JP2015121292A - チェーン - Google Patents
チェーン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015121292A JP2015121292A JP2013265952A JP2013265952A JP2015121292A JP 2015121292 A JP2015121292 A JP 2015121292A JP 2013265952 A JP2013265952 A JP 2013265952A JP 2013265952 A JP2013265952 A JP 2013265952A JP 2015121292 A JP2015121292 A JP 2015121292A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- bush
- pair
- inner plate
- link
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G15/00—Chain couplings, Shackles; Chain joints; Chain links; Chain bushes
Abstract
【課題】チェーンの重量や大きさを低減しつつチェーン強度を維持し、チェーン製造やチェーン組み付けに係る作業負担やコストを低減するとともに、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音を低減するチェーンを提供すること。【解決手段】複数の内リンク110および外リンク120をチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーン100であって、外リンク120は、前後1対のピン121と、外プレート122とを有し、内リンク110は、前後1対のブシュ部111と、前後1対のブシュ部111をブシュ部111の軸線と平行な面で連結する内プレート部112とを有し、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体形成されていること。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の内リンクおよび外リンクをチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーンに関する。
従来、複数の内リンクおよび外リンクをチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーンとして、図18に示すように、1対の外プレート522のピン孔にピン521が固定された外リンク520と、ブシュ511が1対の内プレート512のブシュ孔に固定された内リンク510とから成り、内リンク510のブシュ511に外リンク520のピン521が緩挿されることにより外リンク520と内リンク510とが交互に連結されてなるチェーン500が知られている(特許文献1等参照。)。
特許文献1のチェーン500のような公知のチェーンにおいては、内プレート512とブシュ511とを連結するにあたり、内プレート512のブシュ孔内にブシュ511を圧入嵌合させる手法が一般に用いられる。
ところが、内プレート512にブシュ511を圧入嵌合した場合、図18に示す内プレート512の箇所Aが、チェーン張力によって生じる引張力が集中し易い破断箇所となることから、内プレート512の強度が損なわれ、また、この内プレート512の強度低下を補うために、内プレート512の剛性を高めようとすると、内プレート512の大きさや重量が増加してしまうという問題があった。
ところが、内プレート512にブシュ511を圧入嵌合した場合、図18に示す内プレート512の箇所Aが、チェーン張力によって生じる引張力が集中し易い破断箇所となることから、内プレート512の強度が損なわれ、また、この内プレート512の強度低下を補うために、内プレート512の剛性を高めようとすると、内プレート512の大きさや重量が増加してしまうという問題があった。
また、内プレート512にブシュ511を圧入嵌合するには、内プレート512のブシュ孔の周囲に一定以上の幅のプレート部分を設ける必要があり、その結果、前記プレート部分を設けた分だけ、内プレート512のチェーン高さ方向の寸法や重量が増加するという問題があった。
また、従来のチェーン500では、外プレート522、ピン521、内プレート512、ブシュ511の各部品ごとに、成形、熱処理、仕上げ工程を個別に施す必要があるため、チェーンの製造負担およびコストが高いという問題もある。
また、従来のチェーン500では、外プレート522、ピン521、内プレート512、ブシュ511の各部品ごとに、成形、熱処理、仕上げ工程を個別に施す必要があるため、チェーンの製造負担およびコストが高いという問題もある。
