JP2015141333A - 画像処理装置、画像処理方法、表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の画像処理装置は、表示部での表示に使用する表示用画像を生成する生成手段を有し、前記生成手段は、重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像を生成する。
【選択図】図1
Description
また、特許文献3に記載の技術を用いた場合には、HDR画像の高輝度の画素値とグラフィック画像の画素値とが重みづけ合成され、重みづけ合成後の画素値として高輝度の画素値が得られてしまうことがある。即ち、重畳後画像において、グラフィック画像の輝度が高くなってしまうことがある。その結果、グラフィック画像の眩しさにより、グラフィック画像の視認性が悪化してしまうことがある。
表示部での表示に使用する表示用画像を生成する生成手段を有し、
前記生成手段は、重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像を生成する
ことを特徴とする画像処理装置である。
表示部での表示に使用する表示用画像を生成するステップと、
前記表示用画像を出力するステップと、
を有し、
前記生成ステップでは、重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭い
グラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像が生成される
ことを特徴とする画像処理方法である。
発光手段と、
前記発光手段から発せられた光を表示用画像に基づいて変調することで画面に画像を表示する表示手段と、
前記表示用画像を生成する生成手段と、
前記発光手段の発光輝度を制御する制御手段と、
を有し、
重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として前記生成手段が生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における表示輝度が閾値以下に制限されるように、輝度が制限された重畳後画像である輝度制限画像を前記表示用画像として前記生成手段が生成する処理と、前記制御手段が前記発光手段の発光輝度を制限する処理と、の少なくとも一方が行われる
ことを特徴とする表示装置である。
発光手段と、
前記発光手段から発せられた光を表示用画像に基づいて変調することで画面に画像を表示する表示手段と、
を有する表示装置の制御方法であって、
前記表示用画像を生成する生成ステップと、
前記発光手段の発光輝度を制御する制御ステップと、
を有し、
重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像が前記表示用画像として前記生成ステップで生成される場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における表示輝度が閾値以下に制限されるように、輝度が制限された重畳後画像である輝度制限画像を前記表示用画像として前記生成ステップで生成する処理と、前記制御ステップで前記発光手段の発光輝度を制限する処理と、の少なくとも一方が行われる
ことを特徴とする表示装置の制御方法である。
以下、本発明の実施例1に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
なお、本実施例では、表示装置に画像処理装置が設けられている場合の例を説明するが、表示装置と画像処理装置は別体の装置であってもよい。
本実施例に係る表示装置は、表示部(表示装置)での表示に使用する表示用画像を生成する。本実施例に係る表示装置は、表示用画像として、重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳前画像に重畳した重畳後画像を生成することができる。グラフィック画像は、例えば、ユーザ操作に応じて生成されるマウスカーソルやメニューなどのGUI(Graphical User Interface)画像である。
また、本実施例に係る表示装置には、ベース画像1、差分情報2、アルファ値3、及び、グラフィック画像8が入力される。
なお、領域毎にアルファ値3が設定されていてもよい。グラフィック画像8の画素位置についてのみアルファ値3が設定されていてもよい。グラフィック画像8の全ての画素位置に共通の1つのアルファ値3が設定されていてもよい。グラフィック画像8の画素位置以外の画素位置については、重みづけ合成の演算を行わずに、ベース画像1の画素値が重みづけ合成後の画像の画素値として使用されてもよい。
なお、本実施例では、グラフィック画像をベース画像に重畳した画像のダイナミックレンジを拡大することによって重畳後画像が生成される例を説明するが、これに限らない。ベース画像のダイナミックレンジを拡大することによって重畳前画像が生成され、重畳前画像の画素値とグラフィック画像の画素値とを重みづけ合成することによって重畳後画像が生成されてもよい。
本実施例では、上述した重畳後画像(重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳前画像に重畳した画像)を表示用画像として生成する場合に、重畳後画像として輝度制限画像が生成される。輝度制限画像は、グラフィック画像の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である。
なお、本実施例では、第1の閾値が、グラフィック画像の領域における表示輝度(画面上の輝度)の閾値である場合の例を説明するが、第1の閾値はこれに限らない。例えば、第1の閾値は、画素値によって表される輝度値の閾値であってもよい。
