JP2015143287A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用油性インキ組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015143287A
JP2015143287A JP2014016274A JP2014016274A JP2015143287A JP 2015143287 A JP2015143287 A JP 2015143287A JP 2014016274 A JP2014016274 A JP 2014016274A JP 2014016274 A JP2014016274 A JP 2014016274A JP 2015143287 A JP2015143287 A JP 2015143287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
ink
resin
black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014016274A
Other languages
English (en)
Inventor
佳孝 森本
Yoshitaka Morimoto
佳孝 森本
有澤 克二
Katsuji Arisawa
克二 有澤
勝教 吉川
Katsunori Yoshikawa
勝教 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2014016274A priority Critical patent/JP2015143287A/ja
Publication of JP2015143287A publication Critical patent/JP2015143287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるボールペン用油性インキ組成物を提供する。
【解決手段】着色剤と、有機溶剤と、曳糸性樹脂と、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンとを少なくとも含有することである。
【選択図】なし

Description

本発明は、ボールペン用油性インキ組成物に関し、更に詳しくは、ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるボールペン用油性インキ組成物に関するものである。
従来、ボールペン用油性インキ組成物は、染料や顔料などの着色材と、グリコール類や、グリコールエーテル類、高沸点のアルコール等の有機溶剤と、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ロジン誘導樹脂などの紙面への定着を主な目的とした樹脂と、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール等の粘度調整、流動特性調整、ボテを防止することを主な目的とした樹脂とからなっている。
このボールペンによる筆記機構は、主にボール表面に付着したインキが、ボールの回転に伴って、紙などの被筆記面に転写されるものである。ところで、被筆記面へ転写されなかった余剰のインキは、ボールの回転と共にボールとボールホルダーの隙間に回収されるが、一部のインキはボールとボールホルダーとの隙間に回収されず、ボールホルダーの外周の先端にインキが乗り上げてしまう。このボールホルダー外周の先端に乗り上げたインキは、手や衣服、紙面に接触して周囲を汚す原因であり、さらに乗り上げたインキが徐々に蓄積し、重力や振動により、紙面に落ちて所謂ボテ現象が発生し、紙面を汚してしまう不具合を生じることがあった。
ボテを防止する事は古くから様々研究がなされており、その方法としてインキに曳糸性樹脂を添加する方法が知られている。その具体的手段としては高重合度のポリビニルピロリドンを使用したもの(特許文献1、2)、高重合度のポリビニルブチラールを使用したもの(特許文献3)等が開示されている。
特開平8−239616号公報 特開2001−139866号公報 特開2004−107596号公報
確かに、高重合度のポリビニルピロリドンや高重合度のポリビニルブチラールを添加すると、インキに曳糸性が付与され、ボテ現象を防止することはできるが、以下のような問題点が発生する。
筆記によって、ボール表面は被筆記面にインキが転写されてインキが無くなった部分と、被筆記面にインキが転写されずにそのままインキが残っている部分ができる。
ボールハウス内でインキがボール表面へ供給されると、転写されずにそのままインキが残っている部分のインキ層が厚く、転写によりインキが無くなっていた部分のインキ層は薄くなる。
特許文献1、2、3に記載のボテ現象防止に好適な曳糸性の働きによって、インキ層の厚い部分のインキが、インキ層の薄い部分のインキを引っ張ってしまい、インキ層の薄い部分からインキがボール表面から剥がされていくので、インキ層が厚い部分はさらインキ層が厚くなり、インキ層の薄い部分はさらにインキ層が薄くなる。その結果、ボール表面のインキの厚さが不均一のままで筆記することになるため、筆跡が均一にならず、筆跡の中心部分に近いところが薄くなる「線割れ」と呼ばれる現象が発生してしまう。
線割れ現象が起こらない程度に曳糸性樹脂の添加量を減らすとボテ現象が発生してしまう。また、曳糸性樹脂の種類や分子量等の調節により課題の解決を試みたが、曳糸性樹脂のみの使用だけではボテ現象と線割れ現象とをともに解決することはできなかった。
即ち、本発明は、着色剤と、有機溶剤と、曳糸性樹脂と、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンとを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物を要旨とする。
本発明のボールペン用油性インキ組成物が、何故、ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるかは定かではないが、次のように推察される。
