JP2015123781A - 懸垂型単軌条運搬装置 - Google Patents

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徹朗 米山
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Abstract

【課題】曲率半径の小さい軌条を設置することができ、装置が大型化せず、機構が複雑化しない懸垂型単軌条運搬装置を提供すること。
【解決手段】懸垂型単軌条運搬装置は、板形状を成す板部を有し、直線状又は曲線状に延在する一本の軌条と、板部の上側に接触する第1車輪、及び、軌条の下側に接触する第2車輪を有し、軌条に沿って移動する車輪ユニットと、積載物を積載する積載部と、車輪ユニットから吊下され、車輪ユニットと積載部とを連結する連結部と、を備え、連結部は、進行方向、鉛直、並びに、進行方向及び鉛直に直交する方向をそれぞれ中心として回転、回動又は揺動自在である。
【選択図】図1

Description

本発明は、一本の軌条に沿って移動する車輪ユニットを備えた懸垂型単軌条運搬装置に関する。
従来、単軌条運搬装置としては、例えば一本の軌条に沿って移動する台車を備え、台車の進行方向両側に、台車の下面と直交する方向を中心として回転自在な車輪ユニットを設けた、跨座型の単軌条運搬装置が挙げられる(特許文献1参照。)。この跨座型単軌条運搬装置では、車輪ユニットが回転することで、曲がりを有する軌条に沿って台車が移動することが可能である。
特開2000−203419号公報
上記跨座型単軌条運搬装置では、一般的に軌条として断面矩形の筒状体が用いられることが多かった。上記跨座型単軌条運搬装置は自重が大きいことが多いので、軌条には耐荷重性能が求められる。よって、上記跨座型単軌条運搬装置の軌条の径を小さくすることは難しかった。ある程度の大きさの径を有する断面矩形の筒状体は、曲げ加工が難しく、曲率半径を小さくすることが困難であった。
更に、軌条の傾斜に合わせて荷台も傾斜する場合は、急勾配であると人が乗り難かった。上記跨座型単軌条運搬装置においては、軌条が傾斜している箇所でも荷台が水平を維持するために補助レール及び補助ローラが必要であった。つまり装置全体の大型化及び機構の複雑化が避けられなかった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、曲率半径の小さい軌条を設置することができ、装置が大型化せず、機構が複雑化しない懸垂型単軌条運搬装置を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置は、幅方向に延在する板形状を成す板部を有し、直線状又は曲線状に延在する一本の軌条と、板部の上側に接触する第1車輪、及び、軌条の下側に接触する第2車輪を有し、軌条に沿って移動する車輪ユニットと、積載物を積載する積載部と、車輪ユニットから吊下され、車輪ユニットと積載部とを連結する連結部と、を備え、連結部は、進行方向、鉛直、及び、進行方向と鉛直とに直交する方向をそれぞれ中心として回転、回動又は揺動自在である。
本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置において、軌条の下面にはラックギアが設けられ、第2車輪は、ラックギアと噛み合うピニオンギアであることが好ましい。
本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置において、軌条は、板部の上側に突出するリブを有することが好ましい。
本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置において、進行方向に沿って前方及び後方に車輪ユニットを備え、各車輪ユニットの間を接続し、各車輪ユニットの姿勢及び間隔を調整する接続部材が設けられることが好ましい。
本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置において、接続部材はコイルばねであることが好ましい。
