JP2017078008A - 炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶の製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶の製造装置 Download PDF

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Takashi Sakurada
隆 櫻田
高須賀 英良
Eiryo Takasuka
英良 高須賀
原田 真
Makoto Harada
真 原田
佐々木 将
Susumu Sasaki
将 佐々木
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Naoki Kaji
直樹 梶
仲田 博彦
Hirohiko Nakada
博彦 仲田
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Abstract

【課題】炭化珪素単結晶の成長中における温度制御の精度低下を抑制する。【解決手段】炭化珪素単結晶の製造方法は、坩堝3の内側に、固体の炭化珪素原料4と、種結晶5とを配置する工程と、坩堝3の外側にパイプ10を配置する工程と、炭化珪素原料4を昇華させることにより、種結晶5上に炭化珪素単結晶6を成長させる工程とを備える。パイプ10の内部には遮蔽部16が設けられている。遮蔽部16は、坩堝3に対面する第1面と、当該第1面と反対側の第2面とを有する。炭化珪素単結晶6を成長させる工程は、第1面が坩堝3に対面するように配置された状態で、第2面の温度を測定する工程を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶の製造装置に関する。
特開2008−290885号公報(特許文献1)には、断熱部に孔を形成し、当該孔を介して内部の坩堝の温度を放射温度計で測定することが可能な炭化珪素単結晶の製造装置が開示されている。
特開2008−290885号公報
上記製造装置を用いて炭化珪素単結晶を製造する際、坩堝の温度測定のために形成された孔が詰まると、温度測定の精度が低下する。温度測定の精度が低下すると、坩堝の温度制御の精度が低下する。本開示は、炭化珪素単結晶の成長中における温度制御の精度低下を抑制することを目的とする。
本開示に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、坩堝の内側に、固体の炭化珪素原料と、種結晶とを配置する工程と、坩堝の外側にパイプを配置する工程と、炭化珪素原料を昇華させることにより、種結晶上に炭化珪素単結晶を成長させる工程とを備える。パイプの内部には遮蔽部が設けられている。遮蔽部は、坩堝に対面する第1面と、当該第1面と反対側の第2面とを有する。炭化珪素単結晶を成長させる工程は、第1面が坩堝に対面するように配置された状態で、第2面の温度を測定する工程を含む。
本開示によれば、炭化珪素単結晶の成長中における温度制御の精度低下を抑制する。
実施形態1に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。 図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置を構成するパイプを説明するための模式図である。 台座裏の温度と、パイプ内底と台座裏との温度差との関係を示すグラフである。 パイプと被測定物とのギャップと、パイプ内底と台座裏との温度差との関係を示すグラフである。 実施形態1に係る炭化珪素単結晶の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る炭化珪素単結晶を示す模式図である。 図6に示した炭化珪素単結晶を研削して得られた成型結晶を示す模式図である。 図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す模式図である。 図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す模式図である。 図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す模式図である。 図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置の特徴例を説明するための模式図である。 実施形態2に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。 実施形態3に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。 図13に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す断面模式図である。 図13に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す断面模式図である。 実施形態4に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。 実施形態5に係る炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。 図17に示した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を示す断面模式図である。 本実施形態の参考例の炭化珪素単結晶の製造装置を示す断面模式図である。
