JP2015125697A - 車両用事故通報装置 - Google Patents

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内田  哲也
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Abstract

【課題】車両の事故時において、乗員に関する情報を正確に通報することが可能な車両用事故通報装置の提供。【解決手段】着座検出部3bは、シート荷重センサ4による検出値に基づいて着座データを形成する。スピーカー装置6は、着座データに基づき、乗員に対して乗員に関する質問を音声によって行う。マイクロフォン7によって、乗員の質問に対する音声による回答が検出され、乗員検出部3dは当該回答を音声認識して乗員データを形成する。通報情報形成部3eは、着座データと乗員データとが一致しない場合、乗員データに基づき通報情報を形成する。車両用事故通報装置1は、車両に取り付けられた加速度センサ2からの検出値に基づき事故の発生を検出した場合、外部通信装置8を作動させ、通報情報に基づいて救援センター30に対し事故通報を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、車両が事故に遭遇した場合に、救援センターに対し事故通報を行う車両用事故通報装置に関する。
車両の事故の際に、車両に発生した加速度に基づいて乗員の損傷を推定し、救急救命のために、救援センターに対して乗員の損傷に関する情報を送信する車両用非常呼出装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該従来技術においては、救援センターに対する通報時の情報を形成するために、車両シートに設けられた着座マットによって、各座席の乗員の有無または重量が検出されている。
これにより、上述した従来技術によれば、事故等の救援が必要な場合に、予め契約した救援センターに対して、乗員の損傷に関する情報とともに、乗員数および乗員の年齢、体格等の情報を送信することが可能である。したがって、事故に対する救援の緊急性を通報することができ、通報を受けた救援センターが、救援作業のための準備を容易に行うことができた。
特表2007−538297号公報
ところで、上述したように、上記従来技術においては、車両シート上の着座マットによって各座席に加わる荷重を検出し、それらから乗員数および乗員の年齢、体格等の情報を形成している。しかしながら、車両シートに加わった荷重から、当該車両シート上の乗員の有無を検出することには困難がともない、特に、検出荷重の閾値付近では乗員の有無に関する判定は難しかった。
また、車両シートには、常に乗員が着座するとは限らず、車両シート上に載置された荷物を乗員として誤検知する場合もある。着座している乗員の有無の検知精度を向上させるために、シートベルトのバックルスイッチからの信号を併用することも考えられるが、着座している乗員が常にシートベルトを装着するとは限らず、特に、後席の着座者においては、シートベルトを装着しない場合が多かった。
上述したように、車両シート上に着座している乗員数の検出も難しいが、着座している乗員の年齢、体格等を検知することは、さらに困難がともなった。すなわち、車両シートに加わった荷重が大幅に増大する時は、大人の男性が着座した場合に限られない。例えば、車両シートにチャイルドシートを固縛するために、車両シート上にチャイルドシートを載置して、シートベルトのタングとバックルとを係合させる場合に、シートクッションに大きな荷重が加わり、これを大人の着座と誤って検知する場合もあった。
このように、車両シートの各座席に加わる荷重に基づいて、乗員に関する情報を正しく検出することには非常に困難がともなう。車両に事故が発生した場合に、救援センターに対して乗員に関する情報を誤って通報した場合、救援処置を遅らせるばかりか、救援の現場を混乱させることにもなりかねず、これを防止するためには、当該救援センターにおいて、作業者数の増大および設備の拡張を余儀なくされていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の事故時において、乗員に関する情報を正確に通報することが可能な車両用事故通報装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用事故通報装置の発明は、車両(20)において事故が発生したことを検出する事故検知手段(2、3a)と、事故検知手段によって、車両において事故が発生したことが検出された場合に、救援センター(30)に対して事故通報を行う通報手段(3g、8)と、を備えた車両用事故通報装置(1、1A)であって、車両シート(20e、20f、20g)上に乗員が着座することによる物