以下に、本発明にかかるメッセージ送信プログラム、メッセージ送信方法およびメッセージ送信システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
実施例1に係るシステムについて説明する。図1は、メッセージ送信装置を含んだシステムの全体の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム10は、携帯端末装置11と、メッセージ送信装置12とを有する。メッセージ送信装置12と携帯端末装置11は、ネットワーク13を介して通信可能に接続され、各種の情報を交換することが可能とされている。かかるネットワーク13の一態様としては、有線または無線を問わず、Local Area Network(LAN)やVirtual Private Network(VPN)、移動体通信網などの任意の通信網が挙げられる。なお、図1の例では、システム10は、携帯端末装置11を2つ有する場合を例示したが、開示のシステムはこれに限定されず、携帯端末装置11を任意の数とすることができる。
また、ネットワーク13は、サーバ14が接続されている。メッセージ送信装置12は、ネットワーク13を介してサーバ14と通信可能に接続され、各種の情報を交換することが可能とされている。サーバ14は、気象に関する各種の情報を提供する。例えば、サーバ14は、後述するエリア毎の現時点および今後予測される土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量を提供する。サーバ14は、気象庁などの公共機関が運用するものであってもよく、気象に関する情報を提供するサービスを行う業者が運用するものであってもよい。
メッセージ送信装置12は、利用者へメッセージを送信して情報を提供する装置である。メッセージ送信装置12は、例えば、サーバ・コンピュータなどのコンピュータである。メッセージ送信装置12は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、クラウドなどの複数台のコンピュータによるシステムとして実装することもできる。なお、本実施例では、メッセージ送信装置12を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。
メッセージ送信装置12は、利用者に対してメッセージを送信して情報を提供するサービスを提供する。例えば、メッセージ送信装置12は、メッセージとして、土砂災害に関する情報のメールを利用者に対して送信するサービスを提供する。メッセージ送信装置12は、土砂災害に関する情報の提供を希望する利用者の登録を受け付ける。例えば、メッセージ送信装置12は、登録画面を表示させて土砂災害に関する情報の提供を希望する利用者の登録を受け付ける。また、メッセージ送信装置12は、ネットワーク13を介してサーバ14から気象に関する情報を取得する。そして、メッセージ送信装置12は、土砂災害が発生する虞がある場合、登録された利用者へリンク情報を含むメールを送信する。
携帯端末装置11は、利用者が携帯して保持する端末装置である。例えば、携帯端末装置11は、携帯電話機、スマートフォン、Personal Digital Assistant(PDA)等である。なお、携帯端末装置11は、デスクトップ型PC、タブレット型PC、ノート型PCなどの情報処理装置であってもよい。携帯端末装置11は、Global Positioning System(GPS)の受信機などの位置を特定可能な機器が内蔵されており、例えば、緯度・経度で示される現在位置を把握することが可能とされている。携帯端末装置11は、外部の装置へ現在位置を示す位置情報を送信する。例えば、携帯端末装置11は、メッセージ送信装置12からのメールを受信し、受信したメールに含まれるリンク情報のリンク先へアクセスする際に現在位置を示す位置情報を送信する。
次に、実施例1に係るメッセージ送信装置12の構成について説明する。図2は、メッセージ送信装置の全体構成の一例を示す図である。図2に示すように、メッセージ送信装置12は、通信I/F(インタフェース)部20と、表示部21と、入力部22と、記憶部23と、制御部24とを有する。
通信I/F部20は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部20は、ネットワーク13を介して他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部20は、利用者のメールアドレスを宛先とした土砂災害に関する情報のメールを送信する。また、通信I/F部20は、サーバ14と通信を行い、サーバ14から気象に関する情報を受信する。かかる通信I/F部20の一態様としては、LANカードなどのネットワークインタフェースカードを採用できる。
表示部21は、各種情報を表示する表示デバイスである。表示部21としては、Liquid Crystal Display(LCD)やCathode Ray Tube(CRT)などの表示デバイスが挙げられる。表示部21は、各種情報を表示する。
