JP2015140572A - 駐車塔の鉄骨改造方法 - Google Patents

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【課題】既設の機械式駐車設備において、外装板を外さずに駐車塔の内部から梁を移設して車高の高い車を収容できるようにする駐車塔の改造方法を提供すること。【解決手段】鉛直方向に設けられた主柱110と、主柱110を水平方向に連結する梁111,112,・・・とによって鉄骨構造体102が形成され、鉄骨構造体102の外面に外装板が設けられた駐車塔101を有する機械式駐車設備の鉄骨を改造する。この改造を、駐車塔101の内部から、梁111,112,・・・のうち、車高の高い車を収容するために移設する必要のある梁111の移設位置に新しい梁11を設け、既設の梁111を取り外して、車高の高い車を収容可能とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、車高の高い車を収容できるように駐車塔の鉄骨を改造する方法に関する。
従来、複数の車を駐車させるための機械式駐車設備がマンション、ビジネス街、及びショッピング街等に設置されており、設置条件等に応じて、エレベータ式、垂直循環式等の機械式駐車設備が設置されている。このような従来の機械式駐車設備は、収容する車の仕様に応じて収容空間の大きさが決められたものがあり、一般的な普通車が収容可能な大きさの収容空間を備えた駐車設備が多く設置されている。
一方、近年、車の仕様が大きく様変わりし、特に車高の高い車が大幅に増加している。しかし、上記したように従来の機械式駐車設備は、普通車が収容可能な大きさの収容空間を備えたものが多く、収容可能な車の大きさに制限がある。そのため、既に設置されている機械式駐車設備を、設置当時に比べて車高の高い車を収容できるようにしたい、という要望が高い。車高の高い車を収容できるようにすることで、例えば、駐車設備の稼働率向上を図ることができる。
そこで、従来の機械式駐車設備における車の収容空間を大きくするような改造方法が提案されている。この種の先行技術として、例えば、本出願人が先に出願した垂直循環式駐車装置の改造方法がある。この改造方法では、ケージの収容車高を高くするために、ケージを収容高さの高いケージに交換し、主務チェーンのリンク数の総本数を減少させる。そして、下スプロケットの位置を上方へ移動させ、ケージアタッチメントリンクのピン中心からケージアタッチメントリンクに吊下げられたケージの車両載置面までの距離が大きくなるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、垂直循環式駐車装置の主務チェーンが係合する上・下スプロケットの噛合い歯数を所定数減らし、上・下スプロケットを小径にする。そして、上・下スプロケットの軸芯位置から吊持材によるケージの吊下げ位置までの距離を既設とほぼ同一距離にして、上・下反転部におけるケージ循環時の隅切り領域を小さくすることで収容車高を高くするものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−124358号公報 特開2009−155799号公報
しかし、上記したような改造方法では、鉄骨構造を変更しない改造であるため、既設の梁の高さ位置により、収容できる車高には限界がある。また、上・下スプロケットを支持している駆動機構で高さ調整可能であれば、この駆動機構による高さ調整も可能であるが、その調整寸法には限界があり、車高によっては駆動機構の変位可能範囲を超える場合もある。
そのため、より車高の高い車を収容可能とするためには、梁を移設する改造を行うことが考えられる。図9は、この種の駐車塔101の角部における外装板の取付構造例を示す断面図である。駐車塔101は、4隅の鉛直方向に主柱110が設けられ、この主柱110の間に水平方向に梁111が設けられている。そして、この梁111に、鉛直方向に胴縁120(外装板取付部材)が固定され、この胴縁120に外装板121(この例では、サンドイッチパネル)がボルト122で取り付けられている。従って、通常の改造で梁111を移設するためには、この梁111に固定されている胴縁120を取り外す必要があり、この胴縁120を梁111から取り外すためには外装板121を一旦外す必要がある。
しかし、この種の機械式駐車設備は、ビルなどに隣接したスペースを利用して設置される場合が多い。そのため、設置場所によっては、前面以外の3面に建物が近接している場合が多く、機械式駐車設備と隣地との間にスペースが無く、外装板121を外側に外すことができない場合が多い。
