JP2015136948A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2015136948A JP2014007806A JP2014007806A JP2015136948A JP 2015136948 A JP2015136948 A JP 2015136948A JP 2014007806 A JP2014007806 A JP 2014007806A JP 2014007806 A JP2014007806 A JP 2014007806A JP 2015136948 A JP2015136948 A JP 2015136948A
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Abstract

【課題】常時、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路の異常判定を、早期に検出することができる、安全性にすぐれた電動パワーステアリング装置を提供すること。【解決手段】q軸PID制御部出力電圧値Vq1*に、微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*を加算器55にて加算したq軸電圧指令値Vq*に基づいて、操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給する。また、微振動擬似制御状態量生成部32より発生したq軸電流値Iqを検出する微振動擬似制御状態量検出部33を更に備える。そして、微振動擬似制御状態量検出部33がq軸電流値Iq(所定q軸電流値I0以上のq軸電流値Iq)を検出できない場合には、加算器55から微振動擬似制御状態量検出部33までの電気経路に何らかの異常が発生したことを判定する電気経路異常判定部41を有する構成とした。【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、電動モータにより操舵補助を行う電動パワーステアリング装置では、操舵トルクと車速によって、アシスト力を決めている。そして、電動モータに流れる実電流値を電流検出センサで検出して、上記アシスト力を発生させる指令電流値と一致するように、制御系が構成されている。そのため、電流検出センサが正常に機能していることを監視することは、電動パワーステアリング装置では、重要な要素となっている。
電流検出センサが正常に機能していることを監視する方法としては、例えば、特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置がある。本方法は、アナログ電圧信号からなる擬似信号を発生させるD/Aコンバータと、A/Dコンバータへの入力を、電流センサより出力される実電流信号と、D/Aコンバータより出力される擬似信号とのいずれか一方に切り替えるマルチプレクサを構成し、実電流の通電停止期間中に、擬似信号を発生させたD/Aコンバータ出力を、A/Dコンバータへ入力して、電流検出センサを介して、所定の出力が出ているか否かで、電流検出センサの正常異常の判定を行っている。
特開2002−035950号公報
しかし、上記方法では、実電流の通電停止期間中に、擬似信号を発生させたD/Aコンバータ出力を、A/Dコンバータへ入力して、電流検出センサを介して、所定の出力が出ているか否かで、電流検出センサの正常異常の判定を行っているので、異常時の検出タイミングが遅れる虞がある。また、異常検出が電流検出センサしかできないという問題もある。
本発明の目的は、常時、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路の異常判定を、早期に検出することができる安全性にすぐれた電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、モータによって操舵系にステアリング操作を補助するアシスト力を付与すべく設けられた操舵力補助装置と、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、車速を検出する車速検出手段と、前記モータに流れる実電流値を検出する実電流値検出手段と、前記操舵トルク検出手段から検出した操舵トルクと、前記車速検出手段から検出した車速から目標電流指令値を生成する目標電流指令値生成手段と、前記目標電流指令値生成手段から生成した目標電流指令値と前記実電流値検出手段から検出した実電流値の偏差を制御する電流フィードバック制御手段と、前記電流フィードバック制御手段により得られる第1の制御状態量と、微振動擬似制御状態量を生成する微振動擬似制御状態量生成手段と、前記第1の制御状態量と、前記微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を加算する加算手段と、前記加算手段より得られた第2の制御状態量に基づいて、前記操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給することにより、前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を検出する微振動擬似制御状態量検出手段を更に備え、前記微振動擬似制御状態量検出手段が所定の制御状態量を検出できない場合には、前記加算手段から前記微振動擬似制御状態量検出手段までの電気経路に何らかの異常が発生したことを判定する電気経路異常判定手段を有すること、を要旨とする。
本請求項の電動パワーステアリング装置では、電流フィードバック制御手段により得られる第1の制御状態量と、微振動擬似制御状態量を生成する微振動擬似制御状態量生成手段と、第1の制御状態量と、微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を加算する加算手段と、加算手段より得られた第2の制御状態量に基づいて、操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給する。また、微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を検出する微振動擬似制御状態量検出手段を更に備える。そして、前記微振動擬似制御状態量検出手段が所定の制御状態量を検出できない場合には、前記加算手段から前記微振動擬似制御状態量検出手段までの電気経路に何らかの異常が発生したことを判定する電気経路異常判定手段を有する構成とした。