する。具体的には、画素値制御部4は、ベース画像1、差分情報(輝度比率情報)2、及び、アルファ値3を取得する。また、画素値制御部4は、表示輝度算出部5から表示輝度情報7を取得する。表示輝度情報7は、輝度比率情報2を用いてベース画像1のダイナミックレンジを拡大したHDR画像の表示輝度の推定値を表す情報である。そして、画素値制御部4は、アルファ値3と表示輝度情報7に基づいて輝度比率情報2を補正する。本実施例では、グラフィック画像の領域における表示輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像が得られるように、輝度比率情報2が補正される。その後、画素値制御部4は、ベース画像1と補正輝度比率情報10を出力する。以後、画素値制御部4から出力されたベース画像を“ベース画像9”と記載するが、ベース画像9とベース画像1は同じものである。補正輝度比率情報10は、補正後の輝度比率情報である。
なお、本実施例では、アルファ値3を用いてグラフィック画像の領域を判断する例を説明したが、グラフィック画像の領域の判断方法はこれに限らない。例えば、グラフィック画像の領域を表す領域情報をユーザに入力させ、領域情報に基づいてグラフィック画像の領域が判断されてもよい。また、グラフィック画像を表示するユーザ操作に応じてグラフィック画像の領域が判断されてもよい。
なお、パネル特性情報6として、画素値と表示輝度の対応関係を表す情報(テーブルや関数)が取得されてもよい。
なお、重みづけグラフィック画像13は、グラフィック画像の領域にのみ画素値を有する画像であってもよいし、ベース画像9の画素位置毎に画素値を有する画像であってもよい。具体的には、重みづけグラフィック画像13として、グラフィック画像の領域において0より大きい画素値を有し、それ以外の領域において画素値が0である画像が生成されてもよい。
なお、グラフィック画像の領域以外の領域については、重みづけベース画像12の画素値がアルファ合成画像14の画素値として出力される。
AB=α×GR+(1−α)×ES ・・・(式1)
なお、本実施例に係る画像処理装置が表示装置とは別体の装置である場合には、画像処理装置は表示パネル17を有していなくてもよい。
Y=0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B ・・・(式2)
なお、全ての輝度値について表示輝度を示すテーブルがパネル特性情報6として取得されてもよいし、一部の輝度値について表示輝度を示すテーブルがパネル特性情報6として取得されてもよい。算出された輝度値に対応する表示輝度がテーブル(パネル特性情報6)に記述されていない場合には、テーブルに記述された表示輝度を用いた補間処理により、算出された輝度値に対応する表示輝度を算出すればよい。
なお、輝度閾値は上記値に限るものではない。輝度閾値は、メーカーによって定められた固定値であってもよいし、ユーザによって変更可能な値であってもよい。また、視環境(表示装置の設置環境)等に応じて輝度閾値が決定されてもよい。輝度閾値は第1の閾値と同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
HRatio=Ratio×C/K ・・・(式3)
そして、画素値制御部4は、補正輝度比率情報10(各画素位置の補正輝度比率情報10の値)を表示用画像生成部15に出力する。
、高輝度画像部100内の各画素位置の輝度比率を示す。低輝度比率部105は、低輝度画像部101内の各画素位置の輝度比率を示す。図4(d)では、輝度比率が高いほど白に近くなるように、輝度比率が色で表現されている。図4(b)と図4(d)から、高輝度比率部104が示す輝度比率として、高輝度比率部102が示す輝度比率より低い値が得られていることがわかる。具体的には、補正輝度比率情報10を用いてベース画像1のダイナミックレンジを拡大したHDR画像における高輝度画像部100の表示輝度が輝度閾値以下になるような輝度比率を示す高輝度比率部104が得られている。また、図4(b)と図4(d)から、低輝度比率部105が示す輝度比率として、低輝度比率部103が示す輝度比率と同じ値が得られていることがわかる。これは、低輝度比率部103を用いてベース画像1のダイナミックレンジを拡大したHDR画像における低輝度画像部101の表示輝度が輝度閾値以下に収まるためである。
が向上された重畳後画像(輝度制限画像)を生成することができる。具体的には、グラフィック画像が明るすぎてグラフィック画像が見え難くなることを抑制することができる。ひいては、ユーザの作業効率を向上させることができる。
例えば、重畳前画像のデータ形式が浮動小数点形式であるか否かが判断されてもよい。そして、重畳前画像のデータ形式が浮動小数点形式である場合に、重畳前画像がHDR画像であると判断され、重畳前画像のデータ形式が浮動小数点形式でない場合に、重畳前画像がHDR画像でないと判断されてもよい。
また、重畳前画像のデータ形式がOpenEXR形式である否かが判断されてもよい。そして、重畳前画像のデータ形式がOpenEXR形式である場合に、重畳前画像がHDR画像であると判断され、重畳前画像のデータ形式がOpenEXR形式でない場合に、重畳前画像がHDR画像でないと判断されてもよい。
また、ベース画像と差分情報が画像処理装置に入力されたか否かが判断されてもよい。そして、ベース画像と差分情報が画像処理装置に入力された場合に、重畳前画像がHDR画像であると判断され、ベース画像と差分情報が画像処理装置に入力されなかった場合に、重畳前画像がHDR画像でないと判断されてもよい。
バックライト193は、液晶パネル192の背面に光を照射する発光部である。