さらに、従来のチェーン500では、チェーン組み付けに際し、左右1対の内プレート512に前後1対のブシュ511を圧入嵌合して内リンク510を形成した後、外プレート522に圧入嵌合された前後1対のピン521をブシュ511に挿入し、その後、前後1対のピン521に外プレート522を圧入嵌合する等、チェーン組付け工程が多く、チェーン組付けに係る作業負担が大きいという問題もあった。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、チェーンの重量や大きさを低減しつつチェーン強度を維持し、チェーン製造やチェーン組み付けに係る作業負担やコストを低減するとともに、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音を低減するチェーンを提供することを目的とするものである。
本発明は、複数の内リンクおよび外リンクをチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーンであって、前記外リンクは、前後1対のピンと、前記前後1対のピンを連結する外プレートとを有し、前記内リンクは、前記ピンを軸受けする前後1対のブシュ部と、前記前後1対のブシュ部を前記ブシュ部の軸線と平行な面で連結する内プレート部とを有し、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係る発明によれば、内リンクの前後1対のブシュ部および内プレート部が、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体形成され、1部品として構成されていることにより、ブシュ部の圧入嵌合に起因した破断箇所が生じないため、重量や大きさを増加させることなく、内リンクの強度を向上させることができる。
また、従来、内プレートにブシュを圧入する場合に必要であったブシュ周辺のプレート部分も、当然に必要がないため、内リンクのチェーン高さ方向の寸法や重量を低減することができる。
また、内リンクを1部品として構成することにより、部品点数が減り、チェーン製造やチェーン組み付けに係る作業負担およびコストを低減することができる。
さらに、ブシュ部の幅方向の端部の内径が圧入嵌合に伴って変化することがないため、ブシュ内径を幅方向にわたって均一に保つことが可能となる。
また、ブシュ部の巻き込み端部を接合せずに隙間を設けることで、該隙間からブシュ部の内面側に潤滑油を供給可能となり、ピンと摩擦による摩耗や発熱を低減することが可能となる。
その際、内プレート部がブシュ部の巻き込み端部に潤滑油を誘導する壁となるため、より効果的にブシュ部の内面側に潤滑油が供給される。
また、従来、内プレートにブシュを圧入する場合に必要であったブシュ周辺のプレート部分も、当然に必要がないため、内リンクのチェーン高さ方向の寸法や重量を低減することができる。
また、内リンクを1部品として構成することにより、部品点数が減り、チェーン製造やチェーン組み付けに係る作業負担およびコストを低減することができる。
さらに、ブシュ部の幅方向の端部の内径が圧入嵌合に伴って変化することがないため、ブシュ内径を幅方向にわたって均一に保つことが可能となる。
また、ブシュ部の巻き込み端部を接合せずに隙間を設けることで、該隙間からブシュ部の内面側に潤滑油を供給可能となり、ピンと摩擦による摩耗や発熱を低減することが可能となる。
その際、内プレート部がブシュ部の巻き込み端部に潤滑油を誘導する壁となるため、より効果的にブシュ部の内面側に潤滑油が供給される。
また、内プレート部が、ブシュ部の軸線と平行な面で構成されており、従来のように幅方向に内プレートが存在しないため、チェーンの幅を小さくすることが可能となる。
また、内プレート部が、スプロケットへの噛合時に力を受ける方向に弾性変形可能であるため、噛合時の衝撃や騒音を抑制することができる。
さらに、従来の板材を円筒状に巻き合わせて成形したブシュの場合、内プレートへの圧入嵌合時に巻き合わせ部の向きを揃えることが困難であり、巻き合わせ部がピンと当たる場合とそうでない場合ではピッチ誤差が生じたり、ブシュの内面あるいはピンに偏摩耗が発生することがあったのに対し、本請求項1に係る発明によれば、ブシュ部の巻き込み端部をチェーン全体に張力がかかった際でもピンと当たらない位置に設定することが可能となりピッチ誤差は生じず、また、ブシュ部の内面やピンの偏摩耗も抑制することが可能となる。
また、内プレート部が、スプロケットへの噛合時に力を受ける方向に弾性変形可能であるため、噛合時の衝撃や騒音を抑制することができる。
さらに、従来の板材を円筒状に巻き合わせて成形したブシュの場合、内プレートへの圧入嵌合時に巻き合わせ部の向きを揃えることが困難であり、巻き合わせ部がピンと当たる場合とそうでない場合ではピッチ誤差が生じたり、ブシュの内面あるいはピンに偏摩耗が発生することがあったのに対し、本請求項1に係る発明によれば、ブシュ部の巻き込み端部をチェーン全体に張力がかかった際でもピンと当たらない位置に設定することが可能となりピッチ誤差は生じず、また、ブシュ部の内面やピンの偏摩耗も抑制することが可能となる。
本請求項2に記載の構成によれば、内プレート部がブシュ部の上端縁側にあることで、ブシュ部の内径いっぱいまでの高さの歯を有するスプロケットと噛み合っても、歯と内プレート部が干渉しないため、チェーンとスプロケットが歯飛び等を抑制し、確実に噛み合うことができる。
