JP2015135454A - 電気光学装置、電子機器および電気光学装置の駆動方法 - Google Patents

電気光学装置、電子機器および電気光学装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ信号を精度良く生成する駆動回路部を備えた電気光学装置を提供する。【解決手段】本発明の有機EL装置100(電気光学装置)は、画素部12と、入力される階調信号に応じて画素部を駆動する駆動回路部30と、第1電圧が供給される階調電源線51と、を備え、駆動回路部30は、階調信号の階調値が特定階調値でない場合に階調信号をデータ電圧に変換するアンプ61(変換部)と、階調信号の階調値が特定階調値である場合に第1電圧を出力する第1状態と、階調信号の階調値が特定階調値でない場合には変換部から出力されるデータ電圧を出力する第2状態と、を切り替える選択スイッチ62(切り替え部)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、電気光学装置、電子機器および電気光学装置の駆動方法に関する。
発光素子の一種である有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode)を備えた電気光学装置が、下記の特許文献1に開示されている。以下、有機発光ダイオードをOLEDと称する。特許文献1の構成では、電気光学装置にプリント配線基板が接続され、プリント配線基板上に半導体チップからなる制御回路が実装されている。制御回路は、同期信号に従って各種の制御信号を生成するとともに、デジタルの画像データをアナログのデータ信号に変換し、これらの信号を電気光学装置に向けて出力する。
特開2013−088611号公報
従来のデータ信号回路は、デジタル−アナログ変換回路(Digital to Analog Converter)とアンプとを備えることが多い。以下、デジタル−アナログ変換回路をDACと称する。その場合、データ信号は、DACの出力をアンプで増幅することにより生成される。アンプからの出力を安定させるためには、アンプにおいて電気光学装置の電源電圧よりも狭い範囲の電圧を使う必要がある。ところが、データ信号回路が狭い範囲の電圧を細かく刻むことで全ての階調値に対応するデータ信号を精度良く生成するのは難しい。データ信号の精度が低いと、表示品位が低下する問題がある。また、データ信号を精度良く生成可能なデータ信号回路を実現しようとすると、回路の規模が大きくなる問題がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、データ信号を精度良く生成する駆動回路部を備え、表示品位に優れた電気光学装置を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、表示品位に優れた表示部を備えた電子機器を提供することを目的の一つとする。本発明の一つの態様は、データ信号を精度良く生成する電気光学装置の駆動方法を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様の電気光学装置は、画素部と、入力される階調信号に応じて前記画素部を駆動する駆動回路部と、第1電圧が供給される階調電源線と、を備え、前記駆動回路部は、前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合に前記階調信号をデータ電圧に変換する変換部と、前記階調信号の階調値が特定階調値である場合に前記第1電圧を出力する第1状態と、前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合には前記変換部から出力される前記データ電圧を出力する第2状態と、を切り替える切り替え部と、を備える。
本発明の一つの態様の電気光学装置において、変換部は、階調信号の階調値が特定階調値でない場合に階調信号をデータ電圧に変換し、切り替え部は、階調信号の階調値が特定階調値である場合に第1電圧を出力する第1状態と、階調信号の階調値が特定階調値でない場合には変換部から出力されるデータ電圧を出力する第2状態と、を切り替える。これにより、変換部から出力されるデータ電圧以外の電圧である第1電圧をデータ電圧として用いることができる。そのため、データ電圧の階調毎の刻み幅を、第1電圧を用いない場合に比べて大きくできる。その結果、階調値に対応するデータ信号を精度良く生成でき、表示品位に優れた電気光学装置を提供できる。
本発明の一つの態様の電気光学装置において、前記特定階調値は最小階調値であってもよく、その場合、前記第1電圧は前記変換部の最大出力電圧よりも大きくてもよい。
この構成によれば、特定階調値が最小階調値である場合、変換部の最大出力電圧を上回る第1電圧をデータ電圧として用いることができるため、データ電圧として使える電圧の範囲を広げることができる。これにより、データ電圧の階調毎の刻み幅を大きくできる。