そこで、本発明は、既設の機械式駐車設備において、外装板を外さずに駐車塔の内部から梁を移設して車高の高い車を収容できるようにする駐車塔の改造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、鉛直方向に設けられた主柱と、該主柱を水平方向に連結する梁とによって鉄骨構造体が形成され、該鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔を有する機械式駐車設備の鉄骨改造方法であって、前記駐車塔の内部から、前記梁のうち、車高の高い車を収容するために移設する必要のある梁の移設位置に新しい梁を設け、既設の梁を取り外して車高の高い車を収容可能としている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「既設の梁」は撤去する梁をいい、「新しい梁」は移設する位置に設ける新しい梁をいう。
この構成により、駐車塔における車高の高い車を収容可能とするために、駐車塔の内部から、梁の移設位置に新しい梁を設け、既設の梁を撤去することで、車高の高い車を収容できるように梁を移設することができ、駐車塔の内部からの鉄骨改造工事で梁を移設することができる。
また、前記駐車塔における乗入階の入庫口上部に位置する下部梁を移設するために、所定寸法で上方へ移動した位置に新しい下部梁を設け、既設の下部梁を取り外すようにしてもよい。
このように構成すれば、乗入階における入出庫口の上部に位置する下部梁によって収容できる車高が制限される場合、駐車塔の内部からその下部梁を上方に移設して収容可能な車高を高くすることができる。
また、前記駐車塔の上部に駆動機構を設置する上部梁を移設するために、所定寸法で下方へ移動した位置に新しい上部梁を設け、既設の上部梁を取り外すようにしてもよい。
このように構成すれば、旋回式駐車設備などにおいて、上部の駆動機構を設置している上部梁の位置によって収容できる車高が制限される場合でも、駐車塔の内部からその上部梁を下方に移設することで収容可能な車高を高くすることができる。しかも、車高の高い車を収容するために駐車塔の下部と上部で空間を広くする必要がある場合には、下部梁を上方に移設し、上部梁を下方に移設して、収容可能な車高を高くすることができる。
また、前記鉄骨構造体は、前記梁の外側に胴縁が設けられ、該胴縁の外側に前記外装板が取り付けられており、前記駐車塔の内部から行う、前記主柱の新しい梁を設ける位置に固定ブラケットを設ける工程と、前記固定ブラケットに新しい梁を取り付ける工程と、前記新しい梁に前記胴縁を取り付ける工程と、既設の梁から前記胴縁を取り外す工程と、前記既設の梁を撤去する工程と、を含むようにしてもよい。
このように構成すれば、収容可能な車高を高くするために、駐車塔の内部から、既設の梁を移設する位置に新しい梁を設けて既設の梁を撤去し、車高の高い車を収容するために邪魔な梁を移設することができる。
また、前記鉄骨構造体は、前記梁の外側に胴縁が設けられ、該胴縁の外側に前記外装板が取り付けられており、前記駐車塔の内部から、前記主柱に新しい梁を取り付ける固定ブラケットを設けた後、前記固定ブラケットに新しい梁を取り付け、前記新しい梁に前記胴縁を取り付けた後、既設の梁から前記胴縁を取り外し、前記既設の梁を撤去するようにしてもよい。
このように構成すれば、既設の梁に胴縁が取り付けられている状態で駐車塔の内部から新しい梁を設け、その新しい梁に胴縁を取り付けた後に駐車塔の内部から既設の梁を撤去するので、胴縁に固定されている外装板を取り外すことなく駐車塔の内部からの工事で梁を移設することができる。
本発明によれば、既設の機械式駐車設備における駐車塔を、外装板を外さずに駐車塔の内部から梁を移設して車高の高い車を収容できるように改造できるので、機械式駐車設備の周囲の構造物との関係を気にすることなく駐車塔の鉄骨を改造することが可能となる。
