JP2015135241A - 導電率測定器、海洋観測システム、および導電率測定器の製造方法 - Google Patents

導電率測定器、海洋観測システム、および導電率測定器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い寸法精度を必要とすることなくより容易な作業で製造可能な導電率測定器を提供する。
【解決手段】導電率測定器7は、液体の導電率を検出する導電率センサ14と、基板12と、流路形成部材13と、を備える。基板13は、導電率センサ12が配置されたセンサ配置面12aを含む。流路形成部材13は、基板12に接合され、センサ配置面12aとで流路19を画定する。そして、導電率センサ14は、流路19内に位置している。導電率測定器7はセンサ配置面12aに配され流路19内に位置する温度センサ15をさらに含んでいてもよい。温度センサ15は、流路19内を流れる液体の流れ方向に関して、導電率センサ14の両側に配置されていてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体の導電率を測定する導電率測定器、当該導電率測定器を備えた海洋観測システム、および当該導電率測定器を製造する方法に関する。
液体の導電率を計測する導電率測定器が知られており、導電率測定器の一例が特許文献1に開示されている。図23は、特許文献1に開示される導電率測定器の断面図である。図23を用いて、当該導電率測定器について説明する。
図23に示されるように、特許文献1に開示される導電率測定器1は、一体成形された筒体2と、筒体2に実装された導電率センサ3と、を備える。筒体2の側壁には貫通穴4が形成されており、導電率センサ3が貫通穴4に嵌められている。
筒体2の内部空間が流路5として機能し、測定対象の液体は流路5を流れる。導電率センサ3は、流路5内を流れる液体に接した際に、当該液体の導電率に対応する電気信号を不図示の演算処理装置へ送る。演算処理装置は、導電率センサ3から送られた電気信号に基づいて導電率を算出する。
特開2007−320229号公報
特許文献1に開示される導電率測定器1では、貫通穴4が所望の形状で形成されていない場合、導電率センサ3を貫通穴4に嵌めることができない。そのため、比較的高い寸法精度で貫通穴4を筒体2の側壁に形成することが要求される。
筒体2に導電率センサ3を実装する他の例として、筒体2の内側面に導電率センサ3が配置された構造も考えられる。
しかしながら、特許文献1に開示される導電率測定器1では、筒体2が一体成形されている。流路5の内側面に導電率センサ3を配置するには、流路5の流入口または流出口から流路5内へ導電率センサ3を案内しなければならない。そのため、流路5内の所望の位置に導電率センサ3を配置することが困難である。
特に、導電率測定器1の小型化に伴って、流路5は狭くなり、導電率センサ3を流路5の内部に配置する作業はより難しくなる。
このように、特許文献1に開示される導電率測定器1では、その製造において高い寸法精度や難しい作業が求められるので、導電率測定器1の製造期間の短縮や製造コストの削減に限界がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高い寸法精度を必要とせずより容易な作業で製造可能な導電率測定器、および当該導電率測定器の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明の一態様は、液体の導電率を検出する導電率センサと、基板と、流路形成部材と、を備える。基板は、導電率センサが配置されたセンサ配置面を含む。流路形成部材は、基板に接合され、センサ配置面とで流路を画定する。そして、導電率センサは、流路内に位置している。
また、本発明の他の態様は、導電率測定器を製造する方法に係る。この態様において、本発明は、センサ配置面を含む基板と、センサ配置面とで流路を画定する流路形成部材と、を用意する工程と、センサ配置面に電極を配設して導電率センサを形成する工程と、流路内に導電率センサが位置するように基板に対して流路形成部材の位置を合わせ、基板に流路形成部材を接合する接合工程と、を含む。
本発明によれば、高い寸法精度を必要とせずより容易な作業で製造可能になる。
本発明の実施形態に係る導電率測定器を備える海洋観測システムの概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る導電率測定器の斜視図である。 図2に示される導電率測定器のA−A断面における断面図である。 図2に示される基板の斜視図である。 図2に示される流路形成部材を、基板の側から見た斜視図である。 3極式導電率センサを示す概略図である。 3極式導電率センサを構成する回路を示した図である。 4極式導電率センサを示す概略図である。 4極式導電率センサを構成する回路を示した図である。 7極式導電率センサを示す概略図である。 7極式導電率センサを構成する回路を示した図である。 第1の実施形態の変形例に係る導電率測定器の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る導電率測定器の分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る導電率測定器の斜視図である。 図14に示される流路形成部材を、基板の側から見た斜視図である。 図14に示される導電率測定器のB−B断面における断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る導電率測定器の分解斜視図である。 各実施形態に係る導電率測定器の精度を求める際に使用される液体供給装置の概略図である。 各実施形態に係る導電率測定器の精度を求める際に使用される制御装置の概略図である。 周波数と導電率との関係を示すグラフである。 各実施形態に係る導電率測定器で測定された温度の時系列変化を示すグラフである。 各実施形態に係る導電率測定器における、圧力と電圧との関係を示すグラフである。 関連する導電率測定器の断面図である。
