JP6142455B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

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本発明は、左右のフロントピラーアッパーの前端から前方に延びる閉断面のアッパーメンバの車幅方向内側部分をフロントサスペンションのダンパーハウジングのダンパー取付部に接続した自動車の車体構造に関する。
アウターパネルのフランジおよびインナーパネルのフランジ間にリーンフォースメントを挟んで溶接することで閉断面のフロントピラーを構成するものにおいて、アウターパネルのフランジおよびインナーパネルのフランジをずらして配置し、アウターパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねでシーム溶接するとともに、インナーパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねでシーム溶接することで、3枚重ねのシーム溶接を避けて溶接強度を確保するものが、下記特許文献1により公知である。
特開2009−255800号公報
ところで上記従来のものは、アウターパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねで接合するシーム溶接と、インナーパネルのフランジおよびリーンフォースメントを2枚重ねで接合するシーム溶接とが所定距離離れて平行に行われるため、アウターパネルおよびインナーパネルのフランジの幅が必然的に大きくなり、溶接部の寸法が大型化するだけでなく、フランジの幅が増加した分だけ重量も増加する問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、車体のフロントピラーから前方に延びるアッパーメンバを構成する第1、第2パネルの溶接部の寸法や重量を増加させることなく、その溶接強度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、左右のフロントピラーアッパーの前端から前方に延びる閉断面のアッパーメンバの車幅方向内側部分をフロントサスペンションのダンパーハウジングのダンパー取付部に接続した自動車の車体構造であって、前記アッパーメンバは、第1パネルおよび第2パネルの車幅方向外側の接合フランジを2枚重ねでシーム溶接し、かつ前記第1パネルおよび前記第2パネルの車幅方向内側の接合フランジを前記ダンパー取付部に3枚重ねでスポット溶接して構成され、前記シーム溶接のナゲット幅wを前記スポット溶接のナゲット径dよりも小さく設定したことを特徴とする自動車の車体構造が提案される
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、略水平方向に延びる前記アッパーメンバの前端から前方に延びるロアメンバを備え、前記ロアメンバの前端はフロントサイドフレームの前端にアウトリガーを介して接続され、前記ロアメンバは第1パネルおよび第2パネルの車幅方向外側の接合フランジを2枚重ねでシーム溶接して構成され、前記アッパーメンバの前記第1パネルおよび前記ロアメンバの前記第1パネルは共通の部材であり、前記アッパーメンバの前記シーム溶接および前記ロアメンバの前記シーム溶接は相互の延長線上に連続することを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項2の構成に加えて、前記アッパーメンバの前記シーム溶接および前記ロアメンバの前記シーム溶接の端部間がスポット溶接され、このスポット溶接は、略水平な前記アッパーメンバの前端と前下りの前記ロアメンバの後端との接続部に配置されることを特徴とする自動車の車体構造が提案される。
尚、実施の形態の第1接合フランジ21c,22cおよび第2接合フランジ21d,22d,23d,24dは本発明の接合フランジに対応する。
