JP2015137739A - 摺動部用部材およびその製造方法 - Google Patents

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Hiroaki Takatama
博朗 高玉
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Tomiharu Matsushita
富春 松下
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Khanna Rohit
カナ ロヒト
祐司 野村
Yuji Nomura
祐司 野村
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Norihiro Nose
憲宏 能瀬
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Yoshiyuki Omori
良幸 大森
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Abstract

【課題】金属基材と表面反応層との密着を確保しつつ、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層を備えた摺動部用部材を提供する。【解決手段】金属基材部2と、金属基材部2上の摺動部に設けられたα−アルミナ単相からなる表面反応層4と、金属基材部2と表面反応層4との間に設けられた、金属間化合物を主成分として含む中間反応層4と、を備え、表面反応層4の厚さが、1μm以上であることを特徴とする摺動部用部材1を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、摺動部用部材およびその製造方法に関するものである。
人工関節は、摺動部とそれを支える脚部(ステム等)とから成り立っており、脚部は骨に固定される。従来、摺動部の材料として超高分子量ポリエチレンと鏡面に磨かれた金属やアルミナ、ジルコニアと組み合わせてできた部材が用いられていたが、臨床結果からアルミナが超高分子量ポリエチレンの摩耗量を最も少なくすることが知られている。しかし、アルミナ単体でできた部材は脆く割れやすい問題を持っていた。そこで、高い破壊靭性をもち、かつ摩耗量を減少させる材料でできた摺動部材が希求されている。その対策として、金属を基材とし、摺動部表面にアルミナやジルコニアなどの優れた耐摩耗性を示すセラミックスの膜を形成することが有効であると考えられている。
そこで、その手段としてTiAlの金属間化合物を酸素雰囲気中で加熱し、アルミニウムだけを酸化させる、Zr−Nb合金を表面酸化する、TiもしくはTi合金の基材の表面にアルミナ粉末を溶射する、TiもしくはTi合金の基材の表面にアルミニウムを蒸着させるとともに酸素イオンを照射するなどの方法が提案されている。
ところで、特許文献1には、金属基材の表面にアルミニウム成分からなる粉末をコールドスプレーすることにより、同表面をアルミニウムで被覆し、真空もしくは不活性ガス中で加熱した後、被覆部分の少なくとも表面を加熱処理により酸化させる方法(以下、「加熱処理法」という)により、金属基材の表面に1種以上のアルミナ酸化物からなる緻密な表面層(表面反応層)を設けた人工関節部材及びその製造方法が開示されている。
特開2013−123580号公報
しかしながら、特許文献1に開示された加熱処理法によって、金属基材の表面を被覆するアルミニウム金属を直接酸化し、アルミナの緻密で厚い層(表面反応層)を形成するためには、加熱処理温度を1000℃以上にする必要があるが、この温度ではアルミ二ウム自身が溶けてしまうという問題を抱えている。
また、特許文献1に開示された人工関節部材によれば、金属基材と表面反応層との密着を確保するために、金属基材と表面反応層との間にTiAl等を含む中間反応層を設ける必要があった。しかしながら、この中間反応層が厚い場合には、その層が脆いために破損を誘発する問題を有している。
そこで、上記人工関節部材では、まず金属基材の表面をアルミニウムで被覆し、表面反応層を形成する前に、500℃〜660℃(アルミニウムの融点)未満の加熱処理を行ってアルミニウム膜と金属基材との界面付近に中間反応層を形成していた。その後、1000℃以上で加熱処理することによって表面反応層を形成していた。
