JP2015140331A - 殺微生物用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴室等の生活環境に存在する様々な微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる殺微生物用組成物を提供する。【解決手段】ベンジルアルコール等の芳香族アルコール(a成分)、RO−(C2H4−O)n1−H(式中、Rは、炭素数3〜8の脂肪族炭化水素基等を表し、n1は1〜8の整数を表す)で示されるグリコールエーテル(b1成分)、RO−(CH2−CH(CH3)−O)n2−H(式中、Rは炭素数1〜8の脂肪族炭化水素基等を表し、n2は1〜8の整数を表す)で示されるグリコールエーテル(b2成分)、水(c成分)、及び界面活性剤(d成分)を含有し、(a)成分と(b)成分の合計含有量が1.6質量%以上であり、(a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比が、(d)/[(a)+(b)]で、0.8以下であり、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が80質量%以上である、殺微生物用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は殺微生物用組成物に関する。
食品製造工場、医薬品製造工場、病院、養護施設や、厨房、トイレ、浴室等、衛生的な環境が望まれる施設は多い。これらにおいて、衛生的な環境を維持するためには、床、壁等や使用器具等のこまめな殺菌処理が不可欠である。これらの硬質表面の殺菌や洗浄には、界面活性剤や殺菌剤等を配合した液体あるいは粉末の洗浄剤、殺菌剤、殺菌洗浄剤が主に使用されている。
特許文献1には、特定の有機カルボン酸と、脂肪族アルコール及びグリコールエーテル類から選ばれる難溶性の一価溶媒とを所定条件で含有する低残留性抗菌洗浄組成物が開示されている。
特許文献2には、1−(2−エチルヘキシル)グリセロールエーテルと、特定の芳香族アルコールとを含む殺菌剤が開示されている。
特許文献3には、特定の乳化安定剤、2−(チアゾール−4−イン)ベンゾイミダゾール、グリコールベースの溶媒及びベンジルアルコールを含む混合溶媒、並びに、界面活性剤を含む、殺有害生物組成物が開示されている。
特表2004−523616号公報 特開2011−6434号公報 特開2009−120549号公報
本発明は、浴室等の生活環境に存在する様々な微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる殺微生物用組成物を提供する。
本発明は、(a)一般式(a1)で示される化合物〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上、5質量%以下、(b)一般式(b1)で示される化合物及び一般式(b2)で示される化合物から選択される1種以上の化合物〔以下、(b)成分という〕を0.01質量%以上、10質量%以下、(c)水〔以下、(c)成分という〕、並びに、任意に(d)界面活性剤〔(a)成分及び(b)成分を除く〕〔以下、(d)成分という〕を含有し、
(a)成分と(b)成分の合計含有量が1.6質量%以上であり、
(a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比が、(d)/[(a)+(b)]で、0.8以下であり、
(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が80質量%以上である、
殺微生物用組成物に関する。
Figure 2015140331
RO−(C24−O)n1−H (b1)
(式中、Rは、炭素数3以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n1は1以上、8以下の整数である。)
RO−(CH2−CH(CH3)−O)n2−H (b2)
(式中、Rは、炭素数1以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n2は1以上、8以下の整数である。)
本発明によれば、浴室等の生活環境に存在する様々な微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる殺微生物用組成物が提供される。
(a)成分は、下記一般式(a1)で表される化合物である。
Figure 2015140331
一般式(a1)中、mは、好ましくは1又は2であり、より好ましくは1である。従って、(a)成分は、好ましくはベンジルアルコール、及びフェネチルアルコールから選ばれる化合物であり、より好ましくはベンジルアルコールである。
本発明の殺微生物用組成物は、(a)成分を、0.5質量%以上、好ましくは0.8質量%以上、より好ましくは1質量%以上、そして、5質量%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下含有する。(a)成分の含有量が前記範囲であると、微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる均一な組成物が得られる。
(b)成分は、下記一般式(b1)で示される化合物及び一般式(b2)で示される化合物から選択される1種以上の化合物である。
