JP2015126189A - 半導体装置、半導体装置の製造方法、光プリントヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法、光プリントヘッド及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程を簡略化して低コスト化を図る。【解決手段】半導体装置は、ドライバICと、これにより時分割駆動される半導体薄膜からなる発光サイリスタアレイとにより構成されている。この製造方法は、例えば、ドライバICを構成する複数のフリップフロップ回路(FF)が形成されたドライバIC薄膜と、前記FFにより駆動される複数のエピフィルム230−1,・・・が配列された発光サイリスタアレイ薄膜と、を同一の接着基板240上に接着する工程と、フォトリソグラフィ法又は印刷法により、前記複数のFF間を電気的に接続して前記ドライバICを形成すると共に、前記ドライバIC及び前記発光サイリスタアレイ間を電気的に接続するメタル配線を形成する工程と、を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、低コストで簡単な工程によって製造できる半導体装置、半導体装置の製造方法、光プリントヘッド及び画像形成装置に関するものである。
従来、例えば、特許文献1には、Si(111)単結晶上の回路・素子を薄膜化して他基板に転写する技術が開示されている。この特許文献1によれば、駆動回路と被駆動回路としての発光素子とを同一基板上に接合して集積化したので、発光素子及び駆動回路間の接続を薄膜配線で形成することができる。
特開2010−238845号公報
しかしながら、従来の半導体装置の製造方法では、駆動回路を構成する複数の回路構成素子間を接続するメタル配線を予め形成したシリコンウェハを薄膜化した駆動回路薄膜と、駆動回路により駆動される複数の被駆動素子を薄膜化した半導体薄膜と、を別々の基板に接着しているので、次のような課題があった。
駆動回路の出力端子と被駆動素子の端子とをメタル配線により再び接続する必要があるため、半導体装置の製造工程において、前記メタル配線工程が2重に必要となり、コスト的な無駄を生じている。電極の応力によって駆動回路薄膜が反り、接着性が悪いことがある。又、被駆動素子を形成するための不純物拡散等の熱処理をするのに、メタル配線があると、半導体装置の特性が非常に悪くなることがある。
本発明の半導体装置は、基板上に形成され、複数の回路構成素子が形成された駆動回路と、前記基板上に形成され、前記駆動回路により駆動される複数の被駆動素子が配列された半導体と、を備え、前記複数の回路構成素子間と、前記駆動回路及び前記半導体間と、が配線によって電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の半導体装置の製造方法は、複数の回路構成素子が形成された駆動回路と、前記駆動回路により駆動される複数の被駆動素子が配列された半導体と、を同一の基板上に接着する工程と、フォトリソグラフィ法又は印刷法により、前記複数の回路構成素子間を電気的に接続して前記駆動回路を形成すると共に、前記駆動回路及び前記半導体間を電気的に接続する配線を形成する工程と、を有することを特徴とする。
例えば、前記駆動回路は、薄膜化された駆動回路薄膜により形成され、前記半導体は、薄膜化された半導体薄膜により形成されている。
本発明の光プリントヘッドは、複数の発光素子を有する前記半導体装置と、前記複数の発光素子の出射光を収束するレンズアレイと、を備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記光プリントヘッドを備え、前記光プリントヘッドにより感光体を露光して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像して記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、駆動回路と、複数の被駆動素子が配列された半導体と、を同一基板上に2次元で(即ち、重ねずに)接合したので、半導体と駆動回路との間の配線工程において、駆動回路を構成するための複数の回路構成素子間の回路配線をも同時に形成することが可能となる。これにより、製造工程を簡略化できるので、製造コストの大幅な削減が可能となる。
図1は本発明の実施例1における図7−4の半導体装置の配線構造を示す模式的な断面図である。 図2は本発明の実施例1における画像形成装置を示す概略の構成図である。 図3は図2の画像形成装置1におけるプリンタ制御回路の構成を示すブロック図である。 図4は図3中の光プリントヘッド13の構造を示す概略の断面図である。 図5は図4中の光プリントヘッド基板ユニットを示す斜視図である。 図6は図5の光プリントヘッド13の構成を示す回路図である。 図7−1は図6中のメサ型発光サイリスタ210の製造方法を示す模式的な断面図である。 図7−2は図6中のメサ型発光サイリスタ210の製造方法を示す模式的な断面図である。 図7−3は半導体装置の製造方法を示す模式的な断面図である。 図7−4は複合チップの模式的な平面を示す図である。 図8は図7−3及び図1におけるメサ型複合チップの概略の製造工程を示す図である。 図9は図6の光プリントヘッド13の動作を説明するためのタイムチャートである。 図10は本発明の実施例2における光プリントヘッド13の構成を示す回路図である。 図11は図10の光プリントヘッド13の動作を説明するためのタイムチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の画像形成装置)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置を示す構成図である。
画像形成装置1は、例えば、被駆動素子としての発光素子(例えば、三端子スイッチ素子である発光サイリスタ)及びこの駆動回路を有する半導体装置を搭載した露光装置としての光プリントヘッドを用いた電子写真カラープリンタである。この画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色の画像を各々に形成する4個のプロセスユニット10−1〜10−4を有し、これらが記録媒体としての用紙20の搬送経路の上流側から順に配置されている。各プロセスユニット10−1〜10−4の内部構成は共通しているため、例えば、マゼンタのプロセスユニット10−3を例にとり、これらの内部構成を説明する。
プロセスユニット10−3には、像担持体としての感光体ドラム11が図2中の矢印方向に回転可能に配置されている。感光体ドラム11の周囲には、この回転方向上流側から順に、感光体ドラム11の表面に電荷を供給して帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体ドラム11の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光装置としての光プリントヘッド13が配設されている。更に、静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面に、マゼンタ(所定色)の現像剤としてのトナーを付着させて顕像を発生させる現像器14と、感光体ドラム11上のトナーの顕像を用紙20に転写した後に残留したトナーを除去するクリーニング装置15が配設されている。なお、これら各装置に用いられているドラム又はローラは、図示しない駆動源からギア等を経由して動力が伝達され回転する。