請求項1の構成によれば、左右のフロントピラーアッパーの前端から前方に延びる閉断面のアッパーメンバの車幅方向内側部分がフロントサスペンションのダンパーハウジングのダンパー取付部に接続される。アッパーメンバは、第1パネルおよび第2パネルの車幅方向外側の接合フランジを2枚重ねでシーム溶接し、かつ第1パネルおよび第2パネルの車幅方向内側の接合フランジをダンパー取付部に3枚重ねでスポット溶接して構成され、シーム溶接のナゲット幅wをスポット溶接のナゲット径dよりも小さく設定したので、フロントサスペンションのダンパーからダンパーハウジングのダンパー取付部に荷重が入力したときに、接合フランジの口開き変形に対する強度が高く、しかも接合フランジの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。またシーム溶接は重ね合わせた接合フランジを電極で加圧しながら溶接するため、接合フランジ間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。
また請求項の構成によれば、略水平方向に延びるアッパーメンバの前端から前方に延びるロアメンバを備え、ロアメンバの前端はフロントサイドフレームの前端にアウトリガーを介して接続され、ロアメンバは第1パネルおよび第2パネルの車幅方向外側の接合フランジを2枚重ねでシーム溶接して構成され、アッパーメンバの第1パネルおよびロアメンバの第1パネルは共通の部材であり、アッパーメンバのシーム溶接およびロアメンバのシーム溶接は相互の延長線上に連続するので、アッパーメンバの第1パネルおよびロアメンバの第1パネルを共通化して部品点数を削減できるだけでなく、別部材であるアッパーメンバの第2パネルおよびロアメンバの第2パネルの板厚を異ならせて強度分布を任意に設定することができ、しかもアッパーメンバのシーム溶接およびロアメンバのシーム溶接は相互の延長線上に連続するのでシーム溶接の作業性が向上する。
また請求項の構成によれば、アッパーメンバのシーム溶接およびロアメンバのシーム溶接の端部間がスポット溶接され、このスポット溶接は、略水平な前記アッパーメンバの前端と前下りの前記ロアメンバの後端との接続部に配置されるので、フロントサスペンションのダンパーから入力した荷重により変形し易い部分をスポット溶接し、それに隣接するアッパーメンバおよびロアメンバのシーム溶接の剥離を防止することができる。しかもアッパーメンバの前端とロアメンバの後端との接続部は第1パネルを加えて3枚重ねの溶接になるため、その部分をスポット溶接することでシーム溶接の溶接条件を局部的に変更する必要がなくなり、溶接品質の向上および作業性の向上が可能になる。
シーム溶接した部材およびスポット溶接した部材を比較する図。 シーム溶接およびスポット溶接を併用した部材の説明図。 自動車の車体前部の平面図。 図3の4方向矢視図。 図4から第2パネルを分離した状態を示す図。 図4の6A−6A線、6B−6B線および6C−6C線断面図。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1(A)は一対のハット状断面の鋼板を、それらの接合フランジにおいて重ね合わせた状態でシーム溶接して閉断面に構成した部材を示しており、図1(B)は同じくスポット溶接したものを示している。スポット溶接のピッチは自動車の車体の溶接おいて一般的に使用されている30mmである。
この部材に曲げモーメントが作用したとき、離散的なスポット溶接の場合には隣接する溶接部と溶接部との間が口開き変形して隙間が発生し易くなるが、連続的なシーム溶接の場合には口開き変形が発生しないために曲げ強度が向上し、鋼板を薄肉化して軽量化を図ることができ、しかもシーム溶接のナゲット幅はスポット溶接のナゲット径よりも小さいため、その差分だけ接合フランジの幅を狭くして更なる軽量化を図ることができる。それに対し、前記部材に剥離荷重が作用したとき、ナゲット幅が小さいシーム溶接の場合は溶接端部から剥離が発生し易くなるが、ナゲット径が大きいスポット溶接の場合には剥離が発生し難くなる。
またシーム溶接で30mm間隔のスポット溶接と同等の剪断強度を得るためには、シーム溶接のナゲット幅をwとし、自動車の車体溶接に使用される一般的なスポット溶接のナゲット径をdとしたとき、安全率を含めて、0.29≦w/d≦0.36が成立することが必要である。シーム溶接のナゲット幅wが小さすぎてw/dが0.29未満になると剪断強度が不足してしまい、シーム溶接のナゲット幅wが大きすぎてw/dが0.36を越えると母材である鋼材自体の破断が発生してしまう。
