JP2007101157A - 氷塊搬出装置およびこの氷塊搬出装置を備えた貯氷庫 - Google Patents

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智之 西尾
Yasuhiko Mori
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Abstract

【課題】簡単な構成で、貯氷庫から氷塊を搬出し得る氷塊搬出装置を提供する。
【解決手段】氷塊搬出装置20は、下端に貯氷庫10の内部に開放した氷取込口24を設けると共に、上端に貯氷庫10の外部に臨む氷放出口26を設けた氷搬出管22と、一端に空気吸引手段32を接続すると共に、他端に氷放出口26に近接させて吸気口30を設けた吸引管28とから構成される。空気吸引手段32により吸気口30から空気を吸引した状態で、第1容器14により吸気口30と氷放出口26とを気密的に連通することで、氷搬出管22を介して貯氷庫10の氷塊Cを吸出して、氷放出口26から氷塊Cを放出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、貯氷室に貯留した氷塊を外部に取出す氷塊搬出装置およびこの氷塊搬出装置を備えた貯氷庫に関するものである。
内部画成した貯氷室に多数の氷塊を貯蔵して、必要に応じて取出しできるよう構成した貯氷庫が、飲食店等で広く用いられている。氷塊の取出しに際しては、貯氷庫の前面に設けた扉を開放することで、スコップ等を使用して貯氷室から人手により搬出している。このように、氷塊の取出し作業は、使用者に手間をかけ、貯氷室に手を入れるため氷塊の衛生状態を悪化させる虞れが指摘される。また、貯氷室を開放するので、氷塊が融解して氷塊同士が氷結し、更に取出し作業を困難にする弊害もある。そこで、空気の吸引を利用した氷塊の搬出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−94327号公報
特許文献1の搬出装置は、貯氷庫から氷塊を吸込んで搬出するための搬出系統と、分離器で氷塊と空気とを分離した後に、氷塊を目的の場所へ放出する供給系統とが別々となっているので、機構が大型化してしまう難点がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る氷塊搬出装置およびこの氷塊搬出装置を備えた貯氷庫に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構成で、貯氷室から氷塊を搬出し得る氷塊搬出装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の氷塊搬出装置は、
一端部に氷取込口を設けると共に、他端部に氷放出口を設けた氷搬出管と、
一端部に空気吸引手段を接続すると共に、他端部に近接して吸気口を設け、該空気吸引手段により吸気口から空気を吸引する吸引管と、
前記空気吸引手段の駆動下に、前記氷搬出管の他端部を負圧状態に移行させ、氷搬出管の氷取込口から吸引管の吸気口を介して空気吸引手段に至る空気の流通経路を気密的に形成する連通手段とからなり、
前記吸引管を介して氷搬出管に作用する前記空気吸引手段の吸引力により、氷塊が貯留される貯氷室内に臨ませた前記氷取込口から吸込んだ氷塊を氷放出口まで搬送するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、空気吸引手段の駆動下に、連通手段により氷搬出管と吸引管とを気密的に連通するだけで、氷搬出管を介して貯氷庫の氷塊を吸出して、氷放出口まで搬送し得るから、構成を非常に簡略化することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の氷塊搬出装置において、前記氷搬出管の一端部は、貯氷室を内部画成した貯氷庫に配設され、前記氷取込口が該貯氷室に臨んで開設されると共に、該貯氷庫から上方に引出された氷搬出管の他端部は、その上部が下方に向けて屈曲形成されて、該貯氷庫の外部に臨む氷放出口が下向きに開設される。
請求項2に係る発明によれば、氷放出口を下向きに開口してあるから、氷塊を自重により氷放出口から好適に放出することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の氷塊搬出装置において、前記氷搬出管における氷放出口の近傍が、該氷搬出管および吸引管の何れか一方の管の内側に他方の管を配管した2重構造の氷塊放出部とされる。
請求項3に係る発明によれば、氷搬出管と吸引管とを2重構造とすることで、配管の設置スペースを小さくすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3記載の氷塊搬出装置において、前記氷塊放出部の開放端には、前記氷搬出管の氷放出口および吸引管の吸気口が開設され、該氷放出口および吸気口を前記連通手段で共通的に覆うことで、氷搬出管および吸引管が連通手段を介して気密的に連通するようになっている。
請求項4に係る発明によれば、氷塊放出部の開放端に、氷搬出管の氷放出口および吸引管の吸気口が開設されているから、連通手段により氷放出口および吸気口が覆い易くなる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れかに記載の氷塊搬出装置において、前記連通手段は、前記氷放出口から放出される氷塊を受容する容器が用いられる。
請求項5に係る発明によれば、連通手段として容器を用いることで、より構成を簡略化することができる。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の氷塊搬出装置において、前記容器は、両端が開口する筒状体であり、一方の開口を開閉自在に閉成し得る蓋部材が配設されると共に、他方の開口で前記氷放出口および吸気口を覆った状態で氷搬出管の他端部に着脱自在に取付けられる。