図1は本発明の第1実施形態に係る改造方法で改造する駐車塔の鉄骨構造を示す図面であり、(a) は改造前の概略構成図、(b) は改造後の概略構成図である。 図2は図1(b) に示す改造後の駐車塔を示す正面図である。 図3は図1に示す下部駆動機構の正面図である。 図4は図2に示すIV−IV矢視の拡大断面図である。 図5(a) 〜(c) は図2に示す駐車塔の改造手順を示す正面図である。 図6(a) 〜(c) は図5に示す改造手順の続きを示す正面図である。 図7は本発明の第2実施形態に係る改造方法で改造する駐車塔の鉄骨構造を示す図面であり、(a) は改造前の概略構成図、(b) は改造後の概略構成図である。 図8は図7(b) に示す改造後の駐車塔を示す正面図である。 図9は既設の駐車塔における外装板の取付構造例を示す角部の水平方向断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、改造する機械式駐車設備として垂直循環式駐車設備を例にし、その駐車塔の改造について説明する。この改造例は、既設の垂直循環式駐車設備を、普通車収容タイプから収容可能な車高を高くしたハイルーフ車対応に改造する例である。そのために、車両搭載用ケージを高い車両搭載用ケージに交換して吊持間隔を変更し、高くした車両搭載用ケージが最下部、最上部で旋回可能なように鉄骨を改造する。この鉄骨改造を、駐車塔の内部から外装板を解体せずに行うものである。
また、図面では、梁に固定された胴縁(図9)と、この胴縁に取り付けられた外装板(図9)を取り外すことなく改造するため、これらの図示を省略して説明する。また、一部の図面では固定ブラケットなどの図示も省略する。なお、改造前に内部の駐車装置に関する構成は撤去される。
図1(a),(b) に示すように、第1実施形態の改造方法は、既設の駐車塔101における最下部梁111を上方に移設して乗入階103の空間を確保して車高の高い車を収容できるようにする例である。図1(a) に示すように、既設の駐車塔101は、鉛直方向に設けられた主柱110と、この主柱110を水平方向に連結する複数の梁111,112,113と、これらの梁111,112,113と主柱110などの間を斜めに連結するブレース115,116,117,118とによって鉄骨構造体102が形成されている。この鉄骨構造体102の外面には、外装板(図9)が取り付けられる。この既存の駐車塔101は、乗入階103の入出庫口104の上部に位置する最下部梁111が、比較的低い位置に設けられている。この最下部梁111の上面には、車両搭載用ケージ(図示略)を循環駆動するための下スプロケット131が設けられた下部駆動機構130(ケージ循環機構)が配設されている。
そして、図1(b) に示すように、この実施形態における駐車塔1の鉄骨構造体2の改造方法は、車高の高い車を収容するために、高くした車両搭載用ケージ(図示略)が乗入階3で循環でき、その車両搭載用ケージに車高の高い車を入出庫できるように、乗入階3における入出庫口4の開口を高く改造する。この改造としては、最下部梁11を車高の高い車を収容できる位置となるように上方へ移設するとともに、移設した最下部梁11に上記下部駆動機構130を設けることができるように、最下部梁11の上方に位置する第2下部梁12も上方に移設している。このように移設した最下部梁11は、図1(a) に示す既設の最下部梁111の高さH1に対して、図1(b) に示す高さH11となる。これにより、車両搭載用ケージ(図示略)の高さを高くできるとともに、入出庫口4の乗入面105からの開口高さを高くできる。
また、上方に移設した最下部梁11と第2下部梁12との間隔H2は、既設の状態と同じ寸法にしている。これにより、下部駆動機構130と第2下部梁12との位置関係が既設と同じ関係になるようにしている。そのため、第2下部梁12の高さH13は、既設の高さH3に対して最下部梁11の高さ変化分で高くなっている。そして、新たな位置の最下部梁11、第2下部梁12及び第3下部梁13と主柱110との間に、新ブレース15,16,17,18が設けられる。
図2は、上記図1(b) に示すように最下部梁11及び第2下部梁12を移設した後の状態の鉄骨構造体2を示す正面図である。改造の手順については、後述する図5(a) 〜(c) と図6(a) 〜(c) で説明し、この図では、改造後の鉄骨構造体2について説明する。この実施形態では、最下部梁11及び第2下部梁12の移設位置の主柱110に新たな固定ブラケット20,21が設けられる。そして、固定ブラケット20に新しい最下部梁11が取り付けられ、固定ブラケット21に新しい第2下部梁12が取り付けられる。また、この例では、最下部梁11の移設位置に支持部材27を設け、この支持部材27に新しい最下部梁11を載せて移設作業が容易にできるようにしている。このような鉄骨改造を行うことにより、最下部梁11は高さH11に移設され、第2下部梁12は、最下部梁11に対して同じ間隔H2で上方に移設されて、高さH13となる。
