JP2015126165A - 基板搬送装置及びefem - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中のウェーハに対する水分の付着を抑制して、ウェーハの表面性状を適正化することのできるウェーハ搬送装置を提供する。
【解決手段】ガイドレール21に沿って移動可能とされた可動台22と、この可動台22により支持され、ウェーハWを保持して搬送する搬送アーム24と、可動台22により支持され、搬送アーム24に相対し得る位置に配置された加熱器33とを備え、搬送アーム24によりウェーハWを搬送させるに際し、加熱器33によってウェーハW表面を加熱し得るように構成した
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送中の基板の表面性状を適正化することのできる基板搬送装置及びこれを備えたEFEMに関するものである。
従来より、基板としてのウェーハに対し種々の処理工程が施されることにより半導体の製造がなされてきている。近年では素子の高集積化や回路の微細化がますます進められており、ウェーハ表面へのパーティクルや水分の付着が生じないように、ウェーハ周辺を高いクリーン度に維持することが求められている。さらに、ウェーハ表面が酸化するなど表面性状が変化することがないよう、ウェーハ周辺を不活性ガスである窒素雰囲気としたり、真空状態としたりすることも行われている。
こうしたウェーハ周辺の雰囲気を適切に維持するために、ウェーハは、FOUP(Front-Opening Unified Pod)と呼ばれる密閉式の格納ポッドの内部に入れて管理され、この内部には窒素が充填される。さらに、ウェーハに処理を行う処理装置と、FOUPとの間でウェーハの受け渡しを行うために、下記特許文献1に開示されるようなEFEMが利用されている。EFEMは、筐体の内部で略閉止されたウェーハ搬送室を構成するとともに、その対向壁面の一方にFOUPとの間でのインターフェース部として機能するロードポート(Load Port)を備えるとともに、他方に処理装置の一部であるロードロック室が接続される。ウェーハ搬送室内には、ウェーハを搬送するためのウェーハ搬送装置が設けられており、このウェーハ搬送装置を用いて、ロードポートに接続されるFOUPとロードロック室との間でウェーハの出し入れが行われる。
すなわち、ウェーハは一方の受け渡し位置となるFOUP(ロードポート)より、ウェーハ搬送装置を用いて取り出され、もう一方の受け渡し位置となるロードロック室に搬送される。そして、処理装置では、ロードロック室を通じて搬送されるウェーハに対してプロセスチャンバーと称される処理ユニット内で処理を施し、処理の完了後に、再びロードロック室を介してウェーハが取り出されてFOUP内に戻される。
処理装置内は、ウェーハに対する処理を速やかに行うことができるように、処理に応じた真空等の特殊な雰囲気とされる。また、EFEMにおけるウェーハ搬送室の内部は、化学フィルタ等を通じて清浄化されたエアを導入することで、高いクリーン度のクリーンエア雰囲気とされており、搬送中のウェーハの表面にパーティクル等の付着による汚染が無いようにされている。
特開2012−49382号公報
しかしながら、近年、ますますの高集積化や微細化が進められる中で、EFEMのウェーハ搬送室内はクリーン度が比較的高いものの、FOUP内や処理装置内とは異なる空気雰囲気であることによる影響が懸念されるようになってきている。
すなわち、空気雰囲気に晒されることにより基板表面に水分や酸素が付着しやすく、腐食や酸化が生じる可能性がある。また、処理装置において用いられた腐食性ガス等がウェーハの表面に残留している場合には、ウェーハ表面の配線材料を腐食して歩留まりの悪化が生じる可能性もある。さらに、腐食元素は水分の存在により腐食反応を加速させるため、腐食性ガスと水分の双方が存在することで、より速く腐食が進行する可能性もある。
これを避けるために、FOUPと同様、ウェーハ搬送室の内部を窒素雰囲気として、ウェーハ周辺の気体に含まれる水分量を減らすことも考えられるが、ウェーハ搬送室の容積が大きいことから大量の窒素ガスを要してコストが増大するとともに、窒素置換に長時間を要することになる。また、ウェーハ搬送室の内部へのガスの供給圧力を高める場合には、これに対抗し得る強度を壁面に持たせるため、厚みを大きくすることが必要となり、製造コストが上昇してしまう。さらに、EFEMより窒素が漏れ出した場合には、周辺での酸素欠乏等の問題が生じることも考えられる。加えて、近年では、更なる効率化のために多数のFOUPを接続可能とするEFEMが提案されており、こうすることでますますウェーハ搬送室の容積が増大することになるため、より上記の問題が顕著に表れることになる。
加えて、上記の問題は、処理や保管場所とは異なる雰囲気のもとで搬送を行う限り、ウェーハ以外の基板を搬送する場合においても同様に生じるものといえる。
本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、搬送中の基板への水分の付着を抑制して、基板の表面性状を適正化することのできる基板搬送装置及びこの基板搬送装置を備えたEFEMを提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の基板搬送装置は、所定の軌道に沿って移動可能とされた基台と、当該基台により支持され、基板を保持して搬送する搬送アームと、前記基台により支持され、前記搬送アームに相対し得る位置に配置された加熱器とを備え、前記搬送アームにより基板を搬送させるに際し、前記加熱器によって基板表面を加熱し得るように構成したことを特徴とする。