[本開示の実施形態の説明]
以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”−”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。また以下の説明では、炭化珪素(SiC)の結晶面に関し、(000−1)面を「C(カーボン)面」、(0001)面を「Si(シリコン)面」と記す場合がある。
(1)本開示に係る炭化珪素単結晶の製造方法は、坩堝3の内側に、固体の炭化珪素原料4と、種結晶5とを配置する工程(S10)と、坩堝3の外側にパイプ10を配置する工程(S20)と、炭化珪素原料4を昇華させることにより、種結晶5上に炭化珪素単結晶6を成長させる工程(S30)とを備える。パイプ10の内部には遮蔽部16が設けられている。遮蔽部16は、坩堝3に対面する第1面161と、当該第1面と反対側の第2面162とを有する。炭化珪素単結晶6を成長させる工程(S30)は、第1面161が坩堝3に対面するように配置された状態で、第2面162の温度を測定する工程を含む。
このようにすれば、パイプ10の内部に遮蔽部16が設けられているため、パイプ10の内部に坩堝3側から気体が侵入することを防ぐことができる。このため、たとえば種結晶5上に成長する炭化珪素単結晶6の原料ガスがパイプ10の内部に侵入することを抑制できる。したがって、当該パイプ10の内部において上記原料ガスから炭化珪素の結晶などの堆積物が成長することを抑制できる。この結果、パイプ10の内部が上記堆積物などにより閉塞してパイプ10を介した温度測定ができなくなるといった問題の発生を抑制できる。遮蔽部16の第2面162の温度は、坩堝3の温度と相関がある。そのため、当該坩堝3の温度と遮蔽部16の第2面162の温度との関係を予め求めておくことで、遮蔽部16の温度から当該関係を用いて坩堝3の温度を求めることができる。この結果、炭化珪素単結晶6を成長させる工程(S30)を長時間行う場合にも、継続的に遮蔽部16の温度から坩堝3の温度を測定できる。したがって、坩堝3の温度を継続的にフィードバック制御することが可能になる。このため、坩堝3の温度制御の精度低下を抑制できる。
(2)上記(1)に係る炭化珪素単結晶の製造方法において、炭化珪素単結晶6を成長させる工程(S30)は、第2面162の温度に基づいて、坩堝3の表面の温度を見積もる工程を含んでいてもよい。
(3)本開示に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、坩堝3と、当該坩堝3を収容し、かつビューイングポート12を有するチャンバ11と、坩堝3とビューイングポート12との間にあるパイプ10とを備える。パイプ10の内部には遮蔽部16が設けられている。遮蔽部16は、坩堝3に対面する第1面161と、第1面161と反対側でありかつビューイングポート12と対面する第2面162とを有する。
このようにすれば、たとえば非接触方式の温度計13などを用いてビューイングポート12からパイプ10の内部を介して遮蔽部16の第2面162の温度を測定できる。また、遮蔽部16が設けられているため、坩堝3の内部において昇華法により炭化珪素単結晶を成長させるときに、炭化珪素単結晶6の原料ガスがパイプ10の内部に侵入することを抑制できる。したがって、当該パイプ10の内部において上記原料ガスから炭化珪素の結晶などの堆積物が成長することを抑制できる。この結果、パイプ10の内部が堆積物などにより閉塞してパイプ10を介した温度測定ができなくなるといった問題の発生を抑制できる。また、遮蔽部16の第2面162の温度は、坩堝3の温度と相関がある。そのため、当該坩堝3の温度と遮蔽部16の第2面の温度との関係を予め求めておくことで、遮蔽部16の温度から当該関係を用いて坩堝3の温度を求めることができる。この結果、炭化珪素単結晶の成長を長時間行う場合にも、継続的に遮蔽部16の温度を測定でき、結果的に坩堝3の温度を求めることができる。
(4)上記(3)に係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10は、一方端部と、当該一方端部と反対側の他方端部とを有していてもよい。他方端部は、一方端部と、ビューイングポート12との間に位置していてもよい。
(5)上記(4)に係る炭化珪素単結晶の製造装置において、遮蔽部16は、一方端部に設けられていてもよい。
(6)上記(5)に係る炭化珪素単結晶の製造装置において、他方端部とビューイングポート12との間の距離fは、10mm以下であってもよい。
(7)上記(4)〜(6)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、一方端部の内径は、他方端部の内径以下であってもよい。
