JP2015127760A - 画像形成機構、トナー補給時における画像形成機構の駆動制御方法、及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成機構、トナー補給時における画像形成機構の駆動制御方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力削減と、印刷ジョブ中にトナー補給を行う場合でも生産性を極力落とさないこと。
【解決手段】トナー補給モード制御部が時刻T1においてトナー補給モードを作動させると、接離駆動部は感光体ドラムと中間転写ベルトを離間させ、ドラムモーターはOFFとなり、感光体ドラムの回転が停止する。そして現像器へトナーが補給される。再稼働時間算出部は、エージング時間を決定し、再稼働時間t1を算出する。また、転写準備モード制御部は、再稼働時間算出部が算出した再稼働時間t1から転写準備時間t2を差し引いたタイミングT2から転写準備モードを作動させる。ドラムモーターはONとなって感光体ドラムが回転を開始し、接離駆動部が感光体ドラムを中間転写ベルトに接触させる。転写準備モードが終了すると、再び画像形成が行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成機構、トナー補給時における画像形成機構の駆動制御方法、及び画像形成装置に関し、特に、トナー補給時における画像形成機構の駆動制御に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、静電潜像の形成された感光体ドラムに現像器からトナーが供給されてトナー像が形成され、そのトナー像を中間転写ベルトに転写して、更に用紙に転写することで印刷を行う中間転写方式がある。特許文献1には、中間転写ベルトと感光体ドラムの離間・接触を調整する機構を有し、非画像形成期間中に中間転写ベルトの変位処理を行うことで、蛇行補正の精度を向上させる技術について記載されている。
特開2013−142736号公報
しかしながら、特許文献1には、中間転写ベルトと感光体ドラムの離間を蛇行補正のために用いており、消費電力削減には何ら関与していない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、中間転写ベルトと感光体ドラムの離間の機構をトナー補給の際の消費電力削減に用い、且つトナー補給による生産性の低下を抑えた画像形成装置を提案する。
本発明における画像形成装置は、現像器内のトナー残量を検知するトナー残量検知部と、
中間転写ベルトにトナー像を転写する像担持体の回転を駆動する像担持体駆動部と、
前記像担持体と前記中間転写ベルトとを接離させる接離駆動部と、
前記トナー残量検知部が得た検知結果が予め定められたトナー残量以下になった場合、前記接離駆動部に前記像担持体と前記中間転写ベルトとを離間させ、前記像担持体駆動部に前記像担持体の回転を停止させると共に、トナーコンテナに前記現像器へトナーを補給させるトナー補給モードを作動させるトナー補給モード制御部と、
前記トナー補給モードが作動した場合、前記現像器が前記像担持体へトナーを供給できる状態になるまでの再稼働時間を算出する再稼働時間算出部と、
前記接離駆動部が前記像担持体を前記中間転写ベルトに接触させて前記像担持体駆動部が前記像担持体を回転させる転写準備モードに要する時間を、前記再稼働時間から差し引いたタイミングで、当該転写準備モードを作動させる転写準備モード制御部と、を備える。
この発明によれば、トナーコンテナから現像器へトナーが補給される間、感光体ドラムの回転が停止するため、消費電力を削減することができる。
更に、現像器の再稼働時間から転写準備時間を差し引いたタイミングから転写準備モード(感光体ドラムの回転、中間転写ベルトへの感光体ドラムの接触)が作動することで、現像器の再稼働可能なタイミングと転写準備完了のタイミングを一致させることができる。つまり、トナー補給にかかる一連の処理時間を短縮させることができ、生産性を極力落とさずにトナー補給を行うことができる。
画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 画像形成装置の主要内部構成を示す機能ブロック図である。 トナー時の各種駆動部の動作を示したタイミングチャートである。 トナー補給処理の流れを示したフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成機構、トナー補給時における画像形成機構の駆動制御方法、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置1は、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6及び画像読取部5等を備えて構成されている。
