JP2011236204A - 除菌用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で優れた除菌効果を示す、エタノール濃度が低い除菌用組成物を提供する。
【解決手段】(a)エタノールを7〜25質量%、並びに(b)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び陽イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を0.02〜0.7質量%含有する除菌用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、除菌用組成物及び除菌方法に関する。好ましくは硬質表面に好適な除菌用組成物及び除菌方法、特に好ましくは、調理台、食卓、シンク、冷蔵庫、レンジなどの調理機器に代表される台所周りの除菌用組成物及び除菌方法に関する。
近年、衛生意識の高揚から調理台、食卓、シンク、冷蔵庫、レンジなどの調理機器に代表される台所周りの硬質表面の衛生管理に対して大いに関心がもたれており、それら対象物の衛生管理に使用し得る技術が種々提案されている。特許文献1にはエタノールとカンゾウ抽出物を含有する硬質表面に適用される殺菌・消臭清浄剤組成物の技術が開示されている。特許文献2には、アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、エタノールなどの水混和性溶媒、及び特定の抗菌剤を含有する硬表面清拭用液体洗浄剤組成物の技術が開示されている。また、該公報には除菌効果についても言及されている。また、除菌効果には言及されていないが、特許文献3には界面活性剤を含有せずエタノールを主成分とする住居用の硬質表面洗浄剤の技術が開示されている。また、エタノールを含有し、住居内で噴霧して用いる技術としては、例えば特許文献4、5のアレルゲン除去剤などを挙げることができる。
特開平11−189792号公報 特開平8−60190号公報 特開2005−089638号公報 特開2001−70431号公報 特開2003−334237号公報
硬質表面、特に台所周りの硬質表面の衛生管理では、短時間で十分な除菌効果が発現することが求められる。
特許文献1のようなエタノールを多量に含有する殺菌剤は、比較的短時間で殺菌効果や除菌効果が発現するが、エタノール含有量30質量%以上でないとそのような殺菌や除菌の即効性をほとんど呈さないことが知られている。また、エタノールの濃度が高い殺菌剤を噴霧して使用する場合、エタノール独特の強い刺激臭がある点及び高濃度のエタノールによる対象表面への影響、具体的にはワックスがけした床の白化や変色の問題が生じる。特に火気の使用の可能性が高い台所周りで使用する場合には、引火の危険性があるなどの安全性の問題も抱えている。このため、硬質表面、特に台所周りの硬質表面の衛生管理に対しては、エタノール濃度が低く、強い刺激臭や安全性に問題がなく、対象面への影響もない、短時間で十分な除菌効果が発現する除菌方法が強く求められている。
一方で、特許文献2はエタノール及び抗菌剤を含有する硬表面清拭用液体洗浄剤組成物に関するものであり、抗菌剤の効果を高める技術を示すものである。特許文献2には、噴霧後直ぐに拭き取る操作を行い抗菌剤を対象物に残存させて対象物に抗菌効果を付与し、2週間程度の長期間で殺菌を行う技術が開示されているが、短時間での除菌効果については示されていない。
また、特許文献3の組成物は、エタノールを所定量含有するものであるが、対象物に接触させた後、被洗物の汚れを拭き取る操作のみで洗浄できる組成物であり、短時間で十分な除菌効果を発現する技術は開示されていない。
特許文献4、5には消臭剤やアレルゲン除去剤の技術が開示されているが、エタノールによる除菌とは目的や対象物が異なり、期待される効果も異なる。
エタノール濃度が低い除菌性の組成物を用いることは、エタノール由来の刺激臭の低減、火気周辺での安全性の観点、ワックス床などの対象面に対する影響低減等の観点から有利であるが、従来、エタノール濃度が低い組成物を用いて、短時間で十分な除菌効果が発現する技術は見出されていなかった。
従って、本発明の課題は、短時間で優れた除菌効果を示す、エタノール濃度が低い除菌用組成物を提供することにある。
本発明は、(a)エタノール〔以下、(a)成分という〕を7〜25質量%、並びに(b)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び陽イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤〔以下、(b)成分という〕を0.02〜0.7質量%含有する除菌用組成物に関する。
また、本発明は、上記本発明の除菌用組成物を、硬質表面に0.05〜1.0g/100cm2の割合で付着させた後、3〜30分放置する過程を含む、硬質表面の除菌方法に関する。
本発明によれば、エタノール由来の刺激臭の低減、安全性の観点、ワックス床などの対象面に対する影響等の観点から、エタノール濃度を低くしても、短時間で優れた除菌効果を示す除菌用組成物が提供される。本発明の除菌用組成物は、エタノール由来の刺激臭が弱く、台所の火まわりでも安全性の問題が無く、ワックス床などの対象面にも安心して適用でき、仕上がり性が良く、硬質表面全般、特に一般家庭等の台所周りの硬質表面に対しても、手軽に適用できる。
<(a)成分>
(a)成分のエタノールとしては、メタノール、イソプロピルアルコール、ヘキサン、8アセチル化蔗糖などで変性された工業用アルコールを水で希釈して用いてもよく、日本薬局方で指定されている純度99.5%以上の無水エタノール、水を4〜5%含有する含水エタノール、純度70〜90%の消毒用エタノールなどを水で希釈して用いることができる。
<(b)成分>
(b)成分の界面活性剤は、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び陽イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤であり、短時間での除菌効果発現とべたつきの点から、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を用いることが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、アルキルグリコシド型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、プルロニック型界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物等を挙げることができる。
