JP6156699B2 - 車両用緊急通報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両事故の発生時に緊急通報を行う車両用緊急通報装置に関する。
従来、車両事故の発生を検知するための衝突センサ(加速度センサなど)を備え、この衝突センサの検出値が所定の閾値以上になると、車両事故が発生したものと判定し、エアバッグ装置を作動させて車両事故に伴う衝撃から乗員を保護するようにした車両がある。この車両には、緊急通報装置を搭載し、事故発生時に緊急通報装置から外部(管理センターなど)へ緊急通報を行えるようにしたものがある。管理センターでは、オペレータが常駐していて、車両から送信された緊急通報信号に基づいて、救急や警察などの各機関に連絡をとるなどの緊急処置を行う。
この構成の車両では、各座席の着座状態を検知可能な乗員検知センサと、車両の現在位置情報を取得可能なGPS装置を設け、車両事故が発生した際に、事故が発生した車両内の乗員数及び事故発生場所の位置情報を管理センターへ送信できるようにしたものがある。
特開2000−285347号公報
上記構成のものでは、管理センターのオペレータは、事故車両の乗員数と事故発生場所の位置情報を把握できる。しかしながら、車両事故に伴う衝撃の大きさは乗員の位置(座席位置)によって異なるので、各乗員の負傷程度を把握し難く、負傷していない又は軽傷の乗員の分まで救急車などを手配してしまい、必要台数よりも多い数の救急車を呼んでしまうおそれがあるという問題がある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、管理センターにおいて適切な台数の救急車の出動要請を行うのに有用な緊急通報をすることができる車両用緊急通報装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するためになされた請求項1に記載の車両用緊急通報装置(1)は、車両事故の発生を検知する車両事故検知手段(2)と、車両の座席(A1〜A5)における乗員の着座状態を検知する乗員検知手段(4,41〜45)と、車両事故検知手段により車両事故の発生が検知された場合に、乗員検知手段により着座状態が検知された乗員の数、及び緊急通報信号を管理センター(10)へ送信する送信手段(7)とを有して構成される。車両事故検知手段は、複数の座席の各々に対応した複数のセンサ(3,31〜38)により検出される検出値に基づいて車両事故の発生を検知するものである。また、乗員検知手段により着座が検知された座席に対応した複数のセンサからの検出結果に基づいて、座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定を行う判定手段(5)と、判定手段の傷害判定結果に基づいて、救急車の必要台数を算出する算出手段(51)とを備えている。複数のセンサは、車両前部に設けられて車両前後方向の加速度を検出するフロントセンサ(31,32)と、フロントセンサよりも車両後方側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する第1センタセンサ(33)とを有する。判定手段は、フロントセンサの検出値が第1センタセンサの検出値よりも大きい場合、複数のセンサのうち車両前方側のセンサ(31〜33)の閾値を第1閾値とし、フロントセンサの検出値が第1センタセンサの検出値よりも小さい場合、車両前方側のセンサの閾値を第1閾値よりも小さい値の第2閾値とし、複数のセンサのうち少なくとも1つのセンサの検出値が閾値以上の場合に、当該センサに対応した座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度であると判定する。送信手段は、算出手段により算出された救急車の必要台数を管理センターへ送信することを特徴とする。
この構成によれば、判定手段による傷害判定により、座席ごとに乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かを判定することができる。そして、この傷害判定結果に基づいて算出手段が救急車の必要台数を算出し、送信手段から管理センターへ救急車の必要台数を送信することができる。よって、管理センターにおいて適切な台数の救急車の出動要請を行うのに有用な緊急通報をすることができる。これにより、管理センターのオペレータは、必要台数の救急車を出動要請して事故発生現場に向かわせることができる。このため、必要以上の台数の救急車が出動要請される事態の発生を防止することができる。また、フロントセンサの検出値よりも第1センタセンサの検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものとみなし、フロントセンサの検出値よりも第1センタセンサの検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものとみなすことにより、正突と後突とを判別することができる。そして、後突の場合には、車両前部側に配置された加速度センサの閾値を、正突の場合の閾値よりも小さくすることで、傷害判定の精度を向上させることが可能となる。なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態における車両用緊急通報装置の全体構成を示す図である。 車両用緊急通報装置の電気的構成を示すブロック図である。 車両用緊急通報装置による緊急通報処理の流れを示すフローチャートである。 判定装置による運転席の傷害判定処理の流れを示すフローチャートである。 判定装置による助手席の傷害判定処理の流れを示すフローチャートである。 判定装置による右後部座席の傷害判定処理の流れを示すフローチャートである。 判定装置による左後部座席の傷害判定処理の流れを示すフローチャートである。 判定装置による中央後部座席の傷害判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の車両用緊急通報装置の具体的な実施形態について図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態における車両用緊急通報装置1は、エアバッグECU2、複数の加速度センサ3(31〜38)、複数の乗員検知センサ4(41〜45)、判定装置5、EDR6、送信装置7、GPS装置8、エアバッグ装置9などを備えて構成されている。