さらに、新しい最下部梁11に固定ブラケット22,23が設けられ、第2下部梁12に固定ブラケット25が設けられ、第3下部梁13に固定ブラケット26が設けられ、主柱110に固定ブラケット24が設けられる。そして、移設された最下部梁11と主柱110との間にブレース15,17が設けられ、最下部梁11と第2下部梁12との間にブレース16が設けられ、第3下部梁13と主柱110との間にブレース18が設けられる。最下部梁11の下部と主柱110の下端部とを連結するブレース15は、その角度が既設の状態と同じ角度で設けられている。最下部梁11の上部と第2下部梁12との間のブレース16,17は、既設の状態と同じ取付状態で設けられている。第2下部梁12の上部と第3下部梁13の下部との間のブレース18は、これらの梁の間隔が狭まったため、角度が緩くなって設けられている。各ブレース15〜18は、ボルト19で固定ブラケット21〜26に固定されている。
これにより、下部駆動機構130(図1)を設置する最下部梁11を上方に移動させて、既設の下部駆動機構130における乗入面105から下スプロケット131の軸心位置132までの高さH4を高さH14に高くすることができる(図1)。これにより、高くなった車両搭載用ケージ(図示略)の下部が旋回時に通過する空間(乗入階3の高さ方向の空間)を大きくできる。
すなわち、図1(a) に示す高さH1に対して、図1(b) に示す高さH11を高くし、下スプロケット131の軸心位置132から乗入階3の乗入面105までの距離を大きくし、車両搭載用ケージが旋回する空間を大きくできる。
図3は、上記最下部梁11に設けられる下部駆動機構130を示す正面図である。この実施形態は、垂直循環式の駐車塔101であるため、車両搭載用ケージ(図示略)を旋回させるための下スプロケット131を設けた下部駆動機構130が最下部梁11の上部に配設されている。この下部駆動機構130は、門型の支柱133に案内部材134が設けられ、この案内部材134に沿って上下動するように支持部材135が設けられている。支持部材135には、下スプロケット131の軸136が支持されている。
支持部材135は、支柱133から上方に突出する部分が、支柱133の上方に設けられた棒状体137に案内されている。また、支持部材135は、棒状体137に設けられたバネ材138によって下向きに付勢されている。このような構成の下部駆動機構130により、支持部材135に支持された下スプロケット131の上下方向の位置が決められている。
図4は、上記図2に示すIV−IV矢視の断面図である。り、上記したように最下部梁11を上方に移設した場合、その移設した位置における平面剛性を保つために、4辺の最下部梁11が同じ高さに移設される。そして、その移設した最下部梁11の間に、火打ち部材30が設けられる。なお、4辺の最下部梁11は、形状・寸法の異なる物が用いられる場合もあるが、同じ高さに移設すれば火打ち部材30を設けることはできる。
この火打ち部材30は、鉄骨構造体2の各角部が90度の角度を保つために設けられるものであり、移設した最下部梁11の同一高さ位置に水平方向に延びるブラケット31,32が設けられ、これらのブラケット31,32に火打ち部材30がボルト33で固定されている。
図5(a) 〜(c) と図6(a) 〜(c) は、上記駐車塔101の好ましい改造手順を示す駐車塔101の正面図である。なお、これらの図では、外装板(図9)と胴縁(図9)の図示を省略した状態で鉄骨構造体2を示す。なお、図6(a),(b) では、説明上、一部の胴縁120を図示している。
図5(a) は、既設の駐車塔101を示す正面図であり、例えば、普通車収容タイプであり、乗入階103の入出庫口104の高さが低く、既設の最下部梁111も低い位置に設けられている。図5(b) に示すように、先ず、図5(a) の状態から既設ブレース115〜118を駐車塔1の内部から撤去する。この例では、下スプロケット131を配設する下部駆動機構(図1)が最下部梁111に設けられているので、最下部梁111を上方へ移設することで下部駆動機構が第2下部梁112に当接するため、第2下部梁112も上方へ移設する。そのため、第2下部梁112と第3下部梁113との間に設けられたブレース118も撤去している。また、この例では、新たに第2下部梁12を設ける位置に突出する既設の固定ブラケット140を駐車塔1の内部から切除している。
次に、図5(c) に示すように、既設の最下部梁111と第2下部梁112から所定距離上方の主柱110に、新たな最下部梁11と第2下部梁12とを取り付けるための固定ブラケット20,21を駐車塔1の内部から設ける。この例では、最下部梁11と第2下部梁12との間隔を既設と同じ間隔H2にするように、固定ブラケット20,21を設けている。