有機溶剤中に溶解した高重合度のポリビニルピロリドンや高重合度のポリビニルブチラール等の曳糸性樹脂の分子間に、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンの分岐末端部分が入り込むことで、曳糸性樹脂とポリプロピルシルセスキオキサン間で何らかの相互作用が働く。その結果、インキに弾性が付与されることとなる。インキに弾性が付与されると、インキ層の薄い部分のインキがボール表面から剥がされずに留まることができる。さらに、曳糸性樹脂により維持されている曳糸性によりボール表面のインキ全体がお互いに引き合い、インキをボール表面に均一に広げようとするため、ボール表面のインキの厚さは均一となり、筆跡も均一となり、線割れを防止することができるので、ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるものと考えられる。
また、ポリプロピルシルセスキオキサン、有機変性プロピルシルセスキオキサンの代わりにシリコーン系界面活性剤等の従来油性ボールペンインキに使用することが公知であるシリコーン化合物は分岐末端部を全く持たないか、または非常に少ないためこのような曳糸性樹脂との相互作用を持たず、曳糸性樹脂と併用しても本発明のボテ現象と線割れ現象をともに防止することはできない。
以下に発明を詳細に説明する。
着色剤としては、染料と顔料があるが、どちらでも使用できる。着色剤として顔料を用いる場合は、顔料は従来公知の顔料を使用することができ、有機顔料の具体例としては、C.I.PIGMENT RED2、同3、同5、同17、同22、同38、同41、同48:2、同48:3、同49、同50:1、同53:1、同57:1、同58:2、同60、同63:1、同63:2、同64:1、同88、同112、同122、同123、同144、同146、同149、同166、同168、同170、同176、同177、同178、同179、同180、同185、同190、同194、同202、同206、同207、同209、同216、同245、同254、同255、同256、同272、C.I.PIGMENT ORANGE 5、同10、同13、同16、同36、同40、同43、同61、同64、同71、同73、C.I.PIGMENT VIOLET 19、同23、同31、同33、同36、同37、同38、同50、C.I.PIGMENT BLUE 2、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:5、同15:6、同16、同17、同22、同25、同60、同66、C.I.PIGMENT BROWN 23、同25、同26、C.I.PIGMENT YELLOW 1、同3、同12、同13、同24、同83、同93、同94、同95、同97、同99、同108、同109、同110、同117、同120、同128、同139、同147、同151、同153、同166、同167、同173、C.I.PIGMENT GREEN 7、同10、同36、同37、等の有機顔料等が挙げられる。
これらの有機顔料は、1種又は2種以上混合して使用することができ、その使用量は、着色剤として有機顔料単独で使用する場合、インキ組成物全量に対して1重量%以上、60重量%以下で好適に使用でき、10重量%以上、60重量%以下がより好ましい。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。60重量%より多いと、固形分の増加により、経時での筆跡のカスレが生じやすくなる。
また、無機顔料として、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック(C.I.PIGMENT BLACK 7)、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、硫酸バリウム、カドミウムレッド、クロムイエロー、黄土、カドミウムイエロー、バリウム黄、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、ターコイズ、モリブデートオレンジ、酸化チタン等が挙げられる。
カーボンブラックの具体例としては、三菱カーボンブラック#10B、同#20B、同#14、同#25、同#30、同#33、同#40、同#44、同#45、同#45L、同#50、同#55、同#95、同#260、同#900、同#1000、同#2200B、同#2300、同#2350、同#2400B、同#2650、同#2700、同#4000B、同CF9、同MA8、同MA11、同MA77、同MA100、同MA220、同MA230、同MA600及びMCF88(以上、三菱化学(株)製)、モナーク120、モナーク700、モナーク800、モナーク880、モナーク1000、モナーク1100、モナーク1300、モナーク1400、モーガルL、リーガル99R、リーガル250R、リーガル300R、リーガル330R、リーガル400R、リーガル500及びリーガル660R(以上、米国、キャボット コーポレーション社製)、プリンテックスA、プリンテックスG、プリンテックスU、プリンテックスV、プリンテックス55、プリンテックス140U、プリンテックス140V、プリンテックス35、プリンテックス40、プリンテックス45、プリンテックスプリンテックス85、ナインペックス35、スペシャルブラック4,スペシャルブラック4A、スペシャルブラック5、スペシャルブラック6,スペシャルブラック100、スペシャルブラック250、スペシャルブラック350、スペシャルブラック550、カラーブラックFW1、カラーブラックFW2、カラーブラックFW2V、カラーブラックFW18、カラーブラックFW200、カラーブラックS150、カラーブラックS160及びカラーブラックS170(以上、デグサ ジャパン(株)製)、ラーベン5000ウルトラII、ラーベン2500ウルトラ、ラーベン1250、ラーベン760ウルトラ(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)等が挙げられる。
これらの無機顔料は、1種又は2種以上混合して使用することができ、その使用量は、着色剤として無機顔料単独で使用する場合、インキ組成物全量に対して1重量%以上、60重量%以下で好適に使用でき、10重量%以上、60重量%以下がより好ましい。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。60重量%より多いと、固形分の増加によりインキの粘度が高くなってしまい、筆跡のカスレが生じやすくなる。