従って、図2に示すように、二つの鋼材の接合部の長手方向中央部をシーム溶接して曲げ荷重に対する強度を高め、シーム溶接の両端部をスポット溶接して剥離荷重に対する強度を高めることで、シーム溶接の利点およびスポット溶接の利点を両立させ、軽量でありながら曲げ強度および剥離強度の高い部材を得ることができる。しかもシーム溶接のナゲット幅wとスポット溶接のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定することで、自動車の車体溶接に使用される一般的なスポット溶接と同等の剪断強度を確保することができる。
次に、上述したシーム溶接およびスポット溶接の組み合わせを適用した実施の形態を、図3〜図6に基づいて説明する。尚、本明細書において、前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図3および図4に示すように、自動車のフロアパネル11の前端から起立するダッシュパネルロア12の前面に左右一対のフロントサイドフレーム13,13の後端が接続されており、ダッシュパネルロア12の車幅方向両端部の前面と、フロントサイドフレーム13の後端部の車幅方向外面とがダンパーハウジング14で接続される。ダンパーハウジング14は、その上面に形成された平坦なダンパー取付部14aに、図示せぬフロントサスペンション装置のダンパーの上端が接続されるとともに、左右のダンパーハウジング14,14が車幅方向に延びるストラットタワーバー15の両端部に接続される。
フロアパネル11の前端の車幅方向両端部からダッシュパネルロア12の後面に沿って起立する左右一対のフロントピラーロア16,16の上端に、左右一対のフロントピラーアッパー17,17の前端が接続される。各フロントピラーアッパー17の前端からアッパーメンバ18が前方に延び、アッパーメンバ18の前端からロアメンバ19が前下方に延びており、フロントサイドフレーム13の前端とロアメンバ19の前端とがアウトリガー20により車幅方向に接続される。
図3〜図6に示すように、アッパーメンバ18は、車幅方向内壁21aおよび下壁21bを有するL字状断面の第1パネル21と、車幅方向外壁22aおよび上壁22bを有するL字状断面の第2パネル22とを、それらの第1接合フランジ21c,22cどうしを接合し、それらの第2接合フランジ21d,22dどうしを接合して閉断面に構成される。またロアメンバ19は、車幅方向内壁23aおよび下壁23bを有するL字状断面の第1パネル23と、車幅方向外壁24aおよび上壁24bを有するL字状断面の第2パネル24とを、それらの第1接合フランジ23c,24cどうしを接合し、それらの第2接合フランジ23d,24dどうしを接合して閉断面に構成される。
アッパーメンバ18の第1パネル21およびロアメンバ19の第1パネル23は一体に形成された一枚の板材であり、アッパーメンバ18の第1パネル21の水平方向に延びる第1接合フランジ21cと、ロアメンバ19の第1パネル23の鉛直方向に延びる第1接合フランジ23cとは、相互に90°捩じれている(図5参照)。一方、アッパーメンバ18の第1パネル21の第2接合フランジ21dと、ロアメンバ19の第1パネル23の第2接合フランジ23dとは、共に水平方向に延びて相互に連続している。
アッパーメンバ18は、第1パネル21の第1接合フランジ21cと、第2パネル22の第1接合フランジ22cとが上下方向に重ね合わされ。スポット溶接W2(a)により接合される。その際に、前記第1接合フランジ21c,22cを、ダンパーハウジング14のダンパー取付部14aに3枚重ねで重ね合わされてスポット溶接W2(c)することで、アッパーメンバ18の車幅方向内側部分がダンパーハウジング14に一体化される(図6(A)参照)。
またロアメンバ19は、第1パネル23の第1接合フランジ23cと、第2パネル24の第1接合フランジ24cとが車幅方向に重ね合わされ。スポット溶接W2(b)により接合される。その際に、アッパーメンバ18の第2パネル22の第1接合フランジ22cの前端と、ロアメンバ19の第2パネル24の第1接合フランジ24cの後端とは、第1パネル21,23の境界部において3枚重ねで重ね合わされてスポット溶接W2(d)される(図6(B)参照)。
またアッパーメンバ18は、第1パネル21の第2接合フランジ21dと、第2パネル22の第2接合フランジ22dとが上下方向に重ね合わされ、シーム溶接W1(a)より接合される。そしてシーム溶接W1(a)の両端部が、それぞれスポット溶接W2(e),W2(f)により接合される。このとき、シーム溶接W1(a)の前端側の1カ所のスポット溶接W2(f)は、ロアメンバ19の第2パネル24の第2接合フランジ24dに3枚重ねで重ね合わされて接合される。
