JP2018005264A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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【課題】災害が発生した場合や災害の発生が予測された場合における交通渋滞を高い精度で予測する。【解決手段】位置情報取得部2020は、出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する。地図情報取得部2040は、出発予定場所と避難場所を結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する。避難車両情報取得部2060は、複数の場所それぞれについて避難車両情報を取得する。或る場所の避難車両情報は、その場所から避難を開始する車両の数の予測を示す。各場所の避難車両情報は、複数の時点それぞれについて取得される。渋滞予測情報生成部2080は、避難車両情報及び地図情報を用いて渋滞予測情報を生成する。渋滞予測情報は、出発予定場所と避難場所を結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す。【選択図】図1

Description

本発明は情報処理装置、制御方法、及びプログラムに関する。
カーナビゲーションシステムなど、交通渋滞を予測するシステムが開発されている。このようなシステムでは、車両センサ、Automatic Vehicle Identification(AVI)、プローブ情報、又は Vehicle Information and Communication System(VICS(登録商標))などの情報を用いて、渋滞情報の予測が行われている。
交通渋滞を予測するシステムを開示する文献の一例として、例えば特許文献1がある。特許文献1は、道路上の車両の流れをシミュレーションすることで渋滞長などを予測する交通渋滞予測システムを開示している。
特開2016−082676号公報
先行技術文献に係る交通渋滞予測システムでは、現在の交通状況が今後も維持されることを前提として交通渋滞の予測が行われている。そのため、このシステムでは、災害発生時における交通渋滞を精度良く予測することが難しい。災害発生時には、避難者の車両が道路へ流入することで、交通状況が変化するためである。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、災害が発生した場合や災害の発生が予測された場合における交通渋滞を高い精度で予測する技術を提供することである。
本発明の第1の情報処理装置は、(1)出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、(2)出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得手段と、(3)複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得手段と、(4)前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成手段と、を有する。
本発明の第2の情報処理装置は、(1)発生した災害又は発生が予測される災害に関する災害情報を取得する災害情報取得手段と、(2)出発予定場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、(3)前記災害情報及び前記出発予定場所に基づいて、前記出発予定場所と避難場所との間の経路の混雑度合いを示す情報を出力する出力手段と、を有する。
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される制御方法である。当該制御方法は、(1)出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、(2)出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得ステップと、(3)複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得ステップと、(4)前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成ステップと、を有する。
本発明のプログラムは、本発明の制御方法が有する各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、災害が発生した場合や災害の発生が予測された場合における交通渋滞を高い精度で予測する技術が提供される。
実施形態1に係る情報処理装置を使用環境と共に例示するブロック図である。 災害に伴う避難の様子を例示する図である。 情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。 ユーザが所有する携帯端末と情報処理装置とが接続される様子を例示する図である。 実施形態1の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 避難場所の選択画面を例示する図である。 複数のリンクを例示する図である。 避難車両情報によって示される情報を概念的に示す図である。 避難車両情報をテーブル形式で例示する図である。 渋滞予測情報生成部によって実行される交通シミュレーションの流れを例示するフローチャートである。 各ノードに対応する領域を例示する図である。 専用アプリケーションを利用して情報処理装置と通信を行うユーザ端末を例示する図である。 リンクの混雑度合いを示す渋滞予測情報をテーブル形式で例示する図である。 出発予定時点における各リンクの混雑度合いのグラフィカルな表示を例示する図である。 出力部を有する実施形態1の情報処理装置を例示するブロック図である。 出発予定時点取得部を有する情報処理装置を例示するブロック図である。 ユーザ端末の画面遷移を例示する図である。 実施形態2の情報処理装置を例示する図である。 通行規制の情報を示す災害情報をテーブル形式で例示する図である。 道路状況の推測に利用できる災害情報をテーブル形式で例示する図である。 災害情報を利用して避難車両情報を生成する機能を有する実施形態2の情報処理装置を例示するブロック図である。 実施形態3の情報処理装置を例示するブロック図である。 予測所要時間算出部2140によって提供される情報がユーザ端末によって表示される様子を例示する図である。 実施形態4の情報処理装置を例示するブロック図である。 実施形態4の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 要望情報を入力する画面を例示する図である。 ユーザ端末によって表示される避難場所情報を例示する図である。 ユーザ端末に複数の避難場所情報が提供される様子を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る情報処理装置2000を使用環境と共に例示するブロック図である。図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
情報処理装置2000は、災害が発生したことや災害の発生が予測されたことに伴って人々が避難をする状況において、出発予定場所と避難場所を結ぶ道路における交通渋滞を予測する装置である。この予測を実現するために、情報処理装置2000は、位置情報取得部2020、地図情報取得部2040、避難車両情報取得部2060、及び渋滞予測情報生成部2080を有する。
位置情報取得部2020は、出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する。地図情報取得部2040は、出発予定場所と避難場所を結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する。避難車両情報取得部2060は、複数の場所それぞれについて避難車両情報を取得する。或る場所の避難車両情報は、その場所から避難を開始する車両の数の予測を示す。各場所の避難車両情報は、複数の時点それぞれについて取得される。渋滞予測情報生成部2080は、避難車両情報及び地図情報を用いて渋滞予測情報を生成する。渋滞予測情報は、出発予定場所と避難場所を結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す。
図2は、災害に伴う避難の様子を例示する図である。災害が発生したこと又は災害の発生が予測されたことに伴い、情報処理装置2000のユーザは、車両に乗り、道路10を通って出発予定場所20から避難場所30へ移動する。
ここで、情報処理装置2000のユーザ以外の人々が乗る車両も、道路10を通って避難場所30へ向かうことが予想される。また、避難場所30とは異なる避難場所へ向かう人々の車両も、道路10の一部を通過すると考えられる。さらに、全ての人が同じタイミングで避難を開始するとは限らず、各人が避難を開始するタイミングにはばらつきがあると予想される。例えば地震が発生した場合、地震の影響が大きい地域に住んでいる人(例えば土砂崩れの危険性が高い地域に住んでいる人)ほど、避難の開始が早いと予想される。また、互いに近くにいる人々でも、各人の性格などにより、避難を開始するタイミングが異なると予想される。以上のことから、道路10の複数の場所(例えば各交差点)から車両が流入し、なおかつ道路10へ流入する車両の数やその流入のタイミングは、場所によって異なる。
そこで情報処理装置2000は、道路10へ流入する車両の数の予測を表す避難車両情報を用いて、出発予定場所20と避難場所30とを結ぶ道路10の混雑度合いを予測する。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、災害が発生した場合又は災害が発生することが予測された場合に、出発予定場所20と避難場所30を結ぶ道路10へ流入する車両の数の予測を用いて、道路10の混雑度合いが予測される。道路10へ流入する車両の数は、複数の場所それぞれについて取得される。さらに、道路10へ流入する車両の数は、複数の時点それぞれについて取得される。これにより、本実施形態の情報処理装置2000によれば、災害が発生した場合又は災害が発生することが予測された場合に人々が避難することに伴って変動する道路の状況を考慮した上で、道路の混雑度合いが予測される。よって、災害が発生した場合又は災害が発生することが予測された場合における交通渋滞を高い精度で予測することができる。
以下、本実施形態についてさらに詳細に説明する。
<情報処理装置2000のハードウエア構成例>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、情報処理装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、サーバマシン、Personal Computer(PC)、タブレット端末、又はスマートフォンなどである。計算機1000は、情報処理装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、ハードディスク、SSD (Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM などのメモリであってもよい。
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードやマウスなどが接続される。
ネットワークインタフェース1120は、計算機1000を外部の装置と通信可能に接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース1120は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。例えば情報処理装置2000は、情報処理装置2000のユーザが利用する端末(携帯端末など)と、ネットワークインタフェース1120を介して接続される。