画像形成装置1の下部には、用紙20を堆積した状態で収納する用紙カセット21が装着され、その上方に、用紙20を1枚ずつ分離させて搬送するためのホッピングローラ22が配設されている。用紙20の搬送方向におけるホッピングローラ22の下流側には、ピンチローラ23,24と共に用紙20を挟持することによってこの用紙20を搬送する搬送ローラ25と、用紙20の斜行を修正し、プロセスユニット10−1に搬送するレジストローラ26とが配設されている。これらのホッピングローラ22、搬送ローラ25及びレジストローラ26は、図示しない駆動源からギア等を経由して動力が伝達され回転する。
プロセスユニット10−1〜10−4の各感光体ドラム11に対向する位置には、それぞれ半導電性のゴム等によって形成された複数の転写器27が配設されている。各転写器27には、感光体ドラム11上に付着されたトナーによる顕像を用紙20に転写する転写時に、各感光体ドラム11の表面電位とこれら各転写器27の表面電位に電位差を持たせるための電圧が印加されている。
プロセスユニット10−4の下流には、定着器28が配設されている。定着器28は、ヒータが内蔵された加熱ローラとバックアップローラとを有し、用紙20上に転写されたトナーを加圧・加熱することによって定着する装置であり、この下流に、排出ローラ29,30、排出部のピンチローラ31,32、及び用紙スタッカ部33が設けられている。排出ローラ29,30は、定着器28から排出された用紙20を、排出部のピンチローラ31,32と共に挟持し、用紙スタッカ部33に搬送する。これら定着器28及び排出ローラ29等は、図示しない駆動源からギア等を経由して動力が伝達されて回転する。
このように構成される画像形成装置1は、次のように動作する。
先ず、用紙カセット21に堆積した状態で収納されている用紙20が、ホッピングローラ22によって、上から1枚ずつ分離されて搬送される。続いて、この用紙20は、搬送ローラ25、レジストローラ26及びピンチローラ23,24に挟持されて、プロセスユニット10−1の感光体ドラム11と転写器27の間に搬送される。その後、用紙20は、感光体ドラム11及び転写器27に挟持され、その記録面にトナー像が転写されると同時に感光体ドラム11の回転によって搬送される。同様にして、用紙20は、順次プロセスユニット10−2〜10−4を通過し、その通過過程で、各光プリントヘッド13により形成された静電潜像を各現像器14によって現像した各色のトナー像が、その記録面に順次転写されて重ね合わされる。
このようにして記録面上に各色のトナー像が重ね合わされた後、定着器28によってトナー像が定着された用紙20は、排出ローラ29,30及びピンチローラ31,32に挟持されて、画像形成装置1の外部の用紙スタッカ部33に排出される。以上の過程を経て、カラー画像が用紙20上に形成される。
(プリンタ制御回路)
図3は、図2の画像形成装置1におけるプリンタ制御回路の構成を示すブロック図である。
このプリンタ制御回路は、画像形成装置1における印字部の内部に配設された印刷制御部40を有している。印刷制御部40は、光プリントヘッド13を駆動するアノード駆動回路40a等を有し、マイクロプロセッサ、読み出し専用メモリ(ROM)、随時読み書き可能なメモリ(RAM)、信号の入出力を行う入出力ポート、タイマ等によって構成されている。この印刷制御部40は、画像処理部34からの制御信号SG1、及びビデオ信号(ドットマップデータを一次元的に配列したもの)SG2等によって画像形成装置全体をシーケンス制御して印刷処理を行う機能を有している。印刷制御部40には、プロセスユニット10−1〜10−4の4個の光プリントヘッド13、定着器28のヒータ28a、ドライバ41,43、用紙吸入口センサ45、用紙排出口センサ46、用紙残量センサ47、用紙サイズセンサ48、定着器用温度センサ49、帯電用高圧電源50、及び転写用高圧電源51等が接続されている。ドライバ41には現像・転写プロセス用モータ(PM)42が接続されている。同様に、ドライバ43には用紙送りモータ(PM)44が、帯電用高圧電源50には現像器14が、転写用高圧電源51には転写器27が、それぞれ接続されている。
このような構成のプリンタ制御回路では、次のような動作を行う。
印刷制御部40は、画像処理部34からの制御信号SG1によって印刷指示を受信すると、先ず、温度センサ49によって定着器28内のヒータ28aが使用可能な温度範囲にあるか否かを検出し、温度範囲になければヒータ28aに通電し、使用可能な温度まで定着器28を加熱する。次に、ドライバ41を介して現像・転写プロセス用モータ42を回転させ、同時にチャージ信号SGCによって帯電用高圧電源50をオン状態にし、現像器14の帯電を行う。
そして、セットされている図2中の用紙20の有無及び種類が用紙残量センサ47、及び用紙サイズセンサ48によって検出され、その用紙20に合った用紙送りが開始される。ここで、用紙送りモータ44には、図示しない遊星ギア機構が接続されており、ドライバ43を介して双方向に回転させることが可能になっている。そのため、用紙送りモータ44の回転方向を変えることにより、画像形成装置内部の異なる用紙送り用の搬送ローラ25等を選択的に駆動することができる構成になっている。
用紙1ページの印刷開始毎に、用紙送りモータ44を最初に逆転させて、用紙吸入口センサ45が検知するまで、セットされた用紙20を予め設定された量だけ送る。続いて、正回転させて用紙20を画像形成装置内部の印刷機構内に搬送する。
印刷制御部40は、用紙20が印刷可能な位置まで到達した時点において、画像処理部34に対してタイミング信号SG3(主走査同期信号、副走査同期信号を含む)を送信し、ビデオ信号SG2を受信する。画像処理部34においてページ毎に編集され、印刷制御部40に受信されたビデオ信号SG2は、印刷データ信号として各光プリントヘッド13に転送される。各光プリントヘッド13は、それぞれ1ドット(ピクセル)の印字のために設けられた発光サイリスタを複数個線上に配列したものである。
ビデオ信号SG2の送受信は、印刷ライン毎に行われる。光プリントヘッド13からの発光は、マイナス電位に帯電された感光体ドラム11上に照射される。これにより、印刷される情報は、感光体ドラム11上において電位の上昇したドットとして潜像化される。そして、現像器14において、マイナス電圧に帯電された画像形成用のトナーが、電気的な吸引力によって各ドットに吸引され、トナー像が現像形成される。
その後、トナー像は転写器27へ送られ、一方、転写信号SG4によって転写用高圧電源51がオン状態になる。これにより、転写器27が、感光体ドラム11と転写器27との間隔を通過する用紙20上にトナー像を転写する。転写されたトナー像を有する用紙20は、ヒータ28aを内蔵する定着器28に当接して搬送され、この定着器28の熱によって用紙20に定着される。この定着された画像を有する用紙20は、更に搬送されて画像形成装置1の印刷機構から用紙排出口センサ46を通過して画像形成装置外部へ排出される。
印刷制御部40は、用紙サイズセンサ48、及び用紙吸入口センサ45の検知信号に対応して、用紙20が転写器27を通過している間だけ、転写用高圧電源51からのプラス電圧を転写器27に印加する。印刷が終了し、用紙20が用紙排出口センサ46を通過すると、帯電用高圧電源50による現像器14への電圧の印加を終了し、同時に現像・転写プロセス用モータ42の回転を停止させる。以後、上記の動作を繰り返す。
(光プリントヘッドの構造)
図4は、図3中の光プリントヘッド13の構造を示す概略の断面図である。