しかしながら、TiAl等を含む中間反応層を形成した後に、加熱処理法によって表面反応層を形成しようとすると、一般的に、反応式「TiAl+O→Al+TiO」に示す反応により、アルミナと同時にTiOなどのチタンの酸化物が副生成物として形成されてしまうため、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)からなる表面反応層を形成することは困難であった。また、加熱温度が高すぎるためにチタンもしくはチタン合金基材の変質を誘発する問題を抱えていた。
そこで、アルミナ以外の副生成物の形成を抑えるために、表面反応層(α−アルミナ単相)形成時の加熱処理温度を1000℃以下に下げると、アルミナの緻密化(焼結)が不十分になり、実用的ではないという課題があった。
すなわち、特許文献1に開示された加熱処理法のみでは、金属基材と表面反応層との密着を確保するための中間反応層と、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層とを共に形成することが困難であるのが実情であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、金属基材と表面反応層との密着を確保しつつ、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層を備えた摺動部用部材を提供することを課題とする。
また、本発明は、上述したような表面反応層を形成することができる摺動部用部材の製造方法を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために鋭意検討した結果、本願発明者らは、金属基材部の表面を被覆するアルミニウム皮膜を直接酸化させる方法として、マイクロアーク法を適用することにより、金属基材部及びアルミニウム皮膜の温度上昇を抑制できる点に着目し、所要の厚さを確保した表面反応層を形成可能であることを見出し、またマイクロアーク法の条件を選ぶことによって、所要の厚さを確保した中間反応層及び表面反応層をともに形成可能であることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の構成を有する。
請求項1にかかる発明は、金属基材部と、前記金属基材部上の摺動部に設けられたα−アルミナ単相からなる表面反応層と、前記金属基材部と前記表面反応層とを強固に結合させるために当該金属基材部と当該表面反応層との間に設けられた、金属間化合物を主成分として含む中間反応層と、を備え、前記表面反応層の厚さが、1μm以上であることを特徴とする摺動部用部材である。
請求項2にかかる発明は、前記表面反応層の厚さが、5μm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の摺動部用部材である。
請求項3にかかる発明は、前記表面反応層の表面が、1000以上のビッカース硬度を有することを特徴とする請求項2に記載の摺動部用部材である。
請求項4にかかる発明は、前記表面反応層が、0.5%以下の気孔率を有することを特徴とする請求項2に記載の摺動部用部材である。
請求項5にかかる発明は、前記中間反応層の厚さが、5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の摺動部用部材である。
請求項6にかかる発明は、前記金属基材部が、チタン又はチタン合金であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の摺動部用部材である。
請求項7にかかる発明は、前記金属間化合物が、前記金属基材部中の金属成分とアルミニウム成分とを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の摺動部用部材である。
請求項8にかかる発明は、前記金属間化合物が、TiAlであることを特徴とする請求項6又は7に記載の摺動部用部材である。
請求項9にかかる発明は、金属基材部の表面にアルミニウム皮膜を形成する工程と、前記アルミニウム皮膜に対してマイクロアーク法による酸化処理を行なう工程と、を含むことを特徴とする摺動部用部材の製造方法である。
請求項10にかかる発明は、前記アルミニウム皮膜に対して500℃以上660℃未満の温度で加熱処理を行う工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の摺動部用部材の製造方法である。
請求項11にかかる発明は、前記マイクロアーク法による酸化処理により前記アルミニウム皮膜の表面に形成される多孔質γ―アルミナ層を除去する工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の摺動部用部材の製造方法である。