請求項6に係る発明によれば、蓋部材を備えた専用容器を用いることで、氷放出口および吸気口を覆った状態で氷搬出管の他端部に取付けて氷放出口を閉成し得るから、衛生的である。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れかに記載の氷塊搬出装置において、前記貯氷室の底部に回転自在に配設されて、略水平に延在する軸部に第1案内片が螺旋状に巻き掛けられ、駆動手段による回転に伴って氷塊を軸方向へ向けて移送する氷塊案内手段を備え、前記氷取込口は、該氷塊案内手段における氷塊の移送終端側に設けられている。
請求項7に係る発明によれば、貯氷室の底部に設けた氷塊案内手段により貯氷室の氷塊を氷取込口へ案内し得るから、氷塊の取込みをよりスムーズに行なうことができる。
請求項8に係る発明は、請求項7記載の氷塊搬出装置において、前記氷塊案内手段は、前記貯氷庫の底部に凹設した案内溝部に配設されると共に、該案内溝部の一側面に開口する前記氷取込口に相対する位置に、前記軸部から半径方向へ突出する第2案内片を備え、前記第1案内片により軸方向に移送されてきた氷塊を、第2案内片で氷取込口へ向けて軸部と直交する方向へ押送するよう構成される。
請求項8に係る発明によれば、氷塊案内手段を貯氷庫の底部に凹設した案内溝部に配設することで、第1案内片により案内溝部に沿って氷塊を案内し得ると共に、第1案内片で案内された氷塊を、案内溝部の側面に開口する氷取込口に第2案内片により押送するから、氷塊の取込みを更にスムーズに行なうことができる。
請求項9に係る発明は、請求項8記載の氷塊搬出装置において、前記案内溝部には、前記氷取込口の上方を覆うカバー部材が配設されている。
請求項9に係る発明によれば、氷取込口の上方を覆ってカバー部材を配設することで、氷取込口からの吸引力をカバー部材の端部まで及ぼすことができる。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9の何れかに記載の氷塊搬出装置において、前記氷搬出管が複数設けられ、各氷搬出管に対応して設けた吸引管の夫々が、開閉手段を介して共通の空気吸引手段に接続されている。
請求項10に係る発明によれば、1台の空気吸引手段で複数箇所の氷搬送を行ない得るから、コストを低減し得る。
請求項11に係る発明は、請求項1〜10の何れかに記載の氷塊搬出装置を備えた貯氷庫において、
前記貯氷室から融解水等を外部に排水する排水管に、常には重力の作用下に排水経路を開放して融解水等の排出を許容すると共に、前記氷塊搬出装置により氷塊を搬出する際に、前記空気吸引手段の吸引力により移動して排水経路を遮断する遮断手段を設けたことを特徴とする。
請求項11に係る発明によれば、氷塊搬出装置により氷塊を搬出する際に、空気吸引手段の吸引力により作動する遮断手段より排水管の排水経路を遮断するよう構成したので、貯氷室の負圧状態を好適に維持し得ると共に、貯氷室への外気の流入を防止し得る。
本発明に係る氷塊搬出装置およびこの氷塊搬出装置を備えた貯氷庫によれば、簡単な構成で、手間をかけずに氷塊を移送することができる。
次に、本発明に係る氷塊搬出装置およびこの氷塊搬出装置を備えた貯氷庫につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1に示すように、実施例1の氷塊搬出装置20は、氷塊Cを多量に貯留する貯氷室12が内部画成され、断熱処理を施した貯氷庫10に設置されている。氷塊搬出装置20は、氷塊Cを搬出する氷搬出管22と、空気を吸込む吸引管28と、この吸引管28の一端部に接続した空気吸引手段32とから構成され、氷搬出管22および吸引管28を第1容器(連通手段)14で気密的に連通することで、氷塊Cを貯氷庫10の外部に取出すようになっている。
前記氷搬出管22は、貯氷庫10において上下方向に延在するように配設され、下部が貯氷室12に位置すると共に、下端部(一端部)に氷取込口24が開設されている。また、氷搬出管22の上部は、貯氷庫10の天板から上方に突出して貯氷庫10の外部に臨み、上端部(他端部)に氷放出口26が開設されている。更に、氷搬出管22の上部は、下方に向けて屈曲形成され、氷放出口26が下向きに開口するよう構成される。ここで、氷搬出管22の下部は、略直角に折曲形成されると共に、貯氷室12の底部近傍に配置され、氷取込口24が側方に臨み、氷塊Cを取込み易くなっている。
前記吸引管28は、一端部が空気吸引手段32に接続されると共に、他端部が氷搬出管22の氷放出口26近傍に位置し、当該他端部に吸気口30が開設されている。実施例1では、吸引管28および空気吸引手段32が、貯氷庫10の外部に配設されている。空気吸引手段32は、吸引管28を負圧状態にして吸気口30から空気を吸引し得ると共に、反対に吸引管28を正圧状態にして吸気口30から空気を吐出し得るバキュームポンプ等の適宜手段が採用される。氷塊搬出装置20は、氷塊Cの搬出に際して、常には空気吸引手段32の正駆動により吸引管28の吸気口30から空気を吸引し、吸気口30からの空気の吸引量が低下した場合に、空気吸引手段32が逆駆動して吸気口30から空気を吐出するよう構成される。なお、空気吸引手段32の切換えは、吸引管28または空気吸引手段32を流通する空気の流量や、吸引管28または空気吸引手段32における吸引圧力の増減等を検出する適宜手段(検出手段)の検出結果に基づいて行なわれる。
前記氷搬出管22および吸引管28は、少なくとも氷放出口26の近傍が、何れか一方の管(実施例1では吸引管28)の内側に、該一方の管の軸線に沿って他方の管(実施例1では氷搬出管22)を同心状に配管した2重構造とされる。また、氷放出口26および吸気口30は、この2重配管における氷塊Cの放出端となる開放端において、同一平面上に開設されている。具体的には、氷塊搬出装置20における貯氷庫10の上方に位置する氷塊放出部20aが、氷搬出管22における貯氷庫10の外部に露出した部分の外側に、吸引管28の一部が配設された2重配管となっている。すなわち、氷塊放出部20aでは、氷搬出管22の外周面と吸引管28の内周面とにより空気流通路が画成され、その開放端における中心に氷放出口26が開口すると共に、該氷放出口26の外側に吸気口30が開設される(図2参照)。ここで吸気口30は、氷塊Cの大きさより小さく設定した複数の小孔から構成され、氷塊Cが吸引管28に吸込まれるのを阻止する分離手段として機能し、氷放出口26を中心として同心円上に該氷放出口26を囲繞するように並んでいる。また、氷塊放出部20aの開放端には、吸気口30の更に外側に、これら吸気口30を囲繞するように筒状のフランジ部20bが突設されている。