このように構成すると、基板搬送の間で搬送アームによって保持した基板を加熱器によって加熱することができ、基板表面に付着した水分を除去し、基板の表面性状の変化を抑制して適正に維持することができる。また、搬送先の処理装置において基板に施す処理の前後に行う加熱処理として利用することができ、処理工程の一部として実行することによって基板表面を適正化することもできる。その場合、基板の処理プロセスの時間短縮や処理設備の設置スペースの低減を図ることも可能となる。
基板搬送に際して、効率よく基板を加熱することを可能とするためには、前記加熱器が、前記搬送アームによる基板の移動方向に沿って延在するように構成することが好適である。
さらに、エネルギの節約を行いながらも基板の加熱の効率化を図るためには、前記加熱器が通電により発熱する複数の発熱部によって構成されており、前記搬送アームによる基板の移動に応じて通電を行う発熱部を切り替え可能に構成することが好適である。
基板の加熱のより一層の効率化を図るためには、前記加熱器を、前記搬送アームによる基板の移動に応じて位置又は方向の少なくとも何れかを変更可能に構成することが好適である。
また、基板の加熱の効率化を図るとともに、基板周辺の雰囲気の均一化を図るためには、前記加熱器を挟んで、前記搬送アームと相対し得る位置に送風手段を設けるように構成することが好適である。
さらに、加熱器による加熱とともに、基板表面に適したガスを供給することで一層基板表面の性状を適正化するためには、前記送風手段を、ガス供給源より得られるガスを前記搬送アームに向けて供給可能に構成することが好適である。
加熱器による加熱と、送風手段による送風とを適切なタイミングで行わせ、エネルギを節約しながら、より一層基板の表面性状を適正化することができるようにするためには、前記加熱器と、前記送風手段の動作タイミングを制御するためのタイミング制御部を備えるように構成することが好適である。
さらに、上記の基板搬送装置と、これを覆う筐体とを備え、当該筐体の壁面に隣接して基板を受け渡すための受け渡し位置を設定したEFEMとして構成することによって、各受け渡し位置間で搬送を行いながら、基板表面の加熱により水分を除去して基板の表面性状を安定化させたり、基板に施す処理の前後に行う加熱処理を行うことで基板の表面性状を適正化することのできるEFEMを有効に実現することもできる。
以上説明した本発明によれば、搬送中の基板の加熱を行うことで、基板表面への水分の付着を抑制し、基板の表面性状を適正化することのできる基板搬送装置及びこの基板搬送装置を備えたEFEMを提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る基板搬送装置を備えたEFEMと処理装置との関係を示す説明図。 同基板搬送装置の要部を平面より見た状態を示す説明図。 同基板搬送装置の要部を正面又は側面より見た状態を示す説明図。 図1の状態より同基板搬送装置の可動台を移動させた状態を示す説明図。 図4の状態よりピックをFOUP内に進入させた状態を示す説明図。 図5の状態よりピックを可動台上に引き戻した状態を示す平面図。 図6の状態よりピックをロードロック室の前に移動させた状態を示す説明図。 図7の状態よりピックをロードロック室内に進入させた状態を示す説明図。 同基板搬送装置が備える加熱器の構成を模式的に示す説明図。 本発明の第2実施形態に係る基板搬送装置を備えたEFEMと処理装置との関係を示す説明図。 同基板搬送装置の要部を平面より見た状態を示す説明図。 同基板搬送装置の要部を正面又は側面より見た状態を示す説明図。 本発明の第3実施形態に係る基板搬送装置の要部を平面又は正面より見た状態を示す説明図。 図13の状態よりピックをFOUP内に進入させた状態を示す説明図。 本発明の第4実施形態に係る基板搬送装置の要部を正面又は側面より見た状態を示す説明図。 本発明の第5実施形態に係る基板搬送装置の要部を平面より見た状態を示す説明図。 同基板搬送装置の要部を正面又は側面より見た状態を示す説明図。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態の基板搬送装置は基板としてのウェーハWを搬送するウェーハ搬送装置2として構成されており、図1で示すEFEM1の構成要素の1つとなっている。EFEM1は、機械装置部分である本体11とこの動作を制御するための制御手段9とから構成されており、本体11は内部に上述したウェーハ搬送装置2を備え、これを用いて所定の受け渡し位置間でウェーハWを搬送することができるようになっている。また、ウェーハ搬送装置2を囲むように筐体51が設けられており、この筐体51はウェーハ搬送装置2の四方を囲む壁面を構成する筐体壁51a〜51dと図示しない天井壁とを備えることで、内部で略閉止空間を形成されたウェーハ搬送室5を構成している。さらに、1つの筐体壁51aの外側に隣接して複数(図中では3つ)のロードポート61〜61が設けられており、これらと上記ウェーハ搬送室5、及び、その内部に設けられたウェーハ搬送装置2によってEFEM1の本体11を構成している。
なお、図中ではロードポート61上にFOUP62が載置された状態を模式的に示している。各ロードポート61は扉61aを備えており、この扉61aがFOUP62に設けられた蓋部62aと連結してともに移動することで、FOUP62がウェーハ搬送室5に対して開放されるようになっている。FOUP62内には、対をなして1枚のウェーハWを支持する載置部62b,62bが上下方向に多数設けられており、これらを用いることで多数のウェーハWを格納することができる。また、FOUP62内には通常窒素ガスが充填されるとともに、ロードポート61を介してFOUP62内の雰囲気を窒素置換することも可能となっている。