顔料の分散効率を上げるため、高分子化合物中に顔料をあらかじめ微分散し粒子化したものを使用しても良い。特に、このような顔料を用いた場合は、製造上容易に分散できるので、有用な手段として用いることが出来る。一例を挙げると、マイクロリス Black 0066T、同Blue 6955T、同Blue 7080T、同Brown 3001T、同Green 8750T、同Red 3890T、同Scarlet 3430T、同Yellow 1105T、同Yellow 2040T(いずれもロジンエステル樹脂に微分散させた顔料、BASFジャパン(株)製)、マイクロリス Black 0066A、同Blue 7080A、同Brown 3001A、同Red 3785A、同Scarlet 3430A、同White 0022A、同Yellow 1040A、同Yellow 1550A(いずれもエチルセルロース樹脂に微分散させた顔料、BASFジャパン(株)製)、L1/SイエローNIF、L1/8レッドF3RK−70、L1/8バイオレットRN50、L1/8オレンジ501、L1/8ブラウン5R、L1/8ブラックMA100、NC790ホワイト(いずれもニトロセルロース樹脂に微分散させた顔料、太平化学製品(株)製)等が挙げられる。
これらの加工顔料は、1種又は2種以上混合して使用することができ、その使用量は、着色剤として加工顔料単独で使用する場合、インキ組成物全量に対して1重量%以上、60重量%以下で好適に使用でき、10重量%以上、60重量%以下がより好ましい。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。60重量%より多いと、固形分の増加によりインキの粘度が高くなってしまい、筆跡のカスレが生じやすくなる。
着色剤として染料を用いる場合は、従来公知の染料を使用することができ、具体例として、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレクトイエロー4、同26、同44、同50、C.I.ダイレクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同41、同71、同86、同87、同106、同108、同199等の直接染料や、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドイエロー1、同7、同17、同19、同23、同25、同29、同36、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同51、同52、同57、同82、同83、同87、同92、同94、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、C.I.アシッドバイオレット15、同17、同49、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同100、同103、同104、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27、C.I.アシッドオレンジ56等の酸性染料、C.I.フードイエロー3等の食用染料、マラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリアブルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレットFN(C.I.42535)、ローダミンF4G(C.I.45160)、ローダミン6GCP(C.I.45160)等の塩基性染料、C.I.ソルベントブラック3、同7、同20、同24、同123、C.I.ソルベントレッド8、同49、C.I.ソルベントブルー2、同5、同25、同38、同44、同55、同64、同70、C.I.ソルベントグリーン3、C.I.ソルベントイエロー21、同34、同47、同61、同82、C.I.ソルベントオレンジ25、同37、C.I.ソルベントバイオレット8、同9、同21、C.I.ベーシックブルー1、同7、同8、C.I.ベーシックバイオレット3、C.I.ベーシックレッド1等が挙げられる。
また、従来油性ボールペンインキ組成物に汎用されるアルコール可溶型の油溶性染料が好適に使用できる。これらのアルコール可溶型油溶性染料はアルコールやグリコールエーテル系溶剤への溶解性が非常に良好で濃度の高い筆跡が得られる。具体的にはバリファーストイエロー3104、同3105、同1105、同1151、同AUM、同1109、オリエント スピリットブラックAB、バリファーストブラック3804、同3806、同1802、同1805、バリファーストオレンジ2210、バリファーストレッド1320、バリファーストブルー1605、バリファーストバイオレット1701、オリエント オイル スカーレット308、ニグロシンベースEX−BP、オイルブルー613、(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラック GMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンレッドC−GH、同C−BH、スピロンブルーBPNH、同C−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー−111(以上、保土谷化学工業(株)製)、ローダミンBベース(C.I.45170B、住友化学工業(株)製)、ビクトリアブルーF4R、ニグロシンベースLK(独国、BASF社製)、メチルバイオレット2Bベース(米国、National Anilne Div.社製)、ネオスーパーブルーC−555(中央合成化学(株)製)等が好適に使用できる。
これらの染料は、1種又は2種以上混合して使用することができ、その使用量は、着色剤として染料単独で使用する場合、インキ組成物全量に対して1重量%以上、60重量%以下で好適に使用でき、10重量%以上、60重量%以下がより好ましい。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。60重量%より多いと、固形分の増加によりインキの粘度が高くなってしまい、筆跡のカスレが生じやすくなる。
尚、上記染料、有機顔料、無機顔料、加工顔料等は混合して使用することもできる。混合して使用した場合には、その着色剤の合計量がインキ組成物全量に対して1重量%以上、60重量%以下で好適に使用でき、10重量%以上、60重量%以下がより好ましい。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。60重量%より多いと、固形分の増加によりインキの粘度が高くなってしまい、筆跡のカスレが生じやすくなる。
