JP2015123057A - 熟成肉の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軟らかく、風味や旨味が豊かな熟成肉を、高い歩留まり率で、比較的短期間に製造する方法を提供する。【解決手段】 食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを含む熟成肉の製造方法。本発明に係る熟成肉の製造方法によれば、肩肉などの肉質の硬い部位の肉や、鹿肉などのジューシーさに欠ける種類の肉、羊肉などの臭みが多い肉を原料としても、軟らかく、風味が良く、旨味が多く、臭みが少なく、ジューシーな熟成肉を、比較的短期間で、ほぼ100%の高い歩留まり率で製造することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、熟成肉の製造方法に関し、より詳細には、食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを含む、熟成肉の製造方法に関する。
牛肉などの食肉は、一般に、風味や旨味を豊かにし、肉を軟らかくすることを目的として、熟成が行われる。食肉の熟成方法は、従来、ドライエイジング法とウェットエイジング法との2種類に大別される。ドライエイジング法は、1〜3℃の温度条件かつ80%前後の湿度条件下で、常に肉の周りの空気が動く状態とし、そのまま14〜35日以上熟成させる方法である(非特許文献1)。一方、ウェットエイジング法は、肉を真空パック詰めにするなどして乾燥を防いだ状態とし、1〜3℃の温度条件下で数日〜2週間程度熟成させる方法である(非特許文献2)。
http://JA.Wikipedia.org/wiki/%E4%B9%BE%E7%87%A5%E7%86%9F%E6%88%90%E8%82%89 http://majin.myhome.cx/pot−au−feu/dataroom/cooking_method/meat/aging/aging.html
しかしながら、ドライエイジング法では肉の表面が乾燥して変色し、あるいはカビに覆われるため、肉の表層の3割程度は破棄せざるを得ず、歩留まり率が60〜70%と低いため、食材の有効利用の観点からは好ましくない。その上、長期にわたる熟成期間における手間と保管スペースなどの設備面でのコストもかかるため、結果として、熟成肉の価格が高くなるという問題がある。また、ウェットエイジング法では、肉の歩留まり率は良く、熟成期間も短いものの、風味や旨味を向上させ、肉を軟らかくするといった熟成効果の点で十分ではない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、軟らかく、風味や旨味が豊かな熟成肉を、高い歩留まり率で、比較的短期間に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを行うことにより、軟らかくジューシーで、風味が良く、旨味が多く、臭みが低減された熟成肉を、比較的短期間で、高い歩留まり率で製造することができることを見出し、下記の各発明を完成した。
(1)本発明に係る熟成肉の製造方法は、食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを含む。
(2)本発明に係る熟成肉の製造方法においては、前記納豆菌熟成工程は、食肉の表面に納豆菌を付着させて35℃未満で熟成させることが好ましい。
(3)本発明に係る熟成肉の製造方法においては、前記納豆菌熟成工程は、食肉の表面に納豆菌を付着させて10℃以上で熟成させることが好ましい。
(4)本発明に係る熟成肉の製造方法においては、前記藁包み熟成工程の食肉を藁で包んで熟成させる期間は、4日間より長い期間であることが好ましい。
本発明に係る熟成肉の製造方法によれば、軟らかく、風味が良く、旨味が多く、臭みが少なく、ジューシーな熟成肉を、比較的短期間で、ほぼ100%の高い歩留まり率で製造することができる。例えば、肩肉などの肉質の硬い部位の肉や、鹿肉などのジューシーさに欠ける種類の肉、羊肉などの臭みが多い肉を原料としても、軟らかく、ジューシーで、臭みが低減された、美味しい熟成肉を製造することができる。
