JP2006165950A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 解像度の変換率や画像の明るさに拘わらず、適度な効果を得ることが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】 垂直方向変換部54V及び水平方向変換部54Hのそれぞれは、画素の間引きや補間を行うことによって入力画像信号の解像度を変換するとともに、解像度変換によって画像が不連続になるのを抑制するために、デジタルフィルタによる画像調整(平滑化)処理を行う。このデジタルフィルタは、空間ローパスフィルタであって、画像信号の空間周波数が、フィルタ定数によって定まるカットオフ周波数より高い領域にある画素群の画素値を調整することにより、自然な縮小画像又は拡大画像を生成する。ここで、この空間ローパスフィルタのフィルタ定数は、変換率に応じて異なる値が設定されるようになっており、さらに、垂直方向と水平方向とで変換率が異なる場合には、垂直方向と水平方向とで異なるフィルタ定数が用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定画素表示デバイスを用いた画像表示装置に好適な画像処理装置及び画像処理方法に関する。
液晶表示装置や有機EL(Electro-Luminescence)表示装置、或いは液晶プロジェクタのように固定画素表示デバイスを用いた画像表示装置では、入力する画像信号の解像度と、前記固定画素の解像度とが異なる場合に、解像度変換が行われる。つまり、入力画像を構成する画素の数と、表示に寄与する固定画素の数とを比較して、入力画像の解像度のほうが高ければ、入力画像から画素を間引きする間引き処理が施され、入力画像の解像度のほうが低ければ、入力画像に対して画素を補間する補間処理が施される。さらに、前記処理とともに、間引き処理や補間処理によって画像が不自然になるのを抑制するために、デジタルフィルタによる画像調整処理が行われる(例えば、特許文献1)。
このデジタルフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ等からなる空間ローパスフィルタであって、画像信号の空間周波数がフィルタ定数によって定まるカットオフ周波数より高くなる領域(画素群)の画素値を調整することにより、自然な縮小画像又は拡大画像を生成している。
また、解像度変換が済んだ画像信号には、鮮鋭感を高めるための輪郭強調処理等、デジタルフィルタを用いた各種画像処理(エフェクト処理)が施される。例えば、輪郭強調処理においては、ラプラシアンフィルタとして機能するデジタルフィルタが用いられ、フィルタ定数(ゲイン値)に応じた強さで画像の輪郭が強調される。
特開2003−308528号公報
しかしながら、前述した画像調整処理や輪郭強調処理等のように、デジタルフィルタを用いた画像処理は、その前処理や入力画像によって効果の見え方が異なり、特に、解像度の変換率(拡大率、縮小率)や画像の明るさによっては、十分な効果が得られなかったり、効果が強すぎて不自然な画像(擬似輪郭等)が得られたりするという問題を有していた。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、解像度の変換率や画像の明るさに拘わらず、適度な効果を得ることが可能な画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明の画像処理装置は、複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換するとともに、デジタルフィルタによるフィルタ処理を施して出力する画像処理装置であって、前記解像度の変換率、或いは、前記画像信号が表す画像の明るさに応じて前記デジタルフィルタのフィルタ定数を変更することを特徴とする。
この画像処理装置によれば、解像度の変換率や画像の明るさに拘わらず、適度な効果を有するフィルタ処理を行うことが可能となる。
本発明の画像処理装置は、複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換可能な画像処理装置であって、前記解像度の変換を行うとともに、空間ローパスフィルタによるフィルタ処理によって前記画像信号の調整を行う解像度変換部を備え、前記解像度変換部は、前記解像度の変換率に応じて前記空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更することを特徴とする。
この画像処理装置によれば、解像度の変換率に応じて空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更するため、変換率に応じて適切な画像調整が可能となる。
この画像処理装置において、前記解像度変換部は、前記変換率が大きいほど、高いカットオフ周波数で前記空間ローパスフィルタによる処理を行うことが望ましい。
画像信号の空間周波数帯域は、画素を間引く(変換率が小さい)ほど高周波側が狭くなり、画素を補間する(変換率が大きい)ほど高周波側が広くなる。この画像処理装置によれば、解像度の変換率が大きいほど、即ち、画像信号の空間周波数帯域が高周波側に広いほど、高いカットオフ周波数でフィルタ処理を行うため、変換率によるフィルタ効果の過不足を抑制し、適切な画像調整が可能となる。
