JP2015138914A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加工寸法のバラツキを抑えることができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体装置の製造方法は、半導体基板の第1、第2領域上に第1、第2被エッチング層を積層形成し、第1領域の第1被エッチング層上に第1パターンを形成し、第1パターンを覆うSW絶縁膜を形成し、SW絶縁膜上に埋設膜を形成し、埋設膜とSW絶縁膜をエッチバックして第1パターンの上面を露出させ、埋設膜と第1パターンを選択的に除去して第1被エッチング層を露出させるとともにSW絶縁膜の第1上面より低い位置の第2上面を露出させ、SW絶縁膜をエッチバックして第2上面下の第1被エッチング層を露出させ、SW絶縁膜をマスクとして第1被エッチング層を選択的に除去し、第1被エッチング層が除去された第2領域の第2被エッチング層上に第2パターンを形成し、第1被エッチング層と第2パターンをマスクとして、第2エッチング層を選択的に除去する。
【選択図】図12B

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ダブルパターニングと呼ばれる技術を利用する半導体装置の製造方法に関する。
液浸露光技術の限界解像度を超える加工寸法を実現する技術として、ダブルパターニング技術が開発された。その一つに自己整合ダブルパターニングリソグラフィ(SADPL:Self-aligned Double Patterning Lithography)がある(例えば、特許文献1又は2参照)。
SADPLでは、まず、コアパターンを形成し、その両側壁にスペーサを形成する。その後、コアパターンを除去し、残ったスペーサをマスクとして利用する。この方法によれば、コアパターンのピッチの1/2ピッチでの加工を実現することが可能になる。SADPLは、例えば、特許文献3の図2に示されるビット配線15のような同一パターンが一定の間隔で繰り返し配置される繰り返しパターンを形成する場合に適している。この様な繰り返しパターンの形成にSADPLを用いれば、プロセス最小加工寸法を約20nmにまで縮小することができる。
特表2013−502726号公報 特開2010−080944号公報 特開2012−84738号公報
コアパターンの両側壁へのスペーサの形成は、コアパターンを覆うように全面に形成されたスペーサ膜をエッチバックすることにより行われる。このエッチバックにはドライエッチング装置が用いられる。
ドライエッチング装置は、ウェハの表面に対してイオンが垂直に入射するよう構成されている。しかしながら、実際の装置では、ウェハが搭載されるステージ(電極)の中心方向へ向かってイオンの照射方向が傾く傾向がある。このため、ウェハの周縁部では、ウェハに対して傾きを持って入射するイオンの割合が多くなる。
斜めに入射するイオンの割合が多い領域では、コアパターンの延在方向に応じて、その両側に位置するスペーサフィルムの2つの領域へのイオン照射量に違いが生じることがある。これは、斜めに入射するイオンに対してコアパターンが障害物となるからである。その結果、コアパターンの両側に形成されるスペーサの大きさに違いが生じ、その後の加工寸法にバラツキをもたらす。
したがって、加工寸法のバラツキを抑えることができる半導体装置の製造方法の提供が求められている。
本発明の一実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の第1と第2の領域上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、前記半導体基板上の第1の領域上の前記第1の被エッチング層上に第1パターンを形成する工程と、前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1の被エッチング層を露出させるとともに、既に露出している前記サイドウォール絶縁膜の第1の上面よりも低い位置にある前記サイドウォール絶縁膜の第2の上面を露出させる工程と、前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第2の上面の下に位置する前記第1の被エッチング層を露出させる工程と、前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、前記第1の被エッチング層が選択的に除去された前記半導体基板上の第2の領域上にある前記第2の被エッチング層上に第2パターンを形成する工程と、前記第1の被エッチング層と前記第2パターンをマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする。
本発明の他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の第1と第2の領域上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、前記半導体基板上の第1の領域上の前記第1の被エッチング層上に、第1方向に延伸するライン部が前記第1方向とは垂直な第2方向に繰り返し配置された平行パターンを構成する第1パターンを形成する工程と、前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1パターンが配置された以外の領域に前記サイドウォール絶縁膜を露出させる工程と、前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜が露出した領域内に前記第1の被エッチング層が露出する様に前記サイドウォール絶縁膜の一部をエッチバックする工程と、前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、前記第1の被エッチング層が選択的に除去された前記半導体基板上の第2の領域上にある前記第2の被エッチング層上に第2パターンを形成する工程と、前記第1の被エッチング層と前記第2パターンをマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする。
本発明のさらに他の実施の形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、前記半導体基板上に平行に走る複数のライン状の蛇行パターンであって、前記複数のライン状の蛇行パターンの各々が一定周期の蛇行を複数回有する第1パターンを形成する工程と、前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1の被エッチング層を露出させるとともに、既に露出している前記サイドウォール絶縁膜の第1の上面よりも低い位置にある前記サイドウォール絶縁膜の第2の上面を露出させる工程と、前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第2の上面の下に位置する前記第1の被エッチング層を露出させる工程と、前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、前記第1の被エッチング層をマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする。
本発明によれば、加工寸法のバラツキを抑えた半導体装置の製造方法を提供することができる。
関連する半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 図1Aに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1B1に対応する平面図である。 図1B1及び図1B2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1Cに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1D1に対応する平面図である。 図1D1及び図1D2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1E1に対応する平面図である。 図1E1及び図1E2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1F1に対応する平面図である。 図1F1及び図1F2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1G1に対応する平面図である。 図1G1及び図1G2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1Hに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図1I1に対応する平面図である。 発明者による改善技術に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 図2Aに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Bに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Cに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Dに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Eに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Fに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図2Gに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 改善技術において問題が生じる理由を説明するための図であって、図2Cに示す工程に対応する工程を説明するための断面図である。 図3Cに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図3Dに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図3Eに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図3Fに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図3Gに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 図4Aに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4B1に対応する平面図である。 