ストレージ1080は、情報処理装置2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能を実現する。
計算機1000のハードウエア構成は図3に示した構成に限定されない。例えば、各プログラムモジュールはメモリ1060に格納されてもよい。この場合、計算機1000は、ストレージ1080を備えていなくてもよい。
<情報処理装置2000の利用方法の例>
情報処理装置2000のユーザは、通信回線を介して情報処理装置2000へ接続することができる端末(例えば携帯端末)から情報処理装置2000へアクセスすることで、情報処理装置2000を利用する。情報処理装置2000は、例えば地方自治体の防災センターなどによって管理されるサーバ装置として実現される。
図4は、ユーザが所有する携帯端末と情報処理装置2000とが接続される様子を例示する図である。ユーザ端末60は、ユーザが所有する端末である。例えばユーザ端末60は、カーナビゲーション装置、携帯端末、又は PC などである。
ユーザ端末60は、Web ブラウザなどの汎用のアプリケーションを動作させて情報処理装置2000へアクセスしてもよいし、情報処理装置2000へアクセスするための専用のアプリケーションを動作させて情報処理装置2000へアクセスしてもよい。後者の場合、このアプリケーションを予め情報処理装置2000へインストールしておく。
なお、情報処理装置2000の利用方法は図4に示す方法に限定されない。例えば、ユーザ端末60に情報処理装置2000として動作する機能を持たせてもよい。この場合、例えば情報処理装置2000の各機能構成部を実現するためのソフトウェアモジュールを含むアプリケーションをユーザ端末60にインストールすることで、ユーザ端末60に情報処理装置2000として動作する機能を持たせる。この場合、図3における計算機1000はユーザ端末60となる。
<処理の流れ>
図5は、実施形態1の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。位置情報取得部2020は、出発予定場所20の位置情報及び避難場所30の位置情報を取得する(S102)。地図情報取得部2040は、出発予定場所20の位置情報及び避難場所30の位置情報に基づいて、地図情報を取得する(S104)。避難車両情報取得部2060は避難車両情報を取得する(S106)。渋滞予測情報生成部2080は、避難車両情報及び地図情報に基づいて渋滞予測情報を生成する(S108)。
<位置情報の取得:S102>
位置情報取得部2020は、出発予定場所20及び避難場所30の位置情報を取得する(S102)。各場所の位置情報は、その場所の位置を地図上で特定することができる任意の情報である。例えば位置情報は、その場所の住所や GPS(Global Positioning System)座標である。以下、出発予定場所20と避難場所30のそれぞれについて説明する。
<<出発予定場所20について>>
出発予定場所20は、情報処理装置2000のユーザが避難場所30への移動を開始することを予定している場所である。例えば出発予定場所20は、ユーザが現在位置している場所又はその付近である。ただし出発予定場所20は、ユーザが現在位置している場所やその付近から離れた場所でもよい。
位置情報取得部2020が出発予定場所20の位置情報を取得する方法には、様々な方法がある。例えば位置情報取得部2020は、ユーザによって手動で入力された、出発予定場所20を定める情報を取得する。例えばこの情報は、出発予定場所20の住所を示す情報である。ユーザによる入力は、例えば前述したユーザ端末60に対して行われる。ユーザによって入力された情報は、ユーザ端末60から情報処理装置2000へ送信される。これにより、位置情報取得部2020は、ユーザによって入力された情報を取得する。位置情報取得部2020は、この取得した情報を出発場所の位置情報として扱う。
また例えば、位置情報取得部2020は、ユーザ端末60によって自動的に生成されたユーザ端末60の位置情報(例えばユーザ端末60の GPS 座標)をユーザ端末60から取得し、取得したユーザ端末60の位置情報を出発予定場所20の位置情報として扱ってもよい。
<<避難場所30について>>
避難場所30は、災害発生時や災害発生が予測された時に、情報処理装置2000のユーザが避難する場所、又は避難する場所の候補である。例えば避難場所30は、地方自治体などによって指定されている避難所(例えば学校など)が設けられている場所である。例えば人々の避難先となる避難場所は、その人々の居住地に応じて地方自治体などによって予め定められている。
位置情報取得部2020が避難場所30の位置情報を取得する方法には、様々な方法がある。例えば位置情報取得部2020は、情報処理装置2000のユーザによって手動で入力された、避難場所30を定める情報を、ユーザ端末60から取得する。この情報は、例えば避難場所30の住所を示す情報である。位置情報取得部2020は、この取得した情報を避難場所30の位置情報として扱う。
ユーザによって手動で入力される情報は、避難場所30の名称であってもよい。この場合、位置情報取得部2020は、避難場所30の名称に基づいて、避難場所30の位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部2020は、避難場所30に関する情報を記憶している記憶装置にアクセスする。そして位置情報取得部2020は、この記憶装置から、ユーザによって入力された名称を持つ避難場所30の位置情報(GPS 座標や住所)を取得する。以下、避難場所30に関する情報を避難場所情報と呼び、避難場所情報を記憶している記憶装置を避難場所情報記憶部と呼ぶ。避難場所情報記憶部は、情報処理装置2000の内部に設けられていてもよいし、情報処理装置2000の外部に設けられていてもよい。避難場所情報記憶部は、例えば地方自治体などのデータベースサーバによって管理されている。
位置情報取得部2020は、避難場所30の候補をユーザへ提供し、ユーザに避難場所30を選択させてもよい。この場合、位置情報取得部2020は、例えば前述した避難場所情報記憶部から各避難場所30の名称や位置情報を取得し、その情報をユーザ端末60へ送信する。またこの場合、位置情報取得部2020は、出発予定場所20から近い避難場所30を優先してユーザへ提供することが好ましい。
図6は、避難場所30の選択画面を例示する図である。画面70は、避難場所30をユーザに選択させる画面である。避難場所候補リスト72は、出発予定場所20からの距離でソートされた複数の避難場所30を示す。ユーザは、避難場所候補リスト72から避難場所30を選択する入力(例えば避難場所候補リスト72の行をタップする入力)を行う。ここで選択できる避難場所30は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
画面70は、例えば HTML 言語を用いて定義される。位置情報取得部2020は、画面70の定義情報が含まれる HTML ファイルをユーザ端末60へ送信する。そして、この HTML ファイルがユーザ端末60の Web ブラウザエンジンによって処理されることにより、ユーザ端末60のディスプレイ装置に画面70が表示される。ユーザが避難場所30を選択すると、選択された避難場所30を示す HTML リクエストがユーザ端末60から情報処理装置2000へ送信される。この HTML リクエストを受信することにより、位置情報取得部2020は、ユーザによって選択された避難場所30を把握する。ただし、ユーザ端末60と情報処理装置2000との間で行われる通信に用いられるプロトコルは、HTML プロトコルに限定されない。
位置情報取得部2020は、渋滞予測情報の生成に利用する避難場所30を、出発予定場所20に基づいて自動的に決定してもよい。例えば位置情報取得部2020は、全ての避難場所30のうち、出発予定場所20に最も近い避難場所30を、渋滞予測情報の生成に利用する避難場所30に決定する。この場合、位置情報取得部2020は、前述した避難場所情報記憶部から、出発予定場所20に最も近い避難場所30の避難場所情報を取得する。そして位置情報取得部2020は、取得した避難場所情報に示されている避難場所30の位置情報を利用する。
ここで、渋滞予測情報の生成に利用される避難場所30は、1つでもよいし複数でもよい。後者の場合、情報処理装置2000は、1つの出発予定場所20に対応する渋滞予測情報を、複数の避難場所30それぞれについて生成する。この場合、例えばユーザは、情報処理装置2000を利用して各避難場所30への経路の混雑度合いを把握することで、避難先とする避難場所30を決定する。
複数の避難場所30を情報処理装置2000が自動的に決定する場合、例えば、渋滞予測情報の生成に利用する避難場所30の数を予め設定しておく。そして位置情報取得部2020は、出発予定場所20から近い避難場所30から順に、設定された数の避難場所30を、渋滞予測情報の生成に利用する避難場所30として決定する。そして位置情報取得部2020は、これら各避難場所30の避難場所情報を、上述した避難場所情報記憶部から取得する。ここで、渋滞予測情報の生成に利用する避難場所30の数は、位置情報取得部2020に設定されていてもよいし、位置情報取得部2020からアクセス可能な記憶装置に記憶されていてもよい。
<地図情報の取得:S104>
地図情報取得部2040は、出発予定場所20と避難場所30とを結ぶ道路を含む地図情報を取得する。地図情報取得部2040は、地図情報が記憶されている記憶装置(以下、地図情報記憶装置)にアクセスして、地図情報を取得する。地図情報記憶装置は、情報処理装置2000の内部に設けられていてもよいし、情報処理装置2000の外部に設けられていてもよい。ここで、出発予定場所20と避難場所30を結ぶ道路を含む地図情報を取得する技術には、カーナビゲーションシステムなどにおいて出発地と目的地とを結ぶ道路を含む地図情報を取得する技術を利用することができる。また地図情報には、カーナビゲーションシステムなどで利用されている既存の地図情報を利用することができる。ただし地図情報は、情報処理装置2000専用に用意されたものであってもよい。
地図情報は、例えば複数のリンクに関する情報(以下、リンク情報)を含む。リンクは、或る地点から別の地点を結ぶ道路を表す。リンク情報は、例えばリンクに対応する道路の長さ、車線数、制限速度、及びリンクの両端にあるノードを表す。ノードは、リンクの始点又は終点となる場所(例えば交差点)を表す。以下、或るリンクの起点となるノードをそのリンクの起点ノードと呼び、或るリンクの終点となるノードをそのリンクの終点ノードと呼ぶ。
図7は、複数のリンクを例示する図である。ノード40は交差点を表している。そして、各ノード40がリンク50によって接続されている。ここで、図7に示されているリンク50はいずれも、避難場所30へ近づく方向のリンク(右方向又は下方向のリンク)である。図7において、避難場所30から遠ざかる方向のリンク(左方向又は上方向のリンク)は省略されている。
出発予定場所20から避難場所30への経路は、出発予定場所20から避難場所30へ移動する際に通過するリンク50の順列によって表される。例えばこの順列は、「リンク50−1、リンク50−2、リンク50−5、リンク50−10」である。
地図情報に含まれる道路は、出発予定場所20と避難場所30とを結ぶことが可能な全ての道路であってもよいし、一部の道路であってもよい。後者の場合、例えば地図情報に含まれる道路は、出発予定場所20と避難場所30との間にある主要な道路(例えば幹線道路)である。
ノード40が交差点を表す場合、出発予定場所20と避難場所30の間にある全ての交差点それぞれをノード40として表してもよいし、一部の交差点のみをノード40として表してもよい。
<避難車両情報の取得:S106>
避難車両情報取得部2060は、複数の場所それぞれについて避難車両情報を取得する(S106)。或る場所の避難車両情報は、その場所から避難を開始する車両の数の予測を表す。避難車両情報は、予め生成されてあるものであってもよいし、渋滞予測情報を生成する際に情報処理装置2000によって生成されるものであってもよい。前者の場合、避難者車両情報は、情報処理装置2000からアクセス可能な記憶装置に記憶されている。後者の場合については、後述の実施形態で詳細に説明する。