即ち、電流フィードバック制御手段により得られる第1の制御状態量が出力されていない状態においても、微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量が、常時、操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力として供給される。そして、モータに流れる実電流値を検出する実電流値検出手段を介して、微振動擬似制御状態量検出手段が所定の制御状態量を検出するので、例えば、微振動擬似制御状態量検出手段が所定の制御状態量を検出できない場合には、電気経路異常判定手段によって、加算手段から微振動擬似制御状態量検出手段までの電気経路に、何らかの異常が発生したと判定することができる。尚、電気経路の詳細に関しては、後述する。
その結果、常時、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路の異常判定を、早期に検出することができるので、安全性が格段に向上する。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記微振動擬似制御状態量検出手段の後段にはローパスフィルタを設けていること、を要旨とする。
上記構成によれば、微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量が、微振動擬似制御状態量検出手段の後段に配設されたローパスフィルタにより減衰されるので、電流フィードバック制御手段の中に混入することがない。そのため、
電流フィードバック制御手段が安定して機能を達成することができる。即ち、振動や発振状態が起こらず、安定した制御系が構築できる。
本発明によれば、常時、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路の異常判定を、早期に検出することができるので、安全性にすぐれた電動パワーステアリング装置を提供することができる。
本実施形態における電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 本実施形態におけるEPSの制御ブロック図。 本実施形態における電気経路異常判定部の処理手順を示すフローチャート図。
以下、コラム型の電動パワーステアリング装置(以下、EPSという)に具体化した本発明の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のEPS1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されている。ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト8、インターミディエイトシャフト9、及びピニオンシャフト10を連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の往復直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド11を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪12の舵角が変更されるようになっている。
また、EPS1は、モータ21を駆動源として操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ24(操舵力補助装置)と、EPSアクチュエータ24の作動を制御するECU27とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ24は、コラム型のEPSアクチュエータであり、その駆動源であるモータ21は、減速機構23を介してコラムシャフト8と駆動連結されている。そして、同モータ21の回転を減速機構23により減速してコラムシャフト8に伝達することによって、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、ECU27には、車速センサ25(車速検出手段)、トルクセンサ26(操舵トルク検出手段)、及びモータ回転角度センサ22が接続されており、ECU27は、これら各センサの出力信号に基づいて、車速V、操舵トルクτ、及びモータ回転角度θmを検出する。
尚、トルクセンサ26はツインレゾルバ型のトルクセンサである。ECU27は、図示しないトーションバーの両端に設けられた一対のレゾルバの各出力信号に基づいて操舵トルクτを演算する。また、ECU27は、これら検出される各状態量に基づいて目標アシスト力を演算し、その駆動源であるモータ21への駆動電力の供給を通じて、EPSアクチュエータ24の作動、即ち操舵系に付与するアシスト力を制御する。
次に、本実施形態のEPS1における電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態のEPS1の制御ブロック図である。同図に示すように、ECU27は、モータ制御信号を出力するマイコン29(制御手段)と、そのモータ制御信号に基づいて、EPSアクチュエータ24の駆動源であるモータ21に三相の駆動電力を供給する駆動回路部40、及びモータ21に通電されるU相電流値Iua(アナログ値)、V相電流値Iva(アナログ値)、及びW相電流値Iwa(アナログ値)を検出するための電流センサ(実電流値検出手段)30u、30v、及び30wとを備えている。