前記第1容器14は、氷放出口26から放出した氷塊Cを受容し得る一端が開放したコップやグラス等が使用される。また第1容器14は、氷塊放出部20aの開放端に当接させた際に、氷放出口26と吸気口30とを気密的に連通し得るように、氷放出口26と吸気口30とを一体的に覆い得るものである。第1容器14は、吸気口30の開設位置より大径の開口部を備え、氷塊放出部20aの開放端に当接させた際に、開口部がフランジ部20bの外側に嵌合するようになっている(図3参照)。
前記貯氷庫10は、貯氷室12の底部に開口する排水口18aに接続する排水管18を備え、この排水管18を介して貯氷室12に貯蔵した氷塊Cの融解水や貯氷室12の洗浄に際して発生した洗浄水等(融解水等)を外部に排出し得るよう構成されている。排水管18の途中には、氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出に際して、排水管18の排水経路を気密的に遮断する遮断手段34が配設されている。実施例1の遮断手段34は、排水管18における略水平に延在する部位に配設されて、所定の空間を内部画成したケーシング34aと、このケーシング34aに自由状態で封入した球状の弁体34bとから構成される。ケーシング34aには、上流側に位置する上流排水管18Aが一方の側面に接続されると共に、下流側に位置する下流排水管18Bが、一方の側面に対向する他方の側面に接続され、ケーシング34aの内部空間が排水経路として機能するようになっている。また弁体34bは、ケーシング34aに開口する上流排水管18Aおよび下流排水管18Bの開口部より大径に設定され、常には重力の作用下にケーシング34aの内底面に設けた凹部34cに両開口部より離間した状態で位置し(図1における2点鎖線の状態)、排水経路を開放して融解水等の排出を許容するようになっている。そして、氷塊搬出装置20により氷塊Cを搬出する際に、空気吸引手段32を駆動すると、氷搬出管22の氷取込口24を介して貯氷室12に作用する空気吸引手段32の吸引力により弁体34bがケーシング34aにおける上流排水管18Aの開口部に吸付けられて(図1における実線の状態)、排水経路を遮断するよう構成される。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る氷塊搬出装置の作用について説明する。氷塊搬出装置20は、空気吸引手段32を正駆動して吸引管28の吸気口30から空気を吸込んでいる状態で、第1容器14を氷塊放出部20aの開放端に当接させる。このとき、氷塊放出部20aの開放端に突設したフランジ部20bを、第1容器14の内部に嵌合させることで、第1容器14が位置決めされると共に、氷放出口26と吸気口30とが気密的に覆われる。ここで、氷放出口26および吸気口30は、氷塊放出部20aの開放端に設けられているから、第1容器14で覆い易い。第1容器14により氷放出口26および吸気口30が一体的に覆われることで、第1容器14の内部空間を介して吸引管28と氷搬出管22とが連通し、空気吸引手段32から吸引管28および氷搬出管22を介して貯氷室12に至る空気の流通経路が形成される(図3参照)。すなわち、空気吸引手段32によって、氷搬出管22の他端部が負圧状態に移行し、貯氷室12の空気が吸引され、これに伴って、貯氷室12に貯蔵した氷塊Cを氷取込口24から吸込むことができる。そして氷塊Cは、空気と共に氷搬出管22を通って貯氷室12から搬出され、氷放出口26まで搬送されて放出される。ここで、氷搬出管22の氷放出口26と吸引管28の吸気口30とは、第1容器14により連通しているが、吸気口30は氷塊Cの寸法より小さく設定されているから、氷塊Cが吸引管28に吸込まれることはない。従って、吸気口30に阻まれて第1容器14の内部で空気と氷塊Cとに分離され、氷塊Cは最終的に第1容器14に受容される。
前記氷放出口26からの氷塊Cの放出につれて、第1容器14の内部には、次第に氷塊Cが蓄積される。第1容器14に堆積した氷塊Cが、該第1容器14の開口縁近傍まで至り、吸気口30が塞がれると、氷放出口26と吸気口30との連通状態が次第に悪化するから、空気の吸引力が弱くなり、氷搬出管22による氷塊Cの搬出が停止する。そして、前述した検出手段が、空気吸引手段32の切換え時機の到来を検出すると、空気吸引手段32が逆駆動される。これにより、氷塊放出部20aの開放端に当接している第1容器14に対して、吸気口30から空気が吹込まれて負圧状態が解消されるから、第1容器14を容易に取外すことができる。このように、第1容器14に堆積した氷塊Cにより吸気口30を塞ぐことで、貯氷庫10からの氷塊Cの搬出が停止する構成であるから、第1容器14には開口縁近傍まで氷塊Cが毎回供給され、第1容器14の容量に応じた所定量の氷塊Cが常に得られる。
前記氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出に伴って、貯氷室12の氷塊Cは氷搬出管22の氷取込口24に吸い寄せられるから、貯氷室12において氷塊Cを流動させることができ、氷塊Cのブロック化やアーチングを抑制し得る。ところで、氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出時や図示しない製氷機構等からの貯氷室12への氷塊投入時等に、氷塊同士が衝突して一部が欠けて小片となった所謂屑氷を生じることがある。また、氷塊Cの一部が融けて融解水が貯氷室12に貯まることがある。このような状態では、氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出に伴って、氷取込口24から屑氷や融解水も氷塊Cと一緒に取込んで搬出するが、氷放出口26から放出された屑氷や融解水は、吸気口30から吸引管28に取込まれるから、第1容器14に屑氷や融解水が放出されることを抑制し得る。しかも、屑氷や融解水は氷塊Cより軽いから、氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出に伴って積極的に排出され、これらの貯氷室12への堆積を抑制し、特に融解水を排出し得るので、氷塊Cのブロック化を好適に防止し得る。