この光プリントヘッド13は、ベース部材13aを有し、このベース部材13a上にプリント配線板13bが固定されている。プリント配線板13b上には、接着基板240が固定されている。接着基板240上には、駆動回路としての複数の薄膜化したドライバ集積回路(以下「ドライバIC」という。)100と、半導体としての複数の薄膜化したチップ状の発光サイリスタアレイ200とが接着されている。ここで、薄膜化とは例えば10μm以下と定義する。複数の発光サイリスタアレイ200上には、柱状の光学素子を多数配列してなるロッドレインズアレイ13cが配置され、このロッドレインズアレイ13cがホルダ13dにより固定されている。ベース部材13a、プリント配線板13b及びホルダ13dは、クランプ部材13e,13fにより固定されている。
(光プリントヘッド基板ユニット)
図5は、図4中の光プリントヘッド基板ユニットを示す斜視図である。
この光プリントヘッド基板ユニットは、プリント配線板13bを有し、このプリント配線板13b上に、薄膜ゲート駆動用のドライバIC100と、発光サイリスタアレイ200とが接着されている。各ドライバIC100と各発光サイリスタアレイ200とは、薄膜配線を用いて接続され、これらの各ドライバIC100と各発光サイリスタアレイ200とにより、半導体装置のチップが形成されている。各ドライバIC100及び各発光サイリスタアレイ200の各端子と、プリント配線板13b上の図示しない端子パッドとは、ボンディングワイヤ13gによって接続されている。
このような光プリントヘッド基板ユニットを製造する場合、例えば、前記半導体装置のチップが多数配列されたウェハを公知のダイシング法を用いて複数のチップに分離し、このチップをプリント配線板13b上に接着した後、ボンディングワイヤ13gにより、前記複数のチップとプリント配線板13bとを接続している。
(半導体装置のチップ)
図6(a)、(b)は、図5の光プリントヘッド13の構成を示す回路図であり、同図(a)は全体の回路図、及び、同図(b)は同図(a)中のドライバIC100の回路図である。
印刷制御部40内には、アノード駆動電流AI、シリアルデータSI及びシリアルクロックSCKを出力するアノード駆動回路40aが設けられている。アノード駆動回路40aには、ドライバIC100及び発光サイリスタアレイ200が接続されている。
ドライバIC100は、例えば、発光サイリスタアレイ200を時分割駆動するゲート駆動用のシフトレジスタにより構成されている。シフトレジスタは、複数段(例えば、8段)のフリップフロップ回路(以下「FF」という。)110−1〜110−8がカスケード(縦続)接続されて構成され、例えば、シリコン基材を用いて形成されている。このドライバIC100は、シリアルデータSIを入力するデータ入力端子Aと、シリアルクロックSCKを入力するクロック入力端子CKと、シフトされたデータを出力する8個の出力端子Q1〜Q8とを有している。データ入力端子Aは、ドライバIC100内における第1段のFF110−1のデータ入力端子dに接続されている。8個の出力端子Q1〜Q8は、各FF110−1〜110−8のデータ出力端子qにそれぞれ接続されている。更に、クロック入力端子CKは、各FF110−1〜110−8のクロック入力端子ckにそれぞれ接続されている。
このような構成のドライバIC100は、入力されるシリアルクロックSCKに同期して、入力されるシリアルデータSIを内部のFF110−1〜110−8にて順にシフトしていき、シフトされたデータを出力端子Q1〜Q8から出力する機能を有している。なお、出力端子Q1〜Q8は、説明を簡単にするために8個のみが図示されているが、例えば、A4サイズの用紙20に1インチ当たり600ドットの解像度で印刷可能な光プリントヘッド13においては、出力端子Q1〜Q8の総数は4992個であり、これが設けられることになる。
ドライバIC100に接続された発光サイリスタアレイ200は、例えば、エピフィルムを用いて形成された複数の発光サイリスタ210(=210−1〜210−8)により構成されている。前記出力端子Q1〜Q8と同様に、発光サイリスタ210は、説明を簡単にするために8個のみが図示されているが、例えば、4992個が配列されている。各発光サイリスタ210−1〜210−8は、アノード端子(以下単に「アノード」という。)が、アノード駆動電流AIを入力する端子Dに共通に接続され、カソード端子(以下単に「カソード」という。)が、グランドGNDに接続され、ゲート端子(以下単に「ゲート」という。)が、ドライバIC100の各出力端子Q1〜Q8にそれぞれ接続されている。
なお、アノード駆動回路40aは、印刷制御部40内に設けられているが、光プリントヘッド13内に設けてもよい。
このように構成されるドライバIC100及び発光サイリスタアレイ200は、例えば、次のようにして製造される。
エピフィルム上にPNPN層からなる複数の発光サイリスタ210−1〜210−8を形成しておく。更に、ドライバIC100も形成しておく。ドライバIC100は、例えば、Si(111)基板上部、低温ポリシリコン基板、高温ポリシリコン基板、アモルファスシリコン基板、微結晶シリコン基板、又は、印刷により作成された基板、のいずれか1つにより薄膜化された駆動回路薄膜により形成されている。前記エピフィルムを基板上に接着し、このエピフィルムの不要部をエッチング除去することで、発光サイリスタ210−1〜210−8の要部を形成する。次に、前記駆動回路薄膜により形成されたドライバIC100を前記基板上に接着する。その後、ドライバIC100を構成するトランジスタ各部と発光サイリスタ210−1〜210−8の端子部とを、薄膜配線により接続すれば製造が終了する。
(半導体装置からなる複合チップの構造及び製造方法)
本発明の実施例1における図6のドライバIC100及び発光サイリスタアレイ200により構成される半導体装置からなる複合チップは、例えば、以下の(1)〜(5)の工程により製造される。
(1) 図7−1、図7−2の工程
図7−1及び図7−2は、図6中のメサ型発光サイリスタ210の製造方法を示す模式的な断面図である。
図7−1に示すように、図6中のメサ型発光サイリスタ210の製造方法では、例えば、有機金属化学蒸着法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、以下「MOCVD法」という。)や分子線エピタキシー法(Mo1ecu1ar Beam Epitaxy、以下「MBE法」という。)等を用い、以下のようにして、エピフィルム製造用基材220上にエピタキシャル層230を形成する。
先ず、GaAs基板221上に、GaAsバッファ層222を成膜してエピフィルム製造用基材220を形成し、更に、GaAsバッファ層222上に、犠牲膜としてのアルミニウム・枇素(AlAs)剥離層231を成膜する。
なお、後述する工程において、基材220上にエピタキシャル層230を成膜した後、このエピタキシャル層230を剥離してエピフィルム230−1を形成するのであるが、エピタキシャル層230を剥離した後のGaAs基板221を含む基材220は、製造開始時の形態をとどめており、新しいエピタキシャル層230を成膜するために再利用することができる。
前記AlAs剥離層231を成膜した後、この上に、n型アルミニウム・ガリウム・枇素(AlGaAs)層232と、n型GaAsコンタクト層233を順に成膜する。次いで、インジウム・ガリウム・リン(InGaP)エッチングストップ層234、p型A1GaAs層235、n型A1GaAs層236、InGaPエッチングストップ層237、p型AlGaAs層238、及び、p型GaAsコンタクト層239を順に成膜して、エピタキシャル層230を形成する。
なお、図7−1においては説明を簡略化するために、A1GaAsの混晶比を変えた複層構造として図示していないが、混晶比を様々に変えることで、シングルヘテロ接合、ダブルヘテロ接合を実現することができる。
次に、図7−2に示すように、例えば、フォトリソグラフィ法とウェットエッチング法を用いて、AlAs剥離層231を選択的に除去する。
