JP2014192893A - 被害推定装置及び被害推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安否確認システムにおいて、被害のあった地域を高精度に推定することができる被害推定装置及び被害推定方法を提供する。
【解決手段】被害推定装置3は、複数の通信装置ごとに利用者が属するグループの指定位置を記憶する記憶部34と、安否情報及び位置情報を要求する情報要求手段351と、受信した安否情報及び位置情報を取り出す情報取出手段352と、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、指定位置を通信装置の現在位置と推定する位置推定手段353と、地域ごとに位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置から受信した安否情報と、推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数を用いて被害度を算出する被害度算出手段354を有する。
【選択図】図4
【解決手段】被害推定装置3は、複数の通信装置ごとに利用者が属するグループの指定位置を記憶する記憶部34と、安否情報及び位置情報を要求する情報要求手段351と、受信した安否情報及び位置情報を取り出す情報取出手段352と、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、指定位置を通信装置の現在位置と推定する位置推定手段353と、地域ごとに位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置から受信した安否情報と、推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数を用いて被害度を算出する被害度算出手段354を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、安否確認システムに用いられる被害推定装置及びその被害推定方法に関する。
従来、センタ装置と、利用者が所持する携帯電話等の通信装置とを有する安否確認システムが利用されている。安否確認システムにおいて、センタ装置は、災害発生時等に、利用者が安全な状態であるか被害を受けているかを示す安否情報の登録を各通信装置へ要求し、各通信装置から登録されたその利用者の安否情報を管理する。
特許文献1には、安否確認サーバ及び携帯端末を含む災害安否確認システムが開示されている。この災害安否確認システムでは、災害発生時、外部から災害情報を受信した安否確認サーバが、携帯端末へ安否情報の要求を送信し、要求を受けた携帯端末は、鳴動音を発生させた後、安否情報の入力画面を表示する。この携帯端末は、一定時間内にユーザによる安否情報の入力がない場合、携帯端末の位置情報を安否確認サーバへ送信する。安否確認サーバは、携帯端末から受信した情報にユーザの入力に係る安否情報がない場合、位置情報からユーザが危険なエリアにいるかどうかを判定し、危険なエリアにいる場合、緊急連絡先に携帯端末の位置情報を送信する。
特許文献1に開示された災害安否確認システムの安否確認サーバは、ユーザが入力操作を行えない場合でも、そのユーザが所持する携帯端末の位置を認識することができる。しかし、大規模災害時には、基地局装置が損害を受けて携帯端末と安否確認サーバが全く通信できなくなる可能性がある。その場合、安否確認サーバは、携帯端末の位置を認識することができない。また、ユーザが安否情報の要求を受けていることに気付かずに携帯端末に安否情報を入力しない場合もある。その場合、端末装置が自動的に位置情報を送信することはプライバシーの観点から好ましくない。
本発明の目的は、安否確認システムにおいて、被害のあった地域を高精度に推定することができる被害推定装置及び被害推定方法を提供することにある。
かかる課題を解決するための本発明は、被害推定装置を提供する。係る被害推定装置は、複数の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、複数の通信装置ごとに、その通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶する記憶部と、通信処理部を介して複数の通信装置のそれぞれに、その通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及びその通信装置の現在位置を示す位置情報を要求する情報要求手段と、複数の通信装置のそれぞれから受信した安否情報及び位置情報を通信処理部から取り出す情報取出手段と、複数の通信装置のうち安否情報及び位置情報を要求してから一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置について、その通信装置の利用者が指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得する出退情報取得手段と、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置について、その通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、指定位置をその通信装置の現在位置と推定する位置推定手段と、地域ごとに、複数の通信装置のうち、位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置から受信した安否情報と、位置推定手段が推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数を用いて、その地域の被害の大きさを示す被害度を算出する被害度算出手段と、を有する。
また、本発明に係る被害推定装置において、記憶部は、複数の通信装置ごとに、その通信装置の利用者の自宅位置、その利用者が自宅位置と指定位置の間の移動に要する移動時間及びその利用者が指定位置に到着すると推定される到着予定時刻をさらに記憶し、出退情報取得手段は、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置について、その通信装置の利用者が指定位置から退出した退出時刻をさらに取得し、位置推定手段は、利用者が通信装置の当該利用者の出退情報によって指定位置にいないことが示される場合、現在時刻が到着予定時刻直前の移動時間内及び退出時刻直後の移動時間内のうちの何れでもないときは自宅位置をその通信装置の現在位置と推定し、現在時刻が到着予定時刻直前の移動時間内または退出時刻直後の移動時間内であるときは指定位置と自宅位置の間の現在時刻に応じた位置をその通信装置の現在位置と推定することが好ましい。
また、本発明に係る被害推定装置において、記憶部は、安否情報及び位置情報の要求に対して応答のある確率を示す応答率をさらに記憶し、被害度算出手段は、地域ごとに、複数の通信装置のうち位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置の数と位置推定手段が推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数の合計に対する、位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置のうち安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置の数と、位置推定手段が推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数に応答率を乗じた値との合計の比をその地域の被害度として算出することが好ましい。
また、本発明に係る被害推定装置において、記憶部は、避難位置をさらに記憶し、複数の通信装置のうち安否情報及び位置情報を受信した通信装置について、その位置情報に示される現在位置から避難位置までの経路のうち、その経路の長さをその経路が通る地域の被害度が大きいほど大きくなるように重み付けした値が最も小さくなる経路を避難経路として設定する避難経路設定手段と、通信装置についての避難経路を通信処理部にその通信装置へ送信させる情報送信手段と、をさらに有することが好ましい。
