JP2008197437A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】違和感のない適切な輪郭補正を行うことができる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】入力画像信号をスケーリング処理し、変換された画像信号を出力する画像信号処理部と、画像信号処理部から出力された画像信号に基づく画像の輪郭を強調する画像輪郭補正部とを備える。画像輪郭補正部は、表示部を構成する一つの画素(n,m)を中心とする水平および垂直両方向に一定の拡がりを有する所定エリア内における輝度値情報に基づいて、強調度合いを示す係数k,m,jを選択して輪郭強調する。このような情報としては、所定エリア内の輝度値の加重平均値とその画素の輝度値との差、所定エリア内における輝度値の最大値と最小値との差、および、画面全体における輝度値の平均値と所定エリア内における輝度値の平均値との差がある。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクタ等の画像表示装置に関し、特に、画像の輪郭強調処理に関する。
PC(パーソナルコンピュータ)などの電子機器から入力される画像信号を、液晶パネルなどの表示部で表示するのに適した画像信号に変換し、画像信号により規定される画像を表示部に表示する画像表示装置が知られている。また、このような画像表示装置として、特許文献1、特許文献2、および特許文献3に記載されているように、外部から入力された画像信号をR(赤)、G(緑)、B(青)の信号に変換する信号処理回路とライトバルブである液晶駆動回路との間に、画像信号に対して輪郭強調処理する輪郭補正回路を備えた液晶プロジェクタが知られている。
特許文献1の液晶プロジェクタにおける輪郭補正回路は、入力される画像信号の周波数変換後のR、G、Bデータに対して一義的に補正量が設定されるものである。
また、特許文献2の液晶プロジェクタにおける輪郭補正回路は、入力される画像データの種類に応じて、投写される画像を見ながら操作部を操作して2値化またはFIRフィルタによる輪郭補正が行われる。2値化による画像処理では、記憶された階調テーブルから適正な階調テーブル値を選択して輪郭補正が行われる。仮に、白黒256階調の階調テーブルを持っている場合は、中心の閾値は128であるが、画面全体が白っぽい画像(画面全体の平均輝度値が高い)の場合は閾値を低い値にし、画面全体が黒っぽい場合(画面全体の平均輝度値が低い)場合は閾値を高い値にするようにしている。FIRフィルタによる画像処理では、R、G、Bの原信号に対して補償信号を重畳させることにより輪郭を強調させるものである。
また、特許文献3の液晶プロジェクタにおける輪郭補正回路は、入力された輝度信号を2次微分して、元の信号に重畳することにより輪郭補正するとともに、入力映像信号の信号レベルおよび液晶パネルのガンマ特性に基づいて、輪郭強調の度合いを調整するものである。
特開2000−163010号公報(第3頁、第4頁、図2) 特開2005−165107号公報 特開2003−150130号公報
しかしながら、これら輪郭補正回路を備えた液晶プロジェクタは、画像入力信号に対して輪郭強調処理する際に、対象画素の周辺の画素の輝度値とは関係なく一義的な補正量を設定することを基本としている。このため、違和感のない適切な輪郭が得られないという問題があった。例えば、平均輝度値の小さい黒っぽい地模様の中に輝度値の大きな字幕があるような画面において、一義的な補正量に基づき輪郭強調処理されると字幕がぎらぎらするという問題がある。また、平均輝度値の大きい白っぽい地模様において、本来強調したくないブロックノイズである低輝度値の黒点があるような場合、この黒点が一義的な補正量に基づき輪郭強調処理されると低輝度ノイズである黒点が強調され目障りになるという問題が発生する。
本発明は、従来技術に存在するこのような問題点に着目してなされたものであって、違和感のない適切な輪郭補正を行うことができる画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、入力画像信号をスケーリング処理し、変換された画像信号を出力する画像信号処理部と、画像信号処理部から出力された画像信号に対し輪郭強調処理する画像輪郭補正部とを備え、画像輪郭補正部により補正された画像信号に基づき画像を表示部に表示する画像表示装置において、前記画像輪郭補正部は、表示部を構成する一つの画素を中心とする水平および垂直両方向に一定の拡がりを有する所定エリア内における輝度値情報に基づき強調度合いを調整して輪郭強調処理することを特徴とする。
