JP2015133825A - 回転電機用ロータ - Google Patents

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義康 酒井
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【課題】ロータコアに埋め込まれた永久磁石の磁束密度を非対称に分布させることにより高トルクを得ることができる回転電機用ロータを提供する。【解決手段】永久磁石3は、第1の磁石領域8と第2の磁石領域9とで構成されスロット5に挿入され固定される。第1および第2の磁石領域8,9は、径方向外側面から径方向内側に回転方向とは逆方向側に向ったテーパ状の接合面13により接合される。第2の磁石領域9は、第1の磁石領域8よりもジスプロシウムが多く含まれて成形されて低残留磁束密度、高保磁力化されており、永久磁石3のロータコア2外周側の回転方向逆側の隅角部14に設けられる。永久磁石3の磁極がつくる磁束は径方向外側に向う方向になり、第1の磁石領域8の径方向外側が平坦部では同一の磁束密度となり、第2の磁石領域9において磁束密度が徐々に減少する。このため、磁石トルクのピーク位相が回転方向側にシフトする。【選択図】図2

Description

本発明は、電動モータおよび発電機として用いられる回転電機用ロータに関するものである。
従来、回転電機には、ロータコアに永久磁石を埋め込み固定した、いわゆる埋込磁石型のロータを備えたものがある。このロータは、例えば、強磁性板を積層したロータコアに形成された軸方向に延在する直方体状のスロットに、直方体状の永久磁石を挿入し径方向と直交するように配置したものが知られている。こうした埋込磁石型のロータを備えた回転電機(以下、IPMモータという)では、永久磁石によるマグネットトルク(以下、磁石トルクという)のみならず、リラクタンストルクが発生するため、ロータコアの表面に永久磁石を固着した、いわゆる表面磁石型のロータを備えた回転電機(SPMモータ)に比べ、高いトルクが得られる(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−32947号公報 特開2012−23904号公報
特許文献1には、ロータコアの円周方向における複数箇所に等ピッチで配設された永久磁石を備えたIPMモータが提案されている。特許文献1に記載のIPMモータのロータコアには、各永久磁石間の中央に等ピッチで突極が電磁鋼板を金型により打ち抜いて形成されている。この突極は、ロータコアの円周方向における突極の中心とロータコアの軸心とを結ぶ線に対して非対称の形状に形成されている。このため、リラクタンストルクのピーク位相を磁石トルクのピーク位相に近付けることができ、合成トルクを高めることができる。しかしながら、このIPMモータでは、ロータコアの平面形状がいわゆる風車形状であって真円形状ではないため、ロータ・ステータ間に異物を噛み込むと突極に引っ掛かってモータロックしやすいという問題がある。また、ロータ・ステータ間に油が溜められた電動モータの場合、ロータコアの攪拌抵抗が増加し、モータ効率が低下するという問題がある。
これらの問題を解消するものとして、特許文献2には、平面形状が真円形状のロータコアの外周と永久磁石との間に空隙を備えたIPMモータが提案されている。IPMモータの設計変更などにより永久磁石のグレード(残留磁束密度の大きさなど)や電磁鋼板のグレード(飽和磁束密度の大きさなど)を変更する場合、磁石トルクおよびリラクタンストルクの大きさが変化するので、ピーク位相のシフト量も変化する。しかしながら、特許文献2に記載のIPMモータでは、ロータコアに設けられる空隙の形状でシフト量が決定されるため、ロータコアを製作するための金型を変更する必要があり、さらにコスト高となる問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ロータコアに埋め込まれた永久磁石の磁束密度を非対称に分布させることにより高トルクを得ることができる回転電機用ロータを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転電機用ロータにおいて、複数枚の積層された強磁性板により形成され、軸線方向に複数のスロットが形成されたロータコアと、前記スロットに収容された永久磁石と、を備え、前記永久磁石は、残留磁束密度の異なる隣り合う磁石領域により形成され、前記永久磁石の中心より一方向の回転方向における後半部に残留磁束密度が小さく保磁力の大きな磁石領域が配置されていることを要旨とする。