(8)上記(4)〜(7)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置は、チャンバ11と坩堝3との間に位置する断熱部7をさらに備えていてもよい。断熱部7は、チャンバ11に対面する外表面を含んでいてもよい。パイプ10の軸方向において、他方端部は、外表面よりもチャンバ11側に位置していてもよい。
(9)上記(4)〜(8)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置は、チャンバ11の外部にある放射温度計13をさらに備えていてもよい。放射温度計13のアパーチャ径aは、他方端部の内径c以下であってもよい。
(10)上記(3)〜(9)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、第1面と坩堝3との間の距離gは、パイプ10の外径e以下であってもよい。
(11)上記(3)〜(10)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、第1面と坩堝3との間の距離gは、10mm以下であってもよい。
(12)上記(3)〜(11)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、第1面は、坩堝3と接触していてもよい。
(13)上記(3)〜(12)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10は、第1の内径を有する第1パイプ部25と、第1の内径よりも大きい第2の内径を有する第2パイプ部26とを含んでいてもよい。第2パイプ部26は、第1パイプ部25とビューイングポート12との間に位置していてもよい。
(14)上記(3)〜(13)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、遮蔽部16は、パイプ10から着脱可能に構成されていてもよい。
(15)上記(3)〜(14)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10の内径は、15mm以下であってもよい。
(16)上記(15)に係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10の内径は、10mm以下であってもよい。
(17)上記(3)〜(16)のいずれかに係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10の軸方向の長さは、20mm以上であってもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の一実施形態(以下「本実施形態」とも記す)について説明する。ただし本実施形態はこれらに限定されるものではない。
(実施形態1)
<炭化珪素単結晶の製造装置の構成>
図1および図2に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、坩堝3と、当該坩堝3を囲むように配置された加熱源(図示せず)および断熱部7と、当該坩堝3および断熱部7を収容し、かつビューイングポート12を有するチャンバ11と、坩堝3とビューイングポート12との間にあるパイプ10と、温度計13とを主に備える。
坩堝3は、上部に開口部を有する収容部1と、収容部1の開口部を塞ぐように配置される台座2とを含む。台座2はたとえば円柱状の形状を有している。台座2において坩堝3の内周側に面する下部表面には種結晶5が固定される。種結晶5はたとえば接着剤などによって台座2に固定されてもよい。また、収容部1の内部には炭化珪素単結晶6の原料4が配置される。収容部1および台座2はたとえば多孔質のグラファイトを含む材料からなる。
加熱源は、たとえば収容部1を取り囲むように、収容部1の外部に配置されている。加熱源は、高周波誘導加熱型のコイルであってもよいし、抵抗加熱型のヒーターであってもよい。加熱源は、台座2の外側に配置されていてもよい。加熱源は、収容部1の底部に対面する位置に配置されていてもよい。
坩堝3の周囲を囲むように断熱部7が配置されている。異なる観点から言えば、断熱部7は坩堝3および加熱源を囲むように配置されている。断熱部7において、台座2に対向する部分には測温孔8が形成されている。測温孔8は、台座2に対向する位置において、断熱部7の内周側から外周側に貫通するように形成されている。また、断熱部7の外周を囲むようにチャンバ11が配置されている。チャンバ11のビューイングポート12は、測温孔8と対向する位置に形成されている。断熱部7はチャンバ11に対面する外表面を含む。
パイプ10は、坩堝3の台座2における上部表面と対向する位置に配置されている。パイプ10は、断熱部7の測温孔8の内部に配置されている。パイプ10において坩堝3と対向する一方端部と反対側の他方端部はビューイングポート12と対向する位置に配置される。つまり、パイプ10の他方端部は、パイプ10の一方端部と、ビューイングポート12との間に位置している。また、パイプ10の軸方向において、パイプ10の他方端部は断熱部7の外表面よりチャンバ11側に位置する。パイプ10は、パイプ本体15と遮蔽部16とを含む。パイプ本体15は筒形状である。遮蔽部16は図2に示すようにパイプ10の一方端部の開口部を塞ぐように固定される。つまり、パイプ本体15の坩堝3側の端部に遮蔽部16が配置されている。遮蔽部16の一部はパイプ本体15の内部に挿入された状態になっていてもよい。また、パイプ本体15の外径と遮蔽部16の最大外径とはほぼ同じになっていてもよい。パイプ本体15と遮蔽部16とはたとえばカーボンにより構成されていてもよい。