エアバッグECU2(車両事故検知手段に相当)は、CPUを主体として構成され、エアバッグ装置9を作動させるための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。このエアバッグECU2には、複数の加速度センサ3(31〜38)により検出される検出値(加速度の値)が加速度信号として入力される。エアバッグECU2は、複数の加速度センサ3(31〜38)の検出値に基づいて、車両事故の発生を検知するものである。また、エアバッグECU2は、算出部51(算出手段に相当)を有している。本実施形態では、エアバッグECU2は、加速度センサ3(31〜38)から出力される圧力の値に基づいて、車両事故の発生を検知するようになっている。
加速度センサ3(センサに相当)は、車両の衝撃を検出するためのセンサ装置(Gセンサ)である。本実施形態では、加速度センサ3は、右フロントセンサ31、左フロントセンサ32、第1センタセンサ33、第2センタセンサ34、第1右サイドセンサ35、第1左サイドセンサ36、第2右サイドセンサ37、第2左サイドセンサ38からなる。これらの加速度センサ31〜38は、複数の座席の各々に対応したものとなっている。この加速度センサ3(31〜38)は、各部において検出された加速度の値を加速度信号としてエアバッグECU2に出力する(図2参照)。
図1に示すように、右フロントセンサ31は、車両前部右側に設けられ、車両前後方向の加速度を検出するものである。左フロントセンサ32は、車両前部左側に設けられ、車両前後方向の加速度を検出するものである。
第1センタセンサ33及び第2センタセンサ34は、車両中央部、この場合、エアバッグECU2の内部に設けられている。第1センタセンサ33は、車両前後方向の加速度を検出するものであり、第2センタセンサ34は、車両左右方向の加速度を検出するものである。
第1右サイドセンサ35は、車両側部右側に設けられ、車両左右方向の加速度を検出するものである。第1左サイドセンサ36は、車両側方左側に設けられ、車両左右方向の加速度を検出するものである。第2右サイドセンサ37は、第1右サイドセンサ35よりも車両後方側に設けられ、車両左右方向の加速度を検出するものである。第2左サイドセンサ38は、第1左サイドセンサ35よりも車両後方側に設けられ、車両左右方向の加速度を検出するものである。
上記した右フロントセンサ31、左フロントセンサ32、第1センタセンサ33は、主として、車両の前部における正面衝突や、車両の後部における後面衝突などを検知するために用いられる。また、第2センタセンサ34、第1右サイドセンサ35、第1左サイドセンサ36、第2右サイドセンサ37、第2左サイドセンサ38は、主として、車両の右側面または左側面における側面衝突を検知するために用いられる。
乗員検知センサ4(乗員検知手段に相当)は、車両の各座席における乗員の着座状態を検知するセンサ装置である。本実施形態では、乗員検知センサ4は、各座席に着座した乗員の荷重を検知するセンサであるとする。これは、乗員が着座することにより座席に加わる荷重を検知することに基づいて、乗員の着座状態を検知するものである。また、座席としては、運転席A1、助手席A2、右後部座席A3、左後部座席A4、中央後部座席A5が設けられている。乗員検知センサ4は、各座席A1〜A5の位置に対応して配設される。具体的には、乗員検知センサ4として、運転席センサ41、助手席センサ42、右後部座席センサ43、左後部座席センサ44、中央後部座席45が配設されている(図1参照)。
判定装置5(判定手段に相当)は、乗員検知センサ4により着座が検知された座席に対応した複数の加速度センサ3(31〜38)からの検出結果に基づいて、各座席A1〜A5の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定を行うための装置である。この判定装置5は、エアバッグECU2に電気的に接続されていて、エアバッグECU2を介して、加速度センサ3(31〜38)からの検出結果及び乗員検知センサ4の検知結果と、エアバッグECU2の展開情報を得るようになっている。また、判定装置5は、算出部51(算出手段に相当)を有している。この算出部51は、判定装置5の傷害判定結果に基づいて、救急車の必要台数を算出するためのものである。
EDR6(Event Data Recorder)は、車両に配設され、車両事故に関する種々の事故データを記録するための装置である。EDR6は、エアバッグECU2に電気的に接続され、エアバッグECU2を介して、加速度センサ3(31〜38)や乗員検知センサ4(41〜45)により検出された検出データや、GPS装置8により特定された位置情報などが入力される。EDR6は、これらの車両事故に関する情報を事故データとして記録する。
なお、事故データは、主として、車両事故直前の車両情報と、車両事故直前の乗員情報と、車両事故発生後の車両情報とからなる。車両事故直前の車両情報には、車両速度、アクセル開度率、エンジン回転数、ブレーキ操作の有無、ステアリングの角度、加速度センサ3により検出される車両前後方向の加速度、エンジンスロットル開度率、車両部品の故障情報などが含まれる。また、車両事故直前の乗員情報としては、運転席A1のシート位置、助手席A2の乗員の有無、運転席A1のシートベルト着用の有無、助手席シートベルト着用の有無などが含まれる。また、車両事故発生後の車両情報としては、車両速度の変化量、車両左右方向の加速度、運転席エアバッグ及び助手席エアバッグが展開するまでの時間、横転時の横転角速度、ヨーレート(水平回転角速度)などが含まれる。