液晶パネル192は、表示用画像に基づく透過率でバックライト192からの光を透過することにより、画面に画像を表示する。
なお、バックライト193は、領域毎に発光輝度を変更可能な構成を有していてもよいし、そうでなくてもよい。
なお、表示用画像を生成する処理と、バックライト193の発光輝度を制御する処理と、は互いに異なる機能部によって実行されてもよい。
以下、本発明の実施例2に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1では、差分情報が輝度比率情報である場合の例を説明した。本実施例では、差分情報がトーンマップである場合の例を説明する。トーンマップは、ダイナミックレンジを拡大する前の階調値と、ダイナミックレンジを拡大した後の階調値と、の対応関係を表す情報(テーブルや関数)である。差分情報であるトーンマップは、HDR画像(重畳前画像)をベース画像に変換する変換処理で使用するトーンマップの入力値と出力値を入れ替えたものであるため、逆トーンマップと呼ぶこともできる。
なお、実施例1と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例に係る表示装置には、ベース画像1、逆トーンマップ201、アルファ値3、及び、グラフィック画像8が入力される。
上述したように、逆トーンマップ201は、ダイナミックレンジを拡大する前の階調値と、ダイナミックレンジを拡大した後の階調値と、の対応関係を表す情報(テーブルや関数)である。逆トーンマップ201を用いてベース画像1の階調値を変換することにより、ベース画像1のダイナミックレンジを拡大し、ベース画像1をHDR画像(重畳前画像)に変換することができる。
なお、逆トーンマップ201は、画像コンテンツ毎に用意された情報であってもよいし、フレーム毎に用意された情報であってもよいし、シーン毎に用意された情報であってもよい。
なお、画素間で共通の1つの逆トーンマップ201が入力されてもよいし、画素毎の逆トーンマップ201が入力されてもよい。領域毎の逆トーンマップ201が入力されてもよい。
なお、本実施例では、画素毎の補正逆トーンマップ213が生成される例を説明するが、画素間で共通の1つの補正逆トーンマップ213が生成されてもよい。
3を用いてアルファ合成画像14の画素値を変換する。それにより、表示用画像16の画素値が得られる。補正逆トーンマップ213を用いることにより、表示用画像として、グラフィック画像の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像が生成される。表示用画像生成部214は、表示用画像16を表示パネル17に出力する。
図7(a)は、第1の逆トーンマップの一例を示し、図7(b)は、第2の逆トーンマップの一例を示す。図7(a),7(b)の横軸は、ダイナミックレンジを拡大する前の階調値を示し、縦軸は、ダイナミックレンジを拡大した後の階調値を示す。以後、横軸の階調値を“入力値”と記載し、縦軸の階調値を“出力値”と記載する。
本実施例では、第1の逆トーンマップは、低輝度位置とグラフィック非重畳位置に対して使用される。そして、第2の逆トーンマップは、高輝度位置に対して使用される。
図7(a),7(b)から、第2の逆トーンマップでは、入力値の範囲に対して割り当てられた出力値の範囲が、第1の逆トーンマップよりも狭いことがわかる。具体的には、第1の逆トーンマップでは、入力値0〜255の範囲に対して出力値5〜1000が割り当てられているのに対し、第2の逆トーンマップでは、入力値0〜255の範囲に対して出力値5〜255が割り当てられている。即ち、第2の逆トーンマップでは、出力値の最大値が255に制限されている。
このような第2の逆トーンマップを用いることにより、グラフィック画像が眩しくなることを抑制することができる。
なお、本実施例では重畳後画像の表示輝度を推定したが、実施例1と同様に重畳前画像の表示輝度が推定されてもよい。そして、重畳前画像の表示輝度に基づいて逆トーンマップが補正されてもよい。
以下、本発明の実施例3に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1,2では、表示装置で静止画が表示される場合の例を説明したが、本実施例では、表示装置で動画が表示される場合の例を説明する。
画素値制御部4は、フレーム毎に輝度比率情報2を補正する。例えば、1秒間に60枚の画像について輝度比率情報2を補正する。輝度比率情報の補正方法は実施例1と同じである。
重み算出部18、乗算器19,20、及び、加算器21により、フレーム毎に、アルファ合成画像14が生成される。
表示用画像生成部15は、フレーム毎に表示用画像を生成する。
表示パネル17は、フレーム毎に表示用画像を表示する。
図8において、ベース画像1−1は1番目のフレームのベース画像であり、ベース画像1−2は2番目のフレームのベース画像であり、ベース画像1−3は3番目のフレームのベース画像である。フレームレートが60fpsであるとすると、ベース画像1−1が入
力されてから1/60秒後にベース画像1−2が入力され、ベース画像1−2が入力されてから1/60秒後にベース画像1−3が入力される。
輝度比率情報2−1は1番目のフレームの輝度比率情報であり、輝度比率情報2−2は2番目のフレームの輝度比率情報であり、輝度比率情報2−3は3番目のフレームの輝度比率情報である。
グラフィック画像8−1は1番目のフレームのグラフィック画像であり、グラフィック画像8−2は2番目のフレームのグラフィック画像であり、グラフィック画像8−3は3番目のフレームのグラフィック画像である。