また異なる観点から言えば、パイプ10の内部に遮蔽部16が設けられていてもよい。なお、ここでパイプ10の内部に遮蔽部16が設けられているとは、パイプ本体15の内部の筒状空間に遮蔽部16が完全に挿入された状態だけではなく、図1および図2に示すようにパイプ本体15の端部に遮蔽部16が露出するように接続された状態も含む。パイプ本体15の平面形状は円形状であってもよく、多角形状であってもよい。遮蔽部16は、坩堝3に対面する第1面161(図2参照)と、第1面161と反対側でありかつビューイングポート12と対面する第2面162(図2参照)とを有する。パイプ10において遮蔽部16が接続された側と反対側の端部は閉塞されていない開口部となっている。
パイプ10の閉塞されていない開口部と対向する位置に、チャンバ11のビューイングポート12が配置されている。ビューイングポート12の外側には温度計13が配置されている。このようにチャンバ11の外側に配置された温度計13は、たとえば放射温度計である。温度計13は、ビューイングポート12およびパイプ10の閉塞されていない開口部を介して遮蔽部16の第2面の温度を測定可能になっている。遮蔽部16の第2面162の温度は、後述するように坩堝3の台座2の温度と相関がある。そのため、当該台座2の温度と遮蔽部16の第2面の温度との関係を予め求めておくことで、遮蔽部16の温度から台座2の温度を求めることができる。
遮蔽部16は、図2に示すようにパイプ本体15から着脱可能に構成されていもよい。遮蔽部16とパイプ本体15との接続部の構成は、任意の構成を採用してもよい。たとえば、遮蔽部16とパイプ本体15との接続部にネジ溝を形成してネジ構造により接続してもよい。また、遮蔽部16をパイプ本体15に接着剤により接続してもよい。さらには、遮蔽部16とパイプ本体15とを一体構造としてもよい。
上記のような製造装置を用いれば、温度計13を用いてビューイングポート12からパイプ10の内部を介して遮蔽部16の第2面の温度を測定できる。また、遮蔽部16が設けられているため、坩堝3の内部において昇華法により炭化珪素単結晶を成長させるときに、炭化珪素単結晶の原料ガスがパイプ10の内部に侵入することを抑制できる。したがって、パイプ10の内部において上記原料ガスから炭化珪素の結晶が成長することを抑制できる。この結果、パイプ10の内部が上記炭化珪素の結晶などにより閉塞してパイプを介した温度測定ができなくなるといった問題の発生を抑制できる。このため、当該製造装置を用いて炭化珪素単結晶の成長を長時間にわたって行う場合にも、安定して遮蔽部16の温度を測定できる。また、上述のように当該遮蔽部16の温度から台座2の温度を求めることができるので、結果的に長時間の炭化珪素単結晶の成長時において台座2の温度を求めることができる。
すなわち、図19に示すようにパイプ10において遮蔽部16(図1参照)が形成されない構成を考える。この場合、ビューイングポート12およびパイプ10の内部を介して温度計13により台座2の表面温度を直接測定できる。一方、上述した炭化珪素単結晶の原料ガスが矢印141に示すようにパイプ10の内部に流れる。そのため、炭化珪素単結晶の成長を長時間行っていると、パイプ10の内部において原料ガスが固化した結晶などの堆積物140が形成される。このような堆積物140が形成されると、温度計13から台座2の表面温度を測定できなくなる。しかし、図1に示したような製造装置では、上述のように遮蔽部16が形成されているためパイプ10の内部における堆積物の形成が抑制できる。
<温度測定の考え方>
図3は、遮蔽部16の第2面(以下、パイプ10の内周底面とも呼ぶ)と台座2の上部表面(以下、台座裏とも呼ぶ)との温度差ΔTと、台座裏の温度との関係を示すグラフである。図3において、横軸は台座裏の温度(単位:℃)を示し、縦軸は上記温度差ΔT(単位:℃)を示す。なお、図3に示したデータは、パイプ10の内径が9mm、外径が13mm、パイプ10の遮蔽部16と坩堝3との間の距離が5mmである場合のデータである。図1に示した構成では、台座裏の温度よりパイプ10の内周底面の温度の方が一般的に低くなる。
図3からわかるように、測定温度域が広い場合には、放射の影響が変わることから当該温度差ΔTについて温度依存性がある。したがって、製造装置におけるパイプ10に関して、このような温度依存性について予め測定しておく。このような温度依存性のデータを予め準備しておくことで、遮蔽部16の温度を測定することで台座2の温度を求めることができる。
また、図4は、パイプ10の内周底面と台座裏との温度差ΔTと、パイプ10の遮蔽部16と被測定物(坩堝3の台座2)との間の距離との関係を示すグラフである。図4において、横軸は遮蔽部16と被測定物との間の距離(単位:mm)を示し、縦軸は上記温度差ΔT(単位:℃)を示す。図4における丸印は被測定物の温度が1988℃の場合のデータである。図4における四角印は被測定物の温度が2013℃の場合のデータである。図4における菱形印は被測定物の温度が2043℃の場合のデータである。図4における三角印は被測定物の温度が2075℃の場合のデータである。