この画像処理装置において、前記解像度変換部は、水平方向と垂直方向とで、異なるカットオフ周波数で前記空間ローパスフィルタによる処理が可能であることが望ましい。
この画像処理装置によれば、水平方向と垂直方向とで、異なるカットオフ周波数で空間ローパスフィルタによる処理が可能であるため、水平方向と垂直方向とで解像度の変換率が異なる場合にも、それぞれに適切な調整を行うことが可能となる。
本発明の画像処理装置は、複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画像信号の解像度を変換するとともに、フィルタ処理により輪郭を強調して出力可能な画像処理装置であって、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって、入力される画像信号の解像度を変換する解像度変換部と、前記解像度変換部による変換率に応じて、前記フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更する輪郭補正部とを有することを特徴とする。
この画像処理装置によれば、解像度の変換率に応じて輪郭強調の強調度を変更するため、変換率に応じて適切な輪郭強調が可能となる。
この画像処理装置において、前記輪郭補正部は、前記変換率が大きいほど、高い強調度で輪郭を強調することが望ましい。
輪郭強調は、画素を間引いた画像信号(変換率が小さい)ほど強く効果が表れ、画素を補間した画像信号(変換率が大きい)ほどその効果が表れにくい。この画像処理装置によれば、解像度の変換率が大きいほど、即ち、輪郭強調の効果が現れにくいほど、高い強調度で輪郭を強調するため、変換率によるフィルタ効果の過不足を抑制し、適切な輪郭強調が可能となる。
本発明の画像処理装置は、画像信号を入力し、フィルタ処理により輪郭を強調して出力可能な画像処理装置であって、前記画像信号が表す画像の明るさに応じて、前記フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更する輪郭補正部を有することを特徴とする。
この画像処理装置によれば、画像の明るさに応じて、フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更するため、画像の明るさに応じて適切な輪郭強調が可能となる。
この画像処理装置において、前記輪郭補正部は、前記画像信号が表す画像が暗いほど、高い強調度で輪郭を強調することが望ましい。
この画像処理装置によれば、画像が暗いほど輪郭を強く強調するため、暗い画像を表示する際のコントラスト感の不足を抑制することが可能となる。一方、明るくコントラスト感が得られやすい画像の場合には、強い輪郭強調を行わないため、画像が不自然になるのを抑制することが可能となる。
本発明の画像処理方法は、複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換するとともに、デジタルフィルタによるフィルタ処理を施して出力する画像処理方法であって、前記解像度の変換率、或いは、前記画像信号が表す画像の明るさに応じて前記デジタルフィルタのフィルタ定数を変更することを特徴とする。
この画像処理方法によれば、解像度の変換率や画像の明るさに拘わらず、適度な効果を有するフィルタ処理を行うことが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像処理装置を備えたプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プロジェクタ1は、光源10と、複数の画素(図示せず)がマトリクス状に形成された固定画素表示デバイスとしての液晶ライトバルブ20と、投写レンズ30とを備えており、光源10から射出した光は、液晶ライトバルブ20によって変調された後、投写レンズ30によってスクリーンSC等に拡大投写される。プロジェクタ1は、外部の画像供給装置PCから供給される画像信号に基づいて液晶ライトバルブ20の各画素の透過率を調整することにより、前記画像信号に応じた画像をスクリーンSCに表示することができる。
なお、図示は省略しているが、プロジェクタ1は、R(赤),G(緑),B(青)の各色光を変調するための3枚の液晶ライトバルブ20を備えており、光源10から射出した光は、図示しない色光分離光学系によって各色光に分離された後、対応する液晶ライトバルブ20によって変調され、図示しない合成光学系によって合成されて投写レンズ30に入射する。
プロジェクタ1は、さらに、AD変換部40と、画像処理装置としての画像処理部50と、ライトバルブ駆動部60とを備えている。
外部の画像供給装置PCから供給される画像信号は、例えば、アナログRGB信号であり、入力画像を構成する各画素のRGB毎の輝度情報を含んでいる。AD変換部40は、この輝度情報を画素毎にデジタル信号(画素情報としての画素値)に変換することによってデジタルの画像信号を生成し、画像処理部50に出力する。
画像処理部50は、入力した画像信号に各種画像処理を施してライトバルブ駆動部60に出力し、ライトバルブ駆動部60は、画像処理部50から入力した画像信号に従って液晶ライトバルブ20を駆動する。