操作部47は、画像形成装置1が実行可能な各種動作及び処理について操作者からの指示を受け付けるタッチパネル部及び操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネル機能が備えられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部473を備えてなる。
画像読取部5は、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を読み取る読取機構163とを備えている。読取機構163は、原稿に向けて光を照射するLED(Light Emitting Diode)を有する光源としての光照射部(不図示)と、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサー(不図示)と、複数のミラー(不図示)及び集光レンズ(不図示)等を有して原稿読取スリット53の下方位置とコンタクトガラス161の下方位置である原稿読取位置との間で移動可能な光学系とを備え、これらを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
原稿給送部6は、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して、原稿読取スリット53に対向する位置へ原稿を搬送し、原稿読取スリット53を介して画像読取部5の読取機構163による原稿の読取を可能とした後、原稿排出部66へと原稿を排出する。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された用紙Pにトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、中間転写ベルト125の走行方向において上流側から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用の画像形成ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用の画像形成ユニット12Y及びブラック色のトナーを用いるブラック用の画像形成ユニット12Bk(以下、適宜まとめて「画像形成ユニット120」という)と、駆動ローラー125aのような複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラー125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラー210とを備えている。
各画像形成ユニット120は、感光体ドラム121(像担持体)、感光体ドラム121へトナーを供給する現像器122、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)、帯電装置123、露光装置124、一次転写ローラー126及びドラムクリーニング装置127をそれぞれ一体的に備えている。
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム121の周面に当接した状態で駆動ローラー125aによって回転駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121と同期しながら、駆動ローラー125aと従動ローラー125bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125を挟んで各感光体ドラム121に対向する位置には、一次転写ローラー126が設けられている。一次転写ローラー126は、各感光体ドラム121の外周面に形成された上記トナー像を中間転写ベルト125の表面に転写させる。
制御部10(図4)は、各色のユニットについて一次転写ローラー126を含む画像形成ユニット120を駆動制御して、中間転写ベルト125の表面に、マゼンタ用の画像形成ユニット12Mにより形成されたマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用の画像形成ユニット12Cにより形成されたシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用の画像形成ユニット12Yにより形成されたイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用の画像形成ユニット12Bkにより形成されたブラックのトナー像の転写を、各色のトナー像が重なり合うように行わせ、これによりカラーのトナー像を中間転写ベルト125の表面に形成させる(中間転写(一次転写))。