このような構成上の特徴を有する本発明に係る画像表示装置によれば、全ての画素に対して一義的に補正量を設定するものではなく、所定エリア内における輝度値情報に基づき、強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理されるので、周りの輝度値情報を勘案した違和感のない輪郭補正をすることができる。
また、前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内における輝度値の加重平均値と、この所定エリアの中心画素の輝度値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理するようにしてもよい。このように構成すれば、輪郭の強さに応じて適宜の強調度が採用されるので、本来の輪郭を明確にすることができる。
また、前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内における輝度値の最大値と最小値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理するようにしてもよい。このように構成すれば、白地の中の小さな黒字の点のような低輝度ノイズをぼやかすといった処理も可能になり、ブロックノイズを強調するような補正を回避することができる。
また、前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内の平均輝度値と表示部の画面全体の平均輝度値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理するようにしてもよい。このように構成すれば、地模様の情報量の多少に応じて適宜の強調度合いを示す係数が選択されるので、周囲の明るさに適合した輪郭強調を行うことができる。例えば字幕における白とびなどの不具合を回避することができる。
また、前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として、前記所定エリア内の輝度値の加重平均値と所定エリアの中心画素の輝度値との差、所定エリア内の輝度値の最大値と最小値との差、および、所定エリア内の平均輝度値と表示部の画面全体の平均輝度値との差を採用し、これら各差に基づくそれぞれの強調度合いを示す係数を選択し、選択された三つの係数に基づいて輪郭強調処理するようにしてもよい。このように構成すれば、異なる意味合いを持つ三つの係数、つまり、その画素がどの程度の強さの輪郭の構成要素となっているか、その画素周辺の明るさがどの程度平坦か、その画素周辺の明るさが画面全体の明るさとどの程度の差があるかの三つの意味合いを持つ係数を選択して補正することができる。このため、これら係数を選択して輪郭強調処理された画像では、本来の輪郭を明瞭に表示しながら、低輝度ノイズをぼやかし、さらに、字幕などの白とびを回避するなどの機能を発揮して違和感のない自然な輪郭を形成することができる。
また、この場合において、前記画像輪郭補正部は、前記三つの係数と、ユーザの好みにより選択される係数とに基づいて輪郭強調するようにしてもよい。このように構成すれば、ユーザの好みを反映した輪郭補正をすることができる。
また、前記画像表示装置を液晶プロジェクタとして構成することができる。このようなプロジェクタを構成すると、本来の輪郭が鮮明な違和感のない投写画像を得ることができる。
本発明によれば、表示部を構成する一つの画素を中心とする水平および垂直両方向に一定の拡がりを有する所定エリア内における輝度値情報に基づき、強調度合いを示す係数が選択されるので、周りの輝度値情報を勘案した違和感のない輪郭補正を行うことができる。
以下、本発明を液晶3板式カラープロジェクタに具体化した実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関する概略機能ブロック図である。この図に示すように、パソコン、ビデオ等からの入力画像信号がアナログ信号の場合は、A/D変換回路1を経由しデジタル信号に変換されて画像信号処理部2に入力される。また、入力画像信号がデジタル信号の場合は、A/D変換回路1を経由せずに直接画像信号処理部2に入力される。