また、ロードポート61と対向する筐体壁51cの外側に隣接して処理装置8の一部を構成するロードロック室81が接続できるようになっており、ロードロック室81の扉81aを開放することで、ウェーハ搬送室5とロードロック室81とを連通した状態とすることが可能となっている。処理装置8としては種々様々なものを使用できるが、一般には、ロードロック室81と隣接して搬送室82が設けられ、さらに搬送室82と隣接して複数(図中では3つ)の処理ユニット83が設けられる構成となっている。搬送室82と、ロードロック室81や処理ユニット83〜83との間には、それぞれ扉82a,83a〜83aが設けられており、これらを開放することで各々の間を連通させることができ、搬送室82内に設けられた搬送ロボット82bを用いてロードロック室81及び処理ユニット83〜83の間でウェーハWを移動させることが可能となっている。
ウェーハ搬送装置2は概ね、所定の軌道を構成するガイドレール21と、このガイドレール21に沿って移動可能とされた基台としての可動台22と、その可動台22上に設けられた搬送アーム24と、本発明の特徴的部分をなす加熱手段3とから構成されている。
図2は、このウェーハ搬送装置2の搬送アーム24近傍を拡大して模式的に示した平面図であり、図2(a)は搬送アーム24を伸長させた状態を、図2(b)は搬送アーム24を短縮させた状態をそれぞれ示している。また、図3(a)は、これをガイドレール21の延在方向より見た場合を模式的に示した正面図であり、図3(b)はこれをガイドレール21と直交する方向より見た場合を模式的に示した側面図である。以下、これら図2及び図3を用いてウェーハ搬送装置2の詳細な構造について説明を行う。
まず、筐体51(図1参照)内の床面F上にガイドレール21が配置され、このガイドレール21上で矩形板状に形成された基台としての可動台22が支持されている。ガイドレール21は、筐体壁51a,51c(図1参照)と平行になるように直線状に配置されることで直線状の軌道を構成しており、可動台22は図示しない駆動手段によってガイドレール21に沿って移動可能とされている。
可動台22の上面には略円柱形状に構成されたベース23が設けられ、このベース23の上部で搬送アーム24が支持されている。搬送アーム24は、一般的に知られている種々の構造とすることができ、例えば、SCARA型の水平多関節ロボットや、多段スライド式のアームロボットや、リンク式のアームロボットなどを好適に使用することができる。この実施形態では、搬送アーム24を、リンクを構成する複数のアーム要素24a〜24dと、ピック25からなるリンク式のアームロボットとして構成している。
具体的にはアーム要素24a,24bの基端をベース23上でそれぞれ回動可能に支持させるとともに、各アーム要素24a,24bの先端でそれぞれアーム要素24c,24dの基端を回動可能に支持させている。そして、アーム要素24c,24dの先端がともにピック25の基端に接続されている。各アーム要素24a〜24dは、それぞれ水平面内で回動可能とされており、互いに連結されることにより協働してピック25を移動させることが可能となっている。このように構成することで、ベース23に組み込まれた図示しないアクチュエータによってアーム要素24a,24bを回動させることで、ピック2を直線状に移動させることが可能となっている(図2(b)参照)。
上述したピック25は、平面視で先端がU字形をなす板状部材として形成されており、その上面にウェーハWを載置することが可能となっている。また、搬送アーム24は可動台22上で水平旋回可能に構成されており、ピック25を筐体壁51a,51c(図1参照)のいずれの方向に向けることも可能となっている。
上記のように構成することで、ウェーハ搬送装置2は、搬送アーム24を構成するピック25上に載置したウェーハWを、筐体壁51a,51c(図1参照)に平行な水平方向と、直交する方向の2軸に移動させることが可能となっている。さらに、ベース23は昇降動作も可能となっており、この動作を組み合わせることで、ピック25によりウェーハWを持ち上げることも、ピック25上のウェーハWを所定の受け渡し位置に移載させることも可能となっている。本実施形態におけるEFEM1においては、FOUP62が設置される複数のロードポート61及びこれに対向するロードロック室81(図1参照)が、ウェーハWを受け渡すための受け渡し位置として設定されており、この間でウェーハ搬送装置2を用いてウェーハWを移動させることが可能となっている。
さらに、可動台22上には、搬送アーム24の側方には加熱手段3が設けられている。加熱手段3は、可動台22上においてベース23の背面側に設けられる矩形状をなす支持台31と、この支持台31より上方に持ち出された支持アーム32と、支持アーム32の上端に設けられた加熱器33とから構成されている。
支持アーム32は、搬送アーム24の動作に支障がない範囲で、搬送アーム24に近接して配置されるとともに、支持アーム32の上部が搬送アーム24の上方に向かって略くの字型に屈曲した形状をなすことで、加熱器33を搬送アーム24、及び、これに支持されるウェーハWとほぼ相対し得るようになっている。加熱器33は、図3(a)に示すような向きに配置されており、搬送アーム24が伸長することでピック25が移動する方向、すなわちガイドレール21と直交する方向に沿って延びる形状となっており、搬送アーム24を短縮させ、ピック25をベース23上に位置させた状態とした場合に、搬送アーム24のほぼ全体を加熱することが可能となっている。この支持アーム32の屈曲角度を変更可能にすることも、加熱量の調整を容易にする点で好ましい。
本実施形態における加熱器33としては、具体的には図9(a)に示す加熱器33Aを採用している。これは、直方体状をなす加熱器本体33aの内部に、略円柱状をなす一個の加熱ランプ33bを加熱器本体33aの延在方向に沿って取り付けたものとなっており、後述する加熱制御部94を通じて電流を与えることにより発熱し、主として輻射熱によってウェーハWを加熱することが可能となっている。