駆動回路部40は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(アーム)として各相に対応する3つのアームを並列接続してなる公知のPWMインバータ(図示せず)である。また、マイコン29の出力するモータ制御信号は、駆動回路部40を構成する各スイッチング素子のオンデューティ比を規定するものとなっている。モータ制御信号が各スイッチング素子のゲート端子に印加され、モータ制御信号に応答して、各スイッチング素子がオン/オフすることにより、バッテリ28の電源電圧に基づく三相のモータ駆動電力を生成して、モータ21へと出力する構成になっている。
ECU27には、モータ21のモータ回転角度θmを検出するためのモータ回転角度センサ22が接続されている。そして、マイコン29は、これら各センサの出力信号に基づき検出されたモータ21のU相電流値Iua(アナログ値)、V相電流値Iva(アナログ値)、W相電流値Iwa(アナログ値)、及びモータ回転角度θm、並びに上記操舵トルクτ、及び車速Vに基づいて、駆動回路部40にモータ制御信号を出力する。
以下に示す各制御ブロックは、マイコン29が実行するコンピュータプログラムにより実現されるものである。マイコン29は、所定のサンプリング周期で上記各状態量を検出し、所定周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行することにより、モータ制御信号を生成する。
図2に示すように、マイコン29は、モータ21を制御するq軸電流指令値Iq*(目標電流指令値)を演算する、Iq*電流指令値演算部31(目標電流指令値生成手段)と、駆動回路部40を制御するモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成部44、を備えている。
マイコン29は、アナログ値であるU相電流値Iua、V相電流値Iva、及びW相電流値Iwaを、A/D変換器39を介して、デジタル値であるU相電流値Iud、V相電流値Ivd、及びW相電流値Iwdに変換後、d/q座標系に写像することにより(d/q変換)、同d/q座標系における電流フィードバック制御を実行する。そして、駆動回路部40を構成するFETのオン/オフタイミングを決定するDUTY指令値をPWM出力部38で生成し、そのDUTY指令値に基づいてゲートオン/オフ信号の出力を実行する。
Iq*電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクτ、及び車速Vに基づいて、q軸電流指令値Iq*を、操舵トルク/q軸電流指令値マップ(図略)より決定する。尚、操舵トルク/q軸電流指令値マップは、同じ操舵トルクの場合、車速Vが小さいほど、大きなq軸電流指令値Iq*を決定するように構成されている。
モータ制御信号生成部44は、d/q変換演算部34、q軸PID制御部35(電流フィードバック制御手段)、d軸PID制御部36、d/q逆変換演算部37、PWM出力部38、ローパスフィルタ1(42A、ローパスフィルタ)、ローパスフィルタ2(42B、ローパスフィルタ)、微振動擬似制御状態量生成部32(微振動擬似制御状態量生成手段)、微振動擬似制御状態量検出部33(微振動擬似制御状態量検出手段)、及び電気経路異常判定部41(電気経路異常判定手段)で構成されている。
d/q変換演算部34に入力されたU相電流値Iud、V相電流値Ivd、及びW相電流値Iwdは、d/q変換され、q軸電流値Iq、及びd軸電流値Idとなる。そして、q軸電流値Iqは、ローパスフィルタ1(42A)を経由して、減算器53に入力される。減算器53は、Iq*電流指令値演算部31から出力された、q軸電流指令値Iq*から、q軸電流値Iqを減算したq軸偏差電流値ΔIqを、q軸PID制御部35に入力する。そして、q軸PID制御部35で演算された、q軸PID制御部出力電圧値Vq1*(第1の制御状態量)は、微振動擬似制御状態量生成部32から出力された、微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*(微振動擬似制御状態量)と加算器55(加算手段)で加算され、q軸電圧指令値Vq*(第2の制御状態量)として、d/q逆変換演算部37に入力される。
一方、d/q変換演算部34で変換されたd軸電流値Idは、ローパスフィルタ2(42B)を経由して、減算器54に入力される。減算器54は、d軸電流指令値Id*(Id*=0)から、d軸電流値Idを減算したd軸偏差電流値ΔIdをd軸PID制御部36に入力する。d軸PID制御部36で演算されたd軸電圧指令値Vd*は、d/q逆変換演算部37に入力される。
d/q逆変換演算部37に入力されたq軸電圧指令値Vq*、及びd軸電圧指令値Vd*は、d/q逆変換演算部37により、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*に変換されPWM出力部38に入力される。
微振動擬似制御状態量生成部32では、所定の周波数(例えば、100kHZ)を有した交流信号である、微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*が発生される。交流信号としては、例えば、sin波、cos波、又は鋸波などが適当である。
微振動擬似制御状態量検出部33では、所定のサンプリング周期(例えば、1ms)で、q軸電流値Iqが読み込まれる。微振動擬似制御状態量検出部33で読み込まれたq軸電流値Iqは、後段の電気経路異常判定部41に入力される。電気経路異常判定部41では、読み込まれたq軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0(所定の制御状態量)以上か否かが判定される。
例えば、q軸電流指令値Iq*が零であっても、微振動擬似制御状態量生成部32から所定の周波数を有した交流信号が、q軸電流指令値Iq*に加算されて出力されているため、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路に異常がなければ、q軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0以上の値を示すはずである。換言すれば、q軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0より小さい値を示す場合には、電流経路に異常が発生したことが判定できる。電流経路に異常が発生したことが判定できた場合には、電気経路異常判定部41は、電気経路異常を出力する。