画像信号処理部2は、スケーラであり、フレームメモリーが付属されている。そして、画像信号処理部2でスケーリングされた画像信号は、画像輪郭補正部3に入力されて輪郭強調処理が行われる。この画像輪郭補正部3は、画像信号処理部が出力するRGB信号である画像信号を、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換して輪郭強調処理を行う。また、画像輪郭補正部3では、輪郭強調処理を行った後、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号CrをデジタルRGB信号に変換して液晶パネル駆動部4に出力するように構成されている。
液晶パネル駆動部4では、画像輪郭補正部3から出力された画像信号が、液晶パネル5を駆動するのに適したγ特性となるようにγ補正が行われた後、液晶パネル5に供給される。
次に、画像輪郭補正部3における前記輪郭強調処理について、図2〜図7に基づき説明する。
図2は、画像輪郭補正部3における輪郭強調処理を行う回路のブロック図である。
輪郭強調処理を行う回路に入力される輝度信号Yは、垂直方向に画像情報を保持するラインメモリーと水平方向に画像情報を保持するフリップフロップとを有する。そして、輪郭強調処理を行う回路においては、表示部を構成する一つの画素を中心とする水平および垂直両方向に一定の拡がりを有する所定エリアを定める。そして、この所定エリア内に存在する画素の輝度値情報に基づいて、強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調するように構成されている。図3は、前記所定エリアの模式図であって、輪郭強調しようとする一つの画素を中心画素として31個の画素をエリア内の画素としている。また、画素の座標は、水平方向の位置がn、垂直方向の位置がmの場合に(n,m)で表現するとともに、画素の輝度値をY(n,m)と表記するものとする。ここでは、中心画素の座標を(n,m)とし、中心画素の輝度値をY(n,m)としている。
また、この実施の形態における輪郭強調処理は、上記所定エリア内の画素の輝度値情報に基づき三つの観点から強調度合いを示す係数k,m,jを選択するようにしている。第一の観点は、中心画素(n,m)の輝度値Y(n,m)と、所定エリア内における輝度値の加重平均値ΔSとの差の絶対値を計算し、この絶対値を係数選択値SEL_Aとして強調度合いを示す係数kを選択するものである。第二の観点は、所定エリア内における輝度値の最大値と最小値との差を計算し、この計算値を係数選択値SEL_Bとして強調度合いを示す係数mを選択するものである。第三の観点は、前記所定エリア内における平均輝度値と画面全体における平均輝度値との差を計算し、この計算値を係数選択値SEL_Cとして強調度合いを示す係数jを選択するものである。
そこで、このような観点に基づく輪郭強調処理を行うために、輪郭強調処理を行う回路には、係数選択値SEL_A、SEL_B、SEL_Cを計算または検出する計算検出回路10を加重平均計算回路11、最大最小値検出回路12および平均値計算回路13により構成している。また、計算検出回路10において計算または検出された係数選択値に基づいて係数を選択する係数選択回路30を三つの第1係数選択回路31、第2係数選択回路32及び第3係数選択回路33により構成している。また、輪郭強調処理を行う回路には、入力される輝度信号Yを係数選択処理して係数Kを選択する時間分を位相シフトさせるための第1遅延回路21、係数Kに基づき補正量Yaddを算出する時間分を位相シフトさせるための第2遅延回路22が設けられている。また、輪郭補正回路に入力された輝度信号Yは、まず加重平均計算回路11、最大最小値検出回路12、平均値計算回路13および第1遅延回路21に同時に入力される。
次に、第一の観点に基づく係数kの選択処理について説明する。この観点に基づく係数kの選択処理のために、図3に示すように設定された所定エリアにおいて、各画素に対する重み付けが行われる。この重み付けは、種々の実験結果等を通じて定められたものであって、中心画素(n,m)からの距離に応じ異なる重みを付けるように設定されている。ここでは図4に示すように、中心画素(n,m)から離れている8個の画素についての重み付けを0.5とし、中心画素(n,m)に隣接する5個の画素についての重み付けを2とし、その他の画素についての重み付けを1としている。これにより、重み付けの合計点が32となるように設計され、8ビットの演算処理が容易になるように配慮されている。
そして、この所定エリア内におけるすべての画素の輝度値の加重平均値ΔSが、式1に示す算出式により算出されている。
Figure 2008197437
