JP2015127267A - 炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】断熱材料の断熱性能が劣化することを抑制可能な炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法を提供する。【解決手段】炭化珪素単結晶10の製造装置100は、坩堝1を用いて炭化珪素原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶11上に再結晶させるように構成された炭化珪素単結晶10の製造装置であって、断熱部材2を備えている。断熱部材2は、坩堝1の周囲を囲うように設けられている。断熱部材2は、第1の断熱部2aと、第1の断熱部2aから分離可能に構成された第2の断熱部2bとを含む。第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法に関し、より特定的には、昇華法による炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法に関するものである。
近年、半導体装置の製造に用いられる単結晶基板として炭化珪素からなるものが用いられつつある。炭化珪素は、半導体分野において一般的に用いられているシリコンに比べて大きなバンドギャップを有する。そのため炭化珪素を用いた半導体装置は、耐圧が高く、オン抵抗が低く、また高温環境下での特性の低下が小さい、といった利点を有する。
炭化珪素単結晶を製造する方法の一つとして昇華再結晶法が挙げられる。昇華再結晶法によれば、坩堝の中に種結晶と炭化珪素原料とが配置され、炭化珪素原料を昇華させて原料ガスを発生させる。昇華した原料ガスは、種結晶の表面で再結晶化することにより種結晶の表面上に炭化珪素単結晶が成長する。たとえば特開2011−178622号公報(特許文献1)には、周囲が断熱材で覆われた坩堝を用いて、炭化珪素単結晶を製造する方法が記載されている。
しかしながら、同じ断熱材を用いて炭化珪素単結晶の成長を何回も繰り返すと、断熱材料の断熱性能が劣化する場合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、断熱材料の断熱性能が劣化することを抑制可能な炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法を提供することである。
本発明に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、坩堝を用いて炭化珪素原料を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶上に再結晶させるように構成された炭化珪素単結晶の製造装置であって、断熱部材を備えている。断熱部材は、坩堝の周囲を囲うように設けられている。断熱部材は、第1の断熱部と、第1の断熱部から分離可能に構成された第2の断熱部とを含む。第2の断熱部は、交換可能に構成されている。
本発明によれば、断熱材料の断熱性能が劣化することを抑制可能な炭化珪素単結晶の製造装置および炭化珪素単結晶の製造方法を提供することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお結晶学的な記載に関して、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また、負の指数については、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお結晶学的な記載に関して、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示している。また、負の指数については、”−”(バー)を数字の上に付けることになっているが、本明細書中では、数字の前に負の符号を付けている。
発明者らは、断熱材料の断熱性能が劣化する原因について鋭意研究の結果、以下の知見を得て本発明を見出した。
まず、坩堝の周囲を覆うように断熱材料を配置した状態で、坩堝の内部に配置された炭化珪素原料を昇華させ、種結晶の表面上に炭化珪素単結晶を成長させた。炭化珪素単結晶の成長が終了した後、断熱材料を坩堝から取り外し、断熱材料を種結晶の表面と平行な面で切断した。坩堝の径方向における断熱材料のある特定の位置において、黄色の結晶が観察された。当該黄色の結晶は、ポリタイプ3Cの炭化珪素であると考えられる。坩堝の内部は、炭化珪素を昇華させるために高温になっているが、坩堝の外部は内部よりも温度が低くなる。そのため、坩堝の外周部を覆っている断熱材料における特定の位置において炭化珪素が再結晶する温度となっているため、当該位置において炭化珪素が再結晶化していると考えられる。断熱部材に再結晶化した炭化珪素が蓄積されると、断熱部材の断熱性能が劣化する。
(1)実施の形態に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100は、坩堝1を用いて炭化珪素原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶11上に再結晶させるように構成された炭化珪素単結晶10の製造装置であって、断熱部材2を備えている。断熱部材2は、坩堝1の周囲を囲うように設けられている。断熱部材2は、第1の断熱部2aと、第1の断熱部2aから分離可能に構成された第2の断熱部2bとを含む。第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。
