JP2015127693A - 避難経路提供システム、避難経路提供方法、および避難経路提供プログラム - Google Patents

避難経路提供システム、避難経路提供方法、および避難経路提供プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】サーバと携帯端末装置との間に通信障害が生じていても被災場所や被災者の状況を考慮して避難経路の探索を行うことができる避難経路提供システムを実現する。【解決手段】サーバ10では、各携帯端末装置20から送信されるGPS情報Gda等に基づいて地理的統計情報Sdaの取得や災害シミュレーションの実行が行われる。サーバ10で得られた情報は平常時に有意情報Mdaとして携帯端末装置20に送信され、当該有意情報Mdaは携帯端末装置20内の有意情報記憶手段250に保存される。携帯端末装置20には災害が発生した際の利用者自身の状況または利用者の周辺状況を入力するための災害情報入力手段が設けられている。災害が発生すると、避難経路探索手段260は、GPS情報Gda,有意情報Mda,および災害情報入力手段によって入力された情報に基づいて、ユーザーにとっての最適な避難所・避難経路の探索を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、地震などの災害が発生したときに携帯端末装置のユーザーに避難所までの経路の情報を提供する避難経路提供システム、避難経路提供方法、および避難経路提供プログラムに関する。
携帯電話などの携帯端末装置の高機能化・高解像度化により、近年、地図を利用するアプリケーションソフトウェアが多く開発されている。そのようなアプリケーションソフトウェアの1つとして、携帯端末装置の利用者(以下、「ユーザー」という。)を目的地に案内するための「経路探索アプリ」などと呼ばれるアプリケーションソフトウェアが知られている。経路探索アプリを利用することにより、ユーザーは手元に地図がない場合でも目的地に容易にたどり着くことができる。
一般に、経路探索アプリを実現するシステムにおいては、経路探索の実行に必要とされる基礎的なデータ(地図や道路のデータ)はサーバに保持される。そして、ユーザーが経路探索アプリを利用する際に、サーバから携帯端末装置に、必要なデータがダウンロードされる。これにより、携帯端末装置は、内部に膨大なデータを保持することなく、経路探索を実行することが可能となっている。
ところで、近年、地震などの災害発生時に人々を速やかに避難所に誘導することが重要視されている。特に、土地勘のない観光客などを避難所に誘導することは重要な課題となっている。これに関し、携帯電話などの携帯端末装置が近年広く普及してきたことから、災害発生時に携帯端末装置を用いてユーザーを避難所に誘導することが考えられている。ところが、災害が発生すると、通信回線の混雑によってサーバから携帯端末装置へのデータのダウンロードに多大な時間を要したり、あるいは、通信インフラの障害によってサーバから携帯端末装置へのダウンロードが不可能になることがある。このような場合には、携帯端末装置では、避難経路の探索・表示を行うことができない。
そこで、特開2007−147340号公報には、災害が発生してサ−バと携帯端末装置との間で通信ができない場合であっても携帯端末装置による避難経路の経路案内をできるようにした避難経路提供システムの発明が開示されている。この避難経路提供システムによれば、平常時に、避難経路や地図のデータが経路探索サーバから携帯端末装置に定期的にダウンロードされる。そして、災害の発生等により携帯端末装置と経路探索サーバとの間の通信が遮断された場合には、平常時にダウンロードしておいたデータに基づいて、携帯端末装置の表示手段に避難経路が表示される。このようにして、通信インフラに障害が生じている場合でも避難経路の情報をユーザーに提供することが可能となっている。
特開2007−147340号公報
ところが、特開2007−147340号公報に開示された発明によれば、平常時に経路探索サーバから携帯端末装置にダウンロードされるデータは、災害の程度や災害発生時の道路の混雑状況などを考慮することなく求められた避難経路のデータである。このため、実際に災害が発生した時には携帯端末装置に提示される避難経路が大混雑になっていたり、あるいは、通行不能になっていることも考えられる。また、最適な避難所や最適な避難経路は被災者の状況(例えば、怪我の有無,歩行能力)に応じて異なるものと考えられるが、特開2007−147340号公報に開示された発明においては被災者の状況は全く考慮されていない。
そこで本発明は、サーバと携帯端末装置との間に通信障害が生じている場合であっても被災場所や被災者の状況を考慮して避難経路の探索を行うことができる避難経路提供システムを実現することを目的とする。
第1の発明は、サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムであって、
各携帯端末装置は、
現在位置を検出するGPS処理手段と、
前記GPS処理手段によって検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記サーバに送信する利用者情報送信手段と、
災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力するための災害情報入力手段と、
道路および避難所の情報を含む基礎情報を用いて避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理を行う避難経路探索手段と、
前記サーバから送信される情報であって前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報を記憶する有意情報記憶手段と、
前記避難経路探索処理の結果を表示する表示手段と
を備え、
前記サーバは、
前記基礎情報を記憶する基礎情報記憶手段と、
前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に応じて前記基礎情報記憶手段から取り出し、その取り出した基礎情報を前記有意情報として所定期間毎に前記携帯端末装置に送信する有意情報送信手段と
を備え、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことによって、利用者に応じた避難所を探索するとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路を探索することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記災害情報入力手段は、
災害が発生した際の利用者の行動能力に関する状況を入力するための個人状況入力手段と、
災害が発生した際の利用者の移動可能距離を入力するための移動可能距離入力手段と、
災害が発生した際の利用者の周辺の状況を入力するための周辺状況入力手段と
を含むことを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記サーバは、前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得手段を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記地理的統計情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,および前記地理的統計情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記地理的統計情報取得手段は、前記地理的統計情報として更に位置毎または道路毎の所定期間中における利用者の通過人数の情報を取得することを特徴とする。
第5の発明は、第3または第4の発明において、
前記地理的統計情報取得手段は、
前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報を蓄積し、蓄積された現在位置情報に基づいて、利用者がたどるルートの傾向を表す情報を格納する行動プロファイルを生成する行動プロファイル生成手段を含み、
前記現在位置情報の送信が行われなかった携帯端末装置が存在するとき、当該携帯端末装置についての現在位置を前記行動プロファイルに基づいて予測することを特徴とする。
第6の発明は、第3から第5までのいずれかの発明において、
前記携帯端末装置は、利用者の動作を表す動作情報を検出する加速度センサを更に備え、
前記利用者情報送信手段は、前記利用者情報として更に前記加速度センサによって検出された動作情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された動作情報に基づいて位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得手段を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記混雑情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第7の発明は、第3から第5までのいずれかの発明において、
前記サーバは、
携帯電話基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータである携帯電話利用者数情報を携帯電話基地局から取得する携帯電話利用者数情報取得手段と、
前記携帯電話利用者数情報に基づいて避難区域毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得手段と
を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記混雑情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、
前記サーバは、複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報を前記基礎情報と前記携帯電話利用者数情報とに基づいて生成する避難所優先度情報生成手段を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記避難所優先度情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所を決定することを特徴とする。
第9の発明は、第6から第8までのいずれかの発明において、
前記サーバは、道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルを前記地理的統計情報と前記混雑情報とに基づいて生成する経路プロファイル生成手段を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記経路プロファイルを前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルに基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、
前記経路プロファイルには、道路毎の所定期間中における通行可能人数の情報および移動速度の情報が格納されていることを特徴とする。
第11の発明は、第9または第10の発明において、
前記サーバは、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行手段を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、
前記災害シミュレーション実行手段は、前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルのうちの少なくとも1つと前記基礎情報とに基づいて、前記災害シミュレーション処理を実行することを特徴とする。
第13の発明は、第11の発明において、
前記災害シミュレーション実行手段は、前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記基礎情報に基づいて、前記災害シミュレーション処理を実行することを特徴とする。
第14の発明は、第1の発明において、
前記サーバは、
前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得手段と、
前記地理的統計情報および前記基礎情報に基づいて、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行手段と
を更に備え、
前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記地理的統計情報および前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報を前記携帯端末装置に送信し、
前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする。
第15の発明は、第1から第14までのいずれかの発明において、
前記携帯端末装置へのシステムのインストール時に、前記基礎情報の一部または全部が前記有意情報記憶手段に格納されることを特徴とする。
第16の発明は、第1から第15までのいずれかの発明において、
前記携帯端末装置には、利用者に観光案内を行うための観光案内用アプリケーションソフトウェアと前記避難経路探索処理を行うための避難誘導用アプリケーションソフトウェアとが統合されたアプリケーションソフトウェアが導入され、
前記携帯端末装置において、利用者によって前記観光案内用アプリケーションソフトウェアが使用されているときに、前記有意情報送信手段によって送信される有意情報の受信が行われることを特徴とする。
第17の発明は、第16の発明において、
前記携帯端末装置において利用者によって前記観光案内用アプリケーションソフトウェアが使用されているときに災害が発生すると、利用者の操作を介することなく前記避難誘導用アプリケーションソフトウェアが起動することを特徴とする。
第18の発明は、サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムを利用した避難経路提供方法であって、
前記携帯端末装置の現在位置を検出するGPS処理ステップと、
前記GPS処理ステップで検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記携帯端末装置から前記サーバに送信する利用者情報送信ステップと、
避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報が記憶されている基礎情報記憶手段から、前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報送信ステップで送信された現在位置情報に応じて取り出し、その取り出した基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に前記サーバから前記携帯端末装置に送信する有意情報送信ステップと、
前記携帯端末装置において、前記有意情報送信ステップで送信された有意情報を予め設けられている有意情報記憶手段に保存する有意情報保存ステップと、
前記携帯端末装置において、災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力する災害情報入力ステップと、
前記携帯端末装置において、前記基礎情報を用いて前記避難経路探索処理を行う避難経路探索ステップと、