本発明の摺動部用部材は、金属基材部と、α−アルミナ単相からなる表面反応層と、金属基材部と表面反応層との間に設けられた中間反応層と、を備えているため、金属基材と表面反応層との密着を確保することができる。また、表面反応層の厚さが1μm以上であるため、摺動部の表面が優れた耐摩耗性を発揮することができる。特に、表面反応層の厚さが5μm以上の場合には、摺動部の表面がさらに優れた耐摩耗性を発揮することができる。
また、本発明の摺動部用部材の製造方法は、金属基材部の表面を被覆するアルミニウム皮膜を直接酸化させる方法として、マイクロアーク法を適用することにより、局所的に酸化を進行させ、金属基材部の温度上昇を極力抑えることができるので、所要の厚さを確保した中間反応層及び表面反応層を形成すること、すでに中間反応層が形成されている場合は表面反応層のみを形成することができる。
本発明を適用した一実施形態である摺動部用部材の構成を示す断面模式図である。 本発明の実施例1の、表面反応層を形成した後の断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
以下、本発明を適用した実施の形態である摺動部用部材について、その製造方法とともに図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
<第1の実施形態>
先ず、本発明を適用した第1の実施形態である摺動部用部材の構成の一例について説明する。図1は、本発明を適用した一実施形態である摺動部用部材の構成を示す断面模式図である。図1に示すように、本実施形態の摺動部用部材1は、金属基材部2と中間反応層3と表面反応層4とを備えて、概略構成されている。
本実施形態の摺動部用部材1としては、耐摩耗性が要求される摺動部を有するものであれば、特に限定されるものではない。このような摺動部用部材としては、具体的には、例えば、回転軸の支持部(軸受方式あるいはピボット方式)、医療用の血液循環ポンプ支持部や人工関節等が挙げられる。これらの中でも、特に、高い破壊靱性が要請されるとともに、摺動部に耐摩耗性が要請される人工関節用部材として有用である。
金属基材部2は、摺動部に必要な強度、破壊靱性等の特性を有し、アルミニウムと金属間化合物を形成する金属部材であれば、特に材質は限定されるものではない。具体的には、例えば、摺動部用部材1に対して耐熱性が要求される場合には、金属基材部2として、耐熱性のあるニッケルを含む合金を用いることが望ましい。また、摺動部用部材1が人工関節部材である場合には、金属基材部2として、チタン又はチタン合金(例えば、「Ti−6Al−4V」等)を用いることが望ましい。これらの部材は、ある程度の強度を有し、生体環境下で使用された実績を有しているためである。
金属基材部2の形状としては、特に限定されるものではなく、平坦な板状の部材や曲面を有する部材であってもよい。また、摺動部の全てが金属基材部2と同じ材質で形成されていてもよいし、摺動部の表面のみが金属基材部2であってもよい。
中間反応層3は、金属基材部2と表面反応層4とを強固に結合させるために設けられた密着層である。この中間反応層3は、図1に示すように、金属基材部2と表面反応層4との間に設けられている。
中間反応層3は、金属基材部2中の金属成分とアルミニウム成分とを含む金属間化合物を主成分として含んでいる。具体的には、例えば、金属基材部2としてチタン又はチタン合金を用いている場合には、チタンとアルミニウムとの金属間化合物はチタンアルミニウム(TiAl)である。
本実施形態の摺動部用部材1は、表面反応層4が、主として金属基材中の金属成分とアルミニウム成分との金属間化合物からなる中間反応層3を介して金属基材部2と接合しているので、金属基材部2と表面反応層4とが高い密着性を示す。
中間反応層3の厚さは、特に限定されるものではないが、0.1μm以上5μm以下であることが好ましい。ここで、中間反応層3の厚さが0.1μm未満であると、金属基材部2と表面反応層4との密着性にばらつきが生じて不十分となるために好ましくない。一方、5μmを超えると、摺動部に圧力をかけた際に中間反応層3にクラックが発生するおそれが生じるために好ましくない。これに対して、中間反応層3の厚さが上記範囲内であると、充分な密着性を確保しつつ、クラック発生等の不具合が生じないために好ましい。
表面反応層4は、図1に示すように、中間反応層3を介して金属基材部2上の摺動部に設けられている。また、表面反応層4は、緻密かつ高純度のα−アルミナ(すなわち、α−アルミナ単相)を主成分としている。このため、本実施形態の摺動部用部材1は、優れた耐摩耗性を発揮することができる。