輝度比率情報2とグラフィック画像8は、ベース画像1と同期して入力される。即ち、ベース画像1−1と同じタイミングで輝度比率情報2−1とグラフィック画像8−1が入力され、ベース画像1−2と同じタイミングで輝度比率情報2−2とグラフィック画像8−2が入力される。そして、ベース画像1−3と同じタイミングで輝度比率情報2−3とグラフィック画像8−3が入力される。
まず、ベース画像1−1、輝度比率情報2−1、及び、グラフィック画像8−1を用いて、表示用画像が生成される。具体的には、表示輝度算出部5が、ベース画像1−1と輝度比率情報2−1を用いて表示輝度を算出する。次に、画素値制御部4が、表示輝度算出部5で算出された表示輝度に基づいて輝度比率情報2−1を補正することにより、補正輝度比率情報を生成する。そして、ベース画像1−1にグラフィック画像8−1を重畳したアルファ合成画像が生成される。次に、上記生成されたアルファ合成画像のダイナミックレンジを画素値制御部4で生成された補正輝度比率情報を用いて拡大することにより、表示用画像が生成される。
次に、ベース画像1−2、輝度比率情報2−2、及び、グラフィック画像8−2を用いて、表示用画像が生成される。表示用画像の生成方法は上述したとおりである。
そして、ベース画像1−3、輝度比率情報2−3、及び、グラフィック画像8−3を用いて、表示用画像が生成される。
以後、フレーム毎に処理が行われる。
図9において、表示用画像16−1は、ベース画像1−1、輝度比率情報2−1、及び、グラフィック画像8−1を用いて生成された表示用画像である。表示用画像16−2は、ベース画像1−2、輝度比率情報2−2、及び、グラフィック画像8−2を用いて生成された表示用画像である。表示用画像16−3は、ベース画像1−3、輝度比率情報2−3、及び、グラフィック画像8−3を用いて生成された表示用画像である。
表示用画像16−2の高輝度領域612は、グラフィック画像の領域613の外側の領域である。そのため、高輝度領域612の輝度は第1の閾値以下に制限されている。それにより、グラフィック画像が眩しくなることが抑制されている。
表示用画像16−3の高輝度領域614は、グラフィック画像の領域615の外側の領域である。そのため、高輝度領域614の輝度は制限されずに、第1の閾値より高い値となっている。
なお、本実施例では、実施例1で述べた構成を有する表示装置で動画が表示される例を
説明したが、これに限らない。例えば、実施例2で述べた構成を有する表示装置で動画が表示されてもよい。その場合にも、フレーム毎に処理が行われればよい。
以下、本発明の実施例4に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1〜3では、ベース画像と差分情報が表示装置に入力される例を説明したが、本実施例では、重畳前画像であるHDR画像が表示装置に入力される例を説明する。
なお、実施例1(図1)と同じ機能部には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例に係る表示装置には、重畳前画像700、アルファ値3、及び、グラフィック画像8が入力される。重畳前画像700はHDR画像である。重畳前画像700は、例えば、ACES規格の画像であり、画素値が16bitの浮動小数点形式で表現された画像である。
以下、本発明の実施例5に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1〜4では、画像処理装置が表示装置に設けられている場合の例を説明した。本実施例では、画像処理装置が表示装置とは別体の装置である場合の例を説明する。
なお、本実施例では、撮像装置に画像処理装置が設けられている場合の例を説明するが、画像処理装置は撮像装置とは異なる装置に設けられていてもよい。例えば、画像処理装置は、記録媒体に記録された画像を再生する画像再生装置に設けられていてもよい。
本実施例に係る画像表示システムは、撮像装置800と表示装置801を有する。撮像装置800と表示装置801は、有線接続または無線接続により、互いに通信可能に接続されている。図11では、通信ケーブル815を用いて撮像装置800と表示装置801が互いに接続されている。
撮像装置800は、デジタルカメラ、デジタルカムコーダ、等の撮像素子を内蔵しており、撮影した画像を再生し、再生した画像を表示装置801に出力する。また、撮像装置800は、再生した画像にグラフィックス画像をアルファ合成することができる。
表示装置801は、撮像装置800から出力された画像を表示する。
撮像レンズ802は、撮像素子803に被写体像を結像する光学レンズである。
撮像素子803は、結像された被写体像をアナログデータ(アナログ信号)に変換し、得られたアナログデータを出力する光電変換素子である。
A/D変換部804は、撮像素子803から出力されたアナログデータをデジタルデータ(デジタル信号)に変換する回路である。
メモリ部808は、画像データを記憶可能な記録媒体である。メモリ部808としては、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ、等を使用することができる。
システム制御部806は、撮像装置800の各機能部を統括的に制御する回路である。
圧縮伸長部807は、画像データに離散コサイン変換(DCT)等の圧縮/伸長(解凍)処理を施すことにより、画像データのデータ量を削減したり、画像データのデータ量を元のデータ量に復元したりする。例えば、メモリ制御部805は、メモリ部808から画像データを読み出し、読み出した画像データに対する圧縮/伸長処理を圧縮伸長部807に行わせ、圧縮/伸長処理後の画像データをメモリ部808に書き込む。