本請求項3に記載の構成によれば、チェーン全体に張力がかかった際に、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
また、チェーン全体に張力がかかり内プレート部が弾性変形した際に、ブシュ部をさらに巻き込む方向に変形するため、ブシュ部の耐久性が向上する。
本請求項4に記載の構成によれば、チェーン全体に張力がかかった際に、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
また、内プレート部が中央部で膨らんだ形状となることで、さらに歯高の大きな歯を有するスプロケットにも使用可能となる。
本請求項5に記載の構成によれば、内プレート部の面積を小さくして内リンク全体を軽量化することができる。
また、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
本請求項3に記載の構成によれば、チェーン全体に張力がかかった際に、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
また、チェーン全体に張力がかかり内プレート部が弾性変形した際に、ブシュ部をさらに巻き込む方向に変形するため、ブシュ部の耐久性が向上する。
本請求項4に記載の構成によれば、チェーン全体に張力がかかった際に、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
また、内プレート部が中央部で膨らんだ形状となることで、さらに歯高の大きな歯を有するスプロケットにも使用可能となる。
本請求項5に記載の構成によれば、内プレート部の面積を小さくして内リンク全体を軽量化することができる。
また、内プレート部がさらに弾性変形しやすくなり、スプロケットへの噛合時の衝撃や騒音をさらに低減するとともに、チェーンのフリースパン部分での振動も低減することが可能となる。
本発明は、複数の内リンクおよび外リンクをチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーンであって、記外リンクは、前後1対のピンと、前後1対のピンを連結する左右1対の外プレートとを有し、内リンクは、ピンを軸受けする前後1対のブシュ部と、前後1対のブシュ部をブシュ部の軸線と平行な面で連結する内プレート部とを有し、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体形成されているものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
本発明のチェーンの各構成部材の具体的な素材は、チェーンの張力を適正に保持するための強度を有するものであれば如何なるものでも良く、強度、加工性、経済性の観点から鋼材や鋳鉄等の鉄系材料を用いるのが好ましく、特に内リンクは、鋼鈑を打ち抜いた後その両端を巻き加工して形成するのが好ましい。
以下に、本発明の第1実施形態であるチェーンについて、図面に基づいて説明する
本発明の第1実施形態であるチェーン100は、図1乃至図3に示すように、内リンク110のブシュ部111に外リンク120のピン121が緩挿され、左右1対の外プレート122のピン孔にピン121が固定されることで、複数の内リンク110および外リンク120がチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されて成る。
外リンク120の前後1対のピン121は、その両端部がチェーン幅方向外側に僅かに突出しており、突出した部分を外側から押圧して塑性変形させることで外プレート122のピン孔に固定されている。
本発明の第1実施形態であるチェーン100は、図1乃至図3に示すように、内リンク110のブシュ部111に外リンク120のピン121が緩挿され、左右1対の外プレート122のピン孔にピン121が固定されることで、複数の内リンク110および外リンク120がチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結されて成る。
外リンク120の前後1対のピン121は、その両端部がチェーン幅方向外側に僅かに突出しており、突出した部分を外側から押圧して塑性変形させることで外プレート122のピン孔に固定されている。
内リンク110は、ピン121を軸受けする前後1対のブシュ部111と、前後1対のブシュ部111をブシュ部111の軸線と平行な面で連結する内プレート部112とを有しており、図4乃至図6に示すように、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体に形成され、両端の巻かれた部分がブシュ部111を構成し、その中間のブシュ部111のチェーン高さ方向上端縁と連続している平坦な部分が内プレート部112を構成している。
ブシュ部111の巻き込み端部113と内プレート部112の下面は、完全に密着しておらず、内リンク110および外リンク120がチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結された際に、内プレート部112の下面側からブシュ部111の内面側に潤滑油が流入可能な隙間114が形成されている。