表面反応層(α−アルミナ単一相)4の厚さは、特に限定されるものではないが、1μm以上であることが好ましく、5μm以上5mm以下であることがより好ましい。ここで、表面反応層4の厚さが1μm未満であると十分な耐摩耗性が得られないために好ましくない。一方、5mmを超えると基材のもつ優れた靱性が発揮できなくなるために好ましくない。これに対して、表面反応層4の厚さが上記範囲内であると、充分な耐摩耗性を有するとともに、複合材料としての靱性も確保できるために好ましい。
なお、表面反応層4は、当該表面反応層4の表面からの厚さ方向の全ての領域において、1000以上のビッカース硬度を有している。また、表面反応層4は、当該表面反応層4の表面からの厚さ方向の全ての領域において、当該表面反応層が0.5%以下の気孔率を有している。ここで、気孔率が0.5%を超えると、気孔の一部が表面にも存在して表面反応層4の平滑性が失われるため、摩耗が促進される。また、ビッカース硬度が1000に満たないときも、ビッカース硬度がより大きい場合よりも摩耗が促進される。
本実施形態の摺動部用部材1を構成する表面反応層4は、当該表面反応層4の表面からの厚さ方向の全ての領域において、1000以上のビッカース硬度及び0.5%以下の気孔率を有している。すなわち、本実施形態の摺動部用部材1は、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層4を備えるため、優れた耐摩耗性を発揮することができる。
次に、本実施形態の摺動部用部材1の製造方法について説明する。
本実施形態の摺動部用部材1の製造方法(以下、単に「製造方法」という)は、金属基材部2の表面にアルミニウム皮膜を形成する工程(第1工程)と、アルミニウム皮膜に対して500℃以上660℃未満の温度で加熱処理を行う工程(第2工程)と、アルミニウム皮膜に対してマイクロアーク法による酸化処理を行なう工程(第3工程)と、マイクロアーク法による酸化処理によりアルミニウム皮膜の表面に形成される多孔質γ―アルミナ層を除去する工程(第4工程)と、を含んで概略構成されている。以下に、各工程について詳細に説明する。
(第1工程)
第1工程では、金属基材部2の表面にアルミニウム皮膜を形成する。ここで、金属基材部2の表面をアルミニウム粉末で被覆してアルミニウム皮膜を形成する手段としては、コールドスプレー法が挙げられる。コールドスプレー法では、アルミニウム粉末を不活性ガスとともに超音速で基材に衝突させるため、アルミニウムの金属粉末が酸化することなく基材上で塑性変形する。このため金属基材部2の表面が湾曲していてもアルミニウムの金属粉末を所望の厚さで緻密に堆積させることができる。また、真空装置を必要とせず、基材の酸化劣化や熱変質を生じることがなく、熱応力も残留しないという効果も得られる。
なお、コールドスプレー法を用いた際の条件は、例えば、以下の通りである。
[コールドスプレー条件]
作動ガス:ヘリウム、アルゴン、窒素、またはそれらの混合
作動ガスの温度:300〜660℃
ガス流量:100〜4000L/分(温度と圧力に依存する)
ガス圧力:0.5〜5MPa
スプレーガンの速度:50〜200mm/s
スプレーガンと基材との距離:20〜40mm
粒体供給量:10〜200g/分
これにより、金属基材部2の表面に、膜厚が10μm〜5mmのアルミニウム皮膜を形成することができる。
(第2工程)
次に、第2工程では、第1工程で得られたアルミニウム皮膜が形成された金属基材部2に対して500℃以上660℃未満の温度で加熱処理を行う。
加熱処理条件は、例えば以下の通りである。
[加熱処理条件]
温度:500℃以上660℃未満
時間:0.1〜12時間
雰囲気:大気、真空もしくはアルゴン(Ar)等の不活性ガス
これによりアルミニウムがチタンと反応し、TiAlなどの金属間化合物からなる中間反応層3が形成される。化合物種(結晶相)についてはTF−XRDなどにより、同定することができ、表面および断面微細構造(傾斜構造を含む)についてはSEMなどにより観察することができる。また、各元素の含有比はEDXで元素分析することで求めることができる。
なお、アルミニウム粉末で被覆された金属基材部2を加熱する雰囲気の温度は、500℃以上660℃未満であることが望ましい。温度が低いと、金属基材部2とアルミニウム金属粉末とが反応しない。温度が高すぎると、中間反応層3が深部まで拡散してしまい、後工程で表面反応層4を構成する金属(アルミニウム)を最表面に留めることができない。