本発明で用いる好適なアルキルグリコシド型界面活性剤は、アルキル基の平均炭素数が8〜16、好ましくは8〜14であり、配糖体の平均縮合度が1〜2、好ましくは1.1〜1.8のアルキルグリコシド型界面活性剤であり、具体的には下記一般式(1)で表される化合物が好適である。
1(OR2xy (1)
〔式中、R1は炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは炭素数5〜6の還元糖に由来する残基を示し、xはその平均値が0〜5となる数を示し、yはその平均値が1〜2となる数を示す。〕
上記一般式(1)において、R1で示されるアルキル基又はアルケニル基としては、エタノール臭低減化の点から特に炭素数10〜16のものが好ましい。また、R2で示されるアルキレン基としては、溶解性の点から特に炭素数2のものが好ましい。また、Gで示される炭素数5〜6の還元糖に由来する残基は、使用される単糖類もしくは2糖類以上の糖によってその構造が決定される。
このGで示される残基の原料としては、単糖類ではグルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノース、フルクトース及びこれらの混合物等が挙げられ、2糖類以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノース、メンジトース及びこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち好ましい原料は、それらの入手性及び低コストの点から、単糖類ではグルコース及びフルクトースであり、2糖類以上ではマルトース及びスクロースである。
また、上記一般式(1)の中のxは、その平均値が0〜5、好ましくは0〜2である。このxの値によりアルキルグリコシド型界面活性剤の水溶性及び結晶性を調節することができる。すなわち、xが大きい値となるほどアルキルグリコシド型界面活性剤の水溶性が高くなりかつ結晶性が低くなる傾向にある。
また上記一般式(1)の中のyの平均値が1より大きい場合、つまりアルキルグリコシド型界面活性剤が2糖類以上の糖鎖を親水性基とする場合、糖鎖の結合様式が1−2、1−3、1−4、1−6結合又はα−、β−ピラノシド結合もしくはフラノシド結合及びこれらの混合された結合様式である任意の混合物を含むことが可能である。
上記一般式(1)中のyは、その平均値が1〜2、好ましくは1.1〜1.8、特に好ましくは1.2〜1.6である。このyの値(糖縮合度)はNMRにより測定する。具体的な測定方法は、特開平8−53696号公報第6頁第10欄26行目〜7頁第11欄15行目に記載されている。
本発明で用いる好適なポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤は、アルキル基、更には酸素原子と結合する1級又は2級炭素原子を有するアルキル基の平均炭素数が8〜16、好ましくは8〜14であり、炭素数が2〜4、好ましくは炭素数が2〜3のアルキレンオキサイドの平均付加モル数が0.1〜50、好ましくは0.1〜20モル、より好ましくは1〜15モル、特に好ましくは3〜10モルであるポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤である。アルキレンオキサイドはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの両方を含んでいてもよい。
両性界面活性剤としては、アミンオキシド型界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、アミノ酸型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等を挙げることができる。
本発明で用いる好適なアミンオキシド型界面活性剤は、炭素数8〜20の炭化水素基を1つ有するアミンオキシド型界面活性剤であり、具体的には下記一般式(2)の化合物が好ましい。
Figure 2011236204
〔式中、R3はアミド基で分断されていても良い炭素数8〜16のアルキル基又はアルケニル基を示し、及びR4、R5はそれぞれ同一であっても異なっていても良い、炭素数1〜3のアルキル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を示す。〕
一般式(2)においてR3は炭素数8〜14のアルキル基、又は炭素数8〜14のアルカノイルアミノプロピル基が好ましく、R4、R5はメチル基が好ましい。
より具体的には、N−デシル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−カプロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−ミリスチロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミンオキシドを挙げることができ、特にN−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド、N−ミリスチル−N,N−ジメチルアミンオキシドが好ましい。
本発明で用いる好適なベタイン型両性界面活性剤は、具体的には下記一般式(3)で表されるベタイン型両性界面活性剤である。
Figure 2011236204
〔式中、R7は炭素数8〜20、好ましくは8〜18、特に好ましくは8〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R8は炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bはエステル基、アミド基、及び、エーテル基から選ばれる基、具体的には−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−、−O−から選ばれる基であり、rは0又は1の数である。R9、R10は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R11はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。D-は−COO-、−SO3 -、−OSO3 -から選ばれる基である。〕