本発明において使用する有機溶剤としては、従来公知の油性ボールペン用溶剤を使用することができる。例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート等のグリコールエーテル系溶剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール等のグリコール系溶剤、酢酸−2−エチルへキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル系溶剤、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリドデシルアルコール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−ペンタノール等のアルコール系溶剤などが使用可能である。
これらの有機溶剤は単独で用いても2種以上混合して用いても良く、その使用量はインキ全量に対し10重量%以上、90重量%以下が好ましい。
本発明の曳糸性樹脂は、インキに曳糸性を付与してボテを防止する目的で添加される。曳糸性樹脂としては、従来公知のものが使用でき、例えば高重合度のポリビニルピロリドンの具体例としては、PVP K−90、PVP K−120(以上、ポリビニルピロリドン、ISP社製)、ルビスコール K80、K85、K90(以上、BASFジャパン(株)製)、ポリビニルピロリドン K−85、K−90(以上、日本触媒(株)製)等が挙げられる。高重合度のポリビニルブチラールの具体例としては、エスレックBH−S、同BH−3、BH−6、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S(以上、積水化学工業(株)製)、Mowital B75H、B45M、B45H、B60T、B60H、B60HH(以上、(株)クラレ製)、デンカブチラール#5000−A、同#6000−C(以上、電気化学工業(株)製)等が挙げられる。ポリエチレンオキサイドの具体例としては、PEO−4、PEO−8Z、PEO−15Z、PEO−18Z、PEO−27(以上、住友精化(株)製)、アルコックスE−30、E−45、E−60、E−75、E−100、E−130、E−160、E−240、E−300、R−150、R−400、R−1000(以上、明成化学工業(株)製)等が挙げられる。ポリビニルカプロラクタムの具体例として、ルビスコールPlus(BASFジャパン(株)製)、ACP−1198、INHIBIX101(以上、ISPジャパン(株)製)等が挙げられる。ポリ−N−ビニルアセトアミドの具体例として、GE191−000、053、103、104、107、405(以上、昭和電工(株)製)が挙げられる。その他、曳糸性樹脂として使用できるものとしては、酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン−ジアルキルアミノアルキルアクリレート共重合体、ビニルピロリドン−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート共重合体、ビニルピロリドン−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン−アクリレートアルキルトリアルキルアンモニウム塩共重合体、ビニルピロリドン−メタクリレートアルキルトリアルキルアンモニウム塩共重合体、ビニルピロリドン−アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム塩共重合体、メチルビニルイミダゾリウム硫酸塩−N−ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン−メタクリルアミド−メチルビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩共重合体、ビニルピロリドン−メタクリルアミド−ビニルイミダゾール共重合体、ビニルピロリドン−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ラウリルジメチルアミノプロピルメタクリルアミド共重合体、ビニルピロリドン−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体等が挙げられる。
曳糸性樹脂の使用量は、インキ組成物全量に対して0.1重量%以上、5.0重量%以下で使用できる。使用量が0.1重量%より少ないと、ボテ防止効果がなく、5.0重量%より多いと筆跡のカスレとともに追従性が失われることとなる。
本発明のポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンは、曳糸性樹脂と併用することで、インキに弾性を付与する目的で添加される。有機溶剤中に溶解した高重合度のポリビニルピロリドンや高重合度のポリビニルブチラール等の曳糸性樹脂の分子間に、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンの分岐末端部分が入り込むことで、曳糸性樹脂とポリプロピルシルセスキオキサン間で何らかの相互作用が働く。その結果、インキに弾性が付与されることとなり、インキ層の薄い部分のインキがボール表面から剥がされずに留まることができる。さらに、曳糸性樹脂により維持されている曳糸性がインキをボール表面に均一に広げようとするため、ボール表面のインキの厚さは均一となり、筆跡も均一となり、線割れを防止することができるので、ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるものと考えられる。
本発明で用いるポリプロピルシルセスキオキサンと有機変性プロピルシルセスキオキサンは、シロキサン系の化合物のうち、シリコーン系界面活性剤、シリコーンオイル、変性シリコーンオイルといった直鎖状化合物とは異なり、主鎖骨格の基本となる構成単位としてT単位(有機基がケイ素原子に1個結合した)を持つシロキサン系化合物である。構成単位としてT単位を持つため、分岐構造が多い化合物である。
ポリプロピルシルセスキオキサンは(RSiO1.5)nの組成式(Rはプロピル基)で表される。ポリプロピルシルセスキオキサンの具体例としては、670 Fluid、680 ID Fluid(東レ・ダウコーニング(株)製)等が挙げられる。
有機変性プロピルシルセスキオキサンは(CHCHCHSiO1.5(R(CHSiO0.5(Rは炭素数30〜50の炭化水素基)の組成式で表される。有機変性プロピルシルセスキオキサンの具体例として、SW−8005C 30 RESIN WAX(東レ・ダウコーニング(株)製)が挙げられる。
ポリプロピルシルセスキオキサン、有機変性プロピルシルセスキオキサンは単独あるいは混合して使用することができる。その使用量は、インキ組成物全量に対して0.1重量%以上、20%以下で好適に使用でき、0.5重量%以上、15重量%以下がより好ましい。
