JP2015135130A - 偏心揺動型減速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏心揺動型減速装置の軸方向長さを短縮する。【解決手段】偏心揺動型減速装置10は、内歯歯車28と、外歯歯車24、26と、外歯歯車24を揺動回転させる偏心体軸16と、偏心体軸16を支持する一対の偏心体軸軸受52、54と、偏心体軸軸受52、54が組み込まれるキャリヤ32と、偏心体軸16に取り付けられた偏心体軸歯車14と、を備える。一対の偏心体軸軸受52、54は、キャリヤ32に背面合わせで組み込まれる。偏心体軸軸受52の内輪52aは、キャリヤ32の軸方向外側端面34eよりも外側に突出し、偏心体軸歯車14によって軸方向移動が規制されている。【選択図】図1

Description

本発明は、偏心揺動型減速装置に関する。
産業用ロボットのアームの関節部等に用いられる偏心揺動型減速装置が知られている。例えば、特許文献1には、内歯歯車と、内歯歯車に噛合する外歯歯車と、外歯歯車の内部に偏心部が係合して外歯歯車を偏心運動させるクランク軸と、一対の軸受を介してクランク軸を回転自在に支持するキャリヤと、を有する偏心揺動型歯車装置が開示されている。
特開2013−185650号公報
特許文献1に記載の偏心揺動型歯車装置では、クランク軸を支持する一対の軸受が正面合わせで配置されている。正面合わせの場合、軸受の外輪を押さえて予圧を与える止め輪等の部材が必要になる。この部材を取り付ける構造をキャリヤ設けるために、キャリヤの軸方向長さが大きくなり、偏心揺動型歯車装置の軸方向長さも大きくなるという問題がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、偏心揺動型減速装置の軸方向長さを短縮する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、偏心揺動型減速装置である。この装置は、内歯歯車と、外歯歯車と、外歯歯車を揺動回転させる偏心体軸と、偏心体軸を支持する一対の偏心体軸軸受と、偏心体軸軸受が組み込まれるキャリヤと、偏心体軸に取り付けられた偏心体軸歯車と、を備える。一対の偏心体軸軸受は、キャリヤに背面合わせで組み込まれる。偏心体軸軸受の内輪は、キャリヤの軸方向外側端面よりも外側に突出し、偏心体軸歯車によって軸方向移動が規制される。
この態様によると、キャリヤの軸方向長さ、ひいては偏心揺動型減速装置の軸方向長さを短縮することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、偏心揺動型減速装置の軸方向長さを短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る偏心揺動型減速装置の断面図である。 偏心揺動型減速装置の別の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る偏心揺動型減速装置10を、減速装置の中心軸を含む鉛直面で切断したときの断面図である。
偏心揺動型減速装置10は、ケーシング30と、ケーシング30に対して回転可能なキャリヤ32とを備える。偏心揺動型減速装置10は、例えば産業用ロボットのアームを構成する第1アームと第2アーム間の関節部に用いられる。この場合、偏心揺動型減速装置10のケーシング30に根本側の第1アームの筐体が結合され、キャリヤ32に先端側の第2アームの筐体が結合される。第1アーム内にはモータ(図示せず)が組み込まれており、このモータによって偏心揺動型減速装置10が駆動される。
偏心揺動型減速装置10の減速機構は、偏心体軸歯車14と、偏心体軸16と、外歯歯車24、26と、内歯歯車28とによって構成される。なお、以下の説明では、ある部材または構造から見て外歯歯車24、26が存在する側を「軸方向内側」と呼び、その反対側を「軸方向外側」と呼ぶ。
偏心体軸16は、減速装置10(内歯歯車28)の中心軸の周りに等間隔に複数(例えば3本)設けられる。各偏心体軸16は、モータ出力軸に連結される入力軸12と平行に配設される。入力軸12の先端には入力ピニオン12aが形成されており、偏心体軸16と同数の偏心体軸歯車14が入力ピニオン12aに噛合している。偏心体軸歯車14は、それぞれ偏心体軸16の偏心体軸歯車14側の端部に形成されたスプライン16aとスプライン結合されるとともに、止め輪15によって軸方向の移動が規制されている。
