JP2015131774A - 筋肉細胞活性化剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、日常的に連用可能であり、効果的且つ安全性の高い筋肉細胞活性化剤、エネルギー代謝改善剤及び分化促進剤を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、アイブライトの抽出物を含有することを特徴とする筋肉細胞活性化剤に関する。さらに詳しくは、アイブライトの抽出物を含有する筋肉細胞のエネルギー代謝改善剤及び分化促進剤に関する。製剤形態は種々のものが選択できるが、特に内服剤が好ましい。投与量は、使用目的、年齢、体重、症状、治療効果等によって異なるが、体重1kg当り0.001〜1000mg、特に好ましくは0.01〜100mgである。本発明は、筋肉細胞の活性化を目的とする医薬品、医薬部外品、食品及び化粧品に有用である。【選択図】なし

Description

本発明は、アイブライトの抽出物を含有することを特徴とする筋肉細胞活性化剤に関する。さらに詳しくは、アイブライトの抽出物を含有する筋肉細胞のエネルギー代謝改善剤及び分化促進剤に関する。
筋肉は、老化に伴う運動量の低下や疾患又は事故における安静加療時の長期的な不活動により、筋委縮が起こり、筋肉機能が低下する。さらに、筋委縮が促進されると、運動機能が低下し、生活住環境などの影響も加わると、寝たきりに陥る危険性がある。よって、筋肉を保持・増進し、筋肉を活性化することは、快適な生活やQOL(quality of life)を維持するために、大変重要な課題である。さらに、筋肉の活性化は、痩身においても重要な課題であり、筋肉を保持・増進し、消費エネルギーを増大させることで、痩身に導くことができると考えられる。
筋肉を保持・増進させるためには、筋肉量を維持・増加させることが必要であり、様々な筋肉増強や活性化剤が提案されている。従来、筋肉増強剤としては、プロテインやアミノ酸が提示されているが、筋肉が衰える原因は材料であるプロテインやアミノ酸が不足している場合もあるが、主な原因は運動不足や加齢である。よって、これらのプロテインやアミノ酸をサプリメントとして補充しても、その作用は限定的なものである。
そこで、筋肉細胞を活性化し、筋肉細胞に運動と同じ様な刺激を与えることで、筋肉細胞のエネルギー代謝を改善し、分化を促進させる技術が必要と考えられ、刺梨、アガリクス茸などを含有する筋芽細胞活性化剤(特許文献1)、アズキ豆抽出物を含有する筋細胞賦活化剤(特許文献2)が提案されているが、充分な効果は得られていない。
筋肉細胞を活性化するには大別して筋肉細胞のエネルギー代謝改善と、筋肉細胞の分化促進が必要と考えられる。筋肉細胞のエネルギー代謝改善としては、筋肉細胞中のエネルギー代謝に関わる酵素を活性化することが必須であり、それら酵素の活性化を通してエネルギー代謝を改善することができる。筋肉細胞中のエネルギー代謝に関わる酵素としては、PPARα:ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体、ACOX1:アシルCoAオキシダーゼ、PGC−1:PPARγコアクチベーター、UCP:ミトコンドリア脱共役たんぱく質などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、筋肉細胞の分化促進としては、ミトコンドリア量を増やす、ミトコンドリアの膜電位を向上させるなど、ミトコンドリアの量や機能を増大させる方法、あるいはインスリン様増殖因子1(IGF−1)の産生を促進させる方法を通して、筋肉細胞の分化を促進し、筋肉細胞を活性化させることができる。
本発明に関わるアイブライトは、ヨーロッパ、西アジア、北米を原産とするゴマノハグサ科に属する一年草であり、学名をEuphrasia officinalisという。アイブライトは、ヨーロッパでは独自の植物療法に使用されており、洗顔液又は茶剤として、目の急性・亜急性の炎症、特に結膜炎、眼瞼炎、視力障害に用いられてきた。アイブライトは、抗肥満剤(特許文献3)、タンパク質の糖化抑制剤(特許文献4)、皮膚外用剤(特許文献5)などが提案されている。しかし、アイブライトの筋肉細胞活性化剤、あるいはエネルギー代謝改善剤及び分化促進剤については、全く報告されていない。
特開2008−156294号公報 特開2007−230965号公報 特開2011−201785号公報 特開2008−88102号公報 特開2002−284630号公報