RO−(C24−O)n1−H (b1)
(式中、Rは、炭素数3以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n1は1以上、8以下の整数である。)
RO−(CH2−CH(CH3)−O)n2−H (b2)
(式中、Rは、炭素数1以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n2は1以上、8以下の整数である。)
一般式(b1)中、Rは、炭素数3以上、好ましくは4以上、そして、8以下、好ましくは6以下のアルキル基が好ましい。また、アルキル基は、直鎖のアルキル基が好ましい。一般式(b1)中、n1は1以上、好ましくは2以上、そして、8以下、好ましくは6以下、好ましくは3以下である。
一般式(b1)で表される化合物としては、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ペンタエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、及びジエチレングリコールモノベンジルエーテルから選ばれる1種以上が挙げられる。一般式(b1)で表される化合物は、好ましくはジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、及びジエチレングリコールモノベンジルエーテル選ばれる1種以上の化合物であり、より好ましくはジエチレングリコールモノブチルエーテルである。
一般式(b2)中、Rは、炭素数1以上、好ましくは4以上、そして、8以下、好ましくは6以下のアルキル基が好ましい。また、アルキル基は、直鎖のアルキル基が好ましい。一般式(b2)中、n2は1以上、そして、8以下、好ましくは5以下、好ましくは3以下、好ましくは2以下である。
一般式(b2)で表される化合物としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノブチルエーテルから選択される1種以上が挙げられる。一般式(b2)で表される化合物としては、好ましくはプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテルから選ばれる1種以上であり、より好ましくはプロピレングリコールモノブチルエーテルである。
(b)成分は、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ペンタエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノブチルエーテルから選択される1種以上が好ましい。
(b)成分は、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル及びプロピレングリコールモノブチルエーテルから選択される1種以上がより好ましい。
(b)成分は、ジエチレングリコールモノブチルエーテルがより好ましい。
本発明の殺微生物用組成物は、(b)成分を、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、そして、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは5質量%以下含有する。(b)成分の含有量が前記範囲であると、微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる均一な組成物が得られる。
本発明の殺微生物用組成物は、殺菌性の観点から、(a)成分と(b)成分の合計含有量が1.6質量%以上であり、好ましくは1.8質量%以上、好ましくは2.0質量%以上、好ましくは2.3質量%以上、より好ましくは2.5質量%以上であり、そして、好ましくは12質量%以下、より好ましくは11質量%以下である。(a)成分と(b)成分の合計含有量が前記範囲であると、微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる均一な組成物が得られる。
本発明の殺微生物用組成物は、微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる均一な組成物が得られる観点から、(a)成分と(b)成分の質量比が、(a)/(b)で、好ましくは0.05以上であり、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15以上、更により好ましくは0.2以上であり、そして、好ましくは500以下であり、より好ましくは300以下、更に好ましくは200以下、更により好ましくは20以下、更により好ましくは2以下である。
(c)成分は水である。水は組成物の合計が100質量%となる量で使用される。(c)成分の水の含有量は、本発明の殺微生物用組成物中、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、そして、98質量%以下、好ましくは97質量%以下である。
本発明の殺微生物用組成物は、微生物に対して優れた殺菌効果を発揮できる均一な液体組成物を得る観点から、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が80質量%以上であり、好ましくは90質量%以上、好ましくは95質量%以上、より好ましくは98質量%以上であり、そして、100質量%以下であり、より好ましくは100質量%である。