前記携帯端末装置において、前記避難経路探索処理の結果を表示する表示ステップと
を含み、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることによって、利用者に応じた避難所が探索されるとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路が探索されることを特徴とする。
第19の発明は、サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムにおいて前記携帯端末装置で実行される避難経路提供プログラムであって、
現在位置を検出するGPS処理ステップと、
前記GPS処理ステップで検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記サーバに送信する利用者情報送信ステップと、
避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に受信する有意情報受信ステップと、
前記有意情報受信ステップで受信した有意情報を予め設けられている有意情報記憶手段に保存する有意情報保存ステップと、
災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力する災害情報入力ステップと、
前記基礎情報を用いて前記避難経路探索処理を行う避難経路探索ステップと、
前記避難経路探索処理の結果を表示する表示ステップと
を前記携帯端末装置に含まれるコンピュータのCPUがメモリを利用して実行し、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることによって、利用者に応じた避難所が探索されるとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路が探索されることを特徴とする。
第20の発明は、第19の発明において、
前記災害情報入力ステップは、
災害が発生した際の利用者の行動能力に関する状況を入力する個人状況入力ステップと、
災害が発生した際の利用者の移動可能距離を入力する移動可能距離入力ステップと、
災害が発生した際の利用者の周辺の状況を入力する周辺状況入力ステップと
を含むことを特徴とする。
第21の発明は、第19または第20の発明において、
前記有意情報受信ステップでは、位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる地理的統計情報が受信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,および前記地理的統計情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする。
第22の発明は、第21の発明において、
利用者の動作を表す動作情報を検出する動作情報検出ステップを更に含み、
前記利用者情報送信ステップでは、前記動作情報検出ステップで検出された動作情報が更に前記利用者情報として前記サーバに送信され、
前記有意情報受信ステップでは、位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる混雑情報が受信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする。
第23の発明は、第21の発明において、
前記有意情報受信ステップでは、避難区域毎の混雑度を表す混雑情報が受信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする。
第24の発明は、第22または第23の発明において、
前記有意情報受信ステップでは、複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報が受信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所が決定されることを特徴とする。
第25の発明は、第22から第24までのいずれかの発明において、
前記有意情報受信ステップでは、道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルであって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる経路プロファイルが受信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルに基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする。
第26の発明は、第25の発明において、
前記有意情報受信ステップでは、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる予測混雑度情報が受信され、
避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする。
第27の発明は、サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムにおいて前記サーバで実行される避難経路提供プログラムであって、
前記携帯端末装置の現在位置を表す現在位置情報であって前記携帯端末装置から送られる現在位置情報を利用者情報として受信する利用者情報受信ステップと、
避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報が記憶されている基礎情報記憶手段から、前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報に応じて取り出し、その取り出した基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に前記携帯端末装置に送信する有意情報送信ステップと
を前記サーバとしてのコンピュータのCPUがメモリを利用して実行することを特徴とする。
第28の発明は、第27の発明において、
前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得ステップを更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記地理的統計情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
第29の発明は、第28の発明において、
前記地理的統計情報取得ステップでは、前記地理的統計情報として更に位置毎または道路毎の所定期間中における利用者の通過人数の情報が取得されることを特徴とする。
第30の発明は、第28または第29の発明において、
前記地理的統計情報取得ステップは、前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報を蓄積し、蓄積された現在位置情報に基づいて、利用者がたどるルートの傾向を表す情報を格納する行動プロファイルを生成する行動プロファイル生成ステップを含み、
前記地理的統計情報取得ステップでは、前記現在位置情報の送信が行われなかった携帯端末装置が存在するとき、当該携帯端末装置についての現在位置が前記行動プロファイルに基づいて予測されることを特徴とする。
第31の発明は、第28から第30までのいずれかの発明において、
利用者の動作を表す動作情報であって前記利用者情報受信ステップで受信された動作情報に基づいて位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得ステップを更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記混雑情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
第32の発明は、第28から第30までのいずれかの発明において、
携帯電話基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータである携帯電話利用者数情報を携帯電話基地局から取得する携帯電話利用者数情報取得ステップと、
前記携帯電話利用者数情報に基づいて避難区域毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得ステップと
を更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記混雑情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
第33の発明は、第32の発明において、
複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報を前記基礎情報と前記携帯電話利用者数情報とに基づいて生成する避難所優先度情報生成ステップを更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記避難所優先度情報が前記携帯端末装置に送信され、
前記避難経路探索ステップでは、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所が決定されることを特徴とする。
第34の発明は、第31から第33までのいずれかの発明において、
道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルを前記地理的統計情報と前記混雑情報とに基づいて生成する経路プロファイル生成ステップを更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記経路プロファイルが前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
第35の発明は、第34の発明において、
前記経路プロファイルには、道路毎の所定期間中における通行可能人数の情報および移動速度の情報が格納されていることを特徴とする。
第36の発明は、第35の発明において、
災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行ステップを更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
第37の発明は、第36の発明において、
前記災害シミュレーション実行ステップでは、前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルのうちの少なくとも1つと前記基礎情報とに基づいて、前記災害シミュレーション処理が実行されることを特徴とする。
第38の発明は、第36の発明において、
前記災害シミュレーション実行ステップでは、前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記基礎情報に基づいて、前記災害シミュレーション処理が実行されることを特徴とする。
第39の発明は、第27の発明において、
前記複数の携帯端末装置から前記利用者情報送信ステップで送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得ステップと、
前記地理的統計情報および前記基礎情報に基づいて、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行ステップと
を更に含み、
前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記地理的統計情報および前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続された避難経路提供システムにおいて、携帯端末装置には、災害が発生した際に利用者自身の状況あるいは利用者の周辺の状況を災害情報として入力するための災害情報入力手段が設けられている。そして、この災害情報入力手段を用いてユーザーによって入力された情報を考慮して、避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理が行われる。このため、実際に災害が発生した際のユーザーの状況(例えば、怪我の有無,歩行能力)や被災場所の状況などに応じて、ユーザー毎に最適な避難所・最適な避難経路を提示することが可能となる。また、道路および避難所の情報を含む基礎情報は、避難所・避難経路の探索に必要な有意情報として、所定期間毎にサーバから携帯端末装置に送信される。すなわち、避難経路探索処理に必要な有意情報が、平常時にサーバから携帯端末装置に送信される。このため、災害発生時にたとえサーバと携帯端末装置との間に通信障害が生じていても、携帯端末装置では迅速に避難経路探索処理を実行することができる。以上のように、サーバと携帯端末装置との間に通信障害が生じている場合であっても被災場所や被災者の状況を考慮して避難所・避難経路の探索を行うことができる避難経路提供システムが実現される。また、避難経路探索処理は各携帯端末装置で行われる。このため、経路探索のための演算処理がサーバに集中することはなく、各携帯端末装置において速やかに避難経路が提示される。
上記第2の発明によれば、災害が発生した際の利用者の行動能力・利用者の移動可能距離・利用者の周辺の状況をそれぞれ入力するための構成要素を設けることによって、上記第1の発明と同様の効果が得られる。
上記第3の発明によれば、サーバには、各携帯端末装置から送られる現在位置情報に基づいて人数分布を求める地理的統計情報取得手段が設けられている。この地理的統計情報取得手段で求められた地理的統計情報は、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、携帯端末装置では、混雑の予測を加味した避難経路の探索が行われる。
上記第4の発明によれば、携帯端末装置において、より精度の高い混雑予測に基づいて避難経路の探索を行うことが可能となる。
上記第5の発明によれば、サーバへの現在位置情報の送信が行われなかった携帯端末装置についての現在位置が、利用者のたどるルートの傾向に基づいて予測される。このような予測が行われることにより、各時点における人数分布等が多数の利用者の情報に基づいて見積もられる。
上記第6の発明によれば、サーバには、各携帯端末装置から送られる動作情報に基づいて混雑度を求める混雑情報取得手段が設けられている。この混雑情報取得手段によって求められた混雑情報は、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、携帯端末装置で避難経路の探索が行われる際の混雑予測の精度が高められる。
上記第7の発明によれば、サーバには、携帯電話基地局から得られる携帯電話利用者数情報に基づいて混雑度を求める混雑情報取得手段が設けられている。この混雑情報取得手段によって求められた混雑情報は、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、携帯端末装置で避難経路の探索が行われる際の混雑予測の精度が高められる。また、携帯電話基地局には避難区域全体の混雑度を把握するのに充分な数のデータが保持されているので、避難区域全体の混雑度を考慮しつつ避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