送信装置7(送信手段に相当)は、データ通信モジュール(DCM:Data Communication Module)と呼ばれる装置であり、外部の管理センター10などの機関に対して、車両に衝突事故などのトラブルが発生したことを報知する緊急通報動作を行うためのものである。この送信装置7は、エアバッグECU2により車両事故の発生が検知され、エアバッグ装置9が展開した場合、緊急通報信号に加えて、乗員検知センサ4により検知された乗員数や、算出部51により算出された救急車の必要台数などの情報、及び種々の事故データを無線通信により管理センター10へ送信する。
GPS装置8(位置特定手段に相当)は、全地球測位システム(Global Positioning System)と呼ばれる人工衛星を利用した技術により対象物の現在位置を測定するための装置である。このGPS装置8は、エアバッグECU2により車両事故の発生が検知されると、車両の現在位置を特定し、事故発生場所の位置を特定する。この位置情報は、GPS装置8からエアバッグECU2に出力された後、EDR6に記録される。
エアバッグ装置9は、運転席A1前方のステアリングホイール、助手席A2前方のインストルメントパネル、運転席シート後部、助手席シート後部などに空気袋を搭載し、衝突事故などの車両事故発生時に、この空気袋を膨らませ、乗員への衝撃を吸収して乗員を保護するための装置である。エアバッグECU2は、加速度センサ3(31〜38)により検出される加速度の値が所定の閾値以上になった場合、エアバッグ装置9の展開を要する車両事故が発生したものと判定し、エアバッグ装置9を展開させる。
管理センター10では、オペレータが常駐していて、事故や救急などの緊急通報信号を受信すると、オペレータが必要に応じて病院、消防、警察などに連絡するなどの緊急処置を行うようになっている。
次に、上記構成を有する車両用緊急通報装置1による緊急通報処理の流れについて、図3〜図8のフローチャートも参照して説明する。ただし、これらのフローチャートは一例であり、これに限定されるものではない。
図3に示す車両用緊急通報装置1の緊急通報処理において、まず、エアバッグECU2によりエアバッグ装置9の展開を要する車両事故の発生が検知されると(S1、以下ステップをSと略記する)、判定装置5は、乗員検知センサ4により検知される各座席A1〜A5における乗員の着座状態に関する情報を取得する(S2)。具体的には、判定装置5は、EDR6に記録された乗員の着座状態に関する情報を、エアバッグECU2を介して取得する。
続いて、判定装置5は、各加速度センサ3(31〜38)の検出値を取得する(S3)。具体的には、判定装置5は、EDR6に記録された各加速度センサ3(31〜38)の検出値を、エアバッグECU2を介して取得する。
次に、判定装置5は、運転席A1の傷害判定(S4)、助手席A2の傷害判定(S5)、右後部座席A3の傷害判定(S6)、左後部座席A4の傷害判定(S7)、中央後部座席A5の傷害判定(S8)を順に行う。
ここで、各座席A1〜A5における乗員の傷害判定について説明する。まず、判定装置5は、図4に示す運転席A1の傷害判定処理を行う。この運転席A1の傷害判定処理において、まず、判定装置5は、後突か否かの判定を行う(S11)。具体的には、右フロントセンサ31と第1センタセンサ33の検出値を比較して、右フロントセンサ31の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものと判定する。一方、右フロントセンサ31の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものと判定する。
後突でない場合(S11:No)、右フロントセンサ31の閾値を第1閾値とする(S12)。一方、後突である場合(S11:Yes)、右フロントセンサ31の閾値を第2閾値とする(S13)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されているものとする。この後、判定装置5は、右フロントセンサ31の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S14)。
右フロントセンサ31の検出値が閾値未満の場合(S14:No)、判定装置5は、第1右サイドセンサ35の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S15)。なお、運転席A1には運転者が必ず着座していることが想定されるため、運転席A1の乗員検知は行わないものとする。
右フロントセンサ31の検出値が閾値以上の場合(S14:Yes)、及び、第1右サイドセンサ35の検出値が閾値以上の場合(S15:Yes)、判定装置5は、運転席A1の乗員の傷害程度は救急車を要する程度であると判定する(S16)。一方、第1右サイドセンサ35の検出値が閾値未満の場合(S15:No)、判定装置5は、運転席A1の乗員の傷害程度は救急車を要しない程度であると判定する(S17)。
続いて、判定装置5は、図5に示す助手席A2の傷害判定処理を行う。この助手席A2の傷害判定処理において、まず、判定装置5は、助手席A2に乗員の着座有りか否かの判定を行う(S21)。助手席A2に乗員の着座が有った場合(S21:Yes)、判定装置5は、後突か否かの判定を行う(S22)。具体的には、左フロントセンサ32と第1センタセンサ33の検出値を比較して、左フロントセンサ32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものと判定する。一方、左フロントセンサ32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものと判定する。
後突でない場合(S22:No)、左フロントセンサ32の閾値を第1閾値とする(S23)。一方、後突である場合(S22:Yes)、左フロントセンサ32の閾値を第2閾値とする(S24)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されているものとする。この後、判定装置5は、左フロントセンサ32の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S25)。