また、本実施形態の製造方法では、加熱処理中の雰囲気としては、大気雰囲気が好ましい。大気雰囲気で加熱処理を行うことにより、中間反応層3のTiAlの形成時に、一部Al金属が残存し、これがアルミナの形成に役立つためである。
(第3工程)
次に、第3工程では、アルミニウム皮膜が設けられた金属基材部2(すなわち、中間反応層3が形成された後のアルミニウム皮膜)に対してマイクロアーク法による酸化処理を行なう。ここで、マイクロアーク酸化法について説明する。マイクロアーク酸化法とは、電解液中に設置した陽極に酸化させる金属、陰極にステンレス鋼などの電極を用い、両極間に数百V以上(金属種により異なる)の高周波数高電圧を加えることにより、断続的な火花放電が繰り返されて、金属表面を酸化処理するものである。このマイクロアーク酸化法では、アルマイト処理などの陽極酸化と比べて、高い電圧が利用される。なお、電解液としては、以下に記載のもの以外にも、NaOH,Na、Hなどを使用することもできる。
なお、マイクロアーク法を用いた酸化処理条件は、例えば以下の通りである。
[マイクロアーク酸化処理条件]
電解液: NaSiO(2g/L),KOH(1g/L)水溶液
電源: バイポーラパルス電源(Bipolar pulse DC)
振動数(Hz): 10〜3000
電流密度(A/cm): 0.05〜1.6
負荷サイクル: 10〜100%
処理時間: 10〜180分
処理溶液温度: 20〜80℃
本実施形態の製造方法では、上記マイクロアーク酸化法において、高電圧、高周波数火花放電による酸化が進行する時に金属基材部2の表面に設けられたアルミニウム膜が酸化して、アルミナ(Al)が形成される。
マイクロアーク法による酸化処理で形成される表面反応層(α−アルミナ層)4の膜厚は、10μm〜5mmである。なお、マイクロアーク法による酸化処理で形成されるアルミナ層は、ガンマ(γ)層(γ−アルミナ層)とアルファ(α)層(α−アルミナ層)との2種類である。ここで、γ層は、アルミナ層の最表面に多孔質層として形成される。一方、α層は、γ層の下部(すなわち、γ層と中間反応層3との間)に緻密層として形成される。
(第4工程)
次に、第4工程では、マイクロアーク法による酸化処理によりアルミニウム皮膜の表面に形成される多孔質層のγ―アルミナ層を除去する。すなわち、多孔質層であるγ−アルミナ層は不要なので、研磨などの物理的手法により除去する。これにより、金属基材部2と、金属基材部2上に設けられたTiAlなどの金属間化合物からなる中間反応層3と、中間反応層3上に設けられた、緻密で厚く、かつ高純度のα−アルミナ(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層4とを備える摺動部用部材1を得ることができる。
ところで、従来の摺動部用部材の製造方法(例えば、上記特許文献1を参照)では、500〜660℃の加熱処理によってTiAl等を含む中間反応層を形成した後に、1000℃以上の加熱処理によって表面反応層を形成しようとすると、アルミニウムが溶解してしまう場合や、アルミナと同時にTiOなどのチタンの酸化物が副生成物として形成されてしまう場合があるため、純度の高いα−アルミナ層(すなわち、α−アルミナ単相)からなる表面反応層を形成することは困難であった。
そこで、TiOなどの副生成物の形成を抑えるために、表面反応層の形成時の加熱処理温度を1000℃以下に下げると、アルミナの緻密化(焼結)が不十分になり、逆に、表面反応層を構成するアルミナを緻密化させるために温度を1000℃以上に上げると、TiO等の副生成物の形成に加え、チタン等からなる金属基材自体が相変態して強度が低下してしまうという課題があった。
すなわち、加熱処理法によって、緻密かつ高純度のα−アルミナ層(α−アルミナ単相)を主成分とする表面反応層を厚く形成することが困難であり、1μm未満であるのが実情であった。また、加熱処理法による酸化処理で形成されるアルミナ層は、多孔質層であるガンマ(γ)層(γ−アルミナ層)の膜厚が厚くなってしまうため、緻密層であるα−アルミナ層の膜厚が得られにくいのが実情であった。
これに対して、本実施形態の製造方法では、マイクロアーク法による酸化処理によってアルミナ層を形成する際、電解液中で酸化処理を行うので、金属基材部2及びアルミニウム皮膜の温度上昇を抑制することができる。このため、アルミナと同時にTiOなどのチタンの酸化物が副生成物として形成されることがないため、純度の高いα−アルミナ層(すなわち、α−アルミナ単相)からなる表面反応層を形成することができる。また、酸化処理条件を調整することにより、所望の膜厚の表面反応層4(すなわち、α−アルミナ単相)を容易に形成することができる。さらに、マイクロアーク法による酸化処理で形成されるアルミナ層は、多孔質層であるガンマ(γ)層(γ−アルミナ層)よりも、緻密層であるα−アルミナ層のほうが厚く形成されるため、表面反応層4の膜厚を容易に厚くすることができる。