また、本発明に係る被害推定装置において、避難経路設定手段は、避難経路を送信した通信装置からの避難位置に到達した旨が通信処理部から取り出されると、その避難経路を安全経路として記憶部に記憶し、安全経路を通る経路を優先するように、他の通信装置についての避難経路を設定することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、複数の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、記憶部とを有する被害推定装置における被害推定方法が提供される。係る被害推定方法は、記憶部に、複数の通信装置ごとに、その通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶させ、通信処理部を介して複数の通信装置のそれぞれに、その通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及びその通信装置の現在位置を示す位置情報を要求し、複数の通信装置のそれぞれから受信した安否情報及び位置情報を通信処理部から取り出し、複数の通信装置のうち安否情報及び位置情報を要求してから一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置について、その通信装置の利用者が指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得し、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置について、その通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、指定位置をその通信装置の現在位置と推定し、地域ごとに、複数の通信装置のうち、位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置から受信した安否情報と、位置推定手段が推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数を用いて、その地域の被害の大きさを示す被害度を算出する、ことを含む。
本発明に係る被害推定装置及び被害推定方法は、安否確認システムにおいて、被害のあった地域を高精度に推定することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一つの実施形態である安否確認システムについて図を参照しつつ説明する。
本発明を適用した安否確認システムでは、センタ装置は、各通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶しておくとともに、各通信装置の利用者が指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得する。センタ装置は、通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及びその通信装置の現在位置を示す位置情報を要求してから一定時間内に応答のない通信装置について、その通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、その指定位置を現在位置と推定する。さらに、センタ装置は、各通信装置から受信した安否情報及び位置情報と、応答のない通信装置について推定した現在位置から、被害のあった地域を推定する。このように、センタ装置は、応答のない通信装置の位置を出退情報から推定し、その位置で被害があったため応答がなかったと推定することにより、被害のあった地域を高精度に推定することを図る。
なお、本実施形態では、各通信装置の利用者が属するグループの例を会社とし、指定位置の例を会社位置とし、出退情報の例を利用者が出勤しているか否かを示す勤怠情報として説明する。
本発明を適用した安否確認システムでは、センタ装置は、各通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶しておくとともに、各通信装置の利用者が指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得する。センタ装置は、通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及びその通信装置の現在位置を示す位置情報を要求してから一定時間内に応答のない通信装置について、その通信装置の利用者の出退情報がその利用者が指定位置にいることを示す場合、その指定位置を現在位置と推定する。さらに、センタ装置は、各通信装置から受信した安否情報及び位置情報と、応答のない通信装置について推定した現在位置から、被害のあった地域を推定する。このように、センタ装置は、応答のない通信装置の位置を出退情報から推定し、その位置で被害があったため応答がなかったと推定することにより、被害のあった地域を高精度に推定することを図る。
なお、本実施形態では、各通信装置の利用者が属するグループの例を会社とし、指定位置の例を会社位置とし、出退情報の例を利用者が出勤しているか否かを示す勤怠情報として説明する。
図1は、本発明を適用した安否確認システムの全体システム構成を示す図である。図1に示すように、安否確認システム1は、通信装置2−1〜2−3と、センタ装置3と、勤怠管理装置5とを有する。通信装置2−1〜2−3は、W−CDMA、CDMA2000またはLTE(Long Term Evolution)等の通信方式に従って、それぞれ基地局装置4−1〜4−3と接続し、基地局装置4−1〜4−3を介して通信ネットワーク10と接続する。通信ネットワーク10は、携帯電話のコアネットワークであり、さらに不図示のゲートウェイサーバを介して、インターネット等のIPネットワーク11に接続される。さらに、IPネットワーク11には、センタ装置3及び勤怠管理装置5が接続される。
通信装置2−1〜2−3は、例えば安否確認システム1に登録された各利用者が所持する携帯電話である。なお、通信装置2−1〜2−3は、無線通信機能を有する装置であればどのようなものであってもよく、PDA(携帯情報端末)、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
センタ装置3は、被害推定装置の一例であり、いわゆるサーバで構成される。センタ装置3は、利用者の安否を監視する監視センタに設置され、安否確認サービスを提供する事業者の作業員により操作される。また、センタ装置3は、Webサーバとして機能し、災害内容、避難経路等の情報をWebページ情報として提供する。
勤怠管理装置5は、通信装置2−1〜2−3の利用者の出退勤を管理する装置であり、いわゆるサーバで構成される。勤怠管理装置5は、IPネットワーク11を介して不図示の打刻装置と接続され、各利用者の出勤時刻及び退勤時刻を各利用者の利用者IDと関連付けて打刻装置から受信し、利用者ごとに、利用者が出勤しているか否かを示す勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を管理する。勤怠管理装置5は、各利用者の利用者IDを含む、各利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の取得要求をセンタ装置3から受信すると、その利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻をその利用者の利用者IDと関連付けてセンタ装置3に送信する。
次に、本発明を適用した通信装置2−1〜2−3の詳細について説明する。なお、通信装置2−1〜2−3の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置2−1について説明する。図2に、通信装置2−1の機能ブロック図を示す。図2に示すように、通信装置2−1は、通信処理部21と、操作部22と、表示部23と、振動部24と、鳴動部25と、位置測定部26と、記憶部27と、制御部28とを有する。
通信処理部21は、アンテナを通じて基地局装置4−1と、W−CDMA、CDMA2000またはLTE等の通信方式に従って無線通信を行うためのインターフェース回路を有する。そして、通信処理部21は、センタ装置3から送信された電子メールを基地局装置4−1を介して受信すると制御部28に渡すとともに、Webページ情報を基地局装置4−1を介してセンタ装置3から受信すると制御部28に渡す。また、通信処理部21は、制御部28の制御に従って各種情報を基地局装置4−1を介してセンタ装置3に送信する。
操作部22は、利用者が通信装置2−1を操作するための操作インターフェースである。操作部22は、テンキー等の入力装置で構成され、利用者からの各種操作を受け付け、それらの操作に対応する信号を制御部28へ出力する。なお、表示部23をタッチパネルディスプレイで構成した場合、タッチパネルディスプレイに利用者が各種操作を入力するためのキーボード画面を表示することにより、操作部22の機能を実現してもよい。その場合、操作部22は、そのキーボード画面を利用者が操作することにより、それらの操作に対応する信号を制御部28へ出力する。
表示部23は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示デバイスで構成され、制御部28から受け取った各種情報等を表示して、利用者へ報知する。