偏心体軸16の中央部には、偏心体軸16と軸心のずれた二つの偏心体18、20が一体に形成されている。二つの偏心体18、20は、互いに180度の位相差を有して偏心している。複数(例えば3本)の偏心体軸16は、それぞれの偏心体18、20の偏心方向が互いに一致するように組み付けられる。なお、偏心体18、20は、偏心体軸16と別体で構成された上で、キー等によって偏心体軸に固定されたものであってもよい。
各偏心体18、20の外周には、二枚の外歯歯車24、26が揺動可能に外嵌されている。外歯歯車24、26には、それぞれ、中央部に形成された第1貫通孔24a、26aと、中心からオフセットした位置に形成され偏心体軸16が貫通する第2貫通孔24b、26bと、後述するキャリヤ体の凸部36cが貫通する第3貫通孔24c、26cと、が形成されている。
偏心体軸16は、一対の偏心体軸軸受52、54によって、キャリヤ32に対して回転自在に支持される。キャリヤ32は、偏心体軸歯車14側に位置する略円盤状の第1キャリヤ体34と、偏心体軸歯車14とは反対側に位置する第2キャリヤ体36とによって構成される。第1キャリヤ体34および第2キャリヤ体36は、外歯歯車24、26を挟んで、外歯歯車24、26の軸方向両側に配置される。
第2キャリヤ体36には、第1キャリヤ体34側に向けて軸方向に延びる複数の凸部(柱部)36cが周方向に等間隔に設けられている。凸部36cは、外歯歯車24、26の第3貫通孔24c、26cに隙間を有した状態で挿通され、その先端面が第1キャリヤ体34の軸方向内側の面に当接している。凸部36cには、先端面から軸方向に延びるねじ穴36dが形成されている。第1キャリヤ体34には、凸部36cに対応する位置に、貫通孔34cおよび座繰り部34fが形成されている。第1キャリヤ体34と第2キャリヤ体36は、貫通孔34cと座繰り部34fとを挿通してねじ穴36dにねじ込まれるキャリヤボルト38によって締結される。
第2キャリヤ体36の凸部36cは、外歯歯車24、26の第3貫通孔24c、26cとは接しておらず、第1キャリヤ体34と第2キャリヤ体36の間の連結のみに寄与している連結部材であると言える。第1キャリヤ体34と第2キャリヤ体36はキャリヤ32として一体的に回転し、両キャリヤ体の内側に画成された空間に、上述した外歯歯車24、26が収容される。
ケーシング30は、軸方向に間隔をおいて配置された一対の主軸受46、47によって、第1キャリヤ体34および第2キャリヤ体36を回転自在に支持している。図示の実施例では、主軸受46、47はいずれもアンギュラ玉軸受で構成されているが、他の種類の軸受であってもよい。
主軸受46、47は、それぞれ転動体46a、47aと外輪46b、47bとを有しているが、内輪は有していない。代わりに、第1キャリヤ体34の外周に転動面46cが形成され、主軸受46の内輪として機能するとともに、第2キャリヤ体36の外周に転動面47cが形成され、主軸受47の内輪として機能している。なお、主軸受はこのような構成に限られず、別体の内輪を有していてもよい。
ケーシング30は略円筒状に形成されており、その外面には減速装置10の径方向外側に延び出るフランジ30aが設けられている。フランジ30aには、周方向に複数のボルト穴31が形成されている。ボルト穴に挿通されたボルト(図示せず)を利用して、例えば上述したように産業用ロボットの第1アームとケーシング30とを締結することができる。
ケーシング30の内周面には、外歯歯車24、26と内接噛合する円筒状の内歯歯車28が形成されている。内歯歯車28は、ケーシング30の内周面に形成された等間隔のピン溝に円柱状の外ピンを嵌め込むことで構成される。なお、内歯歯車28をケーシング30の内周面に一体形成してもよい。内歯歯車28の内歯の歯数は、外歯歯車24、26の外歯の歯数よりも僅かに(例えば1だけ)多くされている。
第1キャリヤ体34には、中央を軸方向に貫通する貫通孔34aが形成されており、この貫通孔34aに入力軸12の先端が挿入されている。また、貫通孔34aの周囲(中心からオフセットした位置)には、複数個の貫通孔34bが等間隔に形成されている。貫通孔34bにはそれぞれ、第1偏心体軸軸受52が組み込まれる。
第2キャリヤ体36にも、中央を軸方向に貫通する貫通孔36aと、貫通孔36aの周囲(中心からオフセットした位置)に等間隔に配置される複数個の貫通孔36bとが形成されている。貫通孔36bにはそれぞれ、第2偏心体軸軸受54が組み込まれる。
ケーシング30の第2キャリヤ体36側の端部に形成された内周面30bには、オイルシール50が嵌合される。オイルシール50のリップは、第2キャリヤ体36の軸方向外側端部に形成された外周面(オイルシール配置面)36fに接触し、第2キャリヤ体36の回転時にこの面上を摺動する。