二次転写ローラー210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加されている。二次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125aとの間のニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた用紙Pに転写させる。
画像形成部12に対して図1での左方位置には、上下方向に延びる搬送路190が形成されている。搬送路190には、適所に搬送ローラー対19が設けられている。搬送ローラー対19は、給紙部14から繰り出された用紙Pを、ニップ部N及び定着部13に向けて搬送する。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、給紙カセット142、143及び144とを備えている。給紙カセット142〜144の上方にそれぞれ設けられたピックアップローラー145は、給紙カセット142〜144内に収容された用紙束の最上位の用紙Pを搬送路190へ向けて繰り出す。
定着部13は、画像形成部12で転写された用紙P上のトナー像に対し、用紙Pが加熱ローラー132と加圧ローラー134との間の定着ニップ部を通過する間に、加熱ローラー132から熱を与えて定着処理を施す。定着処理の完了したカラー画像形成済みの用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路194を通って、排出トレイ151へ向けて排出される。
用紙排出部15は、排出トレイ151を備える。排出トレイ151には、画像形成部12でトナー像が形成された用紙Pが、定着部13で定着処理が施された後に排出される。
図2は、画像形成装置1の主要内部構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置1は、制御部10、原稿給送部6、画像読取部5、現像器122、トナーコンテナ91、トナー残量検知部92、ドラムモーター93、ベルト・現像器モーター94、接離駆動部95等を備える。また、現像器122、トナーコンテナ91、及びトナー残量検知部92は、画像形成ユニット12M、12C、12Y及び12Bkのそれぞれについて設けられている。尚、図1において示した構成要素と同一の要素は同じ符号を付し、説明を省略する。
トナー残量検知部92は、現像器122内のトナー残量を検知して、検知結果を後述するトナー補給モード制御部100へ出力する。
ドラムモーター93は、感光体ドラム121の回転駆動源である。具体的には、マゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C及びイエロー用の画像形成ユニット12Yの各感光体ドラムに対して共通のドラムモーターと、ブラック用の画像形成ユニット12Bkの感光体ドラムのドラムモーターを有する。また、1つのドラムモーターで4色分の感光体ドラム121を同時に駆動する構成であってもよい。
ベルト・現像器モーター94は、中間転写ベルト125と現像器122の回転駆動源である。言い換えると、駆動ローラー125a及び従動ローラー125bと、各画像形成ユニットの現像器122内にてトナーを撹拌・搬送するための撹拌スクリュー、搬送スクリューの回転駆動源である。
尚、本発明における画像形成装置1は、中間転写ベルト125と現像器122の回転駆動源、即ち、駆動ローラー125a、従動ローラー125b、現像器122内の撹拌スクリューや搬送スクリューが同一駆動源(ベルト・現像器モーター94)となっている。駆動源を共通化することで、装置コストの削減と装置の小型化を実現することができる。
接離駆動部95は、4つの感光体ドラム121を、中間転写ベルト125の離間と接触の動作を駆動する。接離駆動部95は、画像形成時、上記各画像形成ユニットの感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触した状態とし、トナー補給時には、各感光体ドラム121と中間転写ベルト125を離間させる。感光体ドラム121と中間転写ベルト125の離間・接触の機構は、従来から用いられているものでよく、例えば、上記した特許文献1に記載されたような機構であってもよい。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM、ROM及び専用のハードウェア回路等から構成され、画像形成装置1の全体的な動作制御を司る。制御部10は、トナー補給モード制御部100、再稼働時間算出部101及び転写準備モード制御部102を備える。
トナー補給モード制御部100は、上記各画像形成ユニット120のトナー残量検知部92の検知結果を取り込み、いずれかのトナー残量検知部92の検知結果が予め定められたトナー残量以下である場合、トナー補給モードを作動させる。具体的には、各画像形成ユニット120に画像形成動作を停止させた後、接離駆動部95に対して上記各感光体ドラム121と中間転写ベルト125を離間させ、ドラムモーター93の駆動を止めて感光体ドラム121の回転を停止させる。