上記第8の発明によれば、サーバには、各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報を生成する避難所優先度情報生成手段が設けられている。この避難所優先度情報は、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、混雑度の高い避難区域において、ユーザーの避難先を周辺の避難区域の避難所に分散させることが可能となる。これにより、全てのユーザーが避難所に収容されるように避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
上記第9の発明によれば、サーバには、地理的統計情報取得手段によって求められた人数分布の情報と混雑情報取得手段によって求められた混雑度の情報とに基づいて道路毎の特性を求める経路プロファイル生成手段が設けられている。経路プロファイル生成手段によって生成された経路プロファイルは、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、携帯端末装置では、各道路の混雑についての長期的な傾向をも考慮して避難経路の探索が行われる。
上記第10の発明によれば、上記第9の発明と同様の効果が得られる。
上記第11の発明によれば、サーバには、災害が発生した際の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行手段が設けられている。災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報は、有意情報として携帯端末装置に送信され、避難経路探索処理に用いられる。このため、携帯端末装置では、災害が発生した際の予測混雑度の算出が不要となる。これにより、避難経路探索処理に関する携帯端末装置側の処理負担が軽減される。従って、携帯端末装置では、従来と比較して処理能力の高いCPUや記憶容量の大きいメモリを備えることなく、利用者に速やかに避難経路を提示することが可能となる。
上記第12の発明によれば、サーバにおいて比較的簡易に災害シミュレーション処理を実行することが可能となる。
上記第13の発明によれば、災害シミュレーション処理において、より精度の高い予測混雑度情報を得ることが可能となる。
上記第14の発明によれば、上記第3の発明と同様の効果および上記第11の発明と同様の効果が得られる。
上記第15の発明によれば、災害によってサーバと携帯端末装置との間に通信障害が生じている場合であっても、サーバから有意情報を未だ受信していない携帯端末装置においても有意情報記憶手段に格納されている有意情報を用いて避難経路探索処理を行うことが可能となる。
上記第16の発明によれば、携帯端末装置の利用者は、観光案内用アプリケーションソフトウェアによって観光を楽しみつつ、土地勘のない観光地で災害に遭遇しても避難誘導用アプリケーションソフトウェアによって避難所に容易にたどり着くことが可能となる。
上記第17の発明によれば、災害が発生した際に、より速やかに利用者に避難誘導用アプリケーションソフトウェアを使用させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る避難経路提供システムを実現する機器構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、観光・避難誘導アプリの構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、携帯端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。 上記第1の実施形態において、個人状況入力手段の一画面例を示す図である。 上記第1の実施形態において、移動可能距離入力手段の一画面例を示す図である。 上記第1の実施形態において、周辺状況入力手段の一画面例を示す図である。 上記第1の実施形態において、避難経路探索手段による避難所・避難経路の探索について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、地理的統計情報の1つである人数分布データのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、地理的統計情報の1つである通過人数データのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、位置情報の補間について説明するための図である。 上記第1の実施形態において、行動プロファイルのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、混雑情報のデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、経路プロファイルのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、地点別予測混雑度データのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、経路別予測混雑度データのデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、道路情報のデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、避難所情報のデータフォーマットの一例を示す図である。 上記第1の実施形態において、サーバおよび携帯端末装置における平常時の動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。 上記第1の実施形態において、携帯端末装置における災害発生時の動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。 上記第2の実施形態において、サーバおよび携帯端末装置における平常時の動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。 上記第3の実施形態において、避難経路探索手段による避難所・避難経路の探索について説明するための図である。 上記第3の実施形態において、サーバおよび携帯端末装置における平常時の動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。 上記第3の実施形態において、携帯端末装置における災害発生時の動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。なお、以下においては、「アプリケーションソフトウェア」のことを「アプリ」と略記している。
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る避難経路提供システムを実現する機器構成を示すブロック図である。この避難経路提供システムは、サーバ10と複数の携帯端末装置20とによって実現される。サーバ10と携帯端末装置20とは、インターネットなどの通信回線を介して接続されている。なお、後述するように、災害が発生して通信回線に障害が生じても携帯端末装置20では所望の機能を実行することが可能となっている。
本実施形態においては、避難経路提供システムを実現するために、観光案内用のアプリと避難誘導用のアプリとが統合された観光・避難誘導アプリが携帯端末装置20にインストールされる。観光・避難誘導アプリ30は、図2に示すように、観光アプリ32と避難誘導アプリ34とによって構成されている。観光アプリ32は、観光施設の各種情報の提示,観光コースの案内,宿泊施設・飲食店・土産店の紹介などユーザーの要求に応じて観光に有用な情報を提示するためのソフトウェアである。避難誘導アプリ34は、地震などの災害が発生した際にユーザーに現在位置から避難所までの避難経路を提示するためのソフトウェアである。ユーザーは、所定の操作により観光アプリ32および避難誘導アプリ34を起動することができる。なお、観光アプリ32の実行中にバックグラウンドで避難誘導アプリ34の一部の処理が実行されることもある。以上のような観光・避難誘導アプリ30を携帯端末装置20にインストールしておくことにより、ユーザーは、観光アプリ32によって観光を楽しみつつ、土地勘のない観光地で災害に遭遇しても避難誘導アプリ34によって避難所に容易にたどり着くことが可能となる。
図3は、サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ10は、CPU11,ROM12,RAM13,補助記憶装置14,通信制御部15,入力操作部16,および表示部17を有している。CPU11は、このサーバ10の全体を制御するために各種演算処理等を行う。ROM12は、読み出し専用のメモリであって、例えばサーバ10の起動時にCPU11に実行させる初期プログラムなどを格納する。RAM13は、書き込み可能な揮発性のメモリであって、実行中のプログラムやデータ等を一時的に格納する。補助記憶装置14は、磁気ディスク装置などであって、サーバ10の電源がオフされても保持されるべき各種プログラム・各種データを格納する。通信制御部15は、外部へのデータ送信の制御や外部からのデータ受信の制御を行う。入力操作部16は、例えばキーボードやマウスであって、オペレータによる入力操作を受け付ける。表示部17は、CPU11からの指令に基づいて、画像の表示を行う。
図4は、携帯端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末装置20は、CPU21,フラッシュROM22,RAM23,通信制御部24,GPS処理部25,加速度センサ26,入力操作部27,および表示部28を有している。CPU21は、この携帯端末装置20の全体を制御するために各種演算処理等を行う。フラッシュROM22は、書き込み可能な不揮発性のメモリであって、携帯端末装置20の電源がオフされても保持されるべき各種プログラム・各種データを格納する。RAM13は、書き込み可能な揮発性のメモリであって、実行中のプログラムやデータ等を一時的に格納する。通信制御部24は、外部へのデータ送信の制御や外部からのデータ受信の制御を行う。GPS処理部25は、GPS衛星から受信する電波に基づいて、ユーザーの現在位置を特定するための位置情報(緯度・経度の情報)を取得する。加速度センサ26は、この携帯端末装置20の動きに基づいて、ユーザーの動作情報を取得する。なお、動作情報とは、「立ち止まっている」,「走っている」,「座っている」など人の動作・行動を表す情報のことである。入力操作部27は、例えばタッチパネルであって、ユーザーによる入力操作を受け付ける。表示部28は、CPU21からの指令に基づいて、画像の表示を行う。
携帯端末装置20内において、観光・避難誘導アプリ30を実現する観光・避難誘導プログラムは、フラッシュROM22に格納される。ユーザーによって観光アプリ32または避難誘導アプリ34の起動が指示されると、フラッシュROM22に格納されている観光・避難誘導プログラムがRAM23に読み出され、そのRAM23に読み出された観光・避難誘導プログラムをCPU21が実行することにより、観光アプリ32の機能および避難誘導アプリ34の機能がユーザーに提供される。なお、観光・避難誘導プログラムは、典型的にはインターネットなどの通信回線を介してサーバ10から携帯端末装置20にダウンロードされ、当該携帯端末装置20内のフラッシュROM22にインストールされる。
<1.2 避難経路提供システムの詳細な構成>
図5は、避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。なお、図5には、避難誘導アプリ34の機能を実現するための構成要素だけでなく観光アプリ32の機能を実現するための構成要素も図示している。上述したように、この避難経路提供システムは、サーバ10と携帯端末装置20とによって構成されている。サーバ10は、ユーザー情報受信手段100,地理的統計情報取得手段110,混雑状態判定手段120,経路プロファイル生成手段130,災害シミュレーション実行手段140,基礎情報記憶手段150,観光情報記憶手段160,およびデータ選択・送信手段170を有している。地理的統計情報取得手段110には、行動プロファイル生成手段112が含まれている。データ選択・送信手段170には、有意情報選択手段172および観光情報選択手段174が含まれている。携帯端末装置20は、観光機能選択手段200,GPS情報取得手段210,動作情報取得手段220,ユーザー情報送信手段230,データ受信手段240,有意情報記憶手段250,避難経路探索手段260,個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,周辺状況入力手段280,および表示手段290を有している。
なお、混雑状態判定手段120によって混雑情報取得手段が実現され、データ選択・送信手段170によって有意情報送信手段が実現されている。また、GPS情報取得手段210によってGPS処理手段が実現され、ユーザー情報送信手段230によって利用者情報送信手段が実現され、個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,および周辺状況入力手段280によって災害情報入力手段が実現されている。
まず、携帯端末装置20の各構成要素の動作について説明する。観光機能選択手段200は、ユーザーの所望する観光機能(観光施設の各種情報の提示,観光コースの案内,宿泊施設・飲食店・土産店の紹介など)をユーザーに選択させるための手段である。ユーザーが観光機能を選択すると、観光機能選択手段200は、ユーザーによって選択された観光機能を示す機能選択情報Fdaを出力する。GPS情報取得手段210は、GPS衛星から受信する電波に基づいてユーザーの現在位置を特定するための位置情報(緯度・経度の情報)を取得し、その位置情報を示すGPS情報Gdaを出力する。なお、GPS情報取得手段210は、ハードウェアとしてのGPS処理部25(図4参照)によって実現される。動作情報取得手段220は、この携帯端末装置20の動きに基づいてユーザーの動作情報Adaを取得して、当該動作情報Adaを出力する。なお、動作情報取得手段220は、ハードウェアとしての加速度センサ26(図4参照)によって実現される。
ユーザー情報送信手段230は、機能選択情報Fda,GPS情報Gda,および動作情報Adaをユーザー情報Ydaとしてサーバ10に送信する。なお、GPS情報Gdaおよび動作情報Adaは、例えば、ユーザーがこの観光・避難誘導アプリ30を起動したタイミングおよびユーザーがこの観光・避難誘導アプリ30を用いて何らかの操作を行ったタイミングで、携帯端末装置20からサーバ10へと送信される。また、ユーザーがこの観光・避難誘導アプリ30を使用している期間中、所定期間毎にGPS情報Gdaおよび動作情報Adaが携帯端末装置20からサーバ10に送信されるようにしても良い。
データ受信手段240は、サーバ10から送信されるデータを受信する。なお、サーバ10から携帯端末装置20には、避難経路の探索に有用なデータである有意情報Mdaと、観光機能選択手段200によってユーザーに選択された観光機能に対応するデータである観光情報Kdaとが送信される。サーバ10から送信された有意情報Mdaは、有意情報記憶手段250に格納される。なお、有意情報記憶手段250はハードウェアとしてのフラッシュROM22またはRAM23(図4参照)によって実現される。