さらに、この加重平均計算回路11においては、式2に基づき、所定エリア内における輝度値の加重平均値ΔSと、この所定エリアの中心画素(n,m)の輝度値Y(n,m)との差の絶対値が計算され、これを係数選択値SEL_Aとして出力している。
Figure 2008197437
この係数選択値SEL_Aは、所定エリアの中にあって、中心画素(n,m)がどれほどのエッジ成分として存在しているか示す値と考えることができる。例えば、この係数選択値SEL_Aが大きいときは強い輪郭があり、係数選択値SEL_Aが小さいときは弱い輪郭であると考えられる。そして、この係数選択値SEL_Aは、加重平均計算回路11から係数選択回路30を構成する第1係数選択回路31に対し出力されている。
このように係数選択値SEL_Aが第1係数選択回路31に入力されることにより、第1係数選択回路31においては、図5に示すLUT(ルックアップテーブル)により、入力された係数選択値SEL_Aに対する定数kが読み出される。このLUTは、図5に示すように、横軸(入力)に係数選択値SEL_Aを持つとともに、縦軸(出力)に係数kを持ったもので、すべての係数選択値SEL_Aに対し定数kの値が定義されている。ここで定数kの値は、図5に示すように、各種経験に基づき0〜2までの値をとるように設定されており、中間の係数選択値SEL_Aに対しkの値が大きくなるように設定されている。すなわち、中間の大きさの輪郭部分の強調度合いを大きくすることで、本来の輪郭を明確にするようにしている。このようにして、第1係数選択回路31において、係数選択値SEL_Aに対する定数kが読み出されて係数掛算回路41に出力されている。
次に、第二の観点に基づく係数mの選択処理について説明する。この係数mの選択処理は次のようにして行われる。まず、最大最小値検出回路12に輝度信号Yが入力される。そして、所定エリア内のすべての画素の輝度値の中で、すなわち、Y(n−2,m−2)からY(n+2,m+2)の合計31のすべての輝度値の中で、最も大きい輝度値と最も小さい輝度値とが選択される。また、この最大最小値検出回路12において式3に従い所定エリア内における輝度値の最大値と最小値との差が計算される。
Figure 2008197437
ここで、最も大きい輝度値をMAX(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))と表し、最も小さい輝度値をMIN(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))と表すものとする。
式3は、図3に示す所定エリア内の全画素の輝度値における最大値と最小値との差を求めるものであるが、換言すれば、係数選択値SEL_Bは、中心画素(n,m)の周辺の輝度値の変化が大きいエリアかどうかを意味する値と考えることができる。例えば、係数選択値SEL_Bが大きい場合には、白地の中に小さな黒点が存在するような画像であることが予測される。逆に係数選択値SEL_Bが小さい場合は、輝度変化が少ないエリアであり、白地の中に小さなブロックノイズのあることが予測される。
そして、この差は、係数選択値SEL_Bとして、最大最小値検出回路12から係数選択回路30を構成する第2係数選択回路32に出力される。係数選択値SEL_Bが第2係数選択回路32に入力されることにより、第2係数選択回路32においては、図6に示すLUTにより、入力された係数選択値SEL_Bに対する定数mが読み出される。このLUTは、図6に示すように、横軸(入力)に係数選択値SEL_Bを持つとともに、縦軸(出力)に係数mを持ったもので、すべての係数選択値SEL_Bに対し定数mの値が定義されている。ここで定数mの値は、図6に示すように、各種経験に基づき−2〜2までの値をとるように設定されている。また、定数mの値は、このLUTでは概ね平坦な曲線を描くように設定されているが、中間の大きさの係数選択値SEL_Bに対して比較的大きく設定されるとともに、図示左側の小さい領域ではマイナス値に設定されている。このように定数mをマイナス値に設定するということは、輪郭を強調するのではなくよりぼやかすことを意味する。このように設定されることにより、ブロックノイズの輪郭が強調されることを回避するようにしている。このようにして、第2係数選択回路32において、入力されたSEL_Bに対する定数mが読み出されて係数掛算回路41に出力されている。
次に、第三の観点に基づく係数jの選択処理について説明する。この係数jの選択処理は次のようにして行われる。まず、平均値計算回路13に輝度信号Yが入力される。そして、表示画面全体の輝度値を積分した後、画面の平均輝度値APLを算出する。また、この平均輝度値APLと前記所定エリア内における画素の平均輝度値との差に基づく係数選択値SEL_Cを式4により算出する。