アミノ酸型両性界面活性剤としては、N−アルキル−β−アミノプロピオン酸塩、N−アルキル−β−イミノジプロピオン酸塩、β−アラニン型両性界面活性剤等が挙げられる。
イミダゾリン型両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタイン、等が挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、4級アンモニウム塩が挙げられる。本発明で用いる好適な4級アンモニウム塩は、4級窒素原子に結合する基のうち、1つ又は2つが炭素数8〜12の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はベンジル基である4級アンモニウム化合物であり、具体的にはアルキル基の炭素数が8〜12のジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキル基の炭素数が8〜12のアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、及びアルキル基の炭素数が8〜12のアルキルベンゼトニウム塩から選ばれる陽イオン界面活性剤が好適である。
(b)成分の界面活性剤は短時間での除菌効果発現に寄与するが、組成物の対象面での濡れ広がり性、拭き取り時の仕上がり性の点も考慮すると、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤が好ましい。なお、両性界面活性剤であるアミンオキシド型界面活性剤は、pHが6未満では陽イオン界面活性剤の性質を帯びるため、組成物のpHを6以上として使用することが拭き取り時の仕上がり性の点から好ましい。
(b)成分は、アルキルグリコシド型界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤、アミンオキシド型界面活性剤、及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上が好ましい。更に、アルキル基の平均炭素数が8〜16であり、配糖体の平均縮合度が1〜2のアルキルグリコシド型界面活性剤(好ましくは前記一般式(1)で表される化合物)、アルキル基の平均炭素数が8〜16であり、炭素数が2〜4のアルキレンオキサイドの平均付加モル数が0.1〜50モルであるポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤、炭素数8〜20の炭化水素基を1つ含有するアミンオキシド型界面活性剤(好ましくは前記一般式(2)で表される化合物)、及び炭素数8〜20の炭化水素基を1つ含有するカルボベタイン型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤が好ましい。特に、ワックス床にも使用することを考慮すると、拭き取りなどを力を入れてする必要がないため変色などの問題を起こしにくい点で、アルキル基の平均炭素数が8〜16であり、配糖体の平均縮合度が1〜2のアルキルグリコシド型界面活性剤及び炭素数8〜20の炭化水素基を1つ含有するカルボベタイン型界面活性剤から選ばれる1種以上が好ましい。これらの界面活性剤を本発明の方法で用いると7〜25質量%という比較的低濃度のエタノールとの併用時に、短時間で優れた除菌効果を発揮することが可能になるだけでなく、強いエタノール刺激臭や台所の火まわりでも安全性の問題が無く、ワックス床などの対象面にも安心して使え、一般家庭の台所でも手軽に使用でき仕上がり性も良い除菌用組成物が提供される。
<(c)成分>
本発明の除菌用組成物は、従来除菌性を有するとされる高濃度のエタノール水溶液を用いるよりも刺激臭が抑えられるが、本発明ではよりエタノール臭を抑制するために、(c)成分として、炭化水素系香料を0.005〜0.3質量%含有することが好ましい。炭化水素系溶剤としては、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、ミルセン、リモネン、ターピネオール、ターピノレン、オシメン、γ−ターピネン、α−フェランドレン、p−サイメン、β−カリオフィレン、β−ファルネセン、1,3,5−ウンデカトリエン、ジフェニルメタンから選ばれる香料成分が好ましく、特に(c)成分としてリモネンを含むことがエタノール臭抑制の目的から最も好ましい。
<除菌用組成物>
本発明の除菌用組成物は、(a)成分のエタノールを7〜25質量%、(b)成分の特定の界面活性剤を0.02〜0.7質量%含有する。従来このような濃度のエタノール単独の水溶液やこのような濃度の界面活性剤単独の水溶液は、いずれも除菌効果や殺菌効果が極めて低いと認識されていた。本発明の組成物では、両者を特定の濃度で含有することにより、除菌効果や殺菌効果を発現する。本発明の除菌用組成物は、例えば、硬質表面に0.05〜1.0g/cm2付着させ、3〜30分放置する過程を経ることによって、このような低濃度のエタノールを用いても、短時間で優れた除菌効果を発揮する。
このメカニズムの詳細については定かではないが、通常は十分な除菌性能を有しない7〜25質量%のエタノール水溶液に0.02〜0.7質量%の(b)成分の特定の界面活性剤が並存することで、菌への浸透が促進される一方、通常は十分な除菌性能を有しない0.02〜0.7質量%の界面活性剤水溶液も、7〜25質量%のエタノールが並存することで、硬質表面に付着後所定時間放置された結果、通常の接触、付着だけでは達成できない除菌性能が発現しているものと考えられる。そのため、本発明の除菌用組成物は、エタノールと界面活性剤が並存しながら所定時間硬質表面と接触した状態が維持されることが好ましく、硬質表面への付着量を0.05〜1.0g/cm2の範囲にして、3〜30分間放置することが除菌効果の点でより好ましい。除菌用組成物は、完全に乾燥しきらなくても構わないが、乾燥するまでの時間、放置すること、更には3〜30分間で乾燥することが、除菌効果発現の点でより好ましい。繰り返すが本発明の本質は、それぞれ単独では短い時間での十分な除菌効果を有しない0.02〜0.7質量%という低濃度の特定の界面活性剤と7〜25質量%という従来の殺菌剤と比べて低濃度のエタノールを併用することで、はじめて、短い時間での十分な除菌効果を発現させる組成物及び方法を提案するところにある。台所周りでの使用も考慮すると、エタノール臭、対象面への影響、火周りでの安全性に加え、放置後の組成物を軽く拭き取るだけで簡単に除去できべたつき抑えられること及び仕上がり性のバランスも考慮する必要があり、(a)成分及び(b)成分共に、この短い時間での除菌効果発現のために最低限の含有量に抑えることが重要である。