入力部22は、各種の情報を入力する入力デバイスである。例えば、入力部22としては、マウスやキーボードなどの入力デバイスが挙げられる。入力部22は、システムを管理する管理者などからの操作入力を受け付け、受け付けた操作内容を示す操作情報を制御部24に入力する。
記憶部23は、ハードディスク、Solid State Drive(SSD)、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部23は、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ、Non Volatile Static Random Access Memory(NVSRAM)などのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部23は、制御部24で実行されるOperating System(OS)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部23は、後述する送信処理や算出処理を実行するプログラムを記憶する。さらに、記憶部23は、制御部24で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部23は、エリア情報30と、利用者情報31と、エリア別判定基準情報32と、エリア別危険度情報33と、区域情報34と、避難場所情報35と、災害状況情報36とを記憶する。
エリア情報30は、土砂災害に関する情報を提供するサービスのサービス範囲を複数のエリアに区分けしたエリアの情報を記憶したデータである。
図3は、エリアの一例を示した図である。図3に示すように、土砂災害に関する情報を提供するサービスのサービス範囲は、例えば、都道府県の単位など、所定の範囲とされており、さらに複数のエリア60に分けられている。図3の例では、例えば、1Km四方の矩形のエリア60に区分けされている。各エリア60には、エリアを識別するための識別情報としてエリア番号が定められている。図3の例では、それぞれのエリア60の領域に、数字でエリア番号が表記されている。なお、このエリアは、例えば、基準地域メッシュなどの地域メッシュの区分けを用いてもよい。また、エリア番号は、地域メッシュコードを用いてもよい。
図2に戻り、エリア情報30には、各エリアに関する情報が記憶されている。例えば、エリア情報30には、エリア毎に、エリア番号およびエリアの範囲を示す情報が記憶されている。一例として、エリア情報30は、メッセージ送信ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、エリア情報30は、管理者により入力部22あるいは、メッセージ送信装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。
利用者情報31は、サービスを利用する利用者に関する情報を記憶したデータである。一例として、利用者情報31は、後述の登録部40によりデータが登録される。
図4は、利用者情報のデータ構成の一例を示す図である。図4に示すように、利用者情報31は、「ユーザ名」、「メールアドレス」、「送信条件」、「対象エリア」、「優先度」の各項目を有する。ユーザ名の項目は、登録された利用者を識別するユーザ名を記憶する領域である。メールアドレスの項目は、利用者の連絡先となるメールアドレスを記憶する領域である。送信条件の項目は、メールの送信を開始する条件を記憶する領域である。対象エリアの項目は、土砂災害に関する情報の提供を希望するエリアを記憶する領域である。優先度の項目は、利用者の優先度を記憶する領域である。図4の例では、ユーザ名が「aaa」の利用者は、メールアドレスが「aaa@bb.com」であり、メールの送信条件が「レベル2以上」であり、対象エリアが「8」であり、優先度が「365」であることを示している。
図2に戻り、エリア別判定基準情報32は、エリア毎に、危険度の判定基準を記憶したデータである。
図5は、危険度の判定基準の一例を示した図である。図5に示すグラフは、横軸が土壌雨量指数(mm)を示し、縦軸が直近60分間の積算雨量(mm/h)を示す。土壌雨量指数とは、降った雨が土壌中に水分量としてどれだけ貯まっているか示す指標である。土壌雨量指数は、例えば、これまでに降った雨量と今後一定時間に降ると予想される雨量のデータからタンクモデルの手法を用いて算出される。図5に示すように、危険度は、土壌雨量指数が多いほど、60分間の積算雨量が多いほどレベルが高くなるように定められ、レベル0〜レベル3に区分されており、レベルが高いほど土砂災害が発生する確率が高いことを示している。また、本実施例では、危険度がレベル0の領域を、土壌雨量指数および60分間の積算雨量の少ない「平常」の領域と、土壌雨量指数および60分間の積算雨量が多い「注意」の領域に分けている。
この危険度の判定基準は、エリア毎に異ならせてもよい。例えば、山間部のエリアや、崩れやすい土壌のエリアでは、平均よりも少ない土壌雨量指数、60分間の積算雨量でも土砂災害の発生確率が高くなる。このため、危険度の判定基準は、エリア内の地形や、土壌などのエリア毎の特性に応じてエリア毎に定めることができる。なお、複数のエリアで同じ危険度の判定基準を用いてもよい。