そして、図6(a) に示すように、新たに設けた固定ブラケット20に新たな最下部梁11を駐車塔1の内部から取り付けるとともに、固定ブラケット21に新たな第2下部梁12を取り付ける。また、図示するように、第2下部梁の位置が上方に移動することにより、第2下部梁と第3下部梁との間に設けるブレースの角度が変わるため、この実施形態では、既設の第3下部梁113を、上記固定ブラケット26を設けた第3下部梁13に駐車塔1の内部から取り替える。この第3下部梁13の取り替え時には、駐車塔1の内部から既設の第3下部梁113から胴縁120を取り外し、新たな第3下部梁13を取り付けた後に胴縁120を固定する。
その後、駐車塔1の内部から新たに取り付けた最下部梁11と第2下部梁12とに胴縁120を固定した後、既設の最下部梁111と第2下部梁112とから胴縁120を取り外す。これにより、胴縁120は既設の状態のままで、新たに最下部梁11と第2下部梁12とが設けられた状態となる。
次に、図6(b) に示すように、既設の最下部梁111と第2下部梁112とを駐車塔1の内部から撤去する。この時、新しい最下部梁11と第2下部梁12とによって鉄骨構造体2は剛性を有しているので、鉄骨構造体2は安定した状態で撤去することができる。そして、駐車塔1の内部から新しい最下部梁11の下部と主柱110との間にブレース15を設けるとともに、第2下部梁12との間にもブレース16を設ける。また、第2下部梁12と第3下部梁13との間にもブレース18を設ける。さらに、主柱110に設けられている既設の固定ブラケット141を撤去する。
次に、図6(c) に示すように、駐車塔1の内部から、最下部梁11の上部と主柱110との間にブレース17を設けるための固定ブラケット24を主柱110に設け、この固定ブラケット24と最下部梁11との間にブレース17を設ける。この図では、胴縁120の記載を省略する。これにより、乗入階3の入出庫口4を高くすることができる。なお、他の側面及び背面の3面も同様の手順で改造することにより、最下部梁11を上方へ移設する鉄骨改造が完了する。
このように、上記鉄骨改造方法によれば、駐車塔1の内部から、既設のブレースを撤去後、新しく設ける下部梁11,12を主柱110に先に取り付け、新しく設けた下部梁11,12に胴縁120を固定した後、既設の下部梁111,112から胴縁120離して撤去するので、下部梁11,12の移設に際し外装板121(図9)を解体せずに、駐車塔1の内部から作業を行うことができる。
従って、このような鉄骨改造方法によれば、既設の外装板や胴縁を取り外すことなく、駐車塔101の内部から鉄骨構造体2の改造工事が可能となり、工事の作業性改善を図ることが可能となる。
また、上記実施形態によれば、下部駆動機構130を支えている最下部梁11と、その上方に隣接する第2下部梁12を併せて移設したので、改造後の最下部梁11の上部に配設する下部駆動機構130の上部クリアランスを既設と同様に確保できる。
次に、図7(a),(b) に示す第2実施形態に係る改造方法を説明する。この改造方法は、垂直循環式の機械式駐車設備における既設の駐車塔101の上部梁150を下方へ移設して最上部の空間を確保する例である。駐車塔101における改造としては、上記第1実施形態における最下部梁111を上方へ移設する改造の他、上部梁150を下方へ移設する改造もある。
図7(a) に示すように、既設の駐車塔101の鉄骨構造体102は、主柱110の所定位置に設けられた上部梁150と、この上部梁150と主柱110との間に設けられるブレース155とを有している。上部梁150の上部には、上部駆動機構160が配設される。この上部駆動機構160は、車両搭載用ケージ(図示略)を旋回させる上スプロケット、上スプロケットを駆動する駆動機構などを含むものである。そのため、車両搭載用ケージ(図示略)の高さを高いものに交換した場合には、その車両搭載用ケージの下部が旋回時に上部駆動機構160の構成に接触する恐れがある。例えば、前後位置に設けられた上スプロケットは、それらの間に動力伝達軸などの構成があるため、大きくなった車両搭載用ケージの下部が接触する恐れがある。
そこで、図7(b) に示すように、上部梁50を下方に移設し、上部駆動機構160の配設位置を下げるように改造する。この実施形態では、駐車塔の内部から、新しい上部梁50を下方に設け、既設の上部梁150の中央部分を切除し、既設の上部梁150の端部と新しい上部梁50とを上下方向に連結部材51で連結している。