本発明の殺微生物用組成物は、任意に(d)界面活性剤〔(a)成分及び(b)成分を除く〕〔以下、(d)成分という〕を含有することができる。ただし、本発明では、(a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比が、(d)/[(a)+(b)]で、0.8以下である。(a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比(d)/[(a)+(b)]は、好ましくは0.7以下、好ましくは0.5以下、好ましくは0.3以下である。この質量比の下限値は0以上であり、0であってもよい。(d)成分を含有することにより、洗浄性能を付与することが出来る。
(d)成分を含有する場合、(a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比(d)/[(a)+(b)]は、下限値が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上である。
本発明の殺微生物用組成物は、微生物に対して優れた殺菌効果と洗浄効果を両立する観点から、(d)成分の含有量が3質量%以下であることが好ましい。(d)成分の含有量は、本発明の殺微生物用組成物中、より好ましくは2質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下である。
(d)成分としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、炭素数10以上、18以下のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素数10以上、18以下のアルケニル基を有するポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、炭素数10以上、18以下の脂肪酸基を有するポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、炭素数8以上、18以下のアルキル基を有するアルキルポリグリコシド、炭素数8以上、18以下の脂肪酸基を有するショ糖脂肪酸エステル、炭素数8以上、18以下のアルキル基を有するアルキルポリグリセリルエーテル等が挙げられる。中でも洗浄性の観点から、炭素数10以上、16以下のアルキル基を有しエチレンオキサイド平均付加モル数が1以上、15以下であるポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、炭化水素基を1つ以上と、スルホン酸基、硫酸エステル基及びカルボン酸基からなる群から選ばれる基の1つ以上とを有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。陰イオン界面活性剤としては、アルキル又はアルケニルベンゼンスルホン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル又はアルケニル硫酸エステル又はその塩、及び脂肪酸又はその塩等が挙げられる。洗浄力の観点から、陰イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩及び脂肪酸又はその塩からなる群から選択される1以上が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩のオキシアルキレン基は、オキシエチレン基が好ましい。また、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩のオキシアルキレン基の平均付加モル数は、1以上、10以下が好ましい。脂肪酸又はその塩としては、炭素数10以上、18以下の脂肪酸又はその塩が挙げられる。陰イオン界面活性剤のアルキル基又はアルケニル基は、炭素数10以上、18以下が好ましい。また、塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が挙げられる。第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤としては、窒素原子に結合する基のうち、1つ又は2つが炭素数8以上、16以下の炭化水素基であり、残りが炭素数1以上、3以下のアルキル基、炭素数1以上、3以下のヒドロキシアルキル基及びアリールアルキル基(ベンジル基等)からなる群から選ばれる基である4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が挙げられる。なかでも、殺菌性能を有する4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が好ましく、殺菌性能の点から、ベンジル基を有する4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が好ましい。