図2に戻り、エリア別判定基準情報32には、エリア毎の危険度の判定基準に関する情報が記憶される。例えば、エリア別判定基準情報32には、エリア毎に、60分間の積算雨量の値別に、危険度が変化する土壌雨量指数の値が記憶されている。一例として、エリア別判定基準情報32は、メッセージ送信ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、エリア別判定基準情報32は、管理者により入力部22あるいは、メッセージ送信装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。
エリア別危険度情報33は、エリア毎に、危険度の変化に関する情報を記憶したデータである。このエリア別危険度情報33には、現時点および過去の危険度の変化に関する情報と、今後予測される危険度の変化に関する情報とが格納される。一例として、エリア別危険度情報33は、後述の判定部42により危険度を判定した際のデータが登録される。
図6は、エリア別危険度情報のデータ構成の一例を示す図である。図6に示すように、エリア別危険度情報33は、「エリア」、「日時」、「危険度」、「土壌雨量指数」、「60分間積算雨量」、「累加雨量」の各項目を有する。エリアの項目は、エリアのエリア番号を記憶する領域である。日時の項目は、危険度の判定対象の日時を記憶する領域である。危険度の項目は、判定された危険度を記憶する領域である。土壌雨量指数の項目は、危険度の判定を行った際の土壌雨量指数を記憶する領域である。60分間積算雨量の項目は、危険度の判定を行った際の60分間の積算雨量を記憶する領域である。累加雨量の項目は、危険度の判定を行った際の累加雨量を記憶する領域である。図6に示す「18:00(現在)」は、現時点が18:00であることを示す。図6に示す18:00よりも前の時刻のレコードは、過去の履歴の情報である。図6に示す18:00よりも後の時刻のレコードは、今後の予測の情報である。図6の例では、現時点が18:00であることを示している。また、エリア「8」は、2012年2月1日の18:00に、危険度が「レベル1」であり、土壌雨量指数が「180」であり、60分間の積算雨量が「12.0」であり、累積雨量が「180」であることを示している。
図2に戻り、区域情報34は、災害が発生し易い区域の情報を記憶したデータである。例えば、急傾斜で崩壊がある箇所は、雨量が多くなると崩壊する虞がある。このような災害が発生し易い区域は、行政により調査が行われ、土砂災害特別警戒区域や土砂災害警戒区域として指定される。
図7は、警戒区域の一例を示した図である。例えば、区域70は、土砂災害特別警戒区域を示している。また、区域71は、土砂災害警戒区域を示している。
図2に戻り、区域情報34には、災害が発生し易い区域に関する情報が記憶されている。例えば、区域情報34には、土砂災害特別警戒区域を警戒区域とし、土砂災害警戒区域を注意区域として、それぞれの区域を示す情報が記憶されている。一例として、区域情報34は、メッセージ送信ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、区域情報34は、管理者により入力部22あるいは、メッセージ送信装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。
避難場所情報35は、避難場所に関する情報を記憶したデータである。例えば、避難場所情報35には、土砂災害に関する情報を提供するサービス範囲内の避難場所の位置情報が記憶されている。一例として、避難場所情報35は、メッセージ送信ソフトウェアの作成元で予め登録されてもよい。また、避難場所情報35は、管理者により入力部22あるいは、メッセージ送信装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録されてもよい。
災害状況情報36は、土砂災害の際に提供する災害状況に関する情報を記憶したデータである。例えば、災害状況情報36には、エリア毎に、災害状況に関するメッセージが記憶されている。一例として、災害状況情報36は、管理者により入力部22あるいは、メッセージ送信装置12と通信可能とされたクライアントコンピュータなどの端末装置から登録される。
制御部24は、メッセージ送信装置12を制御するデバイスである。制御部24としては、Central Processing Unit(CPU)、Micro Processing Unit(MPU)等の電子回路や、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Field Programmable Gate Array(FPGA)等の集積回路を採用できる。制御部24は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部24は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部24は、登録部40と、取得部41と、判定部42と、特定部43と、送信部44と、提供部45と、算出部46とを有する。