次に、画像処理部50について詳述する。
画像処理部50は、解像度検知部51と、変換率演算部52と、画像メモリ53と、解像度変換部54と、記憶部55と、輪郭補正部56とを備えている。
解像度検知部51は、AD変換部40から入力するデジタルの画像信号から、入力画像の解像度(垂直方向の画素数、及び水平方向の画素数)を検知可能であり、その検知結果を変換率演算部52に出力する。
変換率演算部52は、解像度検知部51が検知した入力画像の解像度を液晶ライトバルブ20の解像度に合わせるための変換率を、垂直方向及び水平方向毎に算出する。本実施形態では、(液晶ライトバルブ20の画素数)/(入力画像の画素数)を変換率と呼び、変換率が1を超える場合を拡大、1を下回る場合を縮小とする。算出された変換率は、解像度変換部54及び輪郭補正部56に出力される。
画像メモリ53は、例えば、1画面(1フレーム)分の画像信号を記憶可能であり、AD変換部40から入力する入力画像信号を順次記憶するとともに、記憶した入力画像信号を解像度変換部54に出力する。
解像度変換部54は、垂直方向変換部54Vと水平方向変換部54Hとを備えており、それぞれ入力画像信号の垂直方向及び水平方向の解像度を、各方向の変換率に応じて変換する。各変換部54V,54Hは、入力画像信号の解像度が液晶ライトバルブ20の解像度よりも大きい場合、つまり変換率が1を下回る場合には、入力画像信号からそれぞれ垂直方向、水平方向に並んだライン状の画素群を適宜間引き、入力画像信号の解像度が液晶ライトバルブ20の解像度よりも小さい場合、つまり変換率が1を超える場合には、ライン状の画素群をそれぞれ垂直方向、水平方向に適宜補間する。ここで、補間する画素群の各画素値は、補間後に隣接する画素の画素値と同一としている。
また、各変換部54V,54Hのそれぞれは、間引きや補間によって画像が不連続になるのを抑制するために、デジタルフィルタによる画像調整(平滑化)処理を行う。このデジタルフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタからなる空間ローパスフィルタであって、画像信号の空間周波数が、フィルタ定数によって定まるカットオフ周波数より高い領域にある画素群の画素値を調整することにより、自然な縮小画像又は拡大画像を生成する。ここで、この空間ローパスフィルタのフィルタ定数は、変換率に応じて異なる値が設定されるようになっており、さらに、垂直方向と水平方向とで変換率が異なる場合には、垂直方向と水平方向とで異なるフィルタ定数が用いられる。
画像信号の空間周波数帯域は、画素群を間引く(変換率が小さい)ほど高周波側が狭くなり、画素群を補間する(変換率が大きい)ほど高周波側が広くなる。このため、変換率に拘わらず一定のカットオフ周波数でフィルタ処理を実施すると、変換率が小さいほどフィルタの作用が不十分となり、変換率が大きいほど過度に作用してしまう。そこで、本実施形態では、各変換部54V,54Hが、変換率が大きいほど高いカットオフ周波数でフィルタ処理をすることにより、空間周波数帯域に拘わらず適切な調整を可能としている。
図2は、解像度の変換率と空間ローパスフィルタのカットオフ周波数との関係を示すグラフであり、変換率が大きい場合ほど、高いカットオフ周波数でフィルタ処理を実施することを示している。記憶部55には、変換率とカットオフ周波数とが図2のグラフに示す関係となるように変換率とフィルタ定数とを対応付けたルックアップテーブルが記憶されており、各変換部54V,54Hは、前記ルックアップテーブルを参照して、それぞれの変換率に対応するフィルタ定数を用いて処理を行う。解像度変換が済んだ画像信号は、輪郭補正部56に出力される。
輪郭補正部56は、画像に鮮鋭感を与えるための輪郭強調処理をデジタルフィルタによって行う。このデジタルフィルタには、ラプラシアンフィルタとして機能するFIRフィルタが用いられ、フィルタ定数(ゲイン値)に応じた強さ(強調度)で画像の輪郭が強調される。ここで、このデジタルフィルタのフィルタ定数は、解像度変換部54のデジタルフィルタと同様に、変換率に応じて異なる値が設定されるようになっている。
輪郭強調は、画素群を間引いた画像信号(変換率が小さい)ほど強く効果が表れ、画素群を補間した画像信号(変換率が大きい)ほどその効果が表れにくい。そのため、本実施形態では、変換率が大きいほど大きなゲイン値で輪郭を強調することによって、変換率に拘わらず適切な輪郭強調を可能としている。
図3は、解像度の変換率とゲイン値との関係を示すグラフであり、変換率が大きい場合ほど、大きなゲイン値でフィルタ処理を実施することを示している。記憶部55には、変換率とフィルタ定数(ゲイン値)とを、図3のグラフに示すように対応付けたルックアップテーブルが記憶されており、輪郭補正部56は、前記ルックアップテーブルを参照し、それぞれの変換率に対応するゲイン値を用いて処理を行う。輪郭強調が済んだ画像信号は、ライトバルブ駆動部60に出力され、この画像信号に従って液晶ライトバルブ20が駆動される。