図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る導電率測定器を備える海洋観測システムの概略図である。図1に示されるように、海洋観測システム6は、導電率測定器7と電気的に接続された演算処理装置8と、演算処理装置8へ電力を供給する電力源9と、を備える。海洋観測システム6は浮沈手段10を含み、浮沈手段10が作動することで、海洋観測システム6は海中に沈み、また海面に浮く。
海洋観測システム6が海中に沈んだ状態で導電率測定器7が作動すると、海水の導電率に対応する電気信号が導電率測定器7から演算処理装置8へ送られる。演算処理装置8は、当該電気信号に基づいて導電率を算出する。算出された導電率は、アンテナ11から不図示の受信装置に送られる。導電率と塩分濃度との間には一定の対応関係があることが知られており、海水の導電率に基づいて海水の塩分濃度が得られる。
本実施形態に係る導電率測定器7は、導電率(Conductivity)だけでなく、温度(Temperature)を測定することもできる。また、導電率測定器7は、液体の圧力を測定することで、海中の深度(Depth)を得ることもできる。本実施形態に係る導電率測定器7のように、導電率、温度および深度を測定することができる測定器は「CTDセンサ」とも呼ばれる。
なお、本発明に係る導電率測定器7は、海水の導電率の測定に用いられるだけでなく、河川水、飲料、および工場で使用される溶液といった様々な液体の導電率の測定に用いることができる。また、導電率測定器7は、液中に沈められるだけでなく、液体が流れる導管に接続されてもよい。
以下、各実施形態に係る導電率測定器7について、詳述する。
(第1の実施形態)
図2は、本発明の第1の実施形態に係る導電率測定器7の斜視図である。図3は、図2に示される導電率測定器7のA−A断面における断面図である。図4は、図2に示される基板の斜視図である。図5は、図2に示される流路形成部材を、基板の側から見た斜視図である。
図2ないし図5に示されるように、導電率測定器7は、基板12と、流路形成部材13と、を備える。基板12の一の面には液体の導電率を検出する導電率センサ14と、液体の温度を検出する温度センサ15と、液体の圧力を検出する圧力センサ16と、が配されている。本明細書において、当該一の面は「センサ配置面12a」とも称される。
導電率センサ14、温度センサ15および圧力センサ16は、センサ配置面12aの端部に配置された複数の端子17と電気的に接続されている。複数の端子17が、配線ケーブルを介して演算処理装置8(図1参照)と電気的に接続されている。
流路形成部材13には溝18が形成されている。溝18の開口がセンサ配置面12aで覆われるように流路形成部材13が基板12に接合されており、溝18の内側面とセンサ配置面12aとで流路19が画定されている。
流路19の流入口20と流出口21は、流路形成部材13の、基板12と接する面とは異なる面に形成されている。導電率測定器7が海中に沈められた状態では、海水は流入口20から流路19へ流入し、流路19を流れて流出口21から排出される。
なお、端子17は流路形成部材13で覆われていない。
基板12としては、例えばガラスプレートが用いられる。流路形成部材13としては、シリコーン材が用いられる。しかし、本発明はこれらの材料に限定されない。流路形成部材13は、接着剤を介して基板12に接着されていてもよいし、基板12に溶着されていてもよい。
導電率センサ14は、流路19内に位置している。流路19内を流れる液体が導電率センサ14に接した際、導電率センサ14は該液体の導電率に対応する電気信号を演算処理装置8(図1参照)へ送る。
本実施形態によれば、センサ配置面12aに導電率センサ14が配置されているので、基板12や流路形成部材13に導電率センサ14を嵌めるための、関連技術で必要とされた貫通穴(図23参照)を形成する必要がない。したがって、基板12や流路形成部材13の製作に比較的高い寸法精度は要求されない。
また、流路19は、基板12に流路形成部材13を接合することで画定されている。したがって、流路19が画定される前に導電率センサ14を所望の位置に配置することができ、より容易な作業で導電率測定器7を製造することが可能になる。
高い寸法精度や煩雑な作業が必要ないので、導電率測定器7の製造期間の短縮や製造コストを削減することができる。
導電率センサ14としては、例えば、2極式導電率センサが用いられる。2極式導電率センサを用いた測定原理を簡単に説明する。一対の電極が液体中に浸漬され、当該一対の電極間に所定の電圧が印加される。このとき、電流が液体を介して一対の電極間を流れる。一対の電極間を流れる電流値から、当該液体の抵抗値が求められ、当該抵抗値に基づいて導電率が得られる。電極は、例えば真空蒸着またはスクリーン印刷といった方法で基板12のセンサ配置面12aに形成される。
3極式導電率センサ、4極式導電率センサおよび7極式導電率センサが導電率センサ14として用いられてもよい。