前記氷搬出管22は、貯氷庫10の上方に引出された氷放出口26近傍が、下方に向けて屈曲形成され、氷放出口26が下向きに開口しているから、空気と共に搬送される氷塊Cを自重により第1容器14に勢いよく放出し得る。すなわち、氷放出口26から放出した氷塊Cが、第1容器14に落ちずに吸気口30に吸着する事態を回避し得る。従って、氷塊Cが第1容器14の内部に堆積することで吸気口30を塞ぐまでに、他の要因で吸気口30が塞がれることはなく、常に所定量の氷塊Cを供給することができる。また、第1容器14による氷放出口26と吸気口30との連通に際して、第1容器14をフランジ部20bに嵌合するよう構成したから、氷放出口26および吸気口30に対する第1容器14の位置決めが行ない易く、氷塊Cの供給途中において位置ずれが起こり難く、気密状態を好適に維持し得る。
前記氷放出口26と吸気口30とを気密的に連通する連通手段として、氷塊Cを受容する第1容器14を利用しているので、他に連通手段を設ける必要はなく、機構を簡略化することができる。また第1容器14は、氷放出口26と吸気口30とを気密的に覆い得るものであれば、汎用品を使用することができるから、コストを更に低減し得る。
このように、氷塊搬出装置20は、氷搬出管22とこれに対応する吸引管28とからなる搬出ユニットと、吸引管28に接続した空気吸引手段32とからなる簡単な構成であって、駆動部分が少ないので故障し難く、保守管理が容易である。しかも、貯氷庫10からの氷塊Cの搬出を、空気の吸引力によって行なうことで、氷塊Cの放出位置の設定が容易であり、実施例1では氷搬出管22を貯氷庫10の上方に引出したが、上下左右の任意の方向に設定することも可能である。また、氷塊放出部20aを2重配管としてあるから、配管の設置スペースを小さくすることができる。
前記貯氷庫10は、排水管18に遮断手段34を設けることで、氷塊搬出装置20の動作に応じて排水管18の排水経路を自動的に開閉し得るようになっている。遮断手段34は、氷塊搬出装置20が動作していない通常の状態において、弁体34bが重力の作用下にケーシング34aの内底面に位置することで、上流排水管18Aおよび下流排水管18Bにおけるケーシング34aの開口部から離間して排水経路が開放される。すなわち貯氷庫10は、貯氷室12の底面に開口する排水口18aで回収した溶解水や洗浄水等を排水管18を介して外部に排出し得るので、融解水の再氷結による氷塊同士のブロック化を防止し得ると共に、貯氷室12の洗浄が容易となり、衛生状態を好適に維持し得る。
前記氷塊搬出装置20を駆動して、空気吸引手段32による氷取込口24からの氷塊Cの取込みを開始すると、貯氷室12が負圧状態に移行し、上流排水管18Aからケーシング34aの空気を吸引するのに伴って、弁体34bが上流排水管18Aにおけるケーシング34aの開口部に吸付くことで、排水経路を遮断することができる。このように、貯氷室12と外部とを連通する排水管18の排水経路を遮断手段34により遮断し得るので、貯氷室12の負圧状態が維持されて、氷塊搬出装置20による氷塊Cの搬出を良好に実施し得る。また、遮断手段34により排水管18を介して外気が貯氷室12に流入することを阻止することができるので、貯氷室12の衛生状態を損なうことはない。そして、氷塊搬出装置20を停止すると、弁体34が自重により上流排水管18Aにおけるケーシング34aの開口部から離脱して、ケーシング34aの内部空間を介して上流排水管18Aと下流排水管18Bとが連通するので、ケーシング34aの内面と弁体34bとの隙間を介して貯氷室12からの排水が許容される。
図4は、実施例2に係る氷塊搬出装置40を備えた貯氷庫を示す側断面図である。実施例2の氷塊搬出装置40は、実施例1の構成を基本として、氷塊Cの取込みを補助する氷塊案内スクリュー(氷塊案内手段)44を付加した構成である。従って、実施例2の氷塊搬出装置40については、実施例1と異なる構成のみ説明すると共に、同一の部材は同じ符号を付して説明を省略する。
貯氷庫10には、貯氷室12の底部における略中央部に凹設され、上方に開放する断面略半円状の案内溝部12aが、貯氷室12における一側部から他側部に亘って凹設されている。また氷塊搬出装置40において、氷搬出管22の氷取込口24は、案内溝部12aにおける一側部付近で、該案内溝部12aの一側面に開口し、この氷取込口24の上方を覆ってカバー部材38が配設されている。カバー部材38は、氷塊Cが滑り易い摩擦抵抗が小さい樹脂等を材料とするアーチ状の部材であって、案内溝部12aとカバー部材38とにより画成される空間が管路となり、該空間における貯氷室12への開放端まで氷搬出管22として機能するようになっている。なお、貯氷室12の底面は、貯氷庫10の内壁面から案内溝部12aの上縁へ向けて下方傾斜するように形成され、該底面の傾斜に沿って氷塊Cを案内溝部12aに案内するよう構成される。
前記貯氷庫10には、案内溝部12aに収容された状態で氷塊案内スクリュー44が回転自在に配設され、この氷塊案内スクリュー44は、モータ等の駆動手段Mにより回転されるようになっている(図5参照)。氷塊案内スクリュー44は、貯氷庫10の対向する内壁に夫々設けた軸受10a,10aに回転自在に支持され、案内溝部12aの延在方向と同一方向に延在する軸部46と、この軸部46に螺旋状に巻き掛けられた例えば棒状の第1案内片48とから基本的に構成されている。氷塊案内スクリュー44は、軸部46の一端に駆動手段Mが接続され、軸部46の回転に伴って第1案内片48が回転し、この案内片48の螺旋形状により案内溝部12aに落ち込んだ氷塊Cを、氷取込口24側へ向けて軸方向に沿って案内移送するようになっている。
前記氷塊案内スクリュー44には、氷取込口24に相対する位置に第2案内片50が設けられ、第1案内片48で軸方向に沿って案内されてきた氷塊Cを、第2案内片50により軸部46と直交する方向へ案内し得るよう構成される。第2案内片50は、略矩形状の薄い板材であって、軸部46における一側部近傍において軸方向に沿って配置されて、半径方向に延出している。そして、氷塊案内スクリュー44は、案内溝部12aの氷塊Cを押送する向き(図4における時計回り)に駆動手段Mにより回転され、氷塊Cを案内溝部12aの一側面に開設した氷取込口24側に案内すると共に、第2案内片50により氷取込口24からの空気吸引に伴う氷塊Cの取込みを補助するようになっている。