図8は、避難車両情報によって示される情報を概念的に示す図である。図8のグラフは、或る場所から避難を開始する車両の数の時間変化を表す。x軸は、災害発生時からの経過時間を示している。y軸は、各時点において避難を開始する車両の数を、その場所から避難を開始する車両の総数に対する比率で表している。
図9は、避難車両情報をテーブル形式で例示する図である。避難車両情報400は、場所ID402、経過時間404、及び車両数406という列を有する。或る避難車両情報400の場所ID402は、その避難車両情報400に対応する場所に割り当てられたIDを示す。例えば避難車両情報400は、前述した地図情報におけるノード40ごとに生成される。この場合、場所ID402は、対応するノード40に割り当てられたIDを示す。経過時間404は、災害発生時からの経過時間、又は災害の発生が予測された時点(例えば地方自治体から避難指示が出された時点)からの経過時間を表す。車両数406は、場所ID402によって特定される場所から、経過時間404によって特定される時点において避難を開始する車両の数の割合を示している。ここで、車両数406に示される数値は、場所ID402によって特定される場所から避難を開始する車両の総数に対する比率で表されている。例えば避難車両情報400の2行目のレコードは、0001 というIDで特定される場所において、災害発生時などから1時間経過した時点で避難を開始する車両の数は、その場所から避難を開始する車両の総数の 20% であることを表している。
<<避難車両情報の生成方法の例>>
避難車両情報の生成方法は任意である。例えば避難車両情報は、正規分布やポアソン分布などの確率分布モデルを利用して生成される。確率分布を決定するためのパラメータ(正規分布における平均と分散など)は、例えば各場所の特徴に基づいて決定される。各場所の特徴とは、その場所が災害時に被害を受ける大きさ、最も近い避難場所からの距離、又はその場所に住む住民の災害に対する意識の高さなどである。住民の災害に対する意識の高さは、例えば事前に住民に対してアンケートを実施することなどによって把握することができる。また、過去の災害で大きな被害を受けた場所に住む住民は、災害に対する意識の高さが高いと考えられる。
避難を開始する車両の数がピーク(正規分布における平均など)となる時点は、例えば災害時に被害を受ける大きさが大きい場所、避難場所からの距離が遠い場所、又は災害に対する住民の意識が高い場所ほど早くなる。また例えば、避難を開始する車両の数のばらつき(正規分布における分散など)は、災害に対する住民の意識にばらつきがある場所ほど大きくなる。
避難車両情報は災害の種類ごとに用意されていてもよい。こうすることで、避難を開始する車両の数の時間遷移を、災害の種類に応じてより正確に予測することができる。例えば或る場所の避難車両情報を生成する際、その場所が災害によって受ける被害の大きさを表す情報(ハザードマップなど)を災害の種類ごとに用意する。この情報は、例えば地方自治体の防災センターなどから取得することができる。そして、例えばその場所における被害が比較的大きい災害についての避難車両情報については、避難を開始する車両の数の分布のピークが比較的早い時間(例えば災害発生時)になるように生成し、その場所における被害が比較的小さい災害についての避難車両情報については、避難を開始する車両の数の分布のピークが比較的遅い時間(例えば災害発生から3時間)になるように生成する。
<渋滞予測情報の生成:S108>
渋滞予測情報生成部2080は渋滞予測情報を生成する(S108)。そのために渋滞予測情報生成部2080は、地図情報及び避難車両情報を用いて、出発予定場所と避難場所との間にある各リンク50における車両の流れ、及び各リンク50への車両の流入をシミュレーションする。以下、このシミュレーションを交通シミュレーションと表記する。
交通シミュレーションにおいて、渋滞予測情報生成部2080は、避難車両情報を用いて、リンク50上に車両を発生させる。また渋滞予測情報生成部2080は、所定の移動モデル(車両の挙動を表すモデル)を用い、リンク50上で車両を擬似的に走行させる。ここで、「車両を模擬的に走行させる」とは、シミュレーション上の時間の経過に伴って、各車両の位置を更新したり、目的地に到達した車両をリンク50から消滅させたりすることを意味する。このように所定の移動モデルを用いて車両を擬似的に走行させる手法には、既存の交通シミュレーションで利用されている手法を利用することができる。
例えば渋滞予測情報生成部2080は、シミュレーション上の所定時間ごと(例えばシミュレーション上の1秒ごと)の各車両について、前方の車両との間隔、信号の表示、車両が走行している道路の車線数、その道路の制限速度、及びその車両の目的地などに基づき、車両の速度及び移動方向を算出する。そして渋滞予測情報生成部2080は、算出した車両の速度及び移動方向に基づいて各車両の位置を算出することで、シミュレーション上の所定時間ごとに各車両の位置を更新する。
リンク50上を走行させる車両には、避難場所へ向かう車両(以下、避難車両)のみでなく、避難場所へ向かわない車両(以下、一般車両)が含まれていてもよい。避難車両には、目的地として1つの避難場所を設定する。さらに避難車両の走行ルートには、その避難場所へのルートが設定されている。このように目的地と走行ルートを設定しておくことで、渋滞予測情報生成部2080は、車両が交差点(ノード40)からどのリンク50へ進入するか(交差点を直進するか、左折するか、又は右折するかなど)を決定することができる。
避難車両の避難場所は、例えばその避難車両が避難を開始する場所(その避難車両を発生させるノード40)に応じて設定される。例えば渋滞予測情報生成部2080は、地方自治体の防災センターなどから、地域毎の避難場所を示す情報を取得する。そして、避難車両に設定する避難場所を、その避難車両が避難を開始する地区に対応する避難場所とする。
一般車両については、避難車両と同様に目的地や走行ルートが予め設定されていてもよいし、目的地や走行ルートが設定されていなくてもよい。この場合、例えば事前に交通状況を調査することで、各交差点について、右折する車、左折する車、及び直進する車の割合を定めた統計データを用意しておく。渋滞予測情報生成部2080は、車両が交差点からどのリンク50へ進入するかを、この統計データに基づく確率で決定する。
図10は、渋滞予測情報生成部2080によって実行される交通シミュレーションの流れを例示するフローチャートである。渋滞予測情報生成部2080は、交通シミュレーションの初期設定を行う(S202)。S204からS212は、後述する条件が満たされるまで繰り返し実行されるループ処理Aである。S204を最初に実行するとき、渋滞予測情報生成部2080は、時点tに開始時点を設定する。時点tは、シミュレーション上の時点を表す。開始時点は、例えば災害が発生した時点又は災害の発生が予測された時点である。一方、S204を最初に実行する時を除き、S204において、渋滞予測情報生成部2080は、時点tに所定のインターバルiを加算する。インターバルiは、例えば1秒である。
S204において、渋滞予測情報生成部2080は、「時点tが終了時点以下である」という条件を満たしているか否かを判定する。この条件が満たされている場合、図10の処理はS206に進む。一方、この条件が満たされていない場合、つまり、終了時点までの交通シミュレーションの実行が終わった場合、渋滞予測情報生成部2080はループ処理Aを終了する。その結果、図10の処理は終了する。
渋滞予測情報生成部2080は、時点tにおける各車両の位置を更新する(S206)。これにより、時点[t−i]において各リンク50に存在していた車両の位置が、時点tにおける位置に更新される。
渋滞予測情報生成部2080は、時点[t−i]から時点tにかけて避難を開始する車両を各リンク50に発生させる(S208)。以下、時点tにおいて或るリンク50−kに発生させる車両の数を、時点tにおけるリンク50−kの発生交通量と呼ぶ。
渋滞予測情報生成部2080は、時点[t−i]から時点tにかけて目的地へ到達した車両をリンク50から消滅させる(S210)。
S212はループ処理Aの終端であるため、図10の処理はS204に進む。
<<発生交通量の算出方法>>
渋滞予測情報生成部2080は、発生交通量の算出に避難車両情報を用いる。具体的には、渋滞予測情報生成部2080は、時点tにおけるリンク50−kの発生交通量を、リンク50−kの起点ノードについて生成された、時点tについての避難車両情報を用いて算出する。例えば図9の避難車両情報400を利用する場合、時点tにおけるリンク50−kの発生交通量は、「場所ID402=リンク50−kの起点ノードのID、経過時間404=t−開始時点」に対応する避難車両情報400の車両数406を用いて算出することができる。具体的には、以下の数式(1)を用いて算出することができる。
Figure 2018005264
G[k][t] は、時点tにおけるリンク50−kの発生交通量を表す。C[k]は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する車両の総数を表す。D[k][t] は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する車両の総数のうち、時点tに避難を開始する車両の数の割合(車両数406に示される値)を表す。
ここで、避難を開始してノード40へ流入する車両には、ノード40に対応する場所に居住している住民(以下、居住者)の車両のみが含まれてもよいし、ノード40に対応する場所に一時的に滞在している人(以下、外出者)の車両がさらに含まれてもよい。なお、ノード40に対応する場所の居住者の車両の総数は、例えば、そのノード40に対応する場所の居住者の住民票のデータを利用して算出することができる。より具体的には、ノード40に対応する場所の居住者の車両の総数は、ノード40に対応する場所の居住者の総数を、車両1台当たりの乗車人数(例えば2人)で割ることによって算出することができる。なお、ノード40に対応する場所の居住者の総数は、予め渋滞予測情報生成部2080からアクセス可能な記憶装置に記憶しておくことが好ましい。車両一台当たりの乗車人数は、予め渋滞予測情報生成部2080に設定されていてもよいし、渋滞予測情報生成部2080からアクセス可能な記憶装置に記憶されていてもよい。
ここで、上述する「ノード40に対応する場所」は、例えばノード40の位置に基づいて地図上の領域を区切ることによって定まる。図11は、各ノード40に対応する領域を例示する図である。なお、図10ではリンク50の表示を省略している。図10において、ノード40−kに対応する場所は、領域42−kである。このように地図上の領域が区切られる場合、渋滞予測情報生成部2080は、領域42−kの居住者や領域42−kの外出者がノード40−kへ流入すると仮定して交通シミュレーションを行う。
ノード40に対応する場所の外出者の総数は、例えば、ノード40に対応する場所に含まれる各施設(商業施設や公園など)で事前調査を行うことで予測しておき、その予測値を渋滞予測情報生成部2080からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。例えば、ノード40に対応する場所に含まれる施設ごとに、その施設の利用者数を曜日、時間帯、天候の良し悪し、及びイベントの有無などの条件ごとに集計しておく。渋滞予測情報生成部2080は、ノード40に対応する場所に含まれる各施設の利用者数の予測値を、災害発生時の状況(曜日や時間帯など)を条件として取得し、その予測値を合算することで、ノード40に対応する場所の外出者の総数の予測値を算出することができる。そして、算出した予測値を車両一台当たりの乗車数で割ることにより、ノード40に対応する場所の外出者の車両の総数が算出される。