上記構成によれば、永久磁石の中心より一方向の回転方向の後半部に残留磁束密度の小さい磁石領域を設けることにより、永久磁石からの磁束密度分布を非対称化し、永久磁石がつくる磁束方向を回転方向側にずらすことができる。これにより、磁石トルクのピーク位相をリラクタンストルクのピーク位相に近付けることができるので、磁石トルクとリラクタンストルクとを合計した合成トルクを向上させ、高いトルクを得ることができる。したがって、IPMモータの設計変更などにより、永久磁石のグレードや電磁鋼板のグレードを変更する場合であっても、永久磁石の磁束密度の分布を変更して磁石トルクのピーク位相のシフト量を最適化することができるので、コスト高が抑制され設計変更などに容易に対応することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転電機用ロータにおいて、前記隣り合う磁石領域は、前記ロータコアの回転方向とは逆方向側に向って磁束密度が小さくなるように径方向内側に向ってテーパ状に接合面が形成されていることを要旨とする。上記構成によれば、テーパ状に接合された磁石領域が形成されることにより、磁束密度は永久磁石の回転方向とは逆方向側に向って徐々に減少するので、シフト後に滑らかな波形の磁石トルクが得られ合成トルクの急激な変化が抑えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の回転電機用ロータにおいて、前記残留磁束密度が小さく保磁力の大きな磁石領域は、前記ロータコアの外周側における前記永久磁石の隅角部に設けられていることを要旨とする。上記構成によれば、永久磁石の円周方向の後端部側(回転方向逆側)に作用する逆磁界の大きさに応じてロータコア外周側の永久磁石の隅角部に大きな保磁力を有する磁石領域を設けるようにしたので、永久磁石の耐減磁性を向上させることができる。
本発明によれば、ロータコアに埋め込まれた永久磁石の磁束密度を非対称に分布させることにより高トルクを得ることができる回転電機用ロータを提供できる。
本発明の一実施形態に係る回転電機用ロータの平面図。 図1の永久磁石の詳細な構成を示す図。 図1の回転電機用ロータの電気角と回転電機用ロータに発生するトルクの関係を示す図。
以下に、本発明の実施形態の回転電機に用いられる回転電機用ロータ1について、IPMモータのロータの図に基づいて説明する。なお、以下の説明において、径方向および軸線方向とは、回転電機用ロータ1(ロータコア2)の半径方向および軸方向を指す。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機用ロータ1の平面図である。
回転電機は、例えば、車両に搭載され、油圧を発生させる電動オイルポンプ装置の駆動源用の電動モータ(例えば、3相のブラシレスモータなど)として用いられる。図1に示すように、回転電機用ロータ1は、回転電機(本実施形態では、IPMモータ)の回転軸(図示せず)と一体回転可能に固定される円柱状のロータコア2と永久磁石3とを備えて構成される。ロータコア2には、複数(本実施形態では、4つ)の永久磁石3がロータコア2内にそれぞれ埋設されて固定されている。すなわち、本実施形態の回転電機用ロータ1は、いわゆる埋込磁石型のロータとして構成されている。このように構成された回転電機は、図示しないステータの各コイルに駆動電力が供給されることにより形成される磁界と、永久磁石3の磁束との間に生じる磁気的な吸引力および反発力により回転電機用ロータ1が回転する構成となっている。
ロータコア2は、鉄や電磁鋼板などの軟磁性材料からなり、回転電機の回転軸が挿入される挿入孔7を有する略円柱状に形成されている。ロータコア2には、略長方形板状の永久磁石3がそれぞれ内部に配置される複数(本実施形態では、4つ)のスロット5が形成されている。なお、本実施形態のスロット5は、それぞれ永久磁石3の断面形状と略同一の断面形状を有する孔(空洞)状に形成されている。