使用量が0.5重量%より少ないとインキに弾性を付与する効果が小さく、15重量%より多いと、インキの固形分の増加により、着色材や樹脂の添加量を制限してしまう。
顔料を安定に分散するためや筆跡の筆記面への定着性を付与するために、低重合度のポリビニルブチラール樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、フェノール樹脂、ケトン樹脂、ロジン樹脂などの定着樹脂等の分散樹脂を使用できる。ブチラール樹脂の具体例としては、エスレックBL−1、BL−1H、BL−2、BL−2H、BL−5、BL−10、BL−S(以上、積水化学工業(株)製)、Mowital B14S、B16H、B20H、B30T、B30H、B30HH(以上(株)クラレ製)等が挙げられる。スチレンアクリル樹脂の具体例としては、ジョンクリル67、678、586、611、680、682、683、690(以上、BASFジャパン(株)製)等が挙げられる。フェノール樹脂の具体例としては、タマノル100S、510(以上、荒川化学工業(株)製)、ヒタノール1501、2501(以上、日立化成工業(株)製)、YP−90、YP−90L、YSポリスターS145、#2100、#2115、#2130、T80、T100、T115、T130、T145、マイティエースG125、150(以上、ヤスハラケミカル(株)製)等が挙げられる。ケトンレジンの具体例として、ハイラック110H、111、222、901(以上、日立化成工業(株)製)、ケトンレジンK−90(荒川化学工業(株)製)、ハロン80、110H(以上、本州化学(株)製)、レジンAP、SK、1201(以上、ヒュルス社製、独国)等が挙げられる。ロジン樹脂の具体例として、ハーコリンD、ペンタリン255、261(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハリエスターNL、L、MT、MSR−4、ハリマック135G、T−80、FX−25、AS−5、AS−9、ネオトールC、ガムロジンX(以上、ハリマ化成(株)製)、ガムロジンWW(中国産)、エステルガムH、マルキード#30A、#31、#32、#33、#34(荒川化学工業(株)製)等が挙げられる。これらの分散樹脂の使用量は、インキ組成物全量に対して、0.5重量%以上、20.0重量%以下で使用するのが好ましい。
また、これらの樹脂は、本発明の必須成分である曳糸性樹脂とは異なり十分な曳糸性を持たないため、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンと併用しても、ボテ現象と線割れ現象とを防止することはできない。また、これらの樹脂の使用量を増やしても、ボテ現象と線割れ現象とを防止することはできない。
その他、必要に応じて使用できるものとして、防腐剤、防錆剤、消泡剤、潤滑剤、分散剤、カスレ防止剤、漏れ防止剤、界面活性剤等のボールペン用油性インキ組成物に慣用されている助剤を含有させても良い。
例えば、顔料の分散性を良好なものとするために、アニオン、カチオン、ノニオン、両性の界面活性剤を使用することができる。具体的には、高級脂肪酸、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸類、リン酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類等のアニオン、ノニオン、カチオン性の界面活性剤などが挙げられる。
また、リン酸エステル系化合物、不飽和脂肪酸、硬化ひまし油などのカスレ防止剤や、リン酸エステル、POE硬化ヒマシ油、N−アシルアミノ酸などの潤滑剤、ベンゾトリアゾール、金属塩系、リン酸エステル系化合物などの防錆剤や、イソチアゾロン、オキサゾリジン系化合物などの防腐剤や、シリコーン系、鉱物油、フッ素系化合物などの消泡剤や、グリセリン、ソルビタン系、多糖類、尿素、エチレン尿素またはこれらの誘導体などの湿潤剤や、アセチレングリコール、アセチレンアルコールおよびシリコーン系界面活性剤などのレベリング性付与剤や、凍結防止剤などの従来公知のインキ用添加剤を併用することも可能である。
また、顔料を分散するには汎用されている一般的な方法を用いることが可能である。例えば、顔料と溶剤と分散剤を混合し、プロペラ撹拌機等で均一に撹拌した後、分散機で顔料を分散する。ロールミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー等の分散機はインキの有機溶媒の量、顔料濃度によって適宜選択する。
インキ作成は溶剤量や、着色剤の種類や濃度によって加熱撹拌機やロールミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー等の分散混合機を適宜選択することができる。着色剤が染料の場合加熱撹拌機でインキ各成分を加熱撹拌混合し作成する。着色剤が顔料の場合、顔料を溶剤と分散樹脂や活性剤と共に分散させた顔料分散体を作成し溶剤や樹脂、添加剤をインキ調整時に添加混合する、同様に作製した顔料分散体とせん断減粘性付与剤エチルセルロースを溶解させた樹脂溶液を作製し溶剤や樹脂添加剤と混合する、など各種の方法によってボールペン用油性インキ組成物を得ることができる。また、顔料として加工顔料を用いた場合は、加熱撹拌機でインキ各成分を加熱撹拌混合し作成する、加工顔料を溶剤と共に分散させた顔料分散体を作成し溶剤や樹脂、添加剤をインキ調整時に添加混合するなど各種の方法によってボールペン用油性インキ組成物を得ることができる。 特に顔料の分散混合機としては、樹脂と顔料の分散時に温度コントロールのできるロールミル、ビーズミルが好ましい。
インキ中の樹脂や添加剤の不溶解分等を除去するためや、顔料の粗大粒子除去のため、顔料の平均粒子経を設定値内にするために作成したインキベースやインキを遠心機や濾過機で処理することもできる。
このボールペン用油性インキ組成物を収容するインキ収容部は、金属製や合成樹脂製のものが使用可能である。透明・半透明の合成樹脂製であればインキ残量を明示できる。この場合、インキ溶剤に溶解・膨潤しない樹脂であれば従来油性ボールペン用インキ収容部として使用されている樹脂が全て使用できる。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアリレート、エチレン−ビニルアルコール共重合体、フッ素樹脂等があり、価格と視認性の面からポリプロピレンが良好に使用できる。また、インキ後端に逆流防止用組成物を充填してもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき更に詳細に説明する。