また渋滞予測情報生成部2080は、避難を開始してノード40−kに流入する車両の総数の把握に、領域42−kに存在する人が利用しているユーザ端末60を利用してもよい。例えば、ユーザ端末60が専用のアプリケーションを用いて情報処理装置2000を利用するように、情報処理装置2000を構成しておく。この場合、前述したように、ユーザ端末60には、情報処理装置2000を利用するための専用アプリケーションがインストールされている。図12は、専用アプリケーションを利用して情報処理装置2000と通信を行うユーザ端末60を例示する図である。アプリケーション80は、情報処理装置2000を利用するための専用アプリケーションである。
アプリケーション80には、ユーザ端末60の位置情報を自動的に情報処理装置2000へ送信する機能が備わっている。この位置情報の送信は、災害発生の有無に関わらず定期的に行われてもよいし、災害発生時や災害発生が予測された場合に行われてもよい。後者の場合、アプリケーション80は、災害の発生や災害の発生が予測されたことを表す通知を受信する機能を有する。この通知は、例えば地方自治体の防災センターから送信される通知である。また例えば、この位置情報の送信は、アプリケーション80が起動されたタイミングで実行されてもよい。
渋滞予測情報生成部2080は、各アプリケーション80からユーザ端末60の位置情報を取得することで、アプリケーション80の利用者の数の地理的な分布を把握することができる。よって、渋滞予測情報生成部2080は、ノード40に対応する場所に存在するアプリケーション80の利用者の数を把握することができる。
そして渋滞予測情報生成部2080は、ノード40に対応する場所に存在するアプリケーション80の利用者数を、アプリケーション80の普及率で割ることにより、ノード40に対応する場所に存在する人(居住者及び外出者)の数を算出する。アプリケーション80の普及率には、例えば事前の調査によって把握された値が用いられる。この値は、予め渋滞予測情報生成部2080に設定されていてもよいし、渋滞予測情報生成部2080からアクセス可能な記憶装置に記憶されていてもよい。
なお、アプリケーション80の利用者数は、外出者の総数の算出のみに用いられてもよい。この場合、アプリケーション80には、ユーザ端末60の現在位置が自宅であるか否かを判定する機能が備わっている。例えばアプリケーション80は、ユーザ端末60の現在位置を定期的に監視し、1週間当たりの滞在時間が最大となる場所を自宅と判定する。また例えば、自宅の位置はユーザによって手動で設定されてもよい。そして、アプリケーション80は、ユーザ端末60の現在位置が自宅以外の場所である場合に、情報処理装置2000へユーザ端末60の現在位置を送信する。同様に、アプリケーション80の利用者数は、居住者の総数の算出のみに利用されてもよい。
ここで、上述の説明では、避難車両情報から得られる値 D[k][t](避難車両情報400の車両数406)は、居住者と外出者で共通する値として利用されている。しかし、居住者についての避難車両情報と外出者についての避難車両情報が別個に用意されていてもよい。この場合、発生交通量は、例えば以下の数式(2)を用いて算出される。
Figure 2018005264
Cr[k] は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する居住者の車両の総数を表す。Dr[k][t] は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する居住者の車両の総数のうち、時点tに避難を開始する車両の数の割合(居住者に関する避難車両情報400の車両数406に示される値)を表す。Co[k] は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する外出者の車両の総数を表す。Do[k][t] は、避難を開始してリンク50−kの起点ノードへ流入する外出者の車両の総数のうち、時点tに避難を開始する車両の数の割合(外出者に関する避難車両情報400の車両数406に示される値)を表す。
<<車両数の補正>>
渋滞予測情報生成部2080は、リンク50に対応する実際の道路において実測された車両の数に基づいて、現在又は過去の時点における交通シミュレーション上の車両の数を補正してもよい。ここで、道路上の車両の数の実測には、車両センサを用いた車両数のカウントなど、既存の技術を利用することができる。また、渋滞予測情報生成部2080が車両センサなどから情報を取得する手法にも、既存の技術を利用することができる。
例えば渋滞予測情報生成部2080は、リンク50−kの起点ノードからリンク50−kに流入する車両の数を補正する。ここで、時点tにおいてリンク50−kの起点ノードからリンク50−kへ流入する車両の数を、起点交通量と呼ぶ。時点tにおけるリンク50−kの起点交通量は、時点tにおけるリンク50−kの発生交通量と、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量の和となる。ここで、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量とは、時点[t−i]から時点tにかけて、リンク50−k以外のリンク50からリンク50−kへ流入する車両の数である。起点交通量は、例えば以下の数式(3)で表される。
Figure 2018005264
S[k][t] は、時点tにおけるリンク50−kの起点交通量を表す。P[k][t] は、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量を表す。
車両数の補正を行う場合、渋滞予測情報生成部2080は、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量を、2通りの方法で算出する。第1の方法では、渋滞予測情報生成部2080は、S206において車両の位置を更新することでリンク50−k以外のリンク50からリンク50−kへ移動した車両の数を算出し、この算出された値を時点tにおけるリンク50−kの通過交通量とする。この第1の方法で得られる通過交通量を、推定通過交通量と呼ぶ。
第2の方法では、渋滞予測情報生成部2080は、実際の道路上で実測された車両の数を用いて、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量を算出する。具体的には、渋滞予測情報生成部2080は、時点[t−1]から時点tにかけて、リンク50−kの起点ノードと接続されている各リンク50の終端においてカウントされた車両の総数を取得し、取得した車両の総数に基づいて、時点tにおけるリンク50−kの通過交通量を算出する。第2の方法で得られる通過交通量を、実測通過交通量と呼ぶ。
例えば渋滞予測情報生成部2080は、取得した車両の総数に所定の係数をかけた値を、時点tにおけるリンク50−kの実測通過交通量とする。この所定の係数は、リンク50−kの起点ノードに接続されているリンク50から流出する車両の総数のうち、リンク50−kに流入する車両の数の割合を表す。この所定の係数は、リンク50−kの起点ノードに対応する交差点の交通状況を事前に調査して定めておく。
渋滞予測情報生成部2080は、実測通過交通量と推定通過交通量の差分に基づいて、時点tにおけるリンク50−k上の車両の数を増減させる。この車両の数の増減は、例えば図10のS210とS212の間で実行される。
例えば、実測通過交通量との推定通過交通量との差分がプラスの値+d(dは正の整数)である場合、渋滞予測情報生成部2080は、+d台の車両をリンク50−kに発生させる。一方、実測通過交通量との推定通過交通量との差分がマイナスの値−dである場合、渋滞予測情報生成部2080は、d台の車両をリンク50−kから消滅させる。
ここで、リンク50から消滅させる車両を決定する方法は任意である。例えば渋滞予測情報生成部2080は、リンク50−k上の車両からランダムにd台の車両を選択し、その選択した車両を消滅させる。ただし渋滞予測情報生成部2080は、消滅させる車両の目的地に偏りがないようにすることが好ましい。例えば、時点[t−1]から時点tにかけてリンク50−kへ流入した車両の中に、A避難所を目的地とする車両と、B避難所を目的地とする車両の双方が含まれていたとする。この場合、渋滞予測情報生成部2080は、消滅させる車両の中に含まれる、A避難所を目的地とする車両とB避難所を目的地とする車両の数を同数にすることが好適である。
<<初期設定について:S202>>
渋滞予測情報生成部2080は、交通シミュレーションの開始に先立ち、交通シミュレーションの初期設定を行う。初期設定には、初期状態におけるリンク50上の車両の配置を決定する処理が含まれる。渋滞予測情報生成部2080は、例えばリンク50上に存在する車両の数を0台とする。つまり初期状態では、リンク50上に車両を配置させない。また例えば、リンク50に対応する道路において車両の数の監視が行われている場合、渋滞予測情報生成部2080は、開始時点以前の直近の時点で実測されたその道路上の車両の数に基づいて、そのリンク50に車両を配置してもよい。
<<交通シミュレーションを開始するタイミングについて>>
渋滞予測情報生成部2080が上述した交通シミュレーションを開始するタイミングは様々である。例えば渋滞予測情報生成部2080は、災害が発生したタイミング又は災害の発生が予測されたタイミングで、交通シミュレーションを実行する。より具体的には、渋滞予測情報生成部2080は、地方自治体の防災センターなどから災害発生の通知又は災害の発生が予測されたことの通知を受信したタイミングで、交通シミュレーションを開始する。この場合、交通シミュレーションの終了時点には、開始時点から所定時間経過後(例えば開始時点から5時間後など)を設定する。このように、予め所定時間後までについての交通シミュレーションを実行しておくことで、ユーザ端末60からリクエストを受信した場合に、渋滞予測情報を短時間で提供することが可能となる。
ただし情報処理装置2000は、災害発生後又は災害の発生が予測された後に初めてユーザ端末60からリクエストを受信したタイミングで、交通シミュレーションを開始してもよい。この場合、少なくとも1つのユーザ端末60から情報処理装置2000へリクエストが送信されない限りは、情報処理装置2000による交通シミュレーションが実行されない。
なお渋滞予測情報生成部2080は、交通シミュレーションを実行した後に、任意のタイミングで再度交通シミュレーションを実行し直してもよい。例えば渋滞予測情報生成部2080は、災害発生の通知を受信したタイミングで最初の交通シミュレーションを実行した後、1時間おきに交通シミュレーションを実行する。ここで、2度目の交通シミュレーションを実行する際には、渋滞予測情報生成部2080は、その2度目の交通シミュレーションの実行を開始するまでの間に実測されたデータを交通シミュレーションに適用する。例えばこのデータは、各道路で実測された車両の数や、実際に避難を開始した車両の数などである。このような実測値を反映させて交通シミュレーションを再度実行することで、交通シミュレーションの精度を高めることができる。
なお、或る時点において交通シミュレーションを再度実行するか否かは、過去に実行した交通シミュレーションにおいてその時点について予測された各リンク50における交通量と、その時点において実際に観測された交通量との差異が大きい場合にのみ行われてもよい。
<<渋滞予測情報の生成>>
渋滞予測情報生成部2080は、出発予定時点についての渋滞予測情報を生成する。出発予定時点は、情報処理装置2000のユーザが避難を開始する予定の時点である。出発予定時点の詳細については後述する。
渋滞予測情報は、出発予定時点における各リンク50の混雑度合いを表す。以下、出発予定時点をtsと表記する。出発予定時点tsにおけるリンク50−kの混雑度合いは、例えば、出発予定時点tsにおいてリンク50−kに存在する車両の数を用いて表すことができる。以下、或る時点においてリンク50に存在する車両の数を、その時点におけるリンク50の推定交通量と呼ぶ。
出発予定時点tsにおけるリンク50−kの混雑度合いは、例えば出発予定時点tsにおけるリンク50−kの推定交通量 L[k][ts] をリンク50−kの容量で割った値で表される。リンク50の容量は、リンク50上に存在することができる車両の数である。例えばリンク50の容量は、リンク50に対応する道路の長さ及びリンク50に対応する道路の車線数に基づいて定まる。リンク50に対応する道路の長さ及びリンク50に対応する道路の車線数は、地図情報に示されている。
