JP2015121011A - 鉄骨梁 - Google Patents

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【課題】柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成する。【解決手段】第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、前記第1柱と対向して配置された第2柱の前記第1仕口部より高い位置にある第2仕口部に接合される第2梁部と、両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第2梁部の下面と面一とするとともに前記第1梁部の下面よりも高くして前記第1梁部との間に段差部を形成し、上面を前記第1梁部の上面と面一とするとともに前記第2梁部の上面よりも低くして前記第2梁部との間に段差部を形成する第3梁部と、を有する鉄骨梁。【選択図】図1

Description

本発明は、柱間に架設され、支持する床スラブの上面に床段差を形成する鉄骨梁に関する。
端部にハンチが設けられた鉄骨梁は、所定の抵抗曲げモーメント及び抵抗せん断力を確保しつつ鋼材量を軽減できるので、建物を低コストで建てる技術の1つとして用いられている。例えば、特許文献1には、梁成の小さいH形鋼の両端に、梁成の大きいH形鋼をそれぞれ繋ぎ合わせて構成した段差付き鉄骨梁が開示されている。
このような鉄骨梁を用いて、建物を構成する床スラブの床面に床段差を形成する場合、一般に、梁成の異なる鉄骨梁を柱の仕口部にそれぞれ接合して、これらの鉄骨梁の上面同士の間に高低差をつくり、これらの鉄骨梁の上に床スラブを形成する。
しかし、例えば、鉄筋コンクリート製の柱に埋設された仕口部としての鋼製の仕口部材に梁成の異なる鉄骨梁をそれぞれ接合する場合、柱との間で確実に力の伝達が行えるように鉄骨梁を接合するためには、仕口部材の構造を複雑にしたり、また、心材等の追加部材を仕口部材に設けたりする必要がある。さらに、床段差の高低差に応じて、仕口部材の構造を異ならせる必要がある。これらによって、柱の仕口部の加工手間が多く掛かり、部材量も多くなってしまう。この問題は、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、CFT(Concrete-Filled Steel