なお、図9(b)に示す加熱器33Bや、図9(c)に示す加熱器33Cを用いることもできる。加熱器33Bは、加熱器本体33aの内部に、その延在方向に沿って電球型をなす小型の加熱ランプ33cを複数並べたものとなっている。また、加熱器33Cは、加熱器本体33aの内部に、その延在方向に沿ってコイル状をなす電熱線33dを配置したものとなっている。これらの構造をなす加熱器33B,33Cを用いても、上述した加熱器33Aと同様、電流を流すことによって発熱させ、ウェーハWの加熱を行うことができる。さらには、加熱器本体33aの内部に反射板を設けるなどによって、熱の拡散を防ぎながら特定の方向にある対象物のみを加熱するようにして、効率化を図ることも好ましい。
上述したウェーハ搬送装置2を含むEFEM1の本体部11を制御するために、このEFEM1は図1に示すような制御手段9を備えている。制御手段9は、CPU、メモリ及びインターフェースを備えた通常のマイクロプロセッサ等により構成されるもので、メモリには予め処理に必要なプログラムが格納してあり、CPUは逐次必要なプログラムを取り出して実行し、周辺ハードリソースと協働して所期の機能を実現するものとなっている。
制御手段9は、可動台位置制御部91、アーム位置制御部92、昇降位置制御部93、加熱制御部94を含むように構成されている。
可動台位置制御部91は、図示しない駆動手段に駆動指令を与えることで移動室3をガイドレール21に沿って移動させ、任意の位置で停止させることが可能となっている。アーム位置制御部92は、ベース23内に備えられたアクチュエータ(図示せず)に駆動指令を与えることで、搬送アーム24に向きの変更や、任意の長さへの伸長や短縮の動作を行わせることができるようになっている。昇降位置制御部93は、ベース23に組み込まれた昇降用のアクチュエータ(図示せず)に駆動指令を与えることで昇降動作を行わせて、搬送アーム24を任意の高さ位置にすることができる。加熱制御部94は、加熱手段3を構成する加熱器33に通電を行うとともに、その電流または電圧を制御するものであり、加熱器33による加熱及び加熱の停止に加えて単位時間当たりの加熱量を変更することが可能となっている。
上記のように構成したウェーハ搬送装置2を、制御手段9による制御によって動作させることで、以下のようにしてウェーハWの搬送を行うことができる。ここでは、一例として、一方の受け渡し位置であるロードポート61に接続されたFOUP62より、ロードロック室81にウェーハWを搬送する場合について説明を行う。
まず、図4に示すように、ウェーハ搬送装置2は、可動台位置制御部91からの駆動指令に基づき可動台22を移動させ、搬送対象であるウェーハWを収容するFOUP62が載置されたロードポート61に搬送アーム24を相対させる。
次に、制御手段9からの命令により、ロードポート61の扉61aと、FOUP62の蓋部62aとを開放させ、昇降位置制御部93により、搬送アーム24先端のピック25を搬送対象であるウェーハWよりも僅かに下方に位置させる。そして、図5に示すように、アーム位置制御部92により搬送アーム24を伸長させることで、搬送アーム24の先端をFOUP62内へと進入させる。この際、ピック25はウェーハWの直ぐ下に僅かな隙間を持ちながら進入することになる。さらに、昇降位置制御部93により搬送アーム24を上昇させることで、ウェーハWを持ち上げてピック25上で支持させる。
この状態より、アーム位置制御部92により搬送アーム24を短縮させることで、図6に示すように、ピック25とその上部に載置されたウェーハWとを加熱器33と相対するベース23上の位置に移動させるようになっている。加熱器33は、搬送アーム24によってウェーハWが移動する方向に延在するように構成されていることから、ウェーハWをFOUP62より引き出してベース23上の位置に至るまでの間に、加熱制御部94により加熱器33に対して通電を行うことで、加熱器33の下方を移動させている間にもウェーハWの加熱を行うことができ、より一層加熱時間を確保することができる。なお、加熱器33の昇温に時間を要する場合には、昇温時間を見越して適宜加熱器33への通電開始を早めるように設定すればよい。
ウェーハWをFOUP62内より取り出した後には、ロードポート61の扉61aとFOUP62の蓋部62aとを閉止し、FOUP62内をできるだけ清浄に保つようにしている。さらに、FOUP62内部より流出した窒素を補うため、蓋部62aを閉止した後にロードポート61よりFOUP62内へ新たな窒素ガスを供給させることも好ましい。
そして、加熱器33による加熱を継続したまま、図7に示すように、可動台位置制御部91からの駆動指令に基づき可動台22を移動させるとともに、アーム位置制御部92により搬送アーム24の向きを変えて、搬送アーム24をロードロック室81に相対させる。なお、可動台22の移動と搬送アーム24の向きの変更とを同時に行うようにしてもよい。このような可動台22の移動と搬送アーム24の向きの変更を行う間、加熱器33によってウェーハWの表面を加熱することで、ウェーハWの温度を十分に上げて表面に付着した水分を除去することができる。移動の途中で十分に加熱がなされる場合には、加熱器33によるウェーハWの加熱を途中で停止したり、電流値を下げて単位時間当たりの加熱量を減少させたりしてもよい。もちろん、よりウェーハWの温度を上げることを要する場合や、加熱時間を確保したい場合には、加熱器33の下方にウェーハWを移動させた状態で所定量の加熱がなされるまで、次の動作に移行しないようにしてもよい。ウェーハWの温度管理を厳密に行うためには、ウェーハWと相対する位置に非接触式の温度検出器を設けたり、ピック25内に接触式の温度検出器を設けたりするなどして、これらより検出した温度データを基に制御手段9が制御を行うように構成してもよい。