個人状況入力手段271は、災害が発生した際のユーザー(被災者)の被災状況や運動能力(避難経路上の障害を回避・克服できる能力)をユーザーに入力させるための手段である。この個人状況入力手段271は、表示部28に例えば図6に示すような画面を表示することによって実現される。図6に示すように、例えば「登れる」,「走れる」,「平坦のみ」,「車いす」,「足の怪我」,「歩けない」,「担架」,「子連れ」,「乳母車」などの状態を示すボタンが表示される。ユーザーは、該当する状態を示すボタンを押すだけで良い。個人状況入力手段271によって入力された内容を示す個人状況情報Idaは、避難経路探索手段260によって使用される。
なお、図6に示した画面は一例であって、画面のレイアウトや画面に表示される項目はこれには限定されない。この点については、後述する移動可能距離入力手段272(図7参照)および周辺状況入力手段280(図8参照)についても同様である。
移動可能距離入力手段272は、災害が発生した際のユーザー(被災者)の移動手段や移動可能距離をユーザーに入力させるための手段である。この移動可能距離入力手段272は、表示部28に例えば図7に示すような画面を表示することによって実現される。図7に示すように、例えば「徒歩」,「自転車」,「車」などの移動手段を示すボタンと、移動可能距離の入力が可能な入力ボックスとが表示される。ユーザーは、該当する移動手段を示すボタンを押し、移動可能距離を入力する。移動可能距離入力手段272によって入力された内容を示す移動能力情報Ddaは、避難経路探索手段260によって使用される。
周辺状況入力手段280は、災害が発生した際のユーザー(被災者)の周辺の状況をユーザーに入力させるための手段である。この周辺状況入力手段280は、表示部28に例えば図8に示すような画面を表示することによって実現される。周辺状況入力手段280は、図8に示すように、例えば災害状況および混雑状況の入力が可能なように構成されている。災害状況を入力するための領域には、例えば、「火事」,「水害」,「倒壊」,「地割れ」などの災害の種別を表すボタンと、「激しい」,「強い」,「中程度」,「弱い」などの災害の強度を表すボタンと、災害の規模の入力が可能な入力ボックスとが表示される。混雑状況を入力するための領域には、例えば、「危険」,「強い」,「普通」,「少し」などの混雑の程度を表すボタンと、混雑の範囲の入力が可能な入力ボックスとが表示される。ユーザーは、災害の種別,災害の強度,および混雑の程度を選択し、災害の規模および混雑の範囲を入力する。周辺状況入力手段280によって入力された内容を示す周辺状況情報Pdaは、避難経路探索手段260によって使用される。
避難経路探索手段260は、GPS情報Gdaとユーザーによる入力内容とサーバ10から送信され有意情報記憶手段250に格納されている有意情報Mdaとに基づいて、ユーザーにとっての最適な避難所・避難経路を探索する。より詳しくは、避難経路探索手段260は、図9に示すように、GPS情報Gda,個人状況情報Ida,移動能力情報Dda,周辺状況情報Pda,地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreに基づいて、基礎情報Bdaを用いてユーザーにとっての最適な避難所・避難経路を探索する。なお、地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreについての説明は後述する。避難経路探索手段260による避難所・避難経路の探索結果Reは、表示手段290に表示される。
表示手段290は、各種情報の表示を行う。例えば、平常時にユーザーが観光機能選択手段200によって或る観光機能を選択すると、表示手段290は、ユーザーによって選択された観光機能に対応する観光情報Kdaを表示する。また、例えば、災害時にユーザーが避難経路探索手段260によって避難経路の探索を実行すると、表示手段290は、避難所・避難経路の探索結果Reを表示する。
次に、サーバ10の各構成要素の動作について説明する。ユーザー情報受信手段100は、携帯端末装置20から送られるユーザー情報Ydaを受信する。ユーザー情報受信手段100が受信したユーザー情報Ydaに関し、機能選択情報Fdaはデータ選択・送信手段170に与えられ、GPS情報Gdaはデータ選択・送信手段170および地理的統計情報取得手段110に与えられ、動作情報Adaは混雑状態判定手段120に与えられる。
地理的統計情報取得手段110は、各携帯端末装置20から送られるGPS情報Gdaに基づいて、リアルタイムで地点毎の人数(すなわち人数分布)や各地点における所定期間中の通過人数を求める。なお、GPS情報Gdaでの1つの位置座標(最小単位の位置座標)によって1つの地点を構成しても良いし、GPS情報Gdaでの複数の位置座標によって1つの地点を構成しても良い。この地理的統計情報取得手段110によって求められたデータは、地理的統計情報SdaとしてRAM13または補助記憶装置14(図3参照)に保存され、経路プロファイル生成手段130,災害シミュレーション実行手段140,およびデータ選択・送信手段170としての機能が実行される際にCPU11によって読み出される。地理的統計情報Sdaは、例えば、図10に示すようなデータフォーマットを有する人数分布データと図11に示すようなデータフォーマットを有する通過人数データとによって構成される。なお、地理的統計情報取得手段110が道路毎の人数や各道路における所定期間中の通過人数を求めるようにしても良い。
ところで、この観光・避難誘導アプリ30の使用タイミングや使用間隔はユーザー毎に異なっている。このため、人数分布の情報や各地点の通過人数の情報をリアルタイムで得るためには、情報の補間を行う必要がある。そこで、本実施形態においては、直近の時点において或るユーザー(以下、「ユーザーX」という。)の位置情報を取得できなかった場合、以下に説明するように、当該時点におけるユーザーXの位置座標(現在位置)の予測が行われる。この予測についての具体例を図12を参照しつつ説明する。なお、図12に示す経路に関し、説明の便宜上、地点Bから地点Cへの移動に要する時間および地点Bから地点Dへの移動に要する時間はとも30分であると仮定する。例えば、過去のデータに基づくと、地点Aから地点Bに移動した人は次に地点Cに移動する傾向にあると仮定する。ここで、ユーザーXが地点Aから地点Bに向かって移動して地点Bに10時に到達していると仮定する。このような場合にユーザーXについての位置情報が10時すぎから取得できていなければ、「10時30分にはユーザーXは地点Cにいる」という予測が行われる。また、過去のデータに基づくと、地点Aから地点Bに移動した人のうち90%の人は地点Bから地点Cに移動し、10%の人は地点Bから地点Dに移動していると仮定する。このような場合にユーザーXと同じように移動しているユーザーが10人いれば、「10人のうち9人は10時30分には地点Cにいて、残りの1人は10時30分には地点Dにいる」という予測が行われる。このような予測が行われることにより、各時点における人数分布等が多数のユーザーの情報に基づいて見積もられる。なお、具体的な予測の手法については、過去のデータを用いて統計的に位置座標を求めることのできる手法であれば、上述した例には限定されない。
上記のような予測を行うためには、各ユーザーの行動(移動)の履歴をデータとして蓄積しておく必要がある。そこで、地理的統計情報取得手段110には、過去におけるユーザーの移動傾向を示すデータが格納された行動プロファイルを生成する行動プロファイル生成手段112が含まれている。行動プロファイルは、例えば図13に示すようなデータフォーマットを有している。この例では、第1地点から第2地点に移動した人のうち次に第3地点に移動する人の割合がデータとして行動プロファイルに保持される。また、データ項目に「曜日」や「天候」を設けることにより、曜日別の移動傾向や天候別の移動傾向をデータとして保持することが可能となる。行動プロファイル生成手段112は、このような行動プロファイルを、各携帯端末装置20から随時送られるGPS情報Gdaに基づいて、後述する基礎情報Bdaを参照しつつ生成する。そして、行動プロファイルは、上述したようなユーザーの位置座標(現在位置)の予測のために用いられる。
混雑状態判定手段120は、各携帯端末装置20から送られる動作情報Adaに基づいて、後述する基礎情報Bdaを参照しつつ各経路における混雑状態を判定する。この混雑状態判定手段120による判定結果は、混雑情報CdaとしてRAM13または補助記憶装置14(図3参照)に保存され、経路プロファイル生成手段130,災害シミュレーション実行手段140,およびデータ選択・送信手段170としての機能が実行される際にCPU11によって読み出される。図14は、混雑状態判定手段120によって生成される混雑情報Cdaのデータフォーマットの一例である。図14に示すように、混雑情報Cdaは、各経路の位置のデータ(始点および終点のデータ)と当該経路の混雑度のデータとによって構成されている。なお、混雑状態判定手段120が各地点における混雑状態を判定するようにしても良い。上述したように、動作情報Adaとは、「立ち止まっている」,「走っている」,「座っている」など人の動作・行動を表す情報のことである。この動作情報Adaに基づいて、例えば或る経路において「立ち止まっている」状態の人が多数存在すれば、「当該経路の混雑度は高い」旨の判定を行うことができる。また、例えば或る経路において「走っている」状態の人が少しでも存在すれば、「当該経路の混雑度は比較的低い」旨の判定を行うことができる。なお、混雑度は、複数段階(例えば5段階)で表されるようにしても良いし、パーセントで表されるようにしても良いし、それ以外の単位で表されるようにしても良い。
経路プロファイル生成手段130は、地理的統計情報Sdaと混雑情報Cdaとに基づいて、後述する基礎情報Bdaを参照しつつ、各経路の特性を示すデータが格納された経路プロファイルProを生成する。すなわち、経路プロファイル生成手段130は、平常時に取得・蓄積された人数分布,(各地点の)通過人数,および混雑度の情報に基づいて、経路毎の長期的な特性を求める。なお、経路プロファイルProは、RAM13または補助記憶装置14(図3参照)に保存され、災害シミュレーション実行手段140およびデータ選択・送信手段170としての機能が実行される際にCPU11によって読み出される。本実施形態においては、各経路の特性は、所定期間内の通過可能人数と移動速度とによって表される。経路プロファイルProは、例えば図15に示すようなデータフォーマットを有している。図15に関し、「移動速度A」とは始点側から終点側に移動する際の移動速度であり、「移動速度B」とは終点側から始点側に移動する際の移動速度である。このように移動速度Aと移動速度Bとが存在する理由は、例えば坂道では上りと下りで歩く速度が異なるからである。また、データ項目に「曜日」や「天候」を設けることにより、曜日別の特性や天候別の特性をデータとして保持することが可能となる。このような経路プロファイルProは、災害シミュレーション実行手段140によるシミュレーション(災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度の予測)に用いられるとともに、携帯端末装置20に送られて避難経路探索手段260による避難所・避難経路の探索に用いられる。
災害シミュレーション実行手段140は、地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,および後述する基礎情報Bdaを用いて、災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度を予測するシミュレーションを所定の時間間隔で実行する。すなわち、災害シミュレーション実行手段140は、平常時に取得・蓄積された人数分布,(各地点の)通過人数,混雑度の情報や各経路の長期的な特性に基づいて、災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度を予測する。この災害シミュレーション実行手段140によるシミュレーション結果Sreは、RAM13または補助記憶装置14(図3参照)に保存され、データ選択・送信手段170としての機能が実行される際にCPU11によって読み出される。シミュレーション結果Sreは、例えば、図16に示すようなデータフォーマットを有する地点別予測混雑度データと図17に示すようなデータフォーマットを有する経路別予測混雑度データとによって構成される。このようなシミュレーション結果Sreは、データ選択・送信手段170によって一定の時間間隔で各携帯端末装置20に送信され、避難経路探索手段260による避難所・避難経路の探索に用いられる。
基礎情報記憶手段150には、避難経路を探索する際に必要となる基礎情報Bdaが格納されている。基礎情報Bdaには、地図,道路情報,避難所情報などが含まれている。図18は、道路情報のデータフォーマットの一例を示す図である。図18に示すように、道路情報は、各道路の位置のデータ(始点および終点のデータ),始点から終点までの距離のデータ,道路幅のデータなどによって構成されている。図19は、避難所情報のデータフォーマットの一例を示す図である。図19に示すように、避難所情報は、避難所の位置のデータ,収容人数のデータ,医者の有無のデータ,食料備蓄状況のデータなどによって構成されている。なお、基礎情報記憶手段150は、ハードウェアとしての補助記憶装置14によって実現される。
観光情報記憶手段160には、観光アプリ32によってユーザーに提供するための各種情報(観光施設の情報,観光コースの情報,宿泊施設・飲食店・土産店の情報など)である観光情報Kdaが格納されている。なお、観光情報記憶手段160は、ハードウェアとしての補助記憶装置14によって実現される。
データ選択・送信手段170は、有意情報Mdaおよび観光情報Kdaを携帯端末装置20に送信する。なお、有意情報Mdaには、地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,シミュレーション結果Sre,および基礎情報Bdaが含まれる。ところで、サーバ10が保持している全ての情報(全ての有意情報Mdaおよび全ての観光情報Kda)を携帯端末装置20に送信することは、携帯端末装置20の記憶容量やデータ送信のための通信時間を考慮すると現実的ではない。そこで、携帯端末装置20毎に必要な情報のみがサーバ10から送信されるようにするため、データ選択・送信手段170には、有意情報選択手段172と観光情報選択手段174とが含まれている。有意情報選択手段172は、各携帯端末装置20から送られたGPS情報Gdaに基づいて、各携帯端末装置20における避難所・避難経路の探索に必要な有意情報Mdaのみを選択する。観光情報選択手段174は、各携帯端末装置20から送られたGPS情報Gdaと機能選択情報Fdaとに基づいて、ユーザーの所望する観光情報Kdaのみを選択する。このようにして有意情報選択手段172によって選択された有意情報Mdaと観光情報選択手段174によって選択された観光情報Kdaとが、データ選択・送信手段170によって携帯端末装置20に送信される。
<1.3 平常時の処理>
図20に示すフローチャートを参照しつつ、サーバ10および携帯端末装置20における平常時の動作プロセスについて説明する。なお、ここでは、携帯端末装置20側での処理およびサーバ10側での処理を別々に説明する。
<1.3.1 携帯端末装置側での処理>
携帯端末装置20では、まず、観光アプリ32が起動される(ステップS100)。その後、ユーザーが観光機能選択手段200によって所望の観光機能を選択する(ステップS110)。また、GPS情報取得手段210によるGPS情報(ユーザーの現在位置を特定するための位置情報)Gdaの取得および動作情報取得手段220による動作情報Adaの取得が行われる(ステップS120)。そして、ステップS110およびステップS120で取得された情報(機能選択情報Fda,GPS情報Gda,および動作情報Ada)がユーザー情報Ydaとしてユーザー情報送信手段230によってサーバ10に送信される(ステップS130)。
