JP2015125490A - トラップを備えたカップ式飲料自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カップ式飲料自動販売機に設けられた製氷機3において、製氷機3内に設置された氷を攪拌するためのアイスアジテーター2の一部材である攪拌棒2´が経年劣化や衝撃等で破断して、カップへと氷を搬送するシュート4に進入した際であっても、シュートの途中に屈曲部5を設け、シュート4内の屈曲部で前記攪拌棒2´が引っ掛かるように、トラップ1を設けたカップ式飲料自動販売機。
【選択図】図1
Description
この製氷機には、製氷機内の氷同士がくっ付いてしまうことを防止するために、製氷機内を回転するアイスアジテーターが設けられている。
アイスアジテーターが設けられている従来技術としては、飲料水を所定の水位に保って貯留している水リザーバと、前記水リザーバから供給された飲料水を製氷部で製氷した氷片を貯氷部に貯氷するオーガ式製氷機とを備えている製氷システムにおいて、前記水リザーバに貯留している飲料水が所定の水位に達したことを検出するとオーバーフロー抑制信号を出力するオーバーフロー抑制検出スイッチと、当該オーバーフロー抑制検出スイッチがオーバーフロー抑制信号を出力すると前記貯氷部に設けたアジテータを所定時間回転させる制御部とを設けたことを特徴とする製氷システム(例えば、特許文献1を参照)が存在している。
この状況に遭遇したお客様は、自分が購入した珈琲等の飲料に、まるでマドラーが付いたように、直径約φ5mm、長さ約10cmのステンレス棒が入った状態で提供されてしまうため、異物混入クレームとなり、企業イメージを著しく損なう可能性がある。
そのため、従来ではカップ式飲料自動販売機のオーバーホール時にアイスアジテーターの搭載年数を確認し、折れる前に新品に交換するという予防保全を行っていた。
しかしながら、まだ使えるかもしれない高額な部品を事前交換することになるため、経費が大きくなり、問題となっている。また、部品の交換基準の設定根拠の確立が技術的に難しく、対応が遅れたりすると、アイスアジテーターの部品がカップに混入してしまうという事態になってしまう。
そこで本発明は、従来の「アイスアジテーターが折れてはいけない」との観点から対処方法を検討していたが、「アイスアジテーターは折れてもいい」と発想を転換し、例えアイスアジテーターの一部が破断して脱落してもお客様のカップに混入することがないトラップを備えたカップ式飲料自動販売機を提供することを目的としている。
カップ式飲料自動販売機に設けられた製氷機において、製氷機内に設置された氷を攪拌するためのアイスアジテーターの一部材である攪拌棒が経年劣化や衝撃等で破断して、カップへと氷を搬送するシュートに進入した際であっても、シュートの途中に屈曲部を設け、シュート内の屈曲部で前記攪拌棒が引っ掛かるように、トラップを設ける構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、前記トラップの形状は、略V字に折り曲げ円筒状に形成される構成である。
請求項1、または請求項2に記載の発明に加えて、前記トラップの中身を目視確認できるように、透明、もしくは半透明にする構成である。
(1)製氷機からカップへ氷を搬送する搬送路である円筒状のシュートの一部を略V字円筒状に形成したトラップにすることによって、経年劣化し破断したアイスアジテーターの一部材が氷と一緒に流れてきても、氷は、通常通りカップへ搬送されるが、前記破断したアイスアジテーターの一部材は、V字状部分に引っ掛かって止まり、カップへは混入することがない。
(2)本発明の特徴である略V字円筒状のシュートを透明にすることにより、自動販売機の保守の際に、アイスアジテーターの部材の破損を目視によって確認でき、速やかに部材を除去、またそれによって製氷機内のアイスアジテーターの交換を行うことができる。
(3)既存のカップ式飲料自動販売機であっても、製氷機からカップへ氷を搬送するシュートの一部分だけを交換することによって、破断したアイスアジテーターのカップへの混入を防止することができる。
従来のカップ式飲料自動販売機においては、図3からも理解できるように、製氷機3の下部に設けられたシュート4内を通って製氷機内で生成された氷がカップに搬送されて商品を提供しているが、ある期間カップ式飲料自動販売機を使用していると、製氷機3の氷ストッカー内の氷が、氷質・冷媒・周囲温度等の各種要因による変化で、溶解・氷結を繰り返すうちに各角氷の粒同士が固着してしまう状態が発生してしまう。このことにより、ストッカー内の氷を定期的に攪拌するアイスアジテーター2(図2参照)の一部分である攪拌棒2´が固着氷による負荷に耐えきれず変形して曲がるか、破断してしまう。この破断してしまった攪拌棒2´は飲料注文時に生成された氷と一緒に氷吐出口6(図4参照)からシュート4を通って、カップに混入してしまうことがある。
本発明では、前記シュート4の一部分に屈曲部5、例えば略V字に折り曲げた円筒状シュートに形成したトラップ1を取り付けることによって、例えアイスアジテーター2内から破断した攪拌棒2´がシュート4を通って行ってもこのトラップ1の部分で引っ掛かって止まる(図1、図3参照)。この際、このトラップ1のV字状部は、製氷機3のアイスアジテーター2の攪拌棒2´がどのような角度でシュート4に進入しても必ず引っ掛かるように形成されている。
またこの際、飲料注文時に提供される氷はシュート4内の壁と攪拌棒2´の隙間を通り、確実に適量をカップに搬送することができるものである。
なお、破断した攪拌棒2´が複数本の場合であっても、確実にトラップ1で引っ掛かり、カップに混入することはないものである。
このトラップ1は、透明または半透明の材料で形成されているため、引っ掛かった攪拌棒2´は、カップ式飲料自動販売機の保守の際に目視によって確認することができ、すぐにトラップ1の部分を取り外し、攪拌棒2´を取り除くことが可能である。
なお、トラップ1は、シュート4のどの部位にも取り付けることができるため、製氷機3の直下の垂直なシュート4部分であっても、機械の設置状況によっては、シュート4の垂直部分に取り付けられず、他の部位に取り付けることになってもトラップ1の機能は損なわれないものである。
2・・・・アイスアジテーター
2´・・・・攪拌棒
3・・・・製氷機
4・・・・シュート
5・・・・屈曲部
6・・・・氷吐出口
Claims (3)
- カップ式飲料自動販売機に設けられた製氷機において、製氷機内に設置された氷を攪拌するためのアイスアジテーターの一部材である攪拌棒が経年劣化や衝撃等で破断して、カップへと氷を搬送するシュートに進入した際であっても、シュートの途中に屈曲部を設け、シュート内の屈曲部で前記攪拌棒が引っ掛かるように、トラップを設けたことを特徴とするトラップを備えたカップ式飲料自動販売機。
- 前記トラップの形状は、略V字に折り曲げ円筒状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のトラップを備えたカップ式飲料自動販売機。
- 前記トラップの中身を目視確認できるように、透明、もしくは半透明にしたことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のトラップを備えたカップ式飲料自動販売機。
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JP2011043324A (ja) * | 2010-10-25 | 2011-03-03 | Sanyo Electric Co Ltd | 氷ディスペンサ |
JP2011123555A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | アイス供給シュータ |
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2013
- 2013-12-25 JP JP2013267701A patent/JP5959496B2/ja active Active
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