上記(1)に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。そのため、第2の断熱部2b内において坩堝1内部から拡散した原料ガスが再結晶化した場合であっても、第2の断熱部2bを交換することにより、断熱部材2の断熱性能が劣化することを抑制することができる。また第1の断熱部2aは繰り返し使用可能であるため、断熱部材2を全て交換する場合に比べてコストを低減することができる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100において好ましくは、第2の断熱部2bは、第1の断熱部2aよりも内側に配置されている。内側に配置されている第2の断熱部2bは、外側に配置されている第1の断熱部2aよりも高温になるため断熱性能が劣化しやすい。内側に配置されている第2の断熱部2bを交換することにより、断熱部材2の断熱性能の劣化を効果的に抑制することができる。
(3)上記(2)に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100において好ましくは、断熱部材2は、第2の断熱部2bと坩堝1との間に設けられた第3の断熱部2cをさらに含む。第2の断熱部2bは、第3の断熱部2cから分離可能に構成されている。これにより、交換が必要な第2の断熱部2bの領域を小さくすることができる。それゆえ、交換が必要な第2の断熱部2bのコストを効果的に低減することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに係る炭化珪素単結晶10の製造装置100において好ましくは、坩堝1は、種結晶11を保持可能に構成された種結晶保持部1aを含む。種結晶11を保持している面1a2とは反対側の種結晶保持部1aの面1a1が、断熱部材2から露出するように断熱部材2に開口部5が設けられている。これにより、開口部5を通して種結晶保持部1aの温度を精度良く測定することができる。
(5)上記(4)に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100において好ましくは、開口部5を形成する側面に沿って設けられ、筒状の形状を有し、かつ断熱部材2から分離可能に構成された第1のアダプタ7をさらに備える。第1のアダプタ7は、交換可能に構成されている。坩堝1の内部から外部に拡散した原料ガスは、開口部5を形成する側面付近で結晶化することにより当該側面に結晶が付着する。結晶の付着が多くなると、開口部5が徐々に塞がれる。これにより、種結晶保持部1aの温度を正確に測定することが困難となる。開口部5を形成する側面に沿って第1のアダプタ7を設けることにより、開口部5を形成する側面において原料ガスが結晶化すること抑制することができる。また第1のアダプタ7の内壁面に原料ガスが結晶化した場合であっても、第1のアダプタ7を交換することにより、結晶化した炭化珪素により開口部5が塞がれることを防止することができる。
(6)上記(4)または(5)に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100において好ましくは、坩堝1と断熱部材2との間には開口部5に繋がる流路5aが形成されており、流路5aの少なくとも一部を塞ぐように設けられ、かつ断熱部材2から分離可能に構成された第2のアダプタ9をさらに備える。第2のアダプタ9は、交換可能に構成されている。第2のアダプタ9の内部で原料ガスを結晶化させることにより、結晶化した炭化珪素により開口部5が塞がれることを防止することができる。
(7)実施の形態に係る炭化珪素単結晶10の製造方法は以下の工程を備えている。上記(1)〜(6)のいずれかに係る炭化珪素単結晶10の製造装置100が準備される。坩堝1内に、炭化珪素原料17および種結晶11が配置される。炭化珪素原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスが種結晶11上に再結晶させられる。これにより、断熱部材2の断熱性能の劣化が抑制された製造装置100を用いて炭化珪素単結晶10が製造される。そのため、結晶成長の度に炭化珪素単結晶10の結晶品質がばらつくことを効果的に抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。
実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置100は、坩堝1と、断熱部材2と、パイロメータ3a、3bと、加熱部(図示せず)とを主に有している。坩堝1は、たとえば多孔質のカーボンからなり、種結晶保持部1aと原料収容部1bとを有している。種結晶保持部1aは炭化珪素単結晶からなる種結晶11を保持可能に構成されている。原料収容部1bは、たとえば多結晶炭化珪素からなる炭化珪素原料17を収容可能に構成されている。種結晶保持部1aと原料収容部1bとを組み立てた際、種結晶11の主面11aが炭化珪素原料17の表面に対向するによう配置される。炭化珪素単結晶の製造装置は100、坩堝1を用いて炭化珪素原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶11の主面11a上に再結晶させるように構成されている。