上述のように、第2キャリヤ体36の外周には、主軸受47の内輪として機能する転動面47cが形成されている。この転動面47cの軸方向外側終端部47dの直径D1は、第2キャリヤ体36のオイルシール配置面36fの直径D2よりも大きくされている。このため、偏心揺動型減速装置10の組立時に、第2キャリヤ体36を他の部材に誤ってぶつけてしまう場合でも、直径の大きい軸方向外側終端部47dの方が通常はぶつかるので、オイルシール配置面36fが損傷する恐れが低くなる。
偏心体軸16の偏心体軸歯車14側の端部は、第1偏心体軸軸受52を介して第1キャリヤ体34の貫通孔34bに回転自在に支持される。また、偏心体軸16の偏心体軸歯車14とは反対側の端部は、第2偏心体軸軸受54を介して第2キャリヤ体36の貫通孔36bに回転自在に支持される。図示の実施例では、偏心体軸軸受52、54はいずれも円錐ころ軸受で構成されているが、他の種類の軸受であってもよい。
偏心体軸16の偏心体18と外歯歯車24の第2貫通孔24bとの間には、偏心軸受(ころ軸受)21が配置されている。また、偏心体軸16の偏心体20と外歯歯車26の貫通孔26bとの間には、偏心軸受(ころ軸受)23が配置されている。
外歯歯車24の外周には波形の歯が形成されており、ケーシング30の内周面に形成された内歯歯車28に内接噛合している。偏心体軸16の回転によって偏心体18が揺動すると、外歯歯車24の歯が内歯歯車28に噛み合いながら回転する。
外歯歯車26の外周にも同様に波形の歯が形成されており、ケーシング30の内周面に形成された内歯歯車28に内接噛合している。偏心体軸16の回転によって偏心体20が揺動すると、外歯歯車26の歯が内歯歯車28に噛み合いながら、外歯歯車24に対して180度の位相差を持って回転する。
続いて、偏心揺動型減速装置10の作用を説明する。
モータが作動すると、モータ出力軸に連結される入力軸12の回転が、入力ピニオン12a、偏心体軸歯車14、スプライン16aを介して偏心体軸16に伝達される。偏心体軸16が回転すると、偏心体18、20の外周が偏心運動を行い、偏心軸受(ころ軸受)21、23を介して外歯歯車24、26が揺動する。この揺動により、外歯歯車24、26の外歯と内歯歯車28との噛合位置が順次ずれてゆく現象が生じる。
外歯歯車24、26と内歯歯車28との歯数差は、例えば1に設定されている。また、ケーシング30と一体である内歯歯車28の自転は、ボルト穴31に挿入されるボルト(図示せず)によって拘束されている。このため、偏心体軸16が一回回転する毎に、自転の拘束されている内歯歯車28に対して、外歯歯車24、26が歯数差に相当する分だけ減速装置10の中心軸の周りに回転(自転)することになる。この結果、偏心体軸16を回転支持しているキャリヤ32が、偏心体軸16とともにケーシング30に対して相対的に回転する。キャリヤ32の回転数は、偏心体軸16の回転数に対して、1/(外歯歯車の歯数)に減速される。
上述したように、偏心体軸16は、キャリヤ32に組み込まれた一対の偏心体軸軸受52、54によって、キャリヤ32に対して回転自在に支持されている。この一対の偏心体軸軸受52、54は、背面合わせで設置されている。
第1偏心体軸軸受52の外輪52bは、第1キャリヤ体34の貫通孔34bの内周の軸方向内側端部に形成された肩部34gに当接している。また、第1偏心体軸軸受52の内輪52aは、第1キャリヤ体34の軸方向外側端面34eよりも外側に突出しており、偏心体軸歯車14の軸方向で第1偏心体軸軸受52側の端面に形成された凹部14bに当接している。これによって、第1偏心体軸軸受52の軸方向の移動が規制されている。
また、第2偏心体軸軸受54の外輪54bは、第2キャリヤ体36の貫通孔36bの内周の軸方向内側端部に形成された肩部36gに当接している。また、第2偏心体軸軸受54の内輪54aは、偏心体軸16の偏心体軸歯車14と反対側の端部の外周面に形成されたねじ穴に螺合されたベアリングナット62と当接しており、これによって第2偏心体軸軸受54の軸方向の移動が規制されている。キャリヤ32に偏心体軸16と第1および第2偏心体軸軸受52、54を組み付ける際に、ベアリングナット62の押し込み量を変更することで、第1および第2偏心体軸軸受52、54に与える与圧を調整することができる。