Figure 2008197437
この係数選択値SEL_Cは、式4のように現されているので、中心画素(n,m)周辺の明るさと画面全体の明るさとでどの程度の差があるかを意味する。したがって、係数選択値SEL_Cが大きいときは、情報量が少ない地模様の中に字幕があるような場合であり、逆にSEL_Cが小さいときは、情報量が多い地模様の中に字幕があるような場合である。この係数選択値SEL_Cは、平均値計算回路13から係数選択回路30を構成する第3係数選択回路33に対し出力される。
係数選択値SEL_Cが第3係数選択回路33に入力されることにより、第3係数選択回路33においては、図7に示すLUTにより、入力されたSEL_Cに対する定数jが読み出される。このLUTは、図7に示すように、横軸(入力)に係数選択値SEL_Cを持つとともに、縦軸(出力)に係数jを持ったもので、すべての係数選択値SEL_Cに対し定数jの値が定義されている。ここで定数jの値は、図5に示すように、各種経験に基づき0〜1までの値をとるように設定されており、SEL_Cが大きくなるほどjの値が小さくなるように設定されている。SEL_Cが大きいとき、すなわち、情報量があまりない地模様の中に字幕があるような場合いは、普通に輪郭強調処理がなされると字幕がぎらぎらする、いわゆる白とび現象が発生する恐れがある。しかし、本実施の形態においては定数jがマイナス側に設定されているため、このような白とび現象が回避される。このようにして、第3係数選択回路33において、入力されたSEL_Cに対する定数jが読み出されて係数掛算回路41に出力されている。
上記のように、三つの係数選択回路31,32,33においてそれぞれ異なるLUTから読み出された定数k、j、mが係数掛算回路41へと出力される。そして、係数掛算回路41において、これら定数k、j、mと、ユーザメニューなどから別途設定される係数lとから式5により係数Kが算出される。算出された係数Kは、輝度係数掛算回路42に出力される。
Figure 2008197437
式5における係数lは、表示装置を使用するユーザが、好みに応じて輪郭強調の度合いを自由に設定するための係数であって、0〜1の範囲の値を持つように設定されている。
そして、係数Kが入力された輝度係数掛算回路42においては、式6により補正量Yaddが算出される。
Figure 2008197437
ここで、Yps(n,m)は、第1遅延回路21により、中心画素(n,m)の輝度値Y(n,m)を、計算検出回路10および係数選択回路30における処理時間分位相シフトした輝度値であり、ΔSは式1により算出された加重平均値である。
この補正量Yaddは、加算回路43に出力され、加算回路43においては、式7による演算が行われ輪郭強調処理が行われた輝度信号Youtとして出力される。
Figure 2008197437
ここで、Ypss(n,m)は、第2遅延回路22により、前記輝度値Yps(n,m)を輝度係数掛算回路42での処理時間分さらに位相シフトした輝度値である。
以上、輪郭強調処理を行う回路に入力された輝度信号Yの輪郭強調処理について述べたが、輪郭強調処理を行う回路に入力された青色差信号Cbおよび赤色差信号Crは、格別の処理を行わないため、第3遅延回路23に入力され、輝度信号Yの輪郭処理時間分位相シフトされた出力信号Cbps、Crpsとして出力される。
なお、このようにして出力される輝度信号Yout、青色差信号Cbpsおよび赤色差信号Crpsは、再度デジタルRGB信号に変換されて液晶パネル駆動部4に出力される。
本実施の形態の画像表示装置は以上のように構成されているため、次のような作用効果を奏することができる。
(1)本実施の形態に係る画像表示装置によれば、全ての画素に対して一義的に補正量を設定するものではなく、所定エリア内や画面全体における輝度値情報に基づき、強調度合いを示す係数k,m,jを選択して輪郭強調処理されるので、周りの輝度値情報を勘案した違和感のない輪郭補正をすることができる。
(2)また、画像輪郭補正部3は、前記輝度値情報として所定エリア内における輝度値の加重平均値ΔSと、この所定エリアの中心画素(n,m)の輝度値Y(n,m)との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数kを選択して輪郭強調処理するようにしている。したがって輪郭の強さに応じて適宜の強調度合いを示す係数kが採用されるので、本来の輪郭を明確にすることができる。より具体的には、この実施の形態においては、中間強さの輪郭部分に対する補正度合いを強くすることにより、本来の輪郭を周りの状況と違和感なく明瞭に表示している。