この実施形態の場合、駐車塔の内部から、上部梁50の下部に設けられているブレース155が撤去され、その後、既設の上部梁150の位置から所定量下がった位置の主柱110に固定ブラケット60が設けられる。そして、固定ブラケット60に新しい上部梁50を取り付けた後、既設の上部梁150の一部(中央部分)が切除され、残った既設の上部梁150と新しい上部梁50とが、上下方向に連結部材51で連結される。その後、新しい上部梁50と主柱110との間に新たなブレース55が設けられる。この新しい上部梁50の上部に、上部駆動機構160が配設される。上部駆動機構160は、新品に交換しても、既設の物を改造して利用してもよい。
図8は、上記図7(b) に示すように上部梁50を移設した後の状態の鉄骨構造体2を示す正面図である。図示するように、この改造では、上部梁50を移設する高さに固定ブラケット60が設けられ、その固定ブラケット60に新たな上部梁50が取り付けられる。この例では、上部梁50の移設位置に支持部材61を設け、この支持部材61に新しい上部梁50を載せて移設作業が容易にできるようにしている。
そして、新しい上部梁50の上部は、既設の上部梁150の残された部分の内側端部と連結部材51で連結されている。既設の上部梁150の両端部(一部)を残し、新しい上部梁50と連結することで、既設の上部梁150から上方に設けた既設のブレース156を残している。新たに移設した上部梁50の下部は、固定ブラケット62と主柱110との間に新たなブレース55がボルト56で固定される。このブレース55は、撤去したブレース155と同じ角度で設けられている。
また、鉄骨構造体2の新しい上部梁50の高さ位置には、他の3辺にも新しい上部梁50が設けられている。なお、他の3辺の上部梁50は、形状・寸法の異なる物が用いられる場合もある。また、側面については、既設の上部梁150を残して新しい上部梁50を設けるようにしてもよい。この場合、新たな上部梁50に適したブレースを設ければよい。そして、新しい上部梁50の位置には、上記図4に示す断面と同様に、火打ち部材30が設けられている。火打ち部材30を設ける構成は、上記図4と同様であるため、その説明は省略する。
この鉄骨改造でも、上部駆動機構160を配設する上部梁50について、上記第1実施形態と同様に、駐車塔1の内部から、新しい上部梁50を増設後、既設の上部梁150を撤去することで、梁に固定している胴縁(図9)と、この胴縁に固定している外装板(図9)を取り外すことなく、駐車塔1の内部から鉄骨構造体2の上部梁50を下方へ移設することを可能にしている。
これにより、上部駆動機構(パレット循環機構)160を設置する上部梁50を下方に移動させ、この上部梁50に上スプロケット(図示略)の軸心位置が既設と同じ関係となるように上部駆動機構160を設置することで、高さ方向が高くなった車両搭載用ケージ(図示略)の下部が旋回時に通過する空間を大きくしている。
すなわち、図7(a) に示す距離H5に対して、図7(b) に示す距離H15を大きくし、上スプロケット(図示略)の軸心位置161までの距離H6を既設の状態と同じ位置関係にすることで、軸心位置161から上部梁50までの距離H7が距離H17となって大きくなり、車両搭載用ケージ(図示略)が旋回する空間(駐車塔1の最上部の空間)を大きくすることができる。
以上のように、上記改造方法によれば、既設の機械式駐車設備における収容車高さを高くする改造において、駐車塔の内部から車両搭載用ケージが移動する空間の高さを増やして収容車高を大きく増加させることができるので、より多くの機械式駐車設備において車種を収容させるように改造することが可能となり、既設の機械式駐車設備の有用性を向上し、稼働率向上などを図ることが可能となる。
また、既存外装板や胴縁を取り外すことなく、駐車塔の内部から鉄骨構造体2の改造工事が可能となり、工事性の改善を図ることが可能となる。しかも、外部足場設置を不要とでき、これにより隣地との距離による制約を受けることなく鉄骨改造の施工が可能となり、工期短縮、トータルコスト低減を図ることができる。
従って、隣接ビル、隣接境界までの距離に関係なく車高の高い車(図示略)を収容できるように改造することが可能となり、外部作業足場設置のための隣接ビルとの距離などの事前調査も不要となる。