両性界面活性剤としては、泡立ちの観点から、炭素数8以上、22以下のアルキル基を有する両性界面活性剤が好ましい。更に、この両性界面活性剤では、アルキル基の炭素数は、10以上、更に11以上が好ましく、そして、18以下、更に13以下が好ましい。両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミノ脂肪酸塩からなる群から選ばれる1以上の両性界面活性剤を用いることが洗浄力、泡立ちの点から好ましい。中でも、アルキル(炭素数8以上、22以下)アミドプロピルベタイン及びアルキル(炭素数8以上、22以下)ヒドロキシスルホベタインからなる群から選ばれる両性界面活性剤が好ましく、更には(3−ラウラミドプロピル)ジメチルベタイン及びラウリルジメチルヒドロキシスルホベタインからなる群から選ばれる両性界面活性剤がより好ましい。また、ここに列挙した両性界面活性剤の2種以上を混合して用いても良い。
洗浄効果を付与する観点から、(d)成分は非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上であることが好ましく、非イオン界面活性剤、及び陰イオン界面活性剤から選ばれる1種以上であることがより好ましく、非イオン界面活性剤であることがより好ましい。
微生物に対して優れた殺菌効果と洗浄効果を両立する観点から、(d)成分中の非イオン界面活性剤の比率は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることが更に好ましく、100質量%であることが更により好ましい。
本発明の殺微生物用組成物は、20℃のpHが好ましくは3以上、より好ましくは4以上であり、好ましくは11以下、好ましくは9以下、より好ましくは7以下である。
本発明の殺微生物用組成物には、製品の付加価値を増大させるために、香料、色素、防腐剤、酸化防止剤等を任意に配合することができる。
本発明の殺微生物用組成物は、浴室、浴槽、洗面器、タイル、化粧室、洗面台、鏡、台所まわりのシンク、カウンタートップ、水道まわり等の硬質表面の洗浄に好適に用いられる。浴室用として好適に用いられる。ここで、浴室用とは、浴室のみならず、浴槽、洗面器など、浴室内に存在する他の硬質表面を有する物品をも対象とするものである。
本発明により、本発明の殺微生物用組成物で硬質表面を洗浄すること、洗浄後の硬質表面を水ですすぐこと、を行う、硬質表面の殺菌洗浄方法が提供される。本発明では、本発明の殺微生物用組成物を硬質表面に噴霧した後、該硬質表面を洗浄することができる。また、本発明では、本発明の殺微生物用組成物を基体に担持させた清掃用物品により硬質表面を洗浄することができる。
一例として、本発明の殺微生物用組成物を硬質表面に適用した後、拭き取り洗浄を行う硬質表面の殺菌洗浄方法が提供される。拭き取り洗浄は、布巾、雑巾、不織布等を用いて、硬質表面に適用した組成物を硬質表面から除去することが好ましい。
また、本発明の殺微生物用組成物は、基体に含浸させて清掃用物品として使用することもできる。本発明の殺微生物用組成物を基体に含浸させた清掃用物品は、清掃作業の作業性の観点から好ましい。
本発明の殺微生物用組成物を含浸させた清掃用物品に用いられる基体としては、可撓性を有し、殺微生物用組成物が含浸可能なものであり、使用時に十分な強度を有し、くず等の発生の無いものが用いられる。無荷重下において後述の量の殺微生物用組成物を含浸し得る基体を用いることが好ましい。
そのような基体としては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例えば、各種紙、不織布、織布若しくは編布が挙げられる。これらの繊維構造体を構成する繊維状材料としては、例えば、セルロース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊維及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。
また、樹脂中に気泡を分散させて得られる多孔質構造体(例えば、スポンジ状構造体)も上記基体として使用できる。
また、本発明の殺微生物用組成物を含浸させた清掃用物品を用いて硬質表面を拭く殺菌洗浄方法は、清掃作業の作業性の観点から、硬質表面の軽い殺菌洗浄に好ましい。本発明の殺微生物用組成物を含浸させた清掃用物品は、基体に予め殺微生物用組成物を含浸させてなるもの、あるいは乾燥した基体に殺微生物用組成物をスプレー等により使用直前に含浸させてなるもの、の何れでもよい。また、スプレーされた清掃用物品を用いて被清掃面を清掃してもよい。本発明の殺微生物用組成物を含浸させた清掃用物品は、モップ状の掃除具に装着されて用いられてもよいし、直接手で持って拭き掃除に用いられてもよい。
予め本発明の殺微生物用組成物が含浸されている場合、殺微生物用組成物の含浸率は清掃性の観点から、基体質量〔即ち、未含浸状態(乾燥状態)の基体の質量基準〕あたり、100質量%以上であることが好ましく、150質量%以上であることがより好ましく、そして、1000質量%以下であることが好ましく、400質量%以下であることがより好ましく、350質量%以下であることが更に好ましい。含浸率が100質量%以上であれば、シミ汚れや土ボコリに対する十分な清掃性能が得られる。1000質量%以下であれば、被清掃面への殺微生物用組成物の放出量が適正となり被清掃面に汚れや土ボコリが残留せず、また、木質系材料など種々の材料からなる清掃面に影響なく使用できる。清掃性の一層の向上の点から、基体がシートである場合、殺微生物用組成物の含浸前の坪量は、一定面積の殺菌洗浄に必要な殺微生物用組成物の保持性とシートの操作性やコストとの観点から、40g/m2以上であることが好ましく、50g/m2以上であることがより好ましく、そして、200g/m2以下であることが好ましく、150g/m2以下であることがより好ましい。