画素値制御部810は、画像再生部809から重畳前画像を取得し、表示輝度算出部811から表示輝度情報を取得する。そして、画素値制御部810は、表示輝度情報に基づいて重畳前画像を補正することにより、補正重畳前画像を生成する。本実施例では、グラフィック画像の領域が予め定められており、実施例4と同様の方法で補正重畳前画像が生成される。その後、画素値制御部810は、補正重畳前画像を合成部813に出力する。
合成部813は、メモリ制御部805を介して、メモリ部808から画像データ(グラフィック画像)を読み出す。そして、合成部813は、補正重畳前画像とグラフィック画像をアルファ合成する。補正重畳前画像を使用することにより、アルファ合成後の画像として輝度制限画像が得られる。合成部813は、生成した輝度制限画像を出力する。
通信I/F部820は、パネル特性情報812を通信I/F部814に出力する。また、通信I/F部820は、通信I/F部814から輝度制限画像を取得し、取得した輝度制限画像を出力する。
システム制御部821は、表示装置801の各機能部を統括的に制御する回路である。
画像出力部822は、通信I/F部820から輝度制限画像を取得し、取得した輝度制限画像を表示パネル823の動作タイミングに合わせて出力する。
表示パネル823は、画像出力部822から出力された輝度制限画像を表示する。
なお、本実施例では、撮像によってHDR画像が得られる場合の例を説明したが、撮像によってベース画像と差分画像が得られてもよい。その場合には、実施例1〜3と同様の方法により、輝度の制限が行われればよい。
以下、本発明の実施例6に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1〜5では、グラフィック画像の領域の輝度が制限された輝度制限画像を生成する例を説明した。本実施例では、グラフィック画像の周辺の領域の輝度が制限された輝度制限画像を生成する例を説明する。
なお、本実施例では、グラフィック画像の透明度が0である場合、即ち、グラフィック画像が背景を透過しない画像である場合の例を説明するが、グラフィック画像は背景を透過する画像であってもよい。
図12に示すように、画像処理装置120は、表示用画像生成部121、記憶部122、操作部123、出力部128、等を有する。表示用画像生成部121は、描画部124、特徴量取得部125、補正情報生成部126、輝度補正部127、等を有する。
画像処理装置120は、フレーム毎に表示用画像を生成する。そして、画像処理装置に接続された不図示の表示装置では、フレーム毎に表示用画像が表示される。
なお、重畳前画像にグラフィック画像を重畳しない場合には、描画部124は、重畳前画像を輝度補正部127に出力し、グラフィック領域情報の出力は行わない。
なお、本実施例では、輝度値のヒストグラムが特徴量として取得される例を説明するが、特徴量はこれに限らない。特徴量は明るさを表す情報であればよい。例えば、画素値のヒストグラム、画素値の代表値、輝度値の代表値、等であってもよい。代表値は、最大値、最小値、最頻値、中間値、平均値、等である。
そして、補正情報生成部126は、グラフィック領域情報とパネル情報に基づいて取得領域を決定し、決定した取得領域を示す取得領域情報を特徴量取得部125に出力する。本実施例では、グラフィック画像の周辺の領域が取得領域として決定される。
また、補正情報生成部126は、特徴量を特徴量取得部125から取得する。
そして、補正情報生成部126は、重畳後画像のどの位置の輝度をどの程度低減するかを示す補正情報を生成し、生成した補正情報を輝度補正部127に出力する。
なお、重畳前画像にグラフィック画像を重畳しない場合には、輝度補正部127は、描画部124から出力された重畳前画像を表示用画像として出力部128に出力する。
なお、操作情報に依ってはグラフィック画像の描画が行われないこともある。
なお、グラフィック画像が描画されない場合に、描画部124からグラフィック画像が存在しないことを示すグラフィック領域情報が出力されてもよい。その場合には、グラフィック領域情報の内容を確認することで、上記判断を行うことができる。
なお、第4の閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
される。例えば、補正情報生成部126は、グラフィック領域情報を定期的に取得し、グラフィック領域情報の時間的な変化の度合いに基づいて、上記の判断を行う。グラフィック画像の領域が第5の閾値より速い速度で変化している場合には、S205に処理が進められる。グラフィック画像の領域が第5の閾値以下の速度で変化している場合には、S206に処理が進められる。
なお、第5の閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザが変更可能な値であってもよい。
そのため、S205では、補正情報生成部126が、ユーザがグラフィック画像に注目していないと判断する。そして、補正情報生成部126は、重畳後画像を補正しないことを示す補正情報(非補正情報)を輝度補正部127に出力する。輝度補正部127は、補正情報生成部126から非補正情報が出力された場合に、輝度制限画像を生成する処理を省略し、描画部124から出力された重畳後画像を表示用画像として出力部128に出力する。その後、S208に処理が進められる。S202でグラフィック画像が存在しないと判断された場合にも、同様の処理が行われる。
なお、S203とS204の処理の一方または両方が省略されてもよい。S203とS204の処理とは異なる方法で、ユーザがグラフィック画像に注目しているか否かが判断されてもよい。例えば、カメラを用いてユーザの視線を検出し、視線の検出結果とグラフィック領域情報とに基づいて、ユーザがグラフィック画像に注目しているか否かが判断されてもよい。