以上説明したように、本実施形態の摺動部用部材1によれば、金属基材部2と、α−アルミナ単相からなる表面反応層4と、金属基材部2と表面反応層4との間に設けられた中間反応層3と、を備えているため、金属基材2と表面反応層4との密着を確保することができる。また、表面反応層4の厚さが1μm以上であるため、摺動部の表面が優れた耐摩耗性を発揮することができる。特に、表面反応層4の厚さが5μm以上の場合には、摺動部の表面がさらに優れた耐摩耗性を発揮することができる。
また、本実施形態の摺動部用部材1を人工関節部材に適用した場合、金属基材部2の表面に緻密層であるα―アルミナ単相からなる表面反応層4を有することから、摺動部ではアルミナの優れた耐摩耗性を示す。一方、基材が金属であるから、高い破壊靱性を示す。このため、人工関節の摺動部に適用された場合、摩耗粉が少量しか発生せず、且つ割れやかけを生じることもなく、長期間、人工関節部材として機能することができる。
本実施形態の摺動部用部材1の製造方法によれば、金属基材部2にアルミニウム被膜を形成し、大気雰囲気下、500℃以上660℃未満の加熱処理によって中間反応層3を形成した後、マイクロアーク酸化処理法を用いて表面反応層4を形成し、γ―アルミナ層を除去することにより、α―アルミナ単相を得ることができる。
また、本実施形態の摺動部用部材1の製造方法によれば、金属基材部2の表面を被覆するアルミニウム皮膜を直接酸化させる方法として、マイクロアーク法を適用することにより、局所的に酸化を進行させ、金属基材部2の温度上昇を極力抑えることができるので、所要の厚さを確保した中間反応層3及び表面反応層4を形成すること、すでに中間反応層3が形成されている場合は表面反応層4のみを形成することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明を適用した第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態の摺動部用部材1の製造方法のうち、工程の順番のみが異なる構成となっている。したがって、本実施形態の摺動部用部材の構成および製造方法の各工程については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態の製造方法は、第1の実施形態の製造方法において、上記第2工程と、上記第3工程との順番を入れ替えたものである。すなわち、本実施形態の製造方法は、金属基材部2にアルミニウム被膜を形成し、次いで、マイクロアーク酸化処理法を用いて表面反応層4の形成した後、大気、真空もしくは不活性ガス雰囲気下、500℃〜650℃の加熱処理によって中間反応層3を形成する。その後、γ―アルミナ層を除去することにより、α―アルミナ単相を得る。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、上述した第1実施形態の摺動部用部材1の製造方法と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明を適用した第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1及び第2実施形態の摺動部用部材1の製造方法のうち、一部の工程のみを省略する構成となっている。したがって、本実施形態の摺動部用部材の構成および製造方法の各工程については、第1及び第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態の製造方法は、第1及び第2の実施形態の製造方法において、上記第2工程を省略したものである。すなわち、本実施形態の製造方法は、金属基材部2にアルミニウム被膜を形成し、次いで、マイクロアーク酸化処理法を用いて中間反応層3と表面反応層4とを形成する。その後、γ―アルミナ層を除去することにより、α―アルミナ単相を得る。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、上述した第1及び第2実施形態の摺動部用部材1の製造方法と同様の効果が得られる。また、中間反応層3の形成にマイクロアーク法を用いて形成するため、熱処理法による工程(第2工程)を省略することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