さらに本発明の除菌用組成物は除菌剤及び抗菌剤を実質的に有さなくても優れた効果を有する。仕上がり性の観点で除菌剤及び抗菌剤を実質的に有さないことが好ましい。ここで、実質的に含まないとは、除菌用組成物中、除菌剤及び抗菌剤の含有量が1質量%以下、好ましくは0.5質量%以下、最も好ましくは含有しないことである。また、本発明でいう除菌剤及び抗菌剤とは、冨岡敏一・荒川正澄著『抗菌剤の科学Part2』((株)工業調査会 1997年刊)及び『抗菌剤のすべて』((株)繊維社 1997年刊)に記載されているような一般的な抗菌剤を指す。具体的には、銀イオン、銅イオンなどを担持したゼオライトや粘度鉱物などの無機系抗菌剤、3−メチル−4−イソプロピルフェノール及び2−イソプロピル−5−メチルフェノール等のフェノール系抗菌剤、安息香酸及び10−ウンデシレン酸亜鉛等のカルボン酸系抗菌剤、グリセリン脂肪酸エステル及びパラヒドロキシ安息香酸メチルエステル等のエステル系抗菌剤、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル等のエーテル系抗菌剤、過酸化水素及び過酢酸等の過酸化物系抗菌剤、ポリビニルピロリドンヨード及び塩素化イソシアヌール酸等のハロゲン系抗菌剤、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン及び2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン等のイソチアゾロン系抗菌剤、2−(4’−チオゾリル)−ベンツイミダゾール等のイミダゾール系抗菌剤、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩及びクロルヘキシジングルコン酸塩等のビグアナイド系抗菌剤、キチン、キトサン及びプロポリス等の動物由来の抗菌剤、ポリリジンなどの微生物由来の抗菌剤、ヒノキチオール、ヨモギエキス、カンゾウエキス、モウソウチクエキス及び緑茶エキスなどの植物抽出物、などが挙げられる。また、後述の実施例記載の除菌性能の評価において、付着5分での除菌性能が1.0を超えるものであってもよい。なお、本発明では、(a)成分、(b)成分、(c)成分は、除菌剤及び抗菌剤には該当しないものとする。
本発明において、(a)成分のエタノールは(b)成分との併用で、短時間での優れた除菌効果を発揮する。短時間での除菌効果発現の点から、除菌用組成物中の(a)成分の含有量は7質量%以上必要であり、また刺激臭の低減や台所の火まわりでも安全性の問題を考慮すると25質量%以下に抑えなければならない。両者のバランスを考慮すると、(a)成分の含有量は、除菌用組成物中、7〜25質量%、より好ましくは8〜20質量%である。
本発明において、(b)成分の界面活性剤は、付着した組成物の濡れ広がり性促進、及び菌への(a)成分の浸透性促進などに寄与していると考えられ、低濃度のエタノールで短時間で優れた除菌効果を発揮させるものと推測される。(b)成分の含有量は、除菌用組成物中0.02〜0.7質量%、好ましくは0.05〜0.6質量%、より好ましくは0.1〜0.5質量%である。短時間での除菌効果発現の点から(b)成分の含有量は0.02質量%以上であり、塗布、放置後の組成物を軽く拭き取るだけで簡単に除去できべたつきを抑制したり、適度な起泡により拭き取りの労力を低減するという観点から、0.7質量%以下に抑えることが必要である。
本発明の除菌用組成物では、(a)成分と(b)成分の質量比は、起泡性、エタノール臭低減の観点や短時間での除菌効果発現の点から、(a):(b)=96.0:4.0〜99.8:0.2が好ましく、より好ましくは(a):(b)=96.3:3.7〜99.6:0.4、更に好ましくは(a):(b)=96.5:3.5〜99.5:0.5である。
また(c)成分の炭化水素系香料の含有量は、除菌用組成物中0.005〜0.2質量%、好ましくは0.01〜0.1質量%、より好ましくは0.01〜0.05質量%である。エタノール臭抑制の効果の点から、(c)成分の含有量は0.005質量%以上が好ましく、調理台、食卓、シンク、冷蔵庫、レンジなどの調理機器に代表される台所周りでの使用において適切な賦香を行う観点から0.2質量%以下が好ましい。
本発明の除菌用組成物は、水を含有する。水は金属成分を除去したイオン交換水や蒸留水、あるいは次亜塩素酸を0.5〜10ppm程度溶解させた次亜塩素酸滅菌水などを使用することができる。
本発明の除菌用組成物の液性は、直接手にかかっても手荒れを起こしにくいという点から強酸性や強アルカリ性は避けることが好ましく、台所の床(特にアルカリに弱いワックスがけした床)、家具表面(アルカリに弱いオイル加工された家具表面)又は金属製品に付着しても曇りや変色等を発生させずに安心して使えるという点を考えるとアルカリ性を避けることが好ましい。したがって本発明の除菌用組成物の20℃におけるpHは3〜11であることが好ましく、5〜9であることが更に好ましく、6〜8であることが特に好ましい。
pH調整には、硫酸、塩酸、リン酸、から選ばれる無機酸、クエン酸、りんご酸、マレイン酸、フマール酸、コハク酸から選ばれる有機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの無機アルカリ剤を用いることができる。本発明では、組成物に緩衝能を持たせるか、又は塩濃度を高めることが除菌性能向上の点から好ましく、上記有機酸、好ましくはクエン酸及び無機アルカリ剤を併用することが好適である。有機酸はナトリウム塩やカリウム塩の形態で本発明の除菌用組成物に配合しても差し支えないが、跡残り性やベタツキなどを考慮すると酸、アルカリのそれぞれの配合量は抑えることが好ましく、配合量は酸の形態として除菌用組成物中に好ましくは0.001〜0.5質量%、より好ましくは0.005〜0.1質量%である。無機アルカリ剤の含有量は、本発明の除菌用組成物中に好ましくは0.001〜0.5質量%、より好ましくは0.005〜0.1質量%である。