ウェットエッチング法を用いた場合、ウェットエッチング薬液の組成を適切に選択することで、AlAs剥離層231に対するエッチング速度を、AlGaAs層、GaAs層、及びエッチングストップ層に対するエッチング速度に比べ格段に大きくすることができ、AlAs剥離層231を選択的にエッチングすることが可能である。
これにより、エピタキシャル層230をエピフィルム製造用基材220から剥がしてエピフィルム230−1を形成することが可能になる。そのため、図7−2に示すように、エピタキシャル層230をエッチングし、溝260を形成しておく。溝240の形成は、溝部の予定領域以外をレジスト等によりマスクするフォトリソグラフィ工程と、例えばクエン酸/アンモニア/過酸化水素水を調製したエッチング薬液を用いるウェットエッチング法とを用いて行うことができる。
なお、図7−2には、AlAs剥離層231の一部が残されている状態(エッチング途中)が図示されているが、エピフィルム230−1を保持した状態で、最終的にAlAs剥離層231は完全に除去される。
エピフィルム230−1の剥離に際して、このエピフィルム230−1を支持及び保護する支持体を、エピフィルム230−1上に設けることができる。例えば、エピフィルム230−1上に支持体を設けた場合、エピフィルム支持体表面を、例えば、真空吸着や、光照射により粘着性を失う光硬化性粘着シート等により吸着し、所定の位置に移動することができる。
(2) 図7−3の工程
図7−3は、半導体装置の製造方法を示す模式的な断面図である。
図7−3に示すように、複数の半導体装置を有する複合チップの製造方法では、図6中のドライバIC100と発光サイリスタアレイ200を同一基板に接着する。
ここで、接着基板240は、素子が形成されていない接着用基板241を有し、この接着用基板241上に、ポリイミド等の平坦化膜としての接着層242が形成されている。接着層242上には、ドライバIC100を構成する複数のFF110−1,・・・と、複数のメサ型発光サイリスタ210をそれぞれ構成する複数のエピフィルム230−1,・・・と、が接着され、更に、アノード252、ゲート253及びカソード254が形成されて、複数のメサ型発光サイリスタ210が形成されている。
以下、具体的な製造方法を説明する。
エピフィルム230−1は、n型A1GaAs層232と、n型GaAsコンタクト層233と、InGaPエッチングストップ層234と、p型A1GaAs層235と、n型A1GaAs層236と、InGaPエッチングストップ層237と、p型A1GaAs層238と、p型GaAsコンタクト層239と、を順に積層させた構造を持つ。
図7−3においては、各層のエッチング端面が切り立った段差状に描かれているが、これは作図を簡略化しているためであり、後述する電極配線を行うときに前記段差部で断線しないよう斜面を形成することが望ましい。このため、A1GaAsからなるエピフィルム230−1をエッチングする際、前記斜面を形成し易くするために、その結晶方位とエッチング薬液の調製を行うことで、メサ台地状の形状を与えることができる。
前記エッチング加工の後、図示を省略した絶縁膜を付加し、この絶縁膜の開口部として形成されたn型GaAsコンタクト層233上にメタル電極を形成することで、発光サイリスタ210のカソード254とし、n型A1GaAs層236上にメタル電極を形成することで、発光サイリスタ210のゲート253とし、更に、p型GaAsコンタクト層239上にメタル電極を形成することで、発光サイリスタ210のアノード252としている。
なお、エピフィルム230−1の材料として、AlGaAsからなる化合物半導体結晶を用いているが、この他にAlGaInP、ガリウム・窒素(GaN)、AlGaN、InGaN等の他の材料を用いることも可能である。
更に補足すれば、前記説明においては、図示を簡略化するためにホモ接合型の発光サイリスタ210として説明したが、エピタキシャル層230として、シングルヘテロ型に複数のエピタキシャル層を積層してPNPN接合構造のシングルヘテロ型発光サイリスタや、エピタキシャル層230として、ダブルヘテロ型に複数のエピタキシャル層を積層してPNPN接合構造のダブルヘテロ型発光サイリスタ、あるいは、更に多数の屈折率分布層を形成した分布反射(Distributed Bragg Reflection、以下「DBR」という。)型発光サイリスタとすることも可能である。
(3) 図7−4(a)、(b)の工程
図7−4(a)、(b)は、複合チップの模式的な平面を示す図であって、後述する配線工程の前の状態が模式的に示されている。このうち、図7−4(a)は、複合チップの平面図、及び、図7−4(b)は、図7−4(a)中のNチャネルMOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)及びPチャネルMOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)の平面図である。
図7−4(a)において、接着基板240の領域に図示された外周線は、前述したダイシング工程によりチップ状に個片化される時のダイシング予定線を示し、このダイシング予定線内に複数の発光サイリスタ210(=210−1,210−2,・・・)が接着される。各発光サイリスタ210の不要領域がエッチング除去され、p型GaAsコンタクト層239が露出されてアノード領域が形成され、n型AlGaAs層236が露出されてゲート領域が形成され、更に、n型GaAsコンタクト層233が露出されて各発光サイリスタ210の接着領域と略等しいカソード領域が形成される。
これらのアノード領域、ゲート領域、及びカソード領域上には、アノード252、ゲート253、及びカソード254がそれぞれ形成された後、全面が図示しない絶縁膜により覆われ、この絶縁膜の所定箇所にコンタクト用の開口部が形成されてアノード252、ゲート253、及びカソード254が露出している。
接着基板240上の発光サイリスタアレイ200の近傍には、例えば、薄膜化して接着された、図6中のドライバIC100のFF110−1〜110−8を構成するためのPMOS111,112、及びNMOS113,114等が形成されている。図7−4においては、図示を簡略化する目的で回路図シンボルが描画されている。
PNMOS111は、ソース端子(以下単に「ソース」という。)111S、及びドレイン端子(以下単に「ドレイン」という。)111Dを有している。更に、NMOS113は、ソース113S、及びドレイン113Dを有している。PMOS111及びNMOS113は、後述するポリシリコン配線上に設けた共通のゲート111Gを有している。
なお、PMOS111とNMOS113、及び、PMOS112とNMOS114とで、それぞれゲートを共通に接続して図示されているが、これらは後ほど行われる配線工程(例えば、メタル配線工程)において、ソース111Sは図示しない電源と、ソース113Sはグランドと、ドレイン111Dとドレイン113Dとを接続した後に、ドライバIC100を8段のFF110−1〜110−8で構成するためのインバータを形成する場合が例示されている。又、各FF110−1〜110−8は、インバータとトランスミッションゲートを用いて構成してもよい。この場合、トランスミッションゲートは、PMOSとNMOSの各々のソース同士、及び、各々のドレイン同士を接続し、ゲートは分けて設けることにより、容易に形成することができる。
このように、ドライバIC100には、トランジスタ等の任意の回路構成素子を予め配置すると共に、回路構成素子相互の配線を可能な限りポリシリコン配線を用いて予め接続しておくことで、この後行われるメタル配線工程での配線相互の交差を防止し、ショート不良防止のためにその間隔を適切に保つことが可能となる。
図7−4(b)には、図7−4(a)中のPMOS111及びNMOSl13に対応して描いたMOSトランジスタの平面が示されている。
