JP2015139274A - ケーブル健全性評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電対回路のケーブルの健全性をより詳細に評価できるケーブル健全性評価方法を提供することである。
【解決手段】
熱電対11を形成する異なる二種の金属から引き出され、熱電対11で検出した検出信号を測定装置13に伝送する二種の金属と同じ金属で形成されたケーブル12a、12bに測定装置13側から電圧又は電流を印加し、測定装置13側から見たインピーダンスを測定し、測定したインピーダンスの特性が予め定めた基準値の範囲内にあるか否かを判定し、ケーブル12a、12bの絶縁体の劣化の有無に起因するケーブル12a、12bの健全性を評価する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱電対で検出された検出信号をケーブルを介して測定装置に伝送する熱電対回路のケーブルの健全性を評価するケーブル健全性評価方法に関する。
熱電対は異なる二種の金属で形成され、異種金属の接点間の温度差によって熱起電力が生じるゼーベック効果を利用した温度センサである。熱電対は劣悪な環境下であっても安定して温度を測定できることが要求される。
そこで、熱電対が劣化したかどうかや、劣化した程度を判断するために、診断電流を流して熱電対の抵抗値を検知するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、熱電対の設置状態が異常になったことを検出できるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特表2003−510731号公報 特開2008−254017号公報
しかし、熱電対の抵抗値に有意な変化がない場合であっても、熱電対で検出した温度挙動が大きく変動する場合があり、また、温度挙動が大きく変動した場合であっても、正常な状態に戻ることもある。このように、熱電対回路の異常状態は抵抗値の変化や温度挙動だけでは捉えられない。従って、熱電対の抵抗値の変化や温度挙動だけで、熱電対回路の故障と判断する目安を定めることは難しい。
熱電対の抵抗値の変化や温度挙動の変動は、熱電対自体の異常ではなく熱電対回路のケーブルの影響であるとも考えられる。例えば、熱電対回路のケーブルが設置されている環境が湿潤状態や乾燥状態を繰り返す環境下である場合にケーブルの特性が変化して起こり得るとも考えられる。特に、熱電対が取り替えの難しい箇所に設置されており、熱電対回路のケーブルが長い場合には、熱電対で検出した温度挙動はケーブルの影響を受け易いと考えられる。そこで、熱電対回路のケーブルの健全性を適正に評価できることが望まれている。
本発明の目的は、熱電対回路のケーブルの健全性をより詳細に評価できるケーブル健全性評価方法を提供することである。
本発明のケーブル健全性評価方法は、熱電対を形成する異なる二種の金属から引き出され、前記熱電対で検出した検出信号を測定装置に伝送する前記二種の金属と同じ金属で形成されたケーブルの健全性を評価するケーブル健全性評価方法において、前記測定装置側から前記ケーブルに電圧又は電流を印加し、前記測定装置側から見たインピーダンスを測定し、前記測定したインピーダンスの特性が予め定めた基準値の範囲内にあるか否かを判定し、前記ケーブルの絶縁体の劣化の有無に起因する前記ケーブルの健全性を評価することを特徴とする。
本発明によれば、熱電対回路が置かれている環境下で変化する可能性のあるケーブルのインピーダンスを測定し、インピーダンスの特性が予め定めた基準値の範囲内にあるか否かを判定するので、熱電対回路のケーブルの健全性をより詳細に評価できる。
本発明の実施形態に係るケーブル健全性評価方法の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係るケーブル健全性評価方法が適用される熱電対回路の一例の回路構成図。 本発明の実施形態における熱電対回路のケーブルの断線傾向(線抵抗の増加)についてのインピーダンス特性の一例の説明図。 本発明の実施形態における熱電対回路のケーブル間に発生したガルバニ電池の影響についての説明図。 本発明の実施形態における熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した特性図。 本発明の実施形態において熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合のインピーダンス特性により熱電対回路のケーブルが正常であるか否かを判定する一例の説明図。 本発明の実施形態における熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合のケーブルの絶縁劣化の位置を判定する一例の説明図。 