塩蔵肉および熟成肉の5’−イノシン酸および遊離グルタミン酸の含量を示す図である。 塩蔵肉および熟成肉の硬度を示す図である。
以下、本発明に係る熟成肉の製造方法について詳細に説明する。本発明に係る熟成肉の製造方法は、(a)食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、(b)食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを含む。
本発明に係る熟成肉の製造方法において、(a)の納豆菌熟成工程と、(b)の藁包み熟成工程とは、どちらが先に行われてもよい。すなわち、本発明に係る熟成肉の製造方法の第1の態様は、(a−1)食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と、(b−1)前記納豆菌熟成工程において熟成させた食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程とを含む。また、本発明に係る熟成肉の製造方法の第2の態様は、(b−2)食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程と、(a−2)前記藁包み熟成工程において熟成させた食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と含む。これらのうち、納豆菌による熟成が納豆菌熟成工程の後に引き続き藁包み熟成工程においても進行させられる点で、第1の態様がより好ましい。
本発明において、「食肉」とは、食用に供する動物組織をいう。ここで、「動物組織」は、主として筋肉をいうが、皮下脂肪や血管、内臓などの筋肉以外の可食部も含む。また、「動物」は、牛、豚、馬、ヤギ、羊、イノブタ、イノシシ、鹿、熊、コウモリなどのほ乳類、鯨やトド、イルカなどの海洋ほ乳類、ニワトリ、アヒル、七面鳥、ダチョウなどの鳥類を含む。
本発明における「食肉」は、家畜や家禽に由来するものでもよく、野生動物に由来するものでもよい。また、「食肉」は、部位も問わず、肩、肩ロース、リブロース、ランプ、サーロイン、ヒレ、ばら、もも、そともも、ロース、ささみ、むね、手羽元、手羽先、手羽中などのいずれでもよい。本発明における「食肉」は、比較的長期間の熟成に適する食肉、すなわち、死後から死後硬直が解けるまでの期間が長い食肉や、死後硬直が解けた状態で食することが適する食肉、死後に寝かせることにより旨味が増加する食肉、比較的硬い肉などが好ましい。そのような食肉としては、例えば、鹿肉、羊肉、豚肉、牛肉、地鶏肉や採卵期間を終えた雌鶏(成鶏、廃鶏)の肉などを挙げることができる。なお、本発明において、食肉は、単に「肉」という場合がある。
納豆菌(Bacillus subtilis var.natto)は、納豆の製造に利用される枯草菌の一種である。本発明において、「納豆菌」の種類(菌株)は特に限定されず、一般的に納豆の製造に利用されるものを用いることができるほか、市販の納豆を納豆菌として用いることもできる。
(a)、(a−1)および(a−2)の納豆菌熟成工程において、食肉の表面に納豆菌を付着させる方法としては、例えば、粉末状の納豆菌あるいは納豆を湯に入れて一定時間置くことにより納豆菌液を調製し、これを食肉に噴霧あるいは塗布する方法の他、納豆菌液に食肉を浸漬する方法、藁や布、紙などを納豆菌液に浸漬し、その藁や布、紙などで食肉を包むことにより、藁や布、紙に付いた納豆菌を食肉の表面に付着させる方法、粉末状の納豆菌を食肉に振りかける方法、納豆を食肉に塗布あるいは振りかける方法などを挙げることができる。
「熟成」とは、一般に、(1)十分に熟してできあがること、(2)物質を適当な温度に長時間放置して化学変化を行わせること、(3)タンパク質・脂肪・炭水化物などが、酵素や微生物の作用により、腐敗することなく適度に分解され、特殊な香味を発することをいい(広辞苑第6版)、本発明における「熟成」は、これら(1)〜(3)と同様の意味において用いられる。