本発明は、効果的で安全性の高い筋肉細胞活性化剤、エネルギー代謝改善剤及び分化促進剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、アイブライトの抽出物が、優れた筋肉細胞活性化効果、エネルギー代謝改善効果及び分化促進効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に関わるアイブライトの抽出物とは、アイブライトの地上部から溶媒で抽出することによって得られる。その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出、常温抽出等を適宜選択することができる。
抽出する溶媒としては、例えば、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等)、液状多価アルコール類(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン等)、エーテル類(エチルエーテル、テトラヒドロフラン、プロピルエーテル等)が挙げられる。これらの溶媒は、1種又は2種以上を混合して用いても良い。好ましくは、水、低級アルコール等の極性溶媒が良く、特に好ましくは、含水エタノールである。
上記抽出物は、抽出した溶液のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過、活性炭等による脱色、脱臭、エタノール沈殿等の処理をして用いても良い。さらには、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
本発明に関わる筋肉細胞は、筋肉幹細胞、筋芽細胞、筋管、成熟筋繊維のいずれも対象とすることができる。
本発明に関わる筋肉細胞活性化剤は、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲内において、他の成分を配合することもできる。他の成分としては、固体、液体、半固体でも良く、例えば、次のものが挙げられる。生薬、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等の他に、乳糖、デンプン、セルロース、マルチトール、デキストリン等の賦形剤、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の界面活性剤、ゼラチン、プルラン、シェラック、ツェイン等の被膜剤、小麦胚芽油、米胚芽油、サフラワー油等の油脂類、ミツロウ、米糠ロウ、カルナウバロウ等のワックス類、ショ糖、ブドウ糖、果糖、ステビア、サッカリン、スクラロース等の甘味料、並びにクエン酸、リンゴ酸、グルコン酸等の酸味料等を適宜配合することができる。生薬としては、高麗人参、アメリカ人参、田七人参、霊芝、プロポリス、アガリクス、ブルーベリー、イチョウ葉及びその抽出物等が挙げられる。ビタミンとしては、ビタミンA、D、E、K等の油溶性ビタミン、ビタミンB、B、B、B12、C、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン等の水溶性ビタミンが挙げられる。
本発明に関わる筋肉細胞活性化剤は、医薬品、医薬部外品、食品又は化粧品のいずれにも用いることができる。投与方法としては、経口投与(内服剤)及び経皮投与(外用剤)等が挙げられるため、製剤形態は種々のものを選択できるが、特に内服剤が好ましい。例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、シロップ剤、丸剤、懸濁剤、液剤、乳剤等の通常の医薬品の形態、飲料、ガム、チョコレート、飴、麺、パン、ケーキ、ビスケット、羊羹、ゼリー、缶詰、レトルト食品、畜肉食品、水産練食品、マーガリン、バター、マヨネーズ等の通常の食品の形態を採用することができる。中でも、摂取量を調節しやすいカプセル剤、錠剤、顆粒剤、飲料等が好ましい。外用剤としては、ローション、クリーム、乳液、浴用剤、注射薬、座薬等の剤型が挙げられる。
本発明に関わる抽出物の配合量は、製剤形態、使用目的等によって異なる。内服剤の場合、使用目的、年齢、体重、症状、治療効果等によって異なるが、抽出物の1日の投与量は、乾燥固形分として体重1kg当り0.001〜1000mg、特に好ましくは0.01〜100mgである。外用剤の場合、乾燥固形分として0.001〜10重量%であれば良く、より好ましくは0.01〜5重量%である。製剤への添加法は予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
本発明は、アイブライトの抽出物を含有することを特徴とする筋肉細胞活性化剤、エネルギー代謝改善剤及び分化促進剤に関するもので、本発明によれば効果的で安全性の高い筋肉細胞活性化剤、エネルギー代謝改善剤及び分化促進剤を提供することが可能である。
本発明を詳細に説明するため実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の%は重量%を示す。