断熱部材2は、坩堝1の周囲を囲うように設けられている。具体的には、断熱部材2は、坩堝1の外側面1b1の全面を覆い、かつ種結晶保持部1aの外表面1a1および原料収容部1bの外底面1b2の各々の一部を覆うように設けられている。種結晶11を保持している内表面1a2とは反対側の種結晶保持部1aの外表面1a1の一部が、断熱部材2から露出するように断熱部材2に第1の開口部5が設けられている。原料収容部1bの外底面1b2の一部が、断熱部材2から露出するように断熱部材2に第2の開口部6が設けられている。断熱部材2は、坩堝1を外部から断熱するためのものである。
断熱部材2は、第1の断熱部2aと、第1の断熱部2aから分離可能に構成された第2の断熱部2bとを含む。第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。つまり、第1の断熱部2aは、複数回の結晶成長において繰り返し使用可能である。一方、第2の断熱部2bは、たとえば結晶成長が1〜3回程度行われた後、当該第2の断熱部2bは廃棄され、新しい第2の断熱部2bに取り換えられる。好ましくは、第2の断熱部2bは、第1の断熱部2aよりも内側に配置されている。言い換えれば、第2の断熱部2bは、第1の断熱部2aと坩堝1の外側面1b1との間に配置されている。断熱部材2は、坩堝1に接して設けられていてもよいし、坩堝1から離間して設けられていてもよい。第1の開口部5は、第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々を貫通し、種結晶保持部1aの外表面1a1の一部が第2の断熱部2bから露出するように形成されている。第2の開口部6は、第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々を貫通し、原料収容部1bの外底面1b2の一部が第3の断熱部2cから露出するように形成されている。
第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bは、たとえばグラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートである。断熱部材2は、グラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bは、タングステン、タンタル、ニオブおよびニッケルなどの高融点材料であってもよい。なお、成形断熱材とは、たとえばグラファイトフェルトを重ねて接着剤で固定したものを焼き固めたものである。
炭化珪素原料17を昇華させて、原料ガスを種結晶11の主面11a上に再結晶化させることにより、種結晶11の主面11a上に炭化珪素単結晶10が成長する。坩堝1は、多孔質の炭素から構成されているため、昇華ガスは坩堝1の内部から外部にまで拡散する。図3に示すように、坩堝1の内部の温度THは、炭化珪素が昇華可能な温度(たとえば2000℃以上2400℃以下程度)であるのに対して、断熱部材2の外側の温度TLはたとえば200℃以上500℃以下程度となっている。つまり、平面視(種結晶保持部1aの外表面1a1の法線方向に沿った視野)において坩堝1および断熱部材2を観察した場合、坩堝1の内部から外部に向かう方向(図3において破線の矢印で示す方向)において温度勾配が存在する。そのため、昇華した原料ガスが坩堝1の外部に拡散した場合、坩堝1の外部にある断熱部材2のある特定の位置において原料ガスが再結晶化する。図3を参照して、再結晶化した炭化珪素4が第2の断熱部2bの内部に残存する。再結晶化した炭化珪素4は、たとえばポリタイプ3Cの炭化珪素であり、平面視において黄色のリングとして観察され得る。言い換えれば、第2の断熱部2bは、昇華した原料ガスが再結晶化する温度となる位置に配置されており、再結晶化した炭化珪素4を吸収可能に構成されている。結晶化した炭化珪素4を含む第2の断熱部2bは、結晶化した炭化珪素4を含まない第2の断熱部2bと交換される。
パイロメータ3aは、種結晶保持部1aの外表面1a1に対向する位置に配置されており、第1の開口部5を通して種結晶保持部1aの温度を測定可能に構成されている。またパイロメータ3bは、原料収容部1bの外底面1b2に対向する位置に配置されており、第2の開口部6を通して原料収容部1bの温度を測定可能に構成されている。坩堝1の外側面1b1の温度を測定するために、外側面1b1の一部が断熱部材2から露出するように断熱部材2に開口部(図示せず)が設けられていてもよい。また坩堝の外側面1b1に対向する位置に配置されており、開口部を通して坩堝の外側面1b1の温度を測定可能に構成されているパイロメータ(図示せず)が設けられていてもよい。
加熱部は、坩堝1の外部に配置されており、炭化珪素原料17が昇華可能な温度まで炭化珪素原料17を昇温可能に構成されている。加熱部は、高周波誘導加熱型のコイルであってもよいし、抵抗加熱型のヒーターであってもよい。高周波加熱型のコイルは、たとえば断熱部材2の外部に配置されている。抵抗加熱型のヒーターは、たとえば坩堝1と断熱部材2との間に配置されている。
次に、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法について説明する。