上記の状態より、図8に示すように、ロードロック室81の扉81a(図7参照)を開放させ、アーム位置制御部92からの駆動指令に基づいて搬送アーム24をロードロック室81側に伸長させ、ピック25とウェーハWとをロードロック室81内に進入させる。さらに、昇降位置制御部93からの命令によって搬送アーム24を下降させることで、ピック25上よりウェーハWをロードロック室81内の図示しない載置台上へと移載する。
上述したように、このウェーハ搬送装置2を用いることで、ウェーハWをFOUP62よりロードロック室81に搬送する間で加熱器33によってウェーハWを加熱することができ、ウェーハWの表面より水分を除去して水分に起因するウェーハWの腐食や酸化を抑制し、表面性状を適正に維持することが可能となる。
また、ウェーハWをロードロック室81よりFOUP62に搬送する場合にも、上述した動作を逆に行わせることで、同様に、ウェーハWを搬送する間で加熱を行うことができる。こうすることで、水分の除去や新たな水分の付着を抑制して、ウェーハWの表面性状を適正化することができる。
さらに、処理装置8においてウェーハWに施す処理によっては、前処理又は後処理として行う加熱処理のために加熱器33を用いることで、ウェーハWの表面性状を適正化することができる。具体的には、処理装置8におけるプロセス処理温度が高い場合には、予めウェーハWを加熱しておくことで、処理ユニット83内での処理時間を削減し、処理速度を向上することが可能となる。また、処理装置8による処理により、ウェーハW表面に腐食性ガスやコンタミ物質等が付着する場合には、ウェーハWを加熱することで表面より蒸発又は除去することもできる。さらには、後処理として加熱を行うことで、表面状態の安定化を図る場合もある。このように利用することで、処理装置8における処理時間の短縮や、処理装置を含めた設備全体の設置スペースの低減を図ることも可能である。
以上のように、本実施形態における基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置2は、所定の軌道を構成するガイドレール21に沿って移動可能とされた基台である可動台22と、この可動台22により間接的に支持され、基板としてのウェーハWを保持して搬送する搬送アーム24と、可動台22により支持され、搬送アーム24に相対し得る位置に配置された加熱器33とを備え、搬送アーム24によりウェーハWを搬送させるに際し、加熱器33によってウェーハW表面を加熱し得るように構成したものである。
このように構成しているため、ウェーハWを搬送する間に、搬送アーム24によって保持したウェーハWを加熱器33によって加熱することができ、ウェーハW表面に付着した水分を除去し、ウェーハWの表面性状の変化を抑制することができる。また、搬送先の処理装置8においてウェーハWに施す処理の前後に行う加熱処理として利用することができ、ウェーハWの処理時間の短縮や処理装置8の設置スペースの低減を図ることも可能である。
また、加熱器33が、搬送アーム24によるウェーハWの移動方向に沿って延在するように構成されていることから、ウェーハWの搬送に際して効率よくウェーハWを加熱することが可能となっている。
さらに、上記のウェーハ搬送装置2と、これを覆う筐体51とを備え、筐体51の壁面51a,51bに隣接してウェーハWを受け渡すための受け渡し位置としてのロードポート61と、ロードロック室81を設定するように構成することで、EFEM1として有効に構成されている。このEFEM1によれば、筐体51内に設けられたウェーハ搬送装置2を用いて、搬送中のウェーハWの表面を加熱することで、水分の除去による表面性状の安定化や、ウェーハWに施す処理の前後に加熱処理が必要な場合には、特別な設備を加えることなくこれを容易に行うことが可能となる
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態の基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置202及びこれを備えるEFEM201を示す模式図である。この図において、第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
EFEM201は、本体211とこれを制御する制御手段9より構成されており、本体211を構成するウェーハ搬送装置202は、搬送アーム24及び加熱手段203を備えるものとなっている。この実施形態におけるウェーハ搬送装置202は、第1実施形態と比較し、基台としての可動台222に対する加熱手段203の取り付け構造が異なるものとなっている。
その具体的な構造を、図11及び図12に示す。図11は要部を拡大して示す平面図であり、図12(a)は正面図、図12(b)は側面図となっている。これらに示すように、本実施形態では、第1実施形態のものよりも可動台222を小型化し、平面視において略正方形状に構成している。そして、その中央部にベース23を設けている。さらに、ベース23の背面側より直接、支持台231を水平方向に張り出させるようにして設け、支持台231上より支持アーム232を立ち上げたものとなっている。支持アーム232は、上部が搬送アーム24の上方に向かって略くの字型に屈曲した形状をなし、上端で加熱器33を搬送アーム24上で保持するウェーハWと相対し得えるようにしている。このように構成することで、加熱器33は支持アーム232を介してベース23によって支持され、このベース23を介して間接的に可動台222に支持される。
このように構成した場合であっても、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。さらには、ベース23の昇降動作に伴って支持アーム232も昇降するよとで、ベース23を昇降させてもウェーハWと加熱器33との相対位置が変化せず、同じ条件で加熱を行うことが可能となるため、加熱条件の設定を容易に行うことが可能となる。