アイブライトの熱水抽出物
アイブライトの乾燥物(地上部)100gに精製水2kgを加え、95〜100℃で2時間抽出した後、濾過し、その濾液を凍結乾燥して熱水抽出物を30g得た。
アイブライトの20%エタノール抽出物
アイブライトの乾燥物(地上部)100gに精製水1.6kg及びエタノール0.4kgを加え、常温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥して20%エタノール抽出物を20g得た。
アイブライトのエタノール抽出物
アイブライトの乾燥物(地上部)100gにエタノール2kgを加え、常温で3日間抽出した後、濾過し、その濾液を濃縮し、凍結乾燥してエタノール抽出物を9g得た。
アイブライトの50%1,3−ブチレングリコール抽出物
アイブライトの乾燥物(地上部)100gに精製水500g及び1,3−ブチレングリコール500gを加え、常温で7日間抽出した後、濾過し、50%1,3−ブチレングリコール抽出物を980g得た。
飲料
処方 配合量(%)
1.アイブライトの20%エタノール抽出物(実施例2) 0.01
2.マルチトール 5.0
3.アセスルファムカリウム 0.05
4.スクラロース 0.05
5.クエン酸 5.0
6.香料 0.1
7.精製水 89.79
<製造方法>
成分1〜6を成分7の一部の精製水に撹拌溶解する。成分7の残りの精製水を加えて混合し、90℃に加熱して100mLのアルミ製缶に充填する。
<用法>
1日当り1缶を飲用する。
錠剤
処方 配合量(%)
1.アイブライトの熱水抽出物(実施例1) 1.0
2.乳糖 70.0
3.還元麦芽糖水飴 20.0
4.結晶セルロース 5.0
5.グリセリン脂肪酸エステル 4.0
<製造方法>
成分1〜5を混合して打錠成型し、0.3gの錠剤を得る。
<用法>
1日当り3粒摂取する。
軟カプセル剤
処方 配合量(%)
1.アイブライトの20%エタノール抽出物(実施例2) 1.0
2.ひまわり油 90.0
3.ミツロウ 6.0
4.ビタミンE 3.0
<製造方法>
成分1〜4を混合し、ゼラチン、グリセリンで構成される被膜に、250mg充填し、乾燥後、軟カプセル剤を得る。
<用法>
1日当り4粒摂取する。
顆粒剤
処方 配合量(%)
1.アイブライトのエタノール抽出物(実施例3) 30.0
2.乳糖 65.0
3.結晶セルロース 5.0
<製造方法>
成分1〜3を湿式法により造粒し、乾燥後、顆粒剤を得る。
<用法>
1日当り1g摂取する。
散剤
処方 配合量(%)
1.アイブライトの熱水抽出物(実施例1) 10.0
2.ショ糖 90.0
<製造方法>
成分1、2を混合し、散剤を得る。
<用法>
1日当り1g摂取する。
錠菓
処方 配合量(%)
1.アイブライトの20%エタノール抽出物(実施例2) 0.1
2.エリスリトール 61.8
3.マルチトール 30.0
4.クエン酸 5.0
5.ショ糖脂肪酸エステル 3.0
6.香料 0.1
<製造方法>
成分1〜4を混合し、10%の水を結合剤として加え、流動層造粒する。成形した顆粒に成分5及び6を加えて混合し、打錠する。1粒1gとする。
<用法>1日当たり1粒摂取する。
ゼリー
処方 配合量(%)
1.カラギーナン 1.0
2.ゼラチン 0.5
3.砂糖 20.0
4.アイブライトの熱水抽出物(実施例1) 0.01
5.精製水 78.49
<製造方法>
成分1〜5を混合し、加熱しながら煮詰める。冷却後、ゼリーの型10個に流し込んで冷却し、1個100gのゼリーを得る。
<用法>
1日1個を摂取する。
実験例1 アイブライト抽出物によるエネルギー代謝改善作用
筋芽細胞であるC2C12を、Cellmatrix I−C(新田ゼラチン)にてコラーゲンコートした12wellプレートに7.5×10個/well播種した。培養した後、DMEM+2%馬血清に置換し、筋管細胞へ分化させた。分化させた筋管細胞に実施例2で調製したアイブライト抽出物を50、100、200μg/mL添加し、遺伝子発現解析を行った。遺伝子発現解析は、筋肉におけるエネルギー代謝に関連する遺伝子であるPGC1、PPARα、ACOX1、UCP2、UCP3の遺伝子発現変動をRT−PCR法で評価した。アイブライト抽出物を添加していないものを1とした遺伝子発現量比を算出した。
エネルギー代謝関連遺伝子の発現量比の結果を表1に示す。アイブライト抽出物を添加すると、エネルギー代謝の関連遺伝子であるPGC1、PPARα、ACOX1、UCP2、UCP3の遺伝子発現が亢進した。アイブライト抽出物は、エネルギー代謝関連遺伝子の遺伝子発現亢進を通して、エネルギー代謝改善作用を示した。
実験例2 アイブライト抽出物によるミトコンドリア量増加作用