図6は3極式導電率センサを説明するための図であり、図7は3極式導電率センサを構成する電気回路を示した図である。図8は4極式導電率センサを説明するための図であり、図9は4極式導電率センサを構成する電気回路を示した図である。図10は7極式導電率センサを説明するための図であり、図11は7極式導電率センサを構成する電気回路を示した図である。
図6および図7に示されるように、3極式導電率センサでは、3つの電極22a,22b,22cがこの順で並べられている。電極22a,22cは電気信号用のグラウンド23に接続されており、電極22bがウィーンブリッジ発振回路といった発振回路24に接続されている。グラウンド23および発振回路24は、演算処理装置8(図1参照)に設けられている。
3極式導電率センサでは、電極22a,22b,22cに接する液体の導電率に応じて、発振回路24から出力される電圧の周波数が変化する。当該周波数に基づいて、液体の導電率が求められる。
図8および図9に示されるように、4極式導電率センサでは、4つの電極22a,22b,22c,22dがこの順で並べられている。電極22aは定電流源25に接続されている。電極22b,22cは差動アンプ26に接続されており、電極22dがグラウンド23に接続されている。グラウンド23、定電流源25および差動アンプ26は、演算処理装置8(図1参照)に設けられている。
4極式導電率センサでは、定電流源25が電極22aへ電流を流した際に差動アンプ26から液体の導電率に応じた電圧が出力される。当該電圧の大きさに基づいて、液体の導電率が求められる。
図10および図11に示されるように、7極式導電率センサでは、7つの電極22a,22b,22c,22d,22e,22f,22gがこの順で並べられている。電極22a,22gはグラウンド23に接続されている。電極22b,22c,22e,22fは差動アンプ26に接続されており、電極22dが定電流源25に接続されている。グラウンド23、定電流源25および差動アンプ26は、演算処理装置8(図1参照)に設けられている。
7極式導電率センサでは、定電流源25が電極22aへ電流を流した際に差動アンプ26から液体の導電率に応じた電圧が出力される。当該電圧の大きさに基づいて、液体の導電率が求められる。
再び図2ないし図5を参照する。本実施形態では、流路19内に温度センサ15が位置している。温度センサ15としては、サーミスタを用いることができる。
液体の導電率は液体の温度の影響を受け、液体の温度が高くなると液体の導電率が高くなることが知られている。液体の実際の温度で測定された導電率は、温度と導伝率の関係を示す温度係数を用いて、所定の温度(例えば25℃)における導電率に換算されることが多い。
本実施形態では、温度センサ15が流路19内に位置しているので、流路19内を流れる液体の導電率と温度が測定される。導電率が測定される際の液体の温度が測定されるので、所定の温度における液体の導電率をより正確に求めることが可能になる。
流路19を流れる液体の流れ方向に関して導電率センサ14の両側に温度センサ15が位置していることが好ましい。このような温度センサ15の配置によって、導電率センサ14を通過する前の液体の温度と、導電率センサ14を通過した後の液体の温度と、が測定される。
導電率センサ14の前後における液体の温度を測定することによって、導電率センサ14を通過する際の液体の温度が求められる。その結果、所定の温度における液体の導電率をより正確に求めることが可能になる。
本実施形態によれば、センサ配置面12aに温度センサ15が配置されているので、基板12や流路形成部材13の製作に比較的高い寸法精度は要求されない。流路19は、基板12に流路形成部材13を接合することで画定されているので、より容易な作業で温度センサ15を所望の位置に配置することができる。したがって、導電率測定器7の製造期間の短縮や製造コストを削減することが可能になる。
圧力センサ16は、例えばダイヤフラムゲージである。導電率測定器7が海中に沈められた状態では、圧力センサ16は海水の圧力を測定する。測定された圧力から、海中における導電率測定器7の深度が求められる。したがって、導電率測定器7の使用者は、導電率測定器7によって測定された導電率が、どの深度で測定されたものかを知ることが可能になる。
海洋観測における実用的な塩分濃度は、圧力、温度及び電気導電率を、UNESCOの1978 practical salinity scale equations(PSS:実用塩分濃度式)を用いて求められる。そのため、圧力、温度及び電気導電率をより正確に測定することが必要とされる。
図12は、第1の実施形態の変形例に係る導電率測定器7の断面図である。図12に示されるように、流路19の流入口20と流出口21は、基板12に形成されていてもよい。流入口20が流路形成部材13に形成され流出口21が基板12に形成されていてもよいし、流入口20が基板12に形成され流出口21が流路形成部材13に形成されていてもよい。
また、流路19にポンプ27が接続されている。ポンプ27が作動することで、液体は導電率測定器7の外部から流路19内に取り込まれ、流路19内を強制的に流れる。したがって、流路19内が液体で満たされ、当該液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
ポンプ27は、導電率測定器7が液中に沈められて当該液体の導電率が測定される場合にも有利に働く。すなわち、液体が導電率測定器7の外部から流路19に強制的に取り込まれるので、導電率測定器7の外部の液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