図13は、リンク50の混雑度合いを示す渋滞予測情報をテーブル形式で例示する図である。渋滞予測情報500は、リンクID502及び混雑度504という列を有する。リンクID502は、リンク50のIDを示す。混雑度504は、リンク50の混雑度を表す。なお、混雑度504に示されている混雑度は、前述した、出発時点tsにおけるリンク50−kの推定交通量 L[k][ts] をリンク50の容量で割った値である。
図14は、出発予定時点における各リンク50の混雑度合いのグラフィカルな表示を例示する図である。混雑度合いが大きいリンク50は、斜線で塗られている。混雑度合いが中程度であるリンク50は、ドット柄で塗られている。混雑度合いが小さいリンク50には、何も塗られていない。なお、各リンク50の混雑度合いに基づいてこのようなグラフィカル表示を生成する技術には、カーナビゲーションシステムなどで利用されている、混雑度合いに応じて道路の色を塗り分ける技術などを用いることができる。
リンク50−kの混雑度合いを表す方法は、上述の方法に限定されない。例えば、出発予定時点tsにおけるリンク50−kの混雑度合いは、出発予定時点tsにおけるリンク50−kの渋滞長(リンク50−kで発生している渋滞の長さ)で表されてもよい。リンク50−kにおける渋滞長の算出には、既存の手法を利用することができる。
<<避難車両の避難場所について>>
避難車両に設定する避難場所には複数のパターンがあってもよい。例えば渋滞予測情報生成部2080は、外出者の避難車両の避難場所を変え、様々なパターンで交通シミュレーションを行ってもよい。例えば、地区AからEという複数の地区それぞれから外出者が避難を開始するとする。また、避難場所として避難場所1及び2があるとする。この場合に渋滞予測情報生成部2080は、例えば、「地区A及び地区Bにいる外出者は避難場所1に避難し、それ以外の地区にいる外出者は避難場所2に避難する」というパターンと、「地区A、地区B、及び地区Cにいる外出者は避難場所1に避難し、それ以外の地区にいる外出者は避難場所2に避難する」というパターンのそれぞれについて交通シミュレーションを行う。そして渋滞予測情報生成部2080は、上記複数のパターンの中から最適パターンを決定する。
理想的なパターンは、いずれの避難場所への経路においても交通渋滞が発生せず、なおかつ全ての住民が避難場所に避難できるパターンである。ただし、このような理想的なパターンが存在しない場合、例えば以下のような基準で最適パターンを決定する。
例えば、最適パターンの決定基準は、開始時点から所定時間内に避難所へ到達できる車
両の数である。この基準を利用する場合、渋滞予測情報生成部2080は、各パターンについて交通シミュレーションを行い、各パターンについて、所定時間内に避難所へ到達できる車両の数を算出する。そして渋滞予測情報生成部2080は、所定時間内に避難所へ到達できる車両の数が最大となるパターンを最適パターンに決定する。
また例えば、最適パターンの決定基準は、開始時点から所定時間後までに避難所へ到達した各車両の平均走行速度である。この基準を利用する場合、例えば渋滞予測情報生成部2080は、各パターンについて交通シミュレーションを行い、各パターンについて、所定時間後までに避難所へ到達した各車両の平均走行速度のx%値(例えば10%値)を算出する。そして渋滞予測情報生成部2080は、算出した値が最大となるパターンを最適パターンに決定する。
また例えば、最適パターンの決定基準は、開始時点から所定時間後までの間における、走行中の各車両の平均走行速度である。この基準を利用する場合、渋滞予測情報生成部2080は、各パターンについて交通シミュレーションを行い、各パターンについて、開始時点から所定時間後までの間における、走行中の各車両の平均走行速度のx%値(例えば10%値)を算出する。そして渋滞予測情報生成部2080は、算出した値が最大となるパターンを最適パターンに決定する。
なお、上述の方法により最適なパターン(避難車両の出発場所と避難場所との組み合わせ)が決定された場合、情報処理装置2000は、その最適パターンに基づいてユーザの避難場所を変更してもよい。例えば、ユーザが外出先(自宅以外の場所)から情報処理装置2000を利用しており、なおかつユーザの避難場所が情報処理装置2000によって決定された上で交通シミュレーションが行われたとする。この場合、情報処理装置2000は、ユーザの避難場所を、上記最適なパターンにおいてそのユーザの現在位置が含まれる地区に対応づけられた避難場所に変更する。そして情報処理装置2000は、この変更後の避難場所を対象として再度交通シミュレーションを実行して、渋滞予測情報の生成を行う。こうすることで、外出先から情報処理装置2000を利用するユーザを最適なパターンに応じた場所へ避難させ、交通渋滞の軽減などを図ることができる。
<渋滞予測情報の提供>
情報処理装置2000は、生成した渋滞予測情報をユーザ端末60に提供する。ユーザ端末60のユーザは、提供された渋滞予測情報を用いることで、避難場所へ向かう道路の混雑度合いを知ることができる。
生成した情報をユーザ端末60へ提供する機能構成部を出力部と呼ぶ。図15は、出力部2090を有する実施形態1の情報処理装置2000を例示するブロック図である。
ユーザ端末60は、例えば図14に示すように、渋滞予測情報をグラフィカルに表示する。このようなグラフィカル表示の生成は、情報処理装置2000によって行われてもよいし、ユーザ端末60によって行われてもよい。前者の場合、例えば出力部2090が、グラフィカル表示を画像データとして生成し、この画像データを渋滞予測情報としてユーザ端末60へ提供する。ユーザ端末60は、取得した画像データをディスプレイ装置に表示させる。
ユーザ端末60が上記グラフィカル表示を生成する場合、出力部2090は、ユーザ端末60にインストールされているアプリケーション80に対して、例えば図13に示すテーブル形式の渋滞予測情報を出力する。そして、アプリケーション80は、取得した渋滞予測情報を用いてグラフィカル表示の生成を行い、そのグラフィカル表示をディスプレイ装置に表示させる。
<出発予定時点について>
渋滞予測情報生成部2080は、或る1つの出発予定時点について渋滞予測情報を生成してもよいし、複数の出発予定時点それぞれについて複数の渋滞予測情報を生成してもよい。前者の場合、例えば渋滞予測情報生成部2080は、現在時点を出発予定時点とする。また例えば、渋滞予測情報生成部2080は、ユーザ端末60から出発予定時点の指定を受け付けてもよい。この場合、情報処理装置2000は、出発予定時点を取得する出発予定時点取得部を有する。図16は、出発予定時点取得部を有する情報処理装置2000を例示するブロック図である。
複数の時点について渋滞予測情報を生成する場合、例えば渋滞予測情報生成部2080は、現在時点から所定時間ごと(例えば1時間ごと)の複数の時点それぞれを出発予定時点として、渋滞予測情報を生成する。また渋滞予測情報生成部2080は、ユーザ端末60から指定された時点から所定時点ごとの複数の時点それぞれを出発予定時点としてもよい。ここで、渋滞予測情報生成部2080が生成する渋滞予測情報の数は、予め定められていてもよいし、ユーザ端末60を用いてユーザによって指定されてもよい。また、上記所定時間も同様に、予め定められていてもよいし、ユーザ端末60を用いてユーザによって指定されてもよい。さらに渋滞予測情報生成部2080は、複数の出発予定時点の指定をユーザ端末60から受け付けてもよい。
図17は、ユーザ端末60の画面遷移を例示する図である。図17(a)は、ユーザから出発予定時点の指定を受け付ける画面を例示する図である。図17(b)は、ユーザ端末60において、渋滞予測情報がグラフィカルに表示される様子を例示する図である。
ユーザが出発予定時間を入力して実行ボタン62を押すと、ユーザ端末60から情報処理装置2000へ出発予定時間が送信される。この出発予定時間を取得した情報処理装置2000は、渋滞予測情報を生成して、ユーザ端末60へ送信する。ユーザ端末60は、取得した渋滞予測情報をディスプレイ装置に表示させる(図17(b)参照)。
<情報処理装置2000が渋滞予測情報の生成を行うタイミング>
情報処理装置2000は、ユーザ端末60からリクエストを受信したタイミングで渋滞予測情報を生成してもよいし、自動的に渋滞予測情報を生成してもよい。ユーザ端末60からのリクエストの送信は、ユーザによって手動で行われてもよいし、ユーザ端末60によって自動で行われてもよい。ユーザ端末60による自動的なリクエストの送信は、前述したアプリケーション80によって実行される。アプリケーション80は、例えば災害発生の通知又は災害の発生が予測されたことの通知をユーザ端末60が受信したことに応じて、情報処理装置2000へリクエストを送信する。ここで、各ユーザ端末60のアプリケーション80は、上記通知を受信してからある程度の時間(例えば乱数を用いて算出される時間)が経過した後にリクエストを送信してもよい。こうすることで、複数のユーザ端末60から情報処理装置2000へ対するリクエストが短い時間に集中することを避けることができる。
情報処理装置2000が自動的に渋滞予測情報を生成する場合、例えばユーザ端末60のユーザは、予め情報処理装置2000へアクセスして、情報処理装置2000の利用登録をしておく。利用登録の際、ユーザは、出発予定場所や出発予定時点を登録しておく。そして情報処理装置2000は、災害発生の通知又は災害の発生が予測されたことの通知を受信したことに応じて、利用登録されている各ユーザ端末60について渋滞予測情報を生成して、生成した渋滞予測情報を各ユーザ端末60へ提供する。
このような事前の利用登録によれば、災害発生時又は災害の発生が予測された時に、ユーザ端末60が自動的に渋滞予測情報を取得することができる。よって、災害発生時などにユーザが情報処理装置2000へアクセスして情報の入力などを行う手間が省け、ユーザはスムーズに避難を行うことができるようになる。なおこの際、渋滞予測情報は、複数の出発予定時点(災害発生から0時間後、1時間後、及び2時間後など)それぞれについて生成されることが好ましい。
[実施形態2]
図18は、実施形態2の情報処理装置2000を例示する図である。下記で説明する点を除き、実施形態2の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
災害情報取得部2100は、災害に関する情報(以下、災害情報)を取得する。災害情報には、発生した災害若しくは発生が予測された災害に関する情報や、災害に対する被害の大きさの予測を示す情報(ハザードマップなど)が含まれる。災害情報は、避難車両情報の生成や渋滞予測情報の生成に利用される。
<災害情報について>
災害情報にはいくつかの利用方法がある。例えば災害情報は、道路の状況(通行規制など)を把握するために利用される。また例えば、災害情報は、避難車両情報の生成に利用される。
災害情報が示すべき情報は、災害情報の利用方法に応じて異なる。以下、上記2つの利用方法を例に、災害情報が示すべき情報について説明する。
<<道路状況の把握に利用される災害情報>>
道路状況の把握に利用される災害情報は、例えば、出発予定場所と避難場所とを結ぶ道路における通行規制の情報を示す。図19は、通行規制の情報を示す災害情報をテーブル形式で例示する図である。図19に示されるテーブルを、災害情報200と呼ぶ。災害情報200は、種類202、道路名204、起点206、及び終点208という列を有する。種類202は、通行規制の種類を表す。道路名204は、通行規制の対象となっている道路の名称を表す。起点206及び終点208はそれぞれ、通行規制の対象となっている場所の起点と終点を表す。例えば図19の1行目のレコードは、「国道X号線のA交差点からB交差点までの区間が通行止めになっている」という情報を表す。
なお通行規制には、車線運用の変更が含まれてもよい。車線運用の変更には、例えば、上り車線を下り車線に変更すること、Uターン可能な車線をUターン禁止の車線に変更することなどが含まれる。
