JP2015140143A - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サイドシルを構成するアウターパネルとインナーパネルとの溶接部の寸法や重量を増加させることなく、その溶接強度を高める。
【解決手段】 サイドシル13のアウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aはシーム溶接W1(a)され、そのシーム溶接W1(a)のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、下部接合フランジ17a,18aの口開き変形に対する強度が高く、しかも下部接合フランジ17a,18aの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接W1(a)を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。またシーム溶接W1(a)は重ね合わせた下部接合フランジ17a,18aを電極で加圧しながら溶接するため、下部接合フランジ17a,18a間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車体のドア開口の下方のサイドシルを構成する室外側のアウターパネルと室内側のインナーパネルとを下部接合フランジおよび上部接合フランジにて接合する自動車の車体構造に関する。
アウターパネルのフランジおよびインナーパネルのフランジ間にリーンフォースメントを挟んで溶接することで閉断面のフロントピラーを構成するものにおいて、アウターパネルのフランジおよびインナーパネルのフランジをずらして配置し、アウターパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねでシーム溶接するとともに、インナーパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねでシーム溶接することで、3枚重ねのシーム溶接を避けて溶接強度を確保するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009−255800号公報
ところで上記従来のものは、アウターパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねで接合するシーム溶接と、インナーパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねで接合するシーム溶接とが所定距離離れて平行に行われるため、アウターパネルおよびインナーパネルのフランジの幅が必然的に大きくなり、溶接部の寸法が大型化するだけでなく、フランジの幅が増加した分だけ重量も増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、サイドシルを構成するアウターパネルとインナーパネルとの溶接部の寸法や重量を増加させることなく、その溶接強度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車体のドア開口の下方のサイドシルを構成する室外側のアウターパネルと室内側のインナーパネルとを下部接合フランジおよび上部接合フランジにて接合する自動車の車体構造であって、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記下部接合フランジをシーム溶接し、前記シーム溶接のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記上部接合フランジをシーム溶接し、前記シーム溶接のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記下部接合フランジをシーム溶接した部分の両端部をスポット溶接し、前記シーム溶接のナゲット幅wと前記スポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記下部接合フランジおよび前記上部接合フランジ間に挟まれた板状補強部材を備え、前記スポット溶接は前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記下部接合フランジおよび前記板状補強部材が3枚重ねになった部分を接合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項5に記載された発明によれば、請求項1〜請求項4の何れか1項の構成に加えて、前記アウターパネルおよび前記インナーパネルの前記下部接合フランジのシーム溶接は、フロントピラーの近傍からセンターピラーの近傍までを連続的に接合することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
尚、実施の形態のフロントジャッキアップブラケット21およびリヤジャッキアップブラケット22は本発明の板状補強部材に対応する。
請求項1の構成によれば、サイドシルは、室外側のアウターパネルと室内側のインナーパネルとを上部接合フランジおよび下部接合フランジにて接合して構成される。アウターパネルおよびインナーパネルの下部接合フランジはシーム溶接され、そのシーム溶接のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、下部接合フランジの口開き変形に対する強度が高く、しかも下部接合フランジの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。またシーム溶接は重ね合わせた下部接合フランジを電極で加圧しながら溶接するため、下部接合フランジ間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。またシーム溶接によりサイドシルの下部接合フランジ間に隙間が発生しないため、サイドシル内への水や音の侵入を防止することができる。