振動部24は、例えば振動モータであり、制御部28の制御に従って振動して、利用者へ報知する。
鳴動部25は、例えばスピーカであり、制御部28の制御に従って鳴動音(例えばブザー音)を発し、利用者に報知する。
位置測定部26は、通信装置2−1の現在位置を定期的に測定する。そのために、位置測定部26は、例えば、三つのGPS(全地球測位システム)衛星からの信号を受信するGPS受信機を有し、受信した各信号に基づいて、三角測量により通信装置2−1の現在位置の緯度及び経度を測定する。あるいは、位置測定部26は、位置がわかっている三つの基地局装置からの受信電波強度、または基地局装置までの電波到達時間に基づいて、三角測量により通信装置2−1の現在位置の緯度及び経度を測定してもよい。位置測定部26は、測定した現在位置の緯度及び経度から自装置の現在位置を示す位置情報を定期的に生成し、制御部28へ出力する。
記憶部27は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを有する。記憶部27は、通信装置2−1を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部28との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、通信装置2−1の利用者の利用者ID271が含まれる。
制御部28は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有し、そのプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールを有する。なお、制御部28は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。制御部28は、センタ装置3からの要求に応じて利用者の安否情報及び通信装置2−1の位置情報を通信処理部21にセンタ装置3へ送信させる。
以下、制御部28の各部について詳細に説明する。
以下、制御部28の各部について詳細に説明する。
制御部28は、センタ装置3から送信された通信装置2−1の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及び通信装置2−1の現在位置を示す位置情報を要求する電子メールを通信処理部21が受信すると、受信した電子メールを通信処理部21から取り出し、振動部24を振動させ、鳴動部25に鳴動音を発生させて、利用者に報知する。また、制御部28は、操作部22から利用者による電子メールの表示指示を受け付けると、受信した電子メールを表示部23に表示させる。この電子メールの本文には、Webサーバとして機能するセンタ装置3へWebアクセスするためのURLが含まれる。制御部28は、操作部22から電子メール本文に含まれるURLの指定を受け付けると、通信処理部21を介して指定されたURLへアクセスし、通信処理部21が受信したWebページ情報に係るWeb画面を表示部23に表示させる。
図3に表示部23に表示されるWeb画面の例を示す。図3に示すように、Web画面300には、災害発生地域及び災害の大きさ(例えば地震の場合は震度)を示す災害内容と、利用者の安否状態を選択するための選択ボタンが表示される。利用者は、自身の安否状態として、安全な状態である場合は「安全」、安全な状態でない場合は、「軽傷」、「重傷」を選択する。利用者により操作部22を介して利用者の安否状態が選択され、設定ボタンが押下されると、制御部28は、選択された安否状態を示す安否情報を、位置測定部26から取得していた最新の位置情報とともに、記憶部27に記憶された利用者IDと関連付けて、通信処理部21にセンタ装置3へ送信させる。尚、上記安否状態の選択は、一例であり、安全な状態でない場合として「危険」等を選択するようにしてもよい。
なお、制御部28は、センタ装置3からの電子メールを受信してから一定時間(例えば6分間)、安否情報及び位置情報を送信するまで、利用者に安否状態の設定を促す画面を表示部23に表示させるとともに、間欠的に振動部24を振動させ、鳴動部25に鳴動音を発生させて、利用者に報知してもよい。
また、制御部28は、センタ装置3から送信された避難経路を通知するための電子メールを通信処理部21が受信すると、受信した電子メールを通信処理部21から取り出し、振動部24を振動させ、鳴動部25に鳴動音を発生させて、利用者に報知する。制御部28は、操作部22から利用者による電子メールの表示指示を受け付けると、受信した電子メールを表示部23に表示させる。この電子メールの本文には、センタ装置3へWebアクセスするためのURLが含まれる。制御部28は、操作部22から電子メール本文に含まれるURLの指定を受け付けると、通信処理部21を介して指定されたURLへアクセスし、通信処理部21が受信したWebページ情報に係るWeb画面を表示部23に表示させる。このWeb画面には避難経路が表示されるとともに、利用者が避難位置に到達した旨をセンタ装置3へ通知するための到達通知ボタンが表示される。利用者により操作部22を介して到達通知ボタンが押下されると、制御部28は、利用者が避難位置に到達した旨を示す到達通知を通信処理部21にセンタ装置3へ送信させる。
次に、本発明を適用したセンタ装置3の詳細について説明する。図4に、センタ装置3の機能ブロック図を示す。図4に示すように、センタ装置3は、通信処理部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34と、制御部35とを有する。
通信処理部31は、センタ装置3をIPネットワーク11に接続するためのインターフェース回路を有する。そして、通信処理部31は、制御部35の制御に従って、通信装置2−1〜2−3の利用者の電子メールアドレス宛ての、安否情報及び位置情報を要求する電子メール並びに避難経路を通知するための電子メールをIPネットワーク11を介して送信する。さらに、通信処理部31は、制御部35の制御に従って、Webページ情報をIPネットワーク11を介して通信装置2−1〜2−3に送信する。また、通信処理部31は、IPネットワーク11を介して通信装置2−1〜2−3から受信した安否情報、位置情報及び到達通知を制御部35に渡す。
また、通信処理部31は、制御部35の制御に従って、通信装置2−1〜2−3の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の取得要求をIPネットワーク11を介して勤怠管理装置5に送信し、IPネットワーク11を介して勤怠管理装置5から受信した勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を制御部35に渡す。
また、通信処理部31は、制御部35の制御に従って、通信装置2−1〜2−3の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の取得要求をIPネットワーク11を介して勤怠管理装置5に送信し、IPネットワーク11を介して勤怠管理装置5から受信した勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を制御部35に渡す。
操作部32及び表示部33は、それぞれ通信装置2−1の操作部22及び表示部23と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。ただし、操作部32は、キーボード、ポインティングデバイス等の入力装置で構成される。
記憶部34は、ROM、RAM等の半導体メモリ、磁気記録媒体及びそのアクセス装置並びに光記録媒体及びそのアクセス装置のうちの少なくとも一つを有する。記憶部34は、センタ装置3を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部35との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、各通信装置2−1〜2−3の利用者について予め登録された各種情報を管理する利用者情報テーブル341と、各通信装置2−1〜2−3の利用者についての勤怠情報を管理する勤怠情報テーブル342と、各通信装置2−1〜2−3の利用者について災害発生時の安否情報を管理する安否情報テーブル343とが含まれる。また、記憶部34は、避難位置を複数記憶する。各避難位置は例えば住所名または経度及び緯度により表される。