以下、具体例を示す。
本発明の摺動部用部材を適用した人工関節部材を以下の手順で製造した。
<実施例>
Ti−6Al−4V合金からなる金属基材にアルミニウムを皮膜した基材(Al被覆基材)を用意する。アルミニウムの皮膜方法は以下の通り。
(アルミニウム皮膜の形成)
Ti−6Al−4V合金からなり、なめらかな曲面を有する基材を研磨し、アセトン、2−プロパノール、超純水で順に各30分間超音波洗浄し、室温で乾燥した。次に、この基材に、平均粒径40μmの純アルミニウム粉末を次の条件でコールドスプレーすることにより、基材上に粉末を所定の厚さに堆積させた。
[コールドスプレー条件]
・ガスの種類、圧力、温度:N、3MPa、380℃
・ノズルトラバース速度:250m/s
・ピッチ(ノズルを上下方向に移動させる距離):1.0mm
・膜厚:250μm
<実施例1>
形成したAl被覆基材に、中間反応層の形成、マイクロアーク酸化処理(表面反応層の形成)を行った。その後、γ−アルミナ層の除去を行って、α−アルミナ単一相を得た。
(中間反応層の形成)
金属基材にアルミニウムを皮膜したAl被覆基材を大気雰囲気中、640℃の処理温度で3時間加熱し、金属基材の金属成分であるTiと皮膜のアルミニウムとが反応しTiAlが形成されて、実質的にTiAlで成る中間反応層を形成した。ここで、化合物種(結晶相)についてはTF−XRDなどにより同定した。また、表面及び断面微細構造を含むについては、SEMなどにより観察した。さらに、各元素の含有比はEDXで元素分析することで求めた。
(表面反応層の形成)
マイクロアーク法により酸化処理を行って、表面反応層を形成した。マイクロアーク酸化処理条件は、以下の通り。
[マイクロアーク酸化処理条件]
電解液:NaSiO(2g/L)、KOH(1g/L)
周波数:500Hz
電流密度:0.08
負荷サイクル:40%
処理時間:90分
この結果、多孔質γ―アルミナ層と緻密なα―アルミナ層とからなるアルミナ層が形成された。次いで、このアルミナ層の最表面に形成された多孔質表面(γ―アルミナ層)を研磨により除去することで、表面反応層をα―アルミナ単相とした。表面反応層の最表面部をTF−XRD及びEXDで分析することにより同定した。図2は、表面反応層を形成した後の、断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す。
(表面反応層の気孔率と硬度)
表面反応層の最表面にある多孔質層を除去した表面に対して、島津製作所製のマイクロ硬度計を用い荷重0.98Nのもとで圧子をその面に押付けて硬度を測定した。硬度として、Hv1650〜1720の値を得た。ここで、表面反応層の気孔率が0.5%を超えると、気孔の一部が表面にも存在して平滑性が失われるため、摩耗が促進される。ビッカース硬度が1000に満たないときも、この値より大きいときの摩耗量よりも摩耗が促進される。
次に、この人工関節部材の電子顕微鏡(SEM)観察とEDX線分析を行った。図2に示すSEM写真より、アルミナ層の最表面のγ−アルミナ層に数μm〜約100μmの大きさの空隙が多く確認でき、多孔質の状態となっていることを確認できた。それに対して、図2に示すように、表面反応層の最表面のγ−アルミナ層から約10〜20μm内側に存在するα−アルミナ層は空隙が認められず、緻密な状態であることを確認できた。
<実施例2>
電流密度および処理時間以外は、上述した実施例1と同じ条件で同様のマイクロアーク酸化処理を行った。マイクロアーク酸化処理条件は、以下の通り。
[マイクロアーク酸化処理条件]
電解液:NaSiO(4g/L)、KOH(2g/L)
周波数:500Hz
電流密度:0.2−0.4
負荷サイクル:40%
処理時間:30分
<実施例3>
電流密度および処理時間以外は、上述した実施例1と同じ条件で同様のマイクロアーク酸化処理を行った。マイクロアーク酸化処理条件は、以下の通り。
[マイクロアーク酸化処理条件]
電解液:NaSiO(4g/L)、KOH(2g/L)
周波数:500Hz
電流密度:0.2−0.4
負荷サイクル:40%
処理時間:60分
実施例1〜3では、マイクロアーク処理後、表面反応層の最表面に微粒子の凝集体が形成された。この集合体は比較的緻密であるが、所々に1μm程度の小さい穴が形成されることが確認された。ここで、電流密度を上昇させると、表面に存在する気孔の数は増大した。また、同じ電流密度で処理時間を増大すると、表面に存在する気孔の数は増大した。さらに、電流密度あるいは処理時間を増大すると、微粒子の凝集体の厚みが増大した。なお、表面反応層は、表面近傍は多孔質だが、内部は緻密質であることが確認された。