ブシュ部111の巻き込み端部113と内プレート部112の下面は、完全に密着しておらず、内リンク110および外リンク120がチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結された際に、内プレート部112の下面側からブシュ部111の内面側に潤滑油が流入可能な隙間114が形成されている。
本発明の第2実施形態であるチェーン100bは、図7乃至図9に示すように、前述した第1実施形態であるチェーン100と、内リンク110bの内プレート部112bが、中央部で前後1対のブシュ部111bの軸線を含む面から離れる方向に膨らんだ曲面状に形成されている点で異なり、他の構成は同様である。
本発明の第3実施形態であるチェーン100cは、図10乃至図12に示すように、前述した第1実施形態であるチェーン100と、内リンク110cの内プレート部112cが、中央部で前後1対のブシュ部111cの軸線を含む面に近づく方向に撓んだ曲面状に形成されている点で異なり、他の構成は同様である。
第2実施形態、第3実施形態の内リンク110b、110cの内プレート部112b、112cは、ともに、第1実施形態の内リンク110よりさらにチェーンに張力を加えた際の弾性変形が容易となり、スプロケットの噛合時等の振動や騒音を抑制することが可能となる。
また、第2実施形態の内リンク110bでは、第1実施形態の内リンク110より背の高い歯を有するスプロケットと噛み合うことが可能となる。
さらに、第3実施形態の内リンク110cでは、チェーン張力を受けて内プレート部112cが弾性変形した際に、ブシュ部111cがさらに巻き込まれる方向に変形するため、第1実施形態、第2実施形態の内リンク110、110bよりブシュ部111cの耐久性が向上する。
また、第2実施形態の内リンク110bでは、第1実施形態の内リンク110より背の高い歯を有するスプロケットと噛み合うことが可能となる。
さらに、第3実施形態の内リンク110cでは、チェーン張力を受けて内プレート部112cが弾性変形した際に、ブシュ部111cがさらに巻き込まれる方向に変形するため、第1実施形態、第2実施形態の内リンク110、110bよりブシュ部111cの耐久性が向上する。
本発明の第4実施形態であるチェーン100dは、図13乃至図15に示すように、前述した第1実施形態であるチェーン100と、外リンク120dのピン121dが、中空パイプ形状に形成されている点で異なり、他の構成は同様である。
ピン121dを中空パイプ形状とすることで、チェーン全体をさらに軽量化することが可能となる。
また、中空パイプ形状のピン121dを外プレート122のピン孔に圧入固定する際、ピン121dの内側から外側に押圧して固定することが可能なため、ピン121dの両端をチェーン幅方向で外プレート122より外側に突出させる必要がなく、チェーンの幅をさらに小さくすることが可能となる。
ピン121dを中空パイプ形状とすることで、チェーン全体をさらに軽量化することが可能となる。
また、中空パイプ形状のピン121dを外プレート122のピン孔に圧入固定する際、ピン121dの内側から外側に押圧して固定することが可能なため、ピン121dの両端をチェーン幅方向で外プレート122より外側に突出させる必要がなく、チェーンの幅をさらに小さくすることが可能となる。
本発明の第5実施形態であるチェーン100eは、図16に示すように、前述した第1実施形態であるチェーン100と、外リンク120eの外プレート122eが側面から見て直線部を持たない形状に形成されている点で異なり、他の構成は同様である。
本実施形態のチェーン100eによれば、チェーン100eがガイドシュー等と摺動する際には外プレート122eの図示の上下の端縁が当接することとなるが、側面から見て直線部を持たない形状であるため、当接面積が小さくなり、摺動抵抗を低く押さえることが可能となる。
本実施形態のチェーン100eによれば、チェーン100eがガイドシュー等と摺動する際には外プレート122eの図示の上下の端縁が当接することとなるが、側面から見て直線部を持たない形状であるため、当接面積が小さくなり、摺動抵抗を低く押さえることが可能となる。
本発明の第6実施形態であるチェーンは、図17に示すように、前述した第1実施形態であるチェーン100と、内リンク110fの内プレート部112fの幅方向両側にブシュ部111のチェーンの幅方向の長さより小さい幅の凹部115fが形成されている点で異なり、他の構成は同様である。
本発明のチェーンでは、内プレート部の厚さや湾曲形状を変化させることによって引張強度と弾性を適宜に設定することが可能であるが、内リンクを1枚の板状部材から形成した場合、ブシュ部の強度を確保すると内プレート部の引張強度が過多となったり、弾性が小さくなったりする場合がある。
そこで、本実施形態の内リンク110fのように内プレート部112fの幅方向両側にブシュ部111のチェーンの幅方向の長さより小さい幅の凹部115fを形成することにより、引張強度が過多とならず適切な弾性を確保できるとともに、重量を軽減することが可能となる。