ロータコア2は、コア本体部10と、スロット5の径方向外側に位置する第1の外周磁性体領域11と、隣り合う第1の外周磁性体領域11に挟まれた第2の外周磁性体領域12とを備えて構成されている。ロータコア2は、電磁鋼板からなる薄板円盤状の強磁性板(以下、ロータプレートという)4が複数枚軸線方向に積層されて構成されている。ここで、ロータコア2は、例えば、表面に絶縁処理が施された珪素鋼板などを用いた電磁鋼板を打ち抜いて所定の形状に形成された複数枚の薄板状のロータプレート4が回転電機用ロータ1の軸線方向に積層固定された積層体である。具体的には、ロータコア2を形成する各ロータプレート4を転積し、すなわち、ロータプレート4の向きを回転させて軸線方向に積層し、スロット5が形成される。
図1に示すように、各永久磁石3は、ロータコア2の軸線方向に直方体状に形成され、ロータコア2の外周縁の近傍に90度間隔で軸線方向に貫通形成された4つのスロット5にそれぞれ収容され、ロータコア2に固定保持されている。永久磁石3が挿入されたスロット5の両端部には、それぞれ外周縁に向って延びる矩形状開口部6が磁気に対するエアギャップとして形成されている。
永久磁石3は、円周方向において一方の極性(例えば、N極)の永久磁石3が、他方の極性(例えば、S極)の永久磁石3に隣り合うように磁化(着磁)されている。永久磁石3は、それぞれの板厚方向と略沿う方向に磁化されており、コア本体部10ならびに第1および第2の外周磁性体領域11,12は、それぞれロータコア2の外周縁を通過する永久磁石3の磁束の磁路となっている。なお、本実施形態の永久磁石3には、焼結磁石(例えば、ネオジム焼結磁石など)が用いられており、この永久磁石3は、スロット5内に配置固定された後に着磁されるようになっていてもよいし、先に着磁したものをスロット5内に配置固定してもよい。
次に、図2は、図1の永久磁石3の詳細な構成を示す図である。
図2に示すように、永久磁石3はスロット5に挿入され固定される。永久磁石3は、第1の磁石領域8と第2の磁石領域9とで構成されている。第2の磁石領域9は、径方向の断面形状が略三角形をなし、第1の磁石領域8と組み合わされて略長方形を形成している。そして、接合面13が第1の磁石領域8の径方向外側面から径方向内側に回転方向逆側の側面に向ってテーパ状に形成され、第1の磁石領域8および第2の磁石領域9が接合されている。第1の磁石領域8には、本実施形態では、ネオジム焼結磁石に磁石の保磁力を高めるための添加物として結晶磁気異方性の高い元素であるジスプロシウム(Dy)が用いられ、磁石領域全体に添加されている。
また、第2の磁石領域9は、第1の磁石領域8よりもジスプロシウムが多く集中して含まれ高保磁力化されて形成されており、永久磁石3のロータコア2外周側の回転方向逆側(円周方向後方)の隅角部14に配置されている。すなわち、永久磁石3において大きな逆磁界が作用する領域(隅角部14)には保磁力の大きな磁石領域(第2の磁石領域9)が配置されている。したがって、永久磁石3の回転方向逆側には逆磁界が作用するため、この逆磁界が大きい場合には永久磁石3に減磁が発生するので、減磁に抗し得る大きな保磁力を有した磁石領域を配置することにより減磁を抑えることが可能になる。しかしながら、第2の磁石領域9の残留磁束密度は、ジスプロシウムが多く含まれるために、第1の磁石領域8の残留磁束密度よりも低くなっている。
ここで、永久磁石3がつくる磁束の方向、すなわちロータコア2の円周方向(ロータコア2の回転方向R)における永久磁石3の中心(第1の外周磁性体領域11の中心)とロータコア2の軸心J1とを結ぶ線の方向をd軸(図中矢印破線で示す)とする。そして、このd軸と電気的、磁気的に直交する方向、すなわちロータコア2の円周方向(ロータコア2の回転方向R)における永久磁石3間の中心(第2の外周磁性体領域12の中心)とロータコア2の軸心J1とを結ぶ線の方向をq軸(図中矢印破線で示す)とする。IPMモータにおいて、回転電機用ロータ1のd軸上に磁石トルクを発生させるための永久磁石3が、q軸上にリラクタンストルクを発生させるための突極(ロータコア2)が配設される。