図1を参照して、種結晶11および炭化珪素原料17が坩堝1に配置される。種結晶11は、たとえば接着剤を用いて種結晶保持部1aの内表面1a2に固定される。種結晶11は炭化珪素単結晶からなる。種結晶11のポリタイプはたとえば4Hである。種結晶11の主面11aの直径は、好ましくは100mm以上であり、より好ましくは150mm以上である。種結晶11の主面11aは、たとえば{0001}面から8°以下程度オフした面である。炭化珪素原料17は、たとえば多結晶炭化珪素の粉末である。炭化珪素原料17は、種結晶11の主面11aが炭化珪素原料17の表面に対向するように、原料収容部1bに収容される。
図1を参照して、種結晶11および炭化珪素原料17が坩堝1に配置される。種結晶11は、たとえば接着剤を用いて種結晶保持部1aの内表面1a2に固定される。種結晶11は炭化珪素単結晶からなる。種結晶11のポリタイプはたとえば4Hである。種結晶11の主面11aの直径は、好ましくは100mm以上であり、より好ましくは150mm以上である。種結晶11の主面11aは、たとえば{0001}面から8°以下程度オフした面である。炭化珪素原料17は、たとえば多結晶炭化珪素の粉末である。炭化珪素原料17は、種結晶11の主面11aが炭化珪素原料17の表面に対向するように、原料収容部1bに収容される。
次に、坩堝1の周囲を囲うように断熱部材2が配置される。断熱部材2は、第1の断熱部2aと、第2の断熱部2bとを有する。第2の断熱部2bは、第1の断熱部2aから分離可能である。第2の断熱部2bは、たとえば上部断熱部2b2と、中部断熱部2b3と、下部断熱部2b4とを有する。上部断熱部2b2は、たとえばリング状の形状を有しており、種結晶保持部1aの外表面1a1の一部を覆うように配置される。中部断熱部2b3は、たとえば円筒状の形状を有しており、坩堝1の円筒状の外側面1b1の全面を囲うように配置される。下部断熱部2b4は、たとえばリング状の形状を有しており、原料収容部1bの外底面1b2の一部を覆うように配置される。次に、第2の断熱部2bの外表面2b1を囲うように第1の断熱部2aが配置される。第1の断熱部2aは、たとえば上部断熱部2a2と、中部断熱部2a3と、下部断熱部2a4とを有する。上部断熱部2a2は、たとえばリング状の形状を有しており、第2の断熱部2bを介して種結晶保持部1aの外表面1a1の一部を覆うように配置される。中部断熱部2b3は、たとえば円筒状の形状を有しており、第2の断熱部2bの円筒状の外表面2b1の全面を囲うように配置される。下部断熱部2b4は、たとえばリング状の形状を有しており、第2の断熱部2bを介して原料収容部1bの外底面1b2の一部を覆うように配置される。
次に、坩堝1が加熱部によりたとえば2000℃以上2400℃以下程度に加熱される。坩堝1の温度は、パイロメータ3a、3bにより測定される。坩堝1が昇温している間、坩堝1の雰囲気ガスの圧力はたとえば80kPa程度に維持される。雰囲気ガスは、たとえばアルゴンガスまたは窒素ガスを含んでいる。次に、坩堝1の雰囲気ガスの圧力がたとえば80kPa程度からたとえば1.7kPaにまで減圧される。これにより、坩堝1内の炭化珪素原料17が昇華して種結晶11の主面11a上に再結晶化することにより、種結晶11の主面11a上に炭化珪素単結晶が成長し始める。炭化珪素単結晶が成長している間、雰囲気ガスの圧力は、たとえば0.5kPa以上5kPa以下程度に維持される。坩堝1は、たとえば2200℃程度の温度で10時間程度維持される。以上により、種結晶11の主面11a上に炭化珪素単結晶10が成長する(図8参照)。
次に、炭化珪素単結晶10が坩堝1から取り出される。その後、炭化珪素単結晶10が、種結晶11の主面11aと平行な方向に沿って、たとえばワイヤーソーによってスライスされる。これにより、炭化珪素単結晶10からなる複数の炭化珪素基板が得られる。
次に、実施の形態1に係る炭化珪素基板の製造方法の作用効果について説明する。
実施の形態1に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。そのため、第2の断熱部2b内において坩堝1内部から拡散した原料ガスが再結晶化した場合であっても、第2の断熱部2bを交換することにより、断熱部材2の断熱性能が劣化することを抑制することができる。また第1の断熱部2aは繰り返し使用可能であるため、断熱部材2を全て交換する場合に比べてコストを低減することができる。
実施の形態1に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。そのため、第2の断熱部2b内において坩堝1内部から拡散した原料ガスが再結晶化した場合であっても、第2の断熱部2bを交換することにより、断熱部材2の断熱性能が劣化することを抑制することができる。また第1の断熱部2aは繰り返し使用可能であるため、断熱部材2を全て交換する場合に比べてコストを低減することができる。
また実施の形態1に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、第2の断熱部2bは、第1の断熱部2aよりも内側に配置されている。内側に配置されている第2の断熱部2bは、外側に配置されている第1の断熱部2aよりも高温になるため断熱性能が劣化しやすい。内側に配置されている第2の断熱部2bを交換することにより、断熱部材2の断熱性能の劣化を効果的に抑制することができる。