尚、d/q変換演算部34から出力されるq軸電流値Iqは、ローパスフィルタ1(42A)を経由して、減算器53に入力される。一方、d/q変換演算部34から出力されるd軸電流値Idは、ローパスフィルタ2(42B)を経由して、減算器54に入力される。
そうすることによって、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*が、微振動擬似制御状態量検出部33の後段に配設された、2個のローパスフィルタにより減衰されるので、q軸PID制御部35、又は、d軸PID制御部36の中に混入することがない。そのため、制御系全体が安定して機能を達成することができる。即ち、振動や発振状態が起こらず、安定した制御系が構築できる。
次に、本実施形態のマイコン29による電気経路異常判定部41の処理手順について図3に基づいて説明する。
最初に、マイコン29は、q軸電流値Iqを読み込む(ステップS100)。次に、マイコン29は、q軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0以上か否かを判定する(ステップS101)。
そして、マイコン29は、q軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0以上の場合(|Iq|≧I0、ステップS101:YES)には、電気経路正常フラグFLG1をセットする(FLG1=「1」、ステップS102)。
次に、マイコン29は、電気経路正常確認タイマTRをインクリメントする(TR=TR+1、ステップS103)。続いて、マイコン29は、電気経路正常確認タイマTRが電気経路正常確認タイマタイムアップTR0以上か否かを判定する(ステップS104)。
そして、マイコン29は、電気経路正常確認タイマTRが電気経路正常確認タイマタイムアップTR0以上の場合(TR≧TR0、ステップS104:YES)には、電気経路正常フラグFLG1が「1(セット)」か否かを判定する(ステップS105)。
そして、マイコン29は、電気経路正常フラグFLG1が「1(セット)」の場合(ステップS105:YES)には、電気経路正常確定フラグFLG2をセットする(FLG2=「1」、ステップS106)。そして、マイコン29は、電気経路正常を出力(ステップS107)して、処理を終える。
一方、マイコン29は、電気経路正常フラグFLG1が「1(セット)」でない場合(ステップS105:NO)には、電気経路正常確定フラグFLG2をリセットする(FLG2=「0」、ステップS108)。そして、マイコン29は、電気経路異常を出力(ステップS109)して、処理を終える。
一方、マイコン29は、電気経路正常確認タイマTRが電気経路正常確認タイマタイムアップTR0より小さい場合(TR<TR0、ステップS104:NO)には、ステップS100に移行する。また、マイコン29は、q軸電流値Iqの絶対値が、所定q軸電流値I0より小さい場合(|Iq|<I0、ステップS101:NO)には、ステップS103に移行する。
次に、上記のように構成された本実施形態のEPS1の作用及び効果について説明する。
q軸PID制御部35より得られるq軸PID制御部出力電圧値Vq1*に、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した、微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*を加算器55にて加算したq軸電圧指令値Vq*に基づいて、操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して、駆動電力を供給する。また、微振動擬似制御状態量生成部32より発生したq軸電流値Iqを検出する、微振動擬似制御状態量検出部33を、更に備える。そして、微振動擬似制御状態量検出部33がq軸電流値Iq(所定q軸電流値I0以上のq軸電流値Iq)を検出できない場合には、加算器55から微振動擬似制御状態量検出部33までの電気経路に、何らかの異常が発生したことを判定する電気経路異常判定部41を有する構成とした。
このような構成としたことで、q軸PID制御部35により得られる、q軸PID制御部出力電圧値Vq1*が出力されていない状態においても、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した、微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値Vq2*が、常時、操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力として供給される。そして、モータに流れる実電流値を検出する電流センサ30u、30v、30wを介して、微振動擬似制御状態量検出部33がq軸電流値Iq(所定q軸電流値I0以上のq軸電流値Iq)を検出するので、例えば、q軸電流値Iq(所定q軸電流値I0以上のq軸電流値Iq)が検出できない場合には、加算器55から微振動擬似制御状態量検出部33までの電気経路に、何らかの異常が発生したと判定することができる。
その結果、常時、電流検出センサも含めた広い範囲の電流経路の異常判定を、早期に検出することができるので、安全性が格段に向上する。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値(Vq2*)をq軸PID制御部出力電圧値(Vq1*)に加算し、微振動擬似制御状態量検出部33は、q軸電流値Iqを検出するようにした。
しかし、これに限らず、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値をd軸PID制御部出力電圧値に加算し、微振動擬似制御状態量検出部33は、d軸電流値Idを検出するようにしてもよい。