筋衛星細胞であるSkMCを、蛍光観察用96wellプレートに2×10個/well播種した。培養した後、DMEM/F12+2%馬血清に置換し、実施例2で調製したアイブライト抽出物を50、100、300μg/mL添加した。その後、筋肉細胞内のミトコンドリアに特異的に結合する蛍光色素Nonyl Acridine Orange(NAO)を5μM添加した培地に置換えた。Hanks溶液(ニッスイ製薬)でプレート上の細胞を2回洗浄し、各ウェルにHanks溶液を100μL添加した。細胞内のミトコンドリアに結合したNAOは蛍光を発するため、励起波長495nm/蛍光波長522nmで蛍光強度を測定し、アイブライト抽出物を添加していないものを1とした相対蛍光強度を算出した。
ミトコンドリア量を示す相対蛍光強度の測定結果を表2に示す。アイブライト抽出物の添加群において、相対蛍光強度の増加が認められた。アイブライト抽出物はミトコンドリア量を増加させる作用を通して、筋肉細胞の分化を促進させる作用を有することが明らかとなった。
実験例3 アイブライト抽出物によるミトコンドリア膜電位向上作用
筋衛星細胞であるSkMCを、蛍光観察用96wellプレートに2×10個/well播種した。培養した後、DMEM/F12+2%馬血清に置換し、実施例2で調製したアイブライト抽出物を50、100、300μg/mL添加した。その後、筋肉細胞内のミトコンドリアの膜電位が高いほどミトコンドリアに多く取り込まれる蛍光色素、5,5’,6,6’−tetrachloro−1,1’,3,3’−tetraethylbenzimidazolylcarbocyanine iodide(JC−1)を1μM添加した培地に置換えた。Hanks溶液(ニッスイ製薬)にてプレート上の細胞を2回洗浄し、各ウェルにHanks溶液を100μL添加した。ミトコンドリアに取り込まれたJC−1は赤色の蛍光を発するため、励起波長550nm蛍光波長/600nmで蛍光強度を測定し、アイブライトの抽出物を添加していないものを1とした相対蛍光強度を算出した。
ミトコンドリア膜電位を示す相対蛍光強度の測定結果を表3に示す。アイブライト抽出物の添加群において、相対蛍光強度の増加が認められた。アイブライト抽出物はミトコンドリアの膜電位を向上させる作用を通して、筋肉細胞の分化を促進させる作用を有することが明らかとなった。
実験例4 アイブライト抽出物によるIGF−1産生促進作用
筋芽細胞であるC2C12を、Cellmatrix I−C(新田ゼラチン)にてコラーゲンコートした24wellプレートに3×10個/well播種した。細胞を増殖させた後、DMEM+2%馬血清に置換し、筋管細胞へ分化させた。分化させた筋管細胞に実施例2で調製したアイブライト抽出物を200μg/mLで添加し、培養した後、細胞上清を回収し、ELISAキットにて、細胞上清中のIGF−1量を測定した。
IGF−1産生量の測定結果を表4に示す。アイブライト抽出物は、筋肉細胞のIGF-1の産生を促進させる作用を通して、筋肉細胞の分化を促進させる作用を有することが明らかとなった。
本発明は、アイブライトの抽出物を含有することを特徴とする筋肉細胞活性化剤に関する。さらに詳しくは、アイブライトの抽出物を含有する筋肉細胞のエネルギー代謝改善剤及び分化促進剤に関する。

Claims (8)

  1. アイブライトの抽出物を含有することを特徴とする筋肉細胞活性化剤。
  2. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞のエネルギー代謝改善作用である請求項1記載の筋肉細胞活性化剤。
  3. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞のPGC−1、PPARα、ACOX1、UCP−2、UCP−3の遺伝子発現亢進である請求項1又は2記載の筋肉細胞活性化剤。
  4. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞の分化促進作用である請求項1記載の筋肉細胞活性化剤。
  5. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞のミトコンドリア量増加作用である請求項1又は4記載の筋肉細胞活性化剤。
  6. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞のミトコンドリアの膜電位向上作用である請求項1又は4記載の筋肉細胞活性化剤。
  7. 筋肉細胞活性化作用が筋肉細胞のインスリン様増殖因子1(IGF−1)の産生促進である請求項1又は4記載の筋肉細胞活性化剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の内服剤。
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