図4B1及び図4B2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4Cに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4Dに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4Eに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4F1に対応する平面図である。 図4F1及び図4F2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4G1に対応する平面図である。 図4G1及び図4G2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4Hに示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4I1に対応する平面図である。 図4I1及び図4I2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4J1に対応する平面図である。 図4J1及び図4J2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4K1に対応する平面図である。 図4K1及び図4K2に示す工程に続く工程を説明するための断面図である。 図4L1に対応する平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法が適用される半導体装置を模式的に示す平面図である。 図5に示す半導体装置の一部分の概略構成を示す平面図である。 図6AにおけるI−I’線断面図である。 図6AにおけるII−II’線断面図である。 図6AにおけるIII−III’−III”線断面図である。 図6AにおけるIV−IV’線断面図である。 図5及び図6A〜図6Eに示す半導体装置の製造工程を説明するための図であって、図6Aの破線で示す領域に対応する部分を示す平面図である。 図7AにおけるI−I’線断面図である。 図7AにおけるII−II’線断面図である。 図7AにおけるIII−III’線断面図である。 図7AにおけるIV−IV’線断面図である。 図7A〜図7Eに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図8AにおけるI−I’線断面図である。 図8AにおけるII−II’線断面図である。 図8AにおけるIII−III’線断面図である。 図8AにおけるIV−IV’線断面図である。 図8A〜図8Eに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図9AにおけるI−I’線断面図である。 図9AにおけるII−II’線断面図である。 図9AにおけるIII−III’線断面図である。 図9AにおけるIV−IV’線断面図である。 図9A〜図9Eに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図10AにおけるI−I’線断面図である。 図10AにおけるII−II’線断面図である。 図10A〜図10Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図11AにおけるI−I’線断面図である。 図11AにおけるII−II’線断面図である。 図11A〜図11Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図12AにおけるI−I’線断面図である。 図12AにおけるII−II’線断面図である。 図12A〜図12Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図13AにおけるI−I’線断面図である。 図13AにおけるII−II’線断面図である。 図13A〜図13Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図14AにおけるI−I’線断面図である。 図14AにおけるII−II’線断面図である。 図14A〜図14Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図15AにおけるI−I’線断面図である。 図15AにおけるII−II’線断面図である。 図15A〜図15Cに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図16AにおけるI−I’線断面図である。 図16AにおけるII−II’線断面図である。 図16AにおけるIII−III’線断面図である。 図16A〜図16Dに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図17AにおけるI−I’線断面図である。 図17AにおけるII−II’線断面図である。 図17AにおけるIII−III’線断面図である。 図17A〜図17Dに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図18AにおけるI−I’線断面図である。 図18AにおけるII−II’線断面図である。 図18AにおけるIII−III’線断面図である。 図18A〜図18Dに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図19AにおけるI−I’線断面図である。 図19AにおけるII−II’線断面図である。 図19AにおけるIII−III’線断面図である。 図19AにおけるIV−IV’線断面図である。 図19A〜図19Eに示す工程に続く工程を説明するための平面図である。 図20AにおけるI−I’線断面図である。 図20AにおけるII−II’線断面図である。 図20AにおけるIII−III’線断面図である。 図20AにおけるIV−IV’線断面図である。 図20A〜図20Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるI−I’線に対応する位置の断面図である。 図20A〜図20Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるII−II’線に対応する位置の断面図である。 図20A〜図20Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるIII−III’線に対応する位置の断面図である。 図20A〜図20Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるIV−IV’線に対応する位置の断面図である。 図21B〜図20Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるI−I’線に対応する位置の断面図である。 図21A〜図21Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるII−II’線に対応する位置の断面図である。 図21A〜図21Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるIII−III’線に対応する位置の断面図である。 図21A〜図21Eに示す工程に続く工程を説明するための図であって、図20AにおけるIV−IV’線に対応する位置の断面図である。 ビット線を蛇行させる理由の一つを説明するための平面図である。 図23AのI−I’線断面図である。 図23Bに示す工程に続く工程によって得られる被エッチング基材の状態を示す断面図である。 左図はレチクル作成時の描画図面、右図は対応するウェハ上の転写パターンを示す図である。 左図はレチクル作成時の描画図面、右図は対応するウェハ上の転写パターンを示す図であって、図25Aよりも描画単位が大きい場合を示す図である。
本発明の理解を容易にするため、まず、発明者が検討した関連技術とその問題点について説明する。
図1A〜図1I2は、特許文献2に記載された技術に類似する関連技術に係るダブルパターニング技術を用いた半導体装置の製造方法(マスク形成工程)を説明するための図である。
まず、図1Aに示すように、被エッチング基材101上にα−C(アモルファスカーボン)膜102、シリコン窒化膜103、第1反射防止膜(BARC:Bottom Anti-Reflection Coating)104、第2反射防止膜(Si含有BARC)105及びArFエキシマレーザ用レジストパターン(ArFレジストパターン)106を順次積層形成する。ここで、被エッチング基材101は、半導体基板又はその上に形成された半導体層若しくは金属層等である。
次に、図1B1及び図1B2に示すように、ArFレジストパターン106をマスクとして、第2反射防止膜105をエッチングし、続けて第1反射防止膜104をエッチングする。その後、ArFレジストパターン106及び第2反射防止膜105は、除去される。パターンが転写された第1反射防止膜104が(有機膜)コアパターン104aとなる。なお、図1B1は、図1B2のI−I’線断面図である(以降に参照する他の図についても同様である)。
次に、図1Cに示すように、コアパターン104aを覆うように全面にスペーサフィルム107を堆積させる。スペーサフィルム107としてMLD(Molecular Layer Deposition)法を用いて比較的低温(300℃程度)で形成したシリコン酸化膜(MLD酸化膜)を用いることができる。
次に、図1D1及び図1D2に示すように、コアパターン104aの両側壁にスペーサ107aが残るように、スペーサフィルム107をエッチバックする。それから、図1E1及び図1E2に示すように、コアパターン104aを除去する。
次に、図1F1及び図1F2に示すように、KrFエキシマレーザ用レジストパターン(KrFレジストパターン)108を形成する。そして、図1G1及び図1G2に示すように、スペーサ107aの不要部分をエッチング除去しスペーサパターン107bを形成する。その後、KrFレジストパターン108を除去する。こうして形成されたスペーサパターン107bのピッチ(配置間隔)は、コアパターン104aのピッチよりも小さい。スペーサパターン107bのピッチが均一になるようにコアパターン104の幅寸法等を設定すれば、そのピッチは、コアパターン104aのピッチの1/2になる。