またロアメンバ19は、第1パネル23の第2接合フランジ23dと、第2パネル24の第2接合フランジ24dとが上下方向に重ね合わされ、シーム溶接W1(b)より接合される。そしてシーム溶接W1(b)の両端部が、それぞれスポット溶接W2(f),W2(g)により接合される。このとき、アッパーメンバ18のシーム溶接W1(a)と、ロアメンバ19のシーム溶接W1(b)とは相互の延長線上に連続しており、それらの間に2カ所のスポット溶接W2(f)が挟まれる。
本実施の形態では、上記各スポット溶接W2(a)〜W2(g)のナゲット径はdであり、上記各シーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wは前記ナゲット径dに対して0.29≦w/d≦0.36の関係が成立するように設定される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
前輪からの荷重がフロントサスペンション装置のダンパーを介してダンパーハウジング14のダンパー取付部14aに入力すると、その荷重はダンパーハウジング14からアッパーメンバ18に伝達され、アッパーメンバ18からフロントピラーアッパー17に伝達されるとともに、ロアメンバ19およびアウトリガー20を介してフロントサイドフレーム13の前端に伝達される。
アッパーメンバ18の第1パネル21および第2パネル22の車幅方向外側の第2接合フランジ21d,22dをシーム溶接W1(a)し、またロアメンバ19の第1パネル23および第2パネル24の車幅方向外側の第2接合フランジ23d,24dをシーム溶接W1(b)し、そのシーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wと上記各スポット溶接W2(a)〜W2(g)のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、アッパーメンバ18の第2接合フランジ21d,22dおよびロアメンバ19の第2接合フランジ23d,24dの口開き変形に対する強度が高く、しかも第2接合フランジ21d,22d,23d,24dの幅を小さくして軽量化が可能なシーム溶接W1(a),W1(b)を用いながら、通常のスポット溶接と同等の剪断強度を得ることができる。
またシーム溶接W1(a),W1(b)は重ね合わせた第1パネル21,23の第2接合フランジ21d,23dと、第2パネル22,24の第2接合フランジ22d,24dとを電極で加圧しながら溶接するため、両接合フランジ間の隙間がなくなって溶接強度が安定するだけでなく、特別の溶接治具が不要であるために生産性が向上する。
またアッパーメンバ18の第2接合フランジ21d,22dのシーム溶接W1(a)の後端をスポット溶接W2(e)して前端をスポット溶接W2(f)し、ロアメンバ19の第2接合フランジ23d,24dのシーム溶接W1(b)の後端をスポット溶接W2(f)して前端をスポット溶接W2(g)、かつシーム溶接W1(a),W1(b)のナゲット幅wとスポット溶接W2(e),W2(f),W2(g)のナゲット径dとの関係を、0.29≦w/d≦0.36に設定したので、アッパーメンバ18およびロアメンバ19に曲げ荷重が加わったときにシーム溶接W1(a),W1(b)により第1パネル21,23および第2パネル22,24が口開き変形するのを防止することができ、かつシーム溶接W1(a),W1(b)よりも剥離強度が高いスポット溶接W2(e),W2(f),W2(g)により、シーム溶接W1(a),W1(b)の両端部の剥離を防止することができる。
特に、アッパーメンバ18およびロアメンバ19の接続部において、アッパーメンバ18の第2パネル22の第2接合フランジ22dと、ロアメンバ19の第2パネル24の第2接合フランジ24dとが、一部材である第1パネル21,23に対して3枚重ねになる部分が、シーム溶接ではなくスポット溶接W2(f)されるので(図6(B)参照)、その部分の剥離をスポット溶接W2(f)により阻止することができるだけでなく、3枚重ねになった部分をシーム溶接する必要がないので、シーム溶接の溶接条件を溶接部位に応じて変化させる必要がなくなり、シーム溶接の品質を保証することができる。