本発明の一つの態様の電気光学装置において、前記特定階調値は最大階調値であってもよく、その場合、前記第1電圧は前記変換部の最小出力電圧よりも小さくてもよい。
この構成によれば、特定階調値が最大階調値である場合、変換部の最小出力電圧を下回る第1電圧をデータ電圧として用いることができるため、データ電圧として使える電圧の範囲を広げることができる。これにより、データ電圧の階調毎の刻み幅を大きくできる。
本発明の一つの態様の電気光学装置において、前記第1電圧は、前記変換部の電源電圧として使用される構成であってもよい。
この構成によれば、変換部の電源電圧を第1電圧として利用することができ、特定階調値に対応するデータ電圧とするための特別な電圧を準備する必要がない。
本発明の一つの態様の電気光学装置において、前記階調信号の階調値が特定階調値である場合に前記変換部の出力を最小値にする構成であってもよい。
階調信号の階調値が特定階調値である場合には変換部の出力は不要であるため、この際に変換部の出力を最小値にすれば、電気光学装置の消費電力を低減できる。
本発明の一つの態様の電子機器は、本発明の一つの態様の電気光学装置を備えることを特徴とする。
この構成によれば、表示品位に優れた表示部を備えた電子機器を実現できる。
本発明の一つの態様の電気光学装置の駆動方法は、画素部と、入力される階調信号に応じて前記画素部を駆動する駆動回路部と、第1電圧が供給される階調電源線と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記駆動回路部は、前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合に前記階調信号をデータ電圧に変換して出力し、前記階調信号の階調値が特定階調値である場合には前記第1電圧を出力することを特徴とする。
この構成によれば、これにより、データ電圧以外の電圧である第1電圧をデータ電圧として用いることができるため、データ電圧の階調毎の刻み幅を、第1電圧を用いない場合に比べて大きくできる。その結果、階調値に対応するデータ信号を精度良く生成することができる。
本発明の第1実施形態の電気光学装置の平面図である。 電気光学装置を構成する画素の等価回路図である。 電気光学装置の概略構成を示すブロック図である。 データ線駆動回路の等価回路図である。 本実施形態の原理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のデータ線駆動回路の等価回路図である。 電子機器の一例である頭部装着型表示装置の模式図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。
本実施形態の電気光学装置は、有機材料からなる発光層を備えた有機エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence, 以下、ELと略記する)装置の一例である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、有機EL装置100の平面図である。
本実施形態の有機EL装置100は、有機EL材料を利用した発光素子を基板10上に形成した有機EL装置である。基板10は、シリコン等の半導体材料で形成された板状部材(半導体基板)であり、複数の発光素子を形成する基材として利用される。
図1に示すように、基板10の表面には、画素部12と周辺領域14と実装領域16とが設けられている。画素部12は、複数の画素Pを有する矩形状の領域である。画素部12には、X方向に延在する複数の走査線22と、複数の走査線22に対応してX方向に延在する複数の制御線24と、X方向と交差するY方向に延在する複数のデータ線26と、が形成されている。複数の画素Pは、X方向およびY方向にわたってマトリクス状に配列される。画素Pは、互いに隣り合う2本の走査線22と互いに隣り合う2本のデータ線26とによって囲まれた領域であってもよい。
周辺領域14は、画素部12を囲む矩形枠状の領域である。駆動回路部30は、周辺領域14に設けられている。駆動回路部30は、画素部12内の複数の画素Pを駆動する回路である。駆動回路30は、2つの走査線駆動回路32とデータ線駆動回路34とを含む。有機EL装置100は、基板10の表面に直接形成されたトランジスター等の能動素子によって駆動回路30が構成される回路内蔵型の表示装置である。なお、画像表示に直接寄与しないダミー画素が周辺領域14内に形成されていてもよい。
実装領域16は、周辺領域14を挟んで画素部12とは反対側(すなわち周辺領域14の外側)の領域に設けられている。実装領域16には、複数の実装端子38が配列されている。制御信号や電源電位は、制御回路や電源回路等の各種の外部回路(図示略)から実装端子38に供給される。外部回路は、例えば実装領域16に接合されたフレキシブル配線基板(図示略)に実装される。
図2は、画素部12内の1つの画素(画素回路)Pの回路図である。