図4からわかるように、当該距離が大きくなると温度差ΔTも大きくなる。図4に示すように、たとえば遮蔽部16と被測定物である台座2との間の距離を10mm以下とすれば、当該距離の変化に対する上記温度差ΔTの変化量を小さくしておくことができる。このようにすれば、台座2の温度の算出に対するパイプ10の遮蔽部16側の位置精度の影響を軽減できるので、台座2の温度を高精度で求めることができる。
<炭化珪素単結晶の製造方法>
次に、本発明の一実施の形態に係る炭化珪素単結晶の製造方法について説明する。
図5に示されるように、まず準備工程(S10)を実施する。具体的には、図1に示されるように、炭化珪素原料4が、坩堝3の収容部1内に設けられる。炭化珪素原料4は、たとえば多結晶炭化珪素の粉末である。また、坩堝3の内側に種結晶5が配置される。種結晶5は、たとえば接着剤を用いて台座2の第1の主面に固定される。種結晶5は、たとえばポリタイプ4Hの六方晶炭化珪素単結晶からなる。種結晶5の表面の直径は、たとえば100mm以上であり、好ましくは150mm以上である。種結晶5の表面は、たとえば{0001}面から8°以下程度オフした面である。種結晶5は、種結晶5の表面が、炭化珪素原料4の表面に対面するように配置される。以上のように、収容部1内に設けられた炭化珪素原料4と、炭化珪素原料4に対面するように設けられ、かつ台座2の第1の主面に固定された種結晶5とが準備される。
次に、図5に示すパイプ配置工程(S20)を実施する。具体的には、上述のように内部に炭化珪素原料4と種結晶5とが配置された坩堝3を図1に示した製造装置の内部に配置するとともに、坩堝3の外側であって台座2と対向する位置にパイプ10を配置する。また、チャンバ11の外側には温度計13がビューイングポート12を介してパイプ10と対向する位置に配置される。図1に示すようにパイプ10には遮蔽部16が設けられている。遮蔽部16は、坩堝3に対面する第1面と、当該第1面と反対側の第2面とを有する。
次に、炭化珪素原料4を昇華させることにより、種結晶5上に炭化珪素単結晶6を成長させる工程である結晶成長工程(S30)を実施する。この工程(S30)では、収容部1内に設けられている炭化珪素原料4が、たとえば2000℃以上2400℃以下程度の温度になるまで加熱される。炭化珪素原料4が昇温している間、収容部1内の雰囲気ガスの圧力はたとえば80kPa程度に維持される。雰囲気ガスは、たとえばアルゴンガス、ヘリウムガスまたは窒素ガスなどの不活性ガスを含んでいる。次に、収容部1内の雰囲気ガスの圧力が、たとえば1.7kPaにまで減圧される。これにより、収容部1内の炭化珪素原料4が昇華を開始する。昇華した炭化珪素原料は、炭化珪素原料4の表面に対面した位置に配置されている種結晶5の表面上に再結晶化する。この結果、種結晶5の表面上に炭化珪素単結晶6が成長し始める。炭化珪素単結晶6が成長している間、収容部1内の圧力は、たとえば0.5kPa以上5kPa以下程度の圧力で約10時間程度維持される。以上のように、炭化珪素原料4を昇華させることにより、種結晶5上に炭化珪素単結晶6が成長する。また、上述の炭化珪素単結晶6を成長させるときに、この工程(S30)では、遮蔽部16の第1面161(図2参照)が坩堝3に対面するように配置された状態で、第2面162(図2参照)の温度を測定する。そして、この工程(S30)では、得られた遮蔽部16の温度データから、予め求めておいた図3や図4に示したような、遮蔽部16の温度と坩堝3の台座2の温度との相関関係のデータを用いて台座2の温度を見積る。具体的には、製造装置におけるパイプ10と坩堝3との間の距離における、図3に示したような坩堝の台座裏の温度と、パイプ内底と台座裏の温度差との関係を求めておき、パイプ内底の温度、すなわち遮蔽部16の第2面162の温度の測定データと当該関係とから、台座裏の温度を見積もることができる。このように見積もられた台座2の温度データを用いて、炭化珪素単結晶6の成長プロセスの制御を行ってもよい。
図6は、上記のようにして得られた炭化珪素単結晶の断面形状を示す模式図である。炭化珪素単結晶6は、たとえば図6に示すように直径(2×R1)が110mm以上である。また、炭化珪素単結晶6の中央部での厚さtcは30mm以上である。当該直径はたとえば160mm以上であってもよい。中央部での厚さtcは50mm以上であってもよい。また、端部での厚さtpと中央部での厚さtcとの差と炭化珪素単結晶の半径R1とを用いて(tc−tp)/R1として規定される凸部は、0超え0.02以下であってもよい。また、このような炭化珪素単結晶6を研削して成型することにより、図7に示すような成型結晶20を得ることができる。なお成型方法は従来周知の任にの方法を適用できる。成型結晶20の厚さt1はたとえば30mm以上である。また、成型結晶20の直径(2×R2)は160mm以上とすることができる。
上述した炭化珪素単結晶の製造方法によれば、炭化珪素単結晶の成長を長時間続けても台座2の温度を正確に測定し続けることができるため、厚さt1が30mm以上といったサイズであって高品質な炭化珪素単結晶の成型結晶20を得ることができる。