ただし先にも記載したように、本発明は台所周りへも使用できることを考慮して、放置後の除菌用組成物を軽く拭き取るだけで簡単に除去できべたつきを抑制できるように、界面活性剤濃度も最低限に抑えている。したがって、除菌用組成物にpH調整剤をはじめとする任意成分を含有させる場合は、べたつきなどを発生させないこと、及び仕上がり性を落とさないことに十分注意しなければならない。
<除菌方法>
本発明の除菌方法では、本発明の除菌用組成物を硬質表面に0.05〜1.0g/100cm2、好ましくは0.08〜0.5g/100cm2、より好ましくは0.1〜0.3g/100cm2の割合で付着させた後、3〜30分、好ましくは5〜20分放置する。付着は、通常、滴下、塗布、噴霧、浸漬等の方法により、本発明の除菌用組成物を硬質表面と接触させることでなされる。よって、接触させる量を付着量としてもよい。付着量及び放置時間は、十分な除菌効果の発現、及び乾燥過程実現による除菌効果発現の点から上記の範囲が好ましい。本発明の除菌方法は硬質表面全般に用いることができるが、特に台所周りに用いることが好ましい。ここで台所周りとは、冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、調理台、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所及びその周辺の床や壁、並びに、食卓などの食事場所及びその周辺の床や壁の総称であり、本発明ではこれらの場所における硬質表面を対象とすることが好ましい。硬質表面の材質は限定されないが、プラスチック、金属、木、セラミックス等が挙げられる。本発明の除菌用組成物は、台所用除菌用組成物として好適である。この台所用とは前記の台所周りという意味である。
本発明の除菌方法において、本発明の除菌用組成物の硬質表面の面積あたりの付着量は、除菌効果発現のために0.05g/100cm2以上である。一方、組成物が速やかに乾燥する、組成物の拭き取りが容易である、放置中に組成物が周囲に流出しないなどの観点から、1.0g/100cm2以下である。バランスを考慮すると、面積あたりの付着量は、0.05〜1.0g/100cm2であり、好ましくは0.08〜0.6g/100cm2、より好ましくは0.1〜0.5g/100cm2である。
硬質表面に本発明の除菌用組成物を付着させる方法としては、トリガー式スプレーヤーやエアゾール式の噴霧器や霧吹きなどの噴霧器を用いて噴霧する方法があるが、対象表面に均一に付着させる目的から、本発明ではトリガー式スプレーヤーを用いることが好適である。
トリガー式スプレーヤーを用いる場合、該噴霧器は1回のストロークで0.1g〜2.0g、好ましくは0.15〜1.5g、更に好ましくは0.2g〜1.2g噴出するものが良好である。また、噴霧特性としては、特に水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が50〜800cm2、好ましくは80〜600cm2になるトリガー式スプレーヤーが好ましい。このような噴霧特性及び付着面積を達成するためには、本発明の除菌用組成物が対象表面に薄く広く広がることが必要になり、泡スプレーよりも霧又はミストスプレーを用いる方が好ましい。付着させる除菌用組成物が均一に広がることによって一度に広範囲を除菌処理できる点、及び拭き取りも容易である点からも霧又はミストスプレーが優れる。ムラのない除菌効果発現のために、本発明の除菌用組成物を均一且つ広範囲に噴霧できるトリガー式スプレーヤーを用いることが好ましい。
具体的なトリガー式スプレーヤーとしては、直圧タイプ、蓄圧タイプのいずれも使用することができる。直圧タイプのものとしては、キャニヨン社製T−95(噴霧量1.0g/ストローク、水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積230cm2)、吉野工業所社製YT−70−101(噴霧量1.0g/ストローク、水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積300cm2)などを挙げることができる。蓄圧タイプとしては三谷バルブ社製T−305(噴霧量0.3g/ストローク、水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が310cm2)などを挙げることができる。
トリガー式スプレーヤーを用いる場合、噴霧された除菌用組成物が、当該トリガー式スプレーヤーの噴霧開始位置から噴霧方向に20cm離れた位置において、平均粒径10〜200μm、好ましくは40〜120μm、更に好ましくは60〜90μm、粒径200μmを超える液滴の比率が1体積%以下、粒径10μm未満の液滴の比率が1体積%以下の粒径分布を有するものを用いるのが好ましい。なお、このような粒子径分布は、例えば、レーザー回折式粒度分布計(日本電子製)により測定することができる。
このような噴霧量/噴霧パターン/噴霧粒径を制御する方法としては、手動式トリガー型の例えば噴霧口径、ラウンド長さ、液圧及び除菌用組成物の粘度を変化させることによって好ましい分布に制御することができる。それぞれの値は、噴霧粒径分布だけでなく噴霧パターン制御等の目的等によって相互に関係を持つため総合的に最適化されることが好ましいが、噴霧口径は0.1〜1mmが好ましく、更に好ましくは0.3〜0.8mmである。ラウンド長さは0.1〜1mmが好ましく、更に好ましくは0.2〜0.8mmである。液圧は90〜2000kPaが好ましく、更に好ましくは150〜1300kPaである。本発明の除菌用組成物の粘度は20℃において15mPa・s以下が好ましく、更に好ましくは1〜10mPa・sが目的の噴霧粒径分布に調整する目的から好ましい。噴霧器を構成する部材の材質や形状等は特に限定されるものではない。