(a)、(a−1)および(a−2)の納豆菌熟成工程において、納豆菌を付着させた食肉を熟成させる方法としては、納豆菌を付着させた食肉を所定の温度に保持して所定の時間置く方法を挙げることができる。ここで、所定の温度は、納豆菌により食肉が軟らかくなり、あるいは風味が良くなる温度であれば特に限定されず、用いる納豆菌の種類(菌株)や食肉の種類、部位などにより適宜設定することができる。ここで、納豆菌は、通常40℃前後で活発に増殖することが知られており、例えば納豆の製造にはこの温度帯が利用される。しかし、食肉の熟成に対しては、熟成の目的に応じた温度帯に設定することが好ましい。つまり、過度に高温であると食肉が乾燥してしまうし、逆に過度に低温であると納豆菌の作用による風味や旨味の向上効果が抑制されてしまう。具体的には、例えば、35℃未満、34℃以下、33℃以下、32℃以下、31℃以下、30℃以下、29℃以下などの温度であれば、納豆菌により食肉を軟らかくジューシーにする作用効果を、より大きくすることができる。また、0℃以上、5℃以上、8℃以上、10℃以上などの温度であれば、納豆菌により食肉の風味を良くする作用効果を、より大きくすることができる。よって、これら両者の作用効果をより大きくするためには、所定の温度は、10℃以上35℃未満の温度とすることが好ましい。
所定の時間もまた、納豆菌により食肉が軟らかくなり、あるいは風味が良くなる時間であれば特に限定されず、用いる納豆菌の種類(菌株)や食肉の種類、部位などにより適宜設定することができるが、具体的には、例えば、7〜11時間、12〜16時間、17〜21時間、22〜26時間、27〜32時間などを挙げることができる。
次に、(b)、(b−1)および(b−2)の藁包み熟成工程において、食肉を藁で包んで熟成させる方法としては、食肉をさらしで包んだ後、藁で包み、所定の温度に保持して所定の期間置く方法を挙げることができる。ここで、食肉をさらしで包むのは、通気性を保ちつつ、過度の乾燥を防ぐことを目的としている。よって、他の素材により同様の作用効果を得るようにしてもよい。また、所定の温度は、熟成により食肉が軟らかくなり、あるいは風味が良くなる温度であれば特に限定されないが、具体的には、例えば、0℃〜10℃以下の低温を挙げることができる。所定の時間もまた、熟成により食肉が軟らかくジューシーになり、あるいは風味が良くなる時間であれば特に限定されないが、具体的には、例えば、1〜14日間を挙げることができ、4日間より長い期間が好ましく、5日間以上がより好ましい。
本発明において「藁」とは、稲や麦などの稲科植物の茎を乾燥させたものをいう。藁として、具体的には、稲の藁(稲藁)、大麦や小麦、ライ麦、カラスムギの藁(麦藁)、ハトムギの藁、サトウキビの藁、トウモロコシの藁、キビの藁、アワの藁、ヒエの藁、モロコシの藁などを挙げることができる。
本発明に係る熟成肉の製造方法には、本発明に係る熟成肉の製造方法の特徴を損なわない限り、他の工程を有してもよく、例えば、冷凍された食肉の解凍工程や洗浄工程、調味工程、塩蔵工程、包装工程、凍結保存工程、殺菌工程、食品添加物を添加する工程などを有してもよい。
以下、本発明に係る熟成肉の製造方法について、各実施例に基づいて説明する。なお、本発明の技術的範囲は、これらの実施例によって示される特徴に限定されない。
<実施例1>製造方法の検討その1;熟成工程の検討
(1)熟成肉の製造
下記のAパターンおよびBパターンの方法により、熟成肉を製造した。
〈Aパターンの方法〉
下記の1〜4の工程を行った。
1.解凍工程;解体処理して冷凍保存された野生の鹿もも肉を用意した。凍結した肉を10℃の冷蔵庫内に24時間置くことにより解凍した。
2.塩蔵工程;解凍した肉に、肉の重量に対して約1(w/w)%量の振り塩をした後、脱水シートに包んで5℃の冷蔵庫内に24〜30時間置くことにより塩蔵した。
3.漬け込み熟成工程;稲藁に付着した雑菌を除去することを目的として、沸騰した湯に稲藁を入れて15分間煮沸し、稲藁の煮汁を得た。また、60℃の湯に0.5(w/w)%となるよう納豆菌を入れ、30分置くことにより納豆菌液を得た。稲藁の煮汁に納豆菌液を1〜2(w/w)%となるように添加し、これを漬け込み液とした。漬け込み液に塩蔵した肉を入れ、5℃の冷蔵庫内に24時間置くことにより漬け込みを行った。続いて、漬け込み液から肉を取り出して1時間液切りを行った後、さらしに包み、5℃の冷蔵庫内に7日間置くことにより熟成を行った。