上記のように、偏心体軸軸受52、54を背面合わせで第1および第2キャリヤ体34、36に組み込むことによって、第1偏心体軸軸受52の外輪52bを押さえるための止め輪等の部材を第1キャリヤ体34内に取り付ける必要がなくなる。より具体的には、第1偏心体軸軸受52よりも軸方向外側の部分に止め輪等の部材を取り付ける必要がなくなる。したがって、偏心体軸軸受52、54を正面合わせで組み込む場合と比較して、第1キャリヤ体34の軸方向長さL2を短縮することができる。よって、偏心揺動型減速装置10の軸方向長さL1を短縮することができる。本実施形態では、このメリットを活かして、第1偏心体軸軸受52の内輪52aが軸方向外側端面34eよりも突出する程に第1キャリヤ体34の軸方向長さL2を短縮している。その結果、偏心体軸歯車14を第1偏心体軸軸受52に直接当接させることができ、これは偏心揺動型減速装置10の軸方向長さL1のさらなる短縮に寄与している。
また、軸方向長さの短縮分だけ、偏心体軸歯車14を第1偏心体軸軸受52に近づけることが可能になる。この結果、偏心体軸軸受52、54を正面合わせで組み込む場合と比較して、偏心体軸歯車14の荷重点と第1偏心体軸軸受52の支持点とが接近するため、第1偏心体軸軸受52に作用する荷重を低減することができる。これは、第1偏心体軸軸受52の長寿命化に貢献する。
また、偏心体軸歯車14の軸方向で第1偏心体軸軸受52側(軸方向内側)の端面に形成された凹部14b内に、第1偏心体軸軸受52の内輪52aを突出させることで、凹部を設けない場合と比べて、偏心揺動型減速装置10の軸方向長さL1をさらに短縮することができる。なお、第1偏心体軸軸受52の内輪52aと偏心体軸歯車14(の凹部14b)とは直接接触させてもよいし、シムやスペーサ等を介在させて接触させてもよい。
さらに、第2キャリヤ体36の貫通孔36b内にベアリングナット62を配置することで、スペースを有効に利用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、内歯歯車の中心からオフセットした位置に複数本の偏心体軸が配置される振り分けタイプの偏心体軸を持つ偏心揺動型減速装置について説明した。しかしながら、偏心体軸が内歯歯車の中心に配置されるセンタークランクタイプの偏心揺動型減速装置についても、上記の実施の形態を適用することができる。
(参考例1)
図1に示したような偏心揺動型減速装置では、偏心体軸16が非常に高速に回転する。そのため、偏心揺動型減速装置10を構成する部品の中で、偏心軸受21、23と、これに接触する外歯歯車24、26の貫通孔24b、26bおよび偏心体18、20の耐久性が最も要求される。
しかし、特許文献1の偏心揺動型減速装置においては、これらの耐久性が十分ではなかった。
そこで、図1に示すように、主軸受46の内輪である第1キャリヤ体34の軸方向内側の端面を、主軸受46の外輪46bよりも軸方向外側に凹ませ、この凹ませたスペースに、外歯歯車24の貫通孔周縁部24dを軸方向外側に突出させる。この結果、図中のS1から径方向に観察したとき、突出した貫通孔周縁部24dと主軸受46の外輪46bとが重なった状態になる。さらに、偏心体18も、径方向から観察したとき、貫通孔周縁部24dおよび外輪46bと重なっている。
同様に、主軸受47の内輪である第2キャリヤ体36の軸方向内側の端面を、主軸受47の外輪47bよりも軸方向外側に凹ませ、この凹ませたスペースに、外歯歯車26の貫通孔周縁部26dを軸方向外側に突出させる。この結果、図中のS2から径方向に観察したとき、突出した貫通孔周縁部26dと主軸受47の外輪47bとが重なった状態になる。さらに、偏心体20も、径方向から観察したとき、貫通孔周縁部26dおよび外輪47bと重なっている。
このように、貫通孔周縁部24d、26dと主軸受46、47の外輪46b、47bとを径方向に重なるようにすることで、偏心揺動型減速装置10の軸方向長さL1を拡大することなく、外歯歯車24、26の貫通孔24b、26bの軸方向長さを拡大することができる。したがって、貫通孔24b、26bに配置される偏心軸受21、23のころの軸方向長さを増大できるとともに、偏心体18、20におけるころとの転走面の軸方向長さも増大できる。よって、偏心軸受21、23の負荷容量が増大し、偏心軸受21、23、偏心体18、20、および外歯歯車24、26の長寿命化を実現することができる。
すなわち、図1に示す偏心揺動型減速装置は、以下の構成を含む:
内歯歯車と、
外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動回転させる偏心体軸と、