特に、海洋観測においては、時間の経過および測定位置の変化に伴って海水の塩分濃度が変化する。ポンプ27の作動に応じて比較的短い時間で海水が導電率測定器7の外部から流路19に取り込まれるので、所定の時間および所定の位置における海水の導電率すなわち塩分濃度をより正確に測定することが可能になる。
ポンプ27としては、電気浸透流EOポンプ、圧電ポンプ、ダイヤフラムポンプ、マグネットポンプを用いることができる。
ポンプ27は、例えば、流入口20の周辺に形成された雌ねじにポンプ27の吐出部に形成された雄ねじを螺合させることで流入口20に固定される。雌ねじは、金型成形によって形成されてもよいし、切削加工によって形成されてもよい。
流入口20および流出口21の少なくとも一方にバルブ(不図示)が設けられていてもよい。バルブを設けることよって、流路19内を液体が流れる状態と、流路19内を液体が流れない状態と、の切り替えが可能になる。
続いて、本実施形態に係る導電率測定器7の製造方法について、図2ないし図5を用いて説明する。
まず、基板12および流路形成部材13が用意される(用意工程)。図4に示されるように、基板12のセンサ配置面12aには、導電率センサ14、温度センサ15および圧力センサ16が配設されている。
導電率センサ14が4極式導電率センサの場合、4つの電極は真空蒸着やスクリーン印刷といった方法でセンサ配置面12a上に形成される。端子17や、端子17と導電率センサ14とを接続する電気配線もまた、真空蒸着やスクリーン印刷といった方法で形成される。
温度センサ15としてのサーミスタ、および圧力センサ16としてのダイヤフラムゲージは、導電率センサ14および端子17がセンサ配置面12aに形成された後、センサ配置面12aに実装される。そして、温度センサ15および圧力センサ16は、電気配線を介して端子17と電気的に接続される。
図5に示されるように、流路形成部材13には、流路19を画定する溝18が形成されている。流路形成部材13の溝18は、金型成形によって形作られてもよいし、切削加工によって形作られてもよい。
続いて、図2および図3に示されるように、溝18(図5参照)の開口がセンサ配置面12aで覆われるように流路形成部材13が基板12に接合され、流路19が画定される(接合工程)。このとき、流路19内に導電率センサ14および温度センサ15が位置するように、基板12に対して流路形成部材13の位置が合わせられる。
流路形成部材13がシリコーン材料からなる場合には、紫外線を流路形成部材13に当てることで流路形成部材13を基板12に溶着することができる。
具体的には、波長が230nm〜320nm程度の紫外線を、流路形成部材13の、基板12に接合される面に1分ほど照射する。その後、流路形成部材13を基板12に5kgの荷重で押し付け、基板12および流路形成部材13を加熱炉(不図示)に入れる。加熱炉内の温度を80℃に維持したまま基板12および流路形成部材13を1時間放置した後、徐々に加熱炉内の温度を下げることで、基板12と流路形成部材13とが溶着される。
もちろん、流路形成部材13は、接着剤を介して基板12に接合されてもよい。
流路形成部材13が基板12に接合されることで、導電率測定器7が完成する。
本実施形態に係る製造方法によれば、センサ配置面12aに導電率センサ14が配置されるので、基板12や流路形成部材13に導電率センサ14を嵌めるための、関連技術では必要とされた貫通穴(図23参照)を形成する必要がない。したがって、基板12や流路形成部材13の製作に比較的高い寸法精度は要求されない。
また、導電率センサ14が配置された基板12に流路形成部材13を接合することで流路19が形成される。したがって、流路19の流入口20または流出口21から流路19内へ導電率センサ14を案内する必要がなく、流路19内の所望の位置に導電率センサ14を比較的容易に配置することができる。
さらに、温度センサ15を流路19内に配置させることができるので、所定の温度における液体の導電率をより正確に求めることが可能になる。温度センサ15が配置された基板12に流路形成部材13を接合することで流路19が形成されるので、流路19内の所望の位置に温度センサ15を比較的容易に配置することができる。
高い寸法精度や煩雑な作業が必要ないので、導電率測定器7の製造期間の短縮や製造コストを削減することができる。
なお、本実施形態では、流路19は、平面形状を有するセンサ配置面12aと、流路形成部材13に形成された溝と、で画定されているが、本発明はこの形態に限られない。例えば、本発明は、基板12に溝が形成されており、当該溝の内部に導電率センサ14が位置しており、当該溝の開口を板状の流路形成部材13が覆っている形態であってもよい。また、基板12と流路形成部材13との両方に溝が形成されており、基板12の溝と流路形成部材13の溝とで1つの流路19が形成されていてもよい。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る導電率測定器7について、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態に係る導電率測定器7の分解斜視図である。なお、第1の実施形態に係る導電率測定器7(図2ないし図5参照)の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図13に示されるように、本実施形態では、流路形成部材13は、第1の部材13aと、第1の部材13aに接合された第2の部材13bと、を含む。第1の部材13aには貫通穴28が形成されている。