本発明によると、板部を有する軌条を備えているので曲率半径の小さい軌条を設置可能な懸垂型単軌条運搬装置を提供することができる。更に、本発明によると、積載部を吊下するための連結部が様々な方向に回転、回動又は揺動自在であることにより、積載物の吊下方向が略一定になり易いので、積載部の水平化のための特殊な部材及び構造等が不要となって、装置が大型化せず、機構が複雑化しない懸垂型単軌条運搬装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置の一実施形態の側方を示す説明図である。 図2は、図1に示す懸垂型単軌条運搬装置の正面を示す説明図である。 図3は、図1の部分拡大説明図である。 図4は、図2の部分拡大説明図である。 図5は、軌条と車輪ユニットの一部を示す俯瞰図である。 図6は、図1に示す懸垂型単軌条運搬装置の動作説明図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置の一実施形態について説明する。本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置は、例えば傾斜地に建てられた住宅の出入口と道路との間、又は、住宅内の階段及び廊下等に設けられる。
なお、図1及び図2は、懸垂型単軌条運搬装置1の全体説明図である。また、図3及び図4は、懸垂型単軌条運搬装置1の部分拡大説明図である。
図1及び図2に示すように、懸垂型単軌条運搬装置1は、軌道2と、車輪ユニット3と、座席4と、連結部5とを備えている。軌道2、車輪ユニット3及び連結部5の具体的な構造、各部材の位置関係等については、図3及び図4を参照しつつ後述する。
軌道2は固定物であり、車輪ユニット3、座席4及び連結部5は略一体となって軌道2のレール6に沿って移動する移動体である。
軌道2は、車輪ユニット3を誘導するレール6、及び、乗員又は積載物よりも高い位置でレール6を固定する支柱7を有している。
レール6は、直線状又は曲線状に延在する部材であり、複数本の該略板状部材を長軸方向に接続することによって一本の長尺状部材として形成されている。レール6の下面には、複数の凸部及び凹部が連設されて成るラックギア8が固定的に設けられている。レール6は、設置される土地の状態、及び軌道2の経路等に応じて曲げ加工が施されている。なお、レール6は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置の軌条の一例である。
支柱7は、断面円形状の筒状部材から成る。特に図2に示されるように、支柱7は、全体としてアーチ形状を有し、略上下方向に延在する一端部及び他端部を接地面に打ち込むことによって接地面対して固定されている。支柱7の上部には略水平方向に延在する水平部9が形成されている。支柱7における水平部9の略中央部には、レール6に固定的に取り付けられる取付部材10が設けられている。レール6は、取付部材10によって位置決めされ、水平部9から垂下している。
車輪ユニット3は、レール6に沿った進行方向の前方及び後方に2つ設けられている。なお、図1に示す2つの車輪ユニット3のうち、右側の車輪ユニット3には回転方向が切り替え可能なモータ11が取り付けられている。
座席4は、乗員が乗り込むことができる部材である。座席4は、乗員が上面に乗る座面41の他に、バックレスト42、アームレスト43及びフットレスト44等の、乗員の体の各部位を預けることのできる部材を有している。座席4における座面41の下部にはモータ11を駆動する電源であるバッテリ12が設けられている。懸垂型単軌条運搬装置1においてモータ11はバッテリ12から電力が供給される電動モータであるが、本発明においては交流電源から電力を供給されても良く、電動モータに代えてエンジンを採用しても良い。
また、アームレスト43の上面に設けられた操作レバー又は操作ボタン等から成る操作入力部45を乗員が操作することによって、モータ11の駆動状態を切り替えること、具体的には始動、停止、車輪ユニット3の回転方向を切り替えることができる。
なお、座席4は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置の積載部の一例であり、座席4に代えて、工具、資材、農作物等の適宜の積載物を積載可能なゲージなどを用いても良い。
座席4は、連結部5及び座席吊下部材13を介して、車輪ユニット3から吊り下げられている。座席吊下部材13は、座席4の上方において座席4の幅方向に延在する断面矩形の筒状部材と、該筒状部材から下方に延在して座席4の側方に固定されて成る円筒体とを有している。
懸垂型単軌条運搬装置1において、車輪ユニット3はレール6に沿って図1の左右方向に移動可能である。座席4は、乗員の正面又は背面が車輪ユニット3の進行方向に面するようになっている。本発明において積載部は、その方向の転換及び方向の固定を自在に行うことができるのが好ましく、これにより積載物の積み下ろしが容易になる。