<実施例4>
金属基材へのアルミニウム被膜を形成し、マイクロアーク酸化処理によって表面反応層を形成した後、大気雰囲気下で500℃〜640℃の加熱処理を行って中間反応層を形成した。その後、γ−アルミナ層の除去を行って、α−アルミナ単一相を得た。
上記実施例1〜3の場合と同様に、TiAlからなる中間反応層およびα―アルミナ単一相からなる表面反応層が形成されていることを、SEM写真およびEDXによる元素分析により確認できた。
<実施例5>
金属基材へのアルミニウム被膜を形成し、マイクロアーク酸化処理によって中間反応層および表面反応層を形成した。その後、γ−アルミナ層の除去を行って、α−アルミナ単一相を得た。
上記実施例1〜3の場合と同様に、3層からなるTiAlからなる中間反応層およびα―アルミナ単一相からなる表面反応層が形成されていることを、SEM写真およびEDXによる元素分析により確認できた。
<比較例1>
上述の実施例に記載の方法で金属基材にアルミニウムを所定の厚さに皮膜した後、アルゴン雰囲気中、800℃で2〜5時間加熱した。これにより、アルミニウムがチタンと反応し、TiAlなどの金属間化合物からなる中間反応層を形成した。次に、大気中、800〜900℃で3〜10時間保持して酸化処理を行うことで表面反応層を形成した。
表面反応層を形成した後の、断面の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を確認した結果、γ―アルミナ層(7μm)がα―アルミナ層(5μm)よりも厚く形成されたアルミナ層からなる表面反応層が形成されたことを確認できた。また、TF−EDX及びXRDで分析したところ、Al成分以外にTiOが含まれていたことを確認できた。
1・・・摺動部用部材(人工関節部材)
2・・・金属基材部(金属基材)
3・・・中間反応層
4・・・表面反応層

Claims (11)

  1. 金属基材部と、
    前記金属基材部上の摺動部に設けられたα−アルミナ単相からなる表面反応層と、
    前記金属基材部と前記表面反応層とを強固に結合させるために当該金属基材部と当該表面反応層との間に設けられた、金属間化合物を主成分として含む中間反応層と、を備え、
    前記表面反応層の厚さが、1μm以上であることを特徴とする摺動部用部材。
  2. 前記表面反応層の厚さが、5μm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の摺動部用部材。
  3. 前記表面反応層が、1000以上のビッカース硬度を有することを特徴とする請求項2に記載の摺動部用部材。
  4. 前記表面反応層が、0.5%以下の気孔率を有することを特徴とする請求項2に記載の摺動部用部材。
  5. 前記中間反応層の厚さが、5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の摺動部用部材。
  6. 前記金属基材部が、チタン又はチタン合金であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の摺動部用部材。
  7. 前記金属間化合物が、前記金属基材部中の金属成分とアルミニウム成分とを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の摺動部用部材。
  8. 前記金属間化合物が、TiAlであることを特徴とする請求項6又は7に記載の摺動部用部材。
  9. 金属基材部の表面にアルミニウム皮膜を形成する工程と、前記アルミニウム皮膜に対してマイクロアーク法による酸化処理を行なう工程と、を含むことを特徴とする摺動部用部材の製造方法。
  10. 前記アルミニウム皮膜に対して500℃以上660℃未満の温度で加熱処理を行う工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の摺動部用部材の製造方法。
  11. 前記マイクロアーク法による酸化処理により前記アルミニウム皮膜の表面に形成される多孔質γ―アルミナ層を除去する工程と、をさらに含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の摺動部用部材の製造方法。
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