貫通穴28の一方の開口がセンサ配置面12aで覆われており、貫通穴28の他方の開口が第2の部材13bで覆われている。言い換えれば、貫通穴28の内側面と、センサ配置面12aと、第1の部材13aと、で流路19(図3参照)が画定されている。
第2の部材13bから分離された第1の部材13aは、第2の部材13bに接合された後に基板12に接合されてもよいが、第2の部材13bに接合される前に基板12に接合される方が好ましい。
具体的には、センサ配置面12aが貫通穴28の一方の開口を覆いかつ導電率センサ14が貫通穴28内に位置するように基板12に対して第1の部材13aの位置が合わせられ、第1の部材13aが基板12に接合される(第1の接合工程)。その後、第2の部材13bが貫通穴28の他方の開口を覆うように第1の部材13aに対して第2の部材13bの位置が合わせられ、第2の部材13bが第1の部材13aに接合される(第2の接合工程)。
第1の接合工程の後に第2の接合工程が行われる場合、貫通穴28を通して導電率センサ14および温度センサ15の位置を確認できるので、基板12に対して貫通穴28の位置をより容易に定めることができる。
第1の部材13aは、接着剤を介して第2の部材13bに接着されていてもよいし、第2の部材13bに溶着されていてもよい。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態に係る導電率測定器7について、図14ないし図16を用いて説明する。図14は本実施形態に係る導電率測定器7の斜視図である。図15は、図14に示される流路形成部材13を、基板12の側から見た斜視図である。図16は、図14に示される導電率測定器7のB−B断面における断面図である。
なお、第1の実施形態に係る導電率測定器7(図2ないし図5参照)の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14ないし図16に示されるように、本実施形態では、溝18の、液体の流れ方向と交わる断面は、流れ方向に関して溝18の中間部から、流れ方向に関して溝の端部へ向かうにつれて大きくなっている。言い換えれば、流路19の、液体の流れ方向と交わる断面(以下、「流路断面」という)は、流路19の、流れ方向に関して中間部(以下、「流路中間部」と称す)から流入口20および流出口21へ向かうにつれて大きくなっている。
なお、図14ないし図16に示される例では、流路19の流路断面は、流路19の流路中間部から流入口20および流出口21へ向かうにつれて大きくなっているが、本発明はこの形態に限られない。例えば、流路19の流路断面は、流路19の流路中間部から流入口20へ向かう側のみ大きくなっていてもよいし、流路19の流路中間部から流出口21へ向かう側のみ大きくなっていてもよい。
本実施形態によれば、流路19の流路断面が流路19の流路中間部から流入口20へ向かうにつれて大きくなっているので、導電率測定器7の外部の液体が流路19へ流入しやすい。したがって、流路19内が液体で満たされやすく、当該液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
また、流路19の流路断面が流路19の流路中間部から流出口21へ向かうにつれて大きくなっているので、流路19内にある液体が導電率測定器7の外部へ流出しやすい。したがって、流路19内の液体が導電率測定器7の外部の液体と入れ替わりやすく、導電率測定器7の外部の液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
特に、海洋観測においては、時間の経過および測定位置の変化に伴って海水の塩分濃度が変化する。比較的短い時間で海水が導電率測定器7の外部から流路19に取り込まれるので、所定の時間および所定の位置における海水の導電率すなわち塩分濃度をより正確に測定することが可能になる。
(第4の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態に係る導電率測定器7について、図17を用いて説明する。図17は、本実施形態に係る導電率測定器7の分解斜視図である。なお、第1の実施形態に係る導電率測定器7(図2ないし図5参照)の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。また、本実施形態に係る導電率測定器7の断面図は、図16に示される断面図と同じなので、ここでは省略する。
図17に示されるように、本実施形態では、流路形成部材13は、第1の部材13aと、第2の部材13bと、第3の部材13cと、を含む。第1および第2の部材13a,13bは基板12に接合されており、第3の部材13cは、第1および第2の部材13a,13bの、基板12の側とは反対の側に接合されている。
第1および第2の部材13a,13bは、間隔29をおいて所定の方向(以下、「X方向」と称す)に並んでいる。第3の部材13cは、第1および第2の部材13a,13bの間の間隔29を跨いでおり、間隔29が流路19(図16参照)として機能する。言い換えれば、センサ配置面12aと、第1の部材13aと、第2の部材13bと、第3の部材13cと、で流路19が画定されている。
そして、流路19の流路断面は、流れ方向に関して流路19の流路中間部から流入口20および流出口21へ向かうにつれて大きくなっている。
流路19の流路断面が流れ方向に関して流路19の流路中間部から流入口20へ向かうにつれて大きくなっているので、導電率測定器7の外部の液体が流路19へ流入しやすい。したがって、流路19内が液体で満たされやすく、当該液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