本発明のチェーンでは、内プレート部の厚さや湾曲形状を変化させることによって引張強度と弾性を適宜に設定することが可能であるが、内リンクを1枚の板状部材から形成した場合、ブシュ部の強度を確保すると内プレート部の引張強度が過多となったり、弾性が小さくなったりする場合がある。
そこで、本実施形態の内リンク110fのように内プレート部112fの幅方向両側にブシュ部111のチェーンの幅方向の長さより小さい幅の凹部115fを形成することにより、引張強度が過多とならず適切な弾性を確保できるとともに、重量を軽減することが可能となる。
なお、外リンクの構造、形状は、上記実施形態のよう2枚の外プレートと2本の連結ピンを圧入固定するものに限定されるものではなく、いずれかの外プレートといずれかのピンが一体に成形されたものであってもよい。
また、前後1対のピンを連結可能であれば、1枚の外プレートで構成されていてもよく、2枚以上の外プレートを有するものであってもよく、外プレートが内プレート部と同様にブシュ部の軸線と平行な面で構成されていてもよい。
さらに、内リンクについても、幅方向に複数並列に配置されていてもよい。
また、前後1対のピンを連結可能であれば、1枚の外プレートで構成されていてもよく、2枚以上の外プレートを有するものであってもよく、外プレートが内プレート部と同様にブシュ部の軸線と平行な面で構成されていてもよい。
さらに、内リンクについても、幅方向に複数並列に配置されていてもよい。
100、500 ・・・ チェーン
110、510 ・・・ 内リンク
111 ・・・ ブシュ部
511 ・・・ ブシュ
112 ・・・ 内プレート部
512 ・・・ 内プレート
113 ・・・ 巻き込み端部
114 ・・・ 間隙
115 ・・・ 凹部
120、520 ・・・ 外リンク
121、521 ・・・ ピン
122、522 ・・・ 外プレート
110、510 ・・・ 内リンク
111 ・・・ ブシュ部
511 ・・・ ブシュ
112 ・・・ 内プレート部
512 ・・・ 内プレート
113 ・・・ 巻き込み端部
114 ・・・ 間隙
115 ・・・ 凹部
120、520 ・・・ 外リンク
121、521 ・・・ ピン
122、522 ・・・ 外プレート
Claims (5)
- 複数の内リンクおよび外リンクをチェーン長手方向に交互に屈曲可能に連結して成るチェーンであって、
前記外リンクは、前後1対のピンと、前記前後1対のピンを連結する外プレートとを有し、
前記内リンクは、前記ピンを軸受けする前後1対のブシュ部と、前記前後1対のブシュ部を前記ブシュ部の軸線と平行な面で連結する内プレート部とを有し、1枚の板状部材の両端が巻かれた形状に一体形成されていることを特徴とするチェーン。 - 前記内プレート部が、前記ブシュ部の上端縁と連続していることを特徴とする請求項1に記載のチェーン。
- 前記内プレート部が、中央部で前記前後1対のブシュ部の軸線を含む面に近づく方向に撓んだ曲面状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のチェーン。
- 前記内プレート部が、中央部で前記前後1対のブシュ部の軸線を含む面から離れる方向に膨らんだ曲面状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のチェーン。
- 前記内プレート部が、前記ブシュ部のチェーンの幅方向の長さより小さい幅の部分を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のチェーン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013265952A JP2015121292A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | チェーン |
CN201410645025.7A CN104728346A (zh) | 2013-12-24 | 2014-11-12 | 链条 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013265952A JP2015121292A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | チェーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015121292A true JP2015121292A (ja) | 2015-07-02 |
Family
ID=53452569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013265952A Pending JP2015121292A (ja) | 2013-12-24 | 2013-12-24 | チェーン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015121292A (ja) |
CN (1) | CN104728346A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1372689A (en) * | 1920-04-09 | 1921-03-29 | George L Helwig | Chain |