4.凍結保存工程;さらしを取って肉を真空パック詰めにし、−25℃で凍結保存した。
〈Bパターンの方法〉
Aパターンの方法において、「3.漬け込み熟成工程」に代えて、下記の「3−1.納豆菌付着熟成工程」および「3−2.藁包み熟成工程」を行った。
3−1.納豆菌付着熟成工程;60℃の湯に0.5(w/w)%となるよう納豆菌を入れ、30分置くことにより納豆菌液を得た。塩蔵した肉に納豆菌液をまんべんなく噴霧することにより肉の表面に納豆菌を付着させた。これを20〜25℃に24時間置くことにより、熟成を行った。
3−2.藁包み熟成工程;続いて、肉をさらしに包み、さらに、乾燥させた未加熱の稲藁に包んだ。これを5℃の冷蔵庫内に7日間置くことにより熟成を行った。
(2)食味による評価
本実施例1(1)のAパターンの方法のうち1.解凍工程のみを行った肉(解凍肉)、本実施例1(1)のAパターンの方法により製造した熟成肉(Aパターンの熟成肉)および本実施例1(1)のBパターンの方法により製造した熟成肉(Bパターンの熟成肉)をフライパンで焼いて試食し、解凍肉を基準として、肉の軟らかさ、風味、旨味、臭みおよびジューシーさの観点で評価を行った。その結果を表1に示す。なお、Aパターンの熟成肉およびBパターンの熟成肉のいずれも、解凍肉と比較して見た目に大きな変化はなかった。また、熟成による乾燥なども認められず、AパターンおよびBパターンの方法に供した鹿もも肉は、すべて食することができる品質であった(歩留まり率は100%)。
Figure 2015123057
表1に示すように、AパターンおよびBパターンの熟成肉は、解凍肉と比較して、肉が軟らかく、風味が良く、旨味が多く、臭みが少なく、ジューシーさが大きかった。この結果から、AパターンまたはBパターンの方法で熟成することにより、肉が軟らかくなり、風味が良くなり、旨味が増加し、臭みが低減し、ジューシーさが大きくなることが明らかになった。また、Bパターンの熟成肉の方が、Aパターンの熟成肉と比較して、肉の軟らかさ、風味、旨味、臭み、ジューシーさのいずれにおいても、評価が高かった。この結果から、納豆菌による熟成は、5℃よりも常温に保持することが好ましいこと、および、藁による熟成は、藁の煮汁に肉を浸漬するよりも藁で肉を包む方が好ましいことが明らかになった。
(3)水分、粗脂肪および粗蛋白質の含量の測定
本実施例1(2)の解凍肉およびBパターンの熟成肉について、水分、粗脂肪および粗蛋白質の含量を、常法に従って測定した(「牛肉の品質評価のための理化学分析マニュアルVer.2」、社団法人畜産技術協会、平成15年3月)。すなわち、水分の含量は135℃、2時間の常圧加熱乾燥法により、粗脂肪の含量はエーテルによるソックスレー抽出法により、粗蛋白質の含量はケルダール窒素定量法(窒素係数6.25)により、それぞれ測定した。その結果を表2に示す。
Figure 2015123057
表2に示すように、水分および粗脂肪の含量は、解凍肉とBパターンの熟成肉とで同程度であり、顕著な差はなかった。一方、粗蛋白質の含量は、Bパターンの熟成肉の方が、解凍肉と比較して小さかった。すなわち、Bパターンの方法で熟成することにより、肉の蛋白質の含量が変化することが明らかになった。この結果から、食肉をBパターンの方法で熟成することにより蛋白質の含量が変化し、その結果として、肉が軟らかくなり、風味が良くなり、旨味が増加し、臭みが低減し、ジューシーさが大きくなることが示唆された。
以上の本実施例1(1)〜(3)の結果から、熟成肉の製造方法としては、Bパターンの方法が好適であることが示された。以下、本実施例1(1)のBパターンの方法により製造した熟成肉を「本発明の熟成肉」と表記する場合がある。
<実施例2>熟成肉の評価
(1)熟成肉の製造
実施例1(1)のBパターンの方法において、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いて、熟成肉を製造した。また、実施例1(1)のAパターンの方法のうち、1.解凍工程および2.塩蔵工程のみを行った豚もも肉を用意し、これを塩蔵肉とした。