永久磁石3の磁極がつくる磁束は図2中矢印で示す方向になり、第1の磁石領域8の径方向外側が平坦部では同一の磁束密度となり、第2の磁石領域9において磁束密度は円周方向の後端部に向って徐々に減少する(図中一点鎖線で示す)。その結果、磁束密度分布が非対称となり磁石磁束の中心であるd軸が等価的に回転方向側(円周方向前方)にずれてdd軸(図中矢印実線で示す)までシフトする。これにより、磁石トルクのピーク位相がずれて磁石トルクが変化させられる。
図3は、図1の回転電機用ロータ1の電気角と回転電機用ロータ1に発生するトルクの関係を示す図である。なお、横軸に電流位相の電気角〔°〕、縦軸にトルクを表わす。
図2に示すように、磁石トルクのピーク位相をロータコア2の回転方向側にずらしてdd軸までシフトさせる。これにより、図3に示すように、磁石トルク(シフト前、図示一点鎖線)の位相を図示矢印a方向にシフトさせて磁石トルクのピーク位相(シフト後、図示破線)をリラクタンストルク(図示実線)のピーク位相に近付けることができる。この結果、磁石トルクおよびリラクタンストルクの合成トルク(シフト前、図示破線)を高めることができる(シフト後、図示実線太線)。磁石トルクのピーク位相のシフト量は、図2に示す第2の磁石領域9の径方向の幅、円周方向の長さなどにより任意に設定することができる。さらに、シフト前後のモータトルクが同一のときには、磁石使用量を低減することができ、さらに小型化、低コスト化を図ることができる。
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係る回転電機用ロータ1の作用および効果について説明する。
上記実施形態によれば、永久磁石3は、残留磁束密度の異なる隣り合う第1および第2の磁石領域8,9から形成されており、永久磁石3の中心より一方向の回転方向Rにおける後半部に残留磁束密度が小さく保磁力の大きな第2の磁石領域9が形成されている。隣り合って接合される第1および第2の磁石領域8,9は、永久磁石3のロータコア2の回転方向とは逆方向側に向って磁束密度が小さくなるように接合面13が径方向内側に向ってテーパ状に形成されている。第2の磁石領域9は、第1の磁石領域8に比べて添加物であるジスプロシウムを多く含んで高保磁力化されており、断面形状が略三角形に形成されてロータコア2外周側の隅角部14に配置されている。
このため、永久磁石3からの磁束は永久磁石3の円周方向の後端部に向って徐々に減少するので、永久磁石3による磁束密度を非対称に分布させ、永久磁石3がつくる磁束の方向(d軸)を等価的に回転方向側(円周方向前方)にずらしてdd軸までシフトすることができる。また、シフト後に滑らかな波形の磁石トルクが得られるので、磁石トルクとリラクタンストルクとを合計した合成トルクの急激な変化が抑えられる。さらに、永久磁石3の円周方向の後端部に作用する逆磁界の大きさに応じてロータコア2外周側の永久磁石3の隅角部14に大きな保磁力を与えるようにしたので、永久磁石3の耐減磁性を向上させることができる。
上記のように残留磁束密度が小さく保磁力の大きな第2の磁石領域9は、永久磁石3の中心より一方向の回転方向Rにおける後半部のロータコア2外周側の隅角部14に形成されているので、永久磁石3による磁束密度分布を変化させ、回転電機用ロータ1の一方向の回転方向Rに対し磁石トルクのピーク位相を回転方向側にシフトさせてリラクタンストルクのピーク位相に近付けることができる。
これにより、磁石トルクとリラクタンストルクとの合成トルクを向上させ、高いトルクを得ることができる。さらに、ピーク位相をシフトする前後のIPMモータのトルクが同一のときは、永久磁石3の使用量を低減することができ、さらに小型化、低コスト化を図ることができる。この結果、IPMモータの設計変更などにより、永久磁石や電磁鋼板のグレードを変更する場合であっても、永久磁石3の磁束密度の分布を変更して磁石トルクのピーク位相のシフト量を最適化することができるので、コスト高が抑制され設計変更などに容易に対応することができる。
以上のように、本発明の実施形態によれば、ロータコアに埋め込まれた永久磁石の磁束密度を非対称に分布させることにより高トルクを得ることができる回転電機用ロータを提供することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