<炭化珪素単結晶の製造装置の変形例>
図8〜図11は上述した炭化珪素単結晶の製造装置の変形例を説明するための模式図である。
図8に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置においては、断熱部7の測温孔8の内壁とパイプ10の側壁外周とが接触していてもよい。図8に示すように測温孔8の内壁と対向するパイプ10の側壁外周の部分全体が測温孔8の内壁と接触していてもよいが、測温孔8の内壁の一部がパイプ10の側壁外周と接触していてもよい。
また、図9に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置においては、パイプ10の遮蔽部16がパイプ本体15の内部であって、パイプ本体15の坩堝3側の端部である一方端部から離れた位置に配置されていてもよい。この場合、遮蔽部16はパイプ本体15の内周面に任意の方法で固定されてもよい。たとえば、接着剤を用いて遮蔽部16をパイプ本体15の内周面に固定してもよい。
また、図10に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置においては、パイプ10の側壁外周にフランジ部22を設けてもよい。フランジ部22は、断熱部7の外周側から測温孔8を塞ぐように配置されてもよい。つまりフランジ部22の最大外径は測温孔8の幅より大きい。フランジ部22の材質はパイプ10の材質と同じであってもよい。なお、フランジ部22に孔を開けてもよい。当該孔は、気体が通過可能な構成としてもよい。たとえば、当該孔は、測温孔8の内周側と断熱部7の外周側とを繋ぐように形成されていてもよい。
また、図11に示すように、ビューイングポート12の幅bは、温度計13の測定部23の幅であるアパーチャ径a以上となっていてもよい。また、温度計13のアパーチャ径aは、パイプ10の温度計13側の端部である他方端部でのパイプ10の内径c以下であってもよい。また、パイプ10の一方端部でのパイプ10の内径dは、パイプ10の他方端部でのパイプ10の内径c以下であってもよい。パイプ10の外径eは、たとえば20mm以下としてもよく、15mm以下としてもよく、10mm以下としてもよい。
また、パイプ10の遮蔽部16と台座2との間の距離gは、パイプ10の外径e以下であってもよい。また、当該距離gは10mm以下であってもよく、8mm以下でもよい。当該距離gをたとえば5mmとしてもよい。この距離gを十分小さくすることで、遮蔽部16の温度と台座2との温度の差を小さくすることができる。パイプ10の他方端部とビューイングポート12との間の距離fは、20mm以下としてもよく、15mm以下としてもよく、10mm以下であってもよい。
また、パイプ10の壁部の厚さ、すなわちパイプ本体15の側壁や遮蔽部16の厚さは5mm以下としてもよく、2mm以下としてもよく、1mm以下としてもよい。
(実施形態2)
図12に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、基本的には図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置と同様の構成を備えるが、パイプ10と坩堝3との位置関係が図1に示した製造装置と異なる。すなわち、図12に示した炭化珪素単結晶の製造装置では、パイプ10の遮蔽部16が坩堝3の台座2の表面に接触した状態になっていてもよい。遮蔽部16は台座2の表面に押圧された状態になっていてもよい。
(実施形態3)
図13に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、基本的には図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置と同様の構成を備えるが、パイプ10の構成が図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置と異なっている。すなわち、図13に示した製造装置では、パイプ10が坩堝3側に位置する第1パイプ部25と、第1パイプ部25において坩堝3に面する側と反対側に接続された第2パイプ部26とを含んでいる。つまり、パイプ10は分割部27において第1パイプ部25と第2パイプ部26とに分割されている。第2パイプ部26は、第1パイプ部25とビューイングポート12との間に位置している。第1パイプ部25の先端部、すなわち坩堝側の端部には遮蔽部16が配置されている。このようにパイプ10を第1パイプ部25と第2パイプ部26という複数の部材により構成すると、1つの部材としてパイプ10を作成する場合よりパイプ10の加工や取り扱いが容易になる。なお、第1パイプ部25と第2パイプ部26との接続構造は任意の構造を採用できるが、たとえば接着剤を用いて第1パイプ部25と第2パイプ部26とを接続してもよい。あるいはネジ構造により第1パイプ部25と第2パイプ部26とを接続してもよい。