(2)食味による評価
本実施例2(1)の塩蔵肉および熟成肉をフライパンで焼いて試食し、塩蔵肉を基準として、肉の軟らかさ、風味、旨味、臭みおよびジューシーさの観点で評価を行った。その結果を表3に示す。なお、熟成肉は、塩蔵肉と比較して見た目に大きな変化はなかった。また、熟成による乾燥なども認められず、実施例1(1)のBパターンの方法に供した豚もも肉は、すべて食することができる品質であった(歩留まり率は100%)。
Figure 2015123057
表3に示すように、熟成肉は、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味が良く、旨味が多く、臭みが少なく、ジューシーさが大きかった。この結果から、鹿肉のみならず豚肉についても、実施例1(1)のBパターンの方法で熟成することにより、肉が軟らかくなり、風味が良くなり、旨味が増加し、臭みが低減し、ジューシーさが大きくなることが示された。
(3)アミノ酸の含量の測定
本実施例2(1)の塩蔵肉および熟成肉について、一般社団法人日本食品分析センターに委託して、5’−イノシン酸および遊離グルタミン酸の含量の測定を行った。5’−イノシン酸の含量については、5%過塩素酸で肉に含まれるアミノ酸を抽出した後、高速液体クロマトグラフに供することにより測定した。また、遊離グルタミン酸の含量については、アミノ酸自動分析法により測定した。その結果を図1に示す。
図1に示すように、5’−イノシン酸および遊離グルタミン酸の含量は、塩蔵肉では、それぞれ、0.05g/100gおよび11mg/100gであった。これに対して、熟成肉では、それぞれ、0.03g/100gおよび43mg/100gであった。すなわち、熟成肉では、塩蔵肉と比較して遊離グルタミン酸の含量が4倍まで大きくなった。この結果から、食肉をBパターンの方法で熟成することにより、遊離グルタミン酸の含量が増大し、その結果として、肉の風味が良くなり、旨味が増加し、あるいは臭みが低減することが示唆された。
(4)硬度の測定
本実施例2(1)の塩蔵肉および熟成肉について、一般社団法人日本食品分析センターに委託して、硬度の測定を行った。硬度は、クリープメータ(山電社)を用いて、直径8mm円柱状のプランジャーを試料台上昇速度1mm/秒で肉の厚さの80%まで侵入させた時の最大荷重を測定し、これを硬度とした。塩蔵肉および熟成肉のそれぞれについて、同様の測定を10回行い、硬度の平均値を算出した。その結果を図2に示す。
図2に示すように、塩蔵肉の硬度は最大値で71Nを示し、その平均値は65Nであったのに対して、本発明に係る熟成肉の硬度は最大値が55N、最小値は35Nであり、その平均値は47Nであった。すなわち、熟成肉では、塩蔵肉と比較して硬度が3割程度も小さかった。この結果から、食肉をBパターンの方法で熟成することにより、肉質が3割程度軟らかくなることが示された。
<実施例3>製造方法の検討その2;納豆菌/藁の作用効果の検討
(1)熟成肉の製造
実施例1(1)のBパターンの方法において、「3−1.納豆菌付着熟成工程」および「3−2.藁包み熟成工程」に代えて、下記の「3−3.藁包み無し熟成工程」を行うことにより熟成肉を製造し、これをサンプルaとした。ただし、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いた。
3−3.藁包み無し熟成工程;肉をさらしに包み、これを5℃の冷蔵庫内に7日間置くことにより熟成を行った。
また、実施例1(1)のBパターンの方法において、「3−2.藁包み熟成工程」に代えて、上記の「3−3.藁包み無し熟成工程」を行うことにより熟成肉を製造し、これをサンプルbとした。ただし、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いた。
また、実施例1(1)のBパターンの方法において、「3−1.納豆菌付着熟成工程」に代えて、下記の「3−4.納豆菌付着無し熟成工程」を行うことにより熟成肉を製造し、これをサンプルcとした。ただし、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いた。