次に、図1Hに示すように、スペーサパターン107bをマスクとしてシリコン窒化膜103をエッチングし、シリコン窒化膜パターン103aを形成する。続いて、図1I1及び図1I2に示すように、シリコン窒化膜パターン103aをマスクとしてα−C膜102をエッチングし、α−C膜パターン102aを形成する。
この後、α−C膜パターン102aをマスクとして被エッチング基材101のエッチングが行われる。
上述した関連技術では、スペーサフィルム107の加工が、シリコン窒化膜103の上で行われる。ところが、シリコン窒化膜103は、スペーサフィルム107として用いられるMLD酸化膜に対して十分に高いエッチング選択比を有していない。そのため、MLD酸化膜をエッチングする際には、シリコン窒化膜103のエッチングレートをできるだけ低く抑えるようなエッチング条件が採用される。しかしながら、シリコン窒化膜103のエッチングを抑えようとすればするほど、MLD酸化膜のエッチングは等方的に進行するようになる。このため、エッチング条件を最適化したとしても、スペーサ107a(スペーサパターン107b)の断面形状は、図1D1に見られるようなテーパ形状になってしまう。
スペーサパターン107bの断面形状は、それをマスクとして行われるシリコン窒化膜103の加工精度及びその後のα−C膜102の加工精度に大きく影響する。つまり、スペーサパターン107bの断面形状は、図1Hに示すシリコン窒化膜パターン103aの幅寸法Lに、LminからLmaxまでの大きなバラツキを生じさせる原因となる。同様に、スペーサパターン107bの断面形状は、シリコン窒化膜パターン103aの間隔S1(コアパターン104aが形成されていた領域に対応)及びS2(コアパターン104aが形成されていなかった領域に対応)についてもそれぞれバラツキを生じさせる原因となる。そして、シリコン窒化膜パターン103aに生じた寸法及び間隔のバラツキは、そのままα−C膜パターン102aの寸法及び間隔に引き継がれる。
発明者による測定では、シリコン窒化膜パターン103aに生じる寸法L及び間隔S1,S2のバラツキは、いずれも6nm程度であった。したがって、上述した関連技術は、プロセス最小加工寸法を20nmとする製品の製造への適用は極めて困難である。
そこで、発明者は検討を重ね、改善技術を得た。この改善技術では、第1反射防止膜104とシリコン窒化膜103との間にシリコン層(α−Si膜やポリシリコン膜、又は、それらの積層膜)を介在させる。シリコン層は、MLD酸化膜に対して十分大きなエッチング選択比を示す。それゆえ、シリコン層をほとんどエッチングすることなく、MLD酸化膜を異方性エッチングすることが可能となる。
図2A〜図2Hは、改善技術に係るダブルパターニング技術を用いたマスク形成工程を説明するための図である。ここで、図1A〜図1I2に示す構成要素と同一のものには同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図2Aに示すように、この改善技術では、シリコン窒化膜103と第1反射防止膜104との間にα−Si(アモルファスシリコン)膜201が形成されている。
図2B〜図2Eに示すように、関連技術と同様の工程を経て、スペーサ107aを形成する。
次に、図2Fに示すように、スペーサ107aをマスクとしてα−Si膜201をエッチングしα−Si膜パターン201aを形成する。
次に、図2Gに示すようにスペーサ107aを除去する。このあと、関連技術においてスペーサ107aの不要部分を除去したのと同様の工程により、α−Si膜パターン201aの不要部分を除去し、ラインアンドスペースパターンを構成するα−Si膜パターン201bを得る。そして、α−Si膜パターン201bをマスクとしてシリコン窒化膜103をエッチングしてシリコン窒化膜パターンを形成し、さらにα−Si膜パターン201b及びシリコン窒化膜パターンをマスクとしてα−C膜102をエッチングする。こうして、図2Hに示すようにα−C膜パターン102aを形成する。
上述した改善技術によれば、図2Dに示すように、スペーサ107aの断面形状は、その側壁が垂直に立つようになる。換言すると、スペーサ107aの断面形状は、矩形に近づく。その結果、スペーサパターン107bの寸法L及びその間隔S1,S2のバラツキは、2nm程度に減少した。これは、プロセス最小加工寸法を20nmとする製品の製造への適用が可能なレベルである。
しかしながら、発明者らはこの改善技術によって形成した第1マスクの寸法バラツキが、ウェハ上の形成位置によって異なることに気づいた。
詳述すると、スペーサフィルム107として用いられるMLD酸化膜のエッチバックには、ドライエッチング装置が用いられる。ドライエッチング装置は、ウェハの表面に対してイオンが概して垂直に入射するよう構成されている。しかしながら、実際には、イオンは、ウェハが載置される対向電極の中心へ向かう傾向がある。このため、ウェハの周縁部では、傾きを持って入射するイオンの割合が多い。
図3Dは、図2Dに対応する図である。イオンの照射方向が、図3Cに矢印Aで示すように傾いている場合、スペーサフィルム107のコアパターン104aの右側に位置する部分301と左側に位置する部分302とでは、イオンの照射量に差が生じる。これは、コアパターン104aがイオン照射時の障害物として作用するからである。そして、スペーサフィルム107の各部におけるイオン照射量の差は、エッチング量の差となり、図3D〜3Fに示すように、スペーサ107aの幅及び間隔のバラツキとなって表れる。スペーサ107aの幅及び間隔のバラツキは、α−Si膜パターン201bへ引き継がれ、さらにシリコン窒化膜103からα−Cパターン102aへと引き継がれる(図3G及び図3H)。
発明者による実験によれば、ウェハの中心部において2nm程度であったスペーサパターン107bの幅(L1,L2)及び間隔(S1,S2)のバラツキが、ウェハの周辺部では5nm程度に拡大されることが確認された。即ち、ウェハの周辺部では、コアパターン104aの左側に位置するスペーサパターン107bの幅L1が、ウェハ中心部のものより広くなり、コアパターン104aの右側に位置するスペーサパターン107bの幅L2が、ウェハ中心部のものより狭くなることが確認された。また、スペーサパターン107bの間隔S1は、コアパターン104aの幅に一致するため、ウェハ中心部のものと変わらなかったが、間隔S2はスペーサパターン107bの幅L1,L2に依存するため、ウェハ中心部のものより広がっていた。このように、ウェハの周辺部では、スペーサパターン107bの幅L1.L2及び間隔S1、S2のばらつきが大きいので、上記改善技術を利用しても、ウェハの周辺部に形成された半導体装置は不良品となり、製造歩留まりの低下の要因となり得る。
そこで、ウェハ全面に亘ってスペーサパターンの寸法バラツキを抑えることができる半導体装置の製造方法の提供が求められている。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4A〜図4L2は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程図である。各図において関連技術又は改善技術と共通する要素には同一の参照番号を付してある。
本実施の形態に係る半導体装置の製造方法の特徴は、上述した改善技術に加え、スペーサフィルム107の形成後の有機膜(401、図4D参照)形成工程を有している点にある。有機膜を形成することにともない、本実施の形態では、スペーサフィルム107のエッチバックを2回に分けて行う。1回目のエッチバック(第1エッチバック)は、有機膜とスペーサフィルム107のエッチングレートを一致させるように、コアパターン104aの最上面が露出するまで行う(図4E)。2回目のエッチバック(第2エッチバック)は、有機膜とコアパターン104aを除去した後、スペーサフィルム107により覆われていた部分(コアパターン104aの間のスペース部)にα−Si膜201が露出するまで行う(図4F1)。このように本実施の形態では、公知のダブルパターニング技術とは異なる工程を含んでいる。そこで、以下では、コアパターンのピッチより小さいピッチのスペーサパターンを形成する工程を、ピッチ縮小(又は半減)プロセスと呼ぶことがある。
以下、本実施の形態に係る半導体装置の製造方法について詳述する。
まず、改善技術と同様の工程によりスペーサフィルム107の形成まで行う(図4A〜図4C)。
ここで、α−C膜102及びシリコン窒化膜103は、ともにプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成することができる。また、これらの膜厚は、それぞれ180nm,55nmとすることができる。
α−Si膜(第1マスク層)201は、LPCVD(Low Pressure CVD)法あるいはプラズマCVD法を用いて形成でき、またその膜厚は、50nmとすることができる。
第1反射防止膜104、第2反射防止膜105及びArFレジストパターン106となるレジスト膜は、スピンコーターを用いて形成することができる。第1反射防止膜104としては、BARCとして知られる有機膜を、第2反射防止膜105としては、Siを含有させた無機膜を用いることができる。第1反射防止膜104、第2反射防止膜105及びレジスト膜(106)の膜厚は、順に、100nm、32nm、90nmとすることができる。
ArFレジストパターン106は、公知のフォトリソグラフィ技術を用いてレジスト膜を露光、現像して形成される。ArFレジストパターン106は、ライン部の幅20nm、スペース部の幅60nmのラインアンドスペースとすることができる。図4Aには、図の表裏方向(第1方向)に延伸し、図の左右方向(第1方向)に等間隔で配置された3本のライン部を含むArFレジストパターン106の例が示されている。
コアパターン104aの形成、即ち、第1反射防止膜104のエッチングには、酸素を主成分とするエッチングガスを用いるドライエッチングが利用できる。酸素ガスを用いることで、有機物を対象とするエッチングを行うことができる。なお、コアパターン104aは、ArFレジストパターン106をそのまま転写した形に形成される。図4B2には、図の上下方向(第1方向)に延伸し、図の左右方向(第2方向)に等間隔に配置された3本のライン部を含むArFレジストパターン106の例が示されている。
スペーサフィルム107として、MLD酸化膜を用いることができる。MLD酸化膜は、コアパターン104aの上面及び側面と、コアパターン104aにより規定されるスペース部の底部(α−Si膜201の表面の一部)を覆うように、全面に形成される。スペーサフィルム107は、コアパターン104a同士の間、即ちスペース部を完全に埋め込まない膜厚、例えば膜厚20nmで形成する。なお、スペーサフィルム107はサイドウォール絶縁膜とも呼ばれる。