また例えば、道路状況の把握に利用される災害情報は、道路状況の推測に利用できる情報であってもよい。具体的には、この場合の災害情報には、発生した災害又は発生が予測された災害の規模などが示されている。図20は、道路状況の推測に利用できる災害情報をテーブル形式で例示する図である。図20に示されるテーブルを、災害情報300と呼ぶ。災害情報300は、種類302、規模304、発生時刻306、及び発生場所308という列を有する。
種類302は、災害の種類を表す。災害の種類は、例えば地震、台風、土砂災害、大雨、強風、又は津波などである。規模304は、災害の規模を表す。例えば、地震の規模は震度を表し、台風の規模は台風の大きさや強さを表し、土砂災害の規模は土砂災害の範囲を表し、大雨の規模は降雨量を表し、強風の規模は風速を表し、津波の規模は津波の高さや到達範囲を表す。発生時刻306は、災害が発生した時刻、又は災害の予想発生時刻を表す。発生場所308は、災害が発生した場所、又は災害の予想発生場所を表す。例として、図20の災害情報300は、地震に関する災害情報を示している。
なお、災害には、上述した種々の自然災害だけでなく、人為的な災害が含まれてもよい。人為的な災害には、例えば火災、爆発事故、化学物質汚染、原子力事故、又はテロなどが含まれる。
道路状況の推測に利用される情報には、上述した災害の規模などを示す情報に加え、ハザードマップなど、災害に対する被害の大きさの予測を示す情報が含まれてもよい。
<<避難車両情報の生成に利用される災害情報>>
各場所において避難を開始する車両の数の時間変化は、災害が発生した場所や災害の種類などによって異なると考えられる。そこで、避難車両情報の生成に利用される災害情報は、災害が発生した場所や災害の種類などを示す。この災害情報は、例えば前述した災害情報300である。
<災害情報の取得方法>
前述した各種の災害情報は、例えば国や地方自治体によって提供される。より具体的には、例えば通行規制に関する情報は、国や地方自治体によって管理される交通管制システムによって提供される。また例えば、災害の規模などを表す情報や、災害に対する被害の大きさを予測する情報は、地方自治体の防災センターが管理する防災システムなどによって提供される。そこで、例えば災害情報取得部2100は、これらのシステムによって提供される災害情報を取得する。なお、災害情報取得部2100は、これらのシステムによって提供される情報を適宜加工することで、前述した種々の災害情報を生成してもよい。
<災害情報を利用した避難車両情報の生成>
災害情報を利用して避難車両情報を生成する場合、情報処理装置2000は避難車両情報を生成する機能構成部を有する。図21は、災害情報を利用して避難車両情報を生成する機能を有する実施形態2の情報処理装置2000を例示するブロック図である。図21の情報処理装置2000は、避難車両情報生成部2120を有する。避難車両情報生成部2120は、災害情報を利用して避難車両情報を生成する。避難車両情報取得部2060は、避難車両情報生成部2120によって生成された避難車両情報を取得する。
避難車両情報生成部2120は、例えば正規分布などの確率分布モデルを利用して、避難車両情報を生成する。ここで、避難車両情報の生成に利用する確率分布モデルは予め定められているものとする。避難車両情報生成部2120は、災害情報を用いて、確率分布を決定するためのパラメータを決定する。具体的には、避難車両情報生成部2120は、避難車両情報の生成対象である場所が、災害情報に示される災害によって受ける被害の程度を算出する。例えばこの被害の程度は、ハザードマップなどに示されている危険度である。そして、渋滞予測情報生成部2080は、災害情報に示される災害によって受ける被害の程度が大きいほど分布のピークが早い時間になるように、確率分布のパラメータを決定する。そして、決定した確率分布を表す避難場所情報を生成する。
<災害情報を利用した渋滞予測情報の生成>
渋滞予測情報生成部2080は、渋滞予測情報の生成に、避難車両情報生成部2120によって生成された避難車両情報を用いる。また渋滞予測情報生成部2080は、地図情報に示されるリンク50に、取得した通行規制に関する情報を適用する。例えば、或る区間が通行止めになっていることを示す災害情報を取得した場合、渋滞予測情報生成部2080は、その区間に対応する1つ又は複数のリンク50を、出発予定場所20と避難場所30とを結ぶリンク50から除外して、交通シミュレーションを実行する。また例えば、或る区間の車線数が減少していることを示す災害情報を取得した場合、渋滞予測情報生成部2080は、その区間に対応する1つ又は複数のリンク50に含まれる車線数を減少させて交通シミュレーションを行う。さらに渋滞予測情報生成部2080は、その区間に対応する1つ又は複数のリンク50の容量を減少後の車線数を用いて算出し、その値を用いて各リンク50の混雑度合いを算出する。
渋滞予測情報生成部2080は、地図情報に示される各リンク50に通行規制に関する情報を適用した後、避難車両情報生成部2120によって生成された避難車両情報を用い、実施形態1の渋滞予測情報生成部2080と同様の方法で、渋滞予測情報を生成する。こうすることで、災害情報を考慮した渋滞予測情報が生成される。ただし、渋滞予測情報生成部2080は、避難車両情報生成部2120によって生成された避難車両情報の利用、及び地図情報に対する通行規制の情報の適用のいずれか一方のみを行ってもよい。
渋滞予測情報生成部2080によって生成された渋滞予測情報は、例えば出力部2090によって出力される。
なお、渋滞予測情報生成部2080は、前述した道路状況の推測に利用できる災害情報を利用して通行規制の情報を生成し、その通行規制の情報をリンク50に適用してもよい。例えば、渋滞予測情報生成部2080は、災害情報によって示されている災害によって大きな被害を受ける道路に対応するリンク50を通行止めとして扱う。
<ハードウエア構成>
実施形態2の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、災害情報を利用して渋滞予測情報が生成される。こうすることで、災害に関する情報を考慮して渋滞予測情報が生成されるため、出発予定場所から避難場所への経路の混雑度合いをより正確に予測することができる。
[実施形態3]
図22は、実施形態3の情報処理装置2000を例示するブロック図である。以下で説明する点を除き、実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態1又は実施形態2の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態3の情報処理装置2000は、予測所要時間算出部2140を有する。予測所要時間算出部2140は、渋滞予測情報に対応する避難経路について、その避難経路を通って出発予定場所から避難場所へ到達するために要する時間の予測値(以下、予測所要時間)を算出する。渋滞予測情報に対応する避難経路とは、渋滞予測情報における出発予定場所と避難場所とを結ぶ経路のうちの1つである。避難経路の決定方法は後述する。
出発予定場所と避難場所とを結ぶ各リンク50の混雑度合いに基づいて予測所要時間を算出する方法には、カーナビゲーションシステムなどで利用されている「出発地と目的地とを結ぶ道路の混雑度合いに基づいて、出発地から目的地へ到達するために要する所要時間を算出する」という技術を利用することができる。例えば渋滞予測情報生成部2080は、次の方法で予測所要時間を算出する。
まず渋滞予測情報生成部2080は、渋滞予測情報に示される情報(出発予定場所と避難場所とを結ぶ各リンク50の混雑度合い)、各リンク50によって表される道路の長さ、及び各リンク50によって表される道路の制限速度に基づいて、各リンク50を通過するために要する所要時間を算出する。渋滞予測情報生成部2080は、所要時間の合計が最小になるように、出発予定場所と避難場所とを結ぶリンク50の順列を決定する。この決定は、例えば最短経路問題を解くアルゴリズム(ダイクストラ法など)を利用することで行うことができる。そして渋滞予測情報生成部2080は、決定した順列で表される経路を避難経路として決定する。さらに渋滞予測情報生成部2080は、その避難経路を構成する各リンク50を通過するために要する所要時間の合計を予測所要時間とする。
<避難経路及び予測所要時間の出力>
情報処理装置2000は、出発予定場所から避難場所への経路である避難経路と、その避難経路について算出した予測所要時間との組み合わせを、情報処理装置2000のユーザへ出力する。この出力は、出力部2090によって行われる。図23は、出力部2090によって出力される情報がユーザ端末60によって表示される様子を例示する図である。図17(b)と同様に、図23のリンク50には、混雑度合いを表す色が付されている。これに加え、図23では、避難経路が矢印で示されている。また、避難経路に含まれないリンク50は、点線で示されている。さらに、この避難経路を利用する場合の予測所要時間が28分であることが表示されている。
図23の表示を見たユーザは、避難場所へ移動するための好適な経路を把握することができる。さらにユーザは、その好適な経路を通って避難場所まで移動するために要する予測時間を把握することができる。
なお、図23に示されているグラフィカルな表示を生成する方法は、実施形態1において予測所要時間のグラフィカルな表示を生成する方法と同様である。
<ハードウエア構成例>
実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、前述したストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムがさらに含まれる。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、渋滞予測情報に基づいて、出発予定場所から避難場所への移動に要する時間の予測値(予測所要時間)が算出される。またその際、予測所要時間に基づいて、出発予定場所から避難場所への好適な経路が決定される。そして、予測所要時間の算出や好適な経路の決定に利用される渋滞予測情報は、避難を開始する人の車両が道路へ流入することを考慮して生成されている。よって、情報処理装置2000のユーザは、避難場所へどのように移動することが好適であるかや、避難場所への移動にどの程度の時間を要するかなどを、正確に把握することができる。
[実施形態4]
図24は、実施形態4の情報処理装置2000を例示するブロック図である。下記で説明する点を除き、実施形態4の情報処理装置2000は、実施形態3の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態4の情報処理装置2000は、要望情報取得部2180、避難場所情報取得部2200、及び避難場所情報決定部2220を有する。要望情報取得部2180は要望情報を取得する。要望情報は、情報処理装置2000のユーザの要望を示す。この要望は、避難場所に関する要望である。ユーザの要望についての説明は後述する。
避難場所情報取得部2200は、複数の避難場所それぞれについて、避難場所情報を取得する。避難場所情報は、避難場所の属性を示す。避難場所の属性についての説明は後述する。
実施形態4の情報処理装置2000では、上記複数の避難場所それぞれについて予測所要時間が算出される。そのため地図情報には、出発予定場所と各避難場所とを結ぶ道路についての情報が含まれる。また渋滞予測情報生成部2080は、各避難場所について渋滞予測情報を生成する。そして、予測所要時間算出部2140は、各避難場所について予測所要時間を算出する。
避難場所情報決定部2220は、各避難場所への避難経路についての予測所要時間、避難場所情報、及び要望情報に基づいて、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。
<処理の流れ>