理量変化を検出することによって、車両シート上の乗員に関する着座データを形成する着座検出手段(3b、4、5)と、着座検出手段によって形成された着座データに基づいて、乗員に対して、車両の乗員に関する問いかけをする車両問いかけ手段(3c、3i、6、12)と、車両問いかけ手段による乗員への問いかけに対して、乗員から回答があった場合に、回答に基づいて乗員データを形成する乗員検出手段(3d、3j、7、12)と、着座検出手段によって形成された着座データまたは乗員検出手段によって形成された乗員データに基づき、救援センターに対する通報情報を形成する通報情報形成手段(3e)と、を備え、通報手段は、通報情報形成手段によって形成された通報情報に基づき、救援センターに対して事故通報を行う。
この構成によれば、着座検出手段によって形成された着座データに基づいて、乗員に対して、車両の乗員に関する問いかけをする車両問いかけ手段と、車両問いかけ手段による乗員への問いかけに対して、乗員から回答があった場合に、回答に基づいて乗員データを形成する乗員検出手段と、着座検出手段によって形成された着座データまたは乗員検出手段によって形成された乗員データに基づき、救援センターに対する通報情報を形成する通報情報形成手段と、を備え、通報手段は、通報情報形成手段によって形成された通報情報に基づき、救援センターに対して事故通報を行うことにより、救援センターに対する通報情報を形成する際に、車両シート上の物理量変化に基づいて形成された着座データの正確性を、乗員からの回答に基づいて形成された乗員データによって確認することができるため、車両の事故時に、救援センターに対して送信する乗員に関する情報をより正確にし、事故通報の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明の実施形態1による車両用事故通報装置が取り付けられた車両の平面図 車両用事故通報装置の構成を示したブロック図 車両用事故通報装置の制御方法のフローチャートを示した図 図3に示した事故通報に関するステップの詳細なフローチャートを示した図 実施形態2による車両用事故通報装置の構成を示したブロック図 図5に示した車両ディスプレイの表示画面を示した正面図
<実施形態1>
図1乃至図4に基づき、本発明の実施形態1による車両用事故通報装置1について説明する。図1に示すように、本実施形態による車両用事故通報装置1が取り付けられた車両20には、複数の加速度センサ2a、2b、2c、2d、2e、2f、2gが設けられている。以下、これらを総称する場合、加速度センサ2と言う。加速度センサ2は、静電容量型加速度センサであっても、ピエゾ抵抗式加速度センサであっても、熱検知方式の加速度センサであってもよい。
これらのうち、一対の加速度センサ2a、2bは、それぞれ車両20の前端部の左右部位に設けられている。また、加速度センサ2c、2d、2e、2fは、それぞれ車両20の運転手側ドア20a、助手席側ドア20b、右側後部ドア20cおよび左側後部ドア20dの内部に取り付けられている。以下、運転手側ドア20a、助手席側ドア20b、右側後部ドア20cおよび左側後部ドア20dを包括して、車両ドア20a、20b、20c、20dという場合がある。
また、加速度センサ2gは、ダッシュボード内部下側に取り付けられた後述するエアバッグコントローラ3内に設けられており、車両の左右方向および前後方向の加速度を検出することができるセンサである。尚、加速度センサ2gは、車両の左右方向を検出することができるセンサと、車両の前後方向の加速度を検出することができるセンサとを独立に設けていてもよい。加速度センサ2は、事故等の場合に外部から車両20の各部位に加えられた衝撃を検知している。
車両20内には、運転席用シート20eと、運転席用シート20eの左方に並設された助手席用シート20f(助手席に該当する)と、運転席用シート20eおよび助手席用シート20fの後方に配置され横方向に延びた後部シート20gとが設けられている。運転席用シート20e、助手席用シート20fおよび後部シート20gは車両シートに該当し、以下、これらを包括して、車両シート20e、20f、20gと言う。後部シート20gは3名の着座が可能である。
助手席用シート20fおよび後部シート20gには、各々の着座位置ごとに、それぞれシート荷重センサ4が取り付けられている(図2示)。本実施形態において、シート荷重センサ4は歪ゲージを含んだ荷重センサが使用されている。それぞれのシート荷重センサ4は、車両シート20e、20f、20g上に乗員が着座することによって、各着座位置において発生する荷重変化を検知している。尚、車両20の走行中において、運転手は当然に着座しているため、運転席用シート20eにはシート荷重センサ4を設けなくてもよい。