左フロントセンサ32の検出値が閾値未満の場合(S25:No)、判定装置5は、第1左サイドセンサ36の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S26)。左フロントセンサ32の検出値が閾値以上の場合(S25:Yes)、及び、第1左サイドセンサ36の検出値が閾値以上の場合(S26:Yes)、判定装置5は、助手席A2の乗員の傷害程度は救急車を要する程度であると判定する(S27)。
一方、助手席A2に乗員の着座がない場合(S21:No)、及び、第1左サイドセンサ36の検出値が閾値未満の場合(S26:No)、判定装置5は、助手席A2の乗員の傷害程度は救急車を要する程度でないと判定する(S28)。
続いて、判定装置5は、図6に示す右後部座席A3の傷害判定処理を行う。この右後部座席A3の傷害判定処理において、まず、判定装置5は、右後部座席A3に乗員の着座有りか否かの判定を行う(S31)。
右後部座席A3に乗員の着座が有った場合(S31:Yes)、判定装置5は、第2右サイドセンサの検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S32)。第2右サイドセンサ37の検出値が閾値未満の場合(S32:No)、判定装置5は、後突か否かの判定を行う(S33)。具体的には、フロントセンサ31,32と第1センタセンサ33の検出値を比較して、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものと判定する。一方、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものと判定する。
後突でない場合(S33:No)、第1センタセンサ33の閾値を第1閾値とする(S34)。一方、後突である場合(S33:Yes)、第1センタセンサ33の閾値を第2閾値とする(S35)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されているものとする。この後、判定装置5は、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S36)。
第2右サイドセンサ37の検出値が閾値以上の場合(S32:Yes)、及び、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上の場合(S36::Yes)、判定装置5は、右後部座席A3の乗員の傷害程度は救急車を要する程度であると判定する(S37)。
一方、右後部座席A3に乗員の着座がない場合(S31:No)、及び、第1センタセンサ33の検出値が閾値未満の場合(S36:No)、判定装置5は、右後部座席A3の乗員の傷害程度は救急車を要する程度でないと判定する(S38)。
続いて、判定装置5は、図7に示す左後部座席A4の傷害判定処理を行う。この左後部座席A4の傷害判定処理において、まず、判定装置5は、左後部座席A4に乗員の着座有りか否かの判定を行う(S41)。
左後部座席A4に乗員の着座が有った場合(S41:Yes)、判定装置5は、第2左サイドセンサの検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S42)。第2左サイドセンサ38の検出値が閾値未満の場合(S42:No)、判定装置5は、S33と同様に、後突か否かの判定を行う(S43)。
後突でない場合(S43:No)、第1センタセンサ33の閾値を第1閾値とする(S44)。一方、後突である場合(S43:Yes)、第1センタセンサ33の閾値を第2閾値とする(S45)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されているものとする。この後、判定装置5は、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S46)。
第2左サイドセンサ38の検出値が閾値以上の場合(S42:Yes)、及び、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上の場合(S46::Yes)、判定装置5は、左後部座席A4の乗員の傷害程度は救急車を要する程度であると判定する(S47)。
一方、左後部座席A4に乗員の着座がない場合(S41:No)、及び、第1センタセンサ33の検出値が閾値未満の場合(S46:No)、判定装置5は、左後部座席A4の乗員の傷害程度は救急車を要する程度でないと判定する(S48)。
続いて、判定装置5は、図8に示す中央後部座席A5の傷害判定処理を行う。この中央後部座席A5の傷害判定処理において、まず、判定装置5は、中央後部座席A5に乗員の着座有りか否かの判定を行う(S51)。
中央後部座席A5に乗員の着座が有った場合(S51:Yes)、判定装置5は、第2右サイドセンサ37の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S52)。第2右サイドセンサ37の検出値が閾値未満の場合(S52:No)、判定装置5は、第2左サイドセンサ38の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S53)。
第2左サイドセンサ38の検出値が閾値未満の場合(S53:No)、判定装置5は、第2センタセンサ34の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S54)。第2センタセンサ34の検出値が閾値未満の場合(S54:No)、判定装置5は、S33と同様に、後突か否かの判定を行う(S55)。
後突でない場合(S55:No)、第1センタセンサ33の閾値を第1閾値とする(S56)。一方、後突である場合(S55:Yes)、第1センタセンサ33の閾値を第2閾値とする(S57)。ここで、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されているものとする。この後、判定装置5は、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上か否かの判定を行う(S58)。