また請求項2の構成によれば、アウターパネルおよびインナーパネルの上部接合フランジをシーム溶接し、シーム溶接のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、上部接合フランジの口開き変形に対する強度が高く、しかも上部接合フランジの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。またシーム溶接は重ね合わせた上部接合フランジを電極で加圧しながら溶接するため、上部接合フランジ間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。
また請求項3の構成によれば、アウターパネルおよびインナーパネルの下部接合フランジをシーム溶接した部分の両端部をスポット溶接し、シーム溶接のナゲット幅wとスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、サイドシルに曲げ荷重が加わったときにシーム溶接によりアウターパネルおよびインナーパネルが口開き変形するのを防止することができ、またシーム溶接した部分の両端部で接合フランジを該シーム溶接よりも剥離強度が高いスポット溶接で接合したので、シーム溶接の両端部の剥離をスポット溶接により防止することができる。
また請求項4の構成によれば、アウターパネルおよびインナーパネルの下部接合フランジおよび上部接合フランジ間に挟まれた板状補強部材を備え、スポット溶接はアウターパネルおよびインナーパネルの下部接合フランジおよび板状補強部材が3枚重ねになった部分を接合するので、アウターパネルおよびインナーパネルのシーム溶接の端部の剥離を3枚重ねになった部分のスポット溶接で阻止することができるだけでなく、3枚重ねになった部分をシーム溶接する必要がないので、シーム溶接の溶接条件を溶接部位に応じて変化させる必要がなくなり、シーム溶接の品質を保証することができる。
また請求項5の構成によれば、アウターパネルおよびインナーパネルの下部接合フランジのシーム溶接は、フロントピラーの近傍からセンターピラーの近傍までを連続的に接合するので、サイドシルの前部の路面から水や音が侵入し易い部分で下部接合フランジ間に隙間が発生するのを防止するとともに、大きな捩じり荷重が入力するサイドシルの前部の剛性を高めることができる。
シーム溶接した部材およびスポット溶接した部材を比較する図。 シーム溶接およびスポット溶接を併用した部材の説明図。 自動車の車体側面図。 図3の4部拡大図。 図4の5−5線断面図。 図4の6−6線断面図。 図4の7−7線断面図。
以下、図1〜図7に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1(A)は一対のハット状断面の鋼板を、それらの接合フランジにおいて重ね合わせた状態でシーム溶接して閉断面に構成した部材を示しており、図1(B)は同じくスポット溶接したものを示している。スポット溶接のピッチは自動車の車体の溶接おいて一般的に使用されている30mmである。
この部材に曲げモーメントが作用したとき、離散的なスポット溶接の場合には隣接する溶接部と溶接部との間が口開き変形して隙間が発生し易くなるが、連続的なシーム溶接の場合には口開き変形が発生しないために曲げ強度が向上し、鋼板を薄肉化して軽量化を図ることができ、しかもシーム溶接のナゲット幅はスポット溶接のナゲット径よりも小さいため、その差分だけ接合フランジの幅を狭くして更なる軽量化を図ることができる。それに対し、前記部材に剥離荷重が作用したとき、ナゲット幅が小さいシーム溶接の場合は溶接端部から剥離が発生し易くなるが、ナゲット径が大きいスポット溶接の場合には剥離が発生し難くなる。
またシーム溶接で30mm間隔のスポット溶接と同等の剪断強度を得るためには、シーム溶接のナゲット幅をwとし、自動車の車体溶接に使用される一般的なスポット溶接のナゲット径をdとしたとき、安全率を含めて、0.29≦w/d≦0.36が成立することが必要である。シーム溶接のナゲット幅wが小さすぎてw/dが0.29未満になると剪断強度が不足してしまい、シーム溶接のナゲット幅wが大きすぎてw/dが0.36を越えると母材である鋼材自体の破断が発生してしまう。
従って、図2に示すように、二つの鋼材の接合部の長手方向中央部をシーム溶接して曲げ荷重に対する強度を高め、シーム溶接の両端部をスポット溶接して剥離荷重に対する強度を高めることで、シーム溶接の利点およびスポット溶接の利点を両立させ、軽量でありながら曲げ強度および剥離強度の高い部材を得ることができる。しかもシーム溶接のナゲット幅wとスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定することで、自動車の車体溶接に使用される一般的なスポット溶接と同等の剪断強度を確保することができる。
次に、上述したシーム溶接およびスポット溶接の組み合わせを適用した実施の形態を、図3〜図7に基づいて説明する。尚、本明細書において、前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図3および図4に示すように、自動車の車体側面にはフロントドアのドア開口11と、リヤドアのドア開口12とが形成される。フロントドアおよびリヤドアのドア開口11,12の下方に前後方向に延びるサイドシル13が配置されており、サイドシル13の前端、前後方向中央部および後端には、それぞれフロントピラー14、センターピラー15およびリヤピラー16の下端が接続される。