なお、本発明でいう粘度は、以下のようにして測定する。まず、粘度計(TOKIMEC社製.INC製B型粘度計モデルBM)に、ローター番号No.1のローターを備え付けたものを準備する。試料を容積が200mlのトールビーカーに充填し、トールビーカーごと20℃の恒温槽内に静置し、試料の温度を調整する。試料に粘度計に装着されたローターを浸す。ローターの回転数を60r/mに設定し、回転を始めてから60秒後の粘度を本発明の粘度とする。
本発明の除菌方法では、本発明の除菌用組成物の所定量を硬質表面に付着させた後、3〜30分、好ましくは5〜20分放置する。放置する温度は、対象となる硬質表面の周囲温度であり、通常、0〜40℃程度の範囲から選択される。放置する湿度は、対象となる硬質表面の周囲環境の湿度である。組成物が乾燥するのに必要な時間は、温度や湿度によって異なるが、例えば25℃、35%RHでは、付着量0.32g/100cm2において、本発明の組成物は6〜12分で目視観察で乾燥した状態になることが確認できる。この条件で、付着後の放置時間が3〜5分である場合は、付着された組成物は硬質表面上で完全には乾燥していない場合もあるが、すでに十分な除菌効果により硬質表面は除菌されているため、その時点で拭き取り操作を行ってもよい。また、乾燥後の拭き取り性の観点から、本発明の除菌用組成物が乾燥してから、30分以内、更に15分以内に拭き取りを行なうことが望ましい。
付着させた除菌用組成物あるいは乾燥した除菌用組成物の拭き取りには、可撓性吸水性材料を用いることができ、具体的にはティッシュペーパーやキッチンペーパーなどの紙製品、布巾、タオルなどの布製品、スポンジなどの発泡樹脂製品、不織布等を挙げることができる。
また、本発明の除菌用組成物は、基体に含浸させて清掃用物品として使用することもできる。本発明の水拭き用洗浄剤組成物を基体に含浸させた清掃用物品は、清掃作業の作業性の観点から好ましい。また、本発明の水拭き用洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品を用いて硬質表面を拭く洗浄方法は、それにより、硬質表面への除菌用組成物の付着と、硬質表面の清掃を同時に行うことができる観点から好ましい。また、清掃後、前記の通り、所定時間放置することが好ましい。更に、清掃後、湿潤状態ないし乾燥状態にある除菌用組成物を、別途、前記の可撓性吸水性材料(好ましくは本発明の除菌用組成物が含浸されていないもの)により拭き取ることが、清掃後のベトつきを除く観点から好ましい。
除菌用組成物を含浸させた清掃用物品に用いられる基体としては、可撓性を有し、除菌用組成物が含浸可能なものであり、使用時に十分な強度を有し、くず等の発生の無いものが用いられる。特に、無荷重下において後述の量の除菌用組成物を含浸し得る基体を用いることが好ましい。
そのような基体としては、繊維状材料から構成される繊維構造体、例えば、各種紙、不織布、織布若しくは編布が挙げられる。これらの繊維構造体を構成する繊維状材料としては、例えば、セルロース系繊維、変性セルロース系繊維、合成繊維及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。上記セルロース系繊維としては、例えば木材系パルプや綿、麻等の天然繊維、テンセル、ビスコースレーヨンやアセテート等のセルロース系化学繊維が挙げられる。一方、上記合成繊維としては、例えば、ポリエチレン系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維及びこれらの合成繊維の少なくとも二種を芯鞘型等に複合化した繊維、並びにこれらの合成繊維の少なくとも二種を混合した繊維等が挙げられる。
また、樹脂中に気泡を分散させて得られる多孔質構造体(例えば、スポンジ状構造体)も上記基体として使用できる。この場合、該多孔質構造体の形状としては、例えばシート状や柱状、直方体等が挙げられるがこれに限定されるものではない。上記多孔質構造体は、そのセル数が10〜100セル/2.5cm(即ち、上記多孔質構造体の任意の部分に2.5cmの直線を引いたときに横切るセルの数が10〜100個)、特に30〜50セル/2.5cmであることが、上記洗浄剤の含浸性、並びに被洗浄面への適正な量の洗浄剤の放出及び塗布等の点から好ましい。
上記多孔質構造体を構成する材料としては、セルロース系樹脂、合成樹脂及びこれらの二種以上の混合物等が挙げられる。上記セルロース系樹脂としては、ビスコースレーヨンやアセテート等が挙げられる。一方、合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ウレタン系樹脂等が挙げられる。
基体への除菌用組成物の含浸性、並びに除菌用組成物を含浸させた清掃用物品の使用感及び操作性の観点から、上記基体として、紙、不織布、織布、編物又は多孔質構造体(スポンジ状構造体)を用いることが好ましい。またこれらの積層シート材を用いることもできる。積層シート材の構成材料は同一でも良く、或いは異なっていても良い。
また、上記基体として、網状シートの片面又は両面に、繊維ウエブの繊維絡合で形成された不織布状の繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網目状シートに対して絡合状態で一体化されたシートを用いることも好ましい。
除菌用組成物を含浸させた清掃用物品は、基体に予め除菌用組成物を含浸させてなるもの、あるいは乾燥した基体に除菌用組成物をスプレー等により使用直前に含浸させてなるもの、の何れでもよい。また、スプレーされた清掃用物品を用いて被清掃面を清掃してもよい。除菌用組成物を含浸させた清掃用物品は、モップ状の掃除具に装着されて用いられてもよいし、直接手で持って拭き掃除に用いられてもよい。
予め除菌用組成物が含浸されている場合、除菌用組成物の含浸率は清掃性の観点から、基体質量〔即ち、未含浸状態(乾燥状態)の基体の質量基準〕あたり100〜1000質量%であることが好ましく、100〜400質量%であることがより好ましく、150〜350質量%であることが、更に好ましい。含浸率が100質量%以上であれば、シミ汚れや土ボコリに対する十分な清掃性能が得られる。1000質量%以下であれば、被清掃面への除菌用組成物の放出量が適正となり被清掃面に汚れや土ボコリが残留せず、また、木質系材料など種々の材料からなる清掃面に影響なく使用できる。清掃性の一層の向上の点から、基体がシートである場合、除菌用組成物含浸前の坪量は、一定面積の洗浄に必要な除菌用組成物の保持性とシートの操作性やコストとの観点から、40〜200g/m2であることが好ましく、50〜150g/m2であることがより好ましい。また、その厚みは乾燥状態において3g/m2の荷重下で、凹凸の床への追従性やコストの点から0.2〜10mmが好ましく、0.4〜5mmであることがより好ましい。