登録部40は、各種の登録を行う。例えば、登録部40は、土砂災害に関する情報の提供する利用者の登録を行う。例えば、登録部40は、利用者の携帯端末装置11からアクセスされた場合、アクセス元の携帯端末装置11へ登録画面の画像情報を送信してアクセス元の携帯端末装置11に登録画面を表示させる。
図8は、登録画面の一例を示す図である。登録画面80は、ユーザ名を入力する入力領域81と、メールアドレスを入力する入力領域82と、メールの送信条件を選択する選択領域83と、メールによる情報提供を希望するエリアを指定する入力領域84とを有する。また、登録画面80は、エリアに区分けされた地図の表示を指示する地図表示ボタン85と、利用者の登録を指示する登録ボタン86とを有する。
選択領域83は、「レベル1以上」、「レベル2以上」、「レベル3」からメールの送信条件が選択可能とされている。「レベル1以上」は、危険度が変化した際に、変化前または変化後の危険度がレベル1以上である場合にメールを送信することを示す。例えば、「レベル1以上」は、危険度がレベル0からレベル1、レベル1からレベル2、レベル2からレベル3、レベル3からレベル2、レベル2からレベル1、レベル1からレベル0にそれぞれ変化した際にメールを送信する。「レベル2以上」は、危険度が変化した際に、変化前または変化後の危険度がレベル2以上である場合にメールを送信することを示す。「レベル3」は、危険度が変化した際に、変化前または変化後の危険度がレベル3である場合にメールを送信することを示す。
地図表示ボタン85は、選択されると、例えば、図3に示した地図が表示される。利用者は、表示された地図から、メールによる情報提供を希望するエリアのエリア番号を把握する。
利用者は、登録を行う場合、登録画面80の入力領域81にユーザ名を入力し、入力領域82にメールアドレスを入力し、選択領域83から送信条件を選択し、入力領域84に情報提供を希望するエリアのエリア番号を入力した後、登録ボタン86を選択する。なお、入力領域84は、複数のエリア番号を入力することができる。利用者は、情報提供を希望するエリアとして複数のエリアを希望する場合、入力領域84に各エリアのエリア番号を入力する。
図2に戻り、登録部40は、登録画面80に入力された利用者の情報を利用者情報31に登録する。例えば、登録部40は、登録画面80に入力されたユーザ名、メールアドレス、送信条件、エリア番号を利用者情報31のユーザ名、メールアドレス、送信条件、対象エリアの項目に格納する。また、登録部40は、利用者情報31の優先度に初期値としてゼロを格納する。
取得部41は、各種の取得を行う。例えば、取得部41は、一定期間毎に、サーバ14からエリア毎の気象に関する情報を取得する。気象に関する情報は、取得部41がサーバ14へ情報の要求を送信し、サーバ14が送信するものとしてもよく、サーバ14が定期的に送信するものとしてもよい。本実施例では、取得部41は、30分毎に、サーバ14からエリア毎の現時点の土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量、および今後1時間毎の予測される土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量を取得する。
判定部42は、各種の判定を行う。例えば、判定部42は、エリア別判定基準情報32に基づき、取得部41により取得されたエリア毎の気象に関する情報からエリア毎の危険度を判定する。例えば、判定部42は、エリア毎に、当該エリアの危険度の判定基準を用いて、現時点の土壌雨量指数、60分間の積算雨量から現時点の危険度を判定する。また、判定部42は、エリア毎に、今後1時間毎の予測される土壌雨量指数、60分間の積算雨量から今後1時間毎の予測される危険度を判定する。
判定部42は、エリア毎の危険度の判定結果をエリア別危険度情報33に格納する。また、判定部42は、過去の予測による危険度の判定結果をエリア別危険度情報33から削除する。例えば、判定部42は、エリア別危険度情報33から日時が、サーバ14から現時点の土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量が通知された現時点の日時以降のレコードを削除する。これにより、エリア別危険度情報33は、過去の予測による危険度の判定結果のレコードが削除される。そして、判定部42は、現時点および今後1時間毎の危険度、土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量をエリア別危険度情報33に格納する。
特定部43は、各種の特定を行う。例えば、特定部43は、エリア別危険度情報33に基づき、現在の危険度が1つ前の日時の危険度から変化したエリアを特定する。例えば、図6の例では、エリア「8」は、現在が「2012/02/01 17:30」である場合、1つ前の「2012/02/01 17:00」と比較して危険度がレベル0からレベル1へ変化している。特定部43は、このように危険度が変化したエリアを特定する。