上記実施形態では、永久磁石3の径方向の断面形状は、略長方形板状であったが、これに限定されるものでなく、略逆円弧状や中心軸J1から径方向外側に放射状に延びる平板状の形状を有した永久磁石でもよい。
また、上記実施形態では、永久磁石3は、均一な板厚の平板で成形されていたが、これに限定されるものでなく、永久磁石3の断面形状は逆U字形、または扁平な台形状でもよい。
上記実施形態では、永久磁石3にネオジム焼結磁石を用いたが、これに限定されるものでなく、例えば、ボンド磁石(例えば、プラスチックマグネット、ゴムマグネットなど)を用いてスロット5にボンド磁石を充填して成形してもよい。
また、上記実施形態では、永久磁石3の保磁力を高めるための添加物として、ジスプロシウムを用いたが、これに限定されるものでなく、他の材料、例えば、テルビウム(Tb)などを用いてもよい。
上記実施形態では、ジスプロシウムの使用量を変更させて残留磁束密度の異なる第1および第2の磁石領域8,9を形成して高トルク化する例を示したが、これに限定されるものでなく、別種類の磁石を使用して同様の効果を得ることが可能である。例えば、回転方向逆側の隅角部14の磁石は、低残留磁束密度、かつ高保磁力、回転方向側の磁石は、高残留磁束密度、かつ低保磁力のものを用いる。
上記実施形態において、ロータコア2は、永久磁石3の形状に合わせて珪素鋼板を用いた電磁鋼板を積層して形成されていたが、これに限定されるものでなく、例えば、圧粉磁心を用いてもよい。
上記実施形態では、隣り合う第1および第2の磁石領域8,9をテーパ形状を有する接合面13で接合させるようにしたが、これに限定されるものでなく、例えば、円周方向に直角に分割して接合させたものや、複数の異なる保磁力を有する磁石を組み合わせたものでもよい。
上記実施形態では、4つの永久磁石3を備えたIPMモータに適用する場合を説明したが、これに限定されるものでなく、任意の数の永久磁石を任意の位置に配置したIPMモータに適用することが可能である。また、上記実施形態では、ロータコア2の平面形状は円形状にしたが、これに限定されるものでなく、磁極中央が飛び出た、いわゆる花びら形状のロータコアにも適用可能であり、さらに、磁束密度分布を正弦波状に近付けて、異音や振動の発生を抑制することができる。また、上記実施形態では、インナロータのIPMモータに適用する場合を説明したが、アウタロータのIPMモータに適用することも可能である。
上記実施形態では、本発明を電動オイルポンプ装置などの駆動源に用いられる電動モータに具体化したが、これに限定されるものでなく、他の装置の駆動源用モータとして用いてもよく、また、発電機として用いてもよい。
1:回転電機用ロータ、2:ロータコア、3:永久磁石、4:ロータプレート、
5:スロット、6:矩形状開口部、7:挿入孔、8:第1の磁石領域、
9:第2の磁石領域、10:ロータ本体部、11:第1外周磁性体領域、
12:第2外周磁性体領域、13:接合面、14:隅角部、
J1:中心軸、R:回転方向、d,dd:d軸、q:q軸

Claims (3)

  1. 複数枚の積層された強磁性板により形成され、軸線方向に複数のスロットが形成されたロータコアと、
    前記スロットに収容された永久磁石と、を備え、
    前記永久磁石は、残留磁束密度の異なる隣り合う磁石領域により形成され、前記永久磁石の中心より一方向の回転方向における後半部に残留磁束密度が小さく保磁力の大きな磁石領域が配置されていることを特徴とする回転電機用ロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機用ロータにおいて、
    前記隣り合う磁石領域は、前記ロータコアの回転方向とは逆方向側に向って磁束密度が小さくなるように径方向内側に向ってテーパ状に接合面が形成されていることを特徴とする回転電機用ロータ。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機用ロータにおいて、
    前記残留磁束密度が小さく保磁力の大きな磁石領域は、前記ロータコアの外周側における前記永久磁石の隅角部に設けられていることを特徴とする回転電機用ロータ。
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