<第3実施形態>
図13及び図14は、第3実施形態の基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置302を模式的に示したものであり、これを中心として第1実施形態や第2実施形態と同様、EFEM301を構成することができる。なお、図13(a)、図14(a)は、要部を拡大して示す平面図であり、図13(b)、図14(b)はこれらを正面から見るとともに、制御手段309との関係を示す図となっている。これらの図において、第1実施形態及び第2実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
EFEM301は、本体311とこれを制御する制御手段309より構成されており、本体311を構成するウェーハ搬送装置302は、搬送アーム324及び加熱手段303を備えるものとなっている。この実施形態における搬送アーム324は、複数のアーム要素324a〜324aを順次接続して、先端にピック25を設けた多段スライド式のアームロボットとして構成されている。各アーム要素324a〜324aは、互いにスライド移動可能に構成されており、これらを駆動するための図示しないアクチュエータにアーム位置制御部92からの駆動指令を与えることで、搬送アーム324全体が伸長または短縮可能となっている。もちろん、この搬送アーム324に代えて、第1実施形態で用いた搬送アーム25(図2参照)を用いても差し支えない。
本実施形態は、第1実施形態や第2実施形態と比較して、加熱手段303を構成する加熱器333の形状を異ならせた点に主な特徴がある。なお、加熱器333を支持するための支持アーム232等からなる支持構造は、第2実施形態と同様に構成している。
加熱器333は、搬送アーム324が伸長することでピック25が移動する方向、すなわちガイドレール21と直交する方向に沿って延びる形状となっており、平面視において可動台222よりも大きく張り出し、一端部がロードポート61側の筐体壁51aに近接するようにしている。なお、図中では省略してあるが、加熱器333の他端部はロードロック室81側の筐体壁51c(図1参照)に近接する位置にまで延びるようにしている。
そのため、加熱器333を構成する本体333aは対向する筐体壁51a,51c(図1参照)間の距離よりもやや短い全長に設定されており、その内部には3つの発熱部としての加熱ランプ233bを延在方向に並べて配置している。各加熱ランプ333bは、制御手段309を構成する加熱制御部394より電流が与えられることで発熱するようになっている。また、制御手段309は、加熱制御部394からの電流を与える加熱ランプ333bを切り替えるための発熱部切替部395を備えている。
上記のように構成することで、図14に示すようにピック25がFOUP62内に進入して、FOUP62よりウェーハWを取り出した直後より加熱器333による加熱を行うことができる。そして、搬送アーム324の短縮に伴ってウェーハWを移動している間も継続して加熱することができるため、ウェーハWに水分が付着する時間を減らして効率よく加熱を行うことが可能となっている。また、加熱器333がロードロック室81(図1参照)側にも延びていることから、ロードロック室81にウェーハWを入れる直前まで加熱を継続することができる。これらの点は、ロードロック室81側よりウェーハを取り出して、FOUP62内に収める場合でも同様である。このように、FOUP62とロードロック室81との間でウェーハWを搬送する時間の殆どにおいてウェーハWの加熱を行うことができるため、加熱時間を十分に確保する必要がある場合には、無駄な時間を省いて時間の短縮を図ることが可能となる。
また、FOUP62とロードロック室81との間でウェーハWの搬送を行うに際し、搬送アーム324の動作に応じて、発熱切替部395が電流を与える加熱ランプ333b〜333bを切り替えるようにしていることから、適切にウェーハWの加熱を行いながら、エネルギの消費量を削減することも可能となる。
以上のように構成した場合においても、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
特に、加熱器33が、搬送アーム24によるウェーハWの移動方向に沿って、より長く延在するように構成されていることから、ウェーハWの搬送に際して、一層効率よくウェーハWを加熱することが可能となっている。
さらには、本実施形態における基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置302は、加熱器333が通電により発熱する複数の発熱部としての加熱ランプ333b〜333bによって構成されており、搬送アーム324によるウェーハWの移動に応じて通電を行う加熱ランプ333bを切り替え可能に構成しているため、エネルギの節約を行いながらも、ウェーハWを効率よく加熱することが可能となっている。
<第4実施形態>
図15は、第4実施形態の基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置402を模式的に示したものであり、これを中心として第1〜第3実施形態と同様、EFEM401を構成することができる。なお、図15(a)は正面から見た状態を示すとともに、制御手段409との関係を示す図となっており、図15(b)は側面図となっている。これらの図において、第1〜第3実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
EFEM401は、本体411とこれを制御する制御手段409より構成されており、本体411を構成するウェーハ搬送装置402は、搬送アーム24及び加熱手段403を備えるものとなっている。この実施形態におけるウェーハ搬送装置402は、第1実施形態と比較し、可動台22に対する加熱手段403の取り付け構造が異なるものとなっている。