図2に示すように、画素Pは、発光素子45、駆動トランジスターTDR、発光制御トランジスターTEL、選択トランジスターTSL、および容量素子Cを備える。なお、本実施形態では、画素Pのトランジスター(TDR,TEL,TSL)をPチャネル型のトランジスターで構成するが、Nチャネル型のトランジスターで構成することも可能である。
発光素子45は、有機EL材料の発光層を含む有機層46を第1画素電極(陽極)E1と共通電極(陰極)E2との間に介在させた電気光学素子である。第1画素電極E1は画素P毎に個別に形成され、共通電極E2は複数の画素Pにわたって連続して形成される。図2に示すように、発光素子45は、第1電源線41と第2電源線42とを結ぶ電流経路上に配置される。第1電源線41は、高電位側の電源電位VELが供給される電源配線である。第2電源線42は、低電位側の電源電位VCTが供給される電源配線である。
駆動トランジスターTDRと発光制御トランジスターTELとは、第1電源線41と第2電源線42とを結ぶ電流経路上において発光素子45に対して直列に接続されている。具体的には、駆動トランジスターTDRの一対の電流端のうちの一方(ソース)は第1電源線41に接続されている。発光制御トランジスターTELは、駆動トランジスターTDRの一対の電流端のうちの他方(ドレイン)と発光素子45の第1画素電極E1との導通状態(導通/非導通)を制御するスイッチとして機能する。駆動トランジスターTDRは、自身のゲート−ソース間の電圧に応じた電流量に相当する駆動電流を生成する。
発光制御トランジスターTELがオン状態に制御された状態では、駆動電流が駆動トランジスターTDRから発光制御トランジスターTELを経由して発光素子45に供給される。このとき、発光素子45は、駆動電流の電流量に応じた輝度で発光する。発光制御トランジスターTELがオフ状態に制御された状態では、発光素子45に対する駆動電流の供給が遮断される。このとき、発光素子45は消灯する。発光制御トランジスターTELのゲートは、制御線24に接続されている。
図2に示す選択トランジスターTSLは、データ線26と駆動トランジスターTDRのゲートとの導通状態(導通/非導通)を制御するスイッチとして機能する。選択トランジスターTSLのゲートは走査線22に接続されている。容量素子Cは、第1容量電極C1と第2容量電極C2との間に誘電体を介在させた静電容量である。第1容量電極C1は、駆動トランジスターTDRのゲートに接続されている。第2容量電極C2は、第1電源導電体41(駆動トランジスターTDRのソース)に接続されている。容量素子Cは、駆動トランジスターTDRのゲート−ソース間の電圧を保持する。
図1に示すデータ線駆動回路34は、外部回路から供給される階調信号(画像信号)を、画素P毎に指定する階調に応じた階調電位(データ信号の電位)として、書込期間(水平走査期間)毎に複数のデータ線26に対して並列に供給する。他方、走査線駆動回路32は、複数の走査線22の各々に走査信号を供給することにより、複数の走査線22の各々を書込期間毎に順次選択する。走査線駆動回路32が選択した走査線22に対応する画素Pの選択トランジスターTSLは、オン状態に遷移する。このとき、各画素Pの駆動トランジスターTDRのゲートに、データ線26と選択トランジスターTSLとを経由して階調電位が供給され、階調電位に応じた電圧が容量素子Cに保持される。
他方、書込期間での走査線22の選択が終了すると、走査線駆動回路32は、各制御線24に制御信号を供給することにより、当該制御線24に対応する画素Pの発光制御トランジスターTELをオン状態に制御する。したがって、直前の書込期間で容量素子Cに保持された電圧に応じた駆動電流は、駆動トランジスターTDRから発光制御トランジスターTELを経由して発光素子45に供給される。以上のように、発光素子45が階調電位に応じた輝度で発光することで、画像信号が指定する任意の画像が画素部12に表示される。
図3は、有機EL装置100の概略構成を示すブロック図である。
図4は、データ線駆動回路34の構成を示す等価回路図である。
図3に示すように、有機EL装置100は、画素部12と、駆動回路部30と、階調電源線51と、電源回路52と、インターフェース53と、を備えている。画素部12には、m(m:自然数)行の走査線22が一方向に延在して設けられ、3列毎にグループ化された3n(n:自然数)列のデータ線26が走査線22と直交して設けられている。そのため、画素部12の画素回路は、縦m行×横3n列のマトリクス状に配列されている。駆動回路部30は、入力される階調信号(データ信号)に応じて画素部12の各画素回路を駆動する。階調電源線51には、後述する第1電圧が供給される。駆動回路部30は、走査線駆動回路32と、データ線駆動回路34と、を備えている。走査線駆動回路32は、シフトレジスタ55と、バッファ56と、を備えている。