さらに、運転席用シート20eおよび助手席用シート20fには、それぞれシートベルト装置20hが設けられている。また、後部シート20gには、各着座位置用として、3組のシートベルト装置20hが設けられている。尚、図1において、シートベルト装置20hは、助手席用シート20fのもののみ示している。これらの各シートベルト装置20hには、バックルスイッチ5が取り付けられている(図2示)。それぞれのバックルスイッチ5は、着座している各々の乗員が、シートベルト装置20hを装着(図示しないタングとバックルとが係合)しているか否かを検出可能に形成されている。
図2に示すエアバッグコントローラ3は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。エアバッグコントローラ3には、上述した加速度センサ2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、シート荷重センサ4およびバックルスイッチ5がそれぞれ接続されている。
また、エアバッグコントローラ3には、車室20i内に設けられたスピーカー装置6(音声発生装置に該当する)およびマイクロフォン7が接続されている。また、エアバッグコントローラ3には、外部通信装置8が接続されている。本実施形態において、外部通信装置8はDCM (Data Communication Module)により形成されているが、これに限られるものではなく、携帯電話機等であってもよい。
また、エアバッグコントローラ3には、車両用事故通報装置1には含まれないエアバッグ装置9が接続されている。エアバッグ装置9は従前のタイプのものと同様であって、図示しないインフレータ、バッグおよび点火装置により形成されている。
さらに、エアバッグコントローラ3には、乗員情報記憶装置10および事故情報記憶装置11が接続されている。
図2に示したように、エアバッグコントローラ3は、衝突検出部3aを備えている。衝突検出部3aは、事故等の場合に、外部から車両20の各部位に加えられた衝撃を加速度センサ2が検知することにより、車両20において事故が発生したことを検出する。衝突検出部3aは、加速度センサ2とともに事故検知手段に該当する。
また、エアバッグコントローラ3は、着座検出部3bを備えている。着座検出部3bは、シート荷重センサ4が乗員の着座による車両シート20e、20f、20g上の荷重変化(物理量変化に該当する)を検出することにより、車両シート20e、20f、20g上の乗員に関する着座データを形成する。着座データには、車両シート20e、20f、20g上に着座したそれぞれの乗員の人数、それぞれの乗員の性別、それぞれの乗員の年齢、それぞれの乗員の体格、車両シート20e、20f、20g上におけるそれぞれの乗員の着座位置、車両シート20e、20f、20g上に幼児が着座している場合、チャイルドシートの使用の有無等を含んでいる。尚、着座データには、これらすべてが含まれている必要はなく、これらのうち、少なくとも一つが含まれていればよい。着座検出部3bは、シート荷重センサ4およびバックルスイッチ5とともに着座検出手段に該当する。
また、エアバッグコントローラ3は、スピーカードライバー3cを備えている。スピーカードライバー3cは、着座検出部3bによって形成された着座データに基づいて、スピーカー装置6を駆動し、乗員に対して音声によって乗員に関する質問(問いかけ)を行う。スピーカー装置6による乗員に対する問いかけは、例えば、「乗員は3名ですね?」とか「女性の乗員は1名ですね?」というふうに行われ、着座検出部3bによって形成された着座データが、実際に車両シート20e、20f、20g上に着座した乗員の実態と比べて、正しいか否かを確認するために行われる。スピーカードライバー3cは、スピーカー装置6とともに車両問いかけ手段に該当する。
また、エアバッグコントローラ3は、乗員検出部3d(回答認識手段に該当する)を備えている。乗員検出部3dは、スピーカー装置6による乗員に対する問いかけに対し、乗員から音声による回答があった場合に、マイクロフォン7によって検出された当該回答に基づいて乗員データを形成する。乗員検出部3dは音声認識機能を有しており、マイクロフォン7からの乗員の回答を音声認識することが可能である。乗員データには、車両シート20e、20f、20g上に着座したそれぞれの乗員の人数、それぞれの乗員の性別、それぞれの乗員の年齢、それぞれの乗員の体格、車両シート20e、20f、20g上におけるそれぞれの乗員の着座位置、車両シート20e、20f、20g上に幼児が着座している場合、チャイルドシートの使用の有無等を含んでいる。尚、乗員データには、これらすべてが含まれている必要はなく、これらのうち、少なくとも一つが含まれていればよい。乗員検出部3dは、マイクロフォン7とともに乗員検出手段に該当する。