サイドシル13は、車外側のアウターパネル17(サイドシルリーンフォース)およびインナーパネル18(サイドシルインナー)を、それらの下部接合フランジ17a,18aどうしおよび上部接合フランジ17b,18bどうしを接合することで閉断面に構成される(図5〜図7参照)。アウターパネル17の前端にはフロントピラー14の補強部材であるフロントピラーリーンフォース19が一体に形成され、アウターパネル17の前後方向中間部にはセンターピラー15の補強部材であるセンターピラーリーンフォース20が別部材で構成されて接続される。尚、車体の完成状態では、サイドシル13、フロントピラー14、センターピラー15およびリヤピラー16の車幅方向外面が図示せぬサイドアウタパネルにより覆われる。
図4および図5に示すように、サイドシル13は、何れもハット状断面を有するアウターパネル17およびインナーパネル18が、下部接合フランジ17a,18aどうしがフロントピラー14の後部からセンターピラー15の後部に亙って前後方向にシーム溶接W1(a)されるとともに、上部接合フランジ17b,18bどうしがフロントピラー14の後部からセンターピラー15の前部に亙って前後方向にシーム溶接W1(b)されて閉断面を構成する。
図4および図6に示すように、サイドシル13の前端部において、アウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aが複数カ所でスポット溶接W2(a)されるとともに、アウターパネル17およびインナーパネル18の上部接合フランジ17b,18bが複数カ所でスポット溶接W2(c)される。このとき、下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18b間に板状のフロントジャッキアップブラケット21の下端および上端が挟まれ、前記複数カ所のスポット溶接W2(a),W2(c)の一部で3枚重ねで接合される。
図4および図7に示すように、サイドシル13の後端部において、アウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aが複数カ所でスポット溶接W2(b)されるとともに、アウターパネル17およびインナーパネル18の上部接合フランジ17b,18bが複数カ所でスポット溶接W2(d)される。このとき、下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18b間に板状のリヤジャッキアップブラケット22の下端および上端が挟まれ、前記複数カ所のスポット溶接W2(b),W2(d)の一部で3枚重ねで接合される。
図4に示すように、更にセンターピラー15の後部において、前記複数カ所のスポット溶接W2(d)の一部で、アウターパネル17およびインナーパネル18の上部接合フランジ17b,18bとセンターピラーリーンフォース20とが3枚重ねで接合される。またセンターピラー15の前部において、アウターパネル17およびインナーパネル18の上部接合フランジ17b,18bが複数カ所のスポット溶接W2(e)により2枚重ねで接合され、前記複数カ所のスポット溶接W2(e)の一部は上部接合フランジ17b,18bにセンターピラーリーンフォース20を加えて3枚重ねで接合する。
従って、下部のフロントピラー14の後部およびセンターピラー15の後部間のサイドシル13の下部接合フランジ17a,18aは、シーム溶接W1(a)の前端がスポット溶接W2(a)されて後端がスポット溶接W2(b)されることになり、またフロントピラー14の後部およびセンターピラー15の前部間のサイドシル13の上部接合フランジ17b,18bは、シーム溶接W1(b)の前端がスポット溶接W2(c)されて後端がスポット溶接W2(e)されることになる。
本実施の形態では、上記各スポット溶接W2(a)〜W2(e)のナゲット径dは車体の一般的なスポット溶接のナゲット径dと同じであり、上記各シーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wは前記ナゲット径dに対して0.29≦w/d≦0.36の関係が成立するように設定される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
サイドシル13のアウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aおよび上部フランジ17b,18bはそれぞれシーム溶接W1(a),W1(b)され、そのシーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18bの口開き変形に対する強度が高く、しかも下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18bの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接W1(a),W1(b)を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。
またシーム溶接W1(a),W1(b)は重ね合わせた下部接合フランジ17a,18aおよび上部フランジ17b,18bを電極で加圧しながら溶接するため、下部接合フランジ17a,18および上部接合フランジ17b,18b間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。
特に、シーム溶接W1(a)により路面に対向するサイドシル13の下部接合フランジ17a,18a間に隙間が発生しないため、サイドシル13内への水や音の侵入を防止することができる。