図7−4(b)において例示するのは、n型シリコン基板を用いる場合であって、NMOSl13を形成するために所定箇所にpウェル領域123、及びポリシリコン配線121が形成されている。PMOSl11を形成するためのp型不純物領域122は、ポリシリコン配線121をマスクとして矩形領域にp型不純物を注入するものであって、ポリシリコン配線121をゲート111Gとしてその領域122が左右に分断され、一方がソース領域、他方がドレイン領域となって、それぞれの領域にコンタクト用のソース111S及びドレイン111Dが形成されている。
又、NMOSl13を形成するためのn型不純物領域124は、n型不純物の注入領域であって、pウェル領域123中に形成され、ポリシリコン配線121をマスクにして矩形領域にn型不純物を注入して形成される。そして、ポリシリコン配線121をゲート111Gとしてその領域124は分断され、一方がソース領域、他方がドレイン領域となって、それぞれの領域にコンタクト用のソース113S及びドレイン113Dが形成されている。
このようにしてシリコン基板内に形成されたPMOS111及びNMOSl13は、この後行われるメタル配線工程において、ソース111Sは電源と、ソース113Sはグランドと、それぞれ接続されると共に、ドレイン111Dとドレイン113Dとは接続されてインバータの出力端子となり、ポリシリコン配線121のゲート111Gはインバータの入力端子となる。このとき同時に、前記インバータのみならず、他の回路構成素子相互も又前記メタル配線により接続され、全体でドライバIC100を構成するようになっている。
(4) 図1の工程
図1は、本発明の実施例1における図7−4の半導体装置の配線構造を示す模式的な断面図であり、図7−3及び図7−4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
接着用基板241及び接着層242からなる接着基板240上には、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・と、ドライバIC100を構成するFF110−1,・・・のPMOS111及びNMOS113,・・・と、が接着される。なお、図1では、図示を簡略化するために、エピフィルム230−1の要部と、FF110−1中のPMOS111及びNMOS113と、が示されている。
ドライバIC100を構成するFF110−1,・・・は、例えば、Si(111)基板上に作成され、異方性エッチングで薄膜化して、接着用基板241の表面に形成された平坦化膜である接着層242上に接着される。Si(111)基板上に作成されるFF110−1,・・・は、相補型MOSトランジスタ(以下「CMOS」という。)プロセスを用いて製造される。なお、FF110−1,・・・は、CMOSではなく、NMOS又はPMOSのみで回路を構成してもよい。
FF110−1中のPMOS111は、p型不純物領域122に形成されたドレイン111及びソース111Sと、これらのドレイン111D及びソース111S間上に形成されたゲート111Gと、により構成されている。FF110−1中のNMOS113は、pウェル領域123内のn型不純物領域124に形成されたソース113S及びドレイン113Dと、これらのソース113S及びドレイン113D間上に形成されたゲート111Gと、により構成されている。
発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・と、ドライバIC100を構成するFF110−1,・・・とが、接着層242上に接着された後、フォトリソグラフィ法とウェットエッチング法を用いて、そのエピフィルム230−1,・・・の所定層の要部が露出され、発光サイリスタ端子予定部が形成される。
PNPN構造からなるエピフィルム230−1,・・では、接着層242上の第4層のカソード層であるn型AlGaAs層232と、このn型AlGaAs層232上の第3層のp型AlGaAs層235と、このp型AlGaAs層235上の第2層のゲート層であるn型AlGaAs層236と、このn型AlGaAs層236上の第1層のアノード層であるp型AlGaAs層238と、が順に積層されている。
第1層のアノード層であるp型AlGaAs層238の所定箇所には、図示しない絶縁層に開口することで形成されるコンタクト用のアノード252が設けられ、アノード配線261に接続される。同様に、第2層のゲート層であるn型AlGaAs層236の所定箇所には、図示しない絶縁層に開口することで形成されるコンタクト用のゲート253が設けられ、ゲート配線262に接続される。ゲート配線262は、PMOS111におけるスルーホール予定ドレイン開口部のドレイン111Dにも接続される。PMOS111におけるソース開口部のソース111Sにも、図示しない配線が形成され、電源及びグランドに接続されている。更に、PMOS111のゲート111GとNMOS113のゲート111Gとが、配線263により接続される。
このように、発光サイリスタ210を構成するPNPN層からなるエピフィルム230−1の端子エッチングの後に行われるアノード配線261、ゲート配線262、及び配線263等のメタル配線は、同一の工程により行われる。例えば、Al等のメタル材料をウェハ全面にスパッタリング法で薄膜状に形成した後、フォトリソグラフィ法により要部以外を除去することでメタル配線を形成し、前述した発光サイリスタ210とドライバIC100との間の接続配線のみならず、ドライバIC100自体を構成するための回路配線をも同時に形成することができる。
なお、配線の形成法としては、上記に限定されず、公知のリフトオフ法等によっても形成可能である。
(5) 複合チップ全体の概略の製造工程
図8(a)〜(c)は、図7−3及び図1におけるメサ型複合チップの概略の製造工程を示す図であり、同図(a)は処理工程図、同図(b)は概略の断面図、及び同図(c)は概略の平面図である。
メサ型複合チップは、例えば、次のステップS1〜S5によって製造される。
先ず、ステップS1において、接着用基板241の上層に接着層242を形成し、接着基板240を作成する。ステップS2において、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・を接着層242上に接着する。ステップS3のアノード・ゲートエッチング工程において、エピフィルム230−1,・・・のアノード252とゲート253を形成する。
ステップS4のカソード形成エッチング工程において、カソード254を形成する。又、薄膜化したドライバIC100を、接着層242上に接着する。その後、ステップS5のメタル配線工程において、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・とドライバIC100とを結ぶ配線261,262,・・・を形成すると同時に、ドライバIC内の配線263,・・・を形成する。
以上の製造工程では、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・を先に接着し、アノード・ゲート・カソードエッチング後に、ドライバIC100を接着している。これに代えて、ドライバIC100を接着し、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・を接着した後に、アノード・ゲート・カソードエッチングを行ってもよい。あるいは、発光サイリスタ210を構成するエピフィルム230−1,・・・を接着後、アノード・ゲート・カソードエッチングを行うのではなく、アノード・ゲート・カソードエッチング済みのエピフィルム230−1,・・・を接着してもよい。