送信部44は、各種の送信を行う。例えば、送信部44は、利用者情報31に記憶された利用者へ、当該利用者に対応付けられたリンク情報を含むメールを送信する。例えば、送信部44は、特定部43により特定されたエリアのエリア番号が対象エリアとして登録され、かつ、判定部42により判定された対象エリアの危険度が送信条件を満たす利用者を、メールの送信対象として利用者情報31から特定する。例えば、図4の例では、特定されたエリアのエリア番号が「8」であり、当該エリアの危険度が「2」である場合は、ユーザ名「aaa」の利用者がメールの送信対象として特定される。送信部44は、送信対象とされた利用者のメールアドレスを宛先として、当該利用者に対応付けられたリンク情報を含み対象エリアの危険度を通知するメールを作成する。なお、本実施例では、リンク情報により示されるリンク先は、メッセージ送信装置12であるものとする。
そして、送信部44は、利用者情報31に記憶された優先度の順に利用者へメールを送信する。この際、送信部44は、メールがスパムと判定される所定の時間間隔よりも長い時間間隔で、利用者に順にメールを送信する。例えば、送信部44は、スパムと判定される所定の時間間隔に余裕を持たせるための所定の時間を加算した時間間隔でメールを送信する。余裕を持たせるための時間は、例えば、スパムと判定される所定の時間間隔の10%程度とする。例えば、メールを処理するサーバが10ミリ秒以下の間隔で同じ送信元からメールを受信した場合にメールを破棄するものとする。この場合、送信部44は、10ミリ秒に余裕分の1ミリ秒程度の時間を加算した時間間隔でメールを送信する。
図9は、メールの一例を示す図である。メール90は、対象エリアの危険度を示すメッセージ91が記載されている。また、メール90は、利用者毎に、リンク情報として、当該利用者に対してより詳細な情報を提供するサイトへのURLリンク92が記載されている。本実施例では、このURLリンク92により示されるリンク先がメッセージ送信装置12であるものとする。利用者は、メッセージ送信装置12からのメールを携帯端末装置11で受信し、土砂災害に関する詳細な情報を確認する場合、メールに含まれるリンク先へアクセスする。携帯端末装置11は、リンク先へアクセスする際に、現在位置を示す位置情報を送信する。
図2戻り、提供部45は、各種の情報の提供を行う。提供部45は、利用者の携帯端末装置11から利用者に対応付けられたWebページにアクセスされた場合、利用者に応じた災害情報を提供するWebページを生成する。例えば、提供部45は、利用者情報31および災害状況情報36に基づき、利用者のユーザ名を表示し、利用者の対象エリアの災害状況を記載したWebページを生成する。そして、提供部45は、アクセス元の携帯端末装置11へWebページの情報を送信してアクセス元の携帯端末装置11にWebページを表示させる。
図10は、Webページの一例を示す図である。Webページ100は、利用者のユーザ名を含んだタイトル101が表示される。図10の例では、「○○様専用サイト」と表示されている。この「○○」の部分には、ユーザ名が表示される。また、Webページ100は、利用者の対象エリアの災害状況を示すメッセージ102が表示される。図10の例では、「2012年2月1日17:45 XXXで土砂崩れが発生しました。」と表示されている。
また、Webページ100は、今後の危険度予測を表示するページへのリンク103と、現時点の雨量状況を表示するページへのリンク104とが設けられている。また、Webページ100は、現時点の雨量状況を表示するページへのリンク104と、最寄の避難所までのルートを表示するページへのリンク105と、近隣の危険区域を表示するページへのリンク106とが設けられている。
図2戻り、提供部45は、リンク103が選択された場合、エリア別危険度情報33に記憶された対象エリアの今後1時間毎の危険度を表示させる。また、提供部45は、リンク104が選択された場合、エリア別危険度情報33に記憶された対象エリアの累加雨量を表示させる。また、提供部45は、リンク105が選択された場合、携帯端末装置11から通知された位置情報の位置に最も近い避難場所を避難場所情報35から検索し、検索された避難場所への経路を表示させる。また、提供部45は、リンク106が選択された場合、携帯端末装置11から通知された位置情報の位置から所定距離以内の災害が発生し易い区域を区域情報34から検索し、検索された災害が発生し易い区域を表示させる。
算出部46は、各種の算出を行う。例えば、算出部46は、利用者の優先度を算出する。例えば、算出部46は、メールに含まれるリンク情報のリンク先への利用者のアクセス状況および当該リンク先へアクセスした際の利用者の位置情報に基づいて、利用者の優先度を算出する。算出部46は、算出した利用者の優先度を利用者情報31の当該利用者の優先度の値に加算する。