また、流路19の流路断面が流れ方向に関して流路19の流路中間部から流出口21へ向かうにつれて大きくなっているので、流路19内にある液体が導電率測定器7の外部へ流出しやすい。したがって、流路19内の液体が導電率測定器7の外部の液体と入れ替わりやすく、導電率測定器7の外部の液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
特に、海洋観測においては、時間の経過および測定位置の変化に伴って海水の塩分濃度が変化する。比較的短い時間で流路19内にある海水が導電率測定器7の外部の海水と入れ替わるので、所定の時間および所定の位置における海水の導電率すなわち塩分濃度をより正確に測定することが可能になる。
第3の部材13cから分離された第1および第2の部材13a,13bは、第3の部材13cに接合された後に基板12に接合されてもよいが、第3の部材13cに接合される前に基板12に接合される方が好ましい。
具体的には、導電率センサ14が第1および第2の部材13a,13bの間に位置するように間隔29をおいて第1および第2の部材13a,13bがセンサ配置面12a上に並べられ、第1および第2の部材13a,13bが基板12に接合される(第1の接合工程)。その後、第3の部材13cが、第1および第2の部材13a,13bの、センサ配置面12aの側とは反対の側で間隔29を跨ぐように第1および第2の部材13a,13bに対して第3の部材13cの位置が合わせられ、第3の部材13cが第1および第2の部材13a,13bに接合される(第2の接合工程)。
第1の接合工程の後に第2の接合工程が行われる場合、間隔29を通して導電率センサ14および温度センサ15の位置を確認できるので、基板12に対して間隔29の位置をより容易に定めることができる。
第3の部材13cは、接着剤を介して第1および第2の部材13a,13bに接着されていてもよいし、第1および第2の部材13a,13bに溶着されていてもよい。
なお、図17に示される例では、流路19の流路断面は、流路19の流路中間部から流入口20および流出口21へ向かうにつれて大きくなっているが、本発明はこの形態に限られない。例えば、流路19の流路断面は、流路19の流路中間部から流入口20へ向かう側のみ大きくなっていてもよいし、流路19の流路中間部から流出口21へ向かう側のみ大きくなっていてもよい。
本実施形態によれば、流路19の流路断面が流路19の流路中間部から流入口20へ向かうにつれて大きくなっているので、導電率測定器7の外部の液体が流路19へ流入しやすい。したがって、流路19内が液体で満たされやすく、当該液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
また、流路19の流路断面が流路19の流路中間部から流出口21へ向かうにつれて大きくなっているので、流路19内にある液体が導電率測定器7の外部へ流出しやすい。したがって、流路19内の液体が導電率測定器7の外部の液体と入れ替わりやすく、導電率測定器7の外部の液体の導電率をより正確に測定することが可能になる。
特に、海洋観測においては、時間の経過および測定位置の変化に伴って海水の塩分濃度が変化する。比較的短い時間で流路19内にある海水が導電率測定器7の外部の海水と入れ替わるので、所定の時間および所定の位置における海水の導電率すなわち塩分濃度をより正確に測定することが可能になる。
(実施例)
以下、実施例を用いて本発明をより具体的に説明する。なお、ここでは、図2ないし図5に示される導電率測定器7において、導電率センサ14を3極式導電率センサとして実施例を説明する。
まず、基板12および流路形成部材13を用意した。基板12としては、厚みが1.1mmのガラス板を用いた。流路形成部材13を、硬質シリコーン(商品名:SCR−1016、信越化学工業株式会社製)を用いて、金型成形によって形成した。別の例では、軟質シリコーン(商品名:KE−106、信越化学工業株式会社製)を用いて流路形成部材13を形成した。
センサ配置面12aに厚みが400nmのTi膜を3つ形成し、厚みが100nmのPt膜を3つのTi膜上に形成して導電率センサ14とした。Pt膜はTi膜を保護する保護膜として機能する。Ti膜およびPt膜の形成にはフォトリソグラフィおよびリフトオフ技法を用いた。
別の例では、厚みが10μmのAg膜を450℃の焼成でセンサ配置面12aに形成し、厚みが1μmのPt膜を550℃の焼成でAg膜上に形成して導電率センサ14とした。Pt膜はTi膜を保護する保護膜として機能する。Ti膜およびPt膜の形成には、金属膜印刷法を用いた。
温度センサ15として、チップタイプのサーミスタ(商品名:NCP18XH103D03RB、株式会社村田製作所製)を用いた。温度センサ15を基板12に取り付けた後、ガラス(SiO)膜で温度センサ15上を被覆して保護膜を形成した。具体的には、温度センサ15を基板12に取り付けた後、パーヒドロポリシラザン(商品名:アクアミカ、AZ electrical materials製)を温度センサ15上に塗布して150℃で一時間放置して、厚さが1μmの保護膜を温度センサ15上に形成した。
別の例では、AlNを含むペースト材料で温度センサ15を被覆して保護膜とした。AlNは比較的熱伝導がいいとされ、保護膜の熱応答性を改善することができる。
基板12に導電率センサ14および温度センサ15を設けた後、流路形成部材13を基板12に固定し、流路19を形成した。その後、センサ配置面12aの、流路形成部材13で覆われていない部分に圧力センサ16を取り付けた。圧力センサ16としては、セラミック型のセンサ(商品名:ME501、スイスメタルックス社製)を用いた。