第2右サイドセンサ37の検出値が閾値以上の場合(S52:Yes)、または、第2左サイドセンサ38の検出値が閾値以上の場合(S53:Yes)、または、第2センタセンサ34の検出値が閾値以上の場合(S54:Yes)、または、第1センタセンサ33の検出値が閾値以上の場合(S58:Yes)、判定装置5は、中央後部座席A5の乗員の傷害程度は救急車を要する程度であると判定する(S59)。
一方、中央後部座席A5に乗員の着座がない場合(S51:No)、及び、第1センタセンサ33の検出値が閾値未満の場合(S58:No)、判定装置5は、中央後部座席A5の乗員の傷害程度は救急車を要する程度でないと判定する(S60)。
このようにして、各座席A1〜A5の傷害判定処理が終了すると、図3に示す緊急通報処理に戻り、判定装置5の算出部51は、救急車の必要台数を算出する(S9)。具体的には、算出部51は、S4〜S8において、乗員の傷害程度が救急車を要すると判定された座席の数を加算することにより、救急車を要する乗員の数を算出し、これに基づいて救急車の必要台数を算出する。例えば、救急車を要する乗員の数が3人と算出された場合には、救急車の必要台数を3台とする。
続いて、送信装置7から管理センター10へ緊急通報が行われる(S10)。この緊急通報では、送信装置7は、乗員数、救急車の必要台数、事故発生場所の位置情報、及び事故データを管理センター10へ送信する。
管理センター10のオペレータは、送信装置7から送信された事故発生車両の乗員数、救急車の必要台数、事故発生場所の位置情報、及び事故データを確認することに基づいて、負傷者数や事故状況を判断する。そして、オペレータは、必要台数の救急車を出動要請して事故発生現場に向かわせるなどの緊急処置を行う。例えば、5人が乗車した車両において車両事故が発生し、3人が救急車を要する傷害を負ったと判定した場合、「乗員数5人、救急車の必要台数3台」という情報が、車両用緊急通報装置1の送信装置7から管理センター10に送信される。この場合、オペレータは、この情報に基づいて、3台の救急車を出動要請して事故発生現場に向かわせる。このようにして、本実施形態では、必要以上の台数の救急車が出動要請される事態の発生を防止している。
以上説明したように、本実施形態の車両用緊急通報装置1では、車両事故の発生を検知する車両事故検知手段であるエアバッグECU2と、車両の座席A1〜A5における乗員の着座状態を検知する乗員検知センサ4と、エアバッグECU2により車両事故の発生が検知された場合に、乗員検知センサ4(41〜45)により着座状態が検知された乗員の数、及び緊急通報信号を管理センター10へ送信する送信装置7とを有して構成される。
このエアバッグECU2は、複数の座席A1〜A5の各々に対応した複数の加速度センサ3(31〜38)により検出される検出値に基づいて車両事故の発生を検知する(S1)。また、乗員検知センサ4(41〜45)により着座が検知された座席A1〜A5に対応した複数の加速度センサ3(31〜38)からの検出結果に基づいて、座席A1〜A5の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定(S4〜S8)を行う判定装置5と、判定装置5の傷害判定結果に基づいて、救急車の必要台数を算出する(S9)算出部51とを備えている。そして、送信装置7は、算出部51により算出された救急車の必要台数を管理センター10へ送信する(S10)ことを特徴とする。
この構成によれば、判定装置5による傷害判定S4〜S8により、座席ごとA1〜A5に乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かを判定することができる。そして、この傷害判定結果に基づいて算出部51が救急車の必要台数を算出し、送信装置7から管理センター10へ救急車の必要台数を送信することができる。よって、管理センター10において適切な台数の救急車の出動要請を行うのに有用な緊急通報をすることができる。これにより、管理センター10のオペレータは、必要台数の救急車を出動要請して事故発生現場に向かわせることができる。このため、必要以上の台数の救急車が出動要請される事態の発生を防止することができる。
更に、判定装置5は、乗員検知センサ4(41〜45)により着座が検知された座席A1〜A5に対応した複数の加速度センサ3(31〜38)からの検出結果に基づいて、座席A1〜A5の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定を行うので、乗員が着座していない座席の傷害判定を省くことができる。また、各座席に対して少なくとも2つ以上の加速度センサ3(31〜38)を傷害判定に用いるので、より正確且つ確実に傷害判定を行うことができる。
また、乗員検知センサ4(41〜45)により検知された乗員の着座状態を記録する記録手段であるEDR6を備え、判定装置5は、EDR6に記録された着座状態の情報に基づいて乗員が着座していた座席を特定し、着座の特定された座席に対応した複数の加速度センサ3(31〜38)の検出結果に基づいて傷害判定を行うことを特徴とする。
この構成によれば、乗員検知センサ4により検知された乗員の着座状態をEDR6に記録することができる。これにより、判定装置5は、乗員が着座していた座席の傷害判定だけを確実に行うことができ、乗員が着座していない座席の傷害判定をしなくても済むようにできる。
また、判定装置5は、複数の加速度センサ3(31〜38)のうち少なくとも1つの加速度センサ3(31〜38)の検出値が所定の閾値以上の場合に、当該加速度センサ3に対応した座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度であると判定することを特徴とする。
この構成によれば、例えば運転席A1の乗員の傷害判定処理においては、右フロントセンサ31と第1右サイドセンサ35のうち少なくとも1つのセンサの検出値が所定の閾値以上の場合に(S14:Yes、S15:Yes)、運転席A1の乗員の傷害程度が救急車を要する程度であると判定するといったように、複数の加速度センサ3(この場合、右フロントセンサ31と第1右サイドセンサ35)の検出結果を用いることで、より確実に傷害判定を行うことが可能となる。