本発明の殺微生物用組成物を含浸させた清掃用物品使用時に、別途本発明の殺微生物用組成物を、被清掃物又は前記清掃用物品に、噴霧しながら使用してもよい。当該使用方法によって、より広い面積を清掃する。
<殺菌性評価方法>
大腸菌(菌株NBRC3972)及び黄色ぶどう球菌(菌株NBRC12732)を、それぞれ、ニュートリエント寒天培地(Difco社製のNutrient Agar試薬を能書どおりに調製)上で37℃/24時間培養を2回繰り返したものをかきとり、1/2ニュートリエント液体培地(Difco社製、Nuturient Broth試薬を能書の1/2濃度で調製したもの)に懸濁・分散させて、1/2ニュートリエント液体培地を用いて菌濃度を2.5〜13×108cfu/mLに調製して試験菌液とした。
表1〜3の殺微生物用組成物を試験液として用い、pH7の試験液1mLに対して、大腸菌又は黄色ぶどう球菌の菌濃度を108cfu/mLに調整した試験菌液10μLを混合して、25℃で5分間接触させた後に、その100μLを分取して900μLのLP希釈液(日水製薬株式会社製のものを能書通りに調製したもの)に懸濁することで試験液を不活化した。これを更にLP希釈液で希釈した後に、該希釈物を、レシチン・ポリソルベート−80加ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト(和光純薬工業株式会社製のSoybean−Casein Digest Agar with Lecithin & Polysorbate 80 ‘’DAIGO‘’試薬を能書どおりに調製)寒天培地に塗布して一晩37℃で培養して得られたコロニー数から生残菌数を算出した。
また、試験液(殺微生物用組成物)の代わりに生理食塩水を用いて同じ操作(試験液1mLに対して試験菌液10μLを混合し、5分間接触させた後に、LP希釈液と混合)を行ったものを対照操作として、対照操作後の生残菌数と試験液接触後生残菌数の菌数の対数差を計算して除菌性能の指標とした。
Figure 2015140331
Figure 2015140331
Figure 2015140331
表中の成分は以下のものである。
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル:エチレンオキシド平均付加モル数6
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:エチレンオキシド平均付加モル数4

Claims (6)

  1. (a)一般式(a1)で示される化合物〔以下、(a)成分という〕を0.5質量%以上、5質量%以下、(b)一般式(b1)で示される化合物及び一般式(b2)で示される化合物から選択される1種以上の化合物〔以下、(b)成分という〕を0.01質量%以上、10質量%以下、(c)水〔以下、(c)成分という〕、並びに、任意に(d)界面活性剤〔(a)成分及び(b)成分を除く〕〔以下、(d)成分という〕を含有し、
    (a)成分と(b)成分の合計含有量が1.6質量%以上であり、
    (a)成分と(b)成分の合計含有量と(d)成分の含有量の質量比が、(d)/[(a)+(b)]で、0.8以下であり、
    (a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が80質量%以上である、
    殺微生物用組成物。
    Figure 2015140331
    RO−(C24−O)n1−H (b1)
    (式中、Rは、炭素数3以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n1は1以上、8以下の整数である。)
    RO−(CH2−CH(CH3)−O)n2−H (b2)
    (式中、Rは、炭素数1以上、8以下の脂肪族炭化水素基又は炭素数3以上、8以下の環状炭化水素基であり、n2は1以上、8以下の整数である。)
  2. (a)成分と(b)成分の質量比が、(a)/(b)で、0.05以上、500以下である、請求項1記載の殺微生物用組成物。
  3. (d)成分の含有量が3質量%以下である、請求項1又は2記載の殺微生物用組成物。
  4. (a)成分が、ベンジルアルコール、及びフェネチルアルコールから選ばれる化合物である、請求項1〜3の何れか1項記載の殺微生物用組成物。
  5. (b)成分が、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ペンタエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル及びプロピレングリコールモノブチルエーテルから選択される1種以上の化合物である、請求項1〜4の何れか1項記載の殺微生物用組成物。
  6. 硬質表面の洗浄に用いられる、請求項1〜5の何れか1項記載の殺微生物用組成物。
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