また、エアバッグコントローラ3は、通報情報形成部3e(通報情報形成手段に該当する)を備えている。通報情報形成部3eは、事故情報記憶装置11に記憶された事故データと、着座検出部3bによって形成された着座データまたは乗員検出部3dによって形成された乗員データに基づき、後述する救援センター30に対する通報情報を形成する。尚、通報情報は、着座データまたは乗員データと全く同一に形成されていてもよい。
また、エアバッグコントローラ3は、重大度判定部3f(重大度判定手段に該当する)を備えている。重大度判定部3fは、衝突検出部3aによって、車両20において事故が発生したことを検出した場合、着座検出部3bによって形成された着座データまたは乗員検出部3dによって形成された乗員データおよび事故情報記憶装置11に記憶された事故データに基づき、当該事故の重大度(緊急度)を判定する。
また、エアバッグコントローラ3は、通信ドライバー3gを備えている。通信ドライバー3gは、衝突検出部3aによって、車両20において事故が発生したことが検出された場合、外部通信装置8を作動させて、通報情報形成部3eによって形成された通報情報および重大度判定部3fによって判定された重大度に基づいて救援センター30に対して事故通報を行う。通信ドライバー3gは、外部通信装置8とともに通報手段に該当する。
また、エアバッグコントローラ3は、エアバッグドライバー3hを備えている。エアバッグドライバー3hは、衝突検出部3aによって、車両20において事故が発生したことが検出された場合、エアバッグ装置9を作動させる。
次に、図3に基づき、本実施形態による車両用事故通報装置1の制御方法について説明する。乗車した乗員によって、車両20のイグニッションスイッチ(図示せず)がオンされると(ステップS101)、シート荷重センサ4によって検出された車両シート20e、20f、20g上の荷重変化に基づき、着座検出部3bが車両シート20e、20f、20g上の乗員に関する着座データを形成する(ステップS102)。次に、スピーカードライバー3cが、着座検出部3bによって形成された着座データに基づいて、スピーカー装置6を駆動し、乗員に対して音声によって乗員に関する問いかけを行う(ステップS103)。
スピーカー装置6による乗員に対する問いかけに対し、乗員から音声による回答があったか否かが判定され(ステップS104)、乗員から音声による回答があった場合、乗員検出部3dは、マイクロフォン7によって検出された当該回答に基づいて乗員データを形成する(ステップS105)。次に、着座検出部3bによって形成された着座データと、乗員検出部3dによって形成された乗員データとが、互いに一致しているか否かが判定される(ステップS106)。着座データと乗員データとが一致しない場合、乗員検出部3dによって形成された乗員データが乗員情報記憶装置10に記憶される(ステップS107)。一方、ステップS104において、スピーカー装置6による乗員に対する問いかけに対し、乗員から音声による回答がなかったと判定された場合、または、ステップS106において、着座データと乗員データとが一致すると判定された場合、着座検出部3bによって形成された着座データが乗員情報記憶装置10に記憶される(ステップS108)。
次に、外部から車両20の各部位に加えられた衝撃を加速度センサ2が検知することにより、衝突検出部3aが車両20において事故が発生したことを検出したか否かが判定され(ステップS109)、車両20において事故が発生したことを検出した場合、加速度センサ2による検出値等の事故データが事故情報記憶装置11に記憶された後、通信ドライバー3gと外部通信装置8による事故通報が行われる(ステップS110)。事故情報記憶装置11に記憶される事故データには、例えば、GPS(Global Positioning System)によって検出された事故発生現場の位置、記録された事故発生前後の映像、車両20における衝突位置と加速度センサ2による検出値、車両20の速度、車両20におけるブレーキ操作の有無、車両20の操舵角度等が含まれる。車両20において事故が発生していない場合、本制御フローは終了する。
次に、図4に基づき、事故通報方法について説明する。車両20において事故が発生したことが検出されると、通報情報形成部3eによって、事故情報記憶装置11に記憶された事故データが読みだされる(ステップS201)。次に、通報情報形成部3eによって、乗員情報記憶装置10に記憶された着座データまたは乗員データが読みだされる(ステップS202)。すなわち、上述したように、着座データと乗員データとが一致しなかった場合、乗員検出部3dによって形成された乗員データが読み出され、スピーカー装置6による乗員に対する問いかけに対し、乗員から音声による回答がなかった場合、または、着座データと乗員データとが一致した場合、着座検出部3bによって形成された着座データが読み出される。通報情報形成部3eは、読み出された事故データと、着座データおよび乗員データのうちのいずれか一方に基づき、通報情報を形成する(ステップS203)。