なお、描画部124で複数のグラフィック画像が描画された場合には、ユーザが注目していると判断されたグラフィック画像に関するグラフィック領域のみが設定される。
なお、本実施例では周辺領域にグラフィック領域が含まれない場合の例を説明するが、グラフィック領域を含む領域が周辺領域として設定されてもよい。
図15において、矢印の画像(マウスカーソル)がグラフィック画像である。S301では、グラフィック画像を囲む最小の矩形領域がグラフィック領域として設定される。
S302では、グラフィック領域を拡張した拡張領域からグラフィック領域を除いた領域が、周辺領域として設定される。拡張領域は矩形領域である。拡張領域の上辺は、グラフィック領域の上辺から上側にy画素だけ離れており、拡張領域の下辺は、グラフィック領域の下辺から下側にy画素だけ離れている。拡張領域の右辺は、グラフィック領域の右辺から右側にx画素だけ離れており、拡張領域の左辺は、グラフィック領域の左辺から左側にx画素だけ離れている。xとyの値は、パネル情報に含まれるパネルサイズに基づいて決定される。パネルサイズは、例えば、画面のサイズを“インチ”や“cm”で表した情報である。
ユーザと画面との距離が一定であり、表示用画像が画面のサイズに合うように拡大または縮小されて表示されるとすると、画面のサイズが大きいほど、画面のサイズに対する影響領域のサイズは小さくなる。そのため、画面のサイズが大きいほど小さいxとyを用いることが好ましい。また、人間の視野は一般的に垂直方向よりも水平方向に広い。そのため、xの値として、yの値より大きい値を使用することが好ましい。
x=X×gx÷lx ・・・(式4−1)
y=Y×gy÷ly ・・・(式4−2)
例えば、重畳後画像のサイズが水平方向1920画素×垂直方向1080画素であり、画面のサイズが24インチ(水平方向53.1[cm]×垂直方向29.9[cm])であったとする。そして、影響領域の水平方向のサイズが3[cm]、影響領域の垂直方向のサイズが2[cm]、と定められていたとする。その場合、x=1920×3÷53.1=108画素、y=1080×2÷29.9=72画素を使用して、周辺領域が設定される。
量を補正情報生成部126に出力する。本実施例では、輝度カテゴリ(輝度値または輝度範囲)毎に取得領域内の画素数がカウントされ、特徴量として輝度ヒストグラムが取得される。輝度範囲は、所定幅を有する輝度値の範囲である。
具体的には、輝度カテゴリ毎に、その輝度カテゴリに対応する表示輝度が、最大表示輝度に基づいて推定される。輝度カテゴリが輝度値である場合には、当該輝度値に対応する表示輝度が算出される。輝度カテゴリが輝度範囲である場合には、当該輝度範囲に対応する表示輝度が算出される。例えば、輝度範囲の輝度値の最大値、最小値、中間値、または、平均値に対応する表示輝度が算出される。そして、輝度カテゴリ毎に、度数が表示輝度に乗算される。その後、乗算結果の総和を輝度ヒストグラムの総度数で除算することにより、平均表示輝度が算出される。
即ち、平均表示輝度は、以下の式5を用いて算出される。式5において、Laveは平均表示輝度であり、Mは輝度カテゴリの総数であり、Liはi番目の輝度カテゴリに対して算出された表示輝度であり、Niはi番目の輝度カテゴリの度数であり、Pは輝度ヒストグラムの総度数である。
なお、閾値THaveは上記値に限らない。閾値THaveは、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザによって変更可能な値であってもよい。
R=THave/Lave ・・・(式6)
なお、周辺領域情報と取得領域情報とで、領域の表現方法が互いに異なっていてもよい。例えば、周辺領域情報と取得領域情報の一方が周辺領域内の各画素の座標によって周辺領域を表し、他方が周辺領域の頂点座標によって周辺領域を表していてもよい。
また、本実施例によれば、グラフィック領域情報に基づいて、表示された表示用画像におけるグラフィック画像にユーザが注目しているか否かが判断される。そして、ユーザがグラフィック画像に注目していないと判断された場合に、輝度制限画像を生成する処理が省略される。ユーザがグラフィック画像に注目していない場合にはグラフィック画像の視認性が低くても問題はない。そのため、そのような場合に輝度制限画像を生成する処理を省略することにより、処理負荷を低減することができる。また、ユーザが注目していないグラフィック画像の周辺の表示画質を維持することができる。
なお、本実施例では、表示輝度が閾値THaveと一致するように輝度を低減する例を説明したが、表示輝度が閾値THaveよりも低くなるように輝度を低減させてもよい。
なお、本実施例では、重畳後画像の輝度を直接的に補正する例を説明したが、重畳前画像の輝度を補正することにより、重畳後画像の輝度が間接的に補正されてもよい。例えば、描画部124が輝度補正部127の後段に設けられていてもよい。具体的には、輝度補正部127が、重畳前画像の輝度を補正することにより、補正重畳前画像を生成してもよい。そして、描画部124が、補正重畳前画像上にグラフィック画像を描画してもよい。
以下、本発明の実施例7に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
なお、以下では実施例6と異なる点について説明し、実施例6と同様の機能等については説明を省略する。
本実施例では、輝度補正処理(S207の処理)の手順が実施例6と異なる。実施例6では、グラフィック領域を囲む周辺領域の輝度を低減する例を説明した。本実施例では、階調値が第2の閾値以上の画素を含み、且つ、グラフィック画像からの距離が第3の閾値以下である近傍高輝度領域の輝度を低減する例を説明する。
なお、第2の閾値と第3の閾値は、メーカーによって予め定められた固定値であってもよいし、ユーザによって変更可能な値であってもよい。本実施例では、第3の閾値は、実