・本実施形態では、微振動擬似制御状態量生成部32より発生した微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値(Vq2*)をq軸PID制御部出力電圧値(Vq1*)に加算し、微振動擬似制御状態量検出部33は、q軸電流値Iqを検出するようにした。
しかし、これに限らず、微振動擬似制御状態量生成部32より発生する微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値を三相交流電圧値として、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*、及びW相電圧指令値Vw*に加算し、微振動擬似制御状態量検出部33は、三相交流電流値であるU相電流値Iud、V相電流値Ivd、及びW相電流値Iwdを検出するようにしてもよい。
・本実施形態では、電気経路異常判定部41が、電気経路異常と判定した場合には、電気経路正常確定フラグFLG2をリセットし(FLG2=「0」、ステップS108)、電気経路異常を出力(ステップS109)したが、これに限らず、異常警告を点灯しても、車室内で異常をアナウンスしてもよい。
・本実施形態では、本発明をコラムアシストEPSに具体化したが、本発明をラックアシストEPSやピニオンアシストEPSに適用してもよい。
・本実施形態では、本発明をEPSアクチュエータ24の駆動源であるモータ21として、三相のブラシレスDCモータに具体化したが、本発明をDCモータ、誘導モータ、及びステッピングモータとしてもよい。
1:電動パワーステアリング装置(EPS)、2:ステアリング、
3:ステアリングシャフト、4:ラックアンドピニオン機構、5:ラック軸、
8:コラムシャフト、9:インターミディエイトシャフト、10:ピニオンシャフト、11:タイロッド、12:転舵輪、21:モータ、
22:モータ回転角度センサ、23:減速機構、
24:EPSアクチュエータ(操舵力補助装置)、
25:車速センサ(車速検出手段)、26:トルクセンサ(操舵トルク検出手段)、27:ECU、28:バッテリ、29:マイコン(制御手段)、
30u、30v、30w:電流センサ(実電流値検出手段)、
31:Iq*電流指令値演算部(目標電流指令値生成手段)、
32:微振動擬似制御状態量生成部(微振動擬似制御状態量生成手段)、
33:微振動擬似制御状態量検出部(微振動擬似制御状態量検出手段)、
34:d/q変換演算部、
35:q軸PID制御部(電流フィードバック制御手段)、
36:d軸PID制御部、37:d/q逆変換演算部、
38:PWM出力部、39:A/D変換器、40:駆動回路部、
41:電気経路異常判定部(電気経路異常判定手段)、
42A:ローパスフィルタ1(ローパスフィルタ)、
42B:ローパスフィルタ2(ローパスフィルタ)、
44:モータ制御信号生成部、
53、54:減算器、55:加算器(加算手段)、
V:車速、τ:操舵トルク、θm:モータ回転角度、
Iua:U相電流値(アナログ値)、Iva:V相電流値(アナログ値)、
Iwa:W相電流値(アナログ値)、
Iud:U相電流値(デジタル値)、Ivd:V相電流値(デジタル値)、
Iwd:W相電流値(デジタル値)、
Iq*:q軸電流指令値(目標電流指令値)、Iq:q軸電流値、
ΔIq:q軸偏差電流値、I0:所定q軸電流値(所定の制御状態量)、
Id*:d軸電流指令値、Id:d軸電流値、ΔId:d軸偏差電流値、
Vq1*:q軸PID制御部出力電圧値(第1の制御状態量)、
Vq2*:微振動擬似制御状態量生成部出力電圧値(微振動擬似制御状態量)、
Vq*:q軸電圧指令値(第2の制御状態量)、Vd*:d軸電圧指令値、
Vu*:U相電圧指令値、Vv*:V相電圧指令値、Vw*:W相電圧指令値、
TR:電気経路正常確認タイマ、
TR0:電気経路正常確認タイマタイムアップ、
FLG1:電気経路正常フラグ、FLG2:電気経路正常確定フラグ

Claims (2)

  1. モータによって操舵系にステアリング操作を補助するアシスト力を付与すべく設けられた操舵力補助装置と、
    操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記モータに流れる実電流値を検出する実電流値検出手段と、
    前記操舵トルク検出手段から検出した操舵トルクと、前記車速検出手段から検出した車速から目標電流指令値を生成する目標電流指令値生成手段と、
    前記目標電流指令値生成手段から生成した目標電流指令値と前記実電流値検出手段から検出した実電流値の偏差を制御する電流フィードバック制御手段と、
    前記電流フィードバック制御手段により得られる第1の制御状態量と、
    微振動擬似制御状態量を生成する微振動擬似制御状態量生成手段と、
    前記第1の制御状態量と、前記微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を加算する加算手段と、
    前記加算手段より得られた第2の制御状態量に基づいて、前記操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給することにより、前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記微振動擬似制御状態量生成手段より生成した微振動擬似制御状態量を検出する微振動擬似制御状態量検出手段を更に備え、前記微振動擬似制御状態量検出手段が所定の制御状態量を検出できない場合には、前記加算手段から前記微振動擬似制御状態量検出手段までの電気経路に何らかの異常が発生したことを判定する電気経路異常判定手段を有すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御手段は、前記微振動擬似制御状態量検出手段の後段にはローパスフィルタを設けていること、を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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