ここで、図3及び図4を参照しつつ、軌道2と、車輪ユニット3及び連結部5との位置関係、各部材の詳細な構造、動作、及び作用等について説明する。図3及び図4は、軌道2におけるレール6及びラックギア8と、車輪ユニット3と、連結部5と、及び座席吊下部材13の一部とを拡大して示した説明図である。
なお、図3においてレール6の延在方向である左右方向に沿ったx軸と、図面の手前に向かう方向であるy軸と、x軸及びy軸に直交するz軸と、を設定している。
車輪ユニット3は、上述したようにレール6に沿って2つ設けられており、一方にはモータ11が取り付けられている。なお、以下において、モータ11が取り付けられて成る車輪ユニット3を駆動ユニット31と称し、モータ11が取り付けられていない車輪ユニット3を従動ユニット32と称することがある。
軌道2におけるレール6は、図3及び図4において水平方向に沿って配置され、長軸方向に直交して成る幅方向にもある程度の径を有して延在する、板形状の平板部61と、平板部61の上側に突出するリブ62とを有している。なお、平板部61は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置の軌条における板部の一例である。
レール6における平板部61は、特に図4に示されるように、平板部61及びリブ62によって、レール6の断面は逆T字型を成す。レール6が断面逆T字型であると、仮にリブ62を設けることなく単に平板部61のみを用いる場合に比べて、曲げ強度等が向上する。更に、断面逆T字型を成すレール6は、従来の跨座型単軌条運搬装置等で多用されている断面矩形の筒状を成す軌条に比べて、断面係数が小さいので、曲げ加工が容易である。つまり、レール6は、従来に比べて、様々な方向へ曲げ易く、車輪ユニット3等が移動時に円滑に曲がることができるように曲げ加工時にねじりを加えることも容易である。
もっとも、本発明において軌条は、車輪ユニット、連結部、及び積載部の重量、これらの部材が移動する際に生じる振動、衝撃、応力等によっても変形及び破断しない限り、リブ62を設けることなく、平板部61様の板部材のみを用いても良い。平板部61様の板部を有する軌条を用いた場合であっても、従来の断面矩形の筒状を成す軌条に比べて曲げ加工及びねじり加工が容易である。
ここで、軌条の曲げ加工について図5を参照しつつ更に詳述する。図5は、軌道2と駆動ユニット31及び従動ユニット32の一部とを示した平面図である。図5には、レール6に沿って各部位に移動した場合の、駆動ユニット31及び従動ユニット32を示している。
レール6の一部は、黒色の仮想点Cを中心として略半円形状を成すように曲げ加工が施されている。図5に示したレール6における曲がり部分の曲率半径Rは、例えば曲がりの中心となる仮想点Cとリブ62の上端における任意の点との最短距離で表すことができる。
従来の単軌条運搬装置等において軌条として用いられることの多い断面矩形の筒状体は、曲率半径を小さく設定した上で、曲げ加工及びねじり加工を施すことが困難であった。これに対して、懸垂型単軌条運搬装置1におけるレール6のような断面逆T字型、又は単に板体であると、例えば図5の曲率半径Rを従来よりも更に小さく設定した上で、曲げ加工及びねじり加工を施すことができる。
仮に従来の断面矩形の筒状体を軌条として用いる場合、軌条の径にもよるが、一般的に曲率半径が1500mm程度までしか縮小化することができないことが多かった。したがって、従来の単軌条運搬装置は大きな設置領域が必要であった。これに対して、懸垂型単軌条運搬装置1であればレール6の曲率半径Rを500mm程度に設定することができる。よって、懸垂型単軌条運搬装置1は設置領域の縮小化を図ることができる。
駆動ユニット31及び従動ユニット32はそれぞれ、2枚の矩形板14及び14を、レール6を挟み込むように対向して配置され、上方にガイド15が設けられ、下方に連結部5が接続され、図3における車輪ユニット3の高さ方向の略中央部において第1接続部材16が取付けられている。第1接続部材16は、コイルばねであり、駆動ユニット31と従動ユニット32との間を接続し、駆動ユニット31及び従動ユニット32の姿勢及び間隔を調整する部材である。第1接続部材16は、駆動ユニット31及び従動ユニット32に対して、相互に引き合う方向に付勢している。第1接続部材16は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置における接続部材の一例である。