(実施例1の光プリントヘッドの動作)
図9は、図6の光プリントヘッド13の動作を説明するためのタイムチャートである。
この図9では、画像形成装置1での印刷動作時における1ライン走査の状況が示され、図6の複数の発光サイリスタ210(=210−1〜210−8)を順次点灯させる場合の動作波形が図示されている。
なお、図9では図示されていないが、画像形成装置1における電源投入時の予備動作として、ドライバIC100のプリセット処理が行われる。この処理では、図6のドライバIC100におけるシリアルデータSI入力用のデータ入力端子Aを“H”レベルにしておき、ドライバIC100の段数に相当する個数のシリアルクロックSCKのパルスをクロック入力端子CKに入力する。これにより、ドライバIC100における全出力端子Q1〜Q8が“H”レベルになる。
図9において、1ライン分の走査に先立ち、時刻t1において、シリアルデータSIは“L”レベルにされる。次いで時刻t2において、シリアルクロックSCKの第1パルスがドライバIC100に入力される。シリアルクロックSCKが立ち上がると、入力されたシリアルデータSIは、ドライバIC100内の第1段のFF110−1に取り込まれ、これより僅かに遅れて、第1段のFF110−1の出力端子Q1が“L”レベルへと遷移する。シリアルクロックSCKが立ち上がった後の時刻t3において、ドライバIC100に入力されるシリアルデータSIが、再び“H”レベルに戻される。
時刻t2で出力端子Q1が“L”レベルになると、発光サイリスタ210−1のゲート電圧を低下させる。時刻t4において、アノード駆動回路40aから発光サイリスタアレイ200の端子Dにアノード駆動電流AIが入力され、端子Dの電位が“H”になる。これにより、発光サイリスタ210−1のアノード・ゲート間に電位差を生じ、トリガ電流によって発光サイリスタ210−1がターンオンして点灯する。発光サイリスタ210−1の点灯は、主としてアノード・カソード間に流れる電流によるもので、一度ターンオンした発光サイリスタ210−1をオフさせるためには、アノード・カソード間に印加される電圧をゼロにする。このため、時刻t5において、端子Dの電位を“L”レベルにしている。
なお、図9では、発光サイリスタ210−1を点灯させるために、時刻t4で端子Dを“H”レベルとし、消灯させるために、時刻t5で端子Dを“L”レベルにしているが、発光サイリスタ210−1を点灯させる必要がない場合には、時刻t4〜t5間も端子Dを“L”レベルのままにすればよい。このように、端子Dに入力されるアノード駆動電流AIの電位により、発光サイリスタ210−1の点灯/消灯状態を切り替えることができる。
時刻t6において、シリアルクロックSCKが立ち上がる。この時、データ入力端子Aに入力されるシリアルデータSIは、“H”レベルになっているので、これより僅かに遅れて、出力端子Q1が“H”レベルへと遷移する一方で、出力端子Q2が“L”レベルに変化する。
時刻t7において、端子Dに入力されるアノード駆動電流AIの電位が“H”レベルになる。これにより、発光サイリスタ210−2のアノード・ゲート間に電位差を生じ、トリガ電流によって発光サイリスタ210−2がターンオンして点灯する。発光サイリスタ210−2の点灯は、主としてアノード・カソード間に流れる電流によるもので、一度ターンオンした発光サイリスタ210−2をオフさせるためには、アノード・カソード間に印加される電圧をゼロにする。このため、時刻t8において、端子Dの電位を“L”レベルにしている。
このように、図6に示すシリアルクロックSCKのパルス1,2,3,4,5,6,7,8の立ち上がり毎に、各出力端子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8は順次1出力信号だけが“L”レベルになり、他の出力信号が“H”レベルである。このため、端子Dに入力されるアノード駆動電流AIの電位が“H”レベルの時、出力端子Q1〜Q8に接続された発光サイリスタ210−1〜210−8の内、対応する出力端子Ql〜Q8が“L”レベルになっているものだけが択一的に点灯する。点灯時間は、図9における時刻t4〜t5,t7〜t8といった期間であって、その点灯時間は、それぞれの発光サイリスタ210−1〜210−8毎に調整可能になっている。
なお、前記の説明において、発光サイリスタ210−1〜210−8をオンさせるためには、アノード・ゲート間に順方向にバイアスさせる電位差を与えるだけで良く、オフ状態のままとするためには、電位差を発光サイリスタ210の順方向電圧以下としておくだけで十分であり、電位差ゼロとしたり、逆方向へ電圧を印加することもできる。
又、発光サイリスタ210に流れる電流は、主としてアノード・カソード間に流れ、その点灯/消灯状態を指令するためのゲート端子には僅かな電流しか流れず、ドライバIC100の各出力端子Q1〜Q8等には大きな電流駆動能力を要しない。
そのため、ドライバIC100においても、出力端子Ql〜Q8を駆動する駆動トランジスタの面積はごく小さなものでよく、半導体素子として大きなチップ面積を占有されることはないという利点を有している。この結果、ドライバIC100を用いてなる半導体装置のチップのコストを低減することができて、光プリントヘッド13、ひいては画像形成装置1の製造コストを飛躍的に低減させることが可能となる。
(実施例1の効果)
本実施例1の半導体装置、半導体装置の製造方法、光プリントヘッド13及び画像形成装置1によれば、発光サイリスタアレイ200とこれを駆動するドライバIC100との間の配線工程において、ドライバIC100自体を構成するための複数のFF110−1〜110−8内の回路配線をも同時に形成することが可能となる。これにより、製造工程を簡略化できるので、製造コストの大幅な削減が可能となる。
本発明の実施例2では、画像形成装置1及び光プリントヘッド13の全体の構成が実施例1と同様であるが、印刷制御部40の構成が異なるので、以下、その異なる部分を説明する。
(実施例2の構成)
図10は、本発明の実施例2における光プリントヘッド13の構成を示す回路図であり、実施例1を示す図6(a)中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本実施例2の光プリントヘッド13は、実施例1と同様に、発光サイリスタアレイ200とこれを駆動するドライバIC100とが、接着基板240上に貼着されている。ドライバIC100のデータ入力端子A及びクロック入力端子CKと、発光サイリスタアレイ200の端子Dとは、実施例1の印刷制御部40とは構成の異なる印刷制御部40Aの出力側に接続されている。
印刷制御部40Aは、実施例1のアノード駆動回路40aに代えて、電流出力型のデジタル/アナログコンバータ(以下「DAC」という。)40bを有している。DAC40bは、8ビットからなるデジタル信号D7〜D0を入力するD7〜D0端子と、デジタル信号D7〜D0を伝達するためのクロックCLKを入力するクロック入力端子CKと、抵抗40cを介してグランドGNDに接続されたFSA端子と、アナログ値の256階調からなるアノード駆動電流AIを出力する出力端子Ioutと、を有している。D7〜D0端子は、印刷制御部40A内の図示しない印刷データ生成回路に接続され、出力端子Ioutは、発光サイリスタアレイ200の端子Dに接続されている。
DAC40bは、電流出力型の構成のものであれば種々の品種が選択可能であり、本実施例2では、例えば、米国Burr−Brown社製のDAC908を採用している。このDAC40bは、印刷制御部40A内の図示しない印刷データ生成回路で生成された印刷ドット毎の駆動エネルギー値に応じた256段階の駆動指令値である8ビットのデジタル信号D7〜D0をD7〜DO端子から入力し、これをアナログ値に変換し、256階調からなる電流値のアノード駆動電流AIを出力端子Ioutから出力する回路である。