次に、図4Dに示すように、有機膜(BARC:Bottom Anti-Reflection Coating)401を、例えばスピンコーターを用いて塗布形成する。有機膜401は、コアパターン104aのスペース部を完全に埋め込むように形成する。
次に、有機膜401とスペーサフィルム107のエッチングレートが等しくなるようにドライエッチング条件を設定し、有機膜401をエッチバックする(第1エッチバック)。このエッチバックは、有機膜401とスペーサフィルム107とコアパターン104aの最上面の高さ位置が互いに一致するように行う。つまり、図4Eに示すように、コアパターン104aの上面が露出するまで行う。このドライエッチングには、CH、O及びArを含むガスを用いることができる。
第1エッチバックは、エッチング対象である有機膜401の表面に凹凸が実質上存在しない状態で開始され、有機膜401とスペーサフィルム107のエッチングレートが等しい条件で継続される。このため、第1エッチバックは、イオンの入射角度に拘らずウェハの全面において均等に進行する。つまり、そのパターンがウェハの中心部に形成されるか周辺部に形成されるかに拘らず、実質的に同一の形状を形成することができる。
次に、図4F1及び図4F2に示すように、スペーサフィルム107を残すように、有機膜401とコアパターン104aを選択的にエッチングし除去する。このエッチングは、酸素ガスを主に用いるドライエッチングにより、有機物が反応する様に設定することで実現できる。
有機膜401とコアパターン104aを除去したことにより、ArFレジストマスク106(又はコアパターン104a)が形成されていた領域に対応する領域においてα−Si膜201が露出する。また、先に露出していたスペーサフィルム107の上面(第1の上面107c)よりも低い位置にある上面(第2の上面107d)も露出する。
次に、図4Gに示すように、スペーサフィルム107を選択的に異方性のドライエッチングでエッチバックし、スペーサ107aを形成する(第2エッチバック)。このエッチバックは、コアパターン104aのスペース部であった領域にα−Si膜201が露出するまで行う。換言すると、スペーサフィルム107の第2の上面に対応する領域にα−Si膜201が露出するまで、あるいは、第1エッチバック後にスペーサフィルム107が残留していた領域内にα−Si膜201が露出するまで行う。
このエッチングは、コアパターン104aが除去された後に行われるので、イオンの照射方向の傾きの影響は、改善技術に比べて著しく小さい。したがって、パターンがウェハの中心部に形成されるか周辺部に形成されるかによって生じる寸法バラツキの差は著しく抑制される。即ち、ウェハの周辺部に形成されたパターンの寸法バラツキは、ウェハの中心部に形成されたパターンの寸法バラツキと実質上同程度に抑制される。その結果、スペーサ107aのライン部分(第1方向に延伸する部分)は、第2方向に等ピッチかつ等間隔に配置される。
第2エッチバックでは、CxFy系のガスを主とするエッチングガスを使用することができる。CxFy系のガスを用いることにより、α−Si膜201を殆どエッチングすることなくMLD酸化膜であるスペーサフィルム107をエッチングバックできる。しかも、スペーサ107aとなるMLD酸化膜の側壁がテーパ状にならない様に、強い異方性を持たせたエッチングも容易に実現できる。即ち、スペーサ107aの断面形状を矩形に近づけることができる。
以上のようにスペーサフィルム107のエッチバックは2度に分けて行われるが、得られたスペーサ107aの平面形状は、改善技術と同様である。即ち、図4G2に示すように、コアパターン104aが形成されていた領域を取り囲むような細長いフレーム形状の集合体となる。
次に、図4Hに示すように、スペーサ107aをマスクとしてα−Si膜201をドライエッチングする。このドライエッチングでは、HBrとClの混合ガスを主成分とするエッチングガスを使用することで、α−Si膜201を選択的にエッチングする。
ここで、スペーサ107aの幅L1,L2及び間隔S1,S2は、スペーサ107aの形成位置による影響を受けておらず、ウェハの周辺部においてもウェハの中心部と同じ精度で形成されている。つまり、スペーサ107aの幅L1,L2及び間隔S1,S2のばらつきは、ウェハの中心部だけでなく、ウェハの周辺部においても2nm程度以下である。この寸法精度は、そのまま、α−Si膜201にも引き継がれる。
次に、図4I1及び図4I2に示すように、フッ酸系の薬液を使って、スペーサ107aを選択的に除去する。この時、シリコン窒化膜103も僅かにエッチングされる。こうして、シリコン窒化膜103上に、コアパターン104aが形成されていた領域を取り囲む様な細長いフレーム形状のα−Si膜パターン201aが形成される。
次に、α−Si膜パターン201aを、その両端部を除いて覆うようにKrFレジストパターン108を形成する。
次に、α−Si膜パターン201aのKrFレジストパターン108でマスクされていない部分(両端部)をドライエッチングにより選択的に除去する。このドライエッチングには、HBrとClの混合ガスを主成分とするエッチングガスを用いることができる。この後、酸剥離液(HSO+H+HO)を用いてKrFレジストパターン108を除去する。
こうして、図4K1及び図4K2に示すような、ラインアンドスペースパターンを構成するα−Si膜パターン201bが得られる。理想的には、α−Si膜パターン201bの幅は、ArFレジストパターン106のライン幅に等しい20nmとなり、間隔(スペース幅)も20nmとなる。
次に、α−Si膜パターン201bをマスクとして、シリコン窒化膜103を選択的にドライエッチングし、シリコン窒化膜パターンを得る。続いて、α−Si膜パターン201b及びシリコン窒化膜パターンをマスクとしてα−C膜102を選択的にドライエッチングし、図4L1及び図4L2に示すようなα−C膜102aを得る。
シリコン窒化膜103のドライエッチングには、CxFy系ガスを主成分とするエッチングガスを用いることができる。また、α−C膜102のドライエッチングには、CxFy系ガスにArガスを加えたガスを主成分とするエッチングガスを使用することができる。
なお、α−C膜102のエッチング中に、α−Si膜パターン201bは消滅し、シリコン窒化膜パターンも全て又はほとんどが消滅する。このとき、シリコン窒化膜パターンが残存しても、その後の工程において大きな問題となはならない。
この後、最終的に得られたα−C膜パターン102aをマスクとして被エッチング基材101をエッチングする等の工程を実施する。
以上述べたように、本実施の形態によれば、有機膜401利用する第1エッチバックと、コアパターン除去後に行う第2エッチバックとにより、スペーサフィルム107のエッチバックを行うようにしたことで、パターン形成領域がウェハの中心部か周辺部かに拘らず、パターンを実質的に同一の寸法精度で形成することができる。
次に、図5乃至図22Eを参照して、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。ここでも、関連技術又は改善技術と共通する要素には同一の参照番号を付してある。
まず、本実施の形態が適用される半導体装置について説明する。ここでは、半導体装置の一例としてDRAM(Dynamic Random Access Memory)を例示する。
図5は、半導体装置(DRAM)500の概略構成を示す図である。図示のように、半導体装置500は、配列形成された複数(ここでは16個)のメモリセル領域510(第1の領域)と、その周囲にある周辺回路領域520(第2の領域)とを有している。メモリセル領域510には、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ及びキャパシタを含む複数のメモリセルが形成されている。また、周辺回路領域520には、メモリセルへのアクセス制御や外部回路との入出力制御を行なう回路が形成されている。
図6Aは、メモリセル領域510の一部とそれに隣接する周辺回路領域520の一部の概略構成を示す図である。視認性を考慮して上層側に形成されるメタル配線層等は省略されている。
メモリセル領域510は、第1活性領域511、埋め込みゲート512、ビット線513、ビットコンタクト514、容量コンタクト515、キャパシタ516及び第1周辺コンタクト517を備えている。
複数の第1活性領域511は、X方向及びY方向に配列されている。各第1活性領域511の平面形状は、Y方向(第1の方向)に対して傾きを有するθ方向に長い楕円形である。
複数の埋め込みゲート512は、X方向(第2の方向)に延在し、Y方向に繰り返し配置されている。具体的には、X方向に並ぶ第1活性領域511の列毎に一対の埋め込みゲート512が設けられている。埋め込みゲート512は、各第1活性領域511を3つの領域(中央及びその両側)に分割するように形成されている。なお、第1活性領域の中央領域がトランジスタのソース(又はドレイン)として機能し、両側領域が夫々ドレイン(又はソース)として機能する。
複数のビット線513は、概ねY方向に延在し、X方向に等間隔で繰り返し配置されている。各ビット線513は、Y方向に並ぶ第1活性領域511の列に対応している。また、各ビット線513は、対応する列の各第1活性領域511の中央領域の上方を通過するように蛇行している。
複数のビットコンタクト514は、複数の第1活性領域511にそれぞれ対応している。各ビットコンタクト514は、対応する第1活性領域511の中央領域上に設けられる。各第1活性領域511の中央領域はビットコンタクト514を介して対応するビット線513に電気的に接続されている。
複数対の容量コンタクト515は、複数の第1活性領域511にそれぞれ対応している。各対の容量コンタクト515は、対応する第1活性領域の両側領域の上に設けられている。また、各容量コンタクト515上にはそれぞれキャパシタ516が形成されている。第1活性領域511の両側領域は、それぞれ容量コンタクト515を介してキャパシタ516の下部電極と電気的に接続されている。なお、ビット線513の蛇行は、容量コンタクト515に含まれる容量コンタクトプラグと第1活性領域511との接触面積を増大させるためである。また、ビット線513の蛇行は、作製プロセスにおけるマスクパターンの倒れ防止のためでもある。ビット線513のパターン形成に用いられるマスクパターンは、その長さが数十μmに及び、且つ断面のアスペクト比(縦の長さ/横の長さ)が5を超えることがある。その様なマスクパターン(102a)が、図23Aと図23Bに示した様に直線的に形成されていると、倒れが発生しやすい。一旦、マスクパターン(102a)に倒れが発生すると、倒れ発生部分は、図24に示される様に、被エッチング層(101)の加工に影響を与える事になる(寸法が太くなる)。この対策として、マスクパターンを、直線ではなく蛇行して形成する事で、倒れに対する抗力を持たせるように工夫したものである。これにより、倒れ起因の寸法エラーを完全に防止可能となっている。