本発明の実施形態におけるケーブルの絶縁劣化の位置を判定する他の一例の説明図。 図3(a)に示した回路構成図の熱電対回路のケーブルの断線傾向(線抵抗の増加)をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性の特性図。 図3(a)に示した回路構成図のガルバニ電池が発生した場合のインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合の特性図。 本発明の実施形態における熱電対回路のケーブルの劣化として、断線傾向(線抵抗の増加)、短絡傾向(線間抵抗の減少)、ケーブル間のガルバニ電池が発生した場合の影響についての説明図。 本発明の実施形態における熱電対回路のケーブルのインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性に基づいてケーブルの絶縁劣化の程度を判定する一例の説明図。 本発明の実施形態における熱電対回路のケーブルのインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性に基づいてケーブルの絶縁劣化の位置を判定する一例の説明図。
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の実施形態に係るケーブル健全性評価方法の一例を示すフローチャート、図2は本発明の実施形態に係るケーブル健全性評価方法が適用される熱電対回路の一例の回路構成図である。
図2において、本発明の実施形態の熱電対回路は、原子力発電所の原子炉格納容器PCV(Primary Containment Vessel)に熱電対11が設置され、熱電対11で検出された検出信号(温度)はケーブル12a、12bにより測定装置13に伝送される。ケーブル12a、12bは、中継端子台14を介して原子炉格納容器PCVの貫通部の内側に設置されたペネ内側端子台15に接続され、原子炉格納容器PCVの貫通部(PCVペネ)16を通り原子炉格納容器PCVの外側の原子炉建屋R/B(Reactor Building)のペネ外側端子台17に接続され、さらに、中央操作室の測定装置13に接続される。
熱電対11は原子炉格納容器PCVの内部温度を検出するものであり、例えば、異なる二種の金属が銅とコンスタンタンであるT型熱電対を採用している。ケーブル12a、12bは熱電対11の二種の金属と同じ金属で形成されており、例えばケーブル12aが銅であり、ケーブル12bがコンスタンタンである。
このように、本発明の実施形態の熱電対回路は、原子炉格納容器PCV、つまり取り替えの難しい箇所に設置され、しかも、熱電対回路のケーブル12a、12bが長い。また、ケーブル12a、12bは異種の金属(銅、コンスタンタン)であり、湿潤環境下に設置されることから、ケーブル12a、12bの電気的特性が湿潤環境下の影響を受けて変化する可能性がある。
そこで、本発明の実施形態では熱電対回路のインピーダンスを測定し、測定したインピーダンスの特性が予め定めた基準値の範囲内にあるか否かを判定し、ケーブルの絶縁体の劣化の有無に起因するケーブルの健全性を評価するようにした。
図1において、本発明の実施形態に係るケーブル健全性評価方法では、まず、熱電対回路のケーブル12a、12bに電圧又は電流を印加する(S1)。すなわち、測定装置13側から試験用の電圧又は試験用の電流を熱電対回路のケーブル12a、12bに印加する。そして、電圧を印加したときはケーブル12a、12bに流れる電流を測定し、電流を印加したときはケーブル12a、12b間の電圧を測定する。
次に、熱電対回路のインピーダンスを測定する(S2)。熱電対回路のインピーダンスZは、試験用の電圧Vrを印加したときは計測されたケーブル12a、12bに流れる電流Iを用いて、Z=Vr/Iとして求める。一方、試験用の電流Irを印加したときは計測されたケーブル12a、12b間の電圧Vを用いて、Z=V/Irとして求める。
そして、インピーダンス特性が基準値の範囲内にあるかどうかを判定する(S3)。ステップS2で求めたインピーダンスは、周波数(角周波数ω)の関数で示されるので、周波数を変化させたときのインピーダンス特性が予め定めた基準値の範囲内にあるかどうかを判定する。予め定めた基準値の範囲については後述する。
ステップS3の判定で、インピーダンス特性が予め定めた基準値の範囲内にあるときは、ケーブルは正常であると評価する(S4)。一方、インピーダンス特性が予め定めた基準値の範囲内にないときは、ケーブルは劣化していると評価する(S4)。ケーブルが劣化していると評価したときは、その熱電対回路の熱電対から検出される検出信号(温度)は監視制御に使用しないとか、熱電対回路の取り替えを検討することになる。