携帯端末装置20は、ユーザー情報Ydaをサーバ10に送信した後、サーバ10から送信される観光情報Kdaを受信する(ステップS140)。その観光情報Kdaは、表示手段290によって表示される(ステップS150)。
また、携帯端末装置20では、適宜のタイミングで、サーバ10から送信される有意情報Mdaを受信する(ステップS160)。なお、典型的には、有意情報Mdaの受信は、ユーザーが観光アプリ32を使用中にバックグラウンドジョブとして行われる。有意情報Mdaの受信後、当該有意情報Mdaは、有意情報記憶手段250(フラッシュROM22またはRAM23)に保存される(ステップS170)。
なお、本実施形態においては、ステップS120および後述するステップS320(図21参照)によってGPS処理ステップが実現され、ステップS130によって利用者情報送信ステップが実現され、ステップS160によって有意情報受信ステップが実現され、ステップS170によって有意情報保存ステップが実現されている。
<1.3.2 サーバ側での処理>
サーバ10では、まず、ユーザー情報受信手段100が携帯端末装置20から送信されたユーザー情報Ydaを受信する(ステップS200)。そして、観光情報選択手段174によって、ユーザー情報Ydaに含まれる機能選択情報FdaおよびGPS情報Gdaに基づき、携帯端末装置20に送信すべき観光情報Kdaが観光情報記憶手段160から読み込まれる(ステップS210)。その読み込まれた観光情報Kdaは、データ選択・送信手段170によって携帯端末装置20に送信される(ステップS220)。
その後、地理的統計情報取得手段110によって、人数分布データや通過人数データなどの地理的統計情報Sdaが取得される(ステップS230)。また、混雑状態判定手段120によって各経路における混雑状態の判定が行われることにより、混雑情報Cdaが得られる(ステップS240)。さらに、各経路の特性を示すデータが格納された、生成済みの経路プロファイルProの読み込みが行われる(ステップS250)。なお、サーバ10では、適宜のタイミングで、地理的統計情報Sdaと混雑情報Cdaとに基づいて経路プロファイルProが生成される(ステップS299)。
経路プロファイルProが読み込まれた後、災害シミュレーション実行手段140によって、災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度を予測するシミュレーションが行われる(ステップS260)。その後、携帯端末装置20での避難所・避難経路の探索に必要な有意情報Mda(地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,シミュレーション結果Sre,および基礎情報Bda)がデータ選択・送信手段170によって選択されて携帯端末装置20に送信される(ステップS270)。
なお、本実施形態においては、ステップS200によって利用者情報受信ステップが実現され、ステップS230によって地理的統計情報取得ステップが実現され、ステップS240によって混雑情報取得ステップが実現され、ステップS299によって経路プロファイル生成ステップが実現され、ステップS260によって災害シミュレーション実行ステップが実現され、ステップS270によって有意情報送信ステップが実現されている。
<1.4 災害発生時の処理>
次に、図21に示すフローチャートを参照しつつ、携帯端末装置20における災害発生時の動作プロセスについて説明する。携帯端末装置20では、まず、避難誘導アプリ34が起動される(ステップS300)。なお、避難誘導アプリ34の起動については、ユーザー自身の操作による起動のみならず、観光アプリ32を使用中に災害が発生した場合に(例えば加速度センサ26によって検出された携帯端末装置20の動きに基づいて)自動的に避難誘導アプリ34が起動するようにしても良い。また、例えば災害発生を知らせる緊急メールに基づいて自動的に避難誘導アプリ34が起動するようにしても良い。
避難誘導アプリ34の起動後、ユーザーは、経路探索機能を選択する(ステップS310)。そして、GPS情報取得手段210によるGPS情報Gdaの取得が行われる(ステップS320)。また、平常時に有意情報記憶手段250に保存しておいた有意情報Mdaの読み込みが行われる(ステップS330)。なお、災害が発生していても通信状態が良好であれば最新の有意情報Mdaをサーバ10から取得することが好ましい。
次に、ユーザーは、個人状況入力手段271によって、ユーザーの被災状況や運動能力などの個人状況の入力を行う(ステップS340)。また、ユーザーは、移動可能距離入力手段272によって、移動手段および移動可能距離の入力を行う(ステップS350)。さらに、ユーザーは、周辺状況入力手段280によって、ユーザーの周囲の災害状況や混雑状況などの周辺状況の入力を行う(ステップS360)。なお、周辺状況については、避難誘導アプリ34の使用中、周辺状況入力手段280を用いて随時入力できるようにしても良い。
ユーザーによって個人状況,移動手段・移動可能距離,および周辺状況の入力が行われた後、避難経路探索手段260による避難経路探索処理(避難所・避難経路を探索する処理)が実行される(ステップS370)。その際、GPS情報Gda,個人状況情報Ida,移動能力情報Dda,周辺状況情報Pda,地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreに基づいて、基礎情報Bdaを用いてユーザーにとっての最適な避難所・避難経路が探索される。その後、探索結果Reとして、ユーザーにとっての最適な避難所とユーザーの現在位置から避難所までの最適な避難経路とが表示手段290によって表示される(ステップS380)。
なお、本実施形態においては、ステップS320および上述したステップS120(図20参照)によってGPS処理ステップが実現され、ステップS340によって個人状況入力ステップが実現され、ステップS350によって移動可能距離入力ステップが実現され、ステップS360によって周辺状況入力ステップが実現され、ステップS370によって避難経路探索ステップが実現され、ステップS380によって表示ステップが実現されている。また、ステップS340,ステップS350,およびステップS360によって災害情報入力ステップが実現されている。
<1.5 効果>
本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、携帯端末装置20側の機能として、災害が発生した際のユーザーの被災状況や運動能力を入力するための個人状況入力手段271と、災害が発生した際のユーザーの移動手段や移動可能距離を入力するための移動可能距離入力手段272と、災害が発生した際のユーザーの周辺の状況を入力するための周辺状況入力手段280とが設けられている。避難経路探索手段260は、これら個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,および周辺状況入力手段280を用いてユーザーによって入力された情報を考慮して、避難所および避難経路の探索を行う。このため、実際に災害が発生した際のユーザーの状況(例えば、怪我の有無,歩行能力)や被災場所の状況に応じて、ユーザー毎に最適な避難所・最適な避難経路を提示することが可能となる。また、地図や道路情報などの基礎情報を含む、携帯端末装置20での避難所・避難経路の探索に必要な有意情報Mdaは、ユーザーが観光アプリ32を使用している平常時にサーバ10から携帯端末装置20に送信される。このため、災害発生時にたとえサーバ10と携帯端末装置20との間に通信障害が生じていても、携帯端末装置20では迅速に避難経路探索処理を実行することができる。以上のように、本実施形態によれば、サーバ10と携帯端末装置20との間に通信障害が生じている場合であっても被災場所や被災者の状況を考慮して避難所・避難経路の探索を行うことができる避難経路提供システムが実現される。
なお、サーバ10から携帯端末装置20には、全ての基礎情報Bdaが送信されるのではなく、各携帯端末装置20における避難経路探索処理に必要な範囲の基礎情報Bda(すなわち、各携帯端末装置20の現在位置近傍についての基礎情報Bda)のみが送信される。従って、携帯端末装置20では、従来と比較して記憶容量の大きいメモリを備える必要がない。
また、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、避難経路探索処理は各携帯端末装置20で行われる。このため、経路探索のための演算処理がサーバ10に集中することはなく、各携帯端末装置20において速やかに避難経路が提示される。
さらに、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、サーバ10側の機能として、各携帯端末装置20から送られるGPS情報Gdaに基づいてリアルタイムで人数分布や各地点の通過人数を求める地理的統計情報取得手段110が設けられている。この地理的統計情報取得手段110で求められた情報(地理的統計情報Sda)は、平常時に携帯端末装置20に送信される。このため、携帯端末装置20では、混雑の予測を加味した避難経路の探索を行うことが可能となる。
さらにまた、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、サーバ10側の機能として、各携帯端末装置20から送られる動作情報Adaに基づいて各経路の混雑度を求める混雑状態判定手段120が設けられている。この混雑状態判定手段120によって得られた情報(混雑情報Cda)は、平常時に携帯端末装置20に送信される。このため、携帯端末装置20で避難経路の探索を行う際の混雑予測の精度が高められる。
また、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、サーバ10側の機能として、地理的統計情報取得手段110によって得られた人数分布や各地点の通過人数の情報と混雑状態判定手段120によって得られた混雑度の情報とに基づいて各経路の特性を求める経路プロファイル生成手段130が設けられている。経路プロファイル生成手段130によって生成される経路プロファイルProには、各経路の長期的な特性を示す情報が格納される。その経路プロファイルProは、平常時に携帯端末装置20に送信される。このため、携帯端末装置20では、各経路の混雑についての長期的な傾向をも考慮して避難経路の探索を行うことが可能となる。
さらに、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、サーバ10側の機能として、災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度を地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,および経路プロファイルProに基づいて予測する災害シミュレーション実行手段140が設けられている。その災害シミュレーション実行手段140によるシミュレーションの結果は、平常時に携帯端末装置20に送信される。このため、携帯端末装置20では、災害が発生した際の各地点・各経路における予測混雑度の算出が不要となる。これにより、避難経路探索処理に関する携帯端末装置20側の処理負担が軽減される。従って、携帯端末装置20では、従来と比較して処理能力の高いCPUや記憶容量の大きいメモリを備えることなく、ユーザーに速やかに避難経路を提示することが可能となる。
<1.6 変形例>
上記第1の実施形態においては、災害が発生した際にユーザーが状況を入力するための手段として個人状況入力手段271、移動可能距離入力手段272、および周辺状況入力手段280が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。個人状況入力手段271、移動可能距離入力手段272、および周辺状況入力手段280のうちの少なくとも1つが設けられた構成であれば良い。
また、上記第1の実施形態においては、災害シミュレーション実行手段140は、基礎情報Bda以外に地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,および経路プロファイルProを用いて、シミュレーションを実行している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。災害シミュレーション実行手段140は、基礎情報Bda以外に地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,および経路プロファイルProのうちの少なくとも1つを用いて、シミュレーションを実行することができる。
さらに、上記第1の実施形態においては、基礎情報Bda以外に地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreが有意情報Mdaとしてサーバ10から携帯端末装置20に送信されている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。基礎情報Bda以外に地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreのうちの少なくとも1つが有意情報Mdaとしてサーバ10から携帯端末装置20に送信されるようにしても良い。すなわち、携帯端末装置20内の避難経路探索手段260は、地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,およびシミュレーション結果Sreのうちの少なくとも1つと個人状況情報Idaと移動能力情報Ddaと周辺状況情報Pdaとに基づいて、基礎情報Bdaを用いて避難所・避難経路の探索を行うこともできる。
さらにまた、上記第1の実施形態においては、基礎情報(地図,道路情報,避難所情報など)Bdaは有意情報Mdaの一部として平常時にサーバ10から携帯端末装置20へと送られていたが(図20のステップS160,S270を参照)、それに加えて携帯端末装置20に本システム(観光・避難誘導プログラム)がインストールされる時に基礎情報Bdaの一部または全部が有意情報記憶手段250に格納されるようにしても良い。これにより、災害によってサーバ10と携帯端末装置20との間に通信障害が生じている場合であっても、サーバ10から基礎情報Bdaを未だ受信していない携帯端末装置20においても有意情報記憶手段250に格納されている基礎情報Bdaを用いて避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
<2.第2の実施形態>
上記第1の実施形態においては、サーバ10では、携帯端末装置20から送信される動作情報Adaに基づいて混雑度が求められていた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、各避難区域における携帯電話の利用者数に基づいて混雑度を求めるようにしても良い。そこで、携帯電話基地局のサーバから取得される携帯電話利用者数情報(各基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータ)に基づいて混雑度を求める実施態様を、本発明の第2の実施形態として以下に説明する。なお、以下、上記第1の実施形態と同様の点については、説明を適宜省略する。