また、複数の加速度センサ3(31〜38)は、車両前部に設けられて車両前後方向の加速度を検出するフロントセンサ31,32と、フロントセンサ31,32よりも車両後方側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する第1センタセンサ33とを有している。フロントセンサ31,32の検出値が第1センタセンサ33の検出値よりも大きい場合(S11:No、S22:No、S33:No、S43:No、S55:No)複数の加速度センサ3(31〜38)のうち車両前方側の加速度センサ31〜33の閾値を第1閾値とし(S12、S23、S34、S44、S56)、フロントセンサ31,32の検出値が第1センタセンサ33の検出値よりも小さい場合(S11:Yes、S22:Yes、S33:Yes、S43:Yes、S55:Yes)、車両前方側の加速度センサ31〜33の閾値を第1閾値よりも小さい値の第2閾値とする(S13、S24、S35、S45、S57)ことを特徴とする。
この構成によれば、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものとみなし、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものとみなすことにより、正突と後突とを判別することができる。そして、後突の場合には、車両前部側に配置された加速度センサ31〜33の閾値を、正突の場合の閾値よりも小さくすることで、傷害判定の精度を向上させることが可能となる。
また、複数の加速度センサ3(31〜38)は、車両の側面側に設けられて車両左右方向の加速度を検出するサイドセンサ35〜38と、車両の中央側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2センタセンサ34とを有し、第2センタセンサ34の閾値をサイドセンサ35〜38の閾値よりも小さい値とすることを特徴とする。
この構成によれば、車両の側面における衝突(側突)事故の発生時において、車両の中央側(内側)に配置された第2センタセンサ34の閾値を、車両の側部側に配置されたサイドセンサ35〜38の閾値よりも小さくすることで、側突事故における傷害判定の精度を向上させることができる。
また、複数の加速度センサ3(31〜38)は、加速度を検出するセンサであり、車両前部右側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する右フロントセンサ31と、車両前部左側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する左フロントセンサ32と、車両側部右側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第1右サイドセンサ35と、第1右サイドセンサ35よりも車両後方側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2右サイドセンサ37と、車両側方左側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第1左サイドセンサ36と、第1左サイドセンサ36よりも車両後方側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2左サイドセンサ38と、車両中央部に設けられて車両前後方向の加速度を検出する第1センタセンサ33と、車両中央部に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2センタセンサ34とを有していることを特徴とする。
この構成によれば、車両前部に設けられたフロントセンサ31,32と、車両中央部(この場合エアバッグECU2の内部)に設けられたセンタセンサ33,34と、車両側部に設けられたサイドセンサ35〜38を用いることよって、各座席A1〜A5に対応させて加速度の検出を行うことが可能となる。
また、座席は、運転席A1、助手席A2、右後部座席A3、左後部座席A4、中央後部座席A5を有している。判定装置5は、右フロントセンサ31及び第1右サイドセンサ35の検出結果に基づいて運転席A1の乗員の傷害判定を行い(S4)、左フロントセンサ32及び第1左サイドセンサ36の検出結果に基づいて助手席A2の乗員の傷害判定を行い(S5)、第2右サイドセンサ37及び第1センタセンサ33の検出結果に基づいて右後部座席A3の乗員の傷害判定を行い(S6)、第2左サイドセンサ38及び第1センタセンサ33の検出結果に基づいて左後部座席A4の乗員の傷害判定を行い(S7)、第2右サイドセンサ37、第2左サイドセンサ38、第1センタセンサ33及び第2センタセンサ34の検出結果に基づいて中央後部座席A5の乗員の傷害判定を行う(S8)ことを特徴とする。
この構成によれば、判定装置5は、各座席A1〜A5の位置に対応した少なくとも2つ以上の加速度センサ3(31〜38)の検出結果に基づいて、各座席A1〜A5に着座していた乗員の傷害判定(S4〜S8)を行うので、乗員の傷害程度の判定をより正確且つ確実に行うことができる。
また、右フロントセンサ31及び左フロントセンサ32の検出値よりも、第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合(S33:No、S43:No、S55:No)、第1センタセンサ33の閾値を第1閾値とし(S34、S44、S56)、右フロントセンサ31及び左フロントセンサ32の検出値よりも、第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合(S33:Yes、S43:Yes、S55:Yes)、第1センタセンサ33の閾値を第1閾値よりも小さい値の第2閾値とする(S35、S45、S57)ことを特徴とする。