実施の形態1に係る炭化珪素単結晶10の製造方法によれば、上記実施の形態1で説明した炭化珪素単結晶10の製造装置100が準備される。坩堝1内に、炭化珪素原料17および種結晶11が配置される。炭化珪素原料17を昇華させ、昇華させた原料ガスが種結晶11上に再結晶させられる。これにより、断熱部材2の断熱性能の劣化が抑制された製造装置100を用いて炭化珪素単結晶10が製造される。そのため、結晶成長の度に炭化珪素単結晶10の結晶品質がばらつくことを効果的に抑制することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第3の断熱部2cを有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
次に、実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第3の断熱部2cを有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
図4を参照して、実施の形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置100の断熱部材2は、第2の断熱部2bと坩堝1との間に設けられた第3の断熱部2cをさらに含む。第2の断熱部2bは、第3の断熱部2cから分離可能に構成されている。第1の断熱部2aおよび第3の断熱部2cの各々は、繰り返し使用可能である。第2の断熱部2bは、昇華した炭化珪素が結晶化する温度になる位置に配置されている。そのため、第2の断熱部2bは、交換可能に構成されている。第3の断熱部2cは、坩堝1の外側面1b1を囲うように設けられている。第3の断熱部2cは、種結晶保持部1aの外表面1a1の一部に接し、かつ原料収容部1bの外底面1b2の一部に接している。
第1の開口部5は、第1の断熱部2a、第2の断熱部2bおよび第3の断熱部2cの各々を貫通し、種結晶保持部1aの外表面1a1の一部が第3の断熱部2cから露出するように形成されている。第2の開口部6は、第1の開口部5は、第1の断熱部2a、第2の断熱部2bおよび第3の断熱部2cの各々を貫通し、種結晶保持部1aの外表面1a1の一部が第3の断熱部2cから露出するように形成されている。
実施の形態2に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、断熱部材2は、第2の断熱部2bと坩堝1との間に設けられた第3の断熱部2cをさらに含む。第2の断熱部2bは、第3の断熱部2cから分離可能に構成されている。これにより、交換が必要な第2の断熱部2bの領域を小さくすることができる。それゆえ、交換が必要な第2の断熱部2bのコストを効果的に低減することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8を有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
次に、実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8を有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
図5を参照して、実施の形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置100は、断熱部材2に形成された第1の開口部5を形成する側面に沿って設けられた第1のアダプタ7を有している。第1のアダプタ7は、筒状の形状を有する。パイロメータ3aは、筒状の形状の第1のアダプタ7の内側表面に囲まれた空間を通して種結晶保持部1aの温度を測定可能である。第1のアダプタ7は、断熱部材2を構成する第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々から分離可能に構成されている。また第1のアダプタ7は、交換可能に構成されている。
断熱部材2に形成された第2の開口部6を形成する側面に沿って設けられた第3のアダプタ8が配置されていてもよい。第3のアダプタ8は、筒状の形状を有する。パイロメータ3bは、筒状の形状の第3のアダプタ8の内側表面に囲まれた空間を通して原料収容部1bの温度を測定可能である。第3のアダプタ8は、断熱部材2を構成する第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々から分離可能に構成されている。また第3のアダプタ8は、交換可能に構成されている。
第1のアダプタ7および第3のアダプタ8は、たとえばグラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートからなる。断熱部材2は、グラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。また、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8は、タングステン、タンタル、ニオブおよびニッケルなどの高融点材料であってもよい。
実施の形態3に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、坩堝1は、種結晶11を保持可能に構成された種結晶保持部1aを含む。種結晶11を保持している内表面1a2とは反対側の種結晶保持部1aの外表面1a1が、断熱部材2から露出するように断熱部材2に開口部5が設けられている。これにより、開口部5を通して種結晶保持部1aの温度を精度良く測定することができる。