具体的には、可動台22上に支持台31を設け、この支持台31より支柱432を立上げ、その上部に回動機構434が所定の角度で傾けて設けられている。回動機構434からは支持アーム435が突出するように設けられており、支持アーム435をその中心軸回りに回転可能とされている。さらに、支持アーム435の先端で加熱器33が支持されるようになっている。支柱432、回動機構及び支持アーム435は、側面視において略くの字型に屈曲しており、加熱器33を搬送アーム24先端のピック25によって保持されるウェーハWと相対し得るように構成されている。
回動機構434は図示しないアクチュエータを内蔵しており、制御手段409を構成する加熱器回転制御部496からの駆動指令に応じて支持アーム435の回転角度を変更することができ、こうすることで図中の矢印で示したように加熱器33の向きを変更することが可能となっている。
そのため、搬送アームWによるウェーハWの移動に連動して加熱器33の向きを変更し、加熱器33がウェーハWの方向を向くようにすることで、小型の加熱器33を使用した場合であってもウェーハWの加熱時間を確保することが可能である。
以上のように構成した場合においても、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらには、本実施形態における基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置402は、加熱器33が、搬送アーム24によるウェーハWの移動に応じて方向を変更可能に構成していることから、ウェーハWの搬送に際して、一層効率よくウェーハWを加熱することが可能となっている。
<第5実施形態>
図16及び図17は、第5実施形態の基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置502を模式的に示したものであり、これを中心として第1〜第4実施形態と同様、EFEM501を構成することができる。なお、図16は平面から見た状態を示すとともに、制御手段509との関係を示す図となっており、図17(a)は正面図、図17(b)は側面図となっている。これらの図において、第1〜第4実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
EFEM501は、本体511とこれを制御する制御手段509より構成されており、本体511を構成するウェーハ搬送装置502は、搬送アーム24及び加熱手段503を備えるものとなっている。この実施形態におけるウェーハ搬送装置502は、第1実施形態と比較して加熱手段503の構成が異なるものとなっている。
具体的には、可動台22上に支持台531を設け、この支持台531より支持アーム532を立上げ、その上部に加熱器33が支持されるようになっている。支持アーム532は、側面視において略くの字型に屈曲しており、加熱器33を搬送アーム24先端のピック25によって保持されるウェーハWと相対し得るように構成されている。
さらに、支持台531上には、支持アーム536が設けられ、この支持アーム536の先端に、送風手段としての送風ファン537が設けられている。送風ファン537は、加熱器33とほぼ同じ全長を備える楕円形をなし、長手方向が加熱器33の延在方向に合致する向きにされるとともに、加熱器33を挟んで搬送アーム24と相対し得るように配置されている。こうすることで、加熱器33の背後より、搬送アーム24により支持されたウェーハWに向かって送風することが可能となっている。
加熱器33による加熱に加えて、送風ファン537によりウェーハWに向かって送風することで、ウェーハWからの水分除去効果を増大させるとともに、ウェーハWの周辺の雰囲気を均一化することで、ウェーハWの加熱を効率化するとともに、ウェーハW表面の温度を均一にすることもできる。
また、送風ファン537は、外部に設けたガス供給源と接続されることで、ウェーハWに向かってガスを供給することができる。このガスとして乾燥した窒素ガスを使用することにより水分除去効果を高めるとともに、処理装置8による残留ガスを排除して、ウェーハWの表面性状をより適正に維持することができる。もちろん、処理プロセスに応じて供給するガスを変更してもよい。
送風ファン537は、制御手段509を構成する送風制御部597からの動作指令に基づいて制御され、送風制御部597によって、運転開始と停止に加え、風量の制御や、外部からのガスの供給のオンオフ制御を行うことが可能となっている。また、制御手段509は、加熱制御部94による加熱器33の動作タイミングと、送風制御部597による送風ファン537の動作タイミングを制御するためのタイミング制御部598を備えている。タイミング制御部598は、内部に記憶されたタイミングデータに基づいた所定のタイミングでウェーハWの加熱や、ウェーハWに向けた送風、ガスの供給を行わせるべく加熱制御部94や送風制御部597に動作命令を与える。加熱制御部94や送風制御部597は、それぞれ与えられた動作命令に従って、制御の開始または停止、あるいは制御内容の変更を行うようにしており、こうすることで連動した制御を行うことができるようになっている。
このように連動した制御を行うことで、ウェーハWや、処理装置8(図1参照)における処理内容に適したタイミングで、ウェーハWに対する加熱と送風、ガスの供給を実行することができ、ウェーハWの表面性状をより適正に維持することができる。さらには、処理プロセスに応じて前処理又は後処理として利用することもできるため、処理の効率化を図ることもできる。
以上のように構成した場合においても、上述した第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