本実施例では、センサ配置面12aに導電率センサ14および温度センサ15を配置したので、高い寸法精度を必要とすることなく導電率測定器7を製造することができた。また、導電率センサ14が配置された基板12に流路形成部材13を接合することで流路19を形成したので、流路19内の所望の位置に導電率センサ14を比較的容易に配置することができた。
実施例に係る導電率測定器7における導電率の測定精度を、図18および19に示される試験装置を用いて求めた。図18は実施例に係る導電率測定器7の精度を求める際に使用される液体供給装置の概略図であり、図19は実施例に係る導電率測定器7の精度を求める際に使用される制御装置の概略図である。
図18に示されるように、液体供給装置30は、第1および第2のタンク31,32と、第1および第2の送液手段33,34と、第1および第2の弁35,36と、Y字型接続部材37と、塩分濃度計38と、を備える。
Y字型接続部材37は2つの流入口と1つの流出口とを含み、当該2つの流入口から流入した液体は、混ざった状態で当該1つの流出口から流れ出る。塩分濃度計38として、導電率換算方式の塩分濃度計(製品名:D54、株式会社堀場製作所製)を用いた。
第1のタンク31には純水が収容され、第2のタンク32には塩水が収容される。第1の送液手段33は、第1のタンク31からY字型接続部材37の一方の流入口へ純水を送る。第2の送液手段33は、第2のタンク32からY字型接続部材37の塩水へ第2の液体を送る。
第1の弁35は第1のタンク31とY字型接続部材37とを接続する導管に設けられており、第1の弁35の開度に応じて第1の液体の流量が調整される。第2の弁36は第2のタンク32とY字型接続部材37とを接続する導管に設けられており、第2の弁36の開度に応じて第2の液体の流量が調整される。
導電率測定器7の流入口20(図2参照)はY字型接続部材37の流出口に接続されており、導電率測定器7の流出口21(図2参照)は塩分濃度計38に接続されている。Y字型接続部材37において混ぜられた液体は導電率測定器7に導かれ、導電率測定器7を用いて液体の導電率が測定される。また、液体は導電率測定器7から塩分濃度計38に導かれ、塩分濃度計38を用いて液体の塩分濃度が測定される。
制御装置39は、マイコン40と、汎用入出力部41と、周波数カウンターボード42と、発振回路24と、ADコンバータ43と、アンプ44と、を備える。マイコン40は汎用入出力部41を介して第1および第2の送液手段33,34、周波数カウンターボード42、並びにADコンバータ43と電気的に接続されている。
周波数カウンターボード42は発振回路24に接続されており、発振回路24は導電率センサ14(図3および図4参照)に接続されている。ADコンバータ43はアンプ44と電気的に接続されており、アンプ44は温度センサ15(図3および図4参照)および圧力センサ16に接続されている。
マイコン40から送られる信号に応じて、第1および第2の送液手段33,34が作動し、液体が導電率測定器7へ送られる。周波数カウンターボード42は、導電率センサ14(図3および図4参照)に接する液体の導電率に応じて発振回路24から発せられる電圧の周波数を読み取る。
図20は、周波数と導電率との関係を示すグラフである。当該関係はマイコン40に予め記憶されており、マイコン40は、周波数カウンターボード42で読み取られた周波数に基づいて導電率を求める。
再び図18および図19を参照する。ADコンバータ43は、温度センサ15(図3および図4参照)に接する液体の温度に応じてアンプ44から発せられるアナログ信号をデジタル信号に変換する。マイコン40は、ADコンバータ43から送られるデジタル信号に基づいて、温度を求める。
導電率測定器7を用いて測定された導電率と、塩分濃度計38を用いて測定された塩分濃度に基づいて得られた導電率と、を比較した。導電率測定器7における導電率の測定精度は0.01mS/cmであり、導電率が比較的高い精度で測定されることが確認された。
また、本実施例に係る導電率測定器7における温度の測定精度を求めた。温度の測定精度は0.1℃であり、温度が比較的高い精度で測定されることが確認された。
図21は、周囲温度が22℃の空間に置かれた導電率測定器7に70℃の温水を供給した際に導電率測定器7を用いて測定された温度の時系列変化を示すグラフである。図7に示されるように、導電率測定器7の温度応答時間(70℃の温水を供給し始めてから導電率測定器7の測定値が67℃になるまでの時間)は、約1秒であり、温度応答性が比較的高いことが確認された。
さらに、本実施例に係る導電率測定器7における圧力の測定精度を、加圧ポンプ(商品名:PGM、Beamex社製)および外部センサを用いて求めた。図22は、アンプ44が出力する電圧と圧力との関係を示すグラフである。当該関係はマイコン40に予め記憶されており、マイコン40は、アンプ44から出力された電圧に基づいて圧力を求める。
圧力の測定精度は0.1barであり、圧力が比較的高い精度で測定されることが確認された。
7 導電率測定器
12 基板
12a センサ配置面
13 流路形成部材
14 導電率センサ
15 温度センサ
16 圧力センサ
19 流路
20 流入口
21 流出口

Claims (16)

  1. 液体の導電率を検出する導電率センサと、
    前記導電率センサが配されたセンサ配置面を含む基板と、
    前記基板に接合され、前記センサ配置面とで流路を画定する流路形成部材と、を備え、