次に、重大度判定部3fによって、読み出された事故データおよび着座データまたは乗員データに基づき、事故の重大度が判定される(ステップS204)。特に、重大度判定部3fは、着座データまたは乗員データに基づいて、車両20の助手席用シート20f上に幼児が着座していることを検出した場合には、重大度が大きいと判定する。通信ドライバー3gは外部通信装置8を用い、救援センター30に対して、通報情報形成部3eによって形成された通報情報とともに、重大度判定部3fによって判定された事故の重大度を通報する(ステップS205)。
本実施形態によれば、着座検出部3bによって形成された着座データに基づいて、乗員に対して、車両20の乗員に関する問いかけをするスピーカー装置6と、スピーカー装置6による乗員への問いかけに対して、乗員から回答があった場合に、回答に基づいて乗員データを形成する乗員検出部3dと、着座検出部3bによって形成された着座データまたは乗員検出部3dよって形成された乗員データに基づき、救援センター30に対する通報情報を形成する通報情報形成部3eと、を備え、外部通報装置8は、通報情報形成部3eによって形成された通報情報に基づき、救援センター30に対して事故通報を行うことにより、救援センター30に対する通報情報を形成する際に、車両シート20e、20f、20g上の物理量変化である荷重変化に基づいて形成された着座データの正確性を、乗員からの回答に基づいて形成された乗員データによって確認することができるため、車両の事故時に、救援センター30に対して送信する乗員に関する情報をより正確にし、事故通報の信頼性を向上させることが可能となる。
また、スピーカー装置6は、着座検出部3bによって形成された着座データに基づいて、乗員に対して問いかけをすることにより、問いかけ内容が複雑になることを防ぎ、乗員が問いかけに対して、単に、肯定したり否定したりするような、簡素な回答をすることが可能になる。
また、車両20の乗員に関する問いかけをする手段として、車室20i内に設けられた音声発生装置であるスピーカー装置6を使用し、乗員からの回答に基づき乗員データを形成する乗員検出手段として、乗員の音声による回答を音声認識する乗員検出部3dとしたことにより、乗員が特別な操作をすることなく、簡易な会話を行うだけで乗員データを形成することができるため、車両20に乗車した乗員の負担を軽減することができる。
また、通報情報形成部3eは、着座検出部3bによって形成された着座データと、乗員検出部3dによって形成された乗員データとが一致しない場合、乗員データに基づき通報情報を形成することにより、車両20の乗員に確認して形成された乗員データを優先して通報情報を形成するため、通報情報の正確性を向上させることができる。
また、通報情報形成部3eは、スピーカー装置6による乗員に対する問いかけに対し、乗員から音声による回答がなかった場合、着座検出部3bによって形成された着座データに基づき通報情報を形成することにより、乗員によって問いかけが無視された場合でも、通報情報形成部3eによって通報情報を形成することができる。
また、着座検出部3bによって形成された着座データおよび乗員検出部3dによって形成された乗員データは、それぞれ、車両シート20e、20f、20g上に着座した乗員の人数、乗員の性別、乗員の年齢、乗員の体格、車両シート20e、20f、20g上の乗員の着座位置のうちの少なくも一つを含んでいることにより、救援センター30に対し、乗員に関する詳細な情報を供給することができる。
また、衝突検出部3aによって、車両20において事故が発生したことを検出した場合、事故情報記憶装置11に記憶された事故データと、着座検出部3bによって形成された着座データまたは乗員検出部3dによって形成された乗員データに基づき、当該事故の重大度を判定する重大度判定部3fを備え、外部通信装置8は、救援センター30に対して、通報情報形成部3eによって形成された通報情報とともに、重大度判定部3fによって判定された事故の重大度を通報することにより、救援センター30に対し、事故および乗員に関する詳細な情報を供給することができる。
また、重大度判定部3fは、着座検出部3bまたは乗員検出部3dによって、車両20の助手席用シート20f上に幼児が着座していることが検知された場合には、重大度が大きいと判定することにより、救援センター30に対して、事故による幼児に発生する危険を知らせることができる。
<実施形態2>