なお、上記実施形態では、最下部梁11を移設する実施形態と、上部梁50を移設する実施形態とを説明したが、これら一方の梁11,50を移設する改造の他、両方の梁11,50を同時に移設する改造も可能であり、駐車塔101の改造は上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、既設の下部駆動機構130を支持する既設の最下部梁111を全部切除して異なる高さに新しい最下部梁11を設ける実施形態と、既設の上部梁150の一部を切除して異なる高さに新しい上部梁50を設ける例を説明した。しかし、改造に応じて既設梁の全部または一部を切除するようにしてもよく、梁を切除する部分の大きさなどは上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記第1実施形態では、間隔H2が変化しないように2本の梁111,112を移設する例を説明したが、他の梁を含めてそれぞれの間隔を変えるかどうかや移設交換の対象となる梁の本数などは、改造条件に応じて決定すればよく、上記実施形態に限定されるものではない。また、ブレースも、既設品を再利用しても構わない。
また、4面に設けられた梁の内、車高の高い車への対応に影響のない梁(例えば、側面梁)は、既設の梁をそのまま残しても構わない。
さらに、上記実施形態は一例を示しており、垂直循環式の機械式駐車設備以外の機械式駐車設備においても同様の改造はでき、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能で、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る機械式駐車設備の改造方法は、既設の機械式駐車設備における駐車塔の内部から車両収容高さを高くする改造をしたい場合に利用できる。
1 駐車塔
2 鉄骨構造体
3 乗入階
4 入出庫口
11 梁(最下部梁)
12 梁(第2下部梁)
13 梁(第3下部梁)
15〜18 ブレース
20〜26 固定ブラケット
27 支持部材
30 火打ち部材
31,32 ブラケット
50 上部梁
51 連結部材
55 ブレース
60 固定ブラケット
61 支持部材
H1,H11 高さ
H2 間隔
H5,H15 距離
H7,H17 距離
105 乗入面
110 主柱
120 胴縁
121 外装板
130 下部駆動機構
131 下スプロケット
132 軸心位置
150 上部梁
160 上部駆動機構(ケージ循環機構)
161 軸心位置

Claims (5)

  1. 鉛直方向に設けられた主柱と、該主柱を水平方向に連結する梁とによって鉄骨構造体が形成され、該鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔を有する機械式駐車設備の鉄骨改造方法であって、
    前記駐車塔の内部から、前記梁のうち、車高の高い車を収容するために移設する必要のある梁の移設位置に新しい梁を設け、既設の梁を取り外して車高の高い車を収容可能としたことを特徴とする機械式駐車設備の改造方法。
  2. 前記駐車塔における乗入階の入庫口上部に位置する下部梁を移設するために、所定寸法で上方へ移動した位置に新しい下部梁を設け、既設の下部梁を取り外すようにした請求項1に記載の機械式駐車設備の改造方法。
  3. 前記駐車塔の上部に駆動機構を設置する上部梁を移設するために、所定寸法で下方へ移動した位置に新しい上部梁を設け、既設の上部梁を取り外すようにした請求項1又は2に記載の機械式駐車設備の改造方法。
  4. 前記鉄骨構造体は、前記梁の外側に胴縁が設けられ、該胴縁の外側に前記外装板が取り付けられており、前記駐車塔の内部から行う、
    前記主柱の新しい梁を設ける位置に固定ブラケットを設ける工程と、
    前記固定ブラケットに新しい梁を取り付ける工程と、
    前記新しい梁に前記胴縁を取り付ける工程と、
    既設の梁から前記胴縁を取り外す工程と、
    前記既設の梁を撤去する工程と、を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の改造方法。
  5. 前記鉄骨構造体は、前記梁の外側に胴縁が設けられ、該胴縁の外側に前記外装板が取り付けられており、前記駐車塔の内部から、
    前記主柱に新しい梁を取り付ける固定ブラケットを設けた後、
    前記固定ブラケットに新しい梁を取り付け、
    前記新しい梁に前記胴縁を取り付けた後、
    既設の梁から前記胴縁を取り外し、
    前記既設の梁を撤去するようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備の改造方法。
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