図25は、実施形態4の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。要望情報取得部2180は要望情報を取得する(S502)。避難場所情報取得部2200は、複数の避難場所それぞれについて、避難場所情報を取得する(S504)。渋滞予測情報生成部2080は、複数の避難場所それぞれについて渋滞予測情報を生成する(S506)。渋滞予測情報の生成方法は、前述した通りである。予測所要時間算出部2140は、複数の避難場所それぞれについて、予測所要時間を算出する(S508)。予測所要時間の算出方法は、前述した通りである。避難場所情報決定部2220は、各避難場所への経路についての予測所要時間、避難場所情報、及び要望情報に基づいて、ユーザに提供する避難場所情報を決定する(S510)。
<要望情報の取得:S502>
要望情報によって示されるユーザの要望は、避難者の人数(例えば、ユーザを含めた家族の人数)、妊娠している人の有無、乳幼児の有無やその人数、高齢者の有無やその人数、又はペットの有無やその数、物資(食料、飲料、及び生活用品など)の量、医療の提供状況、ライフライン(電気、ガス、水道、又は電話など)の状況、及び外国語対応の可否などが含まれる。なお、外国語対応が可能とは、外国語で会話をできるスタッフがいたり、外国語の案内表示が設けられていたりすることを表す。
図26は、要望情報を入力する画面を例示する図である。画面90は、要望情報を入力するための画面である。画面90は、ユーザ端末60に表示される。要望情報600はユーザの要望の一覧を表すものであり、項目602、要望604、及び優先度606という列を有する。項目602は、要望の種類を表す。要望604は、項目602に示される項目についてのユーザの要望である。ユーザが必要であると考える項目を選択すると、その項目の要望604に「要」というマークが表示される。また、避難者の人数や妊婦などの項目については、ユーザが人数を入力する。また外国語対応については、対応が必要な言語を入力する。優先度606は、項目602の優先度を表す。優先度606は、優先度を3段階のランクで示しており、チェックマークの数が多い項目ほど優先度が高いことを示す。優先度の利用方法については後述する。
要望情報取得部2180が要望情報を取得する方法は様々である。例えば要望情報取得部2180は、ユーザ端末60から要望情報を取得する。ユーザは、情報処理装置2000を利用する際にユーザ端末60へ要望情報を入力してもよいし、予めユーザ端末60に要望情報を入力しておいてもよい。後者の場合、例えば要望情報をユーザ端末60に記憶しておき、ユーザ端末60上で動作するアプリケーション80が、災害が発生したことの通知又は災害の発生が予測されたことの通知を受信したことに応じて、要望情報を情報処理装置2000へ送信する。また例えば、前述したように予め情報処理装置2000の利用登録をしておく際に、要望情報を登録しておいてもよい。
<避難場所情報の取得:S504>
本実施形態の避難場所情報は、避難場所の名称や位置情報に加え、避難場所の決定に利用できる情報を含む。例えば避難場所情報には、受け入れ可能な避難者の人数、現在の避難者の数、妊娠している人を受け入れることができるかどうか、乳幼児を受け入れることができるかどうか及び受け入れ可能な乳幼児の人数、高齢者を受け入れることができるかどうか及び受け入れ可能な高齢者の人数、ペットを受け入れることができるかどうか及び受け入れ可能なペットの数、物資の量、医療の提供状況、ライフラインの状況、並びに外国語対応の可否などに関する情報が含まれる。
避難場所情報は、例えば地方自治体などによって提供される情報であり、前述した避難場所情報記憶部に記憶されている。避難場所情報取得部2200は、避難場所情報記憶部にアクセスすることで、避難場所情報を取得する。
<提供する避難場所情報の決定:S510>
避難場所情報決定部2220は、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。ユーザにとって好適な避難場所は、ユーザにとって必要な環境が揃っている避難場所である。そこで避難場所情報決定部2220は、各避難場所が要望情報に示されるユーザの要望に合致するか否かに応じて、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。具体的には、避難場所情報決定部2220は、避難場所に示される種々の属性が、要望情報の要望に合致するか否かのマッチングを行う。例えば、或る避難場所の受け入れ可能人数が要望情報に示される避難者の人数よりも多い場合、この避難場所は、避難者の人数に関するユーザの要望と合致する。一方、或る避難場所でペットの受け入れができず、ユーザがペットの受け入れを要望している場合、この避難所はペットの受け入れに関してこのユーザの要望と合致しない。
避難場所情報決定部2220は、上記のマッチングによって、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。以下、その決定方法をいくつか例示する。
<<決定方法1>>
避難場所情報決定部2220は、ユーザの全ての要望に合致する避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報に決定する。ここで、ユーザの全ての要望に合致する避難場所が複数ある場合、避難場所情報決定部2220は、予定所要時間が短い避難場所の優先順位を高くする。そして、例えば避難場所情報決定部2220は、優先順位が最も高い避難場所(ユーザの要望を全て満たす避難場所の中で、予定所要時間が最も短い避難場所)に関する避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。また例えば、避難場所情報決定部2220は、優先順位が所定の順位以上である全ての避難場所それぞれの避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。
<<決定方法2>>
避難場所情報決定部2220は、上述したユーザの要望との合致度合いに応じて、避難場所にポイントを付与する。そして避難場所情報決定部2220は、そのポイントの大きさに応じて、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。
例えば避難場所情報決定部2220は、避難場所情報に示される各属性について、ユーザの要望と合致する(ユーザの要望を満たす)場合には所定のプラスのポイントを与え、ユーザの要望と合致しない(ユーザの要望を満たさない)場合には所定のマイナスのポイントを与える。そして避難場所情報決定部2220は、これらのポイントを合算することで、避難場所のポイントを算出する。
避難場所情報決定部2220は、上記ポイントに基づいて、ユーザに提供する避難者情報を決定する。例えば避難場所情報決定部2220は、上記ポイントが最も大きい避難者情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。また例えば、避難場所情報決定部2220は、上記ポイントが大きい順に避難場所情報をソートした際に所定の順位以上となる各避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。
ここで、要望情報に示される要望には、優先度が指定されていてもよい。この優先度は、例えば図26の優先度606に示されている。優先度が指定される場合、避難場所情報決定部2220は、例えば避難場所情報の各属性について算出する上記ポイントに、優先度に応じた係数を乗算する。こうすることで、指定された優先度を加味して避難場所情報のポイントが算出される。なお、優先度の指定は、例えば要望情報の入力の際、要望と併せてユーザによって入力される。
<<決定方法3>>
避難場所情報決定部2220は、ユーザの要望に応じて算出した上記ポイント、及び予定所要時間に応じて、ユーザに提供する避難場所情報を決定する。例えば避難場所情報決定部2220は、予定所要時間が所定の時間以内であり、なおかつポイントが所定の値以上である避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。
また例えば、避難場所情報決定部2220は、予定所要時間が所定の時間以内である避難場所情報を抽出し、抽出した避難場所情報をポイントの高い順にソートする。そして避難場所情報決定部2220は、ソートした避難場所情報のうち、順位が所定の値以上である避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。
また例えば、避難場所情報決定部2220は、ポイントが所定の値以上である避難場所情報を抽出し、抽出した避難場所情報を予定所要時間の短い順にソートする。そして避難場所情報決定部2220は、ソートした避難場所情報のうち、順位が所定の値以上である避難場所情報を、ユーザに提供する避難場所情報として決定する。
ここで、上述した種々の所定の値は、避難場所情報決定部2220に予め設定されていてもよいし、避難場所情報決定部2220からアクセス可能な記憶装置に記憶されていてもよい。
<避難場所情報の出力>
ユーザに提供することが決定された避難場所情報は、出力部2090によって出力される。具体的には、出力部2090は、上記決定した避難場所情報をユーザ端末60へ送信する。ユーザ端末60は、受信した避難場所情報を出力する。例えばユーザ端末60は、ディスプレイ装置に避難場所情報を表示させる。なお、実施形態1でも説明した通り、出力部2090は、グラフィカル表示を生成してユーザ端末60へ送信してもよいし、グラフィカル表示の生成に利用できる情報(例えばテーブル形式の避難場所情報)を送信してもよい。
図27は、ユーザ端末60によって表示される避難場所情報を例示する図である。画面100は、ユーザ端末60に表示される画面である。画面100には、A避難所の避難場所情報102が含まれている。避難場所情報102には、A避難所がユーザの要望をどの程度満たすかが示されている。具体的には、外国語対応に対する要望を除き、全ての要望が満たされている。
画面100には、ボタン104がさらに表示されている。ユーザがボタン104を押すと、A避難所までの経路及びその経路の混雑度合いを示す画面(例えば図23の画面110)が表示される。
ここで、上記決定した避難場所情報が複数ある場合、避難場所情報取得部2200は、避難場所情報の優先順位を決定してもよい。例えば避難場所情報取得部2200は、予定所要時間の短い避難場所の避難場所情報ほど、優先順位を高くする。また例えば避難場所情報取得部2200は、上記算出したポイントが高い避難場所情報ほど、優先順位を高くする。
図28は、ユーザ端末60に複数の避難場所情報が提供される様子を例示する図である。画面120は、ユーザ端末60に表示される画面である。画面120には、避難場所情報が提供される避難場所の一覧が示されている。ユーザがこの一覧から1つの避難場所を選択すると、その避難場所の避難場所情報を示す画面(例えば図27の画面100)が表示される。
<ハードウエア構成>
実施形態4の情報処理装置2000は、実施形態1と同様に計算機1000を用いて実現される(図3参照)。本実施形態において、ストレージ1080に記憶される各プログラムモジュールには、本実施形態で説明した各機能を実現するプログラムが含まれる。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、ユーザの要望に応じて1つ以上の避難場所が決定され、決定された避難場所に関する情報がユーザに提供される。またさらに、避難場所は、その避難場所までの移動に要する時間も考慮して決定される。こうすることで、ユーザは、要望をできる限り満たしており、なおかつ短い時間で移動できる避難場所を把握することができる。よってユーザは、要望に合った避難場所へ効率的に避難することができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得手段と、
複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得手段と、
前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成手段と、
を有する情報処理装置。