DAC40bのFSA端子に接続された抵抗40cは、DAC40b内で発生される基準電圧値を基に、出力端子Ioutからのフルスケール時の電流出力量を設定するために用いられる。このため、デジタル信号D7〜D0が16進数で00の時に、出力端子Ioutから出力される電流値はゼロであり、デジタル信号D7〜D0が16進数でFF(10進数表記では255)の場合に最大駆動電流が得られる。出力端子Ioutから出力されるアノード駆動信号AIは、端子Dを介して各発光サイリスタ210(=210−1〜210−8)のアノードへ供給される。
(実施例2の動作)
図11は、図10の光プリントヘッド13の動作を説明するためのタイムチャートであり、実施例1の図9に対応している。
図11中のデジタル信号D7〜D0や出力端子Ioutの信号中に記載された数値は、動作説明のための数値例であって16進数にて表記されている。この図11では、画像形成装置1での印刷動作時における1ライン走査の状況が示され、発光サイリスタ210−1〜210−8を順次点灯させる場合の動作波形が図示されている。
なお、図11では図示していないが、実施例1の図9と同様に、画像形成装置1の電源投入時における予備動作として、ドライバIC100のプリセット処理が行われる。このプリセット処理では、シリアルデータSIが入力されるデータ入力端子Aを“H”レベルにしておき、ドライバIC100を構成するFF110−1〜FF110−8の段数に相当するシリアルクロックSCKの8個のパルスをクロック入力端子CKに入力する。これにより、ドライバIC100の全出力端子Ql〜Q8が“H”レベルになる。
図11において、1ライン分の走査に先立ち、時刻t1において、ドライバIC100のデータ入力端子Aに入力されるシリアルデータSIが“L”レベルになる。時刻t2において、シリアルクロックSCKの第1パルスがドライバIC100に入力される。時刻t2でその第1パルスが立ち上がると、これが図6(b)に示す第1段のFF110−1に取り込まれ、これより僅かに遅れて、第1段のFF110−1の出力端子Qlが“L”レベルへと遷移する。シリアルクロックSCKが立ち上がった後、時刻t3において、入力されるシリアルデータSIは、再び“H”レベルに戻される。
出力端子Q1が“L”レベルになると、発光サイリスタ210−1のゲート電圧が低下する。図11の例では、この時、同時にDAC40bのデータ入力として16進数表記で30のデジタル信号D7〜D0が入力されている。
時刻t4において、DAC40bのクロック入力端子CKに入力されるクロックCLKが立ち下がり、DAC40bは、D7〜D0入力端子に与えられたデータ30を内部に取り込み、この数値に比例する電流値のアノード駆動電流AIを出力端子Ioutから出力し、端子Dを介して各発光サイリスタ210−1〜210−8のアノードへ供給する。これにより、発光サイリスタ210−1のアノード・ゲート間に電位差が生じ、トリガ電流によって発光サイリスタ210−1がターンオンして点灯する。
発光サイリスタ210−1の点灯は、主としてアノード・カソード間に流れる電流によるものである。一度ターンオンした発光サイリスタ210−1をオフにする場合は、アノード・カソード間に印加される電圧をゼロにする。このため、時刻t5において、D7〜D0入力端子への入力デジタル信号D7〜D0を00にした後、時刻t6において、クロックCLKの電位を“L”レベルにして、前記00の入力デジタル信号D7〜D0をDAC40bに取り込ませる。時刻t6におけるクロックCLKより僅かに遅れて、出力端子Ioutから出力されるアノード駆動電流AIは、前記00の入力デジタル信号D7〜D0に応じて電流値がゼロとなって、発光サイリスタ210−1がオフ状態になる。
なお、図11では、発光サイリスタ210−1を点灯させるために、時刻t4において、D7〜D0入力端子に入力されるデジタル信号D7〜D0のデータ30を取り込んで、これに対応する電流値のアノード駆動電流AIを出力端子Ioutから出力し、発光サイリスタ210−1を消灯させるために、時刻t6において、デジタル信号D7〜D0のデータ00を取り込むことで、駆動電流値をゼロとして消灯させている。しかし、発光サイリスタ210−1を点灯させる必要がない場合には、時刻t2〜t5の間もデジタル信号D7〜D0を00のままとすればよい。
このように、デジタル信号D7〜D0の値により、発光サイリスタ210−1の点灯/消灯状態を切り替えとことができることはもちろん、入力されたデジタル信号D7〜D0における255段階の電流指令値に応じて、アノード駆動電流AIの電流値を変化させることができる。
次に、時刻t7において、シリアルクロックSCKが立ち上がる。この時、ドライバIC100のデータ入力端子Aに入力されるシリアルデータSIは、“H”レベルになっているので、これより僅かに遅れて、ドライバIC100の出力端子Q1が“H”レベルへと遷移する一方で、出力端子Q2が“L”レベルに変化する。この時、DAC40bのD7〜D0入力端子には、デジタル信号D7〜D0のデータ60が入力されている。
時刻t8において、クロックCLKが立ち下がり、前記データ60がDAC40bの内部に取り込まれる。これよりわずかに遅れて、DAC40bの出力端子Ioutから、前記データ60に応じたアノード駆動電流AIが出力される。このため、発光サイリスタ210−2のアノード・ゲート間に電位差が生じ、トリガ電流によって発光サイリスタ210−2がターンオンして点灯する。
発光サイリスタ210−2の点灯状態は、主としてアノード・カソード間に流れる電流によるものである。一度ターンオンした発光サイリスタ210−2をオフさせるためには、アノード・カソード間に印加される電圧をゼロにする。このため、時刻t9において、デジタル信号D7〜D0のデータを00とし、時刻t10において、シリアルクロックSCKを立ち下がらせ、その電流値指令データ00をDAC40b内に取り込む。この結果、DAC40bの出力端子Ioutから出力されるアノード駆動電流AIの電流値がゼロとなり、発光サイリスタ210−2がターンオフする。
このように、図11に示すシリアルクロックSCKのパルス1,2,3,4,5,6,7,8の立ち上がり毎に、ドライバIC100における各出力端子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8の出力信号が順次1つだけ“L”レベルになり、他の出力信号が“H”レベルである。このため、デジタル信号D7〜D0が非ゼロの時、ドライバIC100の出力端子Q1〜Q8に接続された発光サイリスタ210−1〜210−8の内、対応する出力端子Q1〜Q8が“L”レベルになっているものだけが択一的に点灯する。又、デジタル信号D7〜D0がゼロの時には、全発光サイリスタ210−1〜210−8を消灯状態にできる。
なお、前記の説明において、発光サイリスタ210−1〜210−8をオンさせるためには、アノード・ゲート間に順方向にバイアスさせる電位差を与えるだけでよい。オフ状態のままとするためには、その電位差を順方向電圧以下としておくだけで十分であり、電位差をゼロとしたり、逆方向へ電圧を印加することもできる。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1と略同様の効果があり、更に、次の(a)〜(c)のような効果もある。
(a) 発光サイリスタ210−1〜210−8に流れる電流は、主としてアノード・カソード間に流れ、その点灯/消灯状態を指令するためのゲートには僅かな電流しか流れず、ドライバIC100の各出力端子Ql〜Q8等には大きな電流駆動能力を要しない。