データ線駆動回路34は、シフトレジスタおよびラッチ58を含む制御ロジック回路59と、DAC60と、アンプ61と、アンプ/階調電源選択スイッチ62と、デマルチプレクサ63と、を備えている。以下の説明では、アンプ/階調電源選択スイッチ62を単に選択スイッチと称する。
本実施形態の「アンプ61」は、特許請求の範囲の「変換部」に対応する。本実施形態の「アンプ/階調電源選択スイッチ62」は、特許請求の範囲の「切り替え部」に対応する。
制御ロジック回路59には、同期信号と同期してデータ信号(階調信号)が供給される。同期信号には、例えば垂直同期信号、水平同期信号、ドットクロック信号、等が含まれる。階調信号は、表示すべき画像の画素毎の階調値を例えば8ビットで規定する。また、制御ロジック回路59は、同期信号に従って各種の制御信号を生成する。DAC60は、デジタルの階調信号をアナログのデータ信号に変換する。
アンプ61は、DAC60の出力を増幅してデータ信号を生成し、後段のマルチプレクサ63に向けて出力するものである。アンプ61においては、出力を安定させるために画素部12に供給する電源電圧よりも狭い範囲の電圧を使用する。
図4に示すように、選択スイッチ62は、列毎に設けられた一対のトランスミッションゲート64,65で構成されている。選択スイッチ62は、階調信号の階調値に応じて、いずれか一方のトランスミッションゲートをオン状態とし、他方のトランスミッションゲートをオフ状態とすることにより、アンプ61からの出力であるデータ電圧、階調電源線51からの出力である第1電圧のいずれか一方を選択する。
具体的な手順としては、制御ロジック回路59は、入力された階調信号をラッチした際に階調値が特定階調値であるか否かを判断し、判断結果を選択スイッチ62に出力する。選択スイッチ62は、入力された階調信号の階調値が特定階調値である場合に第1電圧を出力する第1状態と、階調信号の階調値が特定階調値でない場合にはアンプ61から出力されるデータ電圧を出力する第2状態と、を切り替える。本実施形態においては、特定階調値は最小階調値の0階調である。
デマルチプレクサ63は、列毎に設けられたトランスミッションゲート66で構成されている。デマルチプレクサ63は、画素部12における各グループを構成する3列の画素Pに対してデータ信号を順番に供給する。図4に示すように、例えばn番目のグループに属する(3n)、(3n+1)、(3n+2)列に対応したトランスミッションゲート66の入力端は互いに共通接続され、その共通端子にアンプ61の出力端が接続される。本実施形態では、デマルチプレクサ63を構成するトランスミッションゲート66の入力端とアンプ61の出力端との間に、選択スイッチ62を構成する一対のトランスミッションゲート64,65が列毎に設けられている。
トランスミッションゲート67が、デマルチプレクサ63と画素部12との間に列毎に接続されている。
図5の左側の図は、ガンマ値が2.2のときの輝度−階調特性を示すグラフである。グラフの横軸は階調値(0〜255階調)であり、縦軸は最大階調値(白表示に対応)の輝度を1としたときの輝度比である。
階調値が相対的に小さい領域では、階調値の変化に対する輝度比の変化率が大きい。言い換えると、輝度比は階調値の変化に対して離散的である。一方、階調値が相対的に大きい領域では、階調値の変化に対する輝度比の変化率が小さい。言い換えると、輝度比は階調値の変化に対して連続的である。
図5の右側の図は、データ電圧−電流特性を示すグラフである。グラフの横軸はデータ電圧であり、縦軸は電流である。
上述したように、アンプ61においては、画素部12に供給する電源電圧範囲よりも狭い範囲の電圧を出力する。ここで、図に示すように、アンプ61に供給する電源電圧をVH、アンプ61の最大出力電圧をVdata-max、アンプ61の最小出力電圧をVdata-minとしたとき、これらの大小関係は、Vdata-min<Vdata-max<VH、となる。また、0階調での電流値をIbk(黒表示に対応)、255階調での電流値をIwh(白表示に対応)と表示する。
従来は、全ての階調値についてアンプの最大出力電圧Vdata-maxと最小出力電圧Vdata-minとの間を細かく刻んで階調値毎のデータ電圧を生成していた。この場合、特に階調値が相対的に大きい領域ではデータ電圧−電流特性曲線の傾きが急峻であるため、1階調あたりのデータ電圧幅が小さくなる。そのため、各階調値に対応するデータ信号を精度良く生成するのが難しい。また、微小な電圧差を精度良く生成できる回路を実現しようとすると、回路の規模が大きくなるという欠点を有していた。
これに対して、本実施形態の有機EL装置100の場合、選択スイッチ62は、階調信号の階調値が0階調である場合に第1電圧、すなわちアンプ61に供給する電源電圧VHを出力する第1状態に切り替える。具体的には、階調信号の階調値が0階調である場合、選択スイッチ62は、一対のトランスミッションゲート64,65のうち、右側のトランスミッションゲート65を選択的にオン状態とし、図4の破線の矢印Bで示すように、階調電源線51から供給されたアンプ61の電源電圧VHをデマルチプレクサ63に出力する。