除菌用組成物を含浸させた清掃用物品の使用時に、別途本発明の除菌用組成物を、被清掃物又は前記清掃用物品に、噴霧しながら使用してもよい。当該使用方法によって、より広い面積を清掃することができる。
下記表1〜6に示す配合組成により組成物を調製した。香料c−1、c−2、及びc−3については表7のとおりに調製した。なお表中の成分濃度は有効成分の質量%を示す。pH調整はクエン酸(配合量は0.01質量%)及び水酸化ナトリウムで行なった。得られた組成物について、下記の方法によりエタノール臭評価、引火点、引火性、べたつき、乾燥時間、除菌性能、及び、濡れ広がり性の各項目について評価を行なった。
<実施例1、比較例1〜3>
(a)成分と(b)成分との相乗効果による除菌性の発現を表1に示す。比較例1〜3に比べ、実施例1では除菌性能は1.0以上(菌数として10分の1以下)であり、高い除菌性能を発現していることがわかる。比較例1〜2と比べると単なる相加的な効果ではないことが分かる。(a)成分及び(b)成分の少なくとも一方を含まない比較例1〜3は、いずれも香料c−1を0.02%透明均一に溶かすことができなかったので、比較例1〜3は(c)成分を含まずに調製した。なお、実施例1ではpH調整をしやすいように、先にクエン酸を0.01質量%加えてから水酸化ナトリウムでpH=7.0に調整する方法をとったが、別にクエン酸を用いずに水酸化ナトリウムのみで慎重にpH=7.0に調整した組成物での除菌性能を調べたところ、実施例1の場合と同等の性能を示すことがわかった。
<実施例2〜5、比較例4〜6>
界面活性剤の種類の違いによる除菌性能の相違を表2に示す。界面活性剤として、本発明の(b)成分である非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、及び陽イオン界面活性剤を用いると、除菌性能は1.0以上であり、高い除菌性能を発現することがわかった。また、非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤は、高い除菌性能と併せて濡れ広がり性も良好であることがわかった。一方、陰イオン界面活性剤は除菌性能に劣ることがわかった。表2には、実施例1、比較例1の結果も併記した。
<実施例6、7、比較例7、8>
(a)成分の濃度の影響を表3に示す。エタノールの含有量が8、15、20質量%で除菌性能は1.0以上であり、高い除菌性能を発現することがわかった。また火周りでの安全性に関しても、エタノールの含有量が20質量%以下のものは引火点が30℃を超え、引火性評価でも引火の傾向はみられないことがわかった。表3には、実施例1、比較例2の結果も併記した。
<実施例8、比較例9、10>
(b)成分の濃度の影響を表4に示す。(b)成分濃度が0.1、0.5質量%で除菌性能は1.0以上であり、高い除菌性能を発現し、0.5質量%以下のものは拭き取り後のべたつきも問題なく、乾燥時間も10分以内に収まり、乾燥時間がより短くなる。表4には、実施例1、比較例1の結果も併記した。
<実施例9〜12、比較例11、12>
除菌用組成物の付着方法と放置時間の影響を表5に表す。ここでは除菌用組成物としてすべて表1の実施例1の組成物を用いた。乾燥時間は、(一律にピペットマンで0.32g/100cm2接種ではなく)表中の付着量で、25℃、35%RHの条件下で実施した場合の値を記載した。除菌性能も(一律に5分間ではなく)表中の放置時間での除菌性能の値を記載した。なお、表5中、スプレーAは、三谷バルブ社製T−305(噴霧量0.3g/ストローク、水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が310cm2)、スプレーBは、キャニヨン社製T−95(噴霧量1.0g/ストローク、水平面に置いた対象物に垂直方向から20cm離れた場所からスプレーしたときの液のかかる面積が230cm2)である。除菌用組成物の付着が0.10g/100cm2以上のものは、スプレー噴霧でも十分な除菌性能を発現することがわかった。表5には、実施例1の結果も併記した。
<実施例13〜15>
(c)成分の種類の影響を表6に示す。炭化水素溶剤を含むc−1、c−2、c−3の香料はいずれもエタノール臭マスキングに効果の高いことがわかった。表6には、実施例1の結果も併記した。
<エタノール臭>
各組成物をクイックルハウスダスト除去スプレー(花王(株)製。1ストロークあたりの平均吐出量1mL)付属トリガーで3ストローク、十分に広いポリプロピレン板上にスプレーした際のエタノール臭の有無を官能評価した。この数値は小さいほど、エタノール臭が低減されていることを意味する。
1:エタノール臭が感じられない(マスキングされている)
2:エタノール臭がやや感じられる(やや不十分なマスキング)
3:エタノール臭が強く感じられる
<引火点>
各組成物の引火点をタグ密閉式引火点試験器(田中科学機器製作(株)製)で測定した。
<引火性>
カセットコンロの強火に向けて、各組成物をクイックルハウスダスト除去スプレー(花王(株)製。1ストロークあたりの平均吐出量1mL)付属トリガーで、炎が上がる方向と斜め45度の角度・20cmの距離から、スプレーした場合の炎の様子を確認した。この数値は小さい方ほど、引火性が低いことを意味する。
1:スプレーされたミストで炎が吹き消される傾向
2:スプレーされたミストで炎がやや拡大する傾向(轟音なし)
3:スプレーされたミストに引火し轟音を発する
<乾燥時間>
水平面に置いた直径20mm、厚さ1mm、表面グレード2Bのステンレス鋼製円板に、ピペットマンで10μLずつ各組成物を接種して全面に塗り広げる(0.32g/100cm2に相当)。25℃、35%RHの条件下で見た目で濡れた部分がなくなるまでの時間(秒)を測定した。3回測定の平均値を1の位を四捨五入して表示した。
<除菌性能>