次に、図5および図6に基づいて、実施形態2による車両用事故通報装置1Aについて、実施形態1による車両用事故通報装置1との相違点のみについて説明する。尚、図5において、図2と同一の構成については、同一の符号を付している。本実施形態による車両用事故通報装置1Aは、スピーカー装置6およびマイクロフォン7に代えて、車両ディスプレイ12(表示装置およびタッチパネルに該当する)を備えている。車両ディスプレイ12は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等、どのような方式を採用した表示装置であってもよく、車室20i内の図示しないインスツルメントパネルに設けられている。
車両ディスプレイ12の表示画面はタッチパネルにより形成されており、図6に示すように、画面上には、着座データに基づいて乗員に対して車両20の乗員に関する問いかけをする質問メッセージ12aと、質問メッセージ12aに対して、乗員が指等を画面に触れることによって質問メッセージ12aに対する肯定的な回答を行う肯定アイコン12bと、同様に指等を画面に触れることによって否定的な回答を行う否定アイコン12cとが表示される。
一方、車両用事故通報装置1Aのエアバッグコントローラ3Aは、スピーカードライバー3cに代えて表示ドライバー3iを備え、乗員検出部3dの代わりにパネル認識部3jを備えている。表示ドライバー3iは、着座検出部3bによって形成された着座データに基づき、車両ディスプレイ12を作動させて、図6に示したように車両ディスプレイ12上に表示を行う。また、パネル認識部3jは、肯定アイコン12bまたは否定アイコン12cを用いた乗員による回答を認識して、乗員データを形成することができる。尚、表示ドライバー3iは、車両ディスプレイ12とともに車両問いかけ手段に該当し、パネル認識部3jは、車両ディスプレイ12とともに乗員検出手段に該当する。本実施形態による車両用事故通報装置1Aに係るその他の構成およびその制御方法は、実施形態1による車両用事故通報装置1と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
本実施形態によれば、車両ディスプレイ12は、乗員への問いかけ手段として、乗員に対する問いかけを表示するとともに、乗員検出手段として、乗員が触れることにより、問いかけに対する回答をすることが可能なタッチパネルとして機能することにより、乗員が簡易な操作により問いかけに対する回答をすることができ、乗員の負担を軽減することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明において、事故等時に、外部から車両20に加えられる衝撃を検出する事故検知手段として、加速度センサ2に代えてまたは加速度センサ2とともに圧力センサを用い、衝突による車両ドア20a、20b、20c、20dの内部空間の圧縮に起因する昇圧を検出するようにしてもよい。
また、車両シート20e、20f、20g上の乗員の有無を検出する着座検出手段としては、歪ゲージを含んだ荷重センサのみではなく、静電容量式の乗員検知センサであってもよい。
また、車両シート20e、20f、20g上の乗員の有無を検出する着座検出手段として、着座によって車両シート20e、20f、20gのシートクッション(図示せず)に発生した圧力を検出する圧力センサとし、検出した圧力から車両シート20e、20f、20gに加わる荷重を検出してもよい。
また、車両シート20e、20f、20g上の乗員の有無を検出する着座検出手段として、シートクッションの変位を検出する変位センサとし、シートスプリング(図示せず)の付勢力に抗した変位量から、車両シート20e、20f、20gに加わる荷重を検出してもよい。
また、車両シート20e、20f、20g上の乗員の有無を検出する着座検出手段として、シート荷重センサ4に代えて、またはシート荷重センサ4とともに、車両シート20e、20f、20g上の乗員を撮影するCCDカメラを用いてもよい。
また、実施形態1のステップS106において、着座データと乗員データとが一致すると判定された場合、着座検出部3bによって形成された着座データを乗員情報記憶装置10に記憶するようにしているが、乗員から音声による回答があった場合には、常に、乗員検出部3dによって形成された乗員データを、乗員情報記憶装置10に記憶するようにしてもよい。
図面中、1,1Aは車両用事故通報装置、2a,2b,2c,2d,2e,2f,2gは加速度センサ(事故検知手段)、3aは衝突検出部(事故検知手段)、3bは着座検出部(着座検出手段)、3cはスピーカードライバー(車両問いかけ手段)、3dは乗員検出部(乗員検出手段、回答認識手段)、3eは通報情報形成部(通報情報形成手段)、3fは重大度判定部(重大度判定手段)、3gは通信ドライバー(通報手段)、3iは表示ドライバー(車両問いかけ手段)、3jはパネル認識部(乗員検出手段)、4はシート荷重センサ(着座検出手段)、5はバックルスイッチ(着座検出手段)、6はスピーカー装置(車両問いかけ手段、音声発生装置)、7はマイクロフォン(乗員検出手段)、8は外部通信装置(通報手段)、12は車両ディスプレイ(車両問いかけ手段、乗員検出手段、表示装置、タッチパネル)、20は車両、20eは運転席用シート(車両シート)、20fは助手席用シート(車両シート)、20gは後部シート(車両シート)、20iは車室、30は救援センターを示している。