次に、インピーダンス特性の予め定めた基準値の範囲について説明する。熱電対回路のケーブル12a、12bの劣化として、ケーブル12a、12bの断線傾向(線抵抗の増加)、異種金属であるケーブル12a、12b間に発生したガルバニ電池の影響が考えられる。
まず、熱電対回路のケーブルの断線傾向(線抵抗の増加)について検討する。図3は、熱電対回路のケーブルの断線傾向(線抵抗の増加)についてインピーダンス特性の一例の説明図であり、図3(a)は熱電対回路のケーブル12aの一部が断線傾向となった場合を示す回路構成図、図3(b)は断線傾向のインピーダンス特性の特性図である。図3(b)ではインピーダンス特性を周波数を変数とした場合を示している。
例えば、図3(a)に示すように、ケーブル12a、12bの長さが300mであり、測定装置13側から295mで熱電対側から5mの位置の抵抗をRaとし、抵抗Raの値を変化させて、測定装置側から見たインピーダンスZを測定し、ケーブル12aが断線傾向にある場合のインピーダンスZの特性を検討する。抵抗Raが0のときは断線傾向は無しであり、抵抗Raが∞のときは断線である。抵抗Raを0Ω〜10kΩに変化させたときの測定装置側から見たインピーダンス特性を図3(b)に示す。
いま、測定装置側から見たインピーダンスZをZ=Re−jImとする。そして、以下の説明では、縦軸にインピーダンスZの絶対値|Z|、横軸に周波数をとり、周波数ωをある値から小さくなる方向に変化させてインピーダンス特性を表すこととする。抵抗Raが0Ωのときは、図3(b)の曲線S1に示すように、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、ケーブルの導体抵抗R1 にほぼ等しくなる。断線傾向となって抵抗Raが発生すると、図3(b)の曲線S2に示すように、インピーダンスZの特性は、その絶対値|Z|が大きくなる。さらに、断線傾向が進行すると、図3(b)の曲線S3に示すように、インピーダンスZの特性は、その絶対値|Z|がさらに大きくなる。このように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raが大きくなるにつれて、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、その絶対値|Z|が大きくなる。
次に、熱電対回路の異種金属であるケーブル12a、12b間に発生したガルバニ電池の影響について検討する。図4は、熱電対回路のケーブル間に発生したガルバニ電池の影響についての説明図であり、図4(a)は熱電対回路のケーブル12a、12b間にガルバニ電池が発生した場合を示す回路構成図、図4(b)はガルバニ電池の内部インピーダンスの等価回路の一例を示す回路図、図4(c)はガルバニ電池が発生したケーブルのインピーダンスの計算式の説明図、図4(d)はガルバニ電池が発生した場合のインピーダンス特性の特性図である。図4(d)ではインピーダンス特性を周波数を変数とした場合を示している。
いま、図4(a)に示すように、ケーブル12a、12bの長さが300mであり、その間の3mに渡り水道水により浸漬させた。これによりガルバニ電池18を発生させることにした。ガルバニ電池とは各電極表面で生じる電気化学反応の平衡電位(標準酸化還元電位)の差異に起因する電池のことであり、電極が水溶液や水膜等の電解質を介して導通している場合に形成される。熱電対における熱起電力とは別物である。すなわち、ガルバニ電池は異種の電気伝導体の相が直列につながっていて、そのうち少なくとも1つがイオン伝導体の相であり、かつ両端の相が同じ化学的組成の電子伝導体である電気化学的な系であり、銅とコンスタンタンの導体間で発生すると考えられる。カルバニ電池には必ず内部インピーダンスがある。
図4(b)に示すように、ガルバニ電池の内部インピーダンスは、ケーブル12a、12bの線間抵抗Rxとガルバニ電池容量成分Cとの並列回路に導体抵抗R1を直列接続したものとして示される。そうすると、測定装置側から見たインピーダンスZは、図4(c)に示すように、以下の(1)式で示される。
Z=Z’−jZ”
=R1+Rx/(1+ωRx){ωRxC/(1+ωRx)} …(1)
そして、周波数ωをある値から小さくなる方向に変化させると、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、図4(d)に示すように、周波数が小さくなるにつれてインピーダンスZの絶対値|Z|は大きくなる特性となる。
図5は熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した特性図である。図5では縦軸をインピーダンスの実部Reとし、横軸を周波数として示している。図5において、曲線G1、G2は、ケーブルが絶縁劣化している場合のインピーダンス特性の一例を示し、曲線G3はケーブルが正常である場合のインピーダンス特性の一例を示している。
熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合には、熱電対回路のケーブルが正常であるか否かは、周波数を変化させたときのインピーダンスの実部Reの軌跡に注目して判断する。これは、ケーブル12a、12bにカルバニ電池が発生しているときは、図4(c)に示すように、インピーダンスの実部Re(Z’)は周波数が小さくなるにつれて大きくなる特性を示すので、その特性に注目する。
図6は、熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合のインピーダンス特性により熱電対回路のケーブルが正常であるか否かを判定する一例の説明図である。図6に示すインピーダンス特性は、図5の曲線G2の低周波領域(0.1〜40Hz)におけるインピーダンス特性である。所定の低周波数領域(0.1〜40Hz)内で周波数変動に伴うインピーダンスの実部Reの変動分ΔReが予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かで、熱電対回路のケーブルが正常であるか否かを判定する。これは、インピーダンスの実部Re(Z’)は周波数が小さくなるにつれて大きくなる特性を示すからである。
図6に示すように、例えば、低周波領域(0.1〜40Hz)におけるインピーダンスの実部Reの変動分ΔReが基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かで判定するようにしている。この場合、図5の曲線G2のインピーダンスの実部Reの変動分ΔReは低周波領域(0.1〜40Hz)で基準値ΔRrefを逸脱しているので、ケーブルは絶縁劣化していると判定する。図5の曲線G1、G3のインピーダンス特性についても同様に判定する。なお、ケーブルが正常である曲線G3の場合は、インピーダンスの実部Re(Z’)は周波数が小さくなっても一定であるので、曲線G2のインピーダンスの実部Reの変動分ΔReは低周波領域(0.1〜40Hz)で基準値ΔRrefの範囲内である。
以上の説明では、所定の低周波数領域として、0.1〜40Hzとしたが、0Hzを除いた100Hz以下の周波数であってもよい。周波数を低くすると、基準値ΔRrefを大きく設定できるので判定の精度が向上するが、判定に時間がかかることになる。実用的には商用周波数(50Hz、60Hz)を除いた0.1〜100Hzの範囲が望ましい。
また、周波数変動に伴うインピーダンスの実部Reの変動分ΔReとしたが、インピーダンスの絶対値|Z|としてもよい。これは、低周波領域では、インピーダンスの実部Reとインピーダンスの絶対値|Z|とはほぼ等しくなるからである。
次に、熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合のケーブルの絶縁劣化の位置を判定する場合について説明する。図7は、本発明の実施形態における熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合のケーブルの絶縁劣化の位置を判定する一例の説明図であり、図7では、ガルバニ電池が発生した位置を変化させたときのインピーダンス特性の特性図を示している。
図4に示した場合と同様に、ケーブル12a、12bの長さが300mであり、ケーブル12a、12b間の熱電対11からXの位置に3mに渡り、水道水により浸漬させてガルバニ電池18を発生させ、熱電対11の先端からガルバニ電池18の位置までの距離Xが200mのとき、100mのとき、15mのときのインピーダンスを測定した。
図7において、曲線H1は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが15mのときのインピーダンス特性の軌跡であり、曲線H2は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが100mのときのインピーダンス特性の軌跡、曲線H3は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが200mのときのインピーダンス特性の軌跡である。
熱電対11の先端からガルバニ電池18までの距離が長くなると、測定装置13からの距離が短くなるのでインピーダンスの実部Reが小さくなる。つまり、ガルバニ電池の位置までの距離Xが15mのときのインピーダンスの実部Reは大きく、距離Xが100m、200mと長くなるにつれて、インピーダンスの実部Reは小さくなる。このように、熱電対回路のケーブル温度誤差T−T0と温度指示値Tとの関係を示すグラフ12a、12bのインピーダンスZの実部Reの大きさや軌跡を判断することにより、ケーブルの絶縁劣化の位置を判定できる。