(実施例1)
三菱カーボンブラック#25(カーボンブラック、三菱化学(株)製) 20.0重量部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 3.6重量部
マイクロリス Black0066A(顔料をエチルセルロースキャリアーに微分散させ
た加工顔料、BASFジャパン(株)製) 7.0重量部
ハイラック 901(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 3.5重量部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.6重量部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 20.2重量部
へキシレングリコール 19.0重量部
フェニルグリコール 19.6重量部
フォスファノールLB400(リン酸エステル、東邦化学工業(株)製) 0.3重量部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1−ラウリルアミン、日油(株)製)
0.2重量部
670 Fluid(ポリプロピルシルセスキオキサン、東レ・ダウコーニング(株)
製) 5.0重量部
上記成分中の三菱カーボンブラック#25とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(実施例2)
プリンテックス35(カーボンブラック、オリオン エンジニアドカーボンズ(株)製)
28.5重量部
エスレックBL−1(前述) 4.6重量部
ハイラック901(前述) 8.5重量部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)製) 0.5重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ヘキシレングリコール 33.1重量部
フェニルグリコール 22.0重量部
680 ID Fluid(東レ・ダウコーニング(株)製) 2.5重量部
上記各成分のプリンテックス35とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(実施例3)
SPILON RED C−GH(染料、保土谷化学工業(株)製) 6.0重量部
VALIFAST YELLOW 1151(染料、オリエント化学工業(株)製)
3.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(染料、中央合成(株)製) 23.0重量部
ヒタノール1501(フェノール樹脂、日立化成(株)製) 20.0重量部
PVP K−90(前述) 0.8重量部
へキシレングリコール 29.2重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 16.0重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
670 Fluid(前述) 1.5重量部
上記成分を3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(実施例4)
ファストーゲンブルーAE−8(青色顔料、DIC(株)製) 7.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(染料、中央合成(株)製) 18.0重量部
オイルブルー613(染料、オリエント化学工業(株)製) 5.0重量部
エスレックBL−1(前述) 4.0重量部
ハイラック901(前述) 5.0重量部
PVP K90(前述) 1.8重量部
エスレックBH3(前述) 2.5重量部
フェニルグリコール 24.4重量部
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 19.0重量部
イソプロピルグリコール 8.0重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
670 Fluid(前述) 2.5重量部
680 ID Fluid(前述) 2.5重量部
上記成分中のファストーゲンブルーAE−8とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、青色の顔料ベースを得た。その青色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し青色インキを得た。
(実施例5)
三菱カーボンブラック#25(前述) 20.0重量部
エスレックBL−1(前述) 3.6重量部
マイクロリス Black0066A(前述) 7.0重量部
ハイラック 901(前述) 3.5重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 20.2重量部
へキシレングリコール 19.0重量部
フェニルグリコール 19.6重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
SW−8005C RESIN WAX(有機変性プロピルシルセスキオキサン、東レ・
ダウコーニング(株)製) 5.0重量部
上記成分中の三菱カーボンブラック#25とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(実施例6)
三菱カーボンブラック#25(前述) 20.0重量部
エスレックBL−1(前述) 3.6重量部
マイクロリス Black0066A(前述) 7.0重量部
ハイラック 901(前述) 3.5重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 20.2重量部
へキシレングリコール 19.0重量部
フェニルグリコール 19.6重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
670 Fluid(前述) 3.0重量部
SW−8005C RESIN WAX(前述) 2.0重量部
上記成分中の三菱カーボンブラック#25とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例1)
三菱カーボンブラック#25(前述) 20.0重量部
エスレックBL−1(前述) 3.6重量部
マイクロリス Black0066A(前述) 7.0重量部