また、図14に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置では、第1パイプ部25と第2パイプ部26との間にギャップを形成した状態で、第1パイプ部25および第2パイプ部26を固定してもよい。この場合、第1パイプ部25と第2パイプ部26とはそれぞれ製造装置に含まれる構造材(図示せず)に接続された状態としてもよい。ギャップの大きさ、つまり第1パイプ部25と第2パイプ部26との間の距離は、たとえば1mm以上200mm以下としてもよい。
また、図15に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置では、第1パイプ部25の内径と第2パイプ部26の内径とを異ならせてもよい。この場合、図15に示すように第2パイプ部26の内径を第1パイプ部25の内径より大きくしてもよい。また、第2パイプ部26の内径を第1パイプ部25の内径より小さくしてもよい。また、互いに内径の異なる第1パイプ部25と第2パイプ部26とを、図15に示すように接続した状態としてもよい。第1パイプ部25と第2パイプ部26とを接続する場合には、接続部の構成としてネジ構造を採用してもよい。また、図14に示したように第1パイプ部25と第2パイプ部26との間にギャップを形成して互いに離れた状態としてもよい。
(実施形態4)
図16に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、基本的には図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置と同様の構成を備えるが、パイプ10と坩堝3との位置関係が図1に示した製造装置と異なる。すなわち、図16に示した炭化珪素単結晶の製造装置では、パイプ10が坩堝3の収容部1の底面に面する位置に配置されている。パイプ10において遮蔽部16は坩堝3の収容部1に面する端部に配置されている。また、断熱部7においても測温孔8は坩堝3の下側に形成されている。さらに、チャンバ11においおてもビューイングポート12が坩堝3の下側の位置に配置されている。温度計13は坩堝3の下側であってビューイングポート12の外側に配置されている。このような構成により、坩堝3における収容部1の底面の温度がパイプ10の遮蔽部16の温度に反映される。そのため、当該収容部1の底面の温度と遮蔽部16の温度との関係を予め求めておくことで、遮蔽部16の温度の測定データと当該関係とから坩堝3の収容部1の温度を見積もることができる。
(実施形態5)
図17に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、基本的には図1に示した炭化珪素単結晶の製造装置と同様の構成を備えるが、パイプ10と坩堝3との位置関係が図1に示した製造装置と異なる。すなわち、図16に示した炭化珪素単結晶の製造装置では、パイプ10が坩堝3の収容部1の側面に面する位置に配置されている。パイプ10において遮蔽部16は坩堝3の収容部1の側面に面する端部に配置されている。また、断熱部7においても測温孔8は坩堝3の側面側に形成されている。さらに、チャンバ11においおてもビューイングポート12が坩堝3の側面側、すなわちチャンバ11の側面に配置されている。温度計13は坩堝3の側面側であってビューイングポート12の外側に配置されている。このような構成により、坩堝3における収容部1の側面の温度がパイプ10の遮蔽部16の温度に反映される。そのため、当該収容部1の側面の温度と遮蔽部16の温度との関係を予め求めておくことで、遮蔽部16の温度の測定データと当該関係とから坩堝3の収容部1の側面の温度を見積もることができる。
また、図18に示すように、上述した炭化珪素単結晶の製造装置では、坩堝3の側面を囲むように加熱源としてのヒータ30が配置されていてもよい。ヒータ30にはパイプ10を通すための孔31が形成されていてもよい。ヒータ30の孔31は、ビューイングポート12から見て断熱部7の測温孔8と重なる位置に配置されている。測温孔8の径とヒータ30の孔31の径とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。たとえば、測温孔8の径がヒータ30の孔31の径より大きくてもよいし、小さくてもよい。
また、上述した各実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置において、パイプ10の内径は15mm以下であってもよい。また、パイプ10の内径は10mm以下であってもよい。パイプ10の軸方向の長さは20mm以上であってもよい。
また、遮蔽部16の第1面161の表面粗さRaと第2面162の表面粗さRaとは同程度であってもよい。たとえば、第1面161の表面粗さRaと第2面162の表面粗さRaとの差の絶対値を第1面161の表面粗さRaの値で割った値は0.2以下であってもよく、0.1以下であってもよい。第1面161の表面粗さRaは、たとえば1μm以上10μm以下としてもよい。また、第2面162の表面粗さRaは、たとえば1μm以上10μm以下としてもよい。さらに第2面162の表面粗さRaと温度測定対象の一部である台座2の裏面の表面粗さRaは同程度であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 収容部
2 台座
3 坩堝
4 原料
5 種結晶
6 炭化珪素単結晶
7 断熱部
8 測温孔
10 パイプ
11 チャンバ
12 ビューイングポート