前記貯氷庫10は、貯氷室12に貯留した氷塊Cを撹拌して、氷塊Cのブロック化やアーチング等を防止するアジテータ(氷塊撹拌手段)52を備えている。アジテータ52は、氷塊案内スクリュー44の上方に位置して、貯氷庫10の対向する内壁に夫々設けた第2軸受(図示せず)に回転自在に支持されている。アジテータ52は、氷塊案内スクリュー44の延在方向と同一方向に延在する回転軸54と、この回転軸54から半径方向に突出する棒状の撹拌棒56とから構成され、この回転軸54の一端に、氷塊案内スクリュー44と別の駆動手段(図示せず)が接続されている。ここで、氷塊案内スクリュー44およびアジテータ52は、空気吸引手段32の駆動に連動して駆動するように基本的に制御される。なお、アジテータ52は、所定時間経過しても氷塊Cの搬出が行なわれない場合(空気吸引手段32が動かない場合)は、空気吸引手段32の駆動に拘わらず所要時間だけ回転するようになっている。
前記氷塊搬出装置40は、実施例1と同様に、貯氷庫10の上方に位置する氷塊放出部20aが、氷搬出管22における貯氷庫10の外部に露出した部分の外側に、吸引管28の一部が配設された2重配管となっている。また、氷塊放出部20aは、その開放端が下方に臨むように屈曲形成され、開放端に氷放出口26および吸気口30が下向きに開口するよう構成される。更に、氷塊放出部20aの開放端には、吸気口30の更に外側に氷放出口26および吸気口30を囲繞するように筒状のフランジ部20bが突設されている。
実施例2では、氷搬出管22の氷放出口26と吸引管28の吸気口30とを連通して、吸引管28および氷搬出管22を介して貯氷室12から空気吸引手段32に至る空気の流通経路を気密的に画成する連通手段として、氷塊Cを受容し得る第2容器16が採用される(図6参照)。ここで第2容器16は、実施例1で説明した第1容器14の如く直接口を付けるコップやグラス等ではなく、氷塊Cを受容すると共に、受容した氷塊Cをコップやグラス等に受渡すための蓋部材17を設けた氷塊搬出装置40の専用品である。第2容器16は、両端が開口した透明な筒状体であり、一方の開口縁に当該開口16aを開閉自在に閉成し得る蓋部材17が配設され、該一方の開口16aを気密的に塞ぐようになっている。蓋部材42は、第2容器16の一方の開口縁に設けたヒンジ17aにより回動自在に支持され、常には一方の開口16aを閉成して該容器16の底を構成している。なお蓋部材17は、図示しない規制手段により第2容器16の一方の開口縁に当接した閉成状態を維持し得るよう構成される。
前記第2容器16において、他方の開口16bは常に開放されており、実施例1の第1容器14と同様に氷塊Cの受容に際して、氷塊放出部20aの開放端におけるフランジ部20bの外側に他方の開口縁が位置して、他方の開口16aが氷放出口26および吸気口30に対して臨むように構成されている。このとき、第2容器16の内部が、氷搬出管22と吸引管28とを連通する空間として機能する。また、第2容器16は、氷塊放出部20aのフランジ部20b(氷搬出管22の他端部)に着脱自在に嵌合し得るよう構成される。具体的に第2容器16は、氷塊放出部20aの外殻をなす吸引管28の径より小径に設定されたフランジ部20bの外周に合わせて、第2容器16における他方の開口16bの寸法が設定されると共に、他方の開口縁から離間する部位に内方に向けて内面16cが突出して、他方の開口縁にフランジ部20bの形状に合わせた階段状の嵌合部が設けられる。そして、第2容器16をフランジ部20bに嵌合した際に、第2容器16の内面16cがフランジ部20bの内周縁に整合するようになっている。更に第2容器16の内面16cは、他方の開口縁から一方の開口縁に向かうにつれて滑らかに拡開するよう構成される。
前記氷塊搬出装置40は、蓋部材17を閉成した第2容器16における他方の開口縁を氷塊放出部20aの開放端に当接して氷放出口26および吸気口30を気密的に覆った状態において、空気吸引手段32による空気の吸込み時に、氷搬出管22の他端部を負圧状態に移行し、貯氷室12から氷搬出管22および吸引管28を介して空気吸引手段32へ至る空気の流通路を形成するよう構成される。すなわち、実施例1と同様に氷搬出管22の一端部から他端部に空気が流通するのに伴って、貯氷室12の氷塊Cが氷取込口24から取込まれ、氷搬出管22の一端部から他端部へ向けて搬送されるようになっている。
〔実施例2の作用〕
次に、実施例2に係る氷塊搬出装置40の作用について説明する。氷塊搬出装置40は、一方の開口16aを蓋部材17で閉成した第2容器16により氷放出口26および吸気口30を覆った状態で空気吸引手段32を駆動することで、氷搬出管22の他端部が気密状態となるから、空気吸引手段32から吸引管28および氷搬出管22を介して貯氷室12に至る空気の流通経路が形成される(図6(a)参照)。すなわち、空気吸引手段32によって、貯氷室12の空気が吸引され、これに伴って、貯氷室12に貯蔵した氷塊Cを氷取込口24から吸込むことができる。また、空気吸引手段32の駆動に伴って駆動手段Mおよび別の駆動手段も駆動され、氷塊案内スクリュー44およびアジテータ52が回転されることで、氷塊案内スクリュー44の第1案内片48やアジテータ52の撹拌棒56が貯氷室12の氷塊Cをかき回すから、氷塊同士の氷結状態を突崩すと共に、氷塊Cを流動させてアーチングの発生を未然に防止し得る。同時に、氷塊案内スクリュー44において、螺旋状に巻き掛けた第1案内片48の旋回動作により、案内溝部12aに落ち込んだ氷塊Cが貯氷室12の他側部から氷取込口24が設けられている一側部へ向けて移送される。また、第1案内片48により案内溝部12aに沿って軸方向に移送されてきた氷塊Cは、第2案内片50に受渡されて、該第2案内片50により軸方向に直交する方向へ押送されることで、案内溝部12aの一側面に開口している氷取込口24に案内される。