さらには、本実施形態における基板搬送装置としてのウェーハ搬送装置502は、加熱器33を挟んで、搬送アーム24と相対し得る位置に送風手段としての送風ファン537を設けるように構成していることから、ウェーハWの加熱の効率化を図るとともに、ウェーハW周辺の雰囲気の均一化して温度の均一化を図ることも可能となっている。
また、送風ファン537が、ガス供給源より得られるガスを搬送アーム24に向けて供給可能に構成されていることから、ウェーハW表面に適したガスを供給することで、加熱器33による加熱と相俟って一層ウェーハWの表面性状を適正化することができる。
そして、加熱器33と、送風ファン537の動作タイミングを制御するためのタイミング制御部598を備えるように構成しているため、加熱器33による加熱と、送風ファン537によるガスの供給とを適切なタイミングで行うことにより、エネルギを節約しながら、より一層ウェーハWの表面性状の適正化を図ることができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、ロードポート61上に設けたFOUP62とロードロック室81との間で、ウェーハWの搬送を行うものとしていたが、FOUP62,62間での受け渡しを行わせる場合などにも用いることができる。
さらには、上述の実施形態では、所定の軌道を構成するガイドレール21を直線状に形成し、これに沿って可動台22も直線状に移動するようにしていたが、ガイドレール21の形状はこれに限ることなく、複数の直線や曲線を組み合わせたものとして、可動台22を他方向に移動させるようにすることもできる。また、ガイドレール21を上下方向に延在するように配置すれば、可動台22を上下方向に移動させることもできる。可動台22の移動方向の規制が可能であれば、ガイドレール21に限らず、ガイドローラやワイヤ等の他の手段によって軌道を構成することもできる。
そして、第4実施形態におけるウェーハ搬送装置402を基にして、ウェーハWの移動に伴って加熱器33の向きを変更する代わりに、ウェーハWと相対した状態を保ちながら加熱器33が移動するように構成してもよい。さらには、加熱器33の向きの変更と、移動とをともに実現できるように構成して上記と同様の効果を得ることができる。
上述した第5実施形態では、ウェーハWに供給するガスとして窒素ガスを使用していたが、処理に応じて空気やオゾン等種々様々なガスを用いることができる。また、ウェーハ搬送室5内よりも、クリーン度の高い清浄エアを用いることもできる。
また、上述した実施形態では、加熱器33,333を加熱ランプや電熱線を利用して対象物を加熱するものとして構成していたが、セラミックヒータや発熱素子、あるいは、外部より導入する熱風など、上記以外の様々な熱源を利用するものとしても良く、その場合においても上記に準じた効果を得ることができる。
さらに、上述の実施形態では基板としてウェーハWを用いるものを前提としていたが、本発明はガラス基板等様々な精密加工品を対象とする基板搬送装置に用いることができる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…EFEM
2,202,302,402,502…ウェーハ搬送装置(基板搬送装置)
5…ウェーハ搬送室
8…処理装置
9…制御手段
21…ガイドレール(軌道)
22…可動台(基台)
24,324…搬送アーム
25…ピック
33…加熱器
51…筐体
51a〜51d…筐体壁(壁面)
61…ロードポート(受け渡し位置)
81…ロードロック室(受け渡し位置)
333b…加熱ランプ(発熱部)
537…送風ファン(送風手段)
598…タイミング制御部
W…ウェーハ(基板)

Claims (8)

  1. 所定の軌道に沿って移動可能とされた基台と、
    当該基台により支持され、基板を保持して搬送する搬送アームと、
    前記基台により支持され、前記搬送アームに相対し得る位置に配置された加熱器とを備え、
    前記搬送アームにより基板を搬送させるに際し、前記加熱器によって基板表面を加熱し得るように構成したことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記加熱器が、前記搬送アームによる基板の移動方向に沿って延在するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 前記加熱器が通電により発熱する複数の発熱部によって構成されており、前記搬送アームによる基板の移動に応じて通電を行う発熱部を切り替え可能に構成していることを特徴とする請求項2記載の基板搬送装置。
  4. 前記加熱器が、前記搬送アームによる基板の移動に応じて位置又は方向の少なくとも何れかを変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかにの基板搬送装置。
  5. 前記加熱器を挟んで、前記搬送アームと相対し得る位置に送風手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の基板搬送装置。
  6. 前記送風手段が、ガス供給源より得られるガスを前記搬送アームに向けて供給可能に構成されていることを特徴とする請求項5記載の基板搬送装置。
  7. 前記加熱器と、前記送風手段の動作タイミングを制御するためのタイミング制御部を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載の基板搬送装置。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の基板搬送装置と、これを覆う筐体とを備え、当該筐体の壁面に隣接して基板を受け渡すための受け渡し位置を設定したことを特徴とするEFEM。
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