続いて、トナー補給モード制御部100は、トナー残量検知部92が上記予め定められたトナー残量以下を検知した画像形成ユニット120のトナーコンテナ91に、トナーコンテナ91内のトナーを現像器122へ補給させる。具体的には、トナーコンテナ91のトナー搬送路と現像器122の補給口は連結しており、トナー搬送路にはトナー搬送スクリューが設置されている。トナー補給モード制御部100がこのトナー搬送スクリューを回転させることで、トナーがトナー搬送路内を通って補給口へ流れ込み、現像器122内へトナーが補給される。
このように、現像器122へトナーを補給するときは各感光体ドラム121の回転を停止させることで、装置の消費電力を削減することができる。
再稼働時間算出部101は、トナー補給モード制御部100がトナー補給モードを作動させたとき、上記予め定められたトナー残量以下が検知された画像形成ユニット120における上記トナー補給が終わってその現像器122が感光体ドラム121へトナーを供給できる状態になるまでの時間(再稼働時間)を算出する。
詳しく説明する。トナー補給モードの作動により、上記予め定められたトナー残量以下が検知された画像形成ユニット120におけるトナーコンテナ91内のトナーが現像器122に補給されると、現像器122内では現像エージングが行われる。現像エージングとは、所望の印刷画質を得るために、現像器122内の残留トナーと、トナーコンテナ91から新たに補給されたトナーを撹拌して現像器122内のトナーの状態を均一化する処理であり、再稼働時間は、トナー補給に係る時間(トナー補給時間)とこの現像エージングに係る時間(エージング時間)に応じて決定される。このエージング時間は単純に補給されたトナー量に応じて決まるものではなく、エージング時間はエージングに必要な予め定められた各種の条件によって算出される。
エージング時間を算出するための条件となるものとしては、(1)トナーの種類、(2)現像器122内の残トナーの状態、(3)現像器122の機械的な要因、(4)外部要因、等が挙げられる。
(1)トナーの種類
一成分、二成分、磁性、非磁性等の種類によって、エージング時間が異なる。またブラックトナーは磁性二成分トナー、他のカラートナーは非磁性一成分トナーを採用するなど、現像器によってエージング時間が異なる場合もある。
(2)現像器122内の残トナーとトナーコンテナ91が収容するトナーの状態
印字率、印字パターン(連続印字、単発印字、単発連続印字)、累積駆動時間等により、残留トナーの劣化具合や帯電性能、トナーの固まり具合等が、新たに補給されたトナーと大きく異なる場合、トナーを均一な状態にするためにエージング時間が長くなる。また、現像器122内への紙粉等の不純物の混入や、トナーコンテナ91内のトナーの保管状態もエージング時間に影響を与える。
(3)現像器122の機械的な要因
現像器122内の撹拌スクリューの回転速度、撹拌スクリューの形状によってエージング時間が異なる場合がある。
(4)外部要因
画像形成装置1の設置環境の温度及び湿度、現像器122周辺(画像形成装置1の装置内)の温度及び湿度等によってエージング時間が異なる場合がある。
再稼働時間算出部101によるエージング時間の算出方法を例に挙げて説明する。例えば、ベルト・現像器モーター94の累積駆動時間に従ってエージング時間を決定する場合、累積駆動時間が0〜3000分の場合はエージング時間を20秒、3001分〜6000分の場合はエージング時間を25秒、6001分以上の場合はエージング時間を30秒とする。
また、例えば、画像形成装置1が設置された場所の温度及び湿度に応じてエージング時間を決定する場合、冬(低温、低湿)はエージング時間を20秒、春及び秋(中温、中湿)はエージング時間を25秒、夏(高温、高湿)はエージング時間を35秒とする。
尚、上記では説明を分かりやすくするために、ベルト・現像器モーター94の累積駆動時間のみ、又は画像形成装置1の設置環境のみに応じてエージング時間を変化させた例を挙げたが、実際には、再稼働時間算出部101は上記したエージング時間の算出条件、すなわち決定要因として(1)〜(4)を複合的に判断して、エージング時間を決定し、トナー補給時間とこのエージング時間に基づいて再稼働時間を算出する。
また、現像器122内の残留トナーと新しく補給されたトナーの状態が非常によく、更にトナーの状態が似ている場合、現像エージングは行われないこともある。この場合、トナー補給時間が再稼働時間となる。
転写準備モード制御部102は、ドラムモーター93が感光体ドラム121を回転させて、接離駆動部95が各感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触させる動作を行う転写準備モードを作動させる。