黄色ぶどう球菌(菌株NBRC12732)をニュートリエント寒天培地(Difco社製のNutrient Agar試薬を能書どおりに調製)上で37℃/24時間培養を2回繰り返したものをかきとり、1/2ニュートリエント液体培地(Difco社製、Nuturient Broth試薬を能書の1/2濃度で調製したもの)に懸濁・分散させて、1/2ニュートリエント液体培地を用いて菌濃度を2.5〜13×108cfu/mLに調製し、3質量%ウシ血清アルブミン水溶液と等容量混合して試験菌液とした。内径75mmのガラスシャーレに、直径20mm、厚さ1mm、表面グレード2Bのステンレス鋼製円板を滅菌したものを置き、円板表面に上記の試験菌液10μLをピペットマンで接種し塗り広げた。25±1℃の条件でガラスシャーレのふたをせずに放置し、菌液の乾燥を確認した後に、速やかに除菌用組成物を付着させた。なお、表5の一部を除き、除菌用組成物の付着は、全て、ピペットマンで直径20mmのステンレス鋼製円板表面3.14cm2に対して除菌用組成物10μLを接種(0.32g/100cm2に相当)し、塗り広げて行った。また、実施例12、13では円板中心から20cm離れた垂直方向から1ストロークスプレー噴霧後、塗り拡げることは行わなかった。付着5分後に、付着させた組成物が流れ落ちないように注意しながら一定量のLP水希釈液(日水製薬社製のものを能書通りに調製したもの)に投入し、組成物の除菌性能を不活性化して、LP水希釈液中の菌濃度を混釈培養法でカウントした。組成物の代わりに生理食塩水を用いて同じ操作(ピペットマン接種で円板表面に対して10μLを接種・塗り広げ、接種5分後にLP希釈液に投入)を行ったものを対照操作として、LP希釈液中の対照操作との菌数の対数差を計算し除菌性能の指標とした。
<濡れ広がり性>
各組成物をクイックルハウスダスト除去スプレー(花王(株)製。1ストロークあたりの平均吐出量1mL)付属トリガーで、十分に広いポリプロピレン板上に板に対して30cm離れた位置から1ストローク分スプレーしたときの組成物の板上での濡れ性、及び乾いたタオルで1往復拭き広げた後の濡れ広がりを下記の基準で目視評価した。この数値が小さいほど、濡れ広がり性が良いことを意味する。
1:スプレーしただけで濡れ広がり、タオルで拭き広げた後も拭き広げた部分全体的に濡れ広がっている
2:スプレーしただけでは濡れ広がらず水滴状にはじかれており、タオルで拭き広げた後も、中心部のやや液量の多い部分は濡れ広がっているが、周辺部でははじかれて水滴状になって濡れ広がりが不十分な部分が見られる。
3:スプレーしただけでは濡れ広がらず水滴状にはじかれており、タオルで拭き広げた後も、全体的にはじかれて水滴状になって濡れ広がりが不十分である。
<べたつき>
各組成物をクイックルハウスダスト除去スプレー(花王(株)製。1ストロークあたりの平均吐出量1mL)付属トリガーで、十分に広いポリプロピレン板上に板に対して30cm離れた位置から1ストローク分スプレーし、乾いたタオルで1往復拭き広げた後、30分後に十分乾燥した後にポリプロピレン板上を指で触り、べたつきの有無を下記の基準で官能評価した。評価は3人で行い、平均値を小数点1桁目を四捨五入にて表示した。この数値が小さいほど、べたつきが少ないことを意味する。
1:べたつきが感じられない
2:べたつきがやや感じられる
3:べたつきが強く感じられる
Figure 2011236204
Figure 2011236204
Figure 2011236204
Figure 2011236204
Figure 2011236204
Figure 2011236204
Figure 2011236204
(注)表中の成分は以下のものである。
(b)成分
・ラウリルグリコシド:マイドール12(花王(株)製)
・アミンオキシド:N−ラウリル−N,N−ジメチルアミンオキシド
・カルボベタイン:ラウリン酸アミドプロピルジメチルカルボベタイン
・EOノニオン:ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数=6)ラウリルエーテル
・ベンザルコニウム塩:ベンジル−N−オクチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド
・LAS:アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アルキル基の炭素数11〜13の混合物)
・ES:ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数=4)ドデシルエーテル硫酸エステルナトリウム(ドデシル基は直鎖)
・アルケニルコハク酸:ドデセニルコハク酸ジカリウム/テトラデセニルコハク酸ジカリウム=1.3/1(質量比)の混合物

Claims (5)

  1. (a)エタノールを7〜25質量%、並びに(b)非イオン界面活性剤、両性界面活性剤及び陽イオン界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤を0.02〜0.7質量%含有する除菌用組成物。
  2. (c)炭化水素系香料を0.005〜0.3質量%含有する請求項1記載の除菌用組成物。
  3. (b)が、アルキル基の平均炭素数が8〜16であり、配糖体の平均縮合度が1〜2のアルキルグリコシド型界面活性剤、アルキル基の平均炭素数が8〜16であり、炭素数が2〜4のアルキレンオキサイドの平均付加モル数が0.1〜50モルであるポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤、炭素数8〜20の炭化水素基を1つ含有するアミンオキシド型界面活性剤、及び炭素数8〜20の炭化水素基を1つ含有するカルボベタイン型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤である請求項1又は2記載の除菌用組成物。
  4. 実質的に抗菌剤及び除菌剤を含まない、請求項1〜3のいずれか1項記載の除菌用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の除菌用組成物を、硬質表面に0.05〜1.0g/100cm2の割合で付着させた後、3〜30分放置する過程を含む、硬質表面の除菌方法。
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