一方、選択スイッチ62は、階調信号の階調値が0階調以外の階調値である場合にはアンプ61から出力されるデータ電圧を出力する第2状態に切り替える。具体的には、階調信号の階調値が0階調以外の階調値である場合、選択スイッチ62は、一対のトランスミッションゲート64,65のうち、左側のトランスミッションゲート64を選択的にオン状態とし、図4の実線の矢印Aで示すように、アンプ61から供給されたデータ電圧をデマルチプレクサ63に出力する。
選択スイッチ62が以上のような選択動作を行うことにより、図5の右側の図に示すように、階調信号の階調値が0階調のときのデータ電圧がVH、階調信号の階調値が1階調のときのデータ電圧がVdata-max(もしくはVdata-maxよりもわずかに小さい値)となる。階調値が2〜255階調の場合はVdata-max〜Vdata-minの範囲を微小な幅で刻んだときの個々の電圧となる。その結果、本実施形態の有機EL装置100においては、特に階調値が相対的に大きい領域ではデータ電圧−電流特性曲線の傾きが従来に比べてなだらかになり、1階調あたりのデータ電圧幅を従来よりも大きくできる。これにより、全ての階調値に対応するデータ信号を精度良く生成でき、表示品位に優れた有機EL装置を実現できる。
なお、階調信号の階調値が特定階調値、例えば0階調である場合にアンプ61の出力を最小値にする構成であってもよい。上述したように、階調信号の階調値が特定階調値である場合にはアンプ61の出力は不要である。そのため、この際にアンプ61の出力を最小値にすれば、有機EL装置100の消費電力を低減できる。
第1実施形態の有機EL装置100は、発光素子45が高精細に配置された表示装置、いわゆるマイクロディスプレイに好適なものである。マイクロディスプレイにおいて、例えば1個の発光素子45の面積(1個の開口部の面積)は40μm2以下に設定されている。行方向に相互に隣り合う各発光素子45のピッチは5μm以下に設定されている。発光素子45間の間隔は1〜2μmの範囲に設定されている。発光素子を構成する有機層の膜厚は100〜130nm程度である。発光素子45間の間隔、すなわち、隣り合う画素領域間の間隔は、有機層の膜厚の20倍以下程度である。
この種のマイクロディスプレイにおいては、データ電圧−電流特性曲線の傾きが通常のディスプレイに比べてさらに急峻である。したがって、第1実施形態の有機EL装置100のように、特定階調値に対してアンプ61の電源電圧VHを用いることによりデータ電圧−電流特性曲線の傾きをなだらかにする構成が特に有効である。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図6を用いて説明する。
第2実施形態の有機EL装置の基本構成は第1実施形態と同様であり、レベルシフト回路を備えた点が異なる。
図6において、第1実施形態で用いた図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、第2実施形態の有機EL装置において、画素部12とデマルチプレクサ63との間に、容量カップリング方式のレベルシフト回路70が設けられている。レベルシフト回路70は、トランスミッションゲート71,72と保持容量73とを備えている。レベルシフト回路70は、トランスミッションゲート67の出力端から出力されるデータ信号の電位をシフトする。その他の構成は、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態の有機EL装置に、特開2013−088611号公報に記載された種々の画素回路やデータ線駆動回路を組み合わせてもよい。
本実施形態の有機EL装置は容量カップリング方式のレベルシフト回路70を備えているため、第1実施形態の有機EL装置に比べて、データ電圧の階調毎の刻み幅がさらに小さくなる傾向にある。そのため、特定階調値に対してアンプ61の電源電圧VHを用いることによりデータ電圧−電流特性曲線の傾きをなだらかにする構成が特に有効である。
[電子機器]
上述の各実施形態に例示した有機EL装置は、各種の電子機器の表示装置として好適に利用される。図7には、各実施形態に例示した有機EL装置を利用した頭部装着型の表示装置90(HMD:Head Mounted Display)が電子機器として例示されている。
表示装置90は、人間の頭部に装着可能な電子機器であり、使用者の左眼に重なる透過部(レンズ)92Lと、使用者の右眼に重なる透過部92Rと、左眼用の発光装置100Lおよびハーフミラー94Lと、右眼用の発光装置100Rおよびハーフミラー94Rと、を備える。発光装置100L、100Rとして、各実施形態に例示した有機EL装置を用いることができる。
発光装置100Lと発光装置100Rとは、射出光が相互に反対の方向に進行するように配置される。左眼用のハーフミラー94Lは、透過部92Lの透過光を使用者の左眼側に透過させるとともに、発光装置100Lからの射出光を使用者の左眼側に反射させる。同様に、右眼用のハーフミラー94Rは、透過部92Rの透過光を使用者の右眼側に透過させるとともに、発光装置100Rからの射出光を使用者の右眼側に反射させる。