3−4.納豆菌付着無し熟成工程;塩蔵した鹿肉を20〜25℃に24時間置くことにより、熟成を行った。
すなわち、サンプルaは、実施例1(1)のBパターンの方法において、納豆菌付着熟成工程を行わず、かつ、稲藁に包まないで製造した熟成肉であり、サンプルbは、実施例1(1)のBパターンの方法において、稲藁に包まないで製造した熟成肉であり、サンプルcは、実施例1(1)のBパターンの方法において、食肉の表面に納豆菌を付着させずに製造した熟成肉である。
(2)食味による評価
実施例2(1)の熟成肉および塩蔵肉、ならびに本実施例3(1)のサンプルa〜サンプルcをフライパンで焼いて試食し、塩蔵肉を基準として、肉の軟らかさ、風味および旨味の観点で評価を行った。肉の軟らかさは数値が大きいほど軟らかいものとし、風味は数値が大きいほど風味が良いものとし、旨味は数値が大きいほど旨味が多いものとして、数値で表した。その結果を表4に示す。
Figure 2015123057
表4に示すように、サンプルaは、塩蔵肉と比較して、肉が少し軟らかく、風味が少し良く、旨味が少し多かった。サンプルaの全体評価としては、肉がやや硬く、風味や旨味があまり感じられないことから、やや不良であった。次に、サンプルbは、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味がやや良く、旨味がやや多かった。サンプルbの全体評価としては、風味や旨味が物足りないが、肉が軟らかいことから、良であった。次に、サンプルcは、塩蔵肉と比較して、肉がやや軟らかく、風味が良く、旨味が多かった。サンプルcの全体評価としては、肉がやや硬いものの、風味や旨味が感じられることから、良であった。次に、熟成肉は、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味が良く、旨味が多かった。熟成肉の全体評価としては、肉の柔らかさ、風味および旨味のバランスがよいことから、優良であった。
すなわち、サンプルbと熟成肉との結果から、実施例1(1)のBパターンの方法において、肉を藁で包まなくても肉は軟らかくなり、風味が良くなり、旨味が多くなるが、肉を藁で包んで熟成させることにより、風味がより良くなり、旨味がより多くなることが明らかになった。また、サンプルcと熟成肉との比較から、実施例1(1)のBパターンの方法において、肉の表面に納豆菌を付着させなくても肉が軟らかくなり、風味が良くなり、旨味が多くなるが、肉の表面に納豆菌を付着させることにより、肉がより軟らかくなることが明らかになった。また、サンプルa〜cと熟成肉との比較から、納豆菌付着熟成工程を行い、かつ藁で包んで熟成させることにより、肉が軟らかく、風味が良く、旨味が多い熟成肉を製造することができることが明らかになった。
<実施例4>製造方法の検討その3;納豆菌付着熟成工程の温度帯の検討
(1)鹿肉での検討
実施例1(1)のBパターンの方法により、熟成肉を製造した。ただし、納豆菌付着熟成工程における熟成中の温度を、20〜25℃に代えて5℃、20℃および35℃とした。納豆菌付着熟成工程における熟成の温度が35℃では、当該熟成期間中の湿度を70%に保つ湿度管理を行った場合と、湿度管理を行わない場合とで、それぞれ熟成肉を製造した。製造した熟成肉をフライパンで焼いて試食し、実施例1(2)の解凍肉を基準として、肉の軟らかさ、風味およびジューシーさの観点で評価を行った。肉の軟らかさは数値が大きいほど軟らかいものとし、風味は数値が大きいほど風味が良いものとし、ジューシーさは数値が大きいほどジューシーさが大きいものとして、数値で表した。その結果を表5に示す。
Figure 2015123057