図5(a)に、利用者情報テーブルの例を示す。図5(a)に示すように、利用者情報テーブル500には、各通信装置2−1〜2−3の利用者の利用者ID501、氏名502、電子メールアドレス503、会社位置504、自宅位置505、通勤時間506及び出勤予定時刻507が予め記憶される。会社位置504及び自宅位置505は、例えば住所名または経度及び緯度により表される。前述したように、本実施形態では、各通信装置の利用者が属するグループの例を会社としており、会社位置504は各グループ(会社)について指定されている指定位置を表す。通勤時間506はその利用者が自宅位置505と会社位置504の間の移動に要する移動時間である。出勤予定時刻507はその利用者が通常の出勤において会社位置504に到着すると推定される到着予定時刻である。
勤怠情報テーブル342及び安否情報テーブル343の詳細については後述する。
制御部35は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして、制御部35は、各通信装置2−1〜2−3から安否情報及び位置情報を取得するとともに、安否情報及び位置情報を取得できない通信装置については現在位置を推定し、取得した安否情報及び位置情報と推定した現在位置から被害のあった地域を推定する。そのために、制御部35は、そのプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールとして、出退情報取得手段350と、情報要求手段351と、情報取出手段352と、位置推定手段353と、被害度算出手段354と、避難経路設定手段355と、情報送信手段356と、表示制御手段357とを有する。
なお、制御部35が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部35の各部について詳細に説明する。
なお、制御部35が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部35の各部について詳細に説明する。
出退情報取得手段350は、各通信装置2−1〜2−3の利用者が、その利用者が属するグループの指定位置にいるか否かを示す出退情報、その指定位置に到着した到着時刻、及びその指定位置から退出した退出時刻を取得する。本実施形態では、出退情報取得手段350は、勤怠管理装置5から送信される、各利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻をそれぞれ出退情報、到着時刻及び退出時刻として取得する。勤怠情報において利用者が出勤していることは、出退情報において利用者が指定位置にいることに対応し、勤怠情報において利用者が出勤していないことは、出退情報において利用者が指定位置にいないことに対応する。
出退情報取得手段350は、利用者情報テーブルに登録されている各通信装置2−1〜2−3の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の取得要求を定期的(例えば10分周期)に通信処理部31に勤怠管理装置5へ送信させる。この取得要求には、各利用者の利用者IDが含まれる。出退情報取得手段350は、通信処理部31が勤怠管理装置5から、利用者IDと関連付けられた勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を受信すると、受信した勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を通信処理部31から取り出し、利用者IDと関連付けて記憶部34の勤怠情報テーブル342に記憶する。
出退情報取得手段350は、利用者情報テーブルに登録されている各通信装置2−1〜2−3の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の取得要求を定期的(例えば10分周期)に通信処理部31に勤怠管理装置5へ送信させる。この取得要求には、各利用者の利用者IDが含まれる。出退情報取得手段350は、通信処理部31が勤怠管理装置5から、利用者IDと関連付けられた勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を受信すると、受信した勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を通信処理部31から取り出し、利用者IDと関連付けて記憶部34の勤怠情報テーブル342に記憶する。
図5(b)に、勤怠情報テーブルの例を示す。図5(b)に示すように、勤怠情報テーブル510には、各通信装置の利用者の利用者ID511、勤怠情報512、出勤時刻513及び退勤時刻514が記憶される。このように、勤怠情報512、出勤時刻513及び退勤時刻514は、利用者ID511と関連付けて記憶される。出退情報取得手段350は、勤怠管理装置5から受信した利用者ID、勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を、利用者ID511、勤怠情報512、出勤時刻513及び退勤時刻514にそれぞれ記憶する。
情報要求手段351は、通信処理部31が不図示の外部装置から、災害が発生した旨、及び災害内容を示す通知を受信すると、受信した通知を通信処理部31から取り出す。そして、情報要求手段351は、利用者情報テーブルに登録されている各通信装置2−1〜2−3の利用者の電子メールアドレス宛ての、安否情報及び位置情報を要求する電子メールを作成する。この電子メールの本文には、各通信装置2−1〜2−3からWebサーバとして機能するセンタ装置3へWebアクセスするためのURLが含まれる。このURLは、例えばセンタ装置3のアドレスを表す情報と、Webページ情報を示すファイルのファイル名とから構成される。情報要求手段351は、作成した電子メールを通信処理部31に送信させて、各通信装置2−1〜2−3に安否情報及び位置情報を要求する。
情報取出手段352は、通信処理部31を介して各通信装置2−1〜2−3から、その通信装置へ通知したURLへのアクセスを受け付けて、対応するWebページ情報を通信処理部31にその通信装置へ送信させる。情報取出手段352は、通信処理部31が各通信装置2−1〜2−3から、利用者IDと関連付けられた安否情報及び位置情報を受信すると、受信した利用者ID、安否情報及び位置情報を通信処理部31から取り出す。そして、情報取出手段352は、取り出した安否情報及び位置情報を利用者IDと関連付けて記憶部34の安否情報テーブル343に記憶する。
図5(c)に、安否情報テーブルの例を示す。図5(c)に示すように、安否情報テーブル520には、各通信装置の利用者の利用者ID521、安否情報及び位置情報の受信時刻522、安否情報523、及び位置情報に示される現在位置524が記憶される。このように、安否情報523及び現在位置524は、利用者ID521と関連付けて記憶される。情報取出手段352は、各通信装置2−1〜2−3から受信した利用者IDを利用者ID521に、受信した時刻を受信時刻522に、受信した安否情報を安否情報523に、受信した位置情報に示される現在位置を現在位置524にそれぞれ記憶する。
位置推定手段353は、安否情報及び位置情報を要求した通信装置2−1〜2−3のうち、安否情報及び位置情報を要求してから一定時間(例えば6分間)内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置の現在位置を推定する。
位置推定手段353は、各通信装置2−1〜2−3に安否情報及び位置情報を要求した後、計時を開始する。位置推定手段353は、一定時間が経過しても安否情報及び位置情報を受信しない通信装置がある場合、記憶部34の勤怠情報テーブル及び利用者情報テーブルを読出す。そして、位置推定手段353は、勤怠情報テーブルにおいてその通信装置の利用者の利用者IDに関連付けられた勤怠情報がその利用者が出勤していることを示す場合、利用者情報テーブルにおいてその利用者IDに関連付けられた会社位置を、その通信装置の現在位置と推定する。一方、位置推定手段353は、その利用者IDに関連付けられた勤怠情報がその利用者が出勤していないことを示す場合、その利用者IDに関連付けられた自宅位置を、その通信装置の現在位置と推定する。位置推定手段353は、図5(c)に示す安否情報テーブル520において、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置の利用者の利用者IDを利用者ID521に、未応答である旨を安否情報523に、推定した現在位置を現在位置524にそれぞれ記憶する。