この構成によれば、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が小さい場合には、正面衝突(正突)などの車両前部における衝突事故が発生したものとみなし、フロントセンサ31,32の検出値よりも第1センタセンサ33の検出値の方が大きい場合には、後面衝突(後突)事故が発生したものとみなすことにより、正突と後突とを判別することができる。そして、後突の場合には、第1センタセンサ33の閾値を正突の場合に比べて小さくすることにより、後部座席A3〜A5における傷害判定の精度を向上させることができる。
また、第2右サイドセンサ37及び第2左サイドセンサ38の閾値よりも、第2センタセンサ34の閾値を低く設定することを特徴とする。この構成によれば、車両の側面における衝突(側突)事故の発生時において、第2右サイドセンサ37及び第2左サイドセンサ38よりも車両の中央側(内側)に配置された第2センタセンサ34の閾値を小さくすることで、傷害判定の精度を向上させることができる。
また、乗員検知センサ4(41〜45)は、乗員の荷重を検知するセンサであることを特徴とする。この構成によれば、既存の技術である荷重検知式のセンサである乗員検知センサ4(41〜45)を用いることで、簡易な構成により乗員の着座状態を確実に検知することができる。
また、車両の現在位置を特定する位置特定手段であるGPS装置8を備え、送信装置7は、エアバッグECU2により車両事故の発生が検知された場合に、GPS装置8により特定された事故発生場所の位置情報を管理センター10へ送信することを特徴とする。この構成によれば、管理センター10のオペレータは、事故発生場所の位置情報を素早く把握できるので、事故発生場所へ救急車などを迅速に向かわせることができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形または拡張を施すことができる。上記実施形態では、座席が5つある場合について説明したが、座席の配置構造はこれに限られず、例えば座席は4つでもよい。また、加速度センサ3の設置個数及び配置位置は、座席の配置構造に応じて適宜変更可能であるとする。
また、上記実施形態では、乗員検知センサ4として、乗員の荷重を検知するセンサを用いたが、これに限られず、乗員の着座に伴う静電容量の変化を検知するセンサや、シートベルトの着用の有無を検知するセンサを用いてもよい。
また、車両事故の発生を検知するために用いられるセンサとしては、加速度センサ3に限られず、例えば、衝突に伴って変形する所定空間(ドア内の空間など)の圧力変化を検知する圧力センサであってもよい。
1 車両用緊急通報装置
2 エアバッグECU(車両事故検知手段)
3 加速度センサ(センサ)
31 右フロントセンサ
32 左フロントセンサ
33 第1センタセンサ
34 第2センタセンサ
35 第1右サイドセンサ
36 第1左サイドセンサ
37 第2右サイドセンサ
38 第2左サイドセンサ
4,41〜45 乗員検知センサ
5 判定装置(判定手段)
51 算出部(算出手段)
6 EDR(記録手段)
7 送信装置(送信手段)
8 GPS装置(位置特定手段)
9 エアバッグ装置
10 管理センター
A1 運転席
A2 助手席
A3 右後部座席
A4 左後部座席
A5 中央後部座席

Claims (10)

  1. 車両事故の発生を検知する車両事故検知手段(2)と、
    車両の座席(A1〜A5)における乗員の着座状態を検知する乗員検知手段(4,41〜45)と、
    前記車両事故検知手段により前記車両事故の発生が検知された場合に、前記乗員検知手段により着座状態が検知された前記乗員の数、及び緊急通報信号を管理センター(10)へ送信する送信手段(7)と、
    を有して構成された車両用緊急通報装置(1)において、
    前記車両事故検知手段は、複数の前記座席の各々に対応した複数のセンサ(3,31〜38)により検出される検出値に基づいて前記車両事故の発生を検知するものであり、
    前記乗員検知手段により着座が検知された前記座席に対応した前記複数のセンサからの検出結果に基づいて、前記座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定を行う判定手段(5)と、
    前記判定手段の傷害判定結果に基づいて、救急車の必要台数を算出する算出手段(51)と、
    を備え、
    前記複数のセンサは、車両前部に設けられて車両前後方向の加速度を検出するフロントセンサ(31,32)と、前記フロントセンサよりも車両後方側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する第1センタセンサ(33)とを有し、
    前記判定手段は、
    前記フロントセンサの検出値が前記第1センタセンサの検出値よりも大きい場合、前記複数のセンサのうち車両前方側のセンサ(31〜33)の閾値を第1閾値とし、
    前記フロントセンサの検出値が前記第1センタセンサの検出値よりも小さい場合、前記車両前方側のセンサの閾値を前記第1閾値よりも小さい値の第2閾値とし、
    前記複数のセンサのうち少なくとも1つのセンサの検出値が前記閾値以上の場合に、当該センサに対応した前記座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度であると判定し、
    前記送信手段は、前記算出手段により算出された前記救急車の必要台数を前記管理センターへ送信することを特徴とする車両用緊急通報装置。
  2. 前記複数のセンサは、車両の側面側に設けられて車両左右方向の加速度を検出するサイドセンサ(35〜38)と、車両の中央側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2センタセンサ(34)とを有し、
    前記サイドセンサの閾値よりも前記第2センタセンサの閾値を小さい値とすることを特徴とする請求項に記載の車両用緊急通報装置。
  3. 車両事故の発生を検知する車両事故検知手段(2)と、
    車両の座席(A1〜A5)における乗員の着座状態を検知する乗員検知手段(4,41〜45)と、