複数の第1周辺コンタクト517は、各ビット線513のいずれか一方の端部に設けられている。図では、複数のビット線513の一方の端部に一つ置きに第1周辺コンタクト517が設けられている。第1周辺コンタクト517は、対応するビット線を周辺回路領域520のW(タングステン)配線523に電気的に接続する。
周辺回路領域520には、第2活性領域521、周辺ゲート522、W配線523、第2周辺コンタクト524及び第3周辺コンタクト525が含まれる。
第2活性領域521は、第1活性領域511に比べて著しく大きい。各第2活性領域521は、一対の周辺ゲート522により3つの領域(中央と両側)に分割されている。
各周辺ゲート522は、隣接する4つの第2活性領域521を跨ぐように形成されている。
W配線523は、第1〜第3周辺コンタクト間を接続したり、各配線層間を接続したりするために用いられる。
第2周辺コンタクト524は、W配線523のいずれかと周辺ゲート522のいずれかとの接続に用いられ、第3周辺コンタクト525は、W配線523のいずれかと第2活性領域521との接続に用いられる。
図6AにおけるI−I’線断面図、II−II’線断面図、III−III’−III’’線断面図、及びIV−IV’線断面図を、それぞれ図6B、図6C、図6D及び図6Eに示す。
図6Bは、4本のビット線513のX方向断面を含む。これらのビット線513の形成に、第1の実施の形態において説明したのと同様の工程(ピッチ縮小プロセス)が用いられる。
図6Bを参照すると、半導体基板531には、第1活性領域511を画定すべくSTI(Shallow Trench Isolation)532が形成されている。
第1活性領域511の上部には、容量コンタクト高濃度不純物拡散層533が形成されている。容量コンタクト高濃度不純物拡散層533は、ソース/ドレインの一方の少なくとも一部を構成する。そして、容量コンタクト高濃度不純物拡散層533の上には、容量コンタクト515が形成されている。
容量コンタクト515は、コンタクト孔の側壁を覆う容量コンタクトライナー534とその内側に形成された容量コンタクトプラグ535とを含む。また、容量コンタクトプラグ535は、第3DOPOS(DOped POly-Silicon)膜536、CoSi膜537、TiN膜538及び第2W膜539を含む。
また、STI532上には、マスク酸化膜541、ビットコンタクト層間膜542、及びビット線513が形成されている。マスク酸化膜541は、埋め込みゲート512用の溝を形成する際にマスクとして使用されたものである。ビット線513は、第2DOPOS膜543、WSi/TiN/Ti積層膜544、第1W膜545、及びマスク窒化膜546を含む。また、ビット線513の側壁には、第1SW(サイドウォール)窒化膜547、第2SW窒化膜548、及び第1層間絶縁膜549が形成されている。第1SW窒化膜547及び第2SW窒化膜548は、第1層間絶縁膜549を形成する際の酸化防止用バリア膜として機能し、ビット線513の酸化を防止する。
ビット線513上には、ストッパー窒化膜551が形成されている。また、容量コンタクト515上には、キャパシタ516を構成する下部電極553が形成されている。各下部電極553は、クラウン形状を有し、その下端部は、容量コンタクトプラグ535を介して容量コンタクト高濃度不純物拡散層533に電気的に接続されている。また、各下部電極553は、上端部においてサポート窒化膜554により隣接する他の下部電極553に連結されている。
ストッパー窒化膜551の上面、下部電極553の内外周面、及びサポート窒化膜554の上下面を覆うように、図示しない容量絶縁膜が形成され、さらにその表面を覆うようにキャパシタ516の上部電極555が形成されている。
キャパシタ516の周囲を埋めるように第4DOPOS/BSiGe積層膜556が形成されている。そして、第4DOPOS/BSiGe積層膜556の上に、プレート電極557及びプレート窒化膜558が形成されている。さらにプレート窒化膜558の上には、層間絶縁膜561を介して、第1メタル配線層562、第2メタル配線層563及び第3メタル配線層564が形成されている。
図6Cは、2本の周辺ゲート522のX線方向断面を含む。図6Cを参照すると、STI532により第2活性領域521が画定されている。第2活性領域521上には、第2活性領域521を3つの領域に分割する位置に周辺ゲート522が設けられている。
周辺ゲート522は、第1DOPOS膜571、第2DOPOS膜543、WSi/TiN/Ti積層膜544、第1W膜545及びマスク窒化膜546を含む。また、その側壁には、第1SW窒化膜547、SW酸化膜573及び第2SW窒化膜548からなるサイドウォールが形成されている。
周辺ゲート522の側壁に形成されたサイドウォールの下部には、周辺低濃度不純物拡散層574が形成され、さらにその側方には、周辺高濃度不純物拡散層575が形成されている。
周辺高濃度不純物拡散層575を覆うとともに周辺ゲート522の周囲を埋める第1層間絶縁膜549上には、W配線523が形成されている。W配線523と周辺高濃度不純物拡散層575との間は、第3周辺コンタクト525により電気的に接続される。第3周辺コンタクト525は、第3周辺コンタクトプラグ576を含む。第3周辺コンタクトプラグ576は、W配線523の形成と同時に形成され、第3周辺コンタクト525用の孔の内壁を覆うTiN膜538とその孔を埋め込む第2W膜539とを含む。
W配線523を覆う第2層間絶縁膜579を介して、第1〜第3メタル配線層562〜564が設けられている。また、第1メタル配線層562とW配線523とを電気的に接続する第1スルーホール580が設けられている。第1スルーホールは、第2層間絶縁膜579を貫通するように形成された孔を埋め込むように形成された第1スルーホールプラグ581を含む。第1スルーホールプラグ581は、TiN膜582及び第4W膜583により構成されている。
図6Dは、ビット線513に接続されるW配線523の一つの断面を含む。図6Dを参照すると、W配線523は、第3周辺コンタクトプラグ576のみならず、第1周辺コンタクト517を構成する第1周辺コンタクトプラグ584と第2周辺コンタクト524を構成する第2周辺コンタクトプラグ585にも接続されている。
図6Eは、第1活性領域511の長径方向(θ方向)断面を含む。図6Eには、メモリセルを構成する一対のトランジスタ(ソース/ドレインのいずれか一方を共有)とそれらに各々対応する2つのキャパシタ516の断面が示されている。
図6Eを参照すると、埋め込みゲート512は、半導体基板531に形成されたゲート溝に埋め込み形成されている。ゲート溝の下部側の内壁には、埋め込みゲート絶縁膜586が形成されており、その内側に埋め込みゲート512が形成されている。ゲート溝の上部は、シリコン窒化膜であるキャップ絶縁膜587で埋め込まれている。
一対の埋め込みゲート512の間の領域における半導体基板531の表面側には、ビットコンタクト高濃度不純物拡散層588が形成されている。ビットコンタクト高濃度不純物拡散層588とビット線513との間はビットコンタクト514により電気的に接続される。ビットコンタクト514は、ビット線513を構成する第2DOPOS膜543と同時に形成されるビットコンタクトプラグ589を含む。
次に、図6A〜図6Eに示した半導体装置の製造方法について、図7A〜図22Eを参照して説明する。各A図は、図6Aにおいて破線で囲んだ領域に対応している。各B〜E図は、対応するA図のI−I’線断面図、II−II’線断面図、III−III’線断面図、及びIV−IV’線断面図を表している。
まず、図7A〜図7Eに示すように、半導体基板531の一面側にSTI532を形成し、続いて、メモリセル領域510に埋め込みゲート512を形成する。
埋め込みゲート512は、ゲート溝の下部に形成し、ゲート溝の上部は、キャップ絶縁膜587で埋め込む。埋め込みゲート512は、ゲート溝の下側内面を覆う埋め込みゲート絶縁膜586上に形成されたTi膜とその内側を埋め込むW膜とで構成される。
半導体基板531及びSTI532の上面には、埋め込みゲート溝の形成に使用されたマスク酸化膜541が残されている。
次に、図8A〜図8Eに示すように、ビットコンタクト層間膜542、第1DOPOS膜571、第2DOPOS膜543、WSi/TiN/Ti積層膜544、第1W膜545及びマスク窒化膜546の形成、及びビットコンタクト高濃度不純物拡散層588の形成を行う。
詳述すると、まず、マスク酸化膜541及びキャップ絶縁膜587上にビットコンタクト層間膜542を15nm程度の膜厚で形成する。それから、周辺回路領域520に形成されたビットコンタクト層間膜542とマスク酸化膜541とを除去する。そして、露出した第2活性領域521の表面に図示しない周辺ゲート酸化膜を形成する。
次に、膜厚15nm程度の第1DOPOS膜571を全面に形成する。
それから、周辺回路領域520にレジストマスクを形成し、メモリセル領域510の第1活性領域511にN型不純物であるリンを選択的にイオン注入し、図示しない低濃度不純物拡散層を形成する。こうして、Y方向に間隔を置いて並び、かつX方向に繰り返し配置された複数の拡散層が形成される。イオン注入のドーズ量として、例えば、5E12〜5E13atoms/cmの範囲を例示することができる。導入した不純物をアニールにより活性化することで、低濃度不純物拡散層は、メモリセル領域510に配置された埋め込みゲート型MOSトランジスタのソース/ドレインとして機能する。
次に、周辺回路領域520にレジストマスクを形成し、メモリセル領域510にある第1DOPOS膜571をドライエッチングにより除去する。さらに、メモリセル領域510のビットコンタクト514が形成される領域にあるビットコンタクト層間膜542とマスク酸化膜541とをドライエッチングを用いて除去する。このとき、X方向に並ぶ複数の第1活性領域511を跨ぐ溝(ビットコンタクト溝)を形成するように、ビットコンタクト層間膜542とマスク酸化膜541の一部を除去するようにしてもよい。即ち、このとき使用されるマスクの開口部平面形状は、X方向に延在するライン状とすることができる。