この結果、ドライバIC100の駆動部の素子面積を最小化することができ、チップサイズを縮小することが可能となって製造コストの大幅ダウンを達成できる。
(b) 本実施例2の構成においては、発光サイリスタ210の駆動電流値を255段階に調整できるようにしたので、各発光サイリスタ210毎に発光効率が異なる場合においても、順次駆動毎に駆動電流値を変化させることで、発光パワーを所定値に調整することが可能となる。
この結果、発光サイリスタ210−1〜210−8の製造段階において、製造ばらつきによって発光サイリスタ210−1〜210−8毎に発光効率が異なることになっても、不良品として廃棄することなく使用可能となる。このように、本実施例2の構成においては、発光サイリスタ210の製造段階における製造歩留まりを著しく向上させることが可能となって、なおいっそうのコストダウンを達成できる。
(c) 前記光量補正に加えて、各発光サイリスタ210−1〜210−8毎にアノード駆動電流AIを変化させることで、感光体ドラム11上の静電潜像を変化させ、ドット毎に異なるトナー像の面積を形成可能な階調駆動を行うことも可能であり、写真画質の美麗な印刷結果を得ることができる。
本発明の実施例3では、画像形成装置1及び光プリントヘッド13の全体の構成が実施例1と同様であるが、半導体装置からなる複合チップの構造及び製造方法が異なるので、以下、その異なる部分を説明する。
(半導体装置からなる複合チップの構造及び製造方法)
実施例1では、Si(111)を異方性エッチングしてチップ薄膜化(例えば、10μm以下)して接着を行っている。発光サイリスタ210は、AlAs等の剥離層をエッチングして薄膜している。
これに対して、本実施例3では、エッチングにより薄膜化しないで接着を行う場合もある。通常、ウェハ厚は数100μmでウェハプロセスを行い、バッググラインドやバックラップといわれる技術でウェハを薄くする。現在、バックグラインドによる10μm以下への薄化は一般的でないので、本実施例3では薄膜化と呼ばない。この薄膜化していないドライバIC100と薄膜化していない発光サイリスタアレイ200とを、接着基板240上に接着する。
(実施例3の効果)
本実施例3の半導体装置及びこの製造方法によれば、実施例1と略同様に、発光サイリスタアレイ200とこれを駆動するドライバIC100との間の配線工程において、ドライバIC100自体を構成するための複数のFF110−1〜110−8の回路構成素子間の回路配線をも同時に形成することが可能となる。これにより、製造工程を簡略化できるので、製造コストの大幅な削減が可能となる。更に、一般的なバックグラインドやバックラップが用いられるので、技術的障壁が低くなる。
(実施例1〜3の他の変形例)
本発明は、上記実施例1〜3に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次のようなものがある。
実施例1〜3では、ドライバIC100及び発光サイリスタアレイ200を備えた光プリントヘッド13について説明したが、本発明は、これに限定されず、他の半導体装置で応用できる。例えば、ドライバIC100のみの組み合わせ(即ち、シフトレジスタ複数の組み合わせ、シフトレジスタ以外のICの組み合わせ)や、発光サイリスタ210の代わりに、発光ダイオードを使用してもよい。
1 画像形成装置
13 光プリントヘッド
100 ドライバIC
110−1〜110−8 FF
200 発光サイリスタアレイ
210,210−1〜210−8 発光サイリスタ
230−1 エピフィルム
240 接着基板
261 アノード配線
262 ゲート配線
263 配線

Claims (15)

  1. 基板上に形成され、複数の回路構成素子が形成された駆動回路と、
    前記基板上に形成され、前記駆動回路により駆動される複数の被駆動素子が配列された半導体と、を備え、
    前記複数の回路構成素子間と、前記駆動回路及び前記半導体間と、が配線によって電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記駆動回路は、Si(111)基板上部、低温ポリシリコン基板、高温ポリシリコン基板、アモルファスシリコン基板、微結晶シリコン基板、又は、印刷により作成された基板、のいずれか1つにより薄膜化された駆動回路薄膜により形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体は、薄膜化された半導体薄膜により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置。
  4. 前記配線は、メタル配線であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の半導体装置。
  5. 前記被駆動素子は、スイッチ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の半導体装置。
  6. 前記スイッチ素子は、電気信号により光を出射する発光素子であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記発光素子は、PNPN構造又はPNPNPN構造を有する発光サイリスタであることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 前記駆動回路は、前記複数の被駆動素子を時分割駆動するシフトレジスタであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の半導体装置。
  9. 前記複数の回路構成素子は、前記シフトレジスタを構成するためのトランジスタの集合であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 複数の回路構成素子が形成された駆動回路と、前記駆動回路により駆動される複数の被駆動素子が配列された半導体と、を同一の基板上に接着する工程と、
    フォトリソグラフィ法又は印刷法により、前記複数の回路構成素子間を電気的に接続して前記駆動回路を形成すると共に、前記駆動回路及び前記半導体間を電気的に接続する配線を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 前記駆動回路は、Si(111)基板上部、低温ポリシリコン基板、高温ポリシリコン基板、アモルファスシリコン基板、微結晶シリコン基板、又は、印刷により作成された基板、のいずれか1つにより薄膜化された駆動回路薄膜により形成されていることを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体は、薄膜化された半導体薄膜により形成されていることを特徴とする請求項10又は11記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記配線は、メタル配線であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項記載の半導体装置の製造方法。
  14. 請求項6〜9のいずれか1項記載の半導体装置と、
    前記複数の発光素子の出射光を収束するレンズアレイと、
    を備えることを特徴とする光プリントヘッド。
  15. 請求項14記載の光プリントヘッドを備え、
    前記光プリントヘッドにより感光体を露光して静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像して記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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