JP2015123606A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録装置の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は被記録媒体を収容可能な給送トレイと、装置内部に収納された位置である第1の位置と前記被記録媒体の排出方向に突出した第2の位置との間を移動可能な、排出された媒体を受ける媒体受けトレイと、少なくとも前記媒体受けトレイの移動経路を遮る第1の姿勢と前記移動経路を開放する第2の姿勢とを取り得る、前記給送トレイに回動可能に設けられたカバーと、を備え、前記カバーは、前記媒体受けトレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に応じて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動し、前記媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に応じて前記第2の姿勢から前記第1の姿勢へと回動する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録媒体に記録を行う記録装置に関する。
本願において、記録装置には、所定方向に記録ヘッドが移動しながら記録を行うシリアルプリンター、記録ヘッドが移動しないラインプリンター、及びこれらプリンター機能を備える複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来、記録装置の一つであるインクジェットプリンターでは、プリンターの前面側に当該プリンターの前方側に突出した状態の排出トレイを設けることが行われている。この排出トレイに記録が実行された被記録媒体を排出することにより、ユーザーが前記被記録媒体を容易に手に取ることができ、作業性が向上する。
一方で、プリンターの前面側に当該プリンターの前方側に突出した状態の前記排出トレイを設けることにより、当該プリンターの美観を大幅に損ねることとなる。したがって、前記プリンターの外観の美観を向上させるべくプリンター本体内に収容され、被記録媒体の記録実行の際にはプリンター内部からプリンターの前方側へ突出して、記録が実行された被記録媒体を受ける排出トレイを備えるプリンターがある(特許文献1参照)。
特開2013−208788号公報
このプリンターでは、装置前面においてチルト可能な操作パネルと、排紙受けトレイの下方に配置され、装置本体に着脱可能な給紙トレイに回動可能に取り付けられたカバーとが排紙受けトレイのスライド領域と干渉する位置に設けられている。このプリンターでは、被記録媒体の非記録実行時には装置本体内部に排紙受けトレイが収容されて、操作パネル及びカバーが装置前面を一つの面として構成するので美観が向上する。
一方、被記録媒体の記録を実行する際には、操作パネルが装置前方側に図示しない駆動機構によりチルトし、操作パネルが前記スライド領域を遮らなくなる。その結果、排紙受けトレイが装置前方側へスライドすることができるので、当該排紙受けトレイが装置前方側にスライドし、被記録媒体を受ける状態となる。この際、カバーは排紙受けトレイの装置前方側へのスライドに応じて装置前方側に回動し、装置本体に対して開いた状態となる。
ところで、このプリンターでは、被記録媒体の記録動作が終了した際、装置前方側において被記録媒体を受ける位置にある排紙受けトレイが自動的にあるいは手動で装置本体内に収容される。この動作に連動して、操作パネルも装置前方側にチルトした状態から前記スライド領域と干渉する位置に図示しない駆動機構により戻される。しかし、カバーは、装置本体に対して開いた状態のままとなる。
その結果、装置前面の一部を構成するカバーが装置本体に対して開いた状態のままであるので、プリンターの美観を損ねる。さらに、カバーが開いた状態のままであることから、被記録媒体の記録時に装置本体内部で発生したインクミストの一部が、装置本体内から漏れ出し、プリンターが置かれた台や机等をインクにより汚す虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録装置の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体を収容可能な給送トレイと、装置内部に収納された位置である第1の位置と前記被記録媒体の排出方向に突出した第2の位置との間を移動可能な、排出された媒体を受ける媒体受けトレイと、少なくとも前記媒体受けトレイの移動経路を遮る第1の姿勢と前記移動経路を開放する第2の姿勢とを取り得る、前記給送トレイに回動可能に設けられたカバーと、を備え、前記カバーは、前記媒体受けトレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に応じて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動し、前記媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に応じて前記第2の姿勢から前記第1の姿勢へと回動することを特徴とする。
本態様によれば、媒体受けトレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に応じてカバーが前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動し、媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に応じてカバーが前記第2の姿勢から前記第1の姿勢へと回動する。したがって、媒体受けトレイが前記第2の位置から前記第1の位置へ移動した際、つまり、媒体受けトレイが装置本体の前方に突出した状態から装置本体内に収容される際、カバーが装置本体に対して開いた状態から閉じた状態へと回動する。すなわち、カバーが第2の姿勢(開いた状態)のままになることを防ぐことができる。その結果、媒体受けトレイが装置本体内に収容された際、カバーは第2の姿勢から第1の姿勢に戻るので記録装置の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記媒体受けトレイは、動力を受けて前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動し、前記第1の姿勢にある前記カバーが、前記第1の位置から前記第2の位置に向けて移動する前記媒体受けトレイにより押されて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動することを特徴とする。
本態様によれば、媒体受けトレイが動力により前記第1の位置から前記第2の位置に移動する際に当該媒体受けトレイが前記カバーを押して第1の姿勢から第2の姿勢へと回動させるので、カバーを回動させるための駆動機構を設ける必要がないので、構成を簡素化することができ、装置の小型化を図ることができる。また、カバーの第1の姿勢から第2の姿勢への回動が媒体受けトレイの動きと連動するので、カバーを閉じるためにユーザーの手を煩わせることがなく、記録装置の作業性を向上させることができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第2の態様において、前記記録装置の操作が可能な操作部が、回動することにより前記媒体受けトレイの移動経路を開放する開姿勢と、前記移動経路を遮る閉姿勢とを切り換え可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、操作部は、当該操作部が閉姿勢では媒体受けトレイの移動経路を遮るように配置されているので、操作部を閉姿勢において媒体受けトレイの移動経路を遮らないように配置するよりも装置高さ方向における寸法を小さくすることができる。したがって、記録装置の高さ寸法を抑えることができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第3の態様において、前記操作部は、動力を受けて前記閉姿勢から前記開姿勢に向けて回動可能に構成され、前記操作部が前記閉姿勢をとり、前記媒体受けトレイが前記第1の位置にあり、前記カバーが前記第1の姿勢をとる状態から、前記操作部の前記開姿勢側への回動に連動して前記媒体受けトレイが前記第2の位置側へ移動し、前記カバーが前記第2の姿勢へと回動することを特徴とする。