次に、形成されたビットコンタクト溝内に露出する第1活性領域511にN型不純物であるリンをイオン注入し、ビットコンタクト高濃度不純物拡散層588を形成する。イオン注入のドーズ量としては1E14〜5E14atoms/cmの範囲を例示することができる。このビットコン高濃度不純物拡散層588は、メモリセル領域510に配置された埋め込みゲート型MOSトランジスタのソース/ドレインの一方として機能するとともにビット線513との接続抵抗を低下させる機能を有する。
次に、膜厚が例えば20nmの第2DOPOS膜543を形成する。続いて、Ti膜、TiN膜及びWSi膜を順次堆積させてWSi/TiN/Ti積層膜544を形成する。Ti膜、TiN膜及びWSi膜の膜厚は、この順に、例えば、3nm、5nm及び5nmとする。更に、WSi/TiN/Ti積層膜544上に第1W膜545を堆積させる。最後に、プラズマCVD製法によりシリコン窒化膜をマスク窒化膜546として150nm程度堆積させる。
次に、第1の実施の形態と同様の工程により、マスク窒化膜546上に、図9A〜図9Eに示すように、α−C膜102、シリコン窒化膜103、α−Si膜201、コアパターン(有機膜パターン)104aを形成する。なお、α−Si膜201を第1マスク層(第1被エッチング層)、α−C膜102とシリコン窒化膜103の積層膜を第2マスク層(第2被エッチング層)と呼ぶことがある。
本実施の形態では、コアパターン(有機膜パターン、第1パターン)104aは、メモリセル領域510内において、蛇行を繰り返しながらY方向(第1方向)に延伸し、X方向(第2方向)に等ピッチ、等間隔で配置されたラインアンドスペース(L/S)パターンである。例えば、ライン幅は20nmであり、スペース幅は50nmである。
図9Aから理解される様に、コアパターン104aの各々は、Y方向に並び、X方向に隣り合う2列(例えば、破線で囲まれた領域)の第1活性領域511に対応して設けられている。各コアパターン104aは、対応する第1活性領域511の各々の片側約半分を跨ぐように蛇行している。この様に大きく蛇行し、ビット線の線幅15nmよりも太くしたコアパターン104aを得る為、このコアパターン104aの形成中の露光で使用するレチクルのOPC(Optical Proximity effect Correction)補正に大きな工夫が必要であった。図25Aと図25Bの左図は、レチクル作成時のEB(Electron Beam)描画図面(蛇行パターンの一部)を表し、右図は、対応するウェハ上の転写パターンを示している。本実施例で使用したレチクルのEB描画図面は、図25Bの左図であり、狙いの蛇行パターン(図25Bの左図中の狙いの蛇行線Lmに挟まれた領域)を得る為に、蛇行パターンの最凸部Aと最凹部Bを大きく強調したOPC補正が実施されている。即ち、最凸部Aは描画領域を大きく増やし、最凹部Bは描画領域を大きく減らしている。
次に、図10A〜図10Cに示すように、スペーサフィルム(サイドウォール絶縁膜)107として、MLD酸化膜を例えば15nm成膜する。スペーサフィルム107の膜厚は、コアパターン104aのスペース部を完全に埋め込まない厚さとする。
次に、図11A〜図11Cに示すように、スペーサフィルム107上に有機膜(BARC、埋設膜)401をスピンコーターで塗布する。この時、スペーサフィルム107上の凹凸を埋め込むように有機膜401を形成する。
次に、有機膜401とスペーサフィルム107のエッチングレートが等しくなるドライエッチング条件を設定し、図12A〜図12Cに示すように、コアパターン104aの上面が露出するまで、有機膜401及びスペーサフィルム107をエッチバックする。この時のドライエッチングには、CH、O及びArの混合ガスを主成分とするエッチングガスを用いることができる。このエッチングにより、スペーサフィルム107の第1の上面107cが露出する。
次に、図13A〜図13Cに示すように、コアパターン104aと有機膜401とを選択的にエッチング除去する。このエッチングには、酸素ガスを主成分とするエッチングガスを用いるドライエッチングを用いることで、有機物が反応除去される様にした。このエッチングにより、スペーサフィルム107の第1の上面107cよりも低い位置にある第2の上面107dが露出する。
次に、異方性ドライエッチングを用いて、図14A〜図14Cに示すように、スペーサフィルム107を選択的にエッチバックし、スペーサ107aを形成する。このエッチバックは、コアパターン104aのスペース部に形成されていたスペーサフィルム107がエッチングされ、第2の上面107dに対応する部分のα−Si膜201の表面が露出するまで行う。ここでのドライエッチングでは、CxFy系のガスを主成分とするエッチングガスを使用することで、α−Si膜201を殆どエッチングすることなくスペーサフィルム107のエッチバックが可能となる。また、MLD酸化膜であるスペーサフィルム107の側壁がテーパ状にならない様な強い異方性を持たせるエッチング条件も容易に設定できる。
以上により、スペーサフィルム107の2度目のエッチバックが完了する。得られたスペーサ107aの平面形状は図14Aに示す様に、コアパターン104aが形成された領域を取り囲む枠形状(右側部分は図示せず)の集合体となる。
次に、スペーサ107aをマスクとしてα−Si膜201をドライエッチングし、図15A〜図15Cに示すようなα−Si膜パターン201aを形成する。このドライエッチングでは、HBrとClの混合ガスを主成分とするエッチングガスを使用する。その後、フッ酸系の薬液を使って、マスクとして使用したスペーサ107aを選択的に除去する。この時、シリコン窒化膜103が僅かにエッチングされる。
以上のようにして、シリコン窒化膜103の上に、コアパターン104aが形成されていた領域の周りを取り囲む細長い枠形状(右側部分は図示せず)のα−Si膜パターン201aが形成される。
次に、図16A〜図16Dに示すように、α−Si膜パターン201aを、その両端部を除いて覆うKrFレジストパターン(第3パターン)108を形成する。このKrFレジストパターン108は、α−Si膜パターン201aのライン部同士を接合する両端部をドライエッチングにより除去(カットオフ)するためのマスクとして使用される。
次に、KrFレジストパターン108をマスクとして、α−Si膜パターン201aの露出部分をドライエッチングで選択的に除去し、その後、酸剥離液(HSO+H+HO)でKrFレジストパターン108を除去する。α−Si膜パターン201aのドライエッチングには、HBrとClの混合ガスを主成分とするエッチングガスを使用することができる。こうして、図17A〜図17Dに示すようなラインアンドスペースパターンを構成するα−Si膜パターン201bが完成する。得られたα−Si膜パターン201bは、ライン幅15nm、スペース幅20nmとなる。コアパターン104aは、ライン幅20nm、スペース幅50nmで形成されていたので、得られたα−Si膜パターン201bのピッチはその1/2に縮小されている。
次に、ArFレジスト膜を全面に塗布し、露光・現像を行って、図18A〜図18Dに示すように、周辺回路領域520に、周辺ゲート形成用のArFレジストパターン(第2パターン)801を形成する。周辺回路領域520の最小加工寸法は、比較的大きいので、液浸露光装置を用いることなく、通常の露光装置を用いて形成することができるかもしれない。
この時点で、シリコン窒化膜103上には、メモリセル領域510内に形成されたα−Si膜パターン201bと周辺回路領域520内に形成されたArFレジストパターン801とが同時に存在する。
次に、α−Si膜パターン201b及びArFレジストパターン801をマスクとして、シリコン窒化膜103を選択的にドライエッチングする。続いて、エッチングされたシリコン窒化膜103をマスクとして、α−C膜102を選択的にドライエッチングする。こうして、図19A〜図19Eに示すようなα−C膜パターン102aを得ることができる。メモリセル領域510のα−C膜パターン102aは、ラインアンドスペースパターンを構成し、周辺回路領域520のα−C膜パターン102aは、周辺ゲートパターンを構成する。
ここで、シリコン窒化膜103のドライエッチングには、CxFy系ガスを主成分とするエッチングガスを使用することができる。また、α−C膜102のドライエッチングには、CxFy系ガスにArガスを加えた混合ガスを主成分とするエッチングガスとして使用することができる。これらのエッチングは、連続して行うことができる。マスクとして用いたα−Si膜パターン201b及びArFレジストパターン801は、α−C膜102のエッチング中に消滅する。また、マスクとして用いてシリコン窒化膜103も多くの場合、α−C膜102のエッチング中に消滅するが、残存していても大きな問題はない。
次に、α−C膜パターン102aをマスクとして、マスク窒化膜546をエッチングし、続いて、マスク窒化膜をマスクとして第1W膜545、WSi/TiN/Ti積層膜544及び第2DOPOS膜543をエッチングする。さらに、周辺回路領域520については、第1DOPOS膜571もエッチングする。その後、α−C膜パターン102aを除去する。
以上により、図20A〜図20Eに示す積層膜パターンが形成される。即ち、メモリセル領域510には、第2DOPOS膜543、WSi/TiN/Ti積層膜544、第1W膜545及びマスク窒化膜546を含むビット線513が形成される。また、周辺回路領域520には、第1DOPOS膜571、第2DOPOS膜543、WSi/TiN/Ti積層膜544、第1W膜545及びマスク窒化膜546を含む周辺ゲート522が形成される。同時にメモリセル領域510のビットコンタクト溝の第2DOPOS膜543は、ビットコンタクトプラグ589に加工される。
次に、図21B〜図21Eに示すように、第1SW窒化膜547となるシリコン窒化膜を、例えば膜厚8nmとなるように成膜する。周辺回路領域520に形成されたシリコン窒化膜をエッチバックし、周辺ゲート522の側壁に形成された部分を除いて除去する。これにより、周辺ゲート522の側壁に第1SW窒化膜547が形成される。この後、周辺回路領域520の第2活性領域521に不純物をイオン注入し、周辺低濃度不純物拡散層574を形成する。
次に、SW酸化膜573となるシリコン酸化膜を、例えばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法を用いて膜厚40nmとなるように成膜する。そして、周辺ゲート522の側壁上に残る第1SW窒化膜547の上に残存するように、形成したシリコン酸化膜をエッチバックする。これにより、周辺ゲート522の側壁の第1SW窒化膜547上にSW酸化膜573が形成される。SW酸化膜573形成後、第2活性領域521に不純物をイオン注入し、周辺高濃度不純物拡散層575を形成する。