前記偏心体軸を支持する一対の偏心体軸軸受と、
前記偏心体軸軸受が組み込まれるキャリヤと、
前記内歯歯車と一体化されたケーシングと、
前記ケーシングと前記キャリヤとの間に配置された主軸受と、
前記外歯歯車の貫通孔と前記偏心体軸との間に配置された偏心軸受と、
を備える偏心揺動型減速装置であって、
前記外歯歯車の貫通孔周縁部が軸方向に突出し、当該突出部と前記主軸受とが径方向から見て重なることを特徴とする偏心揺動型減速装置。
(参考例2)
偏心揺動型減速装置では、偏心軸受の軸方向移動を規制するために、偏心軸受に隣接してスペーサを設ける必要がある。例えば図1に示す偏心揺動型減速装置10では、偏心軸受21の第1偏心体軸軸受52側の端面にスペーサ70が当接され、偏心軸受23の第2偏心体軸軸受54側の端面にスペーサ72が当接されている。なお、図示は省略されているが、偏心軸受21、23のリテーナ21aと23aの間にもスペーサが配置されている。
しかしながら、このようなスペーサを設けた場合、偏心軸受21、23のリテーナ21a、23aとスペーサ70、72との間の摺動が非常に高回転になる。リテーナとスペーサとの接触は平面同士であるため、接触面には油膜が形成されず、摺動による損失が無視できないレベルになってしまう。また、部品点数が増加するという問題もある。なお、特許文献1に記載の偏心揺動型減速装置においても同様の問題が存在する。
図2は、上記の問題点を解決する、偏心揺動型減速装置110の別の構成を示す。図2は、偏心揺動型減速装置110の中心軸を含む鉛直面で切断したときの断面図である。
偏心揺動型減速装置110は、ケーシング130と、ケーシング130に対して回転可能なキャリヤ132とを備える。偏心揺動型減速装置110は、例えば産業用ロボットのアームを構成する第1アームと第2アーム間の関節部に用いられる。この場合、偏心揺動型減速装置110のケーシング130に根本側の第1アームの筐体が結合され、キャリヤ132に先端側の第2アームの筐体が結合される。第1アーム内にはモータ(図示せず)が組み込まれており、このモータによって偏心揺動型減速装置110が駆動される。
偏心揺動型減速装置110の減速機構は、偏心体軸歯車114と、偏心体軸116と、外歯歯車124、126と、内歯歯車128とによって構成される。なお、以下の説明では、ある部材または構造から見て外歯歯車124、126が存在する側を「軸方向内側」と呼び、その反対側を「軸方向外側」と呼ぶ。
偏心体軸116は、減速装置110(内歯歯車128)の中心軸の周りに等間隔に複数(例えば3本)設けられる。各偏心体軸116は、モータ出力軸に連結される入力軸112と平行に配設される。入力軸112の先端には入力ピニオン112aが形成されており、偏心体軸116と同数の偏心体軸歯車114が入力ピニオン112aに噛合している。偏心体軸歯車114は、それぞれ偏心体軸116の偏心体軸歯車114側の端部に形成されたスプライン116aとスプライン結合されるとともに、止め輪115によって軸方向の移動が規制されている。
偏心体軸116の中央部には、偏心体軸116と軸心のずれた二つの偏心体118、120が一体に形成されている。二つの偏心体118、120は、互いに180度の位相差を有して偏心している。複数(例えば3本)の偏心体軸116は、それぞれの偏心体118、120の偏心方向が互いに一致するように組み付けられる。なお、偏心体118、120は、偏心体軸116と別体で構成された上で、キー等によって偏心体軸に固定されたものであってもよい。
各偏心体118、120の外周には、二枚の外歯歯車124、126が揺動可能に外嵌されている。外歯歯車124、126には、それぞれ、中央部に形成された第1貫通孔124a、126aと、中心からオフセットした位置に形成され偏心体軸116が貫通する第2貫通孔124b、126bと、後述するキャリヤ体の凸部136cが貫通する第3貫通孔124c、126cと、が形成されている。
偏心体軸116は、一対の偏心体軸軸受152、154によって、キャリヤ132に対して回転自在に支持される。キャリヤ132は、偏心体軸歯車114側に位置する略円盤状の第1キャリヤ体134と、偏心体軸歯車114とは反対側に位置する第2キャリヤ体136とによって構成される。