転写準備モード制御部102による転写準備モードの作動タイミングについて説明する。現像器122へのトナー補給は、通常、印刷ジョブ終了後に行われる。しかし、1つの印刷ジョブが大量印刷である場合、印刷ジョブ中にトナー補給が行われる場合もある。このような場合であっても、印刷ジョブにかかる時間増分を出来るだけ抑えて生産性を落とさないために、転写準備モード制御部102は、再稼働時間算出部101が算出した再稼働時間から転写準備モードにかかる時間(転写準備時間)を差し引いた(遡った)タイミングから転写準備モードを作動させる。こうすることで、現像エージングと転写準備モードの終了タイミングを一致させることができ、現像エージング終了後、即座に画像形成を行うことができる。
なお、本発明の一実施形態に係る画像形成機構は、トナー残量検知部92と、像担持体駆動部としてのドラムモーター93と、接離駆動部95と、トナー補給モード制御部100と、再稼働時間算出部101と、転写準備モード制御部102とを備えたものである。
図3を用いて各タイミングについて詳しく説明する。図3は、トナー補給時の各種駆動部の動作を示したタイミングチャートである。まず、トナー補給モード制御部100が時刻T1においてトナー補給モードを作動させると、接離駆動部95は感光体ドラム121と中間転写ベルト125を離間させる動作を開始し、トナー補給モード制御部100はドラムモーター93をOFFとし、各色用の感光体ドラム121の回転が停止する。そして、上記予め定められたトナー残量以下が検知された画像形成ユニット120におけるトナーコンテナ91から現像器122へトナーが補給される。
ここで、再稼働時間算出部101は、上記した各種条件に基づいてエージング時間を算出し、当該現像器122が感光体ドラム121にトナーを供給可能な状態になるまでの時間である再稼働時間t1を算出する。また、転写準備モード制御部102は、接離駆動部95が感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触させてドラムモーター93が感光体ドラム121を再び回転可能とするまでに要する時間である転写準備時間t2を予め内部メモリー(不図示)に記憶しており、転写準備モード制御部102は、再稼働時間算出部101により算出された再稼働時間t1から転写準備時間t2を差し引いたタイミングT2から転写準備モードを作動させる。つまり、タイミングT2でドラムモーター93はONとなって感光体ドラム121が回転を開始し、接離駆動部95が感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触させる。なお、タイミングT2でドラムモーター93のONと、接離駆動部95が感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触させる動作とが同時に行われるものとしてもよい。転写準備モードが終了すると、再び画像形成が行われる。
これにより、現像エージングが終了するまでに転写準備モードを終了し、現像エージング後直ちに画像形成を再開させることで、画像形成中断時から再開までに要する時間を短縮している。但し、現像エージングをする必要がない場合、または現像エージングに要する時間が転写準備モードよりも短い場合は、転写準備モード制御部102は、転写準備モード終了タイミングを画像形成再開タイミングとする。
図4は、トナー補給時の駆動制御の流れを示したフローチャートである。まず、上記各画像形成ユニット120のいずれかのトナー残量検知部92の検知結果が予め定められたトナー残量以下となったとき、トナー補給モード制御部100は、トナー補給モードを作動する。つまり、トナー補給モード制御部100は、接離駆動部95に対して各色用の感光体ドラム121と中間転写ベルト125を離間させ(ステップS11)、ドラムモーター93を停止させて各色用の感光体ドラム121の回転を止める(ステップS12)。そして、トナー補給モード制御部100は、上記予め定められたトナー残量以下と検知された画像形成ユニット120のトナーコンテナ91から現像器122へトナーを補給させる(ステップS13)。
そして、再稼働時間算出部101が、上記した各種条件に基づいて、エージング時間を算出し、上記トナー残量以下と検知された画像形成ユニット120についての再稼働時間を算出する(ステップS14)。そして、転写準備モード制御部102は、再稼働時間算出部101が算出した再稼働時間から、予め保有している転写準備時間を差し引いたタイミングから、転写準備モードを作動させる。