<2.1 全体構成>
本実施形態に係る避難経路提供システムの全体構成については、上記第1の実施形態と同様である。すなわち、この避難経路提供システムは、サーバ10と複数の携帯端末装置20とによって実現される。また、この避難経路提供システムを実現するために、観光・避難誘導アプリ30が携帯端末装置20にインストールされる。
<2.2 避難経路提供システムの詳細な構成>
図22は、本実施形態における避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。サーバ10には、上記第1の実施形態(図5参照)における構成要素に加えて、避難所優先度情報生成手段165および携帯電話利用者数情報取得手段180が設けられている。携帯端末装置20には、上記第1の実施形態とは異なり、動作情報取得手段220が設けられていない。従って、本実施形態においては、上記第2の実施形態とは異なり、携帯端末装置20からサーバ10に送信されるユーザー情報Ydaには、動作情報Adaが含まれていない。
まず、サーバ10内の構成要素に関して、上記第1の実施形態と異なる点について説明する。一般に、各携帯電話基地局のサーバには、当該基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータ(携帯電話利用者数情報)が保持されている。本実施形態においては、携帯電話利用者数情報取得手段180によって、携帯電話基地局のサーバに保持されている携帯電話利用者数情報Tdaがリアルタイムで取得される。その携帯電話利用者数情報Tdaは、混雑状態判定手段120,避難所優先度情報生成手段165,およびデータ選択・送信手段170に与えられる。
混雑状態判定手段120は、携帯電話利用者数情報Tdaと基礎情報Bdaとに基づいて、混雑情報Cdaを生成する。一般的に、避難区域と携帯電話基地局のエリアとは粒度(最小単位の大きさ)が同程度であるので、本実施形態における混雑状態判定手段120では、避難区域毎の混雑度を表すデータが混雑情報Cdaとして生成される。
避難所優先度情報生成手段165は、携帯電話利用者数情報Tdaと基礎情報Bdaとに基づいて、避難所優先度情報Hdaを生成する。なお、避難所優先度情報Hdaとは、各避難所の収容人数や各避難区域の人数分布を考慮して各避難所に収容人数を超えるユーザーが案内されないようにするための「避難所の優先度合」を表す情報のことである。避難所優先度情報生成手段165は、具体的には、携帯電話利用者数情報Tdaに基づいて各避難区域における実際の人数を予測し、その予測した人数と基礎情報Bdaから得られる各避難所の収容人数とを比較する。そして、各避難所に収容人数を超えるユーザーが案内されることがないよう、各避難所の優先度が決定される。例えば、隣接する2つの避難区域において、それぞれ1つずつ避難所が存在すると仮定する。具体的には、「避難区域A」に「避難所A」が存在し、「避難区域B」に「避難所B」が存在すると仮定する。ここで、避難所Aの収容人数が100人かつ避難所Bの収容人数が80人である場合に、避難区域Aの予測人数が60人かつ避難区域Bの予測人数が100人であれば、避難区域Bにいるユーザーも避難所Aに案内されるよう、避難所Aの優先度を高くする。このようにして生成された避難所優先度情報Hdaは、基礎情報Bdaの1つとして、基礎情報記憶手段150に格納される。
データ選択・送信手段170に与えられた携帯電話利用者数情報Tdaは、有意情報Mdaの1つとして、携帯端末装置20に送信される。また、基礎情報記憶手段150に格納された避難所優先度情報Hdaについても、データ選択・送信手段170によって、有意情報Mdaの1つとして、携帯端末装置20に送信される。なお、避難所優先度情報Hdaについては、基礎情報記憶手段150に格納された形式のデータがそのまま携帯端末装置20に送信されるようにしても良いし、基礎情報記憶手段150に格納されているデータに対して携帯端末装置20の位置に応じた加工を施したデータが携帯端末装置20に送信されるようにしても良い。
次に、携帯端末装置20内の構成要素に関して、上記第1の実施形態と異なる点について説明する。有意情報記憶手段250に格納される有意情報Mdaには、上記第1の実施形態における情報に加えて避難所優先度情報Hdaが含まれている。避難経路探索手段260は、GPS情報Gdaとユーザーによる入力内容とサーバ10から送信され有意情報記憶手段250に格納されている有意情報Mdaとに基づいて、ユーザーにとっての最適な避難所・避難経路を探索する。その際、上述した避難所優先度情報Hdaに基づいて、案内先の避難所が決定される。詳しくは、避難所優先度情報Hdaに基づいて、案内先としてユーザーに提示する避難所の候補の順序が決定される。
<2.3 平常時の処理>
図23に示すフローチャートを参照しつつ、サーバ10および携帯端末装置20における平常時の動作プロセスについて説明する。なお、ここでも、上記第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
<2.3.1 携帯端末装置側での処理>
ステップS120では、GPS情報取得手段210によるGPS情報(ユーザーの現在位置を特定するための位置情報)Gdaの取得が行われる。すなわち、本実施形態においては、動作情報取得手段220(図5参照)による動作情報Adaの取得は行われない。従って、ステップS130でユーザー情報送信手段230によってサーバ10に送信されるユーザー情報Ydaには動作情報Adaが含まれない。
ステップS160では、サーバ10から送信された有意情報Mdaが受信され、ステップS170では、当該有意情報Mdaが有意情報記憶手段250(フラッシュROM22またはRAM23)に保存される。その有意情報Mdaには、上記第1の実施形態における情報に加えて避難所優先度情報Hdaが含まれている。
<2.3.2 サーバ側での処理>
ステップS200では、携帯端末装置20から送信されたユーザー情報Ydaが受信される。そのユーザー情報Ydaには、動作情報Adaが含まれていない。ステップS220で観光情報Kdaが携帯端末装置20に送信された後、携帯電話利用者数情報取得手段180によって、携帯電話基地局のサーバに保持されている携帯電話利用者数情報Tdaが取得される(ステップS225)。
ステップS240では、混雑状態判定手段120によって、基礎情報BdaとステップS225で取得された携帯電話利用者数情報Tdaとに基づいて、混雑情報Cdaが生成される。ステップS260で災害が発生した際の各地点・各経路の混雑度を予測するシミュレーションが行われた後、避難所優先度情報生成手段165によって、基礎情報Bdaと携帯電話利用者数情報Tdaとに基づいて、避難所優先度情報Hdaが生成される(ステップS265)。その後、ステップS270で、有意情報Mdaが携帯端末装置20に送信される。その有意情報Mdaには、上記第1の実施形態における情報に加えて避難所優先度情報Hdaが含まれている。
なお、本実施形態においては、ステップS225によって携帯電話利用者数情報取得ステップが実現され、ステップS265によって避難所優先度情報生成ステップが実現されている。また、図23では、説明の便宜上、ステップS220とステップ230の間にステップS225を設けているが、このステップS225の処理(携帯電話利用者数情報Tdaを取得する処理)は逐次(リアルタイムで)行われる。
<2.4 災害発生時の処理>
災害発生時の処理の流れについては、上記第1の実施形態と同様である(図21参照)。但し、本実施形態においては、上述したように避難所優先度情報Hdaが有意情報Mdaの1つとして携帯端末装置20に送信されるので、ステップS370での避難経路探索処理の際、避難所優先度情報Hdaに基づいて案内先の避難所が決定される。
<2.5 効果>
本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果が得られるほか、以下の効果が得られる。本実施形態においては、各携帯端末装置20で避難所・避難経路の探索が行われる際、避難所優先順位情報Hdaを考慮して、ユーザーを案内する避難所の決定が行われる。このため、或る避難区域において避難所の収容人数を超える人がいる場合であっても、混雑度などに基づいて案内先の避難所の割り振りを行うことによって、当該避難区域内にいるユーザーの避難先が周辺の避難区域の避難所に分散される。これにより、全てのユーザーが避難所に収容されるように避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。また、避難所優先順位情報Hdaはリアルタイムで取得される携帯電話利用者数情報Tdaに基づいて生成されるので、災害時における避難区域の人数について平常時からの増減があっても、その増減を考慮して避難所・避難経路の探索が行われる。さらに、避難所優先順位情報Hdaを用いることによって、各携帯端末装置20において少ない演算量で避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
ところで、上記第1の実施形態においては、携帯端末装置20から送信される動作情報Adaに基づいて混雑情報Cdaが生成されていたが、本実施形態においては、携帯電話基地局のサーバから取得される携帯電話利用者数情報Tdaに基づいて混雑情報Cdaが生成される。これに関し、携帯端末装置20から得られるデータについては、避難区域全体の混雑度を把握するのに充分な数のデータが得られないおそれがある。また、携帯端末装置20から得られるデータによって局部的な混雑度の情報が得られるが、避難区域全体としては精度が不充分となることが考えられる。この点、携帯電話基地局のサーバには、避難区域全体の混雑度を把握するのに充分な数のデータが保持されている。従って、本実施形態によれば、避難区域全体の混雑度を考慮しつつ避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
<2.6 変形例>
上記第1の実施形態においては、動作情報Adaに基づいて混雑情報Cdaが生成され、上記第2の実施形態においては、携帯電話利用者数情報Tdaに基づいて混雑情報Cdaが生成されていた。これに関し、動作情報Adaに基づいて生成される混雑情報Cdaと携帯電話利用者数情報Tdaに基づいて生成される混雑情報Cdaとを併用するようにしても良い。これにより、経路毎の混雑度など局部的な混雑度の情報および避難区域全体の混雑度の情報の双方を用いて避難所・避難経路の探索を行うことが可能となるので、探索結果の信頼性が向上する。
<3.第3の実施形態>
上記第1の実施形態においては、サーバ10では、多数の携帯端末装置20から送信されるGPS情報Gdaおよび動作情報Adaに基づいて、現時点における各地点・各経路の混雑度,各経路の長期的な特性,災害が発生した際に予測される各地点・各経路の混雑度などの情報が求められ、それらの情報は避難経路の探索に有用な有意情報Mdaとして各携帯端末装置20に送信されていた。そして、携帯端末装置20では、そのような有意情報Mdaを利用して、ユーザーにとっての最適な避難所・最適な避難経路の探索が行われていた。しかしながら、本発明はこれに限定されず、地図や道路情報などの基礎情報Bda以外の有意情報Mdaは必ずしもサーバ10から携帯端末装置20に送信されなくても良い。そこで、基礎情報Bda以外の有意情報Mdaがサーバ10から携帯端末装置20に送信されない実施態様を、本発明の第3の実施形態として以下に説明する。なお、以下、上記第1の実施形態と同様の点については、説明を適宜省略する。
<3.1 全体構成>
本発明の第3の実施形態に係る避難経路提供システムの全体構成については、上記第1の実施形態と同様である。すなわち、この避難経路提供システムは、サーバ10と複数の携帯端末装置20とによって実現される。また、この避難経路提供システムを実現するために、観光・避難誘導アプリ30が携帯端末装置20にインストールされる。
<3.2 避難経路提供システムの詳細な構成>
図24は、本実施形態における避難経路提供システムの詳細な機能構成を示すブロック図である。サーバ10は、ユーザー情報受信手段100,基礎情報記憶手段150,観光情報記憶手段160,およびデータ選択・送信手段170を有している。データ選択・送信手段170には、有意情報選択手段172および観光情報選択手段174が含まれている。携帯端末装置20は、観光機能選択手段200,GPS情報取得手段210,ユーザー情報送信手段230,データ受信手段240,有意情報記憶手段250,避難経路探索手段260,個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,周辺状況入力手段280,および表示手段290を有している。
携帯端末装置20の構成要素に関し、観光機能選択手段200,GPS情報取得手段210,個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,周辺状況入力手段280,および表示手段290は、上記第1の実施形態と同様の動作を行う。
ユーザー情報送信手段230は、機能選択情報FdaおよびGPS情報Gdaをユーザー情報Ydaとしてサーバ10に送信する。すなわち、本実施形態においては、ユーザー情報Ydaには動作情報Adaが含まれていない。
データ受信手段240は、サーバ10から送信される有意情報Mdaおよび観光情報Kdaを受信する。これに関し、上記第1の実施形態においては、有意情報Mdaには、地理的統計情報Sda,混雑情報Cda,経路プロファイルPro,シミュレーション結果Sre,および基礎情報Bdaが含まれていたが、本実施形態においては、有意情報Mdaには、基礎情報Bdaのみが含まれている。従って、有意情報記憶手段250には、有意情報Mdaとして基礎情報Bdaのみが格納される。
避難経路探索手段260は、GPS情報Gdaとユーザーによる入力内容とサーバ10から送られた有意情報Mdaとに基づいて、ユーザーにとっての最適な避難所・避難経路を探索する。本実施形態においては、上記第1の実施形態とは異なり、図25に示すように、GPS情報Gda,個人状況情報Ida,移動能力情報Dda,および周辺状況情報Pdaに基づいて、基礎情報Bdaを用いてユーザーにとっての最適な避難所・避難経路を探索する。
サーバ10の構成要素に関し、基礎情報記憶手段150および観光情報記憶手段160には、上記第1の実施形態と同様の情報が格納されている。ユーザー情報受信手段100は、携帯端末装置20から送られるGPS情報Gdaおよび機能選択情報Fdaをユーザー情報Ydaとして受信する。上述したように、本実施形態においては、ユーザー情報Ydaには動作情報Adaが含まれていない。データ選択・送信手段170は、有意情報Mdaおよび観光情報Kdaを携帯端末装置20に送信する。上述したように、本実施形態においては、有意情報Mdaには基礎情報Bdaのみが含まれている。
<3.3 平常時の処理>
図26に示すフローチャートを参照しつつ、サーバ10および携帯端末装置20における平常時の動作プロセスについて説明する。なお、ここでは、携帯端末装置20側での処理およびサーバ10側での処理を別々に説明する。
<3.3.1 携帯端末装置側での処理>