第2キャリヤ体136には、第1キャリヤ体134側に向けて軸方向に延びる複数の凸部(柱部)136cが周方向に等間隔に設けられている。凸部136cは、外歯歯車124、126の第3貫通孔124c、126cに隙間を有した状態で挿通され、その先端面が第1キャリヤ体134の軸方向内側の面に当接している。凸部136cには、先端面から軸方向に延びるねじ穴136dが形成されている。第1キャリヤ体134には、凸部136cに対応する位置に、貫通孔134cおよび座繰り部134fが形成されている。第1キャリヤ体134と第2キャリヤ体136は、貫通孔134cと座繰り部134fとを挿通してねじ穴136dにねじ込まれるキャリヤボルト138によって締結される。
第2キャリヤ体136の凸部136cは、外歯歯車124、126の第3貫通孔124c、126cとは接しておらず、第1キャリヤ体134と第2キャリヤ体136の間の連結のみに寄与している連結部材であると言える。第1キャリヤ体134と第2キャリヤ体136はキャリヤ132として一体的に回転し、両キャリヤ体の内側に画成された空間に、上述した外歯歯車124、126が収容される。
ケーシング130は、軸方向に間隔をおいて配置された一対の主軸受146、147によって、第1キャリヤ体134および第2キャリヤ体136を回転自在に支持している。図示の実施例では、主軸受146、147はいずれもアンギュラ玉軸受で構成されているが、他の種類の軸受であってもよい。
主軸受146、147は、それぞれ転動体146a、147aと外輪146b、147bとを有しているが、内輪は有していない。代わりに、第1キャリヤ体134の外周に転動面146cが形成され、主軸受146の内輪として機能するとともに、第2キャリヤ体136の外周に転動面147cが形成され、主軸受147の内輪として機能している。なお、主軸受はこのような構成に限られず、別体の内輪を有していてもよい。
ケーシング130は略円筒状に形成されており、その外面には減速装置110の径方向外側に延び出るフランジ130aが設けられている。フランジ130aには、周方向に複数のボルト穴131が形成されている。ボルト穴に挿通されたボルト(図示せず)を利用して、例えば上述したように産業用ロボットの第1アームとケーシング130とを締結することができる。
ケーシング130の内周面には、外歯歯車124、126と内接噛合する円筒状の内歯歯車128が形成されている。内歯歯車128は、ケーシング130の内周面に形成された等間隔のピン溝に円柱状の外ピンを嵌め込むことで構成される。なお、内歯歯車128をケーシング130の内周面に一体形成してもよい。内歯歯車128の内歯の歯数は、外歯歯車124、126の外歯の歯数よりも僅かに(例えば1だけ)多くされている。
第1キャリヤ体134には、中央を軸方向に貫通する貫通孔134aが形成されており、この貫通孔134aに入力軸112の先端が挿入されている。また、貫通孔134aの周囲(中心からオフセットした位置)には、複数個の貫通孔134bが等間隔に形成されている。貫通孔134bにはそれぞれ、第1偏心体軸軸受152が組み込まれる。
第2キャリヤ体136にも、中央を軸方向に貫通する貫通孔136aと、貫通孔136aの周囲(中心からオフセットした位置)に等間隔に配置される複数個の貫通孔136bとが形成されている。貫通孔136bにはそれぞれ、第2偏心体軸軸受154が組み込まれる。
ケーシング30の第2キャリヤ体136側の端部に形成された内周面130bには、オイルシール150が嵌合される。オイルシール150のリップは、第2キャリヤ体136の軸方向外側端部に形成された外周面(オイルシール配置面)136fに接触し、第2キャリヤ体136の回転時にこの面上を摺動する。
偏心体軸116の偏心体軸歯車114側の端部は、第1偏心体軸軸受152を介して第1キャリヤ体134の貫通孔134bに回転自在に支持される。また、偏心体軸116の偏心体軸歯車114とは反対側の端部は、第2偏心体軸軸受154を介して第2キャリヤ体136の貫通孔136bに回転自在に支持される。図示の実施例では、偏心体軸軸受152、154はいずれも円錐ころ軸受で構成されているが、他の種類の軸受であってもよい。
偏心体軸116の偏心体118と外歯歯車124の第2貫通孔124bとの間には、偏心軸受(ころ軸受)121が配置されている。また、偏心体軸116の偏心体120と外歯歯車126の貫通孔126bとの間には、偏心軸受(ころ軸受)123が配置されている。
外歯歯車124の外周には波形の歯が形成されており、ケーシング130の内周面に形成された内歯歯車128に内接噛合している。偏心体軸116の回転によって偏心体118が揺動すると、外歯歯車124の歯が内歯歯車128に噛み合いながら回転する。