また実施の形態3に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、開口部5を形成する側面に沿って設けられ、筒状の形状を有し、かつ断熱部材2から分離可能に構成された第1のアダプタ7をさらに備える。第1のアダプタ7は、交換可能に構成されている。坩堝1の内部から外部に拡散した原料ガスは、開口部5を形成する側面付近で結晶化することにより当該側面に結晶が付着する。結晶の付着が多くなると、開口部5が徐々に塞がれる。これにより、種結晶保持部1aの温度を正確に測定することが困難となる。開口部5を形成する側面に沿って第1のアダプタ7を設けることにより、開口部5を形成する側面において原料ガスが結晶化すること抑制することができる。また第1のアダプタ7の内壁面に原料ガスが結晶化した場合であっても、第1のアダプタ7を交換することにより、結晶化した炭化珪素により開口部5が塞がれることを防止することができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第2のアダプタ9を有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
次に、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第2のアダプタ9を有している点において、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
図6を参照して、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置100の坩堝1と断熱部材2との間には第1の開口部5に繋がる流路5aが形成されている。具体的には、坩堝1の外側面1b1と、断熱部材2の第2の断熱部2bの内側面との間に流路5aが形成されている。炭化珪素原料17が昇華することにより発生する原料ガスは、坩堝1の内部から流路5aに拡散し、流路5aを通って第1の開口部5に向かい断熱部材2の外部に拡散する。図6において、太字の点線が原料ガスの流れを示している。
実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置100は、流路の少なくとも一部を塞ぐように設けられた第2のアダプタ9を有している。第2のアダプタ9は、断熱部材2から分離可能に構成されている。第2のアダプタ9は、流路5aの少なくとも一部を塞ぐように設けられているため、原料ガスは第2のアダプタ9によりトラップされ得る。そのため、第2のアダプタ9は、交換可能に構成されている。第2のアダプタ9は、たとえば種結晶保持部1aの外表面1a1と、第2の断熱部2bの内側面とに接して設けられている。
第2のアダプタ9は、たとえばグラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートからなる。断熱部材2は、グラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。また、第2のアダプタ9は、タングステン、タンタル、ニオブおよびニッケルなどの高融点材料であってもよい。
実施の形態4に係る炭化珪素単結晶10の製造装置100によれば、坩堝1と断熱部材2との間には開口部5に繋がる流路5aが形成されており、流路5aの少なくとも一部を塞ぐように設けられ、かつ断熱部材2から分離可能に構成された第2のアダプタ9をさらに備える。第2のアダプタ9は、交換可能に構成されている。第2のアダプタ9の内部で原料ガスを再結晶化させることにより、再結晶化した炭化珪素により開口部5が塞がれることを防止することができる。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8を有している点において、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態4と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
次に、実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置の構成について説明する。実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8を有している点において、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置と異なっており、他の構成については、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置と同様である。そのため、同一または対応する構成には同じ符号を付し、同じ説明は繰り返さない。以下、実施の形態4と異なる構成を中心に説明する。なお、実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、実施の形態4に係る炭化珪素単結晶の製造方法と同様である。
図7を参照して、実施の形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置100は、断熱部材2に形成された第1の開口部5を形成する側面に沿って設けられた第1のアダプタ7を有している。第1のアダプタ7は、筒状の形状を有する。パイロメータ3aは、筒状の形状の第1のアダプタ7の内側表面に囲まれた空間を通して種結晶保持部1aの温度を測定可能である。第1のアダプタ7は、断熱部材2を構成する第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々から分離可能に構成されている。また第1のアダプタ7は、交換可能に構成されている。第1のアダプタ7は、第2のアダプタ9と接していてもよい。さらに第2のアダプタ9は、第1のアダプタ7と種結晶保持部1aとの間に挟まれていてもよい。