ハイラック 901(前述) 3.5重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 23.0重量部
へキシレングリコール 20.0重量部
フェニルグリコール 20.8重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
上記成分中の三菱カーボンブラック#25とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例2)
三菱カーボンブラック#25(前述) 20.0重量部
エスレックBL−1(前述) 3.6重量部
マイクロリス Black0066A(前述) 7.0重量部
ハイラック 901(前述) 3.5重量部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 21.2重量部
へキシレングリコール 19.4重量部
フェニルグリコール 19.8重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
670 Fluid(前述) 5.0重量部
上記成分中の三菱カーボンブラック#25とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し、3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例3)
SPILON RED C−GH(前述) 6.0重量部
VALIFAST YELLOW 1151(前述) 3.0重量部
ネオスーパーブルーC−555(前述) 23.0重量部
ヒタノール1501(前述) 20.0重量部
PVP K−120(ポリビニルピロリドン、ISPジャパン(株)製) 0.8重量部
へキシレングリコール 30.9重量部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 15.8重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ナイミーンL201(前述) 0.2重量部
上記成分を3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例4)
プリンテックス35(前述) 28.5重量部
エスレックBL−1(前述) 5.1重量部
ハイラック901(前述) 9.0重量部
エスレックBH−3 2.0重量部
フォスファノールLB400(前述) 0.3重量部
ヘキシレングリコール 31.2重量部
フェニルグリコール 23.9重量部
上記各成分のプリンテックス35とエスレックBL−1と全ての溶剤成分を加熱攪拌した後、ビーズミルで1時間分散し、黒色の顔料ベースを得た。その黒色顔料ベースに残りの材料を添加し3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例5)
ニグロシンベースEX(油性染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0重量部
ケトンレジンK−90(ケトン樹脂、荒川化学工業(株)製) 7.0重量部
フォスファノールRA−600(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、
東邦化学工業(株)製) 3.0重量部
エチルアルコール 55.4重量部
プロピレングリコールモノエチルエーテル 20.0重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
KP543(シリコーン系界面活性剤、信越化学工業(株)製) 3.0重量部
上記成分を3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例6)
ニグロシンベースEX(前述) 8.0重量部
マレイン酸樹脂 10.0重量部
フォスファノールRA−600(前述) 3.0重量部
エチルアルコール 47.9重量部
プロピレングリコールモノエチルエーテル 24.5重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
FZ2203(ジメチルポリシロキサンとポリアルキレンオキサイドの直鎖状ブロックコ
ポリマー、東レ・ダウコーニング(株)社製) 5.0重量部
上記成分を3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
(比較例7)
ニグロシンベースEX(前述) 14.0重量部
タマノル100S(フェノール樹脂、荒川化学工業(株)製) 5.0重量部
フォスレックスA−4(リン酸アルキルエーテル、堺化学工業(株)製) 3.0重量部
エチルアルコール 66.3重量部
メトキシプロパノール 10.0重量部
エスレックBH−3(前述) 1.6重量部
TSF4460(ポリオキシプロピレン変性シリコーン、東芝シリコーン(株)製)
0.1重量部
上記成分を3時間加熱撹拌し黒色インキを得た。
試験サンプルの作成
上記実施例1〜6及び比較例1〜7で得た各ボールペン用インキを、直径0.7mmの超硬製のボールを、それぞれステンレス製のボールホルダーにて、ボールホルダーの先端開口部より一部突出した状態で抱持したボールペンチップと、押出成形により成形したポリプロピレン製インキ収容部とを接続したリフィル体を収容するノック式ボールペン(VICUNA、製品符号BX157、ぺんてる(株)製、ボール径Φ0.7mm)のインキ収容管に0.25g充填し、市販の遠心機(H−103NR、株式会社コクサン)を用い、回転速度1700rpmで10分間遠心を行い、試験用ボールペンサンプルとした。但し、インキが高粘度であるために、吐出が困難な場合には、上記サンプルにバネや圧縮空気等で加圧している状態で筆記できるように工夫改造して、同様の評価を実施した。また、本発明で使用するボールペンチップのボール径は直径0.7mm以外のものも使用できる。
(ボテ試験)
実施例1〜6及び比較例1〜7のインキ組成物にて作製した試験用筆記具を、市販の螺旋式筆記試験機(MODEL TS−4C−20、精機工業研究所製)を用い、筆記速度7cm/sec、筆記角度70度、筆記荷重150gでJIS P3201筆記用紙Aに200m連続筆記し、筆記線上のボテの個数を数えた。n=5本ずつで平均値をボテの個数とした。
(手書き線割れ試験)
25℃の室温にて、JIS P3201筆記用紙Aに手書きで直径約20mmの丸を連続して10個筆記し、目視で筆跡を確認し、線割れを評価した。
○:線割れ現象無し
△:線割れ現象少し有り
×:線割れ現象が著しい