外歯歯車126の外周にも同様に波形の歯が形成されており、ケーシング130の内周面に形成された内歯歯車128に内接噛合している。偏心体軸116の回転によって偏心体120が揺動すると、外歯歯車126の歯が内歯歯車128に噛み合いながら、外歯歯車124に対して180度の位相差を持って回転する。
続いて、偏心揺動型減速装置110の作用を説明する。
モータが作動すると、モータ出力軸に連結される入力軸112の回転が、入力ピニオン112a、偏心体軸歯車114、スプライン116aを介して偏心体軸116に伝達される。偏心体軸116が回転すると、偏心体118、120の外周が偏心運動を行い、偏心軸受(ころ軸受)121、123を介して外歯歯車124、126が揺動する。この揺動により、外歯歯車124、126の外歯と内歯歯車128との噛合位置が順次ずれてゆく現象が生じる。
外歯歯車124、126と内歯歯車128との歯数差は、例えば1に設定されている。また、ケーシング130と一体である内歯歯車128の自転は、ボルト穴131に挿入されるボルト(図示せず)によって拘束されている。このため、偏心体軸116が一回回転する毎に、自転の拘束されている内歯歯車128に対して、外歯歯車124、126が歯数差に相当する分だけ減速装置110の中心軸の周りに回転(公転)することになる。この結果、偏心体軸116を回転支持しているキャリヤ132が、偏心体軸116とともにケーシング130に対して相対的に回転する。キャリヤ132の回転数は、偏心体軸116の回転数に対して、1/(外歯歯車の歯数)に減速される。
上述したように、偏心体軸116は、キャリヤ132に組み込まれている一対の偏心体軸軸受152、154によって、キャリヤ32に対して回転自在に支持されている。この一対の偏心体軸軸受152、154は、正面合わせで設置されている。
第1偏心体軸軸受152の内輪152aは、第1偏心体118に当接している。また、第1偏心体軸軸受152の外輪152bは、第1キャリヤ体134の貫通孔134bの内周に形成された溝134dに嵌合された止め輪160によって押さえられており、これによって第1偏心体軸軸受152の軸方向の移動が規制されている。
また、第2偏心体軸軸受154の内輪154aは、第2偏心体120に当接している。また、第2偏心体軸軸受154の外輪154bは、第2キャリヤ体136の貫通孔136bの内周に形成された溝136gに嵌合された止め輪162によって押さえられており、これによって第2偏心体軸軸受154の軸方向の移動が規制されている。
第1偏心体軸軸受152のリテーナ152cの軸方向内側端部は、軸方向外側端部よりも長く軸方向に延びるとともに、その軸方向先端から径方向外周側に屈曲して延びて、偏心軸受121のリテーナ121aと軸方向に当接する当接面を形成している。同様に、第2偏心体軸軸受154のリテーナ154cの軸方向内側端部は、軸方向外側端部よりも長く軸方向に延びるとともに、その軸方向先端から径方向外周側に屈曲して延びて、偏心軸受123のリテーナ123aと軸方向に当接する当接面を形成している。
第1偏心体軸軸受152のリテーナ152cの軸方向内側端部の上記当接面の径方向の幅、および第2偏心体軸軸受154のリテーナ154cの軸方向内側端部の上記当接面の径方向の幅は、偏心体118、120が揺動した場合でも、偏心軸受121、123のリテーナ121a、123aと当接し続けるような長さに設定される。
このように構成することで、スペーサを設けなくても、偏心軸受121、123の軸方向移動を規制することができ、部品点数の削減につながる。また、偏心体軸116が回転するとき、偏心軸受121、123のリテーナ121a、123aの回転方向と、偏心体軸軸受152、154のリテーナ152c、154cの回転方向とが同一になる。したがって、リテーナの接触面同士の相対滑り速度が小さくなるため、摺動による損失を低減することができる。
偏心軸受121、123のリテーナ121a、123aと、偏心体軸軸受152、154のリテーナ152c、154cとは、周方向の一部で当接するように構成してもよいし、全周で当接するように構成してもよい。後者の場合、偏心軸受121、123の軸方向移動の規制をより確実に行うことができる。
図1を参照して説明した偏心揺動型減速装置に、図2を参照して説明した偏心体軸軸受のリテーナと偏心軸受のリテーナとを軸方向に当接させる構造を組み合わせてもよい。
すなわち、図2に示す偏心揺動型減速装置は、以下の構成を含む:
1.内歯歯車と、
外歯歯車と、
前記外歯歯車を揺動回転させる偏心体軸と、
前記偏心体軸を支持する一対の偏心体軸軸受と、
前記偏心体軸軸受が組み込まれるキャリヤと、