ガイド15は、レール6における平板部61の上側に接触する部材である。具体的に、ガイド15は、平板部61上に載置され、平板部61に接触し続ける円柱体である当接部151と、当接部151の周面から外側に張り出すように設けられるフランジ152と、を有している。全体として略円柱形状を有するガイド15は2つ設けられ、レール6においてリブ62によって分けられる平板部61の一方側及び他方側にガイド15及び15がそれぞれ配置される。一方のガイド15の中心軸線は、延長すると他方のガイド15の中心軸線に一致するように配置される。
なお、車輪ユニット3、座席及び連結部5から成る移動体が静置された状態、又は、直線状に延在するレール6に沿って移動している状態において、フランジ152は、平板部61の側方に対して非接触状態、又は、平板部61が削れない程度の圧力を以って接触している状態である。
車輪ユニット3がレール6に沿って移動する際に、ガイド15は回転しても良く、潤滑油等によって直線状又は曲線状のレール6上を円滑に滑動可能である場合はガイド15は回転しなくとも良い。
なお、ガイド15は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置における第1車輪の一例である。
特に図4に示されるように、駆動ユニット31において、モータ11からy軸に対して平行又は略平行な中心軸線を有する駆動軸17が、2枚の矩形板14及び14を貫通して配置されている。駆動軸17は、モータ11の駆動によって、その軸線を中心として回転可能である。駆動軸17は、一端部がモータ11に装着され、他端部には調速機18が装着されている。調速機18は、予め任意に設定される速度を超えて車輪ユニット3がレール6に沿って移動した場合に、駆動軸17の回転を停止することができ、非常用ブレーキとして機能する。
更に、駆動軸17には、2枚の矩形板14及び14の間において、円筒体の周面に複数の凸部及び凹部が連設されて成るピニオンギア19が固定的に装着されている。ラックギア8とピニオンギア19とは相互に噛み合っている。したがって、駆動軸17がその軸線を中心にして回転すると、ピニオンギア19は駆動軸17の軸線を中心にして回転する。ピニオンギア19は駆動軸17に対して固定され、かつラックギア8はレール6に対して固定されているので、ピニオンギア19が回転すると、ピニオンギア19及びラックギア8において噛み合っている歯の隣接する歯同士が順次噛み合うことによって、結果として駆動ユニット31がレール6に沿って移動する。ピニオンギア19の回転方向、つまりモータ11の回転方向に応じて、駆動ユニット31は図3における右方又は左方に向かって移動することになる。
なお、ピニオンギア19は、本発明に係る懸垂型単軌条運搬装置において軌条の下側に接触する第2車輪の一例である。
連結部5は、車輪ユニット3の下方に設けられ、駆動ユニット31及び従動ユニット32と座席4とを連結する部材であり、複数箇所の回転可能な部位を有している。具体的に、連結部5は、第1回転部51、第2回転部52、第2接続部材20及び第3回転部53を有している。
第1回転部51は、端部が球状を成す棒状部材が球状の空隙内に嵌り込むことによって、三次元的に回転、回動又は揺動自在となっているボールジョイント型の部材が用いられている。第1回転部51は、鉛直に沿った軸、つまりz軸を中心として回転自在であり、駆動ユニット31及び従動ユニット32の進行方向である図3の左右方向に沿った軸、つまりx軸と、駆動ユニット31及び従動ユニット32の進行方向並びに鉛直に対して直交する軸、つまりy軸とをそれぞれ中心として所定範囲内で回動又は揺動自在である。
第2回転部52及び第3回転部53は、図3及び図4に示すように、y軸に沿って設けられた回転軸を中心として、それぞれ独立して回転、回動又は揺動自在となっている。また、特に図4に示されるように、第2接続部材20は、車輪ユニット3における2枚の矩形板14及び14に対して略平行に配置される矩形板である。第2接続部材20によって、駆動ユニット31の下方において設けられる第2回転部52と従動ユニット32の下方において設けられる第2回転部52との各回転中心軸が、レール6に対して平行又は略平行に並ぶことになる。
続いて示す図6は、車輪ユニット3の移動時における各部材の動作及び作用の説明図である。図6(A)及び図6(B)において駆動ユニット31と従動ユニット32との間に示す白色の矢印は、駆動ユニット31及び従動ユニット32の移動方向を示す。図6(A)は、水平方向に対して平行又は略平行に配置されるレール6に沿って移動する、駆動ユニット31及び従動ユニット32を示している。図6(B)は、水平方向に対して傾斜して配置されるレール6に沿って登坂する、駆動ユニット31及び従動ユニット32を示している。
