(もしくは62)の曲がり部(12a(もしくは62a)にヒータを備えることとしている。これにより、EGRガスが触れて凝縮水が生じやすい部位を効果的に加熱させられるようになる。しかしながら、本発明におけるヒータの配置部位は、必ずしも曲がり部に限定されるものではなく、排気ガス再循環通路の接続部よりも下流側であってコンプレッサよりも上流側に位置する吸気通路の壁面であれば、任意の壁面を加熱するものであってもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、吸入空気を過給するためのコンプレッサとして、排気エネルギーを駆動力として利用するターボ過給機22のコンプレッサ22aを例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明におけるコンプレッサは、ターボ過給機が備えるものに限定されない。すなわち、本発明におけるコンプレッサは、例えば、内燃機関のクランク軸からの動力を利用して駆動されるものであってもよく、或いは、電動モータを利用して駆動されるものであってもよい。
また、上述した実施の形態1および2においては、圧縮着火式のディーゼル機関である内燃機関10等を例に挙げて説明を行ったが、本発明の対象となる内燃機関は、上記に限定されず、例えば、火花点火式の内燃機関(ガソリンエンジンなど)であってもよい。
10、60 内燃機関
10a 内燃機関本体
12、62 吸気通路
12a、62a 曲がり部(ヒータ付きエルボ)
12a1、62a1 ヒータ付きエルボの下流端面
14 排気通路
16 エアクリーナ
18 エアフローメータ
20 吸気温度センサ
22 ターボ過給機
22a ターボ過給機のコンプレッサ
22a1 コンプレッサの入口端面
22b ターボ過給機のタービン
24 インタークーラー
26 ディーゼルスロットル
28 酸化触媒
30 DPF
32 高圧排気ガス還流通路(HPL)
34 HPL−EGR弁
36 低圧排気ガス還流通路(LPL)
38 EGRクーラ
40 LPL−EGR弁
42 排気絞り弁
44 PCV通路
46 オイルセパレータ
48 断熱ガスケット
50 ECU(Electronic Control Unit)
52 温度センサ
54 水温センサ
56 外気温度センサ
58 車速センサ
59 燃料噴射弁
64 ヒータ(ヒータA)
66 ヒータ(ヒータB)

Claims (4)

  1. 吸気通路に配置され、吸入空気を過給するコンプレッサと、
    前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路と排気通路とを接続する排気ガス再循環通路と、
    前記排気ガス再循環通路と前記吸気通路との接続部よりも下流側であって前記コンプレッサよりも上流側の前記吸気通路の壁面を加熱するヒータと、
    前記ヒータにより加熱される部位と前記コンプレッサの入口との間の前記吸気通路を構成する吸気通路構成部材に配置された断熱ガスケットと、
    を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記ヒータは、前記吸気通路の曲がり部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記ヒータによる加熱対象となる加熱対象壁面が周囲から受ける熱量に応じて、前記ヒータを用いて当該加熱対象壁面に供給する熱量を調整する供給熱量調整手段を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記ヒータは、
    外部から前記吸気通路に取り込まれた新気が前記曲がり部に流入する際の当該新気の流れと対向する部位を加熱する第1ヒータと、
    前記排気ガス再循環通路から前記吸気通路に取り込まれた再循環排気ガスが前記曲がり部に流入する際の当該再循環排気ガスの流れと対向する部位を加熱する第2ヒータと、
    を含み、
    前記新気の流量と前記再循環排気ガスの流量との関係に基づいて、前記吸気通路の壁面の加熱に用いるヒータを、前記第1ヒータと前記第2ヒータの中から選択するヒータ選択手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018021510A (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 日野自動車株式会社 凝縮水抑制装置
DE102018207607A1 (de) * 2018-05-16 2019-11-21 Ford Global Technologies, Llc Anordnung und Verfahren zur Vermeidung von Kondensatbildung in einem Zuluftstrang eines Verbrennungsmotors sowie Kraftfahrzeug
WO2020196529A1 (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のアダプタ装置

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