図11は、優先度の一例を示す図である。図11の例では、危険度が高い危険区域110と、危険区域110よりも危険度が低い注意区域111が存在する。この危険区域110は、例えば、土砂災害特別警戒区域が対応する。また、注意区域111は、例えば、土砂災害警戒区域が対応する。危険区域110内や注意区域111内の利用者は、土砂災害に会う可能性が高い。そこで、算出部46は、利用者の現在位置が危険とされる区域内の利用者の優先度を高く算出する。例えば、算出部46は、利用者の現在位置が危険区域110の地点Aである場合、危険区域の優先度を利用者情報31の当該利用者の優先度の値に加算する。危険区域の優先度は、例えば、200とする。また、算出部46は、利用者の現在位置が注意区域111の地点Bである場合、注意区域の優先度を利用者情報31の当該利用者の優先度の値に加算する。注意区域の優先度は、例えば、100とする。また、利用者の現在位置が危険とされる区域外の利用者については、危険とされる区域からの距離に応じて、危険とされる区域から離れるほど値が小さくなるように優先度を算出する。例えば、算出部46は、最も近い危険とされる区域からの距離を100m毎に1として重み値を求める。そして、算出部46は、危険とされる区域外の優先度を50とし、50を重み値で除算して優先度を算出する。例えば、算出部46は、利用者の現在位置が注意区域111から200mの地点Cである場合、優先度を1/2×50=25と算出する。また、算出部46は、利用者の現在位置が注意区域111から1000mの地点Dである場合、優先度を1/10×50=5と算出する。算出部46は、算出した利用者の優先度を利用者情報31の当該利用者の優先度の値に加算する。
また、例えば、土砂災害が発生しやすい地域の利用者など、土砂災害に関する情報を要とする利用者は、多くの情報を収集するため、メールに記載のリンク先のWebページやWebページのリンク先へのアクセスする回数も多くなる。そこで、算出部46は、アクセス回数が多いほど利用者の優先度を高く算出する。例えば、算出部46は、リンク先のWebページおよび当該Webページのリンクを参照する毎に、利用者の優先度に所定の優先度を加算する。この所定の優先度は、例えば、10とする。例えば、算出部46は、Webページおよびリンクのページを5回参照した場合、5×10=50を利用者の優先度に加算する。なお、リンク先毎に、参照した際に加算する優先度を変えてもよい。例えば、避難場所へのリンクなど、危険な状態にある利用者が多く参照すると推定される防災に関して重要性の高いリンク先の優先度を高くしてもよい。例えば、記憶部23に、Webページのリンク先毎に、重み値の情報を記憶させ、算出部46は、当該情報に基づき、参照されたリンク先の重み値を利用者の優先度に加算する。
次に、本実施例に係るメッセージ送信装置12によるメールの送信の流れを説明する。図12は、メールの送信の流れを説明する図である。例えば、図12の左側に示すように、降雨開始時点、例えば、エリア番号「3」、「8」〜「10」、「16」のエリアの危険度がレベル1に変化したものとする。この場合、メッセージ送信装置12は、「3」、「8」〜「10」、「16」を対象エリアとし、かつ、レベル1を送信条件とする利用者を利用者情報31から特定する。そして、メッセージ送信装置12は、特定した利用者へリンク情報を含むメールを順に送信する。例えば、各エリアのメールの送信対象の利用者を100名とした場合、メッセージ送信装置12は、500通のメールを順に送信する。
メールを受信した利用者は、それぞれの状況に応じてリンク情報のリンク先へアクセスする。特に、土砂災害に関する情報を要とする利用者は、リンク先のWebページおよびWebページのリンク先へ多くアクセスする。これにより、危険とされる区域内の利用者や土砂災害に関する情報を要とする利用者は、優先度が高くなる。
図12の右側に示すように、例えば、30分後、エリア番号「1」、「4」、「11」、「17」〜「19」、「25」〜「27」のエリアの危険度がレベル1に変化し、エリア番号「3」、「8」のエリアの危険度がレベル2に変化したものとする。なお、エリア番号「9」、「10」、「16」のエリアは、危険度がレベル1のままであるものとする。この場合、メッセージ送信装置12は、「3」、「8」を対象エリアとし、かつ、レベル2を送信条件とする利用者を利用者情報31から特定する。また、メッセージ送信装置12は、「1」、「4」、「11」、「17」〜「19」、「25」〜「27」を対象エリアとし、かつ、レベル1を送信条件とする利用者情報31から特定する。そして、メッセージ送信装置12は、特定した利用者へリンク情報を含むメールを順に送信する。なお、メッセージ送信装置12は、エリア番号「9」、「10」、「16」のエリアに危険度に変化が無いため、「9」、「10」、「16」を対象エリアとする利用者へメールの送信は行わない。例えば、各エリアのメールの送信対象の利用者を100名とした場合、メッセージ送信装置12は、1100通のメールを送信する。この際、メッセージ送信装置12は、優先度の高い順に利用者へメールを送信する。これにより、優先度の高い利用者にメッセージを通知できる。
このように、メッセージ送信装置12は、利用者へ先に送信したメールに含まれるリンク情報のリンク先への利用者のアクセス状況および当該リンク先へアクセスした際の利用者の位置情報に基づいて、利用者の優先度を算出する。そして、メッセージ送信装置12は、算出した優先度が高い順に次のメールを送信する。このため、メッセージ送信装置12は、優先度の高い利用者にメールを通知できる。
次に、本実施例に係るメッセージ送信装置12が危険度を判定してメールを送信する送信処理の流れを説明する。図13は、送信処理の手順を示すフローチャートである。この送信処理は、例えば、一定期間に、実行される。