施例6で述べたxとyによって決まる値である。
なお、第2の閾値以上の階調値を有する画素からなる領域が高輝度領域として設定されてもよい。高輝度領域の形状は矩形でなくてもよい。
近傍高輝度領域が検出された場合には、S506に処理が進められる。近傍高輝度領域が検出されなかった場合には、本フローが終了される。具体的には、近傍高輝度領域が検出されなかった場合には、補正情報生成部126は、非補正情報を輝度補正部127に出力する。
を示す近傍高輝度領域情報が生成される。補正値は、実施例6(S306)と同様の方法で算出される。
そして、輝度補正部127では、S306と同様の方法で高輝度領域における重畳後画像の輝度を補正することにより、輝度制限画像が生成される。
また、グラフィック画像の周辺の領域のうち、近傍高輝度領域以外の領域の表示画質を維持することができる。
また、重畳前画像が変化しない限り、高輝度領域と高輝度周辺領域は変化しない。そのため、重畳前画像が変化しない場合には、高輝度領域と高輝度周辺領域を更新する必要はない。従って、本実施例によれば、実施例6よりも処理負荷を低減することができる。
なお、本実施例では、表示輝度が閾値THaveと一致するように輝度を低減する例を説明したが、表示輝度が閾値THaveよりも低くなるように輝度を低減させてもよい。
なお、S503よりも前にS505の処理が行われてもよい。具体的には、近傍高輝度領域を検出した後に、近傍高輝度領域の特徴量が取得されてもよい。即ち、近傍高輝度領域でない高輝度領域については特徴量が取得されなくてもよい。
以下、本発明の実施例8に係る画像処理装置及び画像処理方法について説明する。
実施例1〜7では、画像処理装置がグラフィック画像を合成する処理を行う例を説明した。本実施例では、HDR画像である重畳前画像にグラフィック画像が重畳された重畳後画像が画像処理装置に入力される例を説明する。
なお、本実施例では、表示装置に画像処理装置が設けられている場合の例を説明するが、実施例1で述べたとおり、表示装置と画像処理装置は別体の装置であってもよい。
なお、以下では実施例6,7と異なる点について説明し、実施例6,7と同様の機能等については説明を省略する。
なお、本実施例では、実施例6,7をベースとした構成について説明するが、実施例1〜5に係る画像処理装置に重畳後画像が入力されてもよい。例えば、ベース画像にグラフィック画像が重畳された重畳後画像が、実施例1〜5に係る画像処理装置に入力されてもよい。
図18に示すように、表示装置180は、入力部181、特徴量取得部182、補正情報生成部183、輝度補正部184、表示部185、等を有する。
なお、表示装置180が、重畳後画像を解析することによって重畳後画像の領域からグラフィック画像の領域を検出する検出部を有していてもよい。その場合には、表示装置180の外部からではなく、検出部からグラフィック領域情報が取得されてもよい。
なお、補正情報生成部183は、実施例7の補正情報生成部126と同じ機能を有していてもよい。
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施例の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コンピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
5,209,703,811 表示輝度算出部
15,121,214 表示用画像生成部
18 重み算出部
19 乗算器
20 乗算器
21 加算器
120 画像処理装置
124 描画部
125,182 特徴量取得部
126,183 補正情報生成部
127,184 輝度補正部
180 表示装置
800 撮像装置
813 合成部
Claims (20)
- 表示部での表示に使用する表示用画像を生成する生成手段を有し、
前記生成手段は、重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像を生成する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記重畳前画像の輝度を制限することにより、前記重畳後画像の輝度を制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - ベース画像と、前記ベース画像のダイナミックレンジを拡大して前記重畳前画像を生成するための差分情報と、を取得する取得手段をさらに有し、
前記生成手段は、
前記差分情報を補正し、
補正後の差分情報、前記ベース画像、及び、前記グラフィック画像を用いて、前記輝度制限画像を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記差分情報は、ダイナミックレンジを拡大する前の階調値と、ダイナミックレンジを拡大した後の階調値と、の比率を画素毎に表す輝度比率情報である
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記差分情報は、ダイナミックレンジを拡大する前の階調値と、ダイナミックレンジを拡大した後の階調値と、の対応関係を表すトーンマップである
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記グラフィック画像は、設定された透明度を有する画像であり、
前記生成手段は、前記グラフィック画像の透明度を補正することにより、前記重畳後画像の輝度を制限する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記重畳後画像の輝度を制限することにより、前記輝度制限画像を生成する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、