2. 前記地図情報は、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路を複数のリンクで表し、
前記避難車両情報は、避難を開始して前記複数のリンクのいずれかへ流入する車両の数の予測を示し、
前記渋滞予測情報生成手段は、前記避難車両情報を用いて各前記リンクに存在する車両の数の変化を予測することで、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いを予測する、1.に記載の情報処理装置。
3. 避難場所への避難を開始する予定の時点である出発予定時点を取得する出発予定時点取得手段を有し、
前記渋滞予測情報生成手段は、前記出発予定時点に前記出発予定場所を出発して前記避難場所へ移動する場合についての前記渋滞予測情報を生成する、1.又は2.に記載の情報処理装置。
4. 発生した災害又は発生が予測された災害に関する災害情報を取得する災害情報取得手段と、
前記災害情報を用いて災害発生後の複数の時点それぞれにおいて避難を開始する人の数を予測することで、前記避難車両情報を生成する避難車両情報生成手段と、を有する1.乃至3.いずれか一つに記載の情報処理装置。
5. 前記渋滞予測情報に基づいて、その渋滞予測情報に対応する道路を通って前記避難場所へ到達するために要する時間の予測値である予測所要時間を算出する予測所要時間算出手段を有する1.乃至4.いずれか一つに記載の情報処理装置。
6. 前記渋滞予測情報生成手段は、前記出発予定場所から前記避難場所への複数の経路それぞれについて渋滞予測情報を生成し、
前記予測所要時間算出手段は、前記複数の経路のうち、前記出発予定場所から前記避難場所までの移動に要する時間が最小となる経路を、前記出発予定場所から前記避難場所への避難経路に決定する、5.に記載の情報処理装置。
7. 前記地図情報には、出発予定場所から複数の避難場所それぞれへの経路が含まれ、
前記渋滞予測情報生成手段は、複数の避難場所それぞれについて前記渋滞予測情報を生成し、
前記予測所要時間算出手段は、複数の避難場所それぞれについて前記予測所要時間を算出し、
ユーザの要望を示す要望情報を取得する要望情報取得手段と、
避難場所の属性を示す避難場所情報を取得する避難場所情報取得手段と、
複数の避難場所それぞれについての予測所要時間、複数の避難場所それぞれの属性、及び前記ユーザの要望に基づいて、前記ユーザに提供する避難場所情報を決定する避難場所情報決定手段と、を有する5.又は6.に記載の情報処理装置。
8. 発生した災害又は発生が予測される災害に関する災害情報を取得する災害情報取得手段と、
出発予定場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記災害情報及び前記出発予定場所に基づいて、前記出発予定場所と避難場所との間の経路の混雑度合いを示す情報を出力する出力手段と、
を有する情報処理装置。
9. コンピュータによって実行される制御方法であって、
出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得ステップと、
前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成ステップと、
を有する制御方法。
10. 前記地図情報は、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路を複数のリンクで表し、
前記避難車両情報は、避難を開始して前記複数のリンクのいずれかへ流入する車両の数の予測を示し、
前記渋滞予測情報生成ステップにおいて、前記避難車両情報を用いて各前記リンクに存在する車両の数の変化を予測することで、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いを予測する、9.に記載の制御方法。
11. 避難場所への避難を開始する予定の時点である出発予定時点を取得する出発予定時点取得ステップを有し、
前記渋滞予測情報生成ステップにおいて、前記出発予定時点に前記出発予定場所を出発して前記避難場所へ移動する場合についての前記渋滞予測情報を生成する、9.又は10.に記載の制御方法。
12. 発生した災害又は発生が予測された災害に関する災害情報を取得する災害情報取得ステップと、
前記災害情報を用いて災害発生後の複数の時点それぞれにおいて避難を開始する人の数を予測することで、前記避難車両情報を生成する避難車両情報生成ステップと、を有する9.乃至11.いずれか一つに記載の制御方法。
13. 前記渋滞予測情報に基づいて、その渋滞予測情報に対応する道路を通って前記避難場所へ到達するために要する時間の予測値である予測所要時間を算出する予測所要時間算出ステップを有する9.乃至12.いずれか一つに記載の制御方法。
14. 前記渋滞予測情報生成ステップにおいて、前記出発予定場所から前記避難場所への複数の経路それぞれについて渋滞予測情報を生成し、
前記予測所要時間算出ステップにおいて、前記複数の経路のうち、前記出発予定場所から前記避難場所までの移動に要する時間が最小となる経路を、前記出発予定場所から前記避難場所への避難経路に決定する、13.に記載の制御方法。
15. 前記地図情報には、出発予定場所から複数の避難場所それぞれへの経路が含まれ、
前記渋滞予測情報生成ステップにおいて、複数の避難場所それぞれについて前記渋滞予測情報を生成し、
前記予測所要時間算出ステップにおいて、複数の避難場所それぞれについて前記予測所要時間を算出し、
ユーザの要望を示す要望情報を取得する要望情報取得ステップと、
避難場所の属性を示す避難場所情報を取得する避難場所情報取得ステップと、
複数の避難場所それぞれについての予測所要時間、複数の避難場所それぞれの属性、及び前記ユーザの要望に基づいて、前記ユーザに提供する避難場所情報を決定する避難場所情報決定ステップと、を有する13.又は14.に記載の制御方法。
16. 9.乃至15.いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
10 道路
20 出発予定場所
30 避難場所
40 ノード
42 領域
50 リンク
60 ユーザ端末
62 実行ボタン
70 画面
72 避難場所候補リスト
80 アプリケーション
90 画面
100 画面
102 避難場所情報
104 ボタン
110 画面
120 画面
200 災害情報
202 種類
204 道路名
206 起点
208 終点
300 災害情報
302 種類
304 規模
306 発生時刻
308 発生場所
400 避難車両情報
402 場所ID
404 経過時間
406 車両数
500 渋滞予測情報
502 リンクID
504 混雑度
600 要望情報
602 項目
604 要望
606 優先度
1000 計算機
1020 バス
1040 プロセッサ
1060 メモリ
1080 ストレージ
1100 入出力インタフェース
1120 ネットワークインタフェース
2000 情報処理装置
2020 位置情報取得部
2040 地図情報取得部
2060 避難車両情報取得部
2080 渋滞予測情報生成部
2090 出力部
2100 災害情報取得部
2120 避難車両情報生成部
2140 予測所要時間算出部
2180 要望情報取得部
2200 避難場所情報取得部
2220 避難場所情報決定部

Claims (10)

  1. 出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得手段と、
    複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得手段と、
    前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記地図情報は、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路を複数のリンクで表し、
    前記避難車両情報は、避難を開始して前記複数のリンクのいずれかへ流入する車両の数の予測を示し、
    前記渋滞予測情報生成手段は、前記避難車両情報を用いて各前記リンクに存在する車両の数の変化を予測することで、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いを予測する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 避難場所への避難を開始する予定の時点である出発予定時点を取得する出発予定時点取得手段を有し、
    前記渋滞予測情報生成手段は、前記出発予定時点に前記出発予定場所を出発して前記避難場所へ移動する場合についての前記渋滞予測情報を生成する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 発生した災害又は発生が予測された災害に関する災害情報を取得する災害情報取得手段と、
    前記災害情報を用いて災害発生後の複数の時点それぞれにおいて避難を開始する人の数を予測することで、前記避難車両情報を生成する避難車両情報生成手段と、を有する請求項1乃至3いずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記渋滞予測情報に基づいて、その渋滞予測情報に対応する道路を通って前記避難場所へ到達するために要する時間の予測値である予測所要時間を算出する予測所要時間算出手段を有する請求項1乃至4いずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記渋滞予測情報生成手段は、前記出発予定場所から前記避難場所への複数の経路それぞれについて渋滞予測情報を生成し、
    前記予測所要時間算出手段は、前記複数の経路のうち、前記出発予定場所から前記避難場所までの移動に要する時間が最小となる経路を、前記出発予定場所から前記避難場所への避難経路に決定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記地図情報には、出発予定場所から複数の避難場所それぞれへの経路が含まれ、
    前記渋滞予測情報生成手段は、複数の避難場所それぞれについて前記渋滞予測情報を生成し、
    前記予測所要時間算出手段は、複数の避難場所それぞれについて前記予測所要時間を算出し、
    ユーザの要望を示す要望情報を取得する要望情報取得手段と、
    避難場所の属性を示す避難場所情報を取得する避難場所情報取得手段と、
    複数の避難場所それぞれについての予測所要時間、複数の避難場所それぞれの属性、及び前記ユーザの要望に基づいて、前記ユーザに提供する避難場所情報を決定する避難場所情報決定手段と、を有する請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. 発生した災害又は発生が予測される災害に関する災害情報を取得する災害情報取得手段と、
    出発予定場所の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記災害情報及び前記出発予定場所に基づいて、前記出発予定場所と避難場所との間の経路の混雑度合いを示す情報を出力する出力手段と、
    を有する情報処理装置。
  9. コンピュータによって実行される制御方法であって、
    出発予定場所及び避難場所の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路が含まれる地図情報を取得する地図情報取得ステップと、
    複数の時点それぞれについて、複数の場所それぞれから避難を開始する車両の数の予測を表す避難車両情報を取得する避難車両情報取得ステップと、
    前記地図情報及び前記避難車両情報を用いて、前記出発予定場所と前記避難場所とを結ぶ道路の混雑度合いの予測を示す渋滞予測情報を生成する渋滞予測情報生成ステップと、
    を有する制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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