    前記車両事故検知手段により前記車両事故の発生が検知された場合に、前記乗員検知手段により着座状態が検知された前記乗員の数、及び緊急通報信号を管理センター(10)へ送信する送信手段(7)と、
    を有して構成された車両用緊急通報装置(1)において、
    前記車両事故検知手段は、複数の前記座席の各々に対応した複数のセンサ(3,31〜38)により検出される検出値に基づいて前記車両事故の発生を検知するものであり、
    前記乗員検知手段により着座が検知された前記座席に対応した前記複数のセンサからの検出結果に基づいて、前記座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度か否かの傷害判定を行う判定手段(5)と、
    前記判定手段の傷害判定結果に基づいて、救急車の必要台数を算出する算出手段(51)と、
    を備え、
    前記複数のセンサは、車両の側面側に設けられて車両左右方向の加速度を検出するサイドセンサ(35〜38)と、車両の中央側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2センタセンサ(34)とを有し、
    前記判定手段は、
    前記サイドセンサの閾値よりも前記第2センタセンサの閾値を小さい値とし、
    前記複数のセンサのうち少なくとも1つのセンサの検出値が前記閾値以上の場合に、当該センサに対応した前記座席の乗員の傷害程度が救急車を要する程度であると判定し、
    前記送信手段は、前記算出手段により算出された前記救急車の必要台数を前記管理センターへ送信することを特徴とする車両用緊急通報装置。
  4. 前記乗員検知手段により検知された前記乗員の着座状態を記録する記録手段(6)を備え、
    前記判定手段は、前記記録手段に記録された前記着座状態の情報に基づいて前記乗員が着座していた前記座席を特定し、着座の特定された座席に対応した前記複数のセンサの検出結果に基づいて前記傷害判定を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用緊急通報装置。
  5. 前記複数のセンサは、加速度を検出するセンサであり、
    車両前部右側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する右フロントセンサ(31)と、
    車両前部左側に設けられて車両前後方向の加速度を検出する左フロントセンサ(32)と、
    車両側部右側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第1右サイドセンサ(35)と、
    前記第1右サイドセンサよりも車両後方側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2右サイドセンサ(37)と、
    車両側方左側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第1左サイドセンサ(36)と、
    前記第1左サイドセンサよりも車両後方側に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2左サイドセンサ(38)と、
    車両中央部に設けられて車両前後方向の加速度を検出する第1センタセンサ(33)と、
    車両中央部に設けられて車両左右方向の加速度を検出する第2センタセンサ(34)と、
    を有していることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の車両用緊急通報装置。
  6. 前記座席は、運転席(A1)、助手席(A2)、右後部座席(A3)、左後部座席(A4)、中央後部座席(A5)を有し、
    前記判定手段は、前記右フロントセンサ及び前記第1右サイドセンサの検出結果に基づいて前記運転席の乗員の傷害判定を行い、
    前記左フロントセンサ及び前記第1左サイドセンサの検出結果に基づいて前記助手席の乗員の傷害判定を行い、
    前記第2右サイドセンサ及び前記第1センタセンサの検出結果に基づいて前記右後部座席の乗員の傷害判定を行い、
    前記第2左サイドセンサ及び前記第1センタセンサの検出結果に基づいて前記左後部座席の乗員の傷害判定を行い、
    前記第2右サイドセンサ、前記第2左サイドセンサ、前記第1センタセンサ及び前記第2センタセンサの検出結果に基づいて前記中央後部座席の乗員の傷害判定を行うことを特徴とする請求項に記載の車両用緊急通報装置。
  7. 前記右フロントセンサ及び前記左フロントセンサの検出値よりも、前記第1センタセンサの検出値の方が小さい場合、前記第1センタセンサの閾値を第1閾値とし、
    前記右フロントセンサ及び前記左フロントセンサの検出値よりも、前記第1センタセンサの検出値の方が大きい場合、前記第1センタセンサの閾値を前記第1閾値よりも小さい値の第2閾値とすることを特徴とする請求項に記載の車両用緊急通報装置。
  8. 前記第2右サイドセンサ及び第2左サイドセンサの閾値よりも、前記第2センタセンサの閾値を低く設定することを特徴とする請求項またはに記載の車両用緊急通報装置。
  9. 前記乗員検知手段は、乗員の荷重を検知するセンサ、乗員の着座に伴う静電容量の変化を検知するセンサ、シートベルトの着用の有無を検知するセンサのうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の車両用緊急通報装置。
  10. 前記車両の現在位置を特定する位置特定手段(8)を備え、
    前記送信手段は、前記車両事故検知手段により前記車両事故の発生が検知された場合に、前記位置特定手段により特定された事故発生場所の位置情報を前記管理センターへ送信することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の車両用緊急通報装置。
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