なお、図6においては、連結部5の動作、回転状態等を明らかにするために、駆動ユニット31におけるモータ11を、破線を用いて輪郭線のみで示している。
図6(A)に示すように、水平方向に沿った方向であるx軸の正方向に駆動ユニット31が移動すると、駆動ユニット31に接続されて成る従動ユニット32は、第1接続部材16及び第2接続部材20を介して移動方向に牽引される。例えば駆動ユニット31が一定速度で移動する場合は、駆動ユニット31に牽引される従動ユニット32に対して慣性力等が作用しないので、駆動ユニット31と従動ユニット32とが一定間隔を以って平行移動することになる。
なお、駆動ユニット31の移動方向が図6(A)とは逆になる場合は、駆動ユニット31が、第1接続部材16及び第2接続部材20を介して従動ユニット32を進行方向に向かって押圧しつつ移動する。板体である第2接続部材20は駆動ユニット31の移動によっても変形せず、かつ、コイルばねである第1接続部材16は図6(A)に示すように完全に縮小すればそれ以上は縮小しないので、駆動ユニット31と従動ユニット32とが一定間隔を以って平行移動することになる。
モータ11が駆動して駆動軸17が回転を開始することによって、駆動ユニット31が例えば図6(A)における右方に移動し始める際は、適宜の速度に達するまでは加速度を有する。駆動ユニット31が加速度を有している場合は、駆動ユニット31が第1接続部材16の付勢力に抗して従動ユニット32から離れて移動しようとする。しかしながら、第1接続部材16は、その付勢力によって従動ユニット32を牽引する。更に、連結部5における第2接続部材20によっても駆動ユニット31と従動ユニット32とは接続されているので、第2接続部材20が従動ユニット32を牽引する。
なお、連結部5における第1回転部51、第2回転部52及び第3回転部53はx軸、y軸及びz軸のそれぞれを中心として回転、回動又は揺動自在であるので、駆動ユニット31が移動を開始しても、従動ユニット32及び座席4が大きく姿勢を崩すことは無い。よって、座席4に座る乗員は、移動開始前の姿勢が大きく崩れることは無い。
例えば駆動ユニット31が移動を開始した際に、重量物である乗員又は積載物等が大きく姿勢を崩すと、姿勢が崩れた側に移動体の重心が偏る。移動体が移動中に重心が偏ると、当接部151がレール6の延在方向から若干ずれることがある。これにより、平板部61に対して非接触状態又は軽い接触状態にあるフランジ152は、平板部61が削れる程度の圧力を以って接触する状態となってしまう可能性がある。
座席4に座る乗員の姿勢が崩れ難いことによって、移動体の重心がずれ難く、結果としてフランジ152が平板部61を削ってしまう事態を生じ難くするので好ましい。
図6(B)に示すように、傾斜するレール6を登坂するように駆動ユニット31が移動すると、駆動ユニット31に接続されて成る従動ユニット32は、第1接続部材16及び第2接続部材20を介して移動方向に牽引される。傾斜するレール6において移動体が静置されていても、従動ユニット32、連結部5、座席4及び乗員の総重量の一部が第1接続部材16に作用するので、第1接続部材16がその付勢力に抗して若干延伸される。例えば駆動ユニット31が一定速度で登坂移動する場合は、駆動ユニット31に牽引される従動ユニット32に対して慣性力等が作用しないので、第1接続部材16が若干延伸した状態で、駆動ユニット31と従動ユニット32とが一定間隔を以って平行移動することになる。
また、駆動ユニット31の移動方向が図6(B)とは逆になる場合であっても、一定速度を維持している間は、第1接続部材16が若干延伸した状態で、駆動ユニット31と従動ユニット32とが一定間隔を以って平行移動することになる。
駆動ユニット31が例えば図6(B)における右方に移動し始める際は、図6(A)に示した場合と同様に、第1接続部材16及び第2接続部材20が従動ユニット32を牽引する。
なお、図6(B)に示す登坂移動及び逆方向への移動においても、連結部5における第1回転部51、第2回転部52及び第3回転部53はx軸、y軸及びz軸のそれぞれを中心として回転、回動又は揺動自在であるので、駆動ユニット31が移動を開始しても、従動ユニット32及び座席4が大きく姿勢を崩すことは無い。よって、座席4に座る乗員は、移動開始前の姿勢が大きく崩れることは無い。したがって、レール6が傾斜していても、懸垂型単軌条運搬装置1は移動体の重心がずれ難く、結果としてフランジ152が平板部61を削ってしまう事態を生じ難くするので好ましい。