またアッパーメンバ18の第1パネル21およびロアメンバ19の第1パネル23を共通の部材としたので、部品点数を削減できるだけでなく、アッパーメンバ18の第2パネル22およびロアメンバ19の第2パネル24を別部材とし、それらの板厚を異ならせて強度分布を任意に設定することができる。しかもアッパーメンバ18のシーム溶接W1(a)およびロアメンバ19のシーム溶接W1(b)は相互の延長線上に連続するので、シーム溶接W1(a),W1(b)の作業性が向上するだけでなく、両シーム溶接W1(a),W1(b)間の3枚重ねの部分をスポット溶接W2(f)することで、シーム溶接W1(a),W1(b)の溶接条件を局部的に変更する必要がなくなり、溶接品質の向上および作業性の向上が可能になる。
またアッパーメンバ18のシーム溶接W1(a)およびロアメンバ19のシーム溶接W1(b)の端部間に位置するスポット溶接W2(f)は、略水平なアッパーメンバ18の前端と前下りのロアメンバ19の後端との接続部に配置されるので、フロントサスペンションのダンパーから入力した荷重により変形し易い部分をスポット溶接W2(f)し、それに隣接するアッパーメンバ18およびロアメンバ19のシーム溶接W1(a),W1(b)の剥離を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、スポット溶接W2(a)〜W2(g)の数は実施の形態に限定されるものではなく、任意に設定可能である。
13 フロントサイドフレーム
14 ダンパーハウジング
14a ダンパー取付部
17 フロントピラーアッパー
18 アッパーメンバ
19 ロアメンバ
20 アウトリガー
21 アッパーメンバの第1パネル
21c 第1接合フランジ(接合フランジ)
21d 第2接合フランジ(接合フランジ)
22 アッパーメンバの第2パネル
22c 第1接合フランジ(接合フランジ)
22d 第2接合フランジ(接合フランジ)
23 ロアメンバの第1パネル
23d 第2接合フランジ(接合フランジ)
24 ロアメンバの第2パネル
24d 第2接合フランジ(接合フランジ)
W1(a) シーム溶接
W1(b) シーム溶接
W2(c) スポット溶接
W2(f) スポット溶接

Claims (3)

  1. 左右のフロントピラーアッパー(17)の前端から前方に延びる閉断面のアッパーメンバ(18)の車幅方向内側部分をフロントサスペンションのダンパーハウジング(14)のダンパー取付部(14a)に接続した自動車の車体構造であって、
    前記アッパーメンバ(18)は、第1パネル(21)および第2パネル(22)の車幅方向外側の接合フランジ(21d,22d)を2枚重ねでシーム溶接(W1(a))し、かつ前記第1パネル(21)および前記第2パネル(22)の車幅方向内側の接合フランジ(21c,22c)を前記ダンパー取付部(14a)に3枚重ねでスポット溶接(W2(c))して構成され、前記シーム溶接(W1(a))のナゲット幅wを前記スポット溶接(W2(c))のナゲット径dよりも小さく設定したことを特徴とする自動車の車体構造
  2. 略水平方向に延びる前記アッパーメンバ(18)の前端から前方に延びるロアメンバ(19)を備え、前記ロアメンバ(19)の前端はフロントサイドフレーム(13)の前端にアウトリガー(20)を介して接続され、前記ロアメンバ(19)は第1パネル(23)および第2パネル(24)の車幅方向外側の接合フランジ(23d,24d)を2枚重ねでシーム溶接(W1(b))して構成され、前記アッパーメンバ(18)の前記第1パネル(21)および前記ロアメンバ(19)の前記第1パネル(23)は共通の部材であり、前記アッパーメンバ(18)の前記シーム溶接(W1(a))および前記ロアメンバ(19)の前記シーム溶接(W1(b))は相互の延長線上に連続することを特徴とする、請求項に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記アッパーメンバ(18)の前記シーム溶接(W1(a))および前記ロアメンバ(19)の前記シーム溶接(W1(b))の端部間がスポット溶接(W2(f))され、このスポット溶接(W2(f))は、略水平な前記アッパーメンバ(18)の前端と前下りの前記ロアメンバ(19)の後端との接続部に配置されることを特徴とする、請求項に記載の自動車の車体構造。
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