表5に示すように、5℃の場合は、解凍肉と比較して、肉が軟らかく、風味はやや良く、ジューシーさは大きかった。5℃の場合の全体評価は、風味が物足りないが、肉が軟らかくジューシーであることから、良であった。次に、20℃の場合は、解凍肉と比較して、肉が軟らかく、風味は良く、ジューシーさは大きかった。20℃の場合の全体評価は、風味が良く、肉が軟らかくジューシーであることから、優良であった。次に、35℃の湿度管理無しの場合は、解凍肉と比較して、肉がやや硬く、風味は少し良く、ジューシーさは小さかった。全体評価は、肉がパサついていてジューシーさに欠け、風味も劣ることから、不良であった。次に、35℃の湿度管理有りの場合は、解凍肉と比較して、肉がやや硬く、風味は少し良く、ジューシーさはやや小さかった。全体評価は、ジューシーさに欠けていて、風味もやや劣ることから、やや不良であった。
すなわち、納豆菌付着熟成工程の温度が35℃以上になると、湿度管理の有無にかかわらず納豆菌付着熟成工程の熟成期間中に肉が乾燥してしまい、肉の軟らかさ、風味およびジューシーさが損なわれることが明らかになった。この結果から、納豆菌付着熟成工程の温度帯は35℃未満が好ましいことが明らかになった。
(2)豚肉での検討
実施例1(1)のBパターンの方法において、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いて、熟成肉を製造した。ただし、納豆菌付着熟成工程における熟成中の温度を、20〜25℃に代えて、5℃、8℃、10℃、15℃とした。製造した熟成肉をフライパンで焼いて試食し、実施例2(1)の塩蔵肉を基準として、肉の軟らかさおよび風味の観点で評価を行った。肉の軟らかさは数値が大きいほど軟らかいものとし、風味は数値が大きいほど風味が良いものとして、数値で表した。その結果を表6に示す。
Figure 2015123057
表6に示すように、5℃および8℃の場合は、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味は少し良かった。5℃および8℃の場合の全体評価は、風味が物足りないものの、肉が軟らかいことから、良であった。次に、10℃の場合は、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味はやや良かった。10℃の場合の全体評価は、肉が軟らかく、風味も比較的感じられることから、良であった。次に、15℃の場合は、塩蔵肉と比較して、肉が軟らかく、風味も良かった。15℃の場合の全体評価は、肉が軟らかく、風味も十分に感じられることから、優良であった。
すなわち、納豆菌付着熟成工程の温度が35℃未満であれば、納豆菌により肉を軟らかくすることができることが明らかになった。また、納豆菌付着熟成工程の温度が10℃以上になると、納豆菌による風味の向上効果がより大きくなることが明らかになった。この結果から、納豆菌付着熟成工程の温度帯は10℃以上がより好ましいことが明らかになった。
<実施例5>製造方法の検討その4;藁包み熟成工程の熟成期間の検討
(1)豚肉での検討
実施例1(1)のBパターンの方法において、鹿もも肉に代えて豚もも肉を用いて熟成肉を製造した。ただし、藁包み熟成工程の熟成の期間を、7日間に代えて1〜5日間とした。製造した熟成肉をフライパンで焼いて試食し、実施例2(1)の塩蔵肉を基準として、肉の軟らかさおよび風味の観点で評価を行った。その結果を表7に示す。
Figure 2015123057
表7に示すように、1〜4日間の場合は、塩蔵肉と比較して肉の軟らかさおよび風味のいずれも同程度であった。1〜4日間の場合の全体評価としては、肉が硬めで風味もあまり感じられないため、不良であった。これに対して、5日間の場合は、塩蔵肉と比較して肉がやや軟らかく、風味がやや良かった。5日間の場合の全体評価としては、肉が軟らかめで風味も比較的感じられたため、やや良であった。すなわち、藁包み熟成工程の熟成期間が5日間以上になると、肉が軟らかく、風味が良くなる効果が生じることが明らかになった。この結果から、肉の軟らかさや風味の向上効果を得るためには、藁包み熟成工程の熟成期間は5日間以上が好ましいことが明らかになった。
(2)牛肉での検討
実施例1(1)のBパターンの方法において、鹿もも肉に代えて牛もも肉を用いて熟成肉を製造した。ただし、藁包み熟成工程の熟成期間を、7日間に代えて4日間および7日間とした。製造した熟成肉をフライパンで焼いて試食し、本実施例1(1)のAパターンの方法のうち1.解凍工程のみを行った牛もも肉(解凍肉)を基準として、肉の軟らかさ、風味およびジューシーさの観点で評価を行った。その結果を表8に示す。