次に、第2SW窒化膜548となるシリコン窒化膜を例えば膜厚8nmとなるように成膜する。このシリコン窒化膜は、次に成膜されるSOD膜をアニールする際の酸化防止用バリア膜として機能する。
次に、第1層間絶縁膜549となるSOD膜をスピンコーターで成膜する。そして、成膜したSOD膜を水蒸気雰囲気下でアニールしてシリコン酸化膜に改質し、第1層間絶縁膜549とする。その後、第1層間絶縁膜549をマスク窒化膜の最上層までCMPを使ってエッチバックする。以上により、図21B〜図21Eに示す状態が得られる。
次に、図22B〜図22Eを参照する。メモリセル領域510の第1活性領域511の両側部上に容量コンタクト515用の孔を形成する。そして、形成した孔の内表面を覆うようにシリコン窒化膜を、例えば膜厚5nmとなるように成膜する。成膜したシリコン窒化膜をエッチバックし、容量コンタクト515用の孔の側壁上にシリコン窒化膜を残すことで、容量コンタクトライナー534を形成する。
次に、容量コンタクト515用の孔の底部に露出する第1活性領域511に、N型不純物であるリンをイオン注入し、容量コンタクト高濃度不純物拡散層533を形成する。イオン注入のドーズ量としては1E14〜5E14atoms/cmの範囲と例示することができる。この容量コンタクト高濃度不純物拡散層533は、メモリセル領域510に配置された埋め込みゲート型MOSトランジスタのソース/ドレインの一方として機能するとともに容量コンタクトプラグ535との接続抵抗を低下させる機能を有する。
次に、DOPOS膜を50nm程度成膜し、容量コンタクト515用の孔を埋め込む。形成したDOPOS膜をエッチバックし、容量コンタクト515用の孔の下部を埋める第3DOPOS膜536を形成する。
次に、周辺回路領域520に、第2周辺コンタクト524及び第3周辺コンタクト525用の孔を形成する。また、メモリセル領域510に第1周辺コンタクト517用の孔を形成する。第1周辺コンタクト517用の孔は、ビット線513の端部上に位置するように、第2周辺コンタクト524用の孔は、周辺ゲート状に位置するように(図6D参照)、第3周辺コンタクト525用の孔は、第2活性領域521上に位置するように、それぞれ形成される。
次に、スパッタ法を用いて、膜厚10nm程度のCo膜を形成する。形成したCo膜をアニールし、接触しているSiと反応させてCoSi膜を形成する。その後、未反応のCo膜をウエットエッチングにより除去し、容量コンタクト515の第3DOPOS膜上にCoSi膜537を残留させ、第2活性領域521上にも同様にCoSi膜(図示せず)を残留させる。
次に、容量コンタクト515用の孔及び第1〜第3周辺コンタクト517、524,525用の孔の内表面を覆うようにTiN膜538を5nm厚程度に成膜する。続いて、CVD法を用いて各コンタクト用の孔を全て埋設するように第2W膜539を成膜する。
次に、第2W膜539上に、W配線523のパターンに対応する有機膜などのマスクパターンを形成し、第2W膜539及びTiN膜538をドライエッチングし、TiN膜538及び第2W膜539からなるW配線523を形成する。このとき、同時に、コンタクトプラグ535,576,584及び585(585については図6C参照)も完成する。即ち、各コンタクト用の孔を埋設するように形成されたタングステン膜は、コンタクトプラグ535,576,584及び585の一部となる。
この後、図6B〜図6Eに示すように、第2層間絶縁膜579を形成し、容量コンタクトプラグ535に接続されるキャパシタ516を形成する。キャパシタ516形成の際、メモリセル領域510の第2層間絶縁膜579は除去される。メモリセル領域510に第4DOPOS/BSiGe積層膜556、プレート電極557、プレート窒化膜558及び層間絶縁膜561を形成する。
次に、W配線523をキャパシタ516の上部電極555等に接続するための第1スルーホールプラグ581を形成する。さらに、最上層配線である第1〜第3メタル配線層562〜564を形成する。
以上のようにして、本実施の形態に係る半導体装置(DRAM)が完成する。
本実施の形態によれば、有機膜コアパターンを用いるピッチ縮小(半減)プロセスにおいて、有機膜コアパターンの直下にシリコン膜を配置したことで、有機膜コアパターンの両側壁に形成される絶縁膜サイドウォールの断面形状を矩形に近づけることができる。これにより、絶縁膜サイドウォールを用いて形成されるマスクの寸法バラツキを低減することができる。
また、本実施の形態では、絶縁膜サイドウォールのエッチバックを、サイドウォール絶縁膜上に有機膜を塗布形成した後、有機膜コアパターの最上面が露出するまで行う第1エッチバックと、有機膜及び有機膜コアパターンを除去した後、有機膜コアパターンのスペース部に当たる領域にシリコン膜を露出させる第2エッチバックとに分けて行うようにしたことで、有機膜コアパターンを挟んで隣り合う絶縁膜サイドウォール部分へのイオン照射量の差を無くすことができる。これにより、プロセス最小加工寸法20nm以下が達成できるとともに、形成されるマスクの寸法のばらつきが抑制され、半導体装置の製造歩留まりの向上を実現できる。
以上、本発明についていくつかの実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱することなく種々の変更、変形が可能である。例えば、上記実施の形態では第1マスク層としてα−Si膜を用いる例について説明したが、ポリシリコン膜や、α−Si膜とポリシリコン膜の積層膜であってもよい。また、膜厚、成膜方法、エッチングガス等は単なる例示に過ぎない。
また、本願発明は、DRAMに限らず、他のメモリデバイスにも適用可能である。また、メモリデバイスに限らず、繰り返しパターンを有する半導体装置であれば、本願発明は適用可能である。
100 半導体基板
101 被エッチング基材
102 α−C(アモルファスカーボン)膜
102a α−C膜パターン
103 シリコン窒化膜
103a シリコン窒化パターン
104 第1反射防止膜
104a コアパターン
105 第2反射防止膜
106 ArFレジストパターン
107 スペーサフィルム
107a スペーサ
107b スペーサパターン
107c 第1の上面
107d 第2の上面
108 KrFレジストパターン
201 α−Si膜
201a,201b α−Si膜パターン
301,302 スペーサフィルムの一部分
401 有機膜
500 半導体装置
510 メモリセル領域
511 第1活性領域
512 埋め込みゲート
513 ビット線
514 ビットコンタクト
515 容量コンタクト
516 キャパシタ
517 第1周辺コンタクト
520 周辺回路領域
521 第2活性領域
522 周辺ゲート
523 W配線
524 第2周辺コンタクト
525 第3周辺コンタクト
531 半導体基板
532 STI
533 容量コンタクト高濃度不純物拡散層
534 容量コンタクトライナー
535 容量コンタクトプラグ
536 第3DOPOS膜
537 CoSi膜
538 TiN膜
539 第2W膜
541 マスク酸化膜
542 ビットコンタクト層間膜
543 第2DOPOS膜
544 WSi/TiN/Ti積層膜
545 第1W膜
546 マスク窒化膜
547 第1SW窒化膜
548 第2SW窒化膜
549 第1層間絶縁膜
551 ストッパー窒化膜
553 下部電極
554 サポート窒化膜
555 上部電極
556 第4DOPOS/BSiGe積層膜
557 プレート電極
558 プレート窒化膜
561 層間絶縁膜
562 第1メタル配線層
563 第2メタル配線層
564 第3メタル配線層
571 第1DOPOS膜
573 SW酸化膜
574 周辺低濃度不純物拡散層
575 周辺高濃度不純物拡散層
576 第3周辺コンタクトプラグ
579 第2層間絶縁膜
580 第1スルーホール
581 第1スルーホールプラグ
582 TiN膜
583 第4W膜
584 第1周辺コンタクトプラグ
585 第2周辺コンタクトプラグ
586 埋め込みゲート絶縁膜
587 キャップ絶縁膜
588 ビットコンタクト高濃度不純物層
589 ビットコンタクトプラグ
801 ArFレジストパターン

Claims (37)

  1. 半導体基板上の第1と第2の領域上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、
    前記半導体基板上の第1の領域上の前記第1の被エッチング層上に第1パターンを形成する工程と、
    前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、
    前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1の被エッチング層を露出させるとともに、既に露出している前記サイドウォール絶縁膜の第1の上面よりも低い位置にある前記サイドウォール絶縁膜の第2の上面を露出させる工程と、
    前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第2の上面の下に位置する前記第1の被エッチング層を露出させる工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、
    前記第1の被エッチング層が選択的に除去された前記半導体基板上の第2の領域上にある前記第2の被エッチング層上に第2パターンを形成する工程と、
    前記第1の被エッチング層と前記第2パターンをマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1パターンと前記第2パターンは有機膜で形成される事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の被エッチング層は、シリコン膜で形成される事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の被エッチング層は、アモルファスカーボン膜とシリコン窒化膜を順に成膜した積層膜である事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1パターンは、複数のライン部を有し、前記複数のライン部は互いに隣り合う前記ライン部の間にスペース部を規定する事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記複数のライン部と前記スペース部は、ともに等ピッチで並ぶ繰り返しパターンを構成する事を特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記複数のライン部は、第1方向に延伸する事を特徴とする請求項5と請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程では、前記サイドウォール絶縁膜は、前記第1方向に垂直な第2方向に等ピッチで並ぶ繰り返しパターン部を有する事を特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記複数のライン部は、蛇行を繰り返しながら第1方向に延伸する事を特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体基板上に第1の被エッチング層を形成する工程の前に、前記半導体基板上に前記第1方向に並ぶ複数の拡散層を前記第1方向とは異なる第2方向に並んで複数列形成する工程を有し、