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置50によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像処理部50によれば、解像度変換部54が、解像度の変換率に応じて空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更するため、変換率に応じて適切な画像調整が可能となる。
(2)本実施形態の画像処理部50によれば、解像度変換部54が、解像度の変換率が大きいほど、即ち、画像信号の空間周波数帯域が高周波側に広いほど、高いカットオフ周波数でフィルタ処理を行うため、変換率によるフィルタ効果の過不足を抑制し、適切な画像調整が可能となる。
(3)本実施形態の画像処理部50によれば、解像度変換部54が、垂直方向の解像度を変換する垂直方向変換部54Vと、水平方向の解像度を変換する水平方向変換部54Hとを備えており、それぞれ異なるカットオフ周波数で空間ローパスフィルタによる処理が可能であるため、水平方向と垂直方向とで変換率が異なる場合にも、それぞれに適切な調整を行うことが可能となる。
(4)本実施形態の画像処理部50によれば、輪郭補正部56が、解像度の変換率に応じて輪郭強調の強調度を変更するため、変換率に応じて適切な輪郭強調が可能となる。
(5)本実施形態の画像処理部50によれば、輪郭補正部56が、解像度の変換率が大きいほど、即ち、輪郭強調の効果が表れにくいほど、高い強調度で輪郭を強調するため、変換率によるフィルタ効果の過不足を抑制し、適切な輪郭強調が可能となる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置について、図面を参照して説明する。本実施形態の画像処理装置は、1画面分の画像の明るさを表す指標であるAPL(Average Picture Level)に応じて、輪郭強調の強さを変更することができる。図4は、本実施形態の画像処理装置を備えたプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、画像処理装置としての画像処理部50には、画像メモリ53から画像信号を読み出して入力画像のAPLを算出可能なAPL演算部57が備えられており、毎フレーム、或いは所定のフレーム間隔毎にAPLの演算を行うことができるようになっている。
輪郭補正部56は、第1実施形態と同様、ラプラシアンフィルタとして機能するデジタルフィルタを備えており、フィルタ定数(ゲイン値)に応じた強さ(強調度)で画像の輪郭を強調する。本実施形態の輪郭補正部56は、このデジタルフィルタのフィルタ定数を、APL演算部57によって算出された値(APL)に応じて順次変更するようになっている。具体的には、APLが低い(暗い)画像では、コントラスト感が不足しやすいため、輪郭強調を強くしてコントラスト感の不足を補うようにしており、APLが高い画像では、過度の強調にならないよう輪郭強調を弱くしている。
図5は、APLとゲイン値との関係を示すグラフであり、APLが低い場合ほど、大きなゲイン値でフィルタ処理を実施することを示している。記憶部55には、APLとフィルタ定数(ゲイン値)とを、図5のグラフに示すように対応付けたルックアップテーブルが記憶されており、輪郭補正部56は、都度前記ルックアップテーブルを参照し、各時点でのAPLに対応するゲイン値を用いて処理を行う。
なお、図4に破線で示したように、輪郭補正部56が、変換率演算部52が演算した変換率を入力し、第1実施形態と同様に変換率に応じてゲイン値を設定するとともに、APL演算部57から入力したAPLに応じて、設定したゲイン値を補正するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の画像処理部50によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の画像処理部50によれば、画像の明るさ(APL)に応じて、フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更するため、画像の明るさに応じて適切な輪郭強調が可能となる。
(2)本実施形態の画像処理部50によれば、APLが低い(暗い)画像ほど輪郭を強く強調するため、暗い画像を表示する際のコントラスト感の不足を抑制することが可能となる。一方、APLが高い(明るい)画像、即ち、コントラスト感が得られやすい画像の場合には、強い輪郭強調を行わないため、画像が不自然になるのを抑制することが可能となる。
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・前記第1及び第2実施形態では、各デジタルフィルタのフィルタ定数を導く際に、記憶部55に記憶されたルックアップテーブルを参照しているが、実験等により予め導かれた関係式に基づいて、変換率或いはAPLから最適なフィルタ定数を算出可能な演算部を備えるようにしてもよい。
・前記第1及び第2実施形態では、解像度変換に伴う平滑化、及び輪郭強調を施すためのデジタルフィルタを用いた例を説明しているが、前記以外の処理を行うフィルタについても適応可能である。
・前記第1及び第2実施形態では、デジタルフィルタとしてFIRフィルタを用いているが、FIR以外のデジタルフィルタを用いることも可能である。