本態様によれば、操作部が動力を受けて回動することにより媒体受けトレイ及びカバーが操作部に連動して動作するので、ユーザーが操作部、媒体受けトレイ及びカバーをそれぞれを別個に操作する必要がなく、記録装置の操作性を向上させることができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、第1から第4の態様のいずれか一の態様において、前記カバーは、前記第2の姿勢から更に開き方向の姿勢である第3の姿勢へと回動可能であることを特徴とする。
本態様によれば、カバーが前記第2の姿勢から更に開き方向の姿勢である第3の姿勢へと回動可能であるので、例えば、ユーザーがカバーを第3の姿勢へと回動させることにより、装置前方側から給送トレイに被記録媒体を供給することができる。これにより、ユーザーは、給送トレイを装置本体から取り外して被記録媒体を供給しなくてもよいので、記録装置の作業性を向上させることができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第5の態様において、前記カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されることを特徴とする。
本態様によれば、カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているので、媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に連動してカバーは確実に前記第2の姿勢から前記第1の姿勢へと戻る。したがって、カバーが第2の姿勢(開いた状態)のままとなることを防ぐことができるので、記録装置の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、第5の態様において、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程において前記カバーに掛かる付勢力が閉方向から開方向に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程において前記カバーに掛かる付勢力が閉方向から開方向に切り換わる。例えば、ユーザーが給送トレイに被記録媒体を供給するために、カバーを第2の姿勢から第3の姿勢に変化させると、カバーは前記第3の姿勢を保持する。したがって、カバーが第3の姿勢から第1の姿勢や第2の姿勢に変化して給送トレイの前方を遮ることを防ぐので、給送トレイへの被記録媒体の供給作業を妨げる虞を低減することができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、第5の態様において、前記カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているとともに、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程において前記カバーに掛かる閉方向への付勢力が消失することを特徴とする。
本態様によれば、カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているとともに、カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程においてカバーに掛かる閉方向への付勢力が消失する。したがって、カバーは前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているので、媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に応じてカバーが前記第2の姿勢から前記第1の姿勢に戻るので、カバーが第2の姿勢(開いた状態)のままとなることを防ぐことができる。その結果、記録装置の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
また、カバーは第2の姿勢から第3の姿勢に変化する過程においてカバーに掛かる閉方向への付勢力が消失するので、カバーが前記第3の姿勢に変化した後、当該第3の姿勢を保持する。ここで例えば、給送トレイにユーザーが被記録媒体を供給する際にカバーは前記第3の姿勢を保持するので、カバーが第3の姿勢から第1の姿勢や第2の姿勢に変化して給送トレイの前方を遮ることを防ぎ、給送トレイへの被記録媒体の供給作業を妨げる虞を低減することができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、第5の態様において、前記カバーを前記第2の姿勢に保持する保持手段を備え、前記保持手段による前記カバーの姿勢保持は、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に向けて回動する過程において解除されることを特徴とする。
本態様によれば、カバーを前記第2の姿勢に保持する保持手段を備え、当該保持手段によるカバーの姿勢保持は、カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に向けて回動する過程において解除される。したがって、前記カバーは前記第3の姿勢に変化した後、前記カバーの自重により当該第3の姿勢を保持する。ここで例えば、給送トレイにユーザーが被記録媒体を供給する際にカバーは前記第3の姿勢を保持するので、カバーが第3の姿勢から第1の姿勢や第2の姿勢に変化して給送トレイの前方を遮ることを防ぎ、給送トレイへの被記録媒体の供給作業を妨げる虞を低減することができる。
本発明の第10の態様の記録装置は、第5から第9のいずれか一の態様において、前記カバーを前記第3の姿勢で保持するロック手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、カバーは前記第3の姿勢で保持するロック手段を備えるので、カバーを第3の姿勢で確実に保持することができる。したがって、ユーザーが給送トレイへの被記録媒体の供給作業中にカバーが第1の姿勢あるいは第2の姿勢へ変化することがないので、ユーザーの作業を妨げず、記録装置の作業性を向上させることができる。
本発明の第11の態様の記録装置は、第10の態様において、前記ロック手段は、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に切り換わる過程において前記カバーと係合する係合部を備えて成ることを特徴とする。
本態様によれば、ロック手段は、カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に切り換わる過程においてカバーと係合する係合部を備えているので、カバーを確実に前記第3の姿勢に保持することができる。
本発明の第12の態様の記録装置は、第1から第11のいずれか一の態様において、前記媒体受けトレイは、前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する際、前記カバーと当接し、前記媒体受けトレイと前記カバーとの当接位置は、前記媒体受けトレイの移動に応じて、前記媒体受けトレイの移動方向と交差する方向に変位することを特徴とする。
本態様によれば、媒体受けトレイが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する際、前記媒体受けトレイと前記カバーとの当接位置が媒体受けトレイの移動に応じて、媒体受けトレイの移動方向と交差する方向に変位するので、媒体受けトレイ及びカバーにおいて当接位置が繰り返し同じ位置となることを防ぐことができる。
その結果、媒体受けトレイ及びカバーの当接位置における磨耗を低減することができる。また、前記磨耗の増大による媒体受けトレイとカバーとの間の摩擦力の増大を抑制することができ、ひいては媒体受けトレイを駆動する駆動源の省電力化することができる。また、媒体受けトレイとカバーとが相対移動する際、媒体受けトレイとカバーとの間の摩擦力が増大することにより発生する騒音を低減することができる。