(3)また、画像輪郭補正部3は、前記輝度値情報として、所定エリア内における輝度値の最大値MAX(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))と最小値MIN(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数mを選択して輪郭強調処理するようにしている。これにより中心画素(n,m)の周辺の輝度値変化が大きいエリアかどうかを判別することができる。したがって、白地の中の小さな黒点のような低輝度ノイズをぼやかすといった処理も可能になり、ブロックノイズを強調するような補正を回避することができる。
(4)また、画像輪郭補正部3は、前記輝度値情報として、所定エリア内の平均輝度値Sum(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2)+Y(n,m)/32)と表示部の画面全体の平均輝度値APLとの差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数jを選択して輪郭強調処理するようにしている。したがって、地模様の情報量の多少に応じて適宜の強調度合いを示す係数が選択されるので、周囲の明るさに適合した輪郭強調を行うことができる。この結果、例えば字幕における白とびなどの不具合を回避することができる。
(5)また、画像輪郭補正部3は、前記輝度値情報として、所定エリア内の輝度値の加重平均値ΔSと所定エリアの中心画素(n,m)の輝度値Y(n,m)との差、所定エリア内の輝度値の最大値MAX(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))と最小値MIN(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))との差、および、所定エリア内の平均輝度値Sum(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2)+Y(n,m)/32)と表示部の画面全体の平均輝度値APLとの差を採用し、これら各差に基づくそれぞれの強調度合いを示す係数k,m,jを選択している。そして、画像輪郭補正部3は、選択されたこれら係数k,m,jに基づいて輪郭強調処理するようにしている。したがって、この画像輪郭補正部3を備えた画像表示装置においては、異なる意味合いを持つ三つの係数k,m,jを選択して補正することができる。すなわち、係数kは、画素がどの程度の強さの輪郭の構成要素となっているかにより強調度合いを調整するものであり、係数mは、その画素周辺の明るさがどの程度平坦かにより強調度合いを調整するものであり、係数jは、その画素周辺の明るさが画面全体の明るさとどの程度の差があるかにより強調度合いを調整するものである。このため、これら係数k,m,jを選択して輪郭強調処理された画像では、本来の輪郭を明瞭に表示しながら、低輝度ノイズをぼやかし、さらに、字幕などの白とびを回避するなどの機能を発揮して違和感のない自然な輪郭を形成することができる。
(6)また、画像輪郭補正部3は、前記三つの係数k,m,jとユーザの好みにより選択される係数lとに基づいて輪郭強調するように構成されているので、ユーザの好みを反映した輪郭補正をすることができる。
(7)また、上記のような画像輪郭補正部3を備えた画像表示装置は液晶プロジェクタとして構成されている。したがって、このプロジェクタによれば、本来の輪郭が鮮明な違和感のない投写画像を得ることができる。
(変形例)
上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
(1)上記実施の形態においては、画像表示装置は液晶3板式の投写型カラープロジェクタとして説明してきたが、これに限定されるものではなく、プロジェクタはRGB各色のカラーフィルタが規則的に格子状に配置され、1枚でフルカラーの変調光を射出することが可能な単板の液晶ライトバルブを用いる構成であってもよい。また、反射型液晶表示装置やティルトミラーデバイスを用いる構成としてもよい。これらプロジェクタにおいても同様の構成により同様の効果を奏することができる。