このように、実施例2の氷塊搬出装置40は、氷塊案内スクリュー44の回転により貯氷室12の底部に開口する氷取込口24に向けて氷塊Cを移送する構成であるから、氷取込口24からの空気吸引による氷塊Cの取込みを補助して、氷塊Cにおける貯氷庫10からの搬出効率を向上することができる。また氷塊Cは、氷塊案内スクリュー44に移送される過程で、ブロック状態を解消し得ると共に、貯氷室12の全体に亘って氷塊Cを案内し得るから、氷取込口24近傍の氷塊Cのみが取込まれることによるアーチングの発生を回避し得る。しかも、貯氷室12の氷塊Cは、第1案内片48により軸方向に移送されるだけではなく、氷取込口24に相対する第2案内片50により更に氷放出口24へ向けて案内されるので、氷塊Cの搬出効率が向上する。
前記氷塊案内スクリュー44は、貯氷室12の底部に設けた案内溝部12aに配設されるから、案内溝部12aが氷塊Cを案内する壁として機能するので、指向性をもって氷塊Cを案内することができる。また案内溝部12aには、氷取込口24の上方を覆ってカバー部材38が配設されているから、カバー部材38と案内溝部12aとで画成される空間も空気の流通路として作用し、該カバー部材38の開放端を擬似的な氷取込口24として機能させることができる。すなわち、氷取込口24からの空気吸引を、氷塊案内スクリュー44の軸方向に沿っても作用させるから、より氷塊Cの取込みを好適に実施し得る。
前記氷取込口24から取込まれた氷塊Cは、空気と共に氷搬出管22を通って貯氷室12から上方に移送され、該氷搬出管22の他端部における下方に屈曲した形状に案内されて氷放出口26まで搬送され、第2容器16に放出される。ここで、氷搬出管22の氷放出口26と吸引管28の吸気口30とは、第2容器16により連通しているが、吸気口30は氷塊Cの寸法より小さく設定されているから、吸気口30に阻まれて第2容器16の内部で空気と氷塊Cとに分離され、氷塊Cは最終的に第2容器16に受容される。また、第2容器16は、透明な部材で形成されているので、氷塊Cの堆積量を外部から視認できる。実施例1の第1容器14と同様に、氷放出口26からの氷塊Cの放出につれて、第2容器16の内部には、次第に氷塊Cが蓄積されて、第2容器16の他方の開口縁近傍まで至り、吸気口30が塞がれると、氷放出口26と吸気口30との連通状態が次第に悪化するから、空気の吸引力が弱くなり、氷搬出管22による氷塊Cの搬出が停止する。そして、前述した検出手段が、空気吸引手段32の切換え時機の到来を検出すると、空気吸引手段32が逆駆動される。これにより、氷塊放出部20aの開放端に当接している第2容器16に対して、吸気口30から空気が吹込まれて負圧状態が解消されるから、第2容器16を容易に取外すことができる。このように、第2容器16に堆積した氷塊Cにより吸気口30を塞ぐことで、貯氷庫10からの氷塊Cの搬出が停止する構成であるから、第2容器16には他方の開口縁近傍まで氷塊Cが毎回供給され、第2容器16の容量に応じた所定量の氷塊Cが常に得られる。そして、第2容器16を氷塊放出部20aから取外し、適宜の位置において蓋部材17を開放することで、所定量の氷塊Cをグラス等に取出すことができる(図6(b)参照)。または第2容器16を氷塊放出部20aにつけたまま蓋部材17を開放することで、一方の開口16aを介して第2容器16の氷塊Cが放出され、氷塊放出部20aの下方に用意したグラス等に取出すことができる。このとき、第2容器16の内面16cは、他方の開口16b側から一方の開口16a側に向かうにつれて拡開しているから、氷塊Cが広がって分離した状態で一方の開口16aから放出される。
このように、実施例2の氷塊搬出装置40では、氷塊Cの取出しに際し、実施例1の如く、氷塊放出部20aの開放端にグラス等の口を接触させる必要がないから衛生的である。また、氷塊放出部20aに第2容器16を取付けておくことで、氷放出口26は常には蓋部材17により閉成して塞ぐことができ、氷搬出管22を介して埃等の異物が貯氷室12に侵入する虞れはない。更に、第2容器16は、一方の開口16aを開閉自在に閉成し得る蓋部材17を備えているから、氷塊放出部20aに取付けたままであっても、氷塊放出部20aから取外しても、該第2容器16に供給された氷塊Cを取出すことができる。
図7は、実施例3に係る氷塊搬出装置60を示す概略図である。実施例1または実施例2では、氷塊搬出装置20,40を貯氷庫10に配設して、アイスディスペンサとして機能させる構成であるが、実施例3の氷塊搬出装置60は、貯氷庫10と独立した可搬式のユニットとして構成されている。氷塊搬出装置60は、氷取込口64を一端部に設けると共に、氷放出口66を他端部に設けた氷搬出管62と、空気吸引手段32を一端部に接続すると共に、氷搬出管62の氷放出口66に近接して吸気口70を他端部に設けた吸引管68と、氷放出口66から放出された氷塊Cを受容する連通手段としての第3容器72とから基本的に構成される。氷搬出管62および吸引管68は、自在に屈曲する可撓性を有するものであって、氷搬出管62の一端部は、貯氷室12のブロック化した氷塊群を突き崩せる程度硬く形成されている。
前記氷塊搬出装置60において、氷搬出管62の他端部と吸引管68の他端部との接続部分であるヘッダー部60aは、第3容器72の開放端に整合する蓋材74と、この蓋材74の略中央部に氷放出口66が開口するように配設した氷搬出管62の他端部をなす略直角に屈曲するエルボ部材62aと、このエルボ部材62aを覆うように配設され、吸引管68の他端部が接続された箱体76とから構成されている(図8参照)。箱体76は、蓋材74との接続端が開放され、エルボ部材62aにおける氷放出口66側の端部と、該エルボ部材62aを覆う箱体76との間の隙間が、吸気口70として機能するようになっている。そして、第3容器72をヘッダー部60aで覆うことで、第3容器72の内部空間を介して、空気吸引手段32の駆動下に、氷搬出管62および吸引管68が気密的に連通し、氷搬出管62の他端部を負圧状態に移行し得るようになっている。吸気口70は、氷搬出管62を流通する氷塊Cの寸法より小さく設定され、該吸気口70自体が空気と氷塊Cとを分離する分離手段として機能するようになっている。なお、ヘッダー部60aを構成するエルボ部材62a、箱体76および蓋材74は、透明な部材で形成され、氷塊Cの搬出状況を視認し得るよう構成される。
〔実施例3の作用〕