階調値が第2の閾値以上の画素を含み、且つ、前記グラフィック画像からの距離が第3の閾値以下である近傍高輝度領域を検出し、
前記輝度制限画像として、前記近傍高輝度領域の輝度が前記第1の閾値以下に制限された重畳後画像を生成する
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記生成手段は、フレーム毎に前記表示用画像を生成し、
前記表示部では、フレーム毎に前記表示用画像が表示され、
前記画像処理装置は、表示された前記表示用画像における前記グラフィック画像にユーザが注目しているか否かを、前記グラフィック画像の領域に基づいて判断する判断手段をさらに有し、
前記生成手段は、前記ユーザが前記グラフィック画像に注目していないと判断された場合に、前記輝度制限画像を生成する処理を省略する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記判断手段は、第4の閾値以上の時間、前記グラフィック画像に対するユーザ操作が行われていない場合に、前記ユーザが前記グラフィック画像に注目していないと判断することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記判断手段は、前記グラフィック画像の領域が第5の閾値より速い速度で変化している場合に、前記ユーザが前記グラフィック画像に注目していないと判断する
ことを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理装置。 - 前記重畳前画像がHDR画像か否かを判断する画像判断手段をさらに有し、
前記生成手段は、前記重畳前画像が前記HDR画像であると判断された場合であり、且つ、前記重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記輝度制限画像を生成する
ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記画像判断手段は、前記重畳前画像のビット数が8ビット以上である場合に、前記重畳前画像がHDR画像であると判断する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 前記画像判断手段は、前記重畳前画像のデータ形式が浮動小数点形式である場合に、前記重畳前画像がHDR画像であると判断する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 前記画像判断手段は、前記重畳前画像のデータ形式がOpenEXR形式である場合に、前記重畳前画像がHDR画像であると判断する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 前記画像判断手段は、ベース画像と前記重畳前画像を生成するための差分情報と、が前記画像処理装置に入力された場合に、前記重畳前画像がHDR画像であると判断する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。 - 表示部での表示に使用する表示用画像を生成するステップと、
前記表示用画像を出力するステップと、
を有し、
前記生成ステップでは、重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像を前記表示用画像として生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における輝度が第1の閾値以下に制限された重畳後画像である輝度制限画像が生成される
ことを特徴とする画像処理方法。 - 発光手段と、
前記発光手段から発せられた光を表示用画像に基づいて変調することで画面に画像を表示する表示手段と、
前記表示用画像を生成する生成手段と、
前記発光手段の発光輝度を制御する制御手段と、
を有し、
重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳
した重畳後画像を前記表示用画像として前記生成手段が生成する場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における表示輝度が閾値以下に制限されるように、輝度が制限された重畳後画像である輝度制限画像を前記表示用画像として前記生成手段が生成する処理と、前記制御手段が前記発光手段の発光輝度を制限する処理と、の少なくとも一方が行われる
ことを特徴とする表示装置。 - 発光手段と、
前記発光手段から発せられた光を表示用画像に基づいて変調することで画面に画像を表示する表示手段と、
を有する表示装置の制御方法であって、
前記表示用画像を生成する生成ステップと、
前記発光手段の発光輝度を制御する制御ステップと、
を有し、
重畳前画像に前記重畳前画像よりもダイナミックレンジが狭いグラフィック画像を重畳した重畳後画像が前記表示用画像として前記生成ステップで生成される場合に、前記グラフィック画像の領域とその周辺の領域との少なくともいずれか一方の領域における表示輝度が閾値以下に制限されるように、輝度が制限された重畳後画像である輝度制限画像を前記表示用画像として前記生成ステップで生成する処理と、前記制御ステップで前記発光手段の発光輝度を制限する処理と、の少なくとも一方が行われる
ことを特徴とする表示装置の制御方法。 - 請求項17に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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