(2)また、上記実施の形態においては、画像表示装置は液晶3板式の投写型プロジェクタとして説明してきたが、このようなプロジェクタに限定するものではない。画像表示装置としては、例えば、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、リアプロジェクタなどであってもよい。
(3)また、上記実施の形態においては、三つの係数k,m,jに基づいて輪郭強調処理するように構成されている。しかしながら、これら三つの係数k.m.lを同時に扱うものではなく、そのうちの任意の一つ、または任意の二つの係数に基づいて輪郭補正をするようにしても良い。この場合、それぞれの係数k.m.lに基づく輪郭補正の狙いが達成される。
(4)上記実施の形態における三つのLUT(図5、図6および図7参照)は、発明者の経験に基づいて設定されたものであるが、具体的な係数についてはこれに限定されるものではない。要は本来の輪郭が鮮明に表示されるとともに、周りとの間で違和感の生じることのないように係数を設定するものであれば良い。また、ユーザが選択する係数lの選択範囲は、0〜1の範囲の値に限定されるものではなく適宜の範囲に選択することが可能である。
(5)また、図5に示した所定エリア内の画素の重み付けは適切と考えられる一例であって、これに限定されるものではない。
本発明の実施の形態に係る液晶プロジェクタにおける画像処理に関連する概略機能ブロック図。 同液晶プロジェクタにおける輪郭強調処理を行う回路のブロック図。 所定エリア内における画素の座標を示す模式図。 所定エリア内における画素の重み付けを示す模式図。 加重平均値回路から出力された係数選択値を入力して係数を選択するLUTの例。 最大最小値検出回路から出力された係数選択値を入力して係数を選択するLUTの例。 平均値計算回路から出力された係数選択値を入力して係数を選択するLUTの例。
符号の説明
2…画像信号処理部、3…画像輪郭補正部、(n,m)…画素、K,k,m,j…係数、l…(ユーザの好みにより選択される)係数、ΔS…加重平均値、Y(n,m)…輝度値、MAX(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))…最大値、MIN(Y(n−2,m−2):Y(n+2,m+2))…最小値、APL…(画面全体における)平均輝度値。

Claims (7)

  1. 入力画像信号をスケーリング処理し、変換された画像信号を出力する画像信号処理部と、画像信号処理部から出力された画像信号に対し輪郭強調処理する画像輪郭補正部とを備え、画像輪郭補正部により補正された画像信号に基づき画像を表示部に表示する画像表示装置において、
    前記画像輪郭補正部は、表示部を構成する一つの画素を中心とする水平および垂直両方向に一定の拡がりを有する所定エリア内における輝度値情報に基づき、強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内における輝度値の加重平均値と、この所定エリアの中心画素の輝度値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内における輝度値の最大値と最小値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として前記所定エリア内の平均輝度値と表示部の画面全体の平均輝度値との差を採用し、この差に基づいて強調度合いを示す係数を選択して輪郭強調処理することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 前記画像輪郭補正部は、前記輝度値情報として、前記所定エリア内の輝度値の加重平均値と所定エリアの中心画素の輝度値との差、所定エリア内の輝度値の最大値と最小値との差、および、所定エリア内の平均輝度値と表示部の画面全体の平均輝度値との差を採用し、これら各差に基づくそれぞれの強調度合いを示す係数を選択し、選択された三つの係数に基づいて輪郭強調処理することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  6. 前記画像輪郭補正部は、前記三つの係数と、ユーザの好みにより選択される係数とに基づいて輪郭強調することを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  7. 前記画像表示装置は、液晶プロジェクタであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像表示装置。
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