    前記複数のライン部は、前記第2方向に隣り合う2列に含まれる前記複数の拡散層の各々の片側半分を跨ぐ様に延伸する事を特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記サイドウォール絶縁膜は、MLD酸化膜である事を特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程では、前記埋設膜は、前記第1パターンによって規定される前記スペース部を埋める様に形成される事を特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程の後、前記半導体基板上の第1の領域上に前記第1の被エッチング層の少なくとも一部を覆う第3パターンを形成する工程と、
    前記第1の被エッチング層が、前記第2の被エッチング層をストッパー膜として残しながら、前記第3パターンを使って選択的に除去される工程と、を有する事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第3パターンは有機膜で形成される事を特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程では、前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜の上面は、前記第1パターンの上面の高さと合う様に調整される事を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 半導体基板上の第1と第2の領域上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、
    前記半導体基板上の第1の領域上の前記第1の被エッチング層上に、第1方向に延伸するライン部が前記第1方向とは垂直な第2方向に繰り返し配置された平行パターンを構成する第1パターンを形成する工程と、
    前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、
    前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1パターンが配置された以外の領域に前記サイドウォール絶縁膜を露出させる工程と、
    前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜が露出した領域内に前記第1の被エッチング層が露出する様に前記サイドウォール絶縁膜の一部をエッチバックする工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、
    前記第1の被エッチング層が選択的に除去された前記半導体基板上の第2の領域上にある前記第2の被エッチング層上に第2パターンを形成する工程と、
    前記第1の被エッチング層と前記第2パターンをマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 前記第1パターンと前記第2パターンは有機膜で形成される事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1の被エッチング層は、シリコン膜で形成される事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第2の被エッチング層は、アモルファスカーボン膜とシリコン窒化膜を順に成膜した積層膜である事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程では、前記サイドウォール絶縁膜は、前記第2方向に等ピッチで並ぶ繰り返しパターン部を有する事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記半導体基板上に第1の被エッチング層を形成する工程の前に、前記半導体基板上に前記第1方向に並ぶ複数の拡散層を前記第1方向とは異なる第2方向に並んで複数列形成する工程を有し、
    前記複数のライン部は、前記第2方向に隣り合う2列に含まれる前記複数の拡散層の各々の片側半分を跨ぐ様に延伸する事を特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記ライン部は蛇行する事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記サイドウォール絶縁膜は、MLD酸化膜である事を特徴とする、請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程では、前記埋設膜は、前記第1パターンによって規定されるスペース部を埋める様に形成される事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  25. 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程の後、前記半導体基板上の第1の領域上に前記第1の被エッチング層の少なくとも一部を覆う第3パターンを形成する工程と、
    前記第1の被エッチング層が、前記第2の被エッチング層をストッパー膜として残しながら、前記第3パターンを使って選択的に除去される工程と、を有する事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  26. 前記第3パターンは有機膜で形成される事を特徴とする請求項24に記載の半導体装置の製造方法。
  27. 前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程では、前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜の上面は、前記第1パターンの上面の高さと合う様に調整される事を特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造方法。
  28. 半導体基板上に第1と第2の被エッチング層を積層して形成する工程と、
    前記半導体基板上に平行に走る複数のライン状の蛇行パターンであって、前記複数のライン状の蛇行パターンの各々が一定周期の蛇行を複数回有する第1パターンを形成する工程と、
    前記第1パターンの上面と側面を覆う様にサイドウォール絶縁膜を形成する工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜上に埋設膜を形成する工程と、
    前記埋設膜と前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第1パターンの上面を露出させる工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜を残しながら、前記埋設膜と前記第1パターンを選択的に除去して前記第1の被エッチング層を露出させるとともに、既に露出している前記サイドウォール絶縁膜の第1の上面よりも低い位置にある前記サイドウォール絶縁膜の第2の上面を露出させる工程と、
    前記第1の被エッチング層を残しながら、前記サイドウォール絶縁膜をエッチバックし、前記第2の上面の下に位置する前記第1の被エッチング層を露出させる工程と、
    前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程と、
    前記第1の被エッチング層をマスクとして、前記第2のエッチング層を選択的に除去する工程と、を有する事を特徴とする半導体装置の製造方法。
  29. 前記第1パターンは、有機膜で形成される事を特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  30. 前記第1の被エッチング層は、シリコン膜で形成される事を特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  31. 前記第2の被エッチング層は、アモルファスカーボン膜とシリコン窒化膜を順に成膜した積層膜である事を特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  32. 前記第1パターンの複数のライン状の蛇行パターンの各々は、互いに隣り合うその間にスペース部を規定する事を特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  33. 前記複数のライン状の蛇行パターンと前記スペース部は、ともに等ピッチで並ぶ繰り返しパターンを構成する事を特徴とする請求項32に記載の半導体装置の製造方法。
  34. 前記複数のライン状の蛇行パターンは、第1方向に延伸する事を特徴とする請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
  35. 前記サイドウォール絶縁膜をマスクとして前記第1の被エッチング層を選択的に除去する工程では、前記サイドウォール絶縁膜は、前記第1方向に垂直な第2方向に等ピッチで並ぶ繰り返しパターン部を有する事を特徴とする請求項34に記載の半導体装置の製造方法。
  36. 前記半導体基板上に第1の被エッチング層を形成する工程の前に、前記半導体基板上に前記第1方向に並ぶ複数の拡散層を前記第1方向に垂直な第2方向に並んで複数列形成する工程を有し、
    前記複数のライン部は、前記第2方向に隣り合う2列に含まれる前記複数の拡散層の各々の片側半分を跨ぐ様に延伸する事を特徴とする請求項34に記載の半導体装置の製造方法。
  37. 前記サイドウォール絶縁膜は、MLD酸化膜である事を特徴とする、請求項28に記載の半導体装置の製造方法。
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