13 温度計
15 パイプ本体
16 遮蔽部
20 成型結晶
22 フランジ部
23 測定部
25 第1パイプ部
26 第2パイプ部
27 分割部
30 ヒータ
31 ヒータの孔
140 堆積物
141 矢印
161 第1面
162 第2面

Claims (17)

  1. 坩堝の内側に、固体の炭化珪素原料と、種結晶とを配置する工程と、
    前記坩堝の外側にパイプを配置する工程と、
    前記炭化珪素原料を昇華させることにより、前記種結晶上に炭化珪素単結晶を成長させる工程とを備え、
    前記パイプの内部には遮蔽部が設けられており、
    前記遮蔽部は、前記坩堝に対面する第1面と、前記第1面と反対側の第2面とを有し、
    前記炭化珪素単結晶を成長させる工程は、前記第1面が前記坩堝に対面するように配置された状態で、前記第2面の温度を測定する工程を含む、炭化珪素単結晶の製造方法。
  2. 前記炭化珪素単結晶を成長させる工程は、前記第2面の温度に基づいて、前記坩堝の表面の温度を見積もる工程を含む、請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  3. 坩堝と、
    前記坩堝を収容し、かつビューイングポートを有するチャンバと、
    前記坩堝と前記ビューイングポートとの間にあるパイプとを備え、
    前記パイプの内部には遮蔽部が設けられており、
    前記遮蔽部は、前記坩堝に対面する第1面と、前記第1面と反対側でありかつ前記ビューイングポートと対面する第2面とを有する、炭化珪素単結晶の製造装置。
  4. 前記パイプは、一方端部と、前記一方端部と反対側の他方端部とを有し、
    前記他方端部は、前記一方端部と、前記ビューイングポートとの間に位置している、請求項3に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  5. 前記遮蔽部は、前記一方端部に設けられている、請求項4に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  6. 前記他方端部と前記ビューイングポートとの間の距離は、10mm以下である、請求項4または請求項5に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  7. 前記一方端部の内径は、前記他方端部の内径以下である、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  8. 前記チャンバと前記坩堝との間に位置する断熱部をさらに備え、
    前記断熱部は、前記チャンバに対面する外表面を含み、
    前記パイプの軸方向において、前記他方端部は、前記外表面よりも前記チャンバ側に位置している、請求項4〜請求項7のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  9. 前記チャンバの外部にある放射温度計をさらに備え、
    前記放射温度計のアパーチャ径は、前記他方端部の内径以下である、請求項4〜請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  10. 前記第1面と前記坩堝との間の距離は、前記パイプの外径以下である、請求項3〜請求項9のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  11. 前記第1面と前記坩堝との間の距離は、10mm以下である、請求項3〜請求項10のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  12. 前記第1面は、前記坩堝と接触している、請求項3〜請求項11のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  13. 前記パイプは、第1の内径を有する第1パイプ部と、第1の内径よりも大きい第2の内径を有する第2パイプ部とを含み、
    前記第2パイプ部は、前記第1パイプ部と前記ビューイングポートとの間に位置している、請求項3〜請求項12のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  14. 前記遮蔽部は、前記パイプから着脱可能に構成されている、請求項3〜請求項13のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  15. 前記パイプの内径は、15mm以下である、請求項3〜請求項14のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  16. 前記パイプの内径は、10mm以下である、請求項15に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  17. 前記パイプの軸方向の長さは、20mm以上である、請求項3〜請求項16のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
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