本発明の第13の態様の記録装置は、第12の態様において、前記媒体受けトレイにおいて前記当接位置には当該媒体受けトレイの移動方向に対し交差する方向に延びるリブが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、媒体受けトレイにおいて前記当接位置には当該媒体受けトレイの移動方向に対し交差する方向に延びるリブが設けられているので、カバーに対する媒体受けトレイの接触面積を小さくすることができ、媒体受けトレイとカバーとの間に生じる摩擦力を低減することができる。その結果、媒体受けトレイの前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動を円滑にすることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 (A)は操作パネルが開いた状態を示すプリンターの外観斜視図であり、(B)は排出トレイが用紙を受ける位置に移動した状態を示すプリンターの外観斜視図。 カバーが第1の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図。 カバーが第2の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図。 カバーが第3の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図。 (A)はカバーに設けられたフラップの非使用状態を示す斜視図であり、(B)はフラップの使用状態を示す斜視図。 下段側カセットに設けられた付勢手段を示す斜視図。 (A)はカバーの第1の姿勢における付勢手段の状態を示す斜視図であり、(B)はカバーの第3の姿勢における付勢手段の状態を示す斜視図。 下段側カセットに設けられたロック手段を示す斜視図。 (A)はロック手段におけるカバーの非ロック状態を示す斜視図であり、(B)はロック手段におけるカバーの非ロック状態を示す平面図。 (A)はカバーの第1の姿勢から第2の姿勢への変化におけるロック手段の状態を示す平面図であり、(B)はカバーの第2の姿勢から第3の姿勢への変化におけるロック手段の状態を示す平面図。 (A)はロック手段におけるカバーのロック状態を示す平面図であり、(B)はロック手段におけるカバーのロック状態を示す斜視図。 (A)はカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、(B)はカバーの第2の姿勢を示す側断面図。 (A)はカバーの第3の姿勢を示す側断面図であり、(B)はカバーにおける第1の姿勢ないし第3の姿勢の関係を示す側面図。 排出トレイの下面を示す平面図。 (A)はカバーと排出トレイとの当接関係を示す斜視図であり、(B)はカバーと排出トレイとの当接関係における第1の状態を示す斜視図。 (A)はカバーと排出トレイとの当接関係における第2の状態を示す斜視図であり、(B)はカバーと排出トレイとの当接関係における第3の状態を示す斜視図。 (A)は第2の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、(B)は第2の実施例におけるカバーの第3の姿勢を示す側断面図。 (A)は第3の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、(B)は第3の実施例におけるカバーの第2の姿勢を示す側断面図。 は第3の実施例におけるカバーの第3の姿勢を示す側断面図。 (A)は第4の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、(B)は第4の実施例におけるカバーの第2の姿勢を示す側断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図であり、図3(A)は操作パネルが開いた状態を示すプリンターの外観斜視図であり、図3(B)は排出トレイが用紙を受ける位置に移動した状態を示すプリンターの外観斜視図であり、図4はカバーが第1の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図であり、図5はカバーが第2の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図であり、図6はカバーが第3の姿勢にある状態の下段側カセットの斜視図である。
図7(A)はカバーに設けられたフラップの非使用状態を示す斜視図であり、図7(B)はフラップの使用状態を示す斜視図であり、図8は下段側カセットに設けられた付勢手段を示す斜視図であり、図9(A)はカバーの第1の姿勢における付勢手段の状態を示す斜視図であり、図9(B)はカバーの第3の姿勢における付勢手段の状態を示す斜視図であり、図10は下段側カセットに設けられたロック手段を示す斜視図であり、図11(A)はロック手段におけるカバーの非ロック状態を示す斜視図であり、図11(B)はロック手段におけるカバーの非ロック状態を示す平面図である。
図12(A)はカバーの第1の姿勢から第2の姿勢への変化におけるロック手段の状態を示す平面図であり、図12(B)はカバーの第2の姿勢から第3の姿勢への変化におけるロック手段の状態を示す平面図であり、図13(A)はロック手段におけるカバーのロック状態を示す平面図であり、図13(B)はロック手段におけるカバーのロック状態を示す斜視図であり、図14(A)はカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、図14(B)はカバーの第2の姿勢を示す側断面図であり、図15(A)はカバーの第3の姿勢を示す側断面図であり、図15(B)はカバーにおける第1の姿勢ないし第3の姿勢の関係を示す側面図である。
図16は排出トレイの下面を示す平面図であり、図17(A)はカバーと排出トレイとの当接関係を示す斜視図であり、図17(B)はカバーと排出トレイとの当接関係における第1の状態を示す斜視図であり、図18(A)はカバーと排出トレイとの当接関係における第2の状態を示す斜視図であり、図18(B)はカバーと排出トレイとの当接関係における第3の状態を示す斜視図である。
図19(A)は第2の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、図19(B)は第2の実施例におけるカバーの第3の姿勢を示す側断面図であり、図20(A)は第3の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、図20(B)は第3の実施例におけるカバーの第2の姿勢を示す側断面図であり、図21は第3の実施例におけるカバーの第3の姿勢を示す側断面図であり、図22(A)は第4の実施例におけるカバーの第1の姿勢を示す側断面図であり、図22(B)は第4の実施例におけるカバーの第2の姿勢を示す側断面図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が記録ヘッドと媒体との間の距離(ギャップPG)の変化する方向すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要■■■■■■■
図1及び図2を参照して、記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下「プリンター10」という)の構成要素について説明する。プリンター10は、装置本体12と、画像読取装置14とを備えている。装置本体12は、外観を構成するハウジング16と、該ハウジングの前面においてハウジング16に対して開閉可能なカバー18と、ハウジング16の前面に設けられた操作部20とを備えている。図2に示すようにカバー18を開いた状態にした際、ハウジング16の内部に設けられた媒体収容部22にアクセス可能となる。また、画像読取装置14は装置本体12の上部に設けられており、図示しないが載置面に媒体をセットして読み取る、いわゆるスキャナーとして構成されている。
操作部20は、プリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン、表示パネル等を備えて構成されている。尚、操作部20は、図示しない駆動機構によりハウジング16に対して装置前方側に回動可能に構成されている(図2、図3(A)及び図3(B)参照)。
次いで、図2、図3(A)及び図3(B)を参照しながら用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。装置本体12は、「被記録媒体」としての用紙を収容する、「給送トレイ」としての下段側トレイ24及び下段側トレイ24の上側に位置するとともに用紙を収容する上段側トレイ26を備えて構成されている媒体収容部22と、給送部28と、搬送部30と、記録部32と、排出部34と、図示しない制御部を備えて構成されている。また、下段側トレイ24及び上段側トレイ26は、装置本体12に対しそれぞれ装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。
また、上段側トレイ26は、図示しない駆動機構により装置奥行き方向(図2における+Y軸方向)に駆動され、突き当たり位置すなわち給送可能位置(図2参照)と突き当たり位置から−Y方向に所定量変位した退避位置(不図示)との間を移動可能に構成されている。尚、図2においては、下段側トレイ24に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ26に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下特に区別する必要がない場合は「用紙P」という)。尚、用紙Pは、被記録媒体の一例である。