また下部接合フランジ17a,18aのシーム溶接W1(a)の前端をスポット溶接W2(a)して後端をスポット溶接W2(b)し、また上部接合フランジ17b,18bのシーム溶接W1(b)の前端をスポット溶接W2(c)して後端をスポット溶接W2(e)し、かつシーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wとスポット溶接W2(a),W2(b),W2(c),W2(e)のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、サイドシル13に曲げ荷重が加わったときにシーム溶接W1(a),W1(b)によりアウターパネル17およびインナーパネル18が口開き変形するのを防止することができ、またシーム溶接W1(a),W1(b)した部分の両端部で下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18bを該シーム溶接W1(a),W1(b)よりも剥離強度が高いスポット溶接W2(a),W2(b),W2(c),W2(e)で接合したので、シーム溶接W1(a),W1(b)の両端部の剥離をスポット溶接W2(a),W2(b),W2(c),W2(e)により防止することができる。
またアウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aおよび上部接合フランジ17b,18b間に挟まれたフロントジャッキアップブラケット21およびリヤジャッキアップブラケット22を備え、スポット溶接W2(a),W2(b)はアウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aとフロントジャッキアップブラケット21およびリヤジャッキアップブラケット22とが3枚重ねになった部分を接合するので、シーム溶接W1(a)の両端部の剥離を3枚重ねになった部分のスポット溶接W2(a),W2(b)により阻止することができるだけでなく、3枚重ねになった部分をシーム溶接する必要がないので、シーム溶接の溶接条件を溶接部位に応じて変化させる必要がなくなり、シーム溶接の品質を保証することができる。
特に、アウターパネル17およびインナーパネル18の下部接合フランジ17a,18aのシーム溶接W1(a)は、フロントピラー14の近傍からセンターピラー15の近傍までを連続的に接合するので、サイドシル13の前部の路面から水や音が侵入し易い部分で下部接合フランジ17a,18a間に隙間が発生するのを防止するとともに、大きな捩じり荷重が入力するサイドシル13の前部の剛性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、スポット溶接W2(a)〜W2(e)の数は実施の形態に限定されるものではなく、任意に設定可能である。
11 ドア開口
12 ドア開口
13 サイドシル
14 フロントピラー
15 センターピラー
17 アウターパネル
17a 下部接合フランジ
17b 上部接合フランジ
18 インナーパネル
18a 下部接合フランジ
18b 上部接合フランジ
21 フロントジャッキアップブラケット(板状補強部材)
22 リヤジャッキアップブラケット(板状補強部材)
W1(a) シーム溶接
W1(b) シーム溶接
W2(a) スポット溶接
W2(b) スポット溶接

Claims (5)

  1. 車体のドア開口(11,12)の下方のサイドシル(13)を構成する室外側のアウターパネル(17)と室内側のインナーパネル(18)とを下部接合フランジ(17a,18a)および上部接合フランジ(17b,18b)にて接合する自動車の車体構造であって、
    前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記下部接合フランジ(17a,18a)をシーム溶接(W1(a))し、前記シーム溶接(W1(a))のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする自動車の車体構造。
  2. 前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記上部接合フランジ(17b,18b)をシーム溶接(W1(b))し、前記シーム溶接(W1(b))のナゲット幅wと車体の通常のスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする、請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記下部接合フランジ(17a,18a)をシーム溶接(W1(a))した部分の両端部をスポット溶接(W2(a),W2(b))し、前記シーム溶接(W1(a))のナゲット幅wと前記スポット溶接(W2(a),W2(b))のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車の車体構造。
  4. 前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記下部接合フランジ(17a,18a)および前記上部接合フランジ(17b,18b)間に挟まれた板状補強部材(21,22)を備え、前記スポット溶接(W2(a),W2(b))は前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記下部接合フランジ(17a,18a)および前記板状補強部材(21,22)が3枚重ねになった部分を接合することを特徴とする、請求項3に記載の自動車の車体構造。
  5. 前記アウターパネル(17)および前記インナーパネル(18)の前記下部接合フランジ(17a)のシーム溶接(W1(a))は、フロントピラー(14)の近傍からセンターピラー(15)の近傍までを連続的に接合することを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体構造。
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