図13に示すように、取得部41は、サーバ14からエリア毎の気象に関する情報を取得する(S10)。例えば、取得部41は、サーバ14からエリア毎の現時点の土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量、および今後1時間毎の予測される土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量を取得する。
判定部42は、エリア別判定基準情報32に基づき、取得されたエリア毎の気象に関する情報からエリア毎の危険度を判定する(S11)。特定部43は、現在の危険度が1つ前の日時の危険度から変化したエリアを特定する(S12)。
送信部44は、危険度が変化したエリアのエリア番号が対象エリアとして登録され、かつ、対象エリアの危険度が送信条件を満たす利用者を、メールの送信対象として利用者情報31から特定する(S13)。送信部44は、送信対象とされた利用者のメールアドレスを宛先として、当該利用者に対応付けられたリンク情報を含み対象エリアの危険度を通知するメールを作成する(S14)。そして、送信部44は、利用者情報31に記憶された優先度の順にメールをソートする(S15)。
送信部44は、スパムと判定される所定の時間間隔に所定の時間を加算した時間間隔でメールを順に送信し(S16)、メールの送信終了後、処理を終了する。
次に、本実施例に係るメッセージ送信装置12が利用者の優先度を算出する算出処理の流れを説明する。図14は、算出処理の手順を示すフローチャートである。この算出処理は、例えば、メールに含まれるリンク情報のリンク先に携帯端末装置11からアクセスされた際に実行される。
図14に示すように、算出部46は、携帯端末装置11から送信される位置情報により示される利用者の現在位置が、区域情報34に記憶された危険区域内か否か判定する(S20)。利用者の現在位置が危険区域内である場合(S20肯定)、算出部46は、利用者情報31に記憶された利用者の優先度に危険区域の優先度を加算し(S21)、後述するS25へ移行する。
一方、利用者の現在位置が危険区域内ではない場合(S20否定)、算出部46は、利用者の現在位置が、区域情報34に記憶された注意区域内か否か判定する(S22)。利用者の現在位置が注意区域内である場合(S22肯定)、算出部46は、利用者情報31に記憶された利用者の優先度に注意区域の優先度を加算し(S23)、後述するS25へ移行する。
一方、利用者の現在位置が注意区域内ではない場合(S22否定)、算出部46は、危険とされる区域からの距離に応じた優先度を算出し、算出した優先度を利用者情報31に記憶された利用者の優先度に加算し(S24)、後述するS25へ移行する。
算出部46は、Webページへのアクセスが終了するまでページの参照回数をカウントする(S25)。そして、算出部46は、参照回数に所定の優先度を乗算した値を利用者情報31に記憶された利用者の優先度に加算し(S26)、処理を終了する。
このように、メッセージ送信装置12は、メッセージを送信する利用者を示す利用者情報に記憶された利用者へ、当該利用者に対応付けられたリンク情報を含む第1のメッセージを送信する。そして、メッセージ送信装置12は、第1のメッセージに含まれるリンク情報のリンク先への利用者のアクセス状況および当該リンク先へアクセスした際の利用者の位置情報に基づいて、利用者の優先度を算出する。そして、メッセージ送信装置12は、算出された優先度が高い順に第2のメッセージを送信する。これにより、メッセージ送信装置12は、優先度の高い利用者にメッセージを通知できる。
また、メッセージ送信装置12は、所定のエリア毎に、メッセージを送信するか否かを判定する。また、メッセージ送信装置12は、利用者情報に、エリア毎に、メッセージを送信する利用者を記憶する。そして、メッセージ送信装置12は、メッセージを送信すると判定されたエリアに対応付けて利用者情報に記憶された利用者へ第1のメッセージを送信する。これにより、メッセージ送信装置12は、メッセージを送信すると判定されエリアに対応付けた利用者に対してメッセージを通知できる。
また、メッセージ送信装置12は、危険とされる区域を示す区域情報に基づき、位置情報が示す位置が危険とされる区域内の利用者の優先度を高く算出する。これにより、メッセージ送信装置12は、危険とされる区域内の利用者に対して優先的にメッセージを通知できる。
また、メッセージ送信装置12は、リンク先へのアクセス回数が多いほど利用者の優先度を高く算出する。これにより、メッセージ送信装置12は、リンク先へのアクセス回数が多い利用者に対して優先的にメッセージを通知できる。
また、メッセージ送信装置12は、メッセージがスパムと判定される所定の時間間隔よりも長い時間間隔で、利用者に順にメッセージを送信する。これにより、メッセージ送信装置12は、送信されるメッセージがスパムとされて破棄されることを抑制できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、開示の技術は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の実施例では、メッセージ送信装置12が、メッセージとしてメールを送信する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。メッセージは、利用者へ通知を行えれば何れの方式で送信されるものでもよい。例えば、メッセージ送信装置12は、Short Message Service(SMS)などでメッセージを送信するものとしてもよい。