また、測定装置13が計測した温度指示値Tと熱電対11の周囲の雰囲気温度T0との温度誤差T−T0によっても熱電対11の先端からガルバニ電池18までの距離Xを推定できる。図8は、本発明の実施形態におけるケーブルの絶縁劣化の位置を判定する他の一例の説明図である。
図8において、曲線I1は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが15mのときの温度誤差T−T0の軌跡であり、曲線I2は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが100mのときの温度誤差T−T0の軌跡、曲線I3は熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが200mのときの温度誤差T−T0の軌跡である。
図8に示すように、熱電対11の先端からガルバニ電池18までの距離が長くなると、熱電対11の周囲の雰囲気温度T0に関係なく温度誤差T−T0が大きくなる。熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが15mのときは、熱電対11の周囲の雰囲気温度T0が50℃〜200℃で変化しても、温度誤差T−T0は約5℃である。同様に、熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが100mのときは、熱電対11の周囲の雰囲気温度T0が50℃〜200℃で変化しても、温度誤差T−T0は約25℃であり、熱電対の先端からガルバニ電池の位置までの距離Xが200mのときは、熱電対11の周囲の雰囲気温度T0が50℃〜200℃で変化しても、温度誤差T−T0は約80℃である。
このように、測定装置13が計測した温度指示値Tと熱電対11の周囲の雰囲気温度T0との温度誤差T−T0を判断することにより、ケーブルの絶縁劣化の位置を判定できる。
以上の説明では、熱電対回路のインピーダンス特性を周波数を変数として表した場合について説明したが、インピーダンス特性をナイキスト線図で表現してもよい。
図9は、図3(a)に示した回路構成図の熱電対回路のケーブルの断線傾向(線抵抗の増加)をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性の特性図である。
いま、測定装置側から見たインピーダンスZをZ=Re−jImとする。そして、以下の説明では、縦軸に虚軸Im、横軸に実軸Reをとり、周波数ωを0〜∞の範囲で変化させてナイキスト線図でインピーダンス特性を表すこととする。抵抗Raが0Ωのときは、図9の曲線C1に示すように、測定装置側から見たインピーダンスZの特性はほぼ0である。抵抗Raが100Ωのときは、図9の曲線C2に示すように、インピーダンスZの特性は第1象限で非常に小さい半円の円弧を描く。抵抗Raが1kΩのときは、図9の曲線C3に示すように、インピーダンスZは第1象限で小さい半円の円弧を描く。抵抗Raが10kΩのときは、図9の曲線C4に示すように、インピーダンスZは第1象限で大きな半円の円弧を描く。このように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raが大きくなるにつれて、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、第1象限で大きな半円の円弧を描く。
次に、熱電対回路の異種金属であるケーブル12a、12b間に発生したガルバニ電池の影響について検討する。図10は、図3(a)に示した回路構成図のガルバニ電池が発生した場合のインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合の特性図である。ガルバニ電池が発生した場合には、測定装置側から見たインピーダンスZは、前述の(1)式で示されるので、周波数ωを0〜∞の範囲で変化させると、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、図10に示すように第1象限で半円の円弧を描く。
図11は、熱電対回路のケーブルの劣化として、断線傾向(線抵抗の増加)、短絡傾向(線間抵抗の減少)、ケーブル間のガルバニ電池が発生した場合の影響についての説明図である。図11では、ガルバニ電池の発生、かつ、ケーブル12a、12bの断線傾向(線抵抗の増加)に加え、ケーブル12a、12b間の短絡傾向による影響も考慮している。
すなわち、図11(a)は熱電対回路のケーブル12aの一部が断線傾向でケーブル12a、12b間が短絡傾向であり熱電対回路のケーブル12a、12b間にガルバニ電池が発生した場合を示す回路構成図、図11(b)は断線傾向または短絡傾向でありガルバニ電池が発生した場合のインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合の特性図である。