携帯端末装置20では、まず、観光アプリ32が起動される(ステップS400)。その後、ユーザーが観光機能選択手段200によって所望の観光機能を選択する(ステップS410)。また、GPS情報取得手段210によるGPS情報(ユーザーの現在位置を特定するための位置情報)Gdaの取得が行われる(ステップS420)。そして、ステップS410およびステップS420で取得された情報(機能選択情報FdaおよびGPS情報Gda)がユーザー情報Ydaとしてユーザー情報送信手段230によってサーバ10に送信される(ステップS430)。
携帯端末装置20は、ユーザー情報Ydaをサーバ10に送信した後、サーバ10から送信される観光情報Kdaを受信する(ステップS440)。その観光情報Kdaは、表示手段290によって表示される(ステップS450)。
また、携帯端末装置20では、適宜のタイミングで、サーバ10から送信される有意情報Mdaを受信する(ステップS460)。上述したように、本実施形態においては、有意情報Mdaには、基礎情報Bdaのみが含まれている。なお、典型的には、有意情報Mdaの受信は、ユーザーが観光アプリ32を使用中にバックグラウンドジョブとして行われる。有意情報Mdaの受信後、当該有意情報Mdaは、有意情報記憶手段250(フラッシュROM22またはRAM23)に保存される(ステップS470)。
<3.3.2 サーバ側での処理>
サーバ10では、まず、ユーザー情報受信手段100が携帯端末装置20から送信されたユーザー情報Ydaを受信する(ステップS500)。そして、観光情報選択手段174によって、ユーザー情報Ydaに含まれる機能選択情報FdaおよびGPS情報Gdaに基づき、携帯端末装置20に送信すべき観光情報Kdaが観光情報記憶手段160から読み込まれる(ステップS510)。その読み込まれた観光情報Kdaは、データ選択・送信手段170によって携帯端末装置20に送信される(ステップS520)。その後、携帯端末装置20での避難所・避難経路の探索に必要な基礎情報Bdaがデータ選択・送信手段170によって選択されて、当該基礎情報Bdaが有意情報Mdaとして携帯端末装置20に送信される(ステップS530)。
<3.4 災害発生時の処理>
次に、図27に示すフローチャートを参照しつつ、携帯端末装置20における災害発生時の動作プロセスについて説明する。ステップS600〜S620においては、上記第1の実施形態(図21参照)におけるステップS300〜S320と同様の動作が行われる。ステップS630では、平常時に有意情報記憶手段250に保存しておいた有意情報Mdaの読み込みが行われる(ステップS330)。この有意情報Mdaには、基礎情報Bdaのみが含まれている。ステップS640〜S660においては、上記第1の実施形態におけるステップS340〜S360と同様の動作が行われる。ステップS670では、避難経路探索手段260による避難経路探索処理(避難所・避難経路を探索する処理)が実行される。その際、GPS情報Gda,個人状況情報Ida,移動能力情報Dda,および周辺状況情報Pdaに基づいて、基礎情報Bdaを用いてユーザーにとっての最適な避難所・避難経路が探索される。ステップS680においては、上記第1の実施形態におけるステップS380と同様の動作が行われる。
<3.5 効果>
本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、個人状況入力手段271,移動可能距離入力手段272,および周辺状況入力手段280を用いてユーザーによって入力された情報を考慮して、避難所および避難経路の探索が行われる。このため、実際に災害が発生した際のユーザーの状況や被災場所の状況に応じて、ユーザー毎に最適な避難所・最適な避難経路を提示することが可能となる。また、有意情報Mda(基礎情報Bda)は、平常時にサーバ10から携帯端末装置20に送られる。このため、災害発生時にたとえサーバ10と携帯端末装置20との間に通信障害が生じていても、携帯端末装置20では迅速に避難経路探索処理を実行することができる。以上のように、本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様、サーバ10と携帯端末装置20との間に通信障害が生じている場合であっても被災場所や被災者の状況を考慮して避難所・避難経路の探索を行うことができる避難経路提供システムが実現される。なお、サーバ10から携帯端末装置20には各携帯端末装置20における避難経路探索処理に必要な範囲の基礎情報Bda(すなわち、各携帯端末装置20の現在位置近傍についての基礎情報Bda)のみが送信されるので、携帯端末装置20では従来と比較して記憶容量の大きいメモリを備える必要がない。
また、本実施形態に係る避難経路提供システムによれば、避難経路探索処理は各携帯端末装置20で行われる。このため、上記第1の実施形態と同様、経路探索のための演算処理がサーバ10に集中することはなく、各携帯端末装置20において速やかに避難経路が提示される。
<4.その他>
上記各実施形態においては、観光アプリ32と避難誘導アプリ34とが統合された観光・避難誘導アプリ30によって避難経路提供システムが実現されていた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。平常時にサーバ10から携帯端末装置20に有意情報Mdaが送信されるのであれば、観光アプリ32の機能を実現するための構成要素は必ずしも設けられる必要はない。すなわち、サーバ10内の観光情報記憶手段160と観光情報選択手段174および携帯端末装置20内の観光機能選択手段200は、本発明に係る避難経路提供システムを実現するための必須の構成要素ではない。
また、上記各実施形態に係る避難経路提供システムのサーバ10とは異なるサーバ(例えば自治体が運営する災害対策本部のサーバ)から情報を取得する手段(以下、「他サーバ情報取得手段」という。)をサーバ10に設けるようにしても良い。他サーバ情報取得手段は、例えば、自治体によって収集された災害画像,混雑情報や、各ユーザによって入力された通行不可情報などを取得する。他サーバ情報取得手段によって取得された情報は、サーバ10から携帯端末装置20に送信される。これにより、各ユーザーは、周辺状況入力手段280を用いて周辺の状況を入力する際、他サーバ情報取得手段によって取得された情報を反映することが可能となる。これにより、各携帯端末装置20では、他の携帯端末装置20によって入力された情報や自治体が運営する災害対策本部から得られた情報を考慮して避難所・避難経路の探索を行うことが可能となる。
10…サーバ
20…携帯端末装置
30…観光・避難誘導アプリ
32…観光アプリ
34…避難誘導アプリ
100…ユーザー情報受信手段
110…地理的統計情報取得手段
112…行動プロファイル生成手段
120…混雑状態判定手段
130…経路プロファイル生成手段
140…災害シミュレーション実行手段
150…基礎情報記憶手段
160…観光情報記憶手段
165…避難所優先度情報生成手段
170…データ選択・送信手段
172…有意情報選択手段
174…観光情報選択手段
180…携帯電話利用者数情報取得手段
200…観光機能選択手段
210…GPS情報取得手段
220…動作情報取得手段
230…ユーザー情報送信手段
240…データ受信手段
250…有意情報記憶手段
260…避難経路探索手段
271…個人状況入力手段
272…移動可能距離入力手段
280…周辺状況入力手段
290…表示手段

Claims (39)

  1. サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムであって、
    各携帯端末装置は、
    現在位置を検出するGPS処理手段と、
    前記GPS処理手段によって検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記サーバに送信する利用者情報送信手段と、
    災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力するための災害情報入力手段と、
    道路および避難所の情報を含む基礎情報を用いて避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理を行う避難経路探索手段と、
    前記サーバから送信される情報であって前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報を記憶する有意情報記憶手段と、
    前記避難経路探索処理の結果を表示する表示手段と
    を備え、
    前記サーバは、
    前記基礎情報を記憶する基礎情報記憶手段と、
    前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に応じて前記基礎情報記憶手段から取り出し、その取り出した基礎情報を前記有意情報として所定期間毎に前記携帯端末装置に送信する有意情報送信手段と
    を備え、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことによって、利用者に応じた避難所を探索するとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路を探索することを特徴とする、避難経路提供システム。
  2. 前記災害情報入力手段は、
    災害が発生した際の利用者の行動能力に関する状況を入力するための個人状況入力手段と、
    災害が発生した際の利用者の移動可能距離を入力するための移動可能距離入力手段と、
    災害が発生した際の利用者の周辺の状況を入力するための周辺状況入力手段と
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の避難経路提供システム。
  3. 前記サーバは、前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得手段を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記地理的統計情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,および前記地理的統計情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の避難経路提供システム。
  4. 前記地理的統計情報取得手段は、前記地理的統計情報として更に位置毎または道路毎の所定期間中における利用者の通過人数の情報を取得することを特徴とする、請求項3に記載の避難経路提供システム。
  5. 前記地理的統計情報取得手段は、
    前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報を蓄積し、蓄積された現在位置情報に基づいて、利用者がたどるルートの傾向を表す情報を格納する行動プロファイルを生成する行動プロファイル生成手段を含み、
    前記現在位置情報の送信が行われなかった携帯端末装置が存在するとき、当該携帯端末装置についての現在位置を前記行動プロファイルに基づいて予測することを特徴とする、請求項3または4に記載の避難経路提供システム。
  6. 前記携帯端末装置は、利用者の動作を表す動作情報を検出する加速度センサを更に備え、
    前記利用者情報送信手段は、前記利用者情報として更に前記加速度センサによって検出された動作情報を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された動作情報に基づいて位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得手段を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記混雑情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項3から5までのいずれか1項に記載の避難経路提供システム。
  7. 前記サーバは、
    携帯電話基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータである携帯電話利用者数情報を携帯電話基地局から取得する携帯電話利用者数情報取得手段と、
    前記携帯電話利用者数情報に基づいて避難区域毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得手段と
    を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記混雑情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項3から5までのいずれか1項に記載の避難経路提供システム。
  8. 前記サーバは、複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報を前記基礎情報と前記携帯電話利用者数情報とに基づいて生成する避難所優先度情報生成手段を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記避難所優先度情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所を決定することを特徴とする、請求項7に記載の避難経路提供システム。
  9. 前記サーバは、道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルを前記地理的統計情報と前記混雑情報とに基づいて生成する経路プロファイル生成手段を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記経路プロファイルを前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルに基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項6から8までのいずれか1項に記載の避難経路提供システム。
  10. 前記経路プロファイルには、道路毎の所定期間中における通行可能人数の情報および移動速度の情報が格納されていることを特徴とする、請求項9に記載の避難経路提供システム。
  11. 前記サーバは、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行手段を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項9または10に記載の避難経路提供システム。
  12. 前記災害シミュレーション実行手段は、前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルのうちの少なくとも1つと前記基礎情報とに基づいて、前記災害シミュレーション処理を実行することを特徴とする、請求項11に記載の避難経路提供システム。
  13. 前記災害シミュレーション実行手段は、前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記基礎情報に基づいて、前記災害シミュレーション処理を実行することを特徴とする、請求項11に記載の避難経路提供システム。
  14. 前記サーバは、
    前記複数の携帯端末装置に含まれる前記利用者情報送信手段によって送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得手段と、
    前記地理的統計情報および前記基礎情報に基づいて、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行手段と