次に、実施例3に係る氷塊搬出装置60の作用について説明する。氷塊搬出装置60は、第3容器72にヘッダー部60aを取付け、空気吸引手段32を駆動することで、氷搬出管62の氷取込口64から吸引管68の吸気口70を介して空気吸引手段32に至る空気の流通経路が形成される。氷取込口64から取込まれた氷塊Cは、空気と共に氷搬出管62を通って貯氷室12から移送され、該氷搬出管22の他端部における氷放出口66まで搬送され、第3容器72に放出される。
このように、実施例3の氷塊搬出装置60は、実施例1または2と同様に、簡単な構成および操作で氷塊Cを第3容器72に取出すことができる。また氷塊搬出装置60は、可搬式であるので、既設の貯氷庫10の改造や改修等を行なうことなく、氷塊Cを取出すことができる。
(変更例1)
実施例1および2の氷塊搬出装置20,40は、氷搬出管22とこれに対応する吸引管28とからなる搬出ユニットを1組備えるのみであるが、図9に示す変更例1に係る氷塊搬出装置80の如く、複数(変更例では3組)の搬出ユニットを備える構成であってもよい。なお、実施例と異なる要素についてのみ説明し、実施例と同じ要素については説明を省略する。また、各搬出ユニットを、異なる貯氷庫10に配設する構成について説明するが、同一の貯氷庫10に複数の搬出ユニットを配設してもよい。氷塊搬出装置80は、1台の空気吸引手段32に各搬出ユニットにおける吸引管28の一端部が夫々接続され、これら複数の吸引管28,28,28で空気吸引手段32を共用する構成である。各吸引管28には、管路を開閉し得る電磁弁等の開閉手段82が介挿され、これらの開閉手段82,82,82を開閉制御することで、氷塊Cを搬出する搬出ユニットが切換えられる。
(変更例2)
図10は、変更例2に係る氷塊搬出装置84を示す概略図である。変更例2の氷塊搬出装置84は、各貯氷庫10に夫々配設され、貯氷室12から氷塊Cを外部に搬出する第1搬出ユニット84aと、各貯氷庫10に夫々配設され、貯氷室12に主貯氷庫11から氷塊Cを搬出して小分けする第2搬出ユニット84bとから構成される。主貯氷庫11は、例えば氷塊Cを自動的に生成する製氷ユニットを備え、生成した多量の氷塊Cを貯留するよう構成されたものであって、これに対し、貯氷庫10は氷塊Cを使用する場所付近に設置されるものである。また、貯氷庫10における貯氷室12の天井面をなす天板には、上蓋により開閉自在に閉成される開口が開設され、第1搬出ユニット84aによらず、この開口を介して貯氷室12に貯留した氷塊Cを、人手により取出し得るようになっている。なお貯氷室12は、透明な上蓋を介して内部の様子を視認し得るようになっている。
前記第1搬出ユニット84aは、実施例1の氷塊放出部20aと同様の構成であり、第1容器14により氷塊放出部20aの開放端を覆うことで、氷搬出管22と吸引管28とが連通して、空気吸引手段32の吸引作用下に貯氷室12から氷塊Cが第1容器14に搬出される。一方、第2搬出ユニット84bは、実施例3と同様の構成であり、氷搬出管22における氷放出口26近傍に吸引管28が接続され、空気吸引手段32を駆動することで、貯氷室12が負圧状態に移行することで、主貯氷庫11に入れられた氷搬出管22の氷取込口24から氷塊Cを吸込み、貯氷室12に移送するよう構成される。このとき、第1搬出ユニット84aは、外部との連通状態が気密的に遮断されるようになっている。同一の貯氷庫10に配設された第1搬出ユニット84aおよび第2搬出ユニット84bの吸引管28は、1本に纏められて空気吸引手段32に接続され、分岐点に設けられた三方弁等の切替手段86の切替えにより第1搬出ユニット84aまたは第2搬出ユニット84bが選択的に作動または何れも停止される。そして、氷塊搬出装置84は、1台の空気吸引手段32に各貯氷庫10の1本に纏めた吸引管28の一端部が夫々接続され、これら複数の吸引管28,28で空気吸引手段32を共用する構成である。すなわち、複数の貯氷庫10において、切替手段86の切替え制御により搬送ユニット84a,84bを同時に、または任意のものを選択的に作動させることができる。
このように、変更例2の氷塊搬出装置84は、各貯氷庫10の貯氷室12からの氷塊Cの取出し作業について、人手を介さず実施し得るだけでなく、主貯氷庫11から貯氷室12への氷塊Cの補充に関しても第2搬出ユニット84bにより人手を介さず実施することができるから、搬送作業を省略し得ると共に氷塊Cの衛生状態を維持し得る。
本願発明では、実施例または変更例で説明した氷塊搬出装置に限定されず、以下のように変更することもできる。
(1)実施例または変更例では、連通手段として容器を用いたが、これに限定されず、氷放出口と吸気口とを気密的に覆い得るものであれば、他の部材であってもよい。
(2)実施例1〜3の分離手段は、吸気口の大きさを氷塊の寸法より小さく形成することで、氷塊の通過を規制する吸気口自体(吸気口を画成する縁辺)が分離手段として作用する構成であるが、吸気口の開口の大きさを氷塊の寸法より大きく設定し、吸気口に氷塊の寸法より小さい目幅のフィルタを設ける構成も採用し得る。
(3)実施例または変更例に係る氷塊搬出装置について、空気吸引手段または連通手段による氷放出口と吸気口との連通状態を、適宜タイミングで制御し得る操作手段を設け、氷塊の供給量を適宜調節し得る構成であってもよい。
(4)実施例または変更例では、氷搬出管の外部に吸引管を配設した2重配管としたが、吸引管の外部に氷搬出管を配設する構成であってもよい。また、氷搬出管と吸引管とを並列に配設し、氷搬出管の端部に吸引管の端部を接続し、氷搬出管の氷放出口を容器で塞ぐことで氷放出口と吸気口とが気密的に連通するものであってもよい。
(5)実施例2では、氷塊案内手段における氷塊案内スクリューの軸方向と直交する方向に氷搬出管の氷取込口を配置する構成であるが、案内終端に設ける構成であってもよい。
(6)氷塊案内手段は、案内片として棒状の部材を採用したが、回転に伴って氷塊を軸方向へ押送するものであれば、例えばフィン状やその他の構成であてもよい。
(7)実施例2の連通手段である第2容器について、蓋部材に一方の開口を常に閉成する方向に付勢する付勢手段を設け、貯氷室からの搬出に伴って第2容器に氷塊が所定量に堆積すると、その氷塊の重さにより付勢手段の付勢力に抗して自動的に開放する構成も採用し得る。
(8)遮断手段として、球状の弁体により排水経路を遮断する構成を挙げたが、ヒンジで軸支され、空気吸引手段の吸引力により回動して上流排水管におけるケーシングの開口部を閉成する扉であってもよい。