図11(a)に示すように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raや熱電対回路のケーブル12a、12b間に発生したガルバニ電池18に加え、ケーブル12a、12bの短絡傾向を示す抵抗Rbも考慮している。その場合のインピーダンス特性は、図11(b)に示すようになる。
例えば、低負荷(電流が流れにくい高抵抗負荷)ではガルバニ電池の高い電圧が維持される状態となるのでガルバニ電池容量成分Cは大きくなる。一方、高負荷(電流が多く流れる低負荷回路)ではガルバニ電池の電圧が低下するので、ガルバニ電池容量成分Cは小さくなる。
このように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raやケーブル12a、12bの短絡傾向を示す抵抗Rbが小さい高負荷回路では、インピーダンス特性は曲線E1に示すように、半円の円弧状は小さくなり(容量成分C小)、抵抗Raや抵抗Rbが大きい低抵抗負荷では、インピーダンス特性は曲線E2に示すように、半円の円弧状は大きくなる(容量成分Cが大)。
以上述べた断線傾向(線抵抗の増加)、ケーブル間の短絡傾向(線間抵抗の減少)、ケーブル間のガルバニ電池が発生した場合のインピーダンス特性から、ケーブルの絶縁体の劣化の有無に起因するケーブルの健全性を評価する。
図12は本発明の実施形態における熱電対回路のケーブルのインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性に基づいてケーブルの絶縁劣化の程度を判定する一例の説明図であり、図12(a)はケーブルが正常である場合のインピーダンス特性の一例を示す特性図、図12(b)はケーブルが絶縁劣化している場合のインピーダンス特性の一例を示す特性図、図12(c)はインピーダンス特性が予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かを判定する一例の説明図である。
熱電対回路のケーブルが正常であるか否かは、インピーダンス特性の第1象限のインピーダンスの軌跡に注目して判断する。これは、前述したように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raについては、図9に示すように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raが大きくなるにつれて、測定装置側から見たインピーダンスZの特性は、第1象限で大きな半円の円弧を描くからである。また、ガルバニ電池が発生しているときも、図10に示すように第1象限で半円の円弧を描くからである。
図12(a)に示す熱電対回路のインピーダンス特性や、図12(b)に示す熱電対回路のインピーダンス特性に対して、第1象限のインピーダンスの軌跡部分X1、X2を取り出し、第1象限のインピーダンスの軌跡部分X1、X2が予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かを判定する。すなわち、周波数の変化に伴い変化したインピーダンス特性(第1象限のインピーダンスの軌跡部分X1、X2)が予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かを判定する。
図12(c)に示すように、第1象限のインピーダンスの軌跡部分Xに対して、インピーダンスZの実部Reが予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるか否かを判定する。これは、ケーブル12a、12bが断線傾向を示すとき、ケーブル12a、12bが短絡傾向を示すとき、ガルバニ電池が発生しているときのいずれの場合であっても、第1象限でほぼ半円の円弧を描くので、それを判定するためである。図12(a)に示す熱電対回路のインピーダンス特性では、第1象限のインピーダンスの軌跡が小さくインピーダンスZの実部Reが予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にあるのでケーブルは正常であると判定する。一方、図12(b)に示す熱電対回路のインピーダンス特性では、第1象限のインピーダンスの軌跡が大きくインピーダンスZの実部Reが予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にないのでケーブルは絶縁劣化していると判定する。図12(c)では、第1象限のインピーダンスの軌跡が小さくインピーダンスZの実部Reが予め定めた基準値ΔRrefの範囲内にある図12(a)に示す熱電対回路のインピーダンス特性を示している。