各トレイの上方には図示しない駆動モーターによって回転駆動されるピックアップローラー36が設けられている。ピックアップローラー36は、揺動軸38を中心に揺動可能に設けられている。ピックアップローラー36は、上段側トレイ26が給送可能位置にある場合、上段側トレイ26に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ26から給送経路へ送り出す。
ピックアップローラー36は、上段側トレイ26が退避位置にある場合、下段側トレイ24に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ24から給送経路へ送り出す。
また、ピックアップローラー36により下段側トレイ24に収容された用紙P1または上段側トレイ26に収容された用紙P2は、給送経路下流側に配置された給送部28に送られる。給送部28は、図示しない駆動モーターにより駆動される給送駆動ローラー40と、給送従動ローラー42と、給送従動ローラー44とを備えている。給送従動ローラー42は、給送駆動ローラー40と接するとともに用紙Pに対して分離を行い、確実に最上位の用紙Pのみを給送経路下流側に送る。
また、給送従動ローラー42の下流側には、給送駆動ローラー40との間で用紙Pを挟持して従動回転する給送従動ローラー44が設けられている。さらに、給送従動ローラー44の給送経路下流側には、図示しない駆動モーターにより駆動される搬送駆動ローラー46と、該搬送駆動ローラーに圧接して従動回転する搬送従動ローラー48とを備える搬送部30が設けられている。この搬送部30により、用紙Pがさらに下流側へと送られる。
搬送部30の下流側には、記録部32が設けられている。記録部32は、キャリッジ50と、記録ヘッド52と、該記録ヘッドと対向し、用紙Pを支持するプラテン54と、プラテン54に取り付けられ、プラテン54よりも剛性の高い補強部材56とを備えている。記録ヘッド52は、キャリッジ50の底部に設けられ、用紙Pと対向する。キャリッジ50は、図示しない駆動モーターにより図3におけるX軸方向に往復動する様に駆動される。
プラテン54は、用紙Pを支持し、プラテン54と記録ヘッド52との距離すなわちギャップPGを規定する。そしてプラテン54の下流側には、記録の行われた用紙Pを送り出す排出部34が設けられている。排出部34は、図示しない駆動モーターによって回転駆動される第1ローラー58と、当該第1ローラー58に接して従動回転する第2ローラー60とを備えている。
記録部32により記録の行われた用紙Pは、第1ローラー58と第2ローラー60とに狭持され、装置本体12の前面側(図2右方)に設けられた媒体受けトレイ62へ排出される。尚、媒体受けトレイ62は、操作部20の装置本体12に対する回動とともに図示しない駆動源により装置本体12の外側に突出する方向に変位する、すなわちY軸方向に沿って引き出される状態又は装置本体12の内側に引き込まれる方向に変位する状態に切換可能に構成されている。
また、操作部20は、媒体受けトレイ62が装置本体12の外側に突出する方向に変位する際、装置本体12に対して図2における反時計周り方向に回動する。つまり、操作部20は、装置本体12に対して開状態となる。また、操作部20は、媒体受けトレイ62が装置本体12の内側に引き込まれる方向に変位する際、装置本体12に対して図2における時計周り方向に回動する。つまり、操作部20は、装置本体12に対して閉状態となる。
また、プリンター10において用紙Pの両面に記録を行う場合には、記録部32によって用紙Pの第1面に記録が行われた後、用紙Pは搬送部30及び排出部34の逆送り動作により前記第1面に記録が実行された際に用紙後端となっていた側が先端となって搬送部30の上流側に戻される。さらに用紙Pは、搬送部30の逆戻り動作により反転経路64へと送られる。反転経路64内に送られた用紙Pは、給送駆動ローラー40と反転ローラー66とにより挟持され、再度給送経路に戻される。
給送経路に戻された用紙Pは、給送従動ローラー42及び給送従動ローラー44を経て給送駆動ローラー40により給送経路下流側の搬送部30へと再度送られる。このとき、用紙Pの第1面と第2面とは湾曲反転させられ、該第2面が記録ヘッド52と対向する。用紙Pは、搬送部30により記録部32へ送られる。記録部32により前記第2面の記録が行われた用紙Pは、排出部34に狭持され、装置前方側に設けられた媒体受けトレイ62へ排出される。
また、制御部(図示せず)は、操作部20からの入力指令に応じて、媒体収容部22、給送部28、搬送部30、記録部32、排出部34及び画像読取装置14における媒体の給送、搬送、排出、記録動作、原稿読取動作等のプリンター10の記録及び画像読取の実行に必要な動作を制御している。
また、操作部20からの入力指令に代えて、外部(PCなど)からの指示で原稿読取動作等のプリンター10の記録及び画像読取の実行に必要な動作を制御してもよい。また、制御部(図示せず)は、記録部32においてキャリッジ50の走査方向(図4におけるX軸方向)への移動を制御する。
■■■第1の実施例について■■■■■■■
ここで、図1ないし図3(B)を参照して、操作部20、カバー18及び媒体受けトレイ62の動作について再度説明する。図1に示すように、プリンター10において用紙Pの非記録時には媒体受けトレイ62は装置本体内部に収容された状態にある(図2における二点鎖線部参照)。すなわち、図2において装置本体12内部に媒体受けトレイ62が収容されている位置Y1が、媒体受けトレイ62における第1の位置Y1である。
また、プリンター10において用紙Pの非記録時には、カバー18及び操作部20が一つの面としてプリンター10の前面を構成する。この際、カバー18は、用紙Pの搬送経路を遮る状態すなわち第1の姿勢(図2における二点鎖線部参照)を取っている。同様に操作部20も用紙Pの搬送経路を遮る姿勢(図2における二点鎖線部参照)にある。
ユーザーが操作部20を操作して用紙Pの記録実行命令を入力すると、図示しない制御部は、図示しない駆動源を介して操作部20を用紙Pの搬送経路を遮る姿勢から装置本体12の前方側へ回動させて、用紙Pの搬送経路を開放する姿勢へと変化させる(図3(A)参照)。この動きに連動して、図示しない制御部は図示しない駆動源を介して媒体受けトレイ62を装置本体12内部に収容された位置である第1の位置Y1(図2における二点鎖線部参照)から、用紙Pの排出方向である装置前方側(図3(A)における−Y軸方向)へ向けて移動させる。
媒体受けトレイ62は、図3(B)に示すように記録部32において記録が実行され、排出されてきた用紙Pを受ける位置である第2の位置Y2(図2実線部及び図3(B)参照)までY軸方向に沿って移動する。
この際、カバー18は、第1の位置Y1から第2の位置Y2に向けて移動する媒体受けトレイ62に押されて用紙Pの搬送経路を遮る第1の姿勢から装置前方側に時計回り方向に回動し、用紙Pの搬送経路を開放する第2の姿勢となる(図2実線部、図3(A)及び図3(B)参照)。
■■■給送トレイ及びカバーの構成について■■■■■■■
次いで、図4ないし図15(B)を参照して、下段側トレイ24及びカバー18の構成について説明する。図4ないし図6を参照するに、下段側トレイ24は用紙P1を載置するための載置面68と、載置面68のX軸方向における側部においてY軸方向側に延びる側壁69、69が設けられている。載置面68には、用紙P1の幅方向の側部を規制する一対のガイド部材70が設けられている。ガイド部材70は図4におけるX軸方向において互いに接近あるいは離間可能に構成されている。
また、下段側トレイ24の各側壁69、69の図4における−Y軸方向側の端部には一対の回動軸72、72(図8参照)が設けられている。図4において、カバー18の−Z軸方向側の端部に回動軸72が取り付けられている(図9(A)参照)。カバー18は回動軸72を中心にして下段側トレイ24に対して回動可能である。
尚、本明細書では、図4に示すようにカバー18が下段側トレイ24に対して直立している状態を第1の姿勢とし、図5に示すように−Y軸方向側へ回動して傾斜している状態を第2の姿勢とし、図6に示すように第2の姿勢から更に開き方向へ開いた状態、すなわち−Y軸方向に倒れている状態を第3の姿勢とする。
また、図7(A)及び図7(B)を参照するに、カバー18の前面側の上端部において、X軸方向中央部にはフラップ74が設けられている。フラップ74は、当該フラップ74の下端部側(図7(A)における−Z軸方向)がカバー18に対する回動軸となるようにカバー18に取り付けられている。
フラップ74は、図7(A)に示すように非使用時においてプリンター10の前面においてカバー18と同一の面を構成している。ユーザーが指先をフラップ74に押し付けると、フラップ74はカバー18に対して回動し、図7(B)に示す使用状態となる。ユーザーは、手の平を上側つまり+Z軸方向側にして、指先をフラップ74に押し付け、フラップ74を使用状態とすることで、指先を操作部20の下端部に当接させることができる。そして、その状態で、操作部20の下端部をプリンター10の前方側に引っ張って操作部20をプリンター10の前方側に回動させることができる。つまり、操作部20を手動で回動させることができる。
次いで、図8ないし図9(B)を参照してカバー18を付勢する付勢手段76について説明する。図8において、下段側トレイ24の+X軸方向側の側壁69の−Y軸方向側の端部には+X軸方向に突出するように回動軸72が設けられている。回動軸72には、付勢手段76が取り付けられている。本実施例では、付勢手段76はねじりばねとして構成されている。
ねじりばねとして構成された付勢手段76の一端76aは、下段側トレイ24と係合している(図8参照)。また、付勢手段76の他端76bは、図9(A)に示すようにカバー18に設けられた係合部78と係合している。すなわち、カバー18は、図9(A)に示す第1の姿勢の状態で当該第1の姿勢を保持すべく図9(A)における反時計周り方向への付勢力を付勢手段76から受けている。
また、付勢手段76は、カバー18が第1の姿勢(図9(A)参照)から第2の姿勢(図5参照)を経て第3の姿勢(図9(B)参照)に変化する際、カバー18が閉じる方向、つまり第1の姿勢となるようにカバー18を付勢する。つまり、本実施例では、カバー18が第1の姿勢から変化すると付勢手段76の付勢力が絶えずカバー18を第1の姿勢に戻そうと作用している。
次いで、図10ないし図13(B)を参照して、ロック手段80について説明する。図10に示すように、下段側トレイ24の−X軸方向側の側壁69の−Y軸方向側の端部には、−X軸方向側に突出する回動軸72と、ロック手段80とが設けられている。ロック手段80は、係合部82と、付勢部材84とを備えている(図11(B)参照)。係合部82は、側壁69の−Y軸方向側の端部においてX軸方向に進退可能に取り付けられている。また、係合部82は、後述する係合面82aを備えている。付勢部材84は、側壁69の−Y軸方向側の端部と係合部82との間に取り付けられ、係合部82を−X軸方向に付勢している。
図11(A)及び図11(B)に示すように、カバー18が第1の姿勢の状態では、係合部82は付勢部材84に付勢された状態で側壁69の−Y軸方向側の端部から−X軸方向に突出した状態にある。この状態では、係合部82とカバー18とは非係合状態にある。
図12(A)、図12(B)、図13(A)及び図13(B)を参照して、カバー18が下段側トレイ24に対して第1の姿勢にある状態(図4参照)から、図12(A)の−Y軸方向へカバー18を回動させ、第2の姿勢(図5参照)を経て第3の姿勢(図6参照)まで回動させた際の係合部82の動作について説明する。
カバー18は、図13(A)及び図13(B)に示すように案内面86と、規制面88とを備えている。案内面86はカバー18の−X軸方向側の端部に設けられている。案内面86は、図13(A)に示すように−Y軸方向から+Y軸方向へ延びるとともに−X軸方向から+X軸方向へ延びる緩やかな曲面として構成されている。規制面88は、カバー18が第3の姿勢(図13(B)参照)の際、カバー18の+Y軸方向側の端部に形成されている。
カバー18が第1の姿勢から第2の姿勢に向けて回動すると、図12(A)に示すように係合部82が案内面86と当接する。さらに、カバー18が開き方向へ開くと、つまり第2の姿勢から第3の姿勢に向けて回動すると、係合部82は案内面86に案内されて、付勢部材84の付勢力に抗して+X軸方向に押し込まれる(図12(B)参照)。
そして、カバー18が第3の姿勢(図13(A)参照)の状態に変化すると、係合部82と案内面86との当接状態が解消され、+X軸方向に押し込まれていた係合部82は付勢部材84の付勢力により−X軸方向に突出させられる。この際、係合部82の係合面82aが規制面88と当接する。この状態において、付勢部材84は係合部82を付勢しているので係合面82aが規制面88を押圧し、カバー18の第3の姿勢から第1の姿勢あるいは第2の姿勢に向けての回動を規制する。つまり、カバー18がロックされる(図13(B)参照)。
カバー18のロック状態(図13(B))を解消する際は、カバー18を付勢部材84の付勢力よりも大きい力で第3の姿勢からカバー18を閉じる方向(第1の姿勢または第2の姿勢)に向けて回動させることにより、係合面82aが規制面88に図13(A)における+X軸方向に押し込まれてロック状態が解消される。ロック状態が解消されると、カバー18には、付勢手段76の付勢力が作用しているので当該付勢力によりカバー18は閉じる方向に回動し、第2の姿勢を経て第1の姿勢まで変化する。
ここで、図14(A)ないし図15(B)を参照して媒体受けトレイ62とカバー18との関係について整理する。尚、説明のために操作部20の図示は省略している。
図14(A)は、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1に位置している、つまり装置本体12内部に収容された状態である。この状態では、カバー18には付勢手段76の付勢力が作用しているのでカバー18は下段側トレイ24に対して閉じた状態、つまり第1の姿勢を保持している。
図14(B)に示すように、図示しない駆動源からの駆動力により媒体受けトレイ62が第1の位置Y1(装置本体12内部に収容された位置)から第2の位置Y2(装置本体12の前方に突出し、排出されてきた用紙Pを受ける位置)へ移動する際、媒体受けトレイ62は第1の姿勢状態のカバー18と接触し、カバー18を図13(B)における−Y軸方向へ押圧し、第1の姿勢から第2の姿勢に回動させる。
この際、カバー18には付勢手段76の付勢力が作用しているので、カバー18は媒体受けトレイ62が第1の位置Y1から第2の位置Y2へ移動した後も媒体受けトレイ62と当接した状態すなわち第2の姿勢を保持する(図2及び図3(B)参照)。
また、カバー18には付勢手段76の付勢力が作用しているので、媒体受けトレイ62が第2の位置Y2から第1の位置Y1へ戻る際、カバー18は媒体受けトレイ62の第2の位置Y2から第1の位置Y1への動きに応じて、その姿勢を第2の姿勢から第1の姿勢へと変化させる。
また、カバー18は、媒体受けトレイ62により第2の姿勢に変化させられた状態からさらにカバー18の開き方向へ回動させて第3の姿勢とすることができ、あるいはユーザーが第1の姿勢から第2の姿勢を経て第3の姿勢へ変化させることができる(図15(A)参照)。
カバー18が第3の姿勢に変化すると、ロック手段80によりカバー18がロック状態となり、カバー18において第3の姿勢が保持される。本実施例では、図15(B)に示すように、カバー18が下段側トレイに対して直立した状態である第1の姿勢から角度θ1分時計回り方向に回動させると第2の姿勢に変化する。また、カバー18は、当該カバー18をさらに開き方向である時計回り方向に角度θ2分回動させると第3の姿勢に変化する。
■■■媒体受けトレイの構成について■■■■■■■
次いで、図16ないし図18(B)を参照して、媒体受けトレイの構成について説明する。媒体受けトレイは、図3(B)に示すようにその上面側に排出されてきた用紙Pをスタックする載置面62aが設けられている。
また、図16に示すように媒体受けトレイ62の下面62bは、複数のリブ90、90が設けられている。本実施例では、リブ90、90はX軸方向に距離をおいて設けられている。
リブ90は、第1の直線部90aと、交差部90bと、第2の直線部90cとを備えている。第1の直線部90a及び第2の直線部90cはそれぞれ図16におけるY軸方向に沿って延びている、つまり媒体受けトレイ62の移動方向に沿って設けられている。また、交差部90bは、Y軸方向に対して傾斜し、Y軸方向と交差する方向つまり媒体受けトレイ62の移動方向と交差する方向に延び、第1の直線部90aと第2の直線部90cとを接続している。尚、第1の直線部90aと第2の直線部90cとはX軸方向に距離をおいて設けられている。
図17(A)及び図17(B)に示すように、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1(図2における二点鎖線部参照)から第2の位置Y2(図2における実線部参照)へ移動する際、カバーの上端部18aと当接する。まず、最初に上端部18aは、リブ90の第1の直線部90aと当接する。媒体受けトレイ62の−Y軸方向への移動に伴って、第1の直線部90aは、Y軸方向に沿ってカバー18の上端部18aに対して摺動する。ここでカバー18の上端部18aにおいて媒体受けトレイ62との当接点は、X軸方向における位置X1で当接している。
さらに、媒体受けトレイ62が−Y軸方向に移動すると、交差部90bがカバー18の上端部18aと当接する(図18(A)参照)。そして、媒体受けトレイ62の−Y軸方向への移動に伴って、交差部90bは図18に示す例だと+XY軸方向に沿ってカバー18の上端部18aに対して摺動する。すなわち、カバー18の上端部18aにおいて媒体受けトレイ62との当接点は、X軸方向における位置X1から位置X2へと移動する。
さらに、媒体受けトレイ62が−Y軸方向に移動すると、第2の直線部90cがカバー18の上端部18aとX軸方向における位置X2で当接する(図18(B)参照)。そして、媒体受けトレイ62の−Y軸方向への移動に伴って、第2の直線部90cは、Y軸方向に沿ってカバー18の上端部18aに対して摺動する。
すなわち、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1から第2の位置Y2へ移動する際、媒体受けトレイ62とカバー18との当接位置は、X軸方向において位置X1から当該位置X1に対して+X軸方向側に位置する位置X2へと移動する。尚、説明では、媒体受けトレイ62の下面62bにおいて−X軸方向側に設けられたリブ90について説明したが、+X軸方向側に設けられたリブ90では、交差部90bの延びる方向が−X軸方向側に設けられたリブ90と逆方向になっているので、+X軸方向側に設けられたリブ90とカバー18との当接位置は+X軸方向側から−X軸方向側へと移動する。
したがって、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1と第2の位置Y2との間を移動する際、媒体受けトレイ62とカバー18との当接位置が媒体受けトレイ62のY軸方向への移動に応じて、媒体受けトレイ62の移動方向(Y軸方向)と交差する方向(X軸方向)に変位するので、媒体受けトレイ62及びカバー18において当接位置が繰り返し同じ位置となることを防ぐことができる。
その結果、媒体受けトレイ62及びカバー18の当接位置(X1、X2)における磨耗を低減することができる。また、当接位置における磨耗の増大による媒体受けトレイ62とカバー18との間の摩擦力の増大を抑制することができ、ひいては媒体受けトレイ62を駆動する図示しない駆動源の省電力化することができる。また、媒体受けトレイ62とカバー18とが相対移動する際、媒体受けトレイ62とカバー18との間の摩擦力が増大することにより発生する騒音を低減することができる。
また、媒体受けトレイ62においてリブ90には当該媒体受けトレイ62の移動方向(Y軸方向)に対し交差する方向(X軸方向)に延びる交差部90bが設けられているので、カバー18に対する媒体受けトレイ62の接触面積を小さくすることができ、媒体受けトレイ62とカバー18との間に生じる摩擦力を低減することができる。その結果、媒体受けトレイ62の第1の位置と第2の位置との間の移動を円滑にすることができる。
上記説明をまとめると、媒体受けトレイ62の第1の位置Y1から第2の位置Y2への移動に応じてカバー18が第1の姿勢から第2の姿勢へと回動し、媒体受けトレイ62の第2の位置Y2から第1の位置Y1への移動に応じてカバー18が第2の姿勢から第1の姿勢へと回動する。したがって、媒体受けトレイ62が第2の位置Y2から第1の位置Y1へ移動した際、つまり、媒体受けトレイ62が装置本体12の前方に突出した状態から装置本体12内に収容される際、カバー18が装置本体12に対して開いた状態から閉じた状態へと回動する。すなわち、カバー18が第2の姿勢(開いた状態)のままになることを防ぐことができる。その結果、媒体受けトレイ62が装置本体12内に収容された際、カバー18は第2の姿勢から第1の姿勢に戻るのでプリンター10の美観を向上させるとともに装置本体12内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
また、媒体受けトレイ62が図示しない駆動源の動力により第1の位置Y1から第2の位置Y2に移動する際に当該媒体受けトレイ62がカバー18を押して第1の姿勢から第2の姿勢へと回動させるので、カバー18を回動させるための駆動機構を設ける必要がないので、構成を簡素化することができ、装置の小型化を図ることができる。また、カバー18の第1の姿勢から第2の姿勢への回動が媒体受けトレイ62の動きと連動するので、カバー18を閉じるためにユーザーの手を煩わせることがなく、プリンター10の作業性を向上させることができる。
また、操作部20は、当該操作部20が閉姿勢では媒体受けトレイ62の移動経路を遮るように配置されているので、操作部20を閉姿勢において媒体受けトレイ62の移動経路を遮らないように配置するよりもZ軸方向における寸法を小さくすることができる。したがって、プリンター10の高さ寸法を抑えることができる。
また、操作部20が図示しない駆動源の動力を受けて回動することにより媒体受けトレイ62及びカバー18が操作部20に連動して動作するので、ユーザーが操作部20、媒体受けトレイ62及びカバー18をそれぞれを別個に操作する必要がなく、プリンター10の操作性を向上させることができる。
また、カバー18が第2の姿勢から更に開き方向の姿勢である第3の姿勢へと回動可能であるので、ユーザーがカバー18を第3の姿勢へと回動させることにより、装置前方側(−Y軸方向側)から下段側トレイ24に用紙Pを供給することができる。これにより、ユーザーは、下段側トレイ24を装置本体12から取り外して用紙Pを供給しなくてもよいので、プリンター10の作業性を向上させることができる。
また、カバー18は、少なくとも第1の姿勢と第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているので、媒体受けトレイ62の第2の位置Y2から第1の位置Y1への移動に確実に連動してカバー18は第2の姿勢から第1の姿勢へと戻る。したがって、カバー18が第2の姿勢(開いた状態)のままとなることを防ぐことができるので、プリンター10の美観を向上させるとともに装置本体12内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
また、カバー18は第3の姿勢で保持するロック手段80を備えるので、カバー18を第3の姿勢で確実に保持することができる。したがって、ユーザーが下段側トレイ24への用紙Pの供給作業中にカバー18が第1の姿勢あるいは第2の姿勢へ変化することがないので、ユーザーの作業を妨げず、プリンター10の作業性を向上させることができる。さらに、ロック手段80は、カバー18が第2の姿勢から第3の姿勢に切り換わる過程においてカバー18と係合する係合部82を備えているので、カバー18を確実に第3の姿勢に保持することができる。
■■■第2の実施例について■■■■■■■
図19(A)及び図19(B)を参照するに、本発明の第2の実施例に係る付勢手段92が示されている。付勢手段92は、板ばねで構成されている点で第1の実施例と異なる。
図19(A)に示すように付勢手段92は板ばねで構成されている。また、カバー94には、カム96と係合面98とが設けられている。カバー94が第1の姿勢(図19(A)参照)から下段側トレイ24に対してカバー94が傾斜した姿勢である第2の姿勢(不図示)を経て第3の姿勢(図19(B)参照)へ変化する際、付勢手段92は、カバー94のカム96と係合し、カム96の形状に沿って+Y軸方向に撓まされる。これにより、付勢手段92にはカバー94を第1の姿勢に保持しようとする付勢力が発生する。
つまり、カバー94は、少なくとも第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、カバー94を閉じようとする付勢力を受ける。さらに、カバー94を図19(B)における時計周り方向に回動させて第2の姿勢から第3の姿勢に変化させると、付勢手段92はカム96に案内されて係合面98と係合状態となる。この状態では、付勢手段92において+Y軸方向への撓みが解消されているので、カバー94を第1の姿勢に戻そうとする付勢力が消失している。つまり、カバー94が第2の姿勢から第3の姿勢へと変化する過程において、受けるカバー94に作用するカバー94を閉じようとする付勢手段92の付勢力が消失する。
また、カバー94が第3の姿勢にある際、付勢手段92と係合面98とは係合状態にある。ここで、カバー94を第3の姿勢から第2の姿勢を経て第1の姿勢に戻そうとすると、付勢手段92が+Y軸方向へ撓むこととなる。その結果、付勢手段92にはカバー94を第3の姿勢に保持しようとする付勢力が生じる。したがって、カバー94は第3の姿勢を保持する。
上記説明をまとめると、カバー94は、少なくとも第1の姿勢と第2の姿勢との間で閉方向つまり第1の姿勢側に付勢されているとともに、カバー94が第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程においてカバー94に掛かる閉方向への付勢力が消失する。したがって、カバー94は第1の姿勢と第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているので、媒体受けトレイ62の第2の位置Y2から第1の位置Y1への移動に応じてカバー94が第2の姿勢から第1の姿勢に戻るので、カバー94が第2の姿勢(開いた状態)のままとなることを防ぐことができる。その結果、プリンター10の美観を向上させるとともに装置本体内部から漏れ出すインクミストを抑制することができる。
また、カバー94は第2の姿勢から第3の姿勢に変化する過程においてカバー94に掛かる閉方向(第1の姿勢)への付勢力が消失するので、カバー94は第3の姿勢に変化した後、当該第3の姿勢を保持する。ここで例えば、下段側トレイ24にユーザーが用紙Pを供給する際にカバー94は第3の姿勢を保持するので、カバー94が第3の姿勢から第1の姿勢や第2の姿勢に変化して下段側トレイ24の前方を遮ることを防ぐので、下段側トレイ24への用紙Pの供給作業を妨げる虞を低減することができる。
<<<第2の実施例の変更例>>>
本実施例ではカバー94が第3の姿勢にある際、付勢手段92により第3の姿勢が保持される構成であるので、下段側トレイ24にカバー18を第3の姿勢に保持するロック手段80を設けなくてもよいが、下段側トレイ24にロック手段80を設ける構成としてもよい。
■■■第3の実施例について■■■■■■■
図20(A)、図20(B)及び図21を参照するに、本発明の第3の実施例に係る付勢手段100が示されている。付勢手段100は、引張りばねで構成されている点で第1の実施例と異なる。
本実施例において、付勢手段100は引張りばねとして構成され、図20(A)に示すように付勢手段100の一端100aは下段側トレイ24に接続され、他端100bはカバー18に接続されている。図20(A)及び図20(B)に示すように付勢手段100は、カバー18が第1の姿勢から第2の姿勢までの変化の過程及び第2の姿勢においてカバー18が下段側トレイ24に対して閉じる方向すなわち、図20(A)における時計回り方向へ回動するように付勢力をカバー18に作用させている。
一方、カバー18を第2の姿勢(図20(B)参照)から第3の姿勢(図21参照)に変化させると、付勢手段100の付勢力の向きがカバー18を閉じる方向(図20(B)における時計回り方向)から開く方向(図21における反時計周り方向)へ変化する。
したがって、カバー18は、付勢手段100のカバー18を開く方向への付勢力により第3の姿勢が保持される。これにより、一例として下段側トレイ24にユーザーが用紙Pを供給する際にカバー18が第3の姿勢を保持するので、カバー18が下段側トレイ24側に回動して下段側トレイ24の前方を遮ることを防ぐので、下段側トレイ24への用紙Pの供給作業を妨げる虞を低減することができる。
<<<第3の実施例の変更例>>>
本実施例では付勢手段100がカバー18を第3の姿勢に保持する構成であるため、下段側トレイ24にカバー18を第3の姿勢に保持するロック手段80を設けなくてもよいが、下段側トレイ24にロック手段80を設ける構成としてもよい。
■■■第4の実施例について■■■■■■■
図22(A)及び図22(B)を参照するに、本発明の第4の実施例に係る保持手段102が示されている。保持手段102は、磁石で構成されている点で第1の実施例と異なる。
図22(A)を参照するに、媒体受けトレイ62の下面62bには磁性部材104が取り付けられている。一方、カバー18の上端部18aには、磁石で構成された保持手段102が設けられている。図22(A)に示すように媒体受けトレイ62が第1の位置Y1に位置する際、カバー18は第1の姿勢を取り、保持手段102は媒体受けトレイ62に取り付けられた磁性部材104に磁力で吸着した状態となっている。
図22(B)に示すように、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1(図2における二点鎖線部参照)から第2の位置Y2(図2における実線部参照)に向けて移動すると、カバー18は保持手段102の磁力により磁性部材104に吸着した状態で第2の姿勢となる。そして、媒体受けトレイ62は、カバー18が保持手段102により第2の姿勢を保持したまま、カバー18に対して摺動する。カバー18は、媒体受けトレイ62が第2の位置に移動後も、保持手段102により媒体受けトレイ62に吸着した状態を保持し、第2の姿勢を保持する。
また、媒体受けトレイ62が第2の位置Y2から第1の位置Y1に移動する際、カバー18は、媒体受けトレイ62の移動に連動して第2の姿勢から第1の姿勢に変化する。
また、本実施例では、カバー18を第2の姿勢(図22(B)参照)から図22(B)における時計回り方向へ回動させると、磁性部材104に対して保持手段102の磁力が弱くなるので、保持手段102がカバー18を媒体受けトレイ62に吸着した状態、すなわちカバー18における第2の姿勢を保持できなくなる。その結果、カバー18は第2の姿勢(図22(B)参照)から前記時計周り方向に回動した状態である第3の姿勢(不図示)へと変化する。つまり、保持手段102によるカバー18の姿勢保持は、カバー18が第2の姿勢から第3の姿勢に向けて回動する過程において解除される。
上記説明をまとめると、保持手段102によるカバー18の姿勢保持は、カバー18が第2の姿勢から第3の姿勢に向けて回動する過程において解除されるので、カバー18が第3の姿勢に変化した後、カバー18は自重により当該第3の姿勢を保持する。ここで例えば、下段側トレイ24にユーザーが用紙Pを供給する際にカバー18は第3の姿勢を保持するので、カバー18が第3の姿勢から第1の姿勢や第2の姿勢に変化して下段側トレイ24の前方を遮ることを防ぎ、下段側トレイ24への用紙Pの供給作業を妨げる虞を低減することができる。
<<<第4の実施例の変更例>>>
本実施例ではカバー18の自重により第3の姿勢を保持する構成であるため、下段側トレイ24にロック手段80を設けなくてもよいが、より確実にカバー18を第3の姿勢に保持するために下段側トレイ24にカバー18を第3の姿勢に保持するロック手段80を設けてもよい。
<<<第1の実施例ないし第4の実施例の変更例>>>
(1)第1の実施例ないし第4の実施例において、カバー18、94は下段側トレイ24に回動可能に取り付ける構成としているが、この構成に代えて、装置本体12またはハウジング16に回動可能に取り付ける構成としてもよい。
(2)第1の実施例ないし第4の実施例において、操作部20の回動及び媒体受けトレイ62の第1の位置Y1と第2の位置Y2との間の移動を図示しない駆動源により行う構成としたが、この構成に代えてユーザーが手動で行う構成としてもよい。
(3)媒体受けトレイ62と当接するカバー18の上端部18aには、回動自在のローラー部材を設ける構成としてもよい。上端部18aにローラー部材を設ける構成とすることで、媒体受けトレイ62とカバー18との当接が円滑となり摩擦力の低減や摺動時に発生する騒音の低減を図ることができる。
(4)第1の実施例ないし第4の実施例において、媒体受けトレイ62の下面62bに一対のリブ90、90を設ける構成としたが、この構成に代えて一つのリブを設ける構成としてもよく、あるいは複数のリブを設ける構成としてもよい。
上記説明をまとめると、本実施例におけるプリンター10は用紙Pを収容可能な下段側トレイ24と、装置本体12内部に収納された位置である第1の位置Y1と用紙Pの排出方向に突出した第2の位置Y2との間を移動可能な、排出された用紙Pを受ける媒体受けトレイ62と、少なくとも媒体受けトレイ62の移動経路を遮る第1の姿勢と前記移動経路を開放する第2の姿勢とを取り得る、下段側トレイ24に回動可能に設けられたカバー18、94と、を備える。カバー18、94は、媒体受けトレイ62の第1の位置Y1から第2の位置Y2への移動に応じて第1の姿勢から第2の姿勢へと回動し、媒体受けトレイ62の第2の位置Y2から第1の位置Y1への移動に応じて第2の姿勢から第1の姿勢へと回動する。
媒体受けトレイ62は、動力を受けて第1の位置Y1と第2の位置Y2との間を移動する。第1の姿勢にあるカバー18、94が、第1の位置Y1から第2の位置Y2に向けて移動する媒体受けトレイ62により押されて第1の姿勢から第2の姿勢へと回動する。
プリンター10の操作が可能な操作部20が、回動することにより媒体受けトレイ62の移動経路を開放する開姿勢と、移動経路を遮る閉姿勢と、を切り換え可能に設けられている。また、操作部20は、動力を受けて閉姿勢から開姿勢に向けて回動可能に構成され、操作部20が閉姿勢をとり、媒体受けトレイ62が第1の位置Y1にあり、カバー18が第1の姿勢をとる状態から、操作部20の開姿勢側への回動に連動して媒体受けトレイ62が第2の位置Y2側へ移動し、カバー18が第2の姿勢へと回動する。
カバー18、94は、第2の姿勢から更に開き方向の姿勢である第3の姿勢へと回動可能である。カバー18は、少なくとも第1の姿勢と第2の姿勢との間で閉方向に付勢される。また、カバー18が第2の姿勢から第3の姿勢に変化する過程においてカバー18に掛かる付勢力が閉方向から開方向に切り換わる。
あるいは、カバー94は少なくとも第1の姿勢と第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているとともに、カバー94が第2の姿勢から第3の姿勢に変化する過程においてカバー94に掛かる閉方向への付勢力が消失する。
また、プリンター10はカバー18を第2の姿勢に保持する保持手段102を備える。保持手段102によるカバー18の姿勢保持は、カバー18が第2の姿勢から第3の姿勢に向けて回動する過程において解除される。
プリンター10は、カバー18、94を第3の姿勢で保持するロック手段80を備える。ロック手段80は、カバー18、94が第2の姿勢から第3の姿勢に切り換わる過程においてカバー18、94と係合する係合部82を備えて成る。
媒体受けトレイ62は、第1の位置Y1と第2の位置Y2との間を移動する際、カバー18、94と当接する。媒体受けトレイ62とカバー18、94との当接位置は、媒体受けトレイ62の移動に応じて、媒体受けトレイ62の移動方向(Y軸方向)と交差する方向(X軸方向)に変位する。媒体受けトレイ62においてカバー18、94との当接位置には媒体受けトレイ62の移動方向(Y軸方向)に対し交差する方向(X軸方向)に延びるリブ90の交差部90bが設けられている。
また、本実施形態では本発明に係るカバー18、94を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 画像読取装置、16 ハウジング、
18、94 カバー、18a 上端部、20 操作部、22 媒体収容部、
24 下段側トレイ、26 上段側トレイ、28 給送部、30 搬送部、32 記録部、
34 排出部、36 ピックアップローラー、38 揺動軸、40 給送駆動ローラー、
42 給送従動ローラー、44 給送従動ローラー、46 搬送駆動ローラー、
48 搬送従動ローラー、50 キャリッジ、52 記録ヘッド、54 プラテン、
56 補強部材、58 第1ローラー、60 第2ローラー、62 媒体受けトレイ、
62a、68 載置面、62b 下面、64 反転経路、66 反転ローラー、69 側壁、70 ガイド部材、72 回動軸、74 フラップ、76、92、100 付勢手段、
76a、100a 一端、76b、100b 他端、78、82 係合部、
80 ロック手段、82a、98 係合面、84 付勢部材、86 案内面、88 規制面、90 リブ、90a 第1の直線部、90b 交差部、90c 第2の直線部、
96 カム、102 保持手段、104 磁性部材、P、P1、P2 用紙、
PG ギャップ、Y1 第1の位置、Y2 第2の位置

Claims (13)

  1. 被記録媒体を収容可能な給送トレイと、
    装置内部に収納された位置である第1の位置と前記被記録媒体の排出方向に突出した第2の位置との間を移動可能な、排出された媒体を受ける媒体受けトレイと、
    少なくとも前記媒体受けトレイの移動経路を遮る第1の姿勢と前記移動経路を開放する第2の姿勢とを取り得る、前記給送トレイに回動可能に設けられたカバーと、を備え、
    前記カバーは、前記媒体受けトレイの前記第1の位置から前記第2の位置への移動に応じて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動し、前記媒体受けトレイの前記第2の位置から前記第1の位置への移動に応じて前記第2の姿勢から前記第1の姿勢へと回動する、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記媒体受けトレイは、動力を受けて前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動し、
    前記第1の姿勢にある前記カバーが、前記第1の位置から前記第2の位置に向けて移動する前記媒体受けトレイにより押されて前記第1の姿勢から前記第2の姿勢へと回動する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記記録装置の操作が可能な操作部が、回動することにより前記媒体受けトレイの移動経路を開放する開姿勢と、前記移動経路を遮る閉姿勢と、を切り換え可能に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記操作部は、動力を受けて前記閉姿勢から前記開姿勢に向けて回動可能に構成され、
    前記操作部が前記閉姿勢をとり、前記媒体受けトレイが前記第1の位置にあり、前記カバーが前記第1の姿勢をとる状態から、前記操作部の前記開姿勢側への回動に連動して前記媒体受けトレイが前記第2の位置側へ移動し、前記カバーが前記第2の姿勢へと回動する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバーは、前記第2の姿勢から更に開き方向の姿勢である第3の姿勢へと回動可能である、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、前記カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢される、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項5に記載の記録装置において、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程において前記カバーに掛かる付勢力が閉方向から開方向に切り換わる、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項5に記載の記録装置において、前記カバーは、少なくとも前記第1の姿勢と前記第2の姿勢との間で閉方向に付勢されているとともに、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に変化する過程において前記カバーに掛かる閉方向への付勢力が消失する、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項5に記載の記録装置において、前記カバーを前記第2の姿勢に保持する保持手段を備え、
    前記保持手段による前記カバーの姿勢保持は、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に向けて回動する過程において解除される、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項5から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバーを前記第3の姿勢で保持するロック手段を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項10に記載の記録装置において、前記ロック手段は、前記カバーが前記第2の姿勢から前記第3の姿勢に切り換わる過程において前記カバーと係合する係合部を備えて成る、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の記録装置において、前記媒体受けトレイは、前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する際、前記カバーと当接し、
    前記媒体受けトレイと前記カバーとの当接位置は、前記媒体受けトレイの移動に応じて、前記媒体受けトレイの移動方向と交差する方向に変位する、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項12に記載の記録装置において、前記媒体受けトレイにおいて前記当接位置には当該媒体受けトレイの移動方向に対し交差する方向に延びるリブが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
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