また、上記の実施例では、算出部46が、アクセス回数が多いほど利用者の優先度を高く算出する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。土砂災害に会う可能性が高い利用者は、情報を早く得るため、メールで通知されたWebページにアクセスするまでの期間も短い。そこで、算出部46は、アクセスまでの期間が短いほど利用者の優先度を高く算出してもよい。例えば、算出部46は、アクセスするまでの期間が短いほど大きな重み値を定め、利用者の位置やアクセス状況から算出される優先度に重み値を乗算して優先度を算出してもよい。
また、上記の実施例では、メッセージ送信装置12が利用者の携帯端末装置11からアクセスに応じて利用者に対応付けられたWebページを提供する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、Webページは、別なサーバ装置が提供してもよい。この場合、別なサーバ装置が、Webページへの利用者のアクセス状況およびアクセスした際の利用者の位置情報に基づいて、利用者の優先度を算出してもよい。また、メッセージ送信装置12が、別なサーバ装置からWebページへのアクセスの履歴およびアクセスした際の利用者の位置情報を取得して、利用者の優先度を算出してもよい。
また、上記の実施例では、土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量の情報をサーバ14から取得する場合について説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、メッセージ送信装置12がサーバ14からエリア毎の雨量の情報を定期的に取得して、土壌雨量指数、60分間の積算雨量、累加雨量を算出してもよい。
また、利用者情報31に記憶された各利用者の優先度は、降雨開始から降雨終了までの1回の降雨が終了したタイミングなど所定のタイミングでゼロに初期化してもよい。例えば、累加雨量が所定の期間、ゼロが続いた場合、各利用者の優先度をゼロに初期化する。この所定の期間は、例えば、2日とする。降雨は、毎回、各エリアの雨量が異なり、利用者への影響も異なる。このため、1回の降雨の終了毎に、各利用者の優先度を初期化することにより、メッセージ送信装置12は、降雨毎に、当該降雨で優先度の高い利用者へメッセージを通知することができる。
利用者情報31に記憶された各利用者の優先度は、特定の利用者の初期値を高くしてもよい。例えば、登録部40は、登録画面から利用者の住居の位置など、位置を指定させ、指定された位置が危険とされる区域内の利用者の優先度の初期値を予め高く設定してもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示す登録部40、取得部41、判定部42、特定部43、送信部44、提供部45および算出部46の各処理部が適宜統合または分割されてもよい。また、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[メッセージ送信プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図15は、メッセージ送信プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図15に示すように、コンピュータ300は、CPU310、Read Only Memory(ROM)320、Hard Disk Drive(HDD)330、Random Access Memory(RAM)340を有する。これら310〜340の各部は、バス400を介して接続される。
ROM320には上記実施例の各処理部と同様の機能を発揮するメッセージ送信プログラム320aが予め記憶される。例えば、上記実施例の登録部40、取得部41、判定部42、特定部43、送信部44、提供部45および算出部46と同様の機能を発揮するメッセージ送信プログラム320aを記憶させる。なお、メッセージ送信プログラム320aについては、適宜分離してもよい。
HDD330には、各種データを記憶する。例えば、HDD330は、OSや特性の推定に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU310が、メッセージ送信プログラム320aをROM320から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、メッセージ送信プログラム320aは、実施例の登録部40、取得部41、判定部42、特定部43、送信部44、提供部45および算出部46と同様の動作を実行する。
なお、上記したメッセージ送信プログラム320aについては、必ずしも最初からROM320に記憶させることを要しない。メッセージ送信プログラム320aはHDD330に記憶させてもよい。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。