    前記導電率センサが前記流路内に位置している、導電率測定器。
  2. 前記センサ配置面に配され前記流路内に位置する温度センサをさらに含む、請求項1に記載の導電率測定器。
  3. 前記温度センサは、前記流路内を流れる液体の流れ方向に関して、前記導電率センサの両側に配置されている、請求項2に記載の導電率測定器。
  4. 前記センサ配置面に配され前記流路内に位置する圧力センサをさらに含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  5. 前記導電率センサが複数の電極を含み、
    前記電極が、前記センサ配置面上に形成されたTi膜と、該Ti膜上に形成されたPt膜と、を含む構造、または、前記センサ配置面上に形成されたAg膜と、該Ti膜上に形成されたPt膜と、を含む構造である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の導電率測定器
  6. 前記流路の流入口および流出口の少なくとも一方に設けられたバルブをさらに備える、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  7. 前記流路に接続されたポンプをさらに備える、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  8. 前記流路の、液体の流れ方向と交わる断面は、該流れ方向に関して前記流路の中間部から前記流路の流入口および流出口の少なくとも一方へ向かうにつれて大きくなっている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  9. 前記流路形成部材は、貫通穴が形成された第1の部材と、前記貫通穴の一方の開口を覆う第2の部材と、を含み、
    前記貫通穴内に前記導電率センサが位置するように前記貫通穴の他方の開口が前記センサ配置面で覆われており、
    前記流路が、前記貫通穴の内側面と前記第2の部材と前記センサ配置面とで画定されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  10. 前記流路形成部材は、前記センサ配置面上に間隔をおいて並べられた第1および第2の部材と、前記第1および第2の部材の、前記センサ配置面の側とは反対の側に前記間隔を跨いで接合された第3の部材と、を含み、
    前記導電率センサが前記第1および第2の部材の間に位置しており、
    前記流路が、前記センサ配置面と前記第1の部材と前記第2の部材と前記第3の部材とで画定されている、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の導電率測定器。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の導電率測定器を備え、前記導電率測定器で測定された海水の導電率に基づいて海水の塩分濃度を得ることを含む、海洋観測システム。
  12. センサ配置面を含む基板と、前記センサ配置面とで流路を画定する流路形成部材と、を用意する用意工程と、
    前記センサ配置面に電極を配設して導電率センサを形成する工程と、
    前記流路内に前記導電率センサが位置するように前記基板に対して前記流路形成部材の位置を合わせ、前記基板に前記流路形成部材を接合する接合工程と、を含む、導電率測定器の製造方法。
  13. 前記センサ配置面に温度センサを配設する工程を前記接合工程の前に含み、
    前記接合工程において、前記流路内に前記温度センサが位置するように前記基板に対して前記流路形成部材の位置を合わせる、請求項12に記載の導電率測定器の製造方法。
  14. 前記センサ配置面に圧力センサを配設する工程を前記接合工程の前に含み、
    前記接合工程において、前記流路内に前記圧力センサが位置するように前記基板に対して前記流路形成部材の位置を合わせる、請求項12または13に記載の導電率測定器の製造方法。
  15. 前記用意工程において用意される前記流路形成部材は、貫通穴が形成された第1の部材と、前記第1の部材から分離された第2の部材と、を含み、
    前記接合工程は、
    前記貫通穴の一方の開口が前記センサ配置面で覆われかつ前記導電率センサが前記貫通穴内に位置するように前記基板に対して前記第1の部材の位置を合わせ、前記基板に前記第1の部材を接合する第1の接合工程と、
    前記第2の部材で前記貫通穴の他方の開口を覆うように前記第1の部材に対して前記第2の部材の位置を合わせ、前記第1の部材に前記第2の部材を接合する第2の接合工程と、
    を含む、請求項12ないし14のいずれか1項に記載の導電率測定器の製造方法。
  16. 前記用意工程において用意される前記流路形成部材は、互いに分離された第1、第2および第3の部材を含み、
    前記接合工程は、
    前記導電率センサが前記第1および第2の部材の間に位置するように間隔をおいて前記第1および第2の部材を前記センサ配置面上に並べ、該第1および第2の部材を前記基板に接合する第1の接合工程と、
    前記第3の部材が、前記第1および第2の部材の、前記センサ配置面の側とは反対の側で前記間隔を跨ぐように前記第1および第2の部材に対して前記第3の部材の位置を合わせ、前記第3の部材を前記第1および第2の部材に接合する第2の接合工程と、
    を含む、請求項12ないし14のいずれか1項に記載の導電率測定器の製造方法。
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