(9)また、氷塊放出部の開放端に、連通手段としての蓋部材を配設する構成も採用し得る。この蓋部材は、氷塊放出部の外殻をなす吸引管の端縁部に設けたヒンジにより回動自在に支持され、氷塊放出部の開放端に開口する氷放出口および吸気口を開閉自在に覆い得るよう構成される。
本発明の好適な実施例に係る氷塊搬出装置を備えた貯氷庫を示す側断面図である。 図1のA矢視図である。 実施例の氷塊搬出装置の要部を拡大して示す側断面図である。 実施例2の氷塊搬出装置を備えた貯氷庫を示す側断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図4のC部拡大図であって、(a)は第2容器を氷塊放出部に取付け、氷塊を搬出している状況を示し、(b)は第2容器を取外し、蓋部材を開放して氷塊を放出している状況を示す。 実施例3の氷塊搬出装置を示す概略図である。 実施例3の氷塊搬出装置の要部を示す断面図である。 変更例1の氷塊搬出装置を示す側断面図である。 変更例2の氷塊搬出装置を示す側断面図である。
符号の説明
10 貯氷庫,12 貯氷室,12a 案内溝部,14,16,72 容器(連通手段),
17 蓋部材,18 排水管,20 氷塊搬出装置,20a,40a 氷塊放出部,
22,62 氷搬出管(他方の管),24,64 氷取込口,26,66 氷放出口,
28,68 吸引管(一方の管),30,70 吸気口,32 空気吸引手段,
34 遮断手段,38 カバー部材,44 氷塊案内手段(氷塊案内手段),
46 軸部,48 第1案内片,50 第2案内片,82 開閉手段,C 氷塊,
M 駆動手段

Claims (11)

  1. 一端部に氷取込口(24,64)を設けると共に、他端部に氷放出口(26,66)を設けた氷搬出管(22,62)と、
    一端部に空気吸引手段(32)を接続すると共に、他端部に近接して吸気口(30,70)を設け、該空気吸引手段(32)により吸気口(30,70)から空気を吸引する吸引管(28,68)と、
    前記空気吸引手段(32)の駆動下に、前記氷搬出管(22,62)の他端部を負圧状態に移行させ、氷搬出管(22,62)の氷取込口(24,64)から吸引管(28,68)の吸気口(30,70)を介して空気吸引手段(32)に至る空気の流通経路を気密的に形成する連通手段(14,16,72)とからなり、
    前記吸引管(28,68)を介して氷搬出管(22,62)に作用する前記空気吸引手段(32)の吸引力により、氷塊(C)が貯留される貯氷室(12)内に臨ませた前記氷取込口(24,64)から吸込んだ氷塊(C)を氷放出口(26,66)まで搬送するよう構成した
    ことを特徴とする氷塊搬出装置。
  2. 前記氷搬出管(22)の一端部は、貯氷室(12)を内部画成した貯氷庫(10)に配設され、前記氷取込口(24)が該貯氷室(12)に臨んで開設されると共に、該貯氷庫(10)から上方に引出された氷搬出管(22)の他端部は、その上部が下方に向けて屈曲形成されて、該貯氷庫(10)の外部に臨む氷放出口(26)が下向きに開設されている請求項1記載の氷塊搬出装置。
  3. 前記氷搬出管(22)における氷放出口(26)の近傍が、該氷搬出管(22)および吸引管(28)の何れか一方の管(28)の内側に他方の管(22)を配管した2重構造の氷塊放出部(20a)とされる請求項1または2記載の氷塊搬出装置。
  4. 前記氷塊放出部(20a)の開放端には、前記氷搬出管(22)の氷放出口(26)および吸引管(28)の吸気口(30)が開設され、該氷放出口(26)および吸気口(30)を前記連通手段(14,16)で共通的に覆うことで、氷搬出管(22)および吸引管(28)が連通手段(14,16)を介して気密的に連通するようになっている請求項3記載の氷塊搬出装置。
  5. 前記連通手段は、前記氷放出口(26)から放出される氷塊(C)を受容する容器(14,16)が用いられる請求項1〜4の何れかに記載の氷塊搬出装置。
  6. 前記容器(16)は、両端が開口する筒状体であり、一方の開口(16a)を開閉自在に閉成し得る蓋部材(17)が配設されると共に、他方の開口(16a)で前記氷放出口(26)および吸気口(30)を覆った状態で氷搬出管(22)の他端部に着脱自在に取付けられる請求項5記載の氷塊搬出装置。
  7. 前記貯氷室(12)の底部に回転自在に配設されて、略水平に延在する軸部(46)に第1案内片(48)が螺旋状に巻き掛けられ、駆動手段(M)による回転に伴って氷塊(C)を軸方向へ向けて移送する氷塊案内手段(44)を備え、前記氷取込口(24)は、該氷塊案内手段(44)における氷塊(C)の移送終端側に設けられている請求項1〜6の何れかに記載の氷塊搬出装置。
  8. 前記氷塊案内手段(44)は、前記貯氷庫(10)の底部に凹設した案内溝部(12a)に配設されると共に、該案内溝部(12a)の一側面に開口する前記氷取込口(24)に相対する位置に、前記軸部(46)から半径方向へ突出する第2案内片(50)を備え、前記第1案内片(48)により軸方向に移送されてきた氷塊(C)を、第2案内片(50)で氷取込口(24)へ向けて軸部(46)と直交する方向へ押送するよう構成される請求項7記載の氷塊搬出装置。
  9. 前記案内溝部(12a)には、前記氷取込口(24)の上方を覆うカバー部材(38)が配設されている請求項8記載の氷塊搬出装置。
  10. 前記氷搬出管(22)が複数設けられ、各氷搬出管(22)に対応して設けた吸引管(28)の夫々が、開閉手段(82)を介して共通の空気吸引手段(32)に接続されている請求項1〜9の何れかに記載の氷塊搬出装置。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の氷塊搬出装置を備える貯氷庫であって、
    前記貯氷室(12)から融解水等を外部に排水する排水管(18)に、常には重力の作用下に排水経路を開放して融解水等の排出を許容すると共に、前記氷塊搬出装置(20)により氷塊(C)を搬出する際に、前記空気吸引手段(32)の吸引力により移動して排水経路を遮断する遮断手段(34)を設けた
    ことを特徴とする貯氷庫。
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