    を更に備え、
    前記有意情報送信手段は、前記有意情報として更に前記地理的統計情報および前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報を前記携帯端末装置に送信し、
    前記避難経路探索手段は、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の避難経路提供システム。
  15. 前記携帯端末装置へのシステムのインストール時に、前記基礎情報の一部または全部が前記有意情報記憶手段に格納されることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項に記載の避難経路提供システム。
  16. 前記携帯端末装置には、利用者に観光案内を行うための観光案内用アプリケーションソフトウェアと前記避難経路探索処理を行うための避難誘導用アプリケーションソフトウェアとが統合されたアプリケーションソフトウェアが導入され、
    前記携帯端末装置において、利用者によって前記観光案内用アプリケーションソフトウェアが使用されているときに、前記有意情報送信手段によって送信される有意情報の受信が行われることを特徴とする、請求項1から15までのいずれか1項に記載の避難経路提供システム。
  17. 前記携帯端末装置において利用者によって前記観光案内用アプリケーションソフトウェアが使用されているときに災害が発生すると、利用者の操作を介することなく前記避難誘導用アプリケーションソフトウェアが起動することを特徴とする、請求項16に記載の避難経路提供システム。
  18. サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムを利用した避難経路提供方法であって、
    前記携帯端末装置の現在位置を検出するGPS処理ステップと、
    前記GPS処理ステップで検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記携帯端末装置から前記サーバに送信する利用者情報送信ステップと、
    避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報が記憶されている基礎情報記憶手段から、前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報送信ステップで送信された現在位置情報に応じて取り出し、その取り出した基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に前記サーバから前記携帯端末装置に送信する有意情報送信ステップと、
    前記携帯端末装置において、前記有意情報送信ステップで送信された有意情報を予め設けられている有意情報記憶手段に保存する有意情報保存ステップと、
    前記携帯端末装置において、災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力する災害情報入力ステップと、
    前記携帯端末装置において、前記基礎情報を用いて前記避難経路探索処理を行う避難経路探索ステップと、
    前記携帯端末装置において、前記避難経路探索処理の結果を表示する表示ステップと
    を含み、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることによって、利用者に応じた避難所が探索されるとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路が探索されることを特徴とする、避難経路提供方法。
  19. サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムにおいて前記携帯端末装置で実行される避難経路提供プログラムであって、
    現在位置を検出するGPS処理ステップと、
    前記GPS処理ステップで検出された現在位置を表す現在位置情報を利用者情報として前記サーバに送信する利用者情報送信ステップと、
    避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に受信する有意情報受信ステップと、
    前記有意情報受信ステップで受信した有意情報を予め設けられている有意情報記憶手段に保存する有意情報保存ステップと、
    災害が発生した際に利用者自身の状況または利用者の周辺の状況の少なくとも一方を災害情報として入力する災害情報入力ステップと、
    前記基礎情報を用いて前記避難経路探索処理を行う避難経路探索ステップと、
    前記避難経路探索処理の結果を表示する表示ステップと
    を前記携帯端末装置に含まれるコンピュータのCPUがメモリを利用して実行し、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報および前記災害情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることによって、利用者に応じた避難所が探索されるとともに現在位置から避難所までの利用者に応じた避難経路が探索されることを特徴とする、避難経路提供プログラム。
  20. 前記災害情報入力ステップは、
    災害が発生した際の利用者の行動能力に関する状況を入力する個人状況入力ステップと、
    災害が発生した際の利用者の移動可能距離を入力する移動可能距離入力ステップと、
    災害が発生した際の利用者の周辺の状況を入力する周辺状況入力ステップと
    を含むことを特徴とする、請求項19に記載の避難経路提供プログラム。
  21. 前記有意情報受信ステップでは、位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる地理的統計情報が受信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,および前記地理的統計情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする、請求項19または20に記載の避難経路提供プログラム。
  22. 利用者の動作を表す動作情報を検出する動作情報検出ステップを更に含み、
    前記利用者情報送信ステップでは、前記動作情報検出ステップで検出された動作情報が更に前記利用者情報として前記サーバに送信され、
    前記有意情報受信ステップでは、位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる混雑情報が受信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする、請求項21に記載の避難経路提供プログラム。
  23. 前記有意情報受信ステップでは、避難区域毎の混雑度を表す混雑情報が受信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,および前記混雑情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする、請求項21に記載の避難経路提供プログラム。
  24. 前記有意情報受信ステップでは、複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報が受信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所が決定されることを特徴とする、請求項22または23に記載の避難経路提供プログラム。
  25. 前記有意情報受信ステップでは、道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルであって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる経路プロファイルが受信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルに基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする、請求項22から24までのいずれか1項に記載の避難経路提供プログラム。
  26. 前記有意情報受信ステップでは、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報であって前記利用者情報送信ステップで送信した現在位置情報に応じて前記サーバから送られる予測混雑度情報が受信され、
    避難経路探索ステップでは、前記現在位置情報,前記災害情報,前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記予測混雑度情報に基づいて前記避難経路探索処理が行われることを特徴とする、請求項25に記載の避難経路提供プログラム。
  27. サーバと複数の携帯端末装置とがネットワークを介して接続される避難経路提供システムにおいて前記サーバで実行される避難経路提供プログラムであって、
    前記携帯端末装置の現在位置を表す現在位置情報であって前記携帯端末装置から送られる現在位置情報を利用者情報として受信する利用者情報受信ステップと、
    避難所および避難経路を探索する避難経路探索処理に用いられる道路および避難所の情報を含む基礎情報が記憶されている基礎情報記憶手段から、前記携帯端末装置に送信すべき基礎情報を前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報に応じて取り出し、その取り出した基礎情報を前記避難経路探索処理に必要な情報である有意情報として所定期間毎に前記携帯端末装置に送信する有意情報送信ステップと
    を前記サーバとしてのコンピュータのCPUがメモリを利用して実行することを特徴とする、避難経路提供プログラム。
  28. 前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得ステップを更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記地理的統計情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項27に記載の避難経路提供プログラム。
  29. 前記地理的統計情報取得ステップでは、前記地理的統計情報として更に位置毎または道路毎の所定期間中における利用者の通過人数の情報が取得されることを特徴とする、請求項28に記載の避難経路提供プログラム。
  30. 前記地理的統計情報取得ステップは、前記利用者情報受信ステップで受信された現在位置情報を蓄積し、蓄積された現在位置情報に基づいて、利用者がたどるルートの傾向を表す情報を格納する行動プロファイルを生成する行動プロファイル生成ステップを含み、
    前記地理的統計情報取得ステップでは、前記現在位置情報の送信が行われなかった携帯端末装置が存在するとき、当該携帯端末装置についての現在位置が前記行動プロファイルに基づいて予測されることを特徴とする、請求項28または29に記載の避難経路提供プログラム。
  31. 利用者の動作を表す動作情報であって前記利用者情報受信ステップで受信された動作情報に基づいて位置毎または道路毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得ステップを更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記混雑情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項28から30までのいずれか1項に記載の避難経路提供プログラム。
  32. 携帯電話基地局のエリア内にいる携帯電話利用者の人数のデータである携帯電話利用者数情報を携帯電話基地局から取得する携帯電話利用者数情報取得ステップと、
    前記携帯電話利用者数情報に基づいて避難区域毎の混雑度を表す混雑情報を取得する混雑情報取得ステップと
    を更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記混雑情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項28から30までのいずれか1項に記載の避難経路提供プログラム。
  33. 複数の避難所に利用者を割り振る際の各避難所の優先度合を表す避難所優先度情報を前記基礎情報と前記携帯電話利用者数情報とに基づいて生成する避難所優先度情報生成ステップを更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記避難所優先度情報が前記携帯端末装置に送信され、
    前記避難経路探索ステップでは、前記避難所優先度情報に基づいて、前記避難経路探索処理が行われた際に利用者に提示する避難所が決定されることを特徴とする、請求項32に記載の避難経路提供プログラム。
  34. 道路毎の特性を表す情報を格納する経路プロファイルを前記地理的統計情報と前記混雑情報とに基づいて生成する経路プロファイル生成ステップを更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記経路プロファイルが前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項31から33までのいずれか1項に記載の避難経路提供プログラム。
  35. 前記経路プロファイルには、道路毎の所定期間中における通行可能人数の情報および移動速度の情報が格納されていることを特徴とする、請求項34に記載の避難経路提供プログラム。
  36. 災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行ステップを更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項35に記載の避難経路提供プログラム。
  37. 前記災害シミュレーション実行ステップでは、前記地理的統計情報,前記混雑情報,および前記経路プロファイルのうちの少なくとも1つと前記基礎情報とに基づいて、前記災害シミュレーション処理が実行されることを特徴とする、請求項36に記載の避難経路提供プログラム。
  38. 前記災害シミュレーション実行ステップでは、前記地理的統計情報,前記混雑情報,前記経路プロファイル,および前記基礎情報に基づいて、前記災害シミュレーション処理が実行されることを特徴とする、請求項36に記載の避難経路提供プログラム。
  39. 前記複数の携帯端末装置から前記利用者情報送信ステップで送信された現在位置情報に基づいて位置毎または道路毎の利用者の人数の情報を少なくとも含む地理的統計情報を取得する地理的統計情報取得ステップと、
    前記地理的統計情報および前記基礎情報に基づいて、災害が発生したと仮定した場合における位置毎または道路毎の混雑度を予測する災害シミュレーション処理を実行する災害シミュレーション実行ステップと
    を更に含み、
    前記有意情報送信ステップでは、前記有意情報として更に前記地理的統計情報および前記災害シミュレーション処理の結果である予測混雑度情報が前記携帯端末装置に送信されることを特徴とする、請求項27に記載の避難経路提供プログラム。
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