したがって、使用者は、透過部92Lおよび透過部92Rを介して観察される像と、各発光装置100による表示画像と、を重畳した画像を知覚する。また、相互に視差が付与された立体視画像(左眼用画像および右眼用画像)を発光装置100Lと発光装置100Rとに表示させることで、使用者に表示画像の立体感を知覚させることが可能である。
なお、各実施形態の有機EL装置が適用される電子機器は、図7の表示装置90に限定されない。例えば、ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置に利用される電子式ビューファインダー(EVF:Electronic View Finder)にも各実施形態の有機EL装置が好適に利用される。また、携帯電話機、携帯情報端末(スマートフォン)、テレビやパーソナルコンピューター等のモニター、カーナビゲーション装置等の各種の電子機器に各実施形態の有機EL装置を採用することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記の実施形態では、階調信号の階調値が0階調のときのデータ電圧としてアンプの最大出力電圧Vdata-maxよりも高い電源電圧VHを用いる例を示したが、この構成に代えて、特定階調値が最大階調値である場合に階調電源線からの第1電圧としてアンプの最小出力電圧よりも小さい電圧を用いてもよい。例えば第1実施形態に即して言えば、階調信号の階調値が255階調のときのデータ電圧としてアンプの最小出力電圧Vdata-minよりも低い電圧を用いてもよい。
特定階調値は、必ずしも最小階調値(例えば0階調)や最大階調値(例えば255階調)でなくてもよく、中間の階調値であってもよい。
上記の実施形態では、特定階調値が1つだけの例を示したが、特定階調値は複数存在していてもよい。例えば階調信号の階調値が0階調、1階調、2階調の3つの場合に階調電源線から供給される電圧を用いるなどの構成であってもよい。
その他、有機EL装置の各構成要素の具体的な構成は、適宜変更が可能である。
また、上記の実施形態では有機EL装置の例を示したが、有機EL装置以外にも液晶表示装置、プラズマディスプレイ(PDP)、電気泳動装置等の電気光学装置に本発明が適用できる。
12…画素部、30…駆動回路部、51…階調電源線、61…アンプ(変換部)、62…アンプ/階調電源選択スイッチ(切り替え部)、90…表示装置(電子機器)、100…有機EL装置(電気光学装置)。

Claims (7)

  1. 画素部と、入力される階調信号に応じて前記画素部を駆動する駆動回路部と、第1電圧が供給される階調電源線と、を備え、
    前記駆動回路部は、
    前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合に前記階調信号をデータ電圧に変換する変換部と、
    前記階調信号の階調値が特定階調値である場合に前記第1電圧を出力する第1状態と、前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合には前記変換部から出力される前記データ電圧を出力する第2状態と、を切り替える切り替え部と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記特定階調値は、最小階調値であり、前記第1電圧は、前記変換部の最大出力電圧よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記特定階調値は、最大階調値であり、前記第1電圧は、前記変換部の最小出力電圧よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記第1電圧は、前記変換部の電源電圧として使用されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記階調信号の階調値が特定階調値である場合に前記変換部の出力を最小値にすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 画素部と、入力される階調信号に応じて前記画素部を駆動する駆動回路部と、第1電圧が供給される階調電源線と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記駆動回路部は、
    前記階調信号の階調値が特定階調値でない場合に前記階調信号をデータ電圧に変換して出力し、前記階調信号の階調値が特定階調値である場合には前記第1電圧を出力することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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