Figure 2015123057
表8に示すように、4日間の場合は、解凍肉と比較して、肉の軟らかさは同程度であり、風味はやや良く、ジューシーさは同程度であった。4日間の場合の全体評価は、肉がやや硬く、ジューシーさに欠け、風味があまり感じられないことから、やや不良であった。これに対して、7日間の場合は、解凍肉と比較して、肉が軟らかく、風味が良く、ジューシーさが大きかった。7日間の場合の全体評価は、風味が良く、肉が軟らかくジューシーであることから、優良であった。すなわち、藁包み熟成工程の熟成期間が4日間を超えると、肉が軟らかく、風味が良くなり、ジューシーになる効果が生じることが明らかになった。この結果から、肉の軟らかさや風味、ジューシーさの向上効果を得るためには、藁包み熟成工程の熟成期間は4日間より長いことが好ましいことが明らかになった。
<実施例6>食肉の種類の検討
実施例1(1)のBパターンの方法において、鹿もも肉に代えて羊うちもも肉、豚ロース肉、豚うちもも肉、牛肩ロース肉、牛リブロース肉および親鳥もも肉(肉用鶏)を用いて熟成肉を製造した。製造した熟成肉をフライパンで焼いて試食し、本実施例1(1)のAパターンの1.解凍工程のみを行った各種の肉(解凍肉)を基準として、肉の軟らかさ、風味、旨味、臭みおよびジューシーさの観点で評価を行った。肉の軟らかさは、解凍肉と比較して軟らかい場合は○、変わらない場合は△、硬い場合は×とした。風味は、解凍肉と比較して良い場合は○、変わらない場合は△、悪い場合は×とした。旨味は、解凍肉と比較して多い場合は○、変わらない場合は△、少ない場合は×とした。臭みは、解凍肉と比較して多い場合は○、変わらない場合は△、少ない場合は×とした。ジューシーさは、解凍肉と比較して大きい場合は○、変わらない場合は△、小さい場合は×とした。その結果を表9に示す。
Figure 2015123057
表9に示すように、羊うちもも肉、豚ロース肉、豚うちもも肉、牛肩ロース肉および牛リブロース肉の熟成肉は、それぞれの解凍肉と比較して、肉が軟らかく、風味が良く、旨味が多く、臭みが小さく、ジューシーさが大きかった。一方で、親鳥もも肉の熟成肉は、解凍肉と比較して、肉の軟らかさ、風味、旨味、臭みおよびジューシーさが変わらなかった。すなわち、実施例1(1)のBパターンの方法で熟成することにより、親鳥もも肉では、肉の軟らかさ、風味、旨味およびジューシーさの向上効果や臭みの低減効果が得られないのに対して、羊うちもも肉、豚ロース肉、豚うちもも肉、牛肩ロース肉および牛リブロース肉では、肉の軟らかさ、風味、旨味およびジューシーさが向上し、臭みが低減されることが明らかになった。親鳥もも肉において、肉の軟らかさ、風味、旨味およびジューシーさの向上効果や臭みの低減効果が得られなかったのは、肉用鶏の肉は解凍肉の段階で既に十分に軟らかく、熟成が完了しており、長期間の熟成には適さないためであると考えられた。この結果から、実施例1(1)のBパターンの方法は、比較的長期間の熟成に適した肉については、部位を問わず、好適であることが明らかになった。

Claims (4)

  1. 食肉の表面に納豆菌を付着させて熟成させる納豆菌熟成工程と
    食肉を藁で包んで熟成させる藁包み熟成工程と
    を含む、熟成肉の製造方法。
  2. 前記納豆菌熟成工程が、食肉の表面に納豆菌を付着させて35℃未満で熟成させる工程である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記納豆菌熟成工程が、食肉の表面に納豆菌を付着させて10℃以上で熟成させる工程である、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記藁包み熟成工程の食肉を藁で包んで熟成させる期間が4日間より長い期間である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
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