断熱部材2に形成された第2の開口部6を形成する側面に沿って設けられた第3のアダプタ8が配置されていてもよい。第3のアダプタ8は、筒状の形状を有する。パイロメータ3bは、筒状の形状の第3のアダプタ8の内側表面に囲まれた空間を通して原料収容部1bの温度を測定可能である。第3のアダプタ8は、断熱部材2を構成する第1の断熱部2aおよび第2の断熱部2bの各々から分離可能に構成されている。また第3のアダプタ8は、交換可能に構成されている。
第1のアダプタ7および第3のアダプタ8は、たとえばグラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートからなる。断熱部材2は、グラファイト、グラファイトフェルト、カーボン製成形断熱材または黒鉛シートの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。また、第1のアダプタ7および第3のアダプタ8は、タングステン、タンタル、ニオブおよびニッケルなどの高融点材料であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 坩堝
1a 種結晶保持部
1a2 内表面(面)
1a1 外表面(面)
1b 原料収容部
1b1 外側面
1b2 外底面
2 断熱部材
2a2,2b2 上部断熱部
2a3,2b3 中部断熱部
2a4,2b4 下部断熱部
2a 第1の断熱部
2b 第2の断熱部
2c 第3の断熱部
3a,3b パイロメータ
4 炭化珪素
5 第1の開口部(開口部)
5a 流路
6 第2の開口部
7 第1のアダプタ
8 第3のアダプタ
9 第2のアダプタ
10 炭化珪素単結晶
11 種結晶
11a 主面
17 炭化珪素原料
100 製造装置
1a 種結晶保持部
1a2 内表面(面)
1a1 外表面(面)
1b 原料収容部
1b1 外側面
1b2 外底面
2 断熱部材
2a2,2b2 上部断熱部
2a3,2b3 中部断熱部
2a4,2b4 下部断熱部
2a 第1の断熱部
2b 第2の断熱部
2c 第3の断熱部
3a,3b パイロメータ
4 炭化珪素
5 第1の開口部(開口部)
5a 流路
6 第2の開口部
7 第1のアダプタ
8 第3のアダプタ
9 第2のアダプタ
10 炭化珪素単結晶
11 種結晶
11a 主面
17 炭化珪素原料
100 製造装置
Claims (7)
- 坩堝を用いて炭化珪素原料を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶上に再結晶させるように構成された炭化珪素単結晶の製造装置であって、
坩堝の周囲を囲うように設けられた断熱部材を備え、
断熱部材は、第1の断熱部と、第1の断熱部から分離可能に構成された第2の断熱部とを含み、
第2の断熱部は、交換可能に構成されている、炭化珪素単結晶の製造装置。 - 第2の断熱部は、第1の断熱部よりも内側に配置されている、請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
- 断熱部材は、第2の断熱部と坩堝との間に設けられた第3の断熱部をさらに含み、
第2の断熱部は、第3の断熱部から分離可能に構成されている、請求項2に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。 - 坩堝は、種結晶を保持可能に構成された種結晶保持部を含み、
平面視において、種結晶を保持している面とは反対側の種結晶保持部の面が、断熱部材から露出するように断熱部材に開口部が設けられている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。 - 開口部を形成する側面に沿って設けられ、筒状を有し、かつ断熱部材から分離可能に構成された第1のアダプタをさらに備え、
第1のアダプタは、交換可能に構成されている、請求項4に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。 - 坩堝と断熱部材との間には開口部に繋がる流路が形成されており、
流路の少なくとも一部を塞ぐように設けられ、かつ断熱部材から分離可能に構成された第2のアダプタをさらに備え、
第2のアダプタは、交換可能に構成されている、請求項4または請求項5に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置を準備する工程と、
坩堝内に、炭化珪素原料および種結晶を配置する工程と、
炭化珪素原料を昇華させ、昇華させた原料ガスを種結晶上に再結晶させる工程とを備えた、炭化珪素単結晶の製造方法。
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2014
- 2014-11-12 WO PCT/JP2014/079935 patent/WO2015098330A1/ja active Application Filing
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