Claims (7)

  1. 車両(20)において事故が発生したことを検出する事故検知手段(2、3a)と、
    該事故検知手段によって、車両において事故が発生したことが検出された場合に、救援センター(30)に対して事故通報を行う通報手段(3g、8)と、
    を備えた車両用事故通報装置(1、1A)であって、
    車両シート(20e、20f、20g)上に乗員が着座することによる物理量変化を検出することによって、前記車両シート上の乗員に関する着座データを形成する着座検出手段(3b、4、5)と、
    該着座検出手段によって形成された前記着座データに基づいて、乗員に対して、前記車両の乗員に関する問いかけをする車両問いかけ手段(3c、3i、6、12)と、
    該車両問いかけ手段による乗員への問いかけに対して、乗員から回答があった場合に、当該回答に基づいて乗員データを形成する乗員検出手段(3d、3j、7、12)と、
    前記着座検出手段によって形成された前記着座データまたは前記乗員検出手段によって形成された前記乗員データに基づき、前記救援センターに対する通報情報を形成する通報情報形成手段(3e)と、
    を備え、
    前記通報手段は、
    前記通報情報形成手段によって形成された前記通報情報に基づき、救援センターに対して事故通報を行う車両用事故通報装置。
  2. 前記車両問いかけ手段は、
    車室(20i)内に設けられた音声発生装置(6)を有しており、
    前記乗員検出手段は、
    乗員の音声による回答を音声認識する回答認識手段(3d)を有する請求項1記載の車両用事故通報装置。
  3. 前記通報情報形成手段は、
    前記着座検出手段によって形成された前記着座データと、前記乗員検出手段によって形成された前記乗員データとが一致しない場合、前記乗員データに基づき前記通報情報を形成する請求項1または2に記載の車両用事故通報装置。
  4. 前記着座検出手段によって形成された前記着座データおよび前記乗員検出手段によって形成された前記乗員データは、それぞれ、前記車両シート上に着座した乗員の人数、乗員の性別、乗員の年齢、乗員の体格、前記車両シート上の乗員の着座位置のうちの少なくも一つを含む請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の車両用事故通報装置。
  5. 前記事故検知手段によって、前記車両において事故が発生したことを検出した場合、前記着座検出手段によって形成された前記着座データまたは前記乗員検出手段によって形成された前記乗員データに基づき、当該事故の重大度を判定する重大度判定手段(3f)を備え、
    前記通報手段は、
    救援センターに対して、前記通報情報形成手段によって形成された前記通報情報とともに、前記重大度判定手段によって判定された事故の重大度を通報する請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載の車両用事故通報装置。
  6. 前記重大度判定手段は、
    前記着座検出手段または前記乗員検出手段によって、前記車両の助手席(20f)上に幼児が着座していることが検知された場合には、重大度が大きいと判定する請求項5記載の車両用事故通報装置。
  7. 前記車両問いかけ手段は、
    車室内に設けられ、乗員に対する問いかけを表示する表示装置(12)を有しており、
    前記乗員検出手段は、
    乗員が触れることにより、問いかけに対する回答をすることが可能なタッチパネル(12)を有する請求項1記載の車両用事故通報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017068552A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 三菱自動車工業株式会社 車両事故通報システム
CN109949556A (zh) * 2019-04-25 2019-06-28 河海大学文天学院 汽车遇险智能呼救系统及其工作方法
CN113734089A (zh) * 2021-09-29 2021-12-03 安徽江淮汽车集团股份有限公司 智能驾驶车辆乘员保护控制方法

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