位置推定手段353は、各通信装置2−1〜2−3に安否情報及び位置情報を要求した後、計時を開始する。位置推定手段353は、一定時間が経過しても安否情報及び位置情報を受信しない通信装置がある場合、記憶部34の勤怠情報テーブル及び利用者情報テーブルを読出す。そして、位置推定手段353は、勤怠情報テーブルにおいてその通信装置の利用者の利用者IDに関連付けられた勤怠情報がその利用者が出勤していることを示す場合、利用者情報テーブルにおいてその利用者IDに関連付けられた会社位置を、その通信装置の現在位置と推定する。一方、位置推定手段353は、その利用者IDに関連付けられた勤怠情報がその利用者が出勤していないことを示す場合、その利用者IDに関連付けられた自宅位置を、その通信装置の現在位置と推定する。位置推定手段353は、図5(c)に示す安否情報テーブル520において、一定時間内に安否情報及び位置情報を受信しない通信装置の利用者の利用者IDを利用者ID521に、未応答である旨を安否情報523に、推定した現在位置を現在位置524にそれぞれ記憶する。
なお、位置推定手段353は、各通信装置2−1〜2−3の利用者が出勤中でない場合、その利用者が通勤または帰宅のために移動中であるか否かを判定し、移動中である場合は会社位置と自宅位置の間の位置をその通信装置の現在位置と推定してもよい。位置推定手段353は、各通信装置2−1〜2−3の利用者の勤怠情報がその利用者が出勤していないことを示している場合、現在時刻を取得するとともに、記憶部34の利用者情報テーブルからその利用者の通勤時間及び出勤予定時刻を、勤怠情報テーブルからその利用者の退勤時刻を読出す。そして、位置推定手段353は、現在時刻が出勤予定時刻直前の通勤時間内、または退勤時刻直後の通勤時間内である場合、会社位置と自宅位置の間の現在時刻に応じた位置をその通信装置の現在位置と推定する。
例えば、位置推定手段353は、通信装置を所持する利用者が、自宅位置と会社位置の間の直線上を、自宅位置と会社位置の間の距離を通勤時間で割った速度で一定に移動するとみなす。この場合、位置推定手段353は、現在時刻が出勤予定時刻直前の通勤時間内である場合、自宅位置と会社位置の間の直線を、出勤予定時刻の通勤時間前から現在時刻までの時間と、現在時刻から出勤予定時刻までの時間の比に内分する位置を通信装置の現在位置と推定する。一方、位置推定手段353は、現在時刻が退勤時刻直後の通勤時間内である場合、会社位置と自宅位置の間の直線を、退勤時刻から現在時刻までの時間と、現在時刻から退勤時刻の通勤時間後までの時間の比に内分する位置を通信装置の現在位置と推定する。
さらに、センタ装置3は、各通信装置2−1〜2−3の利用者が電車、バス等を利用するか否かと、利用する場合はさらに駅、バス停等の位置、駅、バス停等までの徒歩時間、及び電車、バス等の乗車時間とを予め記憶部34に記憶しておいてもよい。その場合、位置推定手段353は、記憶しておいた各位置と各時間の関係から、現在時刻に応じた通信装置の現在位置を推定する。
また、センタ装置3は、出勤予定時刻を記憶部34に予め記憶しておくのではなく、その利用者の過去の出勤時刻の平均値を算出し、出勤予定時刻として用いてもよい。
被害度算出手段354は、地域ごとに、その地域の被害の大きさを示す被害度を算出する。被害度算出手段354は、各通信装置2−1〜2−3のうち、受信した位置情報に示される現在位置がその地域に含まれる通信装置の数と、現在位置がその地域に含まれる通信装置のうち安否情報が利用者が負傷している等の安全な状態でないことを示す通信装置の数と、位置推定手段353が推定した現在位置がその地域に含まれる通信装置の数とを用いてその地域の被害度を算出する。
被害度算出手段354は、まず、外部装置から受信した災害内容に示される災害発生地域を複数の小地域に均等分割する。
なお、地域ごとの人口密度を予め記憶部34に記憶しておき、人口密度が高い地域ほど面積が狭くなるように小地域を設定してもよい。さらに、時間帯、または平日/休日ごとの各地域の人口密度を予め記憶部34に記憶しておき、時間帯、または平日であるか休日であるかに応じて、小地域の面積を変更するようにしてもよい。これにより、各小地域の利用者の数を一定数以上確保することができ、各小地域の被害度を精度良く算出することができる。あるいは、地域ごとに存在する道路、施設等を予め記憶部34に記憶しておき、各小地域の経路数、施設数等が一定になるように小地域を設定してもよい。
なお、地域ごとの人口密度を予め記憶部34に記憶しておき、人口密度が高い地域ほど面積が狭くなるように小地域を設定してもよい。さらに、時間帯、または平日/休日ごとの各地域の人口密度を予め記憶部34に記憶しておき、時間帯、または平日であるか休日であるかに応じて、小地域の面積を変更するようにしてもよい。これにより、各小地域の利用者の数を一定数以上確保することができ、各小地域の被害度を精度良く算出することができる。あるいは、地域ごとに存在する道路、施設等を予め記憶部34に記憶しておき、各小地域の経路数、施設数等が一定になるように小地域を設定してもよい。
一定時間内に応答しない通信装置の利用者は、何らかの被害にあっているために応答できない状態にある可能性が高い。そこで、被害度算出手段354は、小地域ごとに、安否情報を受信した際に取得した位置情報に示される現在位置がその小地域に含まれる第1の通信装置の数(N1)と、それらの通信装置のうち安否情報が利用者が負傷している等の安全な状態でないことを示す第2の通信装置の数(N2)を算出する。さらに、被害度算出手段354は、位置推定手段353が推定した現在位置がその小地域に含まれる第3の通信装置の数、つまり一定時間内に応答しない通信装置の数 (N3)を算出する。そして、被害度算出手段354は、第1の通信装置の数(N1)と第3の通信装置の数(N3)の合計(N1+N3)に対する、第2の通信装置の数(N2)と第3の通信装置の数(N3)の合計(N2+N3)の比((N2+N3)/(N1+N3))を被害度として算出する。
図6は、被害度について説明するための模式図である。図6に示す分布図600において、点線で囲まれた各領域は、それぞれ小地域を表す。図6において、丸印は安否情報が安全な状態であることを示す通信装置の現在位置を示し、三角印は安否情報が利用者が負傷している等の安全な状態でないことを示す通信装置の現在位置を示し、四角印は応答のない通信装置について推定された現在位置を示す。
小地域601には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置のみが存在するため、被害度は0となる。一方、小地域602には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置が2台存在し、安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置が8台存在するため、被害度は0.8となる。
小地域603には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置が8台存在し、安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置が2台存在する。そのため、応答のない通信装置を考慮しないと、小地域603の被害度は0.2となる。しかし、小地域603には、応答のない通信装置が10台存在すると推定される。したがって、小地域603の被害度は0.6となり、小地域603が被害の大きい地域であると推定することができる。
小地域601には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置のみが存在するため、被害度は0となる。一方、小地域602には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置が2台存在し、安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置が8台存在するため、被害度は0.8となる。
小地域603には、安否情報が安全な状態であることを示す通信装置が8台存在し、安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置が2台存在する。そのため、応答のない通信装置を考慮しないと、小地域603の被害度は0.2となる。しかし、小地域603には、応答のない通信装置が10台存在すると推定される。したがって、小地域603の被害度は0.6となり、小地域603が被害の大きい地域であると推定することができる。
なお、被害度算出手段354は、他の方法により被害度を算出してもよい。例えば、センタ装置3は、安否情報及び位置情報の要求に対して応答のある確率を示す応答率を予め記憶部34に記憶しておく。この応答率は、事前の訓練、または過去の災害発生時の応答結果から算出することができる。この場合、被害度算出手段354は、第1の通信装置の数(N1)と第3の通信装置の数(N3)の合計(N1+N3)に対する、第2の通信装置の数(N2)と第3の通信装置の数(N3)に応答率(A)を乗じた値(N3×A)との合計(N2+N3×A)の比((N2+N3×A)/(N1+N3))を被害度として算出する。過去の応答結果による応答率が高い場合、応答のない通信装置の利用者は何らかの被害にあっている可能性が高く、応答率が低い場合、応答のない通信装置の利用者は安否情報の要求に気付いていないか、または応答し忘れている可能性が高い。したがって、応答のない通信装置については、過去の応答結果に基づいて重み付けをして被害度を算出することにより、より精度良く被害度を算出することができる。