稼働時間から転写準備時間を差し引いたタイミングになったとき(ステップS15;YES)、転写準備モード制御部102が転写準備モードを作動する。つまり、転写準備モード制御部102はドラムモーター93を駆動させて各色の感光体ドラム121を回転させ(ステップS16)、接離駆動部95に対して各色の感光体ドラム121を中間転写ベルト125に接触させる(ステップS17)。転写準備モードが終了すると、制御部10により、再び画像形成が行われる(ステップS18)。
以上、説明したように、現像器122へトナーを補給する間は感光体ドラム121の回転を停止させることで、消費電力を削減することができる。
また、再稼働時間算出部101が現像器122へのトナー補給が開始してから再び感光体ドラム121にトナーを供給できる状態になるまでの再稼働時間を算出し、その再稼働時間から転写準備時間を差し引いたタイミングから転写準備モード制御部102が転写準備モードを作動させることで、現像器122の再稼働が可能になると即座に画像形成を開始することができる。従って、印刷ジョブの実行中に現像器122へのトナー補給が行われても、印刷ジョブにかかる時間の増分を抑えることができ、生産性を落とすことなくトナー補給を行うことができる。
なお、上記トナー補給時の駆動制御は、種々の変形が可能である。例えば、上記トナー補給が上記各色の画像形成ユニット120のうち、複数の画像形成ユニットについて同時期に行われる場合には、再稼働時間算出部101は、トナー補給が行われる各画像形成ユニットについて上記再稼働時間を算出するようにする。このとき、転写準備モード制御部102は、当該トナー補給が行われる各画像形成ユニットについて転写準備モードに要する時間を算出する。そして、制御部10が、各画像形成ユニットについて算出された当該再稼働時間のうち、終了時間が最も遅くなる再稼働時間の終了時に、各色の画像形成ユニット12M、12C、12Y及び12Bkの全てに画像形成動作を再開させるようにしてもよい。
或いは、このように上記トナー補給が複数の画像形成ユニットについて同時期に行われる場合に、転写準備モード制御部102は、転写準備モードに要する時間を、終了時間が最も遅くなる再稼働時間から差し引いたタイミングで、上記トナー補給が行われている各画像形成ユニットの接離駆動部95及びドラムモーター93により当該転写準備モードを行わせるようにしてもよい。
このように、現像エージング又は転写準備動作の終了タイミングまでに最も時間の掛かる画像形成ユニットに、他の画像形成ユニットの再開タイミングを合わせることで、消費電力を削減することが可能である。
また、例えば、上記実施形態には、各画像形成ユニット120のいずれかでトナー補給動作が行われる場合には、全ての画像形成ユニット120を中間転写ベルト125から離間させる制御を例にして説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、単一の画像形成ユニットを備えてモノクロ画像形成を行う画像形成装置について、当該単一の画像形成ユニットについて上記トナー補給時の駆動制御を行うことも可能である。
図1乃至図4を用いて上記各実施形態に示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明の構成及び処理はこれに限定されるものではない。
1 画像形成装置
10 制御部
100 トナー補給モード制御部
101 再稼働時間算出部
102 転写準備モード制御部
122 現像器
91 トナーコンテナ
92 トナー残量検知部
93 ドラムモーター
94 ベルト・現像器モーター
95 接離駆動部

Claims (9)

  1. 現像器内のトナー残量を検知するトナー残量検知部と、
    中間転写ベルトにトナー像を転写する像担持体の回転を駆動する像担持体駆動部と、
    前記像担持体と前記中間転写ベルトとを接離させる接離駆動部と、
    前記トナー残量検知部が得た検知結果が予め定められたトナー残量以下になった場合、前記接離駆動部に前記像担持体と前記中間転写ベルトとを離間させ、前記像担持体駆動部に前記像担持体の回転を停止させると共に、トナーコンテナに前記現像器へトナーを補給させるトナー補給モードを作動させるトナー補給モード制御部と、
    前記トナー補給モードが作動した場合、前記現像器が前記像担持体へトナーを供給できる状態になるまでの再稼働時間を算出する再稼働時間算出部と、
    前記接離駆動部が前記像担持体を前記中間転写ベルトに接触させて前記像担持体駆動部が前記像担持体を回転させる転写準備モードに要する時間を、前記再稼働時間から差し引いたタイミングで、当該転写準備モードを作動させる転写準備モード制御部と、
    を備える画像形成機構。
  2. 前記再稼働時間算出部は、前記現像器に補給されたトナーの状態を安定させるための現像エージングにかかるエージング時間を、エージングに必要な予め定められた条件に基づいて決定し、当該決定したエージング時間に応じて前記再稼働時間を算出する請求項1に記載の画像形成機構。