Figure 2015143287
実施例1〜6のボールペン用インキ組成物は、着色剤と、有機溶剤と、曳糸性樹脂とポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンとを少なくとも含有するので、インキに好適な曳糸性と弾性が付与されることによりインキが均一な厚みを持ってボール表面に供給され筆記することができるため、ボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡を得ることができた。
これに対して、比較例1、4では曳糸性樹脂であるエスレックBH−3、比較例3では曳糸性樹脂であるPVP K−120を含んでいるが、ボールペン用インキ組成物はポリプロピルシルセスキオキサンを含有しないので、曳糸性の存在によりボテ現象は発生しないが、インキに弾性が付与されず線割れ現象が発生した。
比較例2では、曳糸性樹脂を含有しないのでボテ現象が発生した。比較例5、6、7ではポリプロピルシルセスキオキサンの代わりにシリコーン系界面活性剤や変性シリコーンオイルを使用するが、インキに弾性を付与することができないので、線割れ現象が発生した。
以上、詳細に説明したように本発明のボールペン用油性インキはボテ現象がなく、線割れ現象もない良好な筆跡が得られるボールペン用油性インキ組成物に関するものである。

Claims (1)

  1. 着色剤と、有機溶剤と、曳糸性樹脂と、ポリプロピルシルセスキオキサン及び/又は有機変性プロピルシルセスキオキサンとを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物。
JP2014016274A 2014-01-31 2014-01-31 ボールペン用油性インキ組成物 Pending JP2015143287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014016274A JP2015143287A (ja) 2014-01-31 2014-01-31 ボールペン用油性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014016274A JP2015143287A (ja) 2014-01-31 2014-01-31 ボールペン用油性インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015143287A true JP2015143287A (ja) 2015-08-06

Family

ID=53888554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014016274A Pending JP2015143287A (ja) 2014-01-31 2014-01-31 ボールペン用油性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015143287A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210040337A1 (en) * 2018-03-08 2021-02-11 Sakata Inx Corporation Continuous-type inkjet ink composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210040337A1 (en) * 2018-03-08 2021-02-11 Sakata Inx Corporation Continuous-type inkjet ink composition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2013031845A1 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP5617497B2 (ja) ボールペン用インキ組成物
JP2014198757A (ja) ボールペン用インキ組成物
JP2006089736A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP5369834B2 (ja) ボールペン用油性インキ
JP2015143287A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP5037958B2 (ja) 水性ボールペン用インキ組成物
JP2015196735A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP6810539B2 (ja) 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン、並びに筆記セット
JP2015105339A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2014129506A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP5504849B2 (ja) 油性ボールペン用インキ
JP2014208746A (ja) 油性ボールペン用インキ
JP2014091746A (ja) ボールペン用油性インキ
JP2010202705A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2017171712A (ja) 油性メタリックカラーインキ
JP5298567B2 (ja) ボールペン用油性インキ
JP4815810B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2015067801A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2005213413A (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JP5115034B2 (ja) ボールペン用インキ組成物
JP2009242491A (ja) ボールペン用油性インキ
JP2011012140A (ja) ボールペン用油性インキの製造方法
JP5630196B2 (ja) ボールペン用インキ
JP7307719B2 (ja) 筆記板用油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン