JP2015123409A - 基板保持部材の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板保持部材を加工する際に生じた基板保持部材に付着した金属汚れの残存を抑制できる基板保持部材の洗浄方法を提供する。【解決手段】本発明の洗浄方法は、基板Wを保持する静電チャック10の表面を洗浄液で洗浄する前洗浄工程と、基板Wを静電チャック10に吸着させながら、基板Wより静電チャック10が高電位になるように基板W及び静電チャック10に直流電圧を印加する電圧印加工程とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、基板を保持する基板保持部材の洗浄方法に関する。
半導体集積回路の製造において、セラミックス部材から構成される基板保持部材として、シリコンウエハ等の基板を真空吸着保持する真空チャック、そして、当該該基板を静電吸着保持する静電チャックが用いられている。基板保持部材は、直接基板と接触することから、高い清浄度が要求される。特に、配線材料に銅を使用する半導体集積回路では、基板裏面に付着した銅が基板表面のデバイス領域に拡散して信頼性を低下させる可能性があることから、基板保持部材の研削加工等に伴う、機械加工機のステージ、砥石、ジグに使用された金属との接触により発生する銅の金属汚れに対して高い清浄度が要求される。
基板保持部材の洗浄方法として、例えば、静電チャック等のアルミナ材料から構成されたセラミックス部材の洗浄方法として、セラミックス部材を洗浄液で洗浄した後、1000℃以上の温度で加熱処理を行う方法が提案されている(特許文献1)。また、炭化珪素材料若しくは窒化珪素材料により構成されたセラミックス部材を高温酸素雰囲気中で900℃以上の温度で加熱処理した後、当該部材に酸化珪素膜を形成し、形成した膜を酸により除去する方法が提案されている(特許文献2)
特開平9−328376号公報 特開平11−8216号公報
特許文献1及び2に記載された洗浄方法では、900℃以上の温度の高温処理が行われるので、基材保持部材の寸法変化が生じ、当該部材の寸法精度を低下させる場合がある。また、基板保持部材に金属汚れが残存していると、高温処理により当該金属が基板保持部材の内部に拡散し、例えば静電チャックでは絶縁層の体積抵抗率を変化させ、基板保持部材の特性に影響を及ぼす場合がある。
そこで、本発明は、基板保持部材を加工する際に生じた基板保持部材に付着した金属汚れの残存を抑制できる基板保持部材の洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明の基板保持部材の洗浄方法は、基板を保持するセラミックス部材である基板保持部材の表面を洗浄液で洗浄する前洗浄工程と、前記基板を前記基板保持部材に吸着させながら、前記基板と前記基板保持部材又は前記基板保持部材の吸着面と反対側に設けた導電性部材とに、前記基板より前記基板保持部材又は前記導電性部材が高電位になるように直流電圧を印加する電圧印加工程とを備えることを特徴とする。
本発明の基板保持部材の洗浄方法によれば、前洗浄工程により洗浄された基板保持部材の表面に金属汚れが残存する場合でも、電圧印加工程により、基板を基板保持部材に吸着させながら、基板より基板保持部材が高電位になるように印加された直流電圧により発生した基板と基板保持部材との間の電界により、金属汚れを形成する金属を基板保持部材から基板に移動させて付着させる。そして、金属汚れの金属を付着させた基板を基板保持部材から取り除くことにより、基板保持部材に付着した金属汚れの残存を抑制できる。
従って、本発明の基板保持部材の洗浄方法によれば、高温処理を行う必要がないことから、基材保持部材の寸法精度の低下を防止できるとともに、基板保持部材に金属汚れが極微量残存した場合であっても、金属汚れの金属が基板保持部材の内部に拡散することを防止するので、所望の基板保持部材の特性を得ることができる。
また、本発明において、前記電圧印加工程は、印加した直流電圧の差の絶対値が4kV〜10kVであり、前記基板保持部材及び前記基板を15〜300℃の範囲の温度で1〜6時間維持することが好ましい。
本発明の洗浄方法により洗浄された基板保持部材を用いて、基板を基板保持部材に吸着保持した場合、基板保持部材側の基板表面に付着する金属成分である銅を、10×1010atoms/cm以下にすることができる。
尚、電圧印加工程において、基板保持部材及び基板の温度が15℃未満である場合、基板保持部材に付着した金属汚れを形成する金属の基板保持部材から基板への移動が不十分になる可能性がある。一方、当該温度は高温にするほど、金属汚れの金属を基板保持部材から基板に効果的に移動させることができるが、300℃を超える場合、高温による基板保持部材の寸法変化が生じ、当該部材の寸法精度を低下させる可能性がある。
当該温度を維持する時間が1時間未満である場合、金属汚れを形成する金属の基板保持部材から基板への移動が不十分になる可能性がある。一方、当該温度を維持する時間も長時間であるほど、金属汚れの金属を基板保持部材から基板への移動を効果的に行うことができるが、6時間を超える場合、一定時間経過後からは電圧印加工程による基板に付着する金属汚れの金属に大きな変化が見られないので、洗浄コストの低減が図れない。
さらに、印加した直流電圧の差の絶対値は基板を基板保持部材に静電吸着させる際の値より大きい値であることが要求されるが、当該絶対値が4kV未満の場合、金属汚れの金属の基板保持部材から基板への移動現象が起きない可能性がある。一方、当該絶対値も大きいほど、金属汚れの金属を基板保持部材から基板へ効果的に移動させることができるが、当該絶対値が10kV以下を超える場合、基板保持部材と基板との間で放電する可能性がある。
さらに、本発明において、前記電圧印加工程は、前記基板保持部材及び前記基板を200℃以上で維持することがより好ましい。本発明の洗浄方法により洗浄された基板保持部材を用いて、基板を基板保持部材の吸着面に吸着保持した場合、基板保持部材側の基板表面に付着する金属である銅を、0.4×1010atoms/cm以下にすることができる。
本発明の実施形態に用いられる静電チャックの概要図。 本発明の実施形態に用いられる真空チャックの概要図。 本発明の実施形態の電圧印加工程を説明する図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[基板保持部材の作製]
(静電チャック)
単極のモリブデン電極をセラミック粉末中に埋設し、ホットプレス焼成した後、吸着面等の平面研削加工等により所望形状の基板保持部材である静電チャック10を作製する。作製された静電チャック10は、基体12と、静電チャック電極14とを備え、基板の吸着面には複数の突起部16から構成されるエンボスが作製されている。図1は作製した静電チャックの概要図である。図1(A)は静電チャックの平面図を、図1(B)は図1(A)のA−A線断面図を示す。
さらに、作製した静電チャック10の吸着面と反対側の基体12側から孔をあけ、静電チャック電極14を露出させ、孔に挿入された給電端子を静電チャック電極14にロウ材を介して接合した。
静電チャック10の基体12の材質は、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ガラス、ジルコニア、PBN(熱分解窒化硼素)等が挙げられる。
静電チャック10の作製は、ホットプレス焼成に限定されず、アルミナ溶射、又はイットリア溶射により絶縁性の溶射膜を静電チャック電極に被覆するようにして吸着面を作製してもよい。
エンボスが作製された静電チャック10の吸着面には、基板と接触する接触部又は基板と接触しない被接触部に保護膜が形成されてもよい。尚、保護膜の材料として、例えば、アルミナ等の絶縁性セラミックス、炭化チタン、窒化チタン等の導電性セラミックス、アルミニウム、チタン等の金属、DLC(ダイヤモンド状炭素)等が挙げられる。
尚、静電チャック10の研削等の機械加工により発生する金属汚れの発生源を制限するために、作製された静電チャック10の構成材料中における銅の含有量は50ppm以下が好ましく、構成材料中に銅を含有しないことがより好ましい。
(真空チャック)
炭化珪素、炭化硼素、カーボンからなるセラミックの原料混合粉末を常圧焼成した後、吸着面等の平面研削加工等により所望形状の基板保持部材である真空チャック20を作製する。作製された真空チャック20は、基体22と、基板を吸着する基体22の吸着面の中心に設けられた吸引孔24と、吸引孔24を中心に吸着面に同心円状に設けられた複数の円環溝26a,26b,26cと、吸引孔24の位置で直交する吸着面に設けられ、線溝の両端部が円環溝26cと接続する2本の線溝28a,28bとを備える。図2は作製した真空チャックの概要図である。図2(A)は真空チャックの平面図を、図2(B)は図2(A)のB−B線断面図を示す。
真空チャック20の基体22の材質は、例えば、炭化珪素、窒化珪素、アルミナ、石英ガラス、カーボン等が挙げられる。
真空チャック20の吸着面には、静電チャック10と同様、基板と接触する接触部又は基板と接触しない被接触部に保護膜が形成されてもよい。さらに、真空チャック20の研削等の機械加工により発生する金属汚れの発生源を制限するために、作製された真空チャック20の構成材料中における銅の含有量は50ppm以下が好ましく、構成材料中に銅を含有しないことがより好ましい。
[前洗浄工程]
静電チャック10又は真空チャック20、すなわち、基板保持部材が作製された後、基板保持部材の表面を洗浄液で洗浄する前洗浄工程が行われる。基板保持部材を作製するには、焼結後に研削加工等の機械加工が行われるので、機械加工により基板保持部材表面に付着した研削液、金属等の汚染物質を除去するためである。
前洗浄工程は、フッ酸、硝酸、硫酸等の酸性液体を用いて酸洗浄を行う。静電チャック10を酸洗浄する場合、給電端子をシリコンゴム等の被覆材で保護する。また、銅その他の元素、及び有機物を洗浄除去するために、アルカリ洗浄と組み合わせた洗浄を行ってもよく、アルコール系溶剤、石油系溶剤を用いて洗浄してもよい。さらに、純水を用いた洗浄を行ってもよい。
また、前洗浄工程の液体洗浄は、単に基体保持部材を洗浄液に浸漬するだけでなく、液体を加温してもよく、超音波振動と組み合わせてもよい。
[電圧印加工程]
基板より基板保持部材が高電位になるように基板と基板保持部材に直流電圧を印加するために、基板保持部材と基板を直流電源に接続する。具体的には、前洗浄工程で洗浄された基板保持部材に静電チャック電極等の電極が存在する場合は当該電極を、基板保持部材の基体自体を電極として用いることができる場合は基体を正極に、一方、基板保持部材に吸着保持される基板を負極になるように接続する。尚、基体の体積抵抗率の値が大きく、基体自体を電極として用いることができない場合は基板保持部材の吸着面と反対側に電極として使用可能な導電性部材を正極になるように接続する。以下、基板保持部材の電極を正極として用いた場合を例として説明する。
基板保持部材と基板を直流電源に接続した後、基板を基板保持部材に吸着させながら、基板と基板保持部材とを15〜300℃の範囲の温度で1〜6時間維持するとともに、基板保持部材と基板との間の電位差が4kV〜10kVになるように、基板と基板保持部材に直流電圧を印加する電圧印加工程が行われる。
前洗浄工程により洗浄された基板保持部材の表面に金属汚れが残存する場合がある。そこで、電圧印加工程により、基板より基板保持部材が高電位になるように基板と基板保持部材に直流電圧を印加して発生させた電界により、金属汚れの金属を基板保持部材から基板保持部材に吸着した基板に移動させて付着させる。そして、金属汚れの金属を付着させた基板を基板保持部材から取り除くことにより金属汚れを除去する。
図3は、本発明の実施形態の電圧印加工程を説明する図である。図3(A)は基板保持部材として静電チャック10を用いた場合を、図3(B)は基板保持部材として真空チャック20を用いた場合であって、基体22の体積抵抗率が1.0×1014Ω・cm未満である材料、例えばSiC等から構成される真空チャックを用いた場合を、図3(C)は基板保持部材として真空チャック20を用いた場合であって、基体22の体積抵抗率が1.0×1014Ω・cm以上である材料、例えばアルミナ、石英ガラス等から構成される真空チャックを用いた場合を示す。
図3(A)に示されるように、静電チャック10の場合、静電チャック電極14が正極に、基板Wが負極になるようにリード線30,31で接続し、静電チャック電極14と基板Wに直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に吸着させるとともに、静電チャック10の吸着面の金属汚れである金属を基板Wに移動させて付着させる。尚、静電チャック10と基板Wとの間の電位差は、静電チャック10の使用時における基板への金属汚れの付着を所定値以下にするために、静電チャック10の使用時の電位差よりも大きくする。
また、図3(B)に示されるように、基体22の体積抵抗率が1.0×1014Ω・cm未満である材料、例えばSiC等から構成される真空チャック20の場合、基体22自体が正極になるようにリード線31で接続し、基板Wが負極になるようにリード線30で接続する。そして、図示しない真空ポンプ等の真空発生装置を介して、基板Wを真空チャック20に吸着させるとともに、真空チャック20の基体22と基板Wに直流電圧を印加して、真空チャック20の吸着面の金属汚れである金属を基板Wに移動させて付着させる。
図3(C)に示されるように、基体22の体積抵抗率が1.0×1014Ω・cm以上である材料、例えばアルミナ、石英ガラス等から構成される真空チャック20’の場合、真空チャック20’の吸着面と反対側の裏面に、導電性の板材(基板W’)を配置し、基板W’が正極になるようにリード線31で接続し、基板Wが負極になるようにリード線30で接続する。そして、図示しない真空ポンプ等の真空発生装置を介して、基板Wを真空チャック20’に吸着させるとともに、導電性の板材と基板Wに直流電圧を印加して、真空チャック20’の吸着面の金属汚れである金属を基板Wに移動させて付着させる。
尚、導電性の板材は、シリコンウエハを用いることが好ましい。アルミニウム等の金属製の導電性の板材を用いた場合、真空チャックと金属製の板材との擦れにより二次汚染が発生する可能性がある。
(実施例1)
静電チャック(静電チャックと基板との間の使用時の電位差:2kV)をホットプレス焼成法により作製した。純度99.9%以上で銅含有量が10ppm以下のアルミナ粉末(平均粒径0.6μm)中に、単極型のモリブデン電極(銅含有量30ppm)を埋設し、焼成温度;1600℃、焼成時間;2時間、プレス圧;100kg/cmの条件でホットプレス焼成し、φ200mm×10mm(電極から吸着面までの絶縁層厚み:0.5mm)のセラミックスからなる円板状の静電チャックを得た。その後、吸着面等の平面研削加工等を行い、吸着面にエンボスを有する静電チャックを作製した(図1)。エンボスを構成する突起部はφ1mm、高さ15μmに、各突起部間のピッチ幅は5mmになるように作製した。
さらに、吸着面と反対側の基体側からφ4.1mmの孔をあけ、電極を露出させた。ニッケル給電端子(φ4mm×15mm)を孔に嵌め込んで、銀ロウ材(BAg−8)にチタンを加えたロウ材を介して内部電極に接合(真空雰囲気下、820℃)した。
次に、前洗浄工程として、作製した静電チャック10に対して、メタノールによる超音波洗浄を10分行った後、メタノールによる浸漬洗浄を30分行った。硝酸(2%)洗浄を1分、超純水による洗い流しを5分行い、乾燥機で乾燥させた。
次に、図3(A)に示されるように、静電チャック電極14が正極に、シリコンウエハの基板Wが負極になるようにリード線30,31で接続した後、前洗浄工程の効果を確認した。具体的には、静電チャック10に基板Wを載置し、静電チャック電極14に+1kV、基板Wに−1kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に23℃で1分間吸着させた後、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分のICP分析を行い、基板Wに付着した金属汚れの銅を分析した。
金属成分の分析は、基板W裏面をフッ化水素酸及び過酸化水素水の混酸で処理し、その一部を分取して、蒸発乾固させた。その残渣を希フッ化水素酸と希硝酸の混酸に溶解して、定容液とした。この定溶液の銅について、ICP質量分析装置(SIIナノテクノロジー社製型式SPQ9400)を用いたICP質量分析法により分析を行った。その結果、銅の定量値は150×1010atoms/cmであった。
さらに、作製した静電チャック10の吸着面の平面度を計測した。平面度は、ものの表面の平らさを表す指標であり、JIS B 6191−1999の5.325に基づき3次元座標測定機を用いて測定した。具体的には、JISB 6191−1999の5.31の定義に基づき、被測定体の基準平面を解析プログラムによって求め、この基準平面に対する偏差を算出し平面度とした。その際、測定点は、中心点、並びに、φ50、φ100、φ150、φ190の各円周に対して4等配上の位置の点を採用した。尚、図1の静電チャックにおいて、上記の位置にエンボスがない場合は、最も近傍にあるエンボス上で測定した。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に23℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(1回目の電圧印加工程)。その後、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(実施例2)
実施例1の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に200℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(実施例3)
実施例1と同様の静電チャック10を作製した後、作製した静電チャック10に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は610×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例1と同様の1回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例4)
実施例3の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に25℃で6時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。
(実施例5)
静電チャック10(静電チャックと基板との間の使用時の電位差:2kV)をプラズマ溶射法により作製した。静電チャックを銅含有量が公知のホットプレス焼成法により作製した。銅含有量が10ppm以下のアルミナ粉末(平均粒径:30μm,純度99.9%)を、φ200×10mmのアルミニウム円板に溶射して、厚さ300μmのアルミナ溶射膜を形成した。その後、吸着面等の平面研削加工等を行い、吸着面にエンボスを有するφ200×10mmの静電チャック10を作製した(図1参照)。エンボスを構成する突起部はφ1mm、高さ30μmに、各突起部間のピッチ幅は5mmになるように作製した。
作製した静電チャック10に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、実施例1と同様の前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は280×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例1と同様の1回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例6)
実施例5の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例2と同様の2回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例7)
静電チャック(静電チャックと基板との間の使用時の電位差:2kV)をホットプレス焼成法により作製した。AlN粉末(平均粒径:0.8μm)に焼結助剤である酸化イットリウム粉末(平均粒径:4μm)を3重量%添加した混合粉末中に、単極型のモリブデン電極(銅含有量30ppm)を埋設し、焼成温度;1900℃、焼成時間;2時間、プレス圧;100kg/cmの条件でホットプレス焼成し、φ200mm×10mm(電極から吸着面までの絶縁層厚み:0.5mm)のセラミックスからなる円板状の静電チャックを得た。その後、吸着面等の平面研削加工等を行い、吸着面にエンボスを有する、実施例1と同じ形状の静電チャックを作製した(図1)。
作製した静電チャック10に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、実施例1と同様の前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は460×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例1と同様の1回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例8)
実施例7の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、電圧印加工程の温度を300℃にした以外は実施例2と同様の2回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例9)
実施例7と同様の静電チャック10を作製した後、作製した静電チャック10に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、実施例1と同様の前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は210×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例1と同様の1回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例10)
実施例9の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、実施例4と同様の2回目の電圧印加工程を実施した。
(実施例11)
真空チャックを常圧焼成法により作製した。炭化珪素(平均粒径:0.7μm)に炭化硼素(平均粒径:0.8μm)を0.5重量%、カーボンブラック(平均粒径:0.01μm)を2重量%、PVBバインダーを添加した原料粉末をポットミル混合して乾燥させ、セラミックスの原料混合粉末を作製した。混合粉末を150MPaでCIP成形し、円板状成形体を得た。得られた円板状成形体を、焼成温度;2100℃、焼成時間;6時間、常圧焼成し、φ200mm×4mmのセラミックスからなる円板を得た。その後、円板に対して、中心部にφ2mmの吸引孔24を設けるとともに、溝の幅が1mm、深さが1mmの同心円状の円環溝26a,26b,26cと、溝の幅が1mm、深さが1mmの、吸引孔24の位置で直交する2本の線溝28a,28bとを、研削加工により吸着面に形成し、真空チャック20を作製した。尚、円環溝26a,26b,26cはそれぞれ、φ60mm、φ120mm、φ180mmとなるように設けた。
炭化珪素は体積抵抗率が1.0×10Ω・cmであることから、直流電圧を印加するための電極(正極)として真空チャック20の基体22を用いた。
作製した真空チャック20に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。次に、図3(B)に示されるように、前洗浄工程が行われた真空チャック20が正極に、基板Wが負極になるようにリード線で接続した後、前洗浄工程の効果を確認した。具体的には、真空チャック20に基板Wを載置し、吸引孔24の吸引圧が30kPaになるように真空ポンプで真空状態を形成し、真空チャック20に+1.5kV、基板Wに−1.5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20の吸着面に30℃で1分間吸着させた後、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分のICP分析を行い、基板Wに付着した金属汚れの銅を分析した。その結果、銅の定量値は1200×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された真空チャック20に新たな基板Wを載置し、吸引孔24の吸引圧が30kPaになるように真空ポンプで真空状態を形成して基板Wを真空チャック20に吸着し、真空チャック20に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20に30℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(1回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、真空チャック20の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(実施例12)
実施例11の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された真空チャック20に新たな基板Wを載置し、真空チャック20に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20に200℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。
(実施例13)
銅含有量が10ppm以下の合成石英ガラス(純度:99.99%以上)の円板(φ200mm×4mm)に対して、中心部にφ10mmの吸引孔24を設けるとともに、溝の幅が1mm、深さが1mmの同心円状の円環溝26a,26b,26cと、溝の幅が1mm、深さが1mmの、吸引孔24の位置で直交する2本の線溝28a,28bとを、研削加工により吸着面に形成し、真空チャック20’を作製した。尚、円環溝26a,26b,26cはそれぞれ、φ60mm、φ120mm、φ180mmとなるように設けた。その後、作製した真空チャック20’に対して、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。
合成石英ガラスの体積抵抗率は1.0×1017Ω・cmであることから、直流電圧を印加するために、図3(C)に示されるように、前洗浄工程が行われた真空チャック20’の吸着面と反対側の裏面に、基板Wと同じシリコンウエハの基板W’を配置し、基板W’が正極になるようにリード線31で接続し、基板Wが負極になるようにリード線30で接続した後、前洗浄工程の効果を確認した。具体的には、真空チャック20’に基板Wを載置し、吸引孔24の吸引圧が30kPaになるように真空ポンプで真空状態を形成し、真空チャック20’に+1.5kV、基板Wに−1.5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20’の吸着面に30℃で1分間吸着させた後、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分のICP分析を行い、基板Wに付着した金属汚れの銅を分析した。その結果、銅の定量値は890×1010atoms/cmであった。
次に、実施例13の前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された真空チャック20’に新たな基板Wを載置し、基板W’に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20’に30℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(1回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、真空チャック20’の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(実施例14)
実施例13の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された真空チャック20’に新たな基板Wを載置し、基板W’に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20に200℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。
(比較例1)
実施例7と同様の条件で、静電チャック10を作製した後、実施例7と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は510×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に13℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(1回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(比較例2)
比較例1の1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に16℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。平面度は8μm、銅の定量値は10×1010atoms/cmであった。
2回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に350℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(3回目の電圧印加工程)。
(比較例3)
実施例7と同様の条件で、静電チャック10を作製した後、実施例1と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は360×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+1.5kV、基板Wに−1.5kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に40℃で6時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(1回目の電圧印加工程)。
(比較例4)
1回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に40℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた(2回目の電圧印加工程)。その後、基板Wを脱着し、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。平面度は4μm、銅の定量値は2×1010atoms/cmであった。
2回目の電圧印加工程後、基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、40℃で、静電チャック電極14に+7.5kV、基板Wに−7.5kVの直流電圧を印加した。印加した瞬間、基板Wと静電チャック10との間で放電が生じたので、電圧印加工程を終了した。
(比較例5)
実施例11と同様の条件で、真空チャック20を作製した後、実施例11と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた真空チャック20に対して、図3(B)に示されるように接続した後、前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は930×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された真空チャック20に新たな基板Wを載置した状態のまま、真空吸着することなく、真空チャック20に+5kV、基板Wに−5kVの直流電圧を印加して、基板Wを真空チャック20に40℃で1時間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた。その後、基板Wを脱着し、真空チャック20の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
(比較例6)
実施例7と同様の条件で、静電チャック10を作製した後、実施例7と同様の前洗浄工程を実施した。そして、前洗浄工程が行われた静電チャック10に対して、図3(A)に示されるように接続した後、前洗浄工程の効果をICP質量分析法により確認した結果、銅の定量値は460×1010atoms/cmであった。
次に、前洗浄工程の効果を確認するために基板Wが脱着された静電チャック10に新たな基板Wを載置し、静電チャック電極14に+2kV、基板Wに−2kVの直流電圧を印加して、基板Wを静電チャック10に23℃で30分間吸着させて、基板Wに付着した金属汚れの銅を移動させて付着させた。その後、基板Wを脱着し、静電チャック10の吸着面の平面度を計測するとともに、脱着した基板Wの裏面に対して、金属成分の分析(ICP分析)を行った。
[結果]
実施例1〜14及び比較例1〜6の各電圧印加工程に対する当該工程実施後の工程ICP分析結果、当該工程実施前後の平面度及びその変化量(絶対値)を表1に示す。表中、印加した直流電圧の差の絶対値(電位差)、電圧印加時間,温度を示し、“*”は本実施形態の好適数値範囲外の値であることを示す。
実施例1、3、5、7、9、11、13、及び、比較例1、3、5、6の前洗浄工程の効果を確認するために行ったICP分析により分析された銅の定量値は、150×1010〜120010atoms/cmの範囲で一定化しなかった。すなわち、前洗浄工程の洗浄は液体を用いた洗浄であることから、金属汚れを効果的に除去することが困難であり、また一定化しなかった。
これに対して、表1の実施例1〜14から、前洗浄工程後、基板を基板保持部材(静電チャック10,真空チャック20,20’)に吸着させながら、基板Wと、基板保持部材又は基板保持部材裏面に設けた基板W’とに、基板Wより、基板保持部材又は基板保持部材裏面の基板W’が高電位になるように、印加した直流電圧の差の絶対値が4kV〜10kV、15〜300℃の範囲の温度で1〜6時間、直流電圧を印加する電圧印加工程を実施することによって、金属汚れの金属を付着させた基板を基板保持部材から取り除き、銅の定量値を10×1010atoms/cm以下に低減した。
すなわち、基板保持部材に付着した金属汚れの残存を抑制できたことがわかる。また、平面度の変化も最大4μmであり、寸法精度の低下を防止できたことがわかる。
また、電圧印加工程での温度が200℃以上である場合(実施例2,6,8,12,14)、銅の定量値は、0.4×1010atoms/cm以下に低減することができた。
電圧印加工程での温度が15℃未満である場合(比較例1)、静電チャック10に付着した金属汚れを形成する金属の静電チャックから基板Wへの移動が不十分となり、銅の定量値が480×1010atoms/cmとなった。
電圧印加工程での温度が300℃を超えた場合(比較例2)、銅の定量値が0.6×1010atoms/cmとなったが、静電チャック10に生じた寸法変化による平面度の変化量が26μmとなり、静電チャック10の寸法精度を低下させた。
電圧印加工程での電位差が4kV未満である場合(比較例3)、静電チャック10に付着した金属汚れを形成する金属の静電チャックから基板Wへの移動が不十分となり、銅の定量値が340×1010atoms/cmとなった。
電圧印加工程での電位差が10kVを超えた場合(比較例4)、電位差15kVの電圧を印加した瞬間、静電チャック10と基板との間で放電が発生し、放電が発生した基板表面部分と静電チャック表面部分に焦げ跡がつき、損傷した。
電圧印加工程において、基板を基板保持部材に載置したまま吸着させなかった場合(比較例5)、すなわち、基板を真空チャック吸着面に載置したのみで、真空吸着しなかった場合、銅の定量値が720×1010atoms/cmとなった。これは、基板自体が極僅かな反りを有していることと、真空チャック吸着面が完全な平面ではないことから、基板を真空チャックに吸着しないまま電圧印加工程を実施すると、真空チャックと基板との間で接触しない隙間部分が発生するため、真空チャックに付着した金属汚れを形成する金属の真空チャックから基板Wへの移動が不十分となった。
さらに、電圧印加工程で電圧印加時間が1時間未満の場合(比較例6)、静電チャックに付着した金属汚れを形成する金属の静電チャックから基板Wへの移動が不十分となり、銅の定量値が120×1010atoms/cmとなった。
W,W’…基板、10…静電チャック、12…基体、14…静電チャック電極,20,20’…真空チャック、22…基体、24…中心孔、26a,26b,26c…環状溝、28a,28b…線溝、30,31…リード線。

Claims (3)

  1. 基板を保持するセラミックス部材である基板保持部材の表面を洗浄液で洗浄する前洗浄工程と、
    前記基板を前記基板保持部材に吸着させながら、前記基板と前記基板保持部材又は前記基板保持部材の吸着面と反対側に設けた導電性部材とに、前記基板より前記基板保持部材又は前記導電性部材が高電位になるように直流電圧を印加する電圧印加工程とを備える基板保持部材の洗浄方法。
  2. 請求項1記載の基板保持部材の洗浄方法であって、
    前記電圧印加工程は、印加した直流電圧の差の絶対値が4kV〜10kVであり、前記基板保持部材及び前記基板を15〜300℃の範囲の温度で1〜6時間維持することを特徴とする基板保持部材の洗浄方法。
  3. 請求項2記載の基板保持部材の洗浄方法であって、
    前記電圧印加工程は、前記基板保持部材及び前記基板を200℃以上で維持することを特徴とする基板保持部材の洗浄方法。
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