・前記第1及び第2実施形態において、プロジェクタ1が複数系統の画像信号(例えば、RGB信号とYUV信号等)を入力可能な場合で、信号系統によって最適なフィルタ定数が異なる場合には、信号系統毎に異なるフィルタ定数を対応付けた複数のルックアップテーブルを備えるようにしてもよい。
・前記第1及び第2実施形態では、入力画像信号が表す画像の全体をスクリーンSCに表示する場合を例に説明しているが、これに限られず、例えば、電子ズーム機能によって画像の一部を拡大して表示する際の解像度変換(画素の補間)にも適用可能である。
・前記第1及び第2実施形態のプロジェクタ1は、固定画素表示デバイスとして、透過型の液晶ライトバルブ20を用いているが、反射型のLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調するDMD(テキサスインスツルメンツ社の登録商標)(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等を用いることもできる。
・前記第1及び第2実施形態では、本発明の画像処理装置をプロジェクタ1に適応した例を示したが、液晶表示装置や有機EL表示装置、或いは、PDP(Plasma Display Panel)等、他の表示装置等にも適応可能である。
第1実施形態の画像処理装置を備えたプロジェクタの概略構成を示すブロック図。 解像度の変換率と空間ローパスフィルタのカットオフ周波数との関係を示すグラフ。 解像度の変換率と輪郭強調のゲイン値との関係を示すグラフ。 第2実施形態の画像処理装置を備えたプロジェクタの概略構成を示すブロック図。 APLと輪郭強調のゲイン値との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…プロジェクタ、10…光源、20…液晶ライトバルブ、30…投写レンズ、40…AD変換部、50…画像処理部、51…解像度検知部、52…変換率演算部、53…画像メモリ、54…解像度変換部、54H…水平方向変換部、54V…垂直方向変換部、55…記憶部、56…輪郭補正部、57…APL演算部、60…ライトバルブ駆動部。

Claims (9)

  1. 複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換するとともに、デジタルフィルタによるフィルタ処理を施して出力する画像処理装置であって、
    前記解像度の変換率、或いは、前記画像信号が表す画像の明るさに応じて前記デジタルフィルタのフィルタ定数を変更することを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換可能な画像処理装置であって、
    前記解像度の変換を行うとともに、空間ローパスフィルタによるフィルタ処理によって前記画像信号の調整を行う解像度変換部を備え、
    前記解像度変換部は、前記解像度の変換率に応じて前記空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、前記解像度変換部は、前記変換率が大きいほど、高いカットオフ周波数で前記空間ローパスフィルタによる処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像処理装置であって、前記解像度変換部は、水平方向と垂直方向とで、異なるカットオフ周波数で前記空間ローパスフィルタによる処理が可能であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画像信号の解像度を変換するとともに、フィルタ処理により輪郭を強調して出力可能な画像処理装置であって、
    前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって、入力される画像信号の解像度を変換する解像度変換部と、
    前記解像度変換部による変換率に応じて、前記フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更する輪郭補正部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、前記輪郭補正部は、前記変換率が大きいほど、高い強調度で輪郭を強調することを特徴とする画像処理装置。
  7. 画像信号を入力し、フィルタ処理により輪郭を強調して出力可能な画像処理装置であって、
    前記画像信号が表す画像の明るさに応じて、前記フィルタ処理による輪郭強調の強調度を変更する輪郭補正部を有することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置であって、前記輪郭補正部は、前記画像信号が表す画像が暗いほど、高い強調度で輪郭を強調することを特徴とする画像処理装置。
  9. 複数の画素情報で構成された画像信号を入力し、前記画素情報の間引き又は補間を行うことによって前記画像信号の解像度を変換するとともに、デジタルフィルタによるフィルタ処理を施して出力する画像処理方法であって、
    前記解像度の変換率、或いは、前記画像信号が表す画像の明るさに応じて前記デジタルフィルタのフィルタ定数を変更することを特徴とする画像処理方法。

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