また、センタ装置3は、応答率を、その利用者が所属する会社等の所定のグループごとに算出して記憶部34に記憶しておいてもよい。この場合、被害度算出手段354は、位置推定手段353が推定した現在位置がその小地域に含まれる、各グループ(i)の通信装置の数(N4i)にそのグループの応答率(Ai)をそれぞれ乗じた値(N4i×Ai)を全グループについて加算した総和(Σ(N4i×Ai))を算出する。そして、被害度算出手段354は、第1の通信装置の数(N1)と第3の通信装置の数(N3)の合計(N1+N3)に対する、第2の通信装置の数(N2)と算出した総和(Σ(N4i×Ai))の合計(N2+Σ(N4i×Ai))の比((N2+Σ(N4i×Ai))/(N1+N3))を被害度として算出する。
さらに、センタ装置3は、応答率を、利用者ごとに算出して記憶部34に記憶しておいてもよい。この場合、被害度算出手段354は、各グループの通信装置の数が1であるとして、グループごとに応答率を記憶している場合と同様に、被害度を算出することができる。
これらにより、グループごと、または利用者ごとの過去の応答結果に応じた重み付けをして被害度を算出できるので、さらに精度良く被害度を算出することができる。
さらに、センタ装置3は、応答率を、利用者ごとに算出して記憶部34に記憶しておいてもよい。この場合、被害度算出手段354は、各グループの通信装置の数が1であるとして、グループごとに応答率を記憶している場合と同様に、被害度を算出することができる。
これらにより、グループごと、または利用者ごとの過去の応答結果に応じた重み付けをして被害度を算出できるので、さらに精度良く被害度を算出することができる。
また、一定時間内に応答しない通信装置について、その数に応答率を乗じる代わりに、外部装置から受信した災害内容に示される災害の大きさ(例えば地震の場合は震度)が大きいほど大きくなる係数を乗じるようにしてもよい。これにより、発生した災害の大きさに基づいて精度良く被害度を算出することができる。
また、図6に示す小地域604のように、応答したほとんどの通信装置についての安否情報が安全な状態であることを示している場合、その小地域には被害がなく、一定時間内に応答しない通信装置の利用者は、安否情報の要求に気付いていないか、または応答し忘れている可能性が高い。そこで、被害度算出手段354は、受信した位置情報に示される現在位置がその小地域に含まれる通信装置の数に対する、それらの通信装置のうち安否情報が安全な状態であることを示す通信装置の数の割合が所定割合(例えば95%)以上である場合、一定時間内に応答しない通信装置の利用者は安全な状態であるとみなしてもよい。その場合、被害度算出手段354は、その小地域について、現在位置がその小地域に含まれる通信装置の数に対する、それらの通信装置のうち安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置の数の比を被害度として算出する。したがって、図6に示す小地域604の被害度は0となり、安否情報の要求に気付いていないか、または応答し忘れている利用者によって、算出される被害度が高くなることを抑制できる。
被害度算出手段354は、被害度が判定閾値T1(例えば50%)以上である小地域を被害のあった(大きい)地域として特定し、被害度が判定閾値T1未満である小地域を被害のない(小さい)地域として特定する。
避難経路設定手段355は、通信装置2−1〜2−3のうち、安否情報及び位置情報を受信した通信装置について、その位置情報に示される現在位置から所定の避難位置までの避難経路を設定する。避難経路設定手段355は、現在位置から避難位置までの経路のうち、その経路の長さをその経路が通る地域の被害度が大きいほど大きくなるように重み付けした値が最も小さくなる経路を避難経路として設定する。
避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶された避難位置のうち、被害のない地域に含まれ、且つ現在位置に最も近い位置を避難位置に設定する。なお、各通信装置の利用者の自宅位置を予め記憶部34に記憶しておき、各通信装置の利用者の自宅位置を避難位置に設定してもよい。
避難経路設定手段355は、ダイクストラ法等の経路探索方法を用いることにより、避難経路を決定する。ダイクストラ法では、例えば交差点がノードで表され、交差点間の道路がコスト情報を有するリンクで表される。避難経路設定手段355は、各リンクのコストを、例えばそのリンクの両端のノード間の距離にそのリンクが含まれる小地域の被害度を乗じた値とする。なお、コストが0にならないように、被害度が下限値(例えば0.1)以下である場合は、ノード間の距離にその下限値を乗じた値をコストとする。避難経路設定手段355は、現在位置から避難位置までの経路について、リンクとノードを交互に接続していき、コストの合計が最小となる経路を避難経路として設定する。
図7は、避難経路の設定について説明するための模式図である。図7において、点線で囲まれた各領域はそれぞれ小地域を表し、灰色の太線は道路を表している。また、点701は現在位置を表し、点702は避難位置を表す。図7に示す例では、交差点711〜716がノードとなり、各交差点間の道路がリンクとなる。この例では、ノード711、712、714を通る経路721と、ノード711、713、714を通る経路722と、ノード711、713、715、716、714を通る経路723が存在する。ここで、各リンクの両端のノード間の距離は全て1であり、小地域703の被害度は0.9であり、小地域704の被害度は0.5であり、他の小地域の被害度は0.1であるものとする。この場合、経路721のコストの合計は1.0となり、経路722のコストの合計は0.6となり、経路723のコストの合計は0.4となるため、経路723が避難経路として設定され、被害度の大きい小地域703、704を通らないように避難経路が設定される。
なお、避難経路設定手段355は、各リンクが複数の小地域にわたっている場合、そのリンクが各小地域を通る距離の割合に応じて重み付けした、各小地域の被害度の重み付き平均値をそのリンクについての被害度とする。または、避難経路設定手段355は、そのリンクが通る距離が最も長い小地域の被害度をそのリンクについての被害度としてもよい。または、避難経路設定手段355は、そのリンクが通る各小地域の被害度のうち最も大きい被害度をそのリンクについての被害度としてもよい。
また、避難経路設定手段355は、被害度が判定閾値T1以上である被害のあった小地域を通過する経路を選択しないように避難経路を設定してもよい。
避難経路設定手段355は、設定した避難経路をその避難経路を設定した通信装置に通知するように情報送信手段356に指示する。
また、避難経路設定手段355は、避難経路を通知した通信装置から、利用者が避難位置に到達した旨を示す到達通知を通信処理部31が受信すると、受信した到達通知を通信処理部31から取り出し、その避難経路を安全経路として記憶部34に記憶する。以後、避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶した安全経路を通る経路を優先するように、他の通信装置についての避難経路を設定する。例えば、避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶した安全経路に含まれるリンクのコストを、そのリンクの両端のノード間の距離に、被害度の下限値よりさらに小さい値(例えば0.05)を乗じた値とする。
なお、避難経路設定手段355は、避難経路を通知した通信装置から、利用者が避難位置に到達できなかった旨を示す到達不可通知を通信処理部31が受信すると、受信した到達不可通知を通信処理部31から取り出し、その避難経路を通行不可経路として記憶部34に記憶してもよい。その場合、以後、避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶した通行不可経路を通る経路を、他の通信装置についての避難経路として設定しないようにする。
また、避難経路設定手段355は、各通信装置から到達通知または到達不可通知を受信するのではなく、各通信装置から位置情報を定期的に受信して記憶部34に記憶し、各通信装置が避難位置に到達した時に、記憶部34に記憶した位置情報からその通信装置の移動経路を求め、求めた移動経路を安全経路としてもよい。さらに、避難経路設定手段355は、各通信装置が、その通信装置に通知した避難経路を通らずに避難位置に到達したときは、その通信装置に通知した避難経路を通行不可経路としてもよい。