基準値ΔRrefは、ケーブルに発生した絶縁劣化が熱電対で検出した検出信号(温度)に与える影響(温度誤差)の許容範囲を満たすように定める。例えば、熱電対回路(熱電対11やケーブル12a、12b)が湿潤環境に置かれる場合には、ケーブル12a、12bが断線傾向や短絡傾向を示すだけでなく、ケーブルにガルバニ電池が発生することが予想されるので、ケーブルに発生したガルバニ電池が熱電対で検出した検出信号に与える影響の許容範囲に定める。
これにより、例えば、熱電対回路(熱電対11やケーブル12a、12b)が湿潤環境に置かれ、ケーブル12a、12bが断線傾向や短絡傾向を示すとき、あるいはガルバニ電池が発生しているときのいずれの場合であっても、ケーブルの絶縁体の劣化の有無に起因するケーブルの健全性を評価できる。
以上の説明では、周波数変動に伴うインピーダンスの実部Reの変動分ΔReとしたが、インピーダンスの絶対値|Z|としてもよい。これは、低周波領域では、インピーダンスの実部Reとインピーダンスの絶対値|Z|とはほぼ等しくなるからである。
次に、測定したインピーダンスの特性をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性に基づいてケーブルの絶縁劣化の位置を判定する場合について説明する。図13は、熱電対回路のケーブルのインピーダンス特性をナイキスト線図を用いて表した場合のインピーダンス特性に基づいてケーブルの絶縁劣化の位置を判定する一例の説明図である。
図13において、曲線F1は熱電対11の先端からガルバニ電池18の位置までの距離Xが200mのときのインピーダンス特性の軌跡であり、計測装置13側からの直流抵抗(線抵抗Raに相当)は302Ωである。曲線F2は熱電対11の先端からガルバニ電池18の位置までの距離Xが100mのときのインピーダンス特性の軌跡であり、計測装置13側からの直流抵抗(線抵抗Raに相当)は318Ωである。曲線F3は熱電対11の先端からガルバニ電池18の位置までの距離Xが15mのときのインピーダンス特性の軌跡であり、計測装置13側からの直流抵抗(線抵抗Raに相当)は324Ωである。なお、曲線F2、F3の曲線F2’、F3’部分は測定装置13からガルバニ電池18までのケーブルのLCR分により生じるインピーダンス軌跡である。
熱電対11の先端からガルバニ電池18までの距離が長くなると、前述したように、ケーブル12a、12bの断線傾向を示す抵抗Raを増加させたことと同じようになり、ガルバニ電池容量成分Cが大きくなり、図11(b)で示したように、半円の円弧が大きくなる。また、ガルバニ電池18の位置が熱電対11の先端から遠いほど半円の円弧が大きくなると温度指示値が高くなる。これは、半円の円弧が大きいときはガルバニ電池容量成分Cが大きく高い電圧を維持し、測定装置13での検出信号が大きな値を示すことになるからである。例えば、測定時の室温が22℃のとき、熱電対11の先端からガルバニ電池18の位置までの距離Xが200mのときは約80℃を示し、距離Xが100mのときは約50℃を示し、距離Xが15mのときは約30℃を示した。
このように、熱電対回路のケーブル12a、12bのインピーダンスZの実部Re及び半円の円弧の大きさを判断することにより、ケーブルの絶縁劣化の位置を判定できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…熱電対、12…ケーブル、13…測定装置、14…中継端子台、15…ペネ内側端子台、16…PCVペネ、17…ペネ外側端子台、18…ガルバニ電池

Claims (4)

  1. 熱電対を形成する異なる二種の金属から引き出され、前記熱電対で検出した検出信号を測定装置に伝送する前記二種の金属と同じ金属で形成されたケーブルの健全性を評価するケーブル健全性評価方法において、
    前記測定装置側から前記ケーブルに電圧又は電流を印加し、
    前記測定装置側から見たインピーダンスを測定し、
    前記測定したインピーダンスの特性が予め定めた基準値の範囲内にあるか否かを判定し、
    前記ケーブルの絶縁体の劣化の有無に起因する前記ケーブルの健全性を評価することを特徴とするケーブル健全性評価方法。
  2. 前記熱電対及び前記ケーブルは湿潤環境に置かれたものであり、前記予め定めた基準値の範囲は、前記ケーブルに発生したガルバニ電池が前記熱電対で検出した検出信号に与える影響の許容範囲であることを特徴とする請求項1記載のケーブル健全性評価方法。
  3. 前記測定したインピーダンスの特性に基づいて前記ケーブルの絶縁劣化の程度を判定することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のケーブル健全性評価方法。
  4. 前記測定したインピーダンスの特性に基づいて前記ケーブルの絶縁劣化の位置を判定することを特徴とする請求項1乃至3記載のケーブル健全性評価方法。
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