前記外歯歯車の貫通孔と前記偏心体軸との間に配置された偏心軸受と、
を備える偏心揺動型減速装置であって、
前記偏心体軸軸受のリテーナと前記偏心軸受のリテーナとを軸方向に当接させることを特徴とする偏心揺動型減速装置。
2.前記偏心体軸軸受のリテーナと前記偏心軸受のリテーナとは全周で当接していることを特徴とする上記1に記載の偏心揺動型減速装置。
3.前記偏心体軸に取り付けられた偏心体軸歯車をさらに備え、
前記一対の偏心体軸軸受は、前記キャリヤに背面合わせで組み込まれ、
前記偏心体軸軸受の内輪は、前記キャリヤの軸方向外側端面よりも外側に突出し、前記偏心体軸歯車によって軸方向移動が規制されることを特徴とする上記1または2に記載の偏心揺動型減速装置。
4.前記偏心体軸歯車の軸方向端面に凹部が設けられ、前記偏心体軸軸受の内輪の一部が前記凹部内に収まっていることを特徴とする上記3に記載の偏心揺動型減速装置。
上述の実施形態、参考例および変形例では、モータが第1キャリヤ体34、134の側に配置される構造の偏心揺動型減速装置について説明した。しかしながら、上述の実施形態、参考例および変形例は、モータが第2キャリヤ体36、136の側に配置され、モータの出力軸に連結された入力軸12、112が減速装置の中央の貫通孔を通って偏心体軸歯車14、114に噛合する構造の偏心揺動型減速装置に対しても適用することができる。
10 偏心揺動型減速装置、 12 入力軸、 14 偏心体軸歯車、 14b 凹部、 16 偏心体軸、 21、23 偏心軸受、 24 外歯歯車、 24d 貫通孔周縁部、 26 外歯歯車、 26d 貫通孔周縁部、 28 内歯歯車、 30 ケーシング、 32 キャリヤ、 34 第1キャリヤ体、 34e キャリヤの軸方向外側端面、 36 第2キャリヤ体、 36f オイルシール配置面、 46、47 主軸受、 47a 主軸受内輪、 47d 主軸受内輪の軸方向外側終端部、 50 オイルシール、 52 偏心体軸軸受、 52a 偏心体軸軸受内輪、 54 偏心体軸軸受、 110 偏心揺動型減速装置、 121a、123a 偏心軸受リテーナ、 152c、154c 偏心体軸軸受リテーナ。

Claims (6)

  1. 内歯歯車と、
    外歯歯車と、
    前記外歯歯車を揺動回転させる偏心体軸と、
    前記偏心体軸を支持する一対の偏心体軸軸受と、
    前記偏心体軸軸受が組み込まれるキャリヤと、
    前記偏心体軸に取り付けられた偏心体軸歯車と、
    を備える偏心揺動型減速装置であって、
    前記一対の偏心体軸軸受は、前記キャリヤに背面合わせで組み込まれ、
    前記偏心体軸軸受の内輪は、前記キャリヤの軸方向外側端面よりも外側に突出し、前記偏心体軸歯車によって軸方向移動が規制される
    ことを特徴とする偏心揺動型減速装置。
  2. 前記偏心体軸歯車の軸方向端面に凹部が設けられ、前記偏心体軸軸受の内輪の一部が前記凹部内に収まっていることを特徴とする請求項1に記載の偏心揺動型減速装置。
  3. 前記内歯歯車と一体化されたケーシングと、
    前記ケーシングと前記キャリヤとの間に配置された主軸受と、
    前記外歯歯車の貫通孔と前記偏心体軸との間に配置された偏心軸受と、
    をさらに備え、
    前記外歯歯車の貫通孔周縁部が軸方向に突出し、当該突出部と前記主軸受とが径方向から見て重なることを特徴とする請求項1または2に記載の偏心揺動型減速装置。
  4. 前記外歯歯車の貫通孔と前記偏心体軸との間に配置された偏心軸受をさらに備え、
    前記偏心体軸軸受のリテーナと偏心軸受のリテーナとを軸方向に当接させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の偏心揺動型減速装置。
  5. 前記偏心体軸軸受のリテーナと前記偏心軸受のリテーナとは全周で当接していることを特徴とする請求項4に記載の偏心揺動型減速装置。
  6. 前記内歯歯車と一体化されたケーシングと、
    前記ケーシングと前記キャリヤとの間に配置された主軸受と、
    をさらに備え、
    前記キャリヤに前記主軸受の内輪が一体形成され、前記主軸受の軸方向外側にオイルシールが配置され、前記主軸受の内輪の軸方向外側終端部の径がオイルシール配置面の径よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の偏心揺動型減速装置。
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