懸垂型単軌条運搬装置1は、例えば図5の右方に示すような曲線状に延在するレール6に沿って移動する場合であっても、様々な方向に回転、回動又は揺動自在な連結部5を有しているので、座席4が略鉛直に沿って吊下された状態を維持することができる。
通常、直線状又は曲線状に延在するレール6に沿って移動する駆動ユニット31及び従動ユニット32は、駆動、カーブへの侵入、停止等の挙動に時差が生じるので、別々の挙動を示す。例えば、駆動ユニット31及び従動ユニット32には、それぞれ独立して遠心力が作用するので、それぞれが異なる方向に傾斜する。連結部5を設けることによって、駆動ユニット31と従動ユニット32との間に挙動のずれが生じても、座席4の吊下される方向を略一定に維持することができる。これにより、フランジ152が平板部61の側方に対して、大きな圧力を以って接触しないので、レール6が削られ難く、好ましい。
換言すると、移動体の重心が制御し易いことになるので、レール6上におけるガイド15の軌道が制御し易い。よって、フランジ152が平板部61に大きな圧力を以って接触しないように、レール6の形状を決定するのが容易である。
また、従来では実現が困難であったレール6の形状、例えば45°程度の非常に急勾配のレール6が小さい曲率半径で曲がり、水平になるように延在する形状であっても、フランジ152が平板部61を削ってしまう事態を生じ難い。
更に、懸垂型単軌条運搬装置1は、第1接続部材16が駆動ユニット31と従動ユニット32とが相互に引き合うように付勢しているので、駆動ユニット31と従動ユニット32との間の挙動のずれを最小限に抑えることができる。したがって、第1接続部材16が駆動ユニット31及び従動ユニット32の姿勢及び間隔を調整することによって、フランジ152が平板部61を削ってしまう事態をより一層生じ難くすることができる。
図1に示すように、懸垂型単軌条運搬装置1においては、第1接続部材16として略完全に圧縮状態にあり、延伸する方向に引っ張りのみが可能なコイルばねを用いた。本発明においては、発明の目的を達成する限り、他の弾性部材、例えば静置状態から更に圧縮及び引っ張りが可能なばね、エラストマー等を用いても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:懸垂型単軌条運搬装置、2:軌道、3:車輪ユニット、31:駆動ユニット、32:従動ユニット、4:座席、41:座面、42:バックレスト、43:アームレスト、44:フットレスト、45:操作入力部、5:連結部、51:第1回転部、52:第2回転部、53:第3回転部、6:レール、61:平板部、62:リブ、7:支柱、8:ラックギア、9:水平部、10:取付部材、11:モータ、12:バッテリ、13:座席吊下部材、14:矩形板、15:ガイド、151:当接部、152:フランジ、16:第1接続部材、17:駆動軸、18:調速機、19:ピニオンギア、20:第2接続部材

Claims (5)

  1. 幅方向に延在する板部を有し、直線状又は曲線状に延在する一本の軌条と、
    板部の上側に接触する第1車輪、及び、軌条の下側に接触する第2車輪を有し、軌条に沿って移動する車輪ユニットと、
    積載物を積載する積載部と、
    車輪ユニットから吊下され、車輪ユニットと積載部とを連結する連結部と、を備え、
    連結部は、進行方向、鉛直、及び、進行方向と鉛直とに直交する方向をそれぞれ中心として回転、回動又は揺動自在である、
    懸垂型単軌条運搬装置。
  2. 軌条の下面にはラックギアが設けられ、
    第2車輪は、ラックギアと噛み合うピニオンギアである、
    請求項1に記載の懸垂型単軌条運搬装置。
  3. 軌条は、板部の上側に突出するリブを有する、
    請求項1又は2に記載の懸垂型単軌条運搬装置。
  4. 進行方向に沿って前方及び後方に車輪ユニットを備え、
    各車輪ユニットの間を接続し、各車輪ユニットの姿勢及び間隔を調整する接続部材が設けられる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の懸垂型単軌条運搬装置。
  5. 接続部材はコイルばねである、
    請求項4に記載の懸垂型単軌条運搬装置。
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