あるいは、各通信装置が、定期的に現在位置を記憶部27に記憶し、避難位置に到達した時に、記憶部27に記憶した現在位置からその通信装置の移動経路を求め、求めた移動経路をセンタ装置3に送信してもよい。その場合、避難経路設定手段355は、各通信装置から受信した移動経路を安全経路とする。
あるいは、各通信装置が、定期的に現在位置を記憶部27に記憶し、避難位置に到達した時に、記憶部27に記憶した現在位置からその通信装置の移動経路を求め、求めた移動経路をセンタ装置3に送信してもよい。その場合、避難経路設定手段355は、各通信装置から受信した移動経路を安全経路とする。
情報送信手段356は、被害度算出手段354が算出した地域ごとの被害度に基づく、被害のある位置に関する被害位置情報を通信処理部31に送信させる。例えば、情報送信手段356は、被害度算出手段354が特定した被害のあった地域を被害位置情報として、通信処理部31に各通信装置2−1〜2−3又はその情報を必要とする公共機関等のシステムが有する外部装置へ送信させる。また、情報送信手段356は、被害度算出手段354が算出した各地域の被害度を被害位置情報として、通信処理部31に各通信装置2−1〜2−3又は外部装置へ送信させてもよい。
また、情報送信手段356は、避難経路設定手段355からの指示に応じて、避難経路設定手段355が各通信装置2−1〜2−3について設定した避難経路を被害位置情報として、通信処理部31にその通信装置へ送信させる。情報送信手段356は、避難経路設定手段355が避難経路を設定した通信装置について、利用者情報テーブルに登録されているその通信装置の利用者のメールアドレス宛ての電子メールを作成し、作成した電子メールを通信処理部31に送信させる。この電子メールの本文には、センタ装置3へWebアクセスするためのURLが含まれる。また、情報送信手段356は、通信処理部31を介して各通信装置からの、各通信装置へ通知したURLへのアクセスを受け付けて、設定した避難経路を示すWebページ情報を通信処理部31に送信させる。
表示制御手段357は、操作部32からの作業者による表示指示に応じて、情報取出手段352及び位置推定手段353が生成した安否情報テーブルの各情報を表示部33に表示させる。なお、表示制御手段357は、図6に示した分布図600のように地図の形式で安否情報テーブルの各情報を表示してもよい。また、表示制御手段357は、操作部32からの作業者による表示指示に応じて、被害度算出手段354が算出した各地域の被害度を表示部33に表示させる。
以下、図8に示したフローチャートを参照しつつ、本発明を適用したセンタ装置3による被害推定処理の動作を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、制御部35を構成するプロセッサ上で動作し、制御部35により制御される。
最初に、情報要求手段351は、通信処理部31が不図示の外部装置から、災害が発生した旨を示す通知を受信すると、通信処理部31を介して各通信装置2−1〜2−3に安否情報及び位置情報を要求する(ステップS101)。次に、情報取出手段352は、通信処理部31が各通信装置2−1〜2−3から安否情報及び位置情報を受信すると、受信した安否情報及び位置情報を通信処理部31から取り出し、記憶部34の安否情報テーブルに記憶する(ステップS102)。情報取出手段352は、各通信装置2−1〜2−3に安否情報及び位置情報を要求してから一定時間が経過したか否かを判定し(ステップS103)、一定時間が経過するまで、安否情報及び位置情報を受け付ける。
一定時間が経過すると、位置推定手段353は、記憶部34の勤怠情報テーブルから、まだ安否情報及び位置情報を受信していない通信装置の利用者の勤怠情報を読出し(ステップS104)、読出した勤怠情報に基づいてその通信装置の現在位置を推定する(ステップS105)。次に、被害度算出手段354は、受信した位置情報及び安否情報と、位置推定手段353が推定した現在位置から各地域の被害度を算出する(ステップS106)。
以下のステップS107〜S109の処理は、安否情報及び位置情報を受信した通信装置ごとに実施される。避難経路設定手段355は、安否情報及び位置情報を受信した通信装置について、その位置情報に示される現在位置から避難位置までの避難経路を設定し、情報送信手段356は、その避難経路を通信処理部31にその通信装置へ送信させる(ステップS107)。次に、避難経路設定手段355は、通信処理部31が、避難経路を送信した通信装置から到達通知を受信したか否かを判定する(ステップS108)。避難経路設定手段355は、通信処理部31が到達通知を受信すると、受信した到達通知を通信処理部31から取り出して、その避難経路を安全経路として記憶部34に記憶し(ステップS109)、通信処理部31が到達通知を受信していない場合、特に処理を実施しない。
制御部35は、安否情報及び位置情報を受信した全ての通信装置に避難経路を送信したか否かを判定し(ステップS110)、まだ避難経路を送信していない通信装置がある場合、処理をステップS107へ戻し、ステップS107〜S109の処理を繰り返す。なお、二回目以降の処理では、ステップS107において、避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶された安全経路を用いて避難経路を設定する。一方、制御部35は、全ての通信装置に避難経路を送信すると、一連のステップを終了する。
制御部35は、安否情報及び位置情報を受信した全ての通信装置に避難経路を送信したか否かを判定し(ステップS110)、まだ避難経路を送信していない通信装置がある場合、処理をステップS107へ戻し、ステップS107〜S109の処理を繰り返す。なお、二回目以降の処理では、ステップS107において、避難経路設定手段355は、記憶部34に記憶された安全経路を用いて避難経路を設定する。一方、制御部35は、全ての通信装置に避難経路を送信すると、一連のステップを終了する。
以上説明してきたように、本発明を適用した安否確認システムでは、センタ装置は、安否情報及び位置情報を要求してから一定時間内に応答のない通信装置について、その通信装置の利用者の勤怠情報が出勤を示す場合は会社位置を、非出勤を示す場合は自宅位置を現在位置と推定する。さらに、センタ装置は、各通信装置から受信した安否情報及び位置情報と、応答のない通信装置について推定した現在位置から、被害のあった地域を推定する。このように、センタ装置は、応答のない通信装置の位置を勤怠情報を用いて推定し、その位置で被害があったため応答がなかったと推定することにより、被害のあった地域を高精度に推定することができる。したがって、センタ装置は、各通信装置の利用者に、より安全な避難位置及び避難経路を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、センタ装置は、各通信装置への安否情報及び位置情報の要求、並びに避難経路の通知を電子メールを用いて行うのではなく、SMS(ショートメッセージサービス)により行ってもよい。その場合、センタ装置は、不図示のモデムを介して、通信ネットワークに接続された基地局装置と無線通信を行って、各通信装置にSMSのメッセージを送信する。また、各通信装置は、Webアクセスすることにより、センタ装置へ安否情報、位置情報及び到達通知を送信するのではなく、センタ装置から受信した電子メールまたはSMSのメッセージに返信することにより、センタ装置へ各情報を送信してもよい。
また、出退情報取得手段は、各通信装置の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を勤怠管理装置から定期的に取得するのではなく、安否情報及び位置情報の要求に一定時間以上応答しない通信装置がある場合に限り、その通信装置の利用者の勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻を取得してもよい。これにより、センタ装置及び勤怠管理装置は、勤怠情報、出勤時刻及び退勤時刻の送受信による処理負荷を低減でき、IPネットワーク上の通信量を低減できる。
また、勤怠管理装置は、勤怠情報として、各通信装置の利用者が出勤しているか否かに加えて、利用者が出張中であるか否かと、その出張先の位置とを記憶し、センタ装置に通知してもよい。その場合、位置推定手段は、勤怠情報が、利用者が出張していることを示す場合は、その出張先の位置を通信装置の現在位置と推定することができる。