  3. 前記再稼働時間算出部は、前記現像エージングにかかるエージング時間を、前記現像器に残留しているトナーの状態又は前記トナーコンテナが収容するトナーの状態に応じて決定し、当該決定したエージング時間に応じて前記再稼働時間を算出する請求項2に記載の画像形成機構。
  4. 前記再稼働時間算出部は、前記現像エージングにかかるエージング時間を前記現像器の種類に応じて決定し、当該決定したエージング時間に応じて前記再稼働時間を算出する請求項2又は請求項3に記載の画像形成機構。
  5. 前記再稼働時間算出部は、前記現像エージングにかかるエージング時間を前記現像器の設置環境に応じて決定し、当該決定したエージング時間に応じて前記再稼働時間を算出する請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成機構。
  6. 前記トナー残量検知部、前記像担持体駆動部、及び前記接離駆動部を、カラー画像用の各色の画像形成ユニットについて備え、
    前記トナー補給モード制御部、前記再稼働時間算出部、及び前記転写準備モード制御部は、前記各色画像形成ユニットについて前記各制御を行い、
    複数の前記画像形成ユニットにおいてトナー補給が行われる場合、前記再稼働時間算出部は、当該トナー補給が行われる各画像形成ユニットについて前記再稼働時間を算出し、前記転写準備モード制御部は、前記転写準備モードに要する時間を算出し、
    前記各画像形成ユニットについて算出された前記再稼働時間のうち、終了時間が最も遅くなる再稼働時間の終了時に、前記各色の画像形成ユニットによる画像形成動作を再開させる制御部を、更に備えた請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成機構。
  7. 前記転写準備モード制御部は、前記転写準備モードに要する時間を、前記終了時間が最も遅くなる再稼働時間から差し引いたタイミングで、前記トナー補給が行われる各画像形成ユニットの前記接離駆動部及び前記像担持体駆動部に前記当該転写準備モードを作動させる請求項6に記載の画像形成機構。
  8. 現像器内のトナー残量を検知するトナー残量検知部と、中間転写ベルトにトナー像を転写する像担持体の回転を駆動する像担持体駆動部と、前記像担持体と前記中間転写ベルトとを接離させる接離駆動部とを備えた画像形成機構をトナー補給時に駆動制御する方法であって、
    前記トナー残量検知部が得た検知結果が予め定められたトナー残量以下になった場合、前記接離駆動部に前記像担持体と前記中間転写ベルトとを離間させ、前記像担持体駆動部に前記像担持体の回転を停止させると共に、トナーコンテナに前記現像器へトナーを補給させるトナー補給モードを作動させるトナー補給モード制御ステップと、
    前記トナー補給モードが作動した場合、前記現像器が前記像担持体へトナーを供給できる状態になるまでの再稼働時間を算出する再稼働時間算出ステップと、
    前記像担持体駆動部が前記像担持体を回転させて前記接離駆動部が前記像担持体を前記中間転写ベルトに接触させる転写準備モードに要する時間を、前記再稼働時間から差し引いたタイミングで、当該転写準備モードを作動させる転写準備モード制御ステップと、を有するトナー補給時における画像形成機構の駆動制御方法。
  9. 表面に静電潜像が形成され、トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体へトナーを供給して前記静電潜像を顕像化することでトナー像を形成する現像器と、
    前記トナーを収容し、前記現像器へトナーを補給するトナーコンテナと、
    前記現像器内のトナー残量を検知するトナー残量検知部と、
    前記像担持体の表面から前記トナー像が転写される中間転写ベルトと、
    前記像担持体の回転を駆動する像担持体駆動部と、
    前記像担持体と前記中間転写ベルトとを接離させる接離駆動部と、
    前記トナー残量検知部が得た検知結果が予め定められたトナー残量以下になった場合、前記接離駆動部に前記像担持体と前記中間転写ベルトとを離間させ、前記像担持体駆動部に前記像担持体の回転を停止させると共に、前記トナーコンテナに前記現像器へトナーを補給させるトナー補給モードを作動させるトナー補給モード制御部と、
    前記トナー補給モードが作動した場合、前記現像器が前記像担持体へトナーを供給できる状態になるまでの時間を算出する再稼働時間算出部と、
    前記接離駆動部が前記像担持体を前記中間転写ベルトに接触させて前記像担持体駆動部が前記像担持体を回転させる転写準備モードにかかる時間を、前記再稼働時間から差し引いたタイミングで、当該転写準備モードを作動させる転写準備モード制御部と、
    を備える画像形成装置。
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