US1557172A (en) * | 1923-07-19 | 1925-10-13 | Wilmot Eng Co | Chain |
US1689556A (en) * | 1926-08-20 | 1928-10-30 | Edgar B Nichols | Drive chain |
JPS5637909A (en) * | 1980-06-02 | 1981-04-11 | Purutonchien Kk | Processing method of link plate in chain conveyor |
JPH1172144A (ja) * | 1997-05-09 | 1999-03-16 | Borg Warner Automot Inc | チェーン組立体およびチェーン・スプロケット組立体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN202418427U (zh) * | 2011-12-31 | 2012-09-05 | 杭州临安力达机械有限责任公司 | 一种提升机提升链 |
-
2013
- 2013-12-24 JP JP2013265952A patent/JP2015121292A/ja active Pending
-
2014
- 2014-11-12 CN CN201410645025.7A patent/CN104728346A/zh active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1372689A (en) * | 1920-04-09 | 1921-03-29 | George L Helwig | Chain |
US1557172A (en) * | 1923-07-19 | 1925-10-13 | Wilmot Eng Co | Chain |
US1689556A (en) * | 1926-08-20 | 1928-10-30 | Edgar B Nichols | Drive chain |
JPS5637909A (en) * | 1980-06-02 | 1981-04-11 | Purutonchien Kk | Processing method of link plate in chain conveyor |
JPH1172144A (ja) * | 1997-05-09 | 1999-03-16 | Borg Warner Automot Inc | チェーン組立体およびチェーン・スプロケット組立体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN104728346A (zh) | 2015-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5259775B2 (ja) | 動力伝達チェーン | |
US9046151B2 (en) | Chain | |
EP2300733B1 (en) | Silent chain | |
JP5253428B2 (ja) | リンクプレート | |
US20090286642A1 (en) | Chain | |
JP2015102237A (ja) | 金属製チェーン | |
JP2010276034A (ja) | 伝動用チェーン | |
US9347523B2 (en) | Chain | |
JP4450843B2 (ja) | 伝動用多列チェーン | |
JP2010276043A (ja) | 防振型サイレントチェーン | |
JP2015121292A (ja) | チェーン | |
JP6038729B2 (ja) | チェーンおよび連結ピン | |
JP6200302B2 (ja) | チェーン | |
JP6314055B2 (ja) | サイレントチェーン | |
JP2020085159A (ja) | チェーン | |
JP2014189404A (ja) | コンベヤチェーン | |
JP6874800B2 (ja) | 継手リンク及びチェーン | |
WO2015115392A1 (ja) | ローラチェーン | |
JP2013092173A (ja) | ローラチェーン | |
JP2018179036A (ja) | チェーン | |
JP2011202689A (ja) | 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置 | |
JP2017115964A (ja) | チェーン | |
JP2010169157A (ja) | チェーン | |
JP2010127395A (ja) | チェーン | |
JP2014009801A (ja) | 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160127 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160601 |