また、本実施形態では、各通信装置の利用者が属するグループが会社である例について説明したが、このグループは会社に限定されず、学校、自治体、組合等、任意の団体とすることができる。例えば、このグループを学校とする場合、安否確認システムは、勤怠管理装置の代わりに、利用者の登下校を管理する登下校管理装置を有する。登下校管理装置は、出退情報として各利用者が在校しているか否かを示す在校情報を管理し、各利用者の在校情報、登校時刻及び下校時刻をセンタ装置に送信する。センタ装置の記憶部は、利用者情報テーブルにおいて、会社位置の代わりに学校位置を、通勤時間の代わりに登校時間を、出勤予定時刻の代わりに登校予定時刻を記憶する。また、センタ装置の記憶部は、勤怠情報テーブルの代わりに、在校情報、登校時刻及び下校時刻を管理する登下校情報テーブルを記憶する。そして、位置推定手段は、勤怠情報を用いる場合と同様に、これらの情報を用いて、応答のない通信装置の位置を推定する。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 安否確認システム
2−1〜2−3 通信装置
3 センタ装置
21、31 通信処理部
27、34 記憶部
28、35 制御部
350 出退情報取得手段
351 情報要求手段
352 情報取出手段
353 位置推定手段
354 被害度算出手段
355 避難経路設定手段
356 情報送信手段
357 表示制御手段
2−1〜2−3 通信装置
3 センタ装置
21、31 通信処理部
27、34 記憶部
28、35 制御部
350 出退情報取得手段
351 情報要求手段
352 情報取出手段
353 位置推定手段
354 被害度算出手段
355 避難経路設定手段
356 情報送信手段
357 表示制御手段
Claims (6)
- 複数の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、
前記複数の通信装置ごとに、当該通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶する記憶部と、
前記通信処理部を介して前記複数の通信装置のそれぞれに、当該通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及び当該通信装置の現在位置を示す位置情報を要求する情報要求手段と、
前記複数の通信装置のそれぞれから受信した前記安否情報及び前記位置情報を前記通信処理部から取り出す情報取出手段と、
前記複数の通信装置のうち前記安否情報及び前記位置情報を要求してから一定時間内に前記安否情報及び前記位置情報を受信しない通信装置について、当該通信装置の利用者が前記指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得する出退情報取得手段と、
前記一定時間内に前記安否情報及び前記位置情報を受信しない通信装置について、当該通信装置の利用者の前記出退情報が当該利用者が前記指定位置にいることを示す場合、前記指定位置を当該通信装置の現在位置と推定する位置推定手段と、
地域ごとに、前記複数の通信装置のうち、前記位置情報に示される現在位置が当該地域に含まれる通信装置から受信した前記安否情報と、前記位置推定手段が推定した現在位置が当該地域に含まれる通信装置の数を用いて、当該地域の被害の大きさを示す被害度を算出する被害度算出手段と、
を有することを特徴とする被害推定装置。 - 前記記憶部は、前記複数の通信装置ごとに、当該通信装置の利用者の自宅位置、当該利用者が前記自宅位置と前記指定位置の間の移動に要する移動時間及び当該利用者が前記指定位置に到着すると推定される到着予定時刻をさらに記憶し、
前記出退情報取得手段は、前記一定時間内に前記安否情報及び前記位置情報を受信しない通信装置について、当該通信装置の利用者が前記指定位置から退出した退出時刻をさらに取得し、
前記位置推定手段は、利用者が前記通信装置の当該利用者の前記出退情報によって前記指定位置にいないことが示される場合、現在時刻が前記到着予定時刻直前の前記移動時間内及び前記退出時刻直後の前記移動時間内のうちの何れでもないときは前記自宅位置を当該通信装置の現在位置と推定し、現在時刻が前記到着予定時刻直前の前記移動時間内または前記退出時刻直後の前記移動時間内であるときは前記指定位置と前記自宅位置の間の現在時刻に応じた位置を当該通信装置の現在位置と推定する、請求項1に記載の被害推定装置。 - 前記記憶部は、前記安否情報及び前記位置情報の要求に対して応答のある確率を示す応答率をさらに記憶し、
前記被害度算出手段は、地域ごとに、前記複数の通信装置のうち前記位置情報に示される現在位置が当該地域に含まれる通信装置の数と前記位置推定手段が推定した現在位置が当該地域に含まれる通信装置の数の合計に対する、前記位置情報に示される現在位置が当該地域に含まれる通信装置のうち前記安否情報が安全な状態でないことを示す通信装置の数と、前記位置推定手段が推定した現在位置が当該地域に含まれる通信装置の数に前記応答率を乗じた値との合計の比を当該地域の前記被害度として算出する、請求項1または2に記載の被害推定装置。 - 前記記憶部は、避難位置をさらに記憶し、
前記複数の通信装置のうち前記安否情報及び前記位置情報を受信した通信装置について、当該位置情報に示される現在位置から前記避難位置までの経路のうち、当該経路の長さを当該経路が通る地域の前記被害度が大きいほど大きくなるように重み付けした値が最も小さくなる経路を避難経路として設定する避難経路設定手段と、
前記通信装置についての前記避難経路を前記通信処理部に当該通信装置へ送信させる情報送信手段と、をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の被害推定装置。 - 前記避難経路設定手段は、前記避難経路を送信した前記通信装置からの前記避難位置に到達した旨が前記通信処理部から取り出されると、当該避難経路を安全経路として前記記憶部に記憶し、前記安全経路を通る経路を優先するように、他の通信装置についての前記避難経路を設定する、請求項4に記載の被害推定装置。
- 複数の通信装置との通信処理を行う通信処理部と、記憶部とを有する被害推定装置における被害推定方法であって、
前記記憶部に、前記複数の通信装置ごとに、当該通信装置の利用者が属するグループについて指定されている指定位置を予め記憶させ、
前記通信処理部を介して前記複数の通信装置のそれぞれに、当該通信装置の利用者が安全な状態であるか否かを示す安否情報及び当該通信装置の現在位置を示す位置情報を要求し、
前記複数の通信装置のそれぞれから受信した前記安否情報及び前記位置情報を前記通信処理部から取り出し、
前記複数の通信装置のうち前記安否情報及び前記位置情報を要求してから一定時間内に前記安否情報及び前記位置情報を受信しない通信装置について、当該通信装置の利用者が前記指定位置にいるか否かを示す出退情報を取得し、
前記一定時間内に前記安否情報及び前記位置情報を受信しない通信装置について、当該通信装置の利用者の前記出退情報が当該利用者が前記指定位置にいることを示す場合、前記指定位置を当該通信装置の現在位置と推定し、
地域ごとに、前記複数の通信装置のうち、前記位置情報に示される現在位置が当該地域に含まれる通信装置から受信した前記安否情報と、前記位置推定手段が推定した現在位置が当該地域に含まれる通信装置の数を用いて、当該地域の被害の大きさを示す被害度を算出する、
ことを含むことを特徴とする被害推定方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013069861A JP2014192893A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 被害推定装置及び被害推定方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018037902A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | 株式会社日立製作所 | 被災状況情報作成方法及び被災状況情報作成システム |
JP2018116629A (ja) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 富士通株式会社 | 安否確認プログラム、安否確認方法及び安否確認装置 |
WO2023157114A1 (ja) * | 2022-02-16 | 2023-08-24 | 日本電気株式会社 | 防災支援装置、防災支援システム、防災支援方法、および記録媒体 |
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2013
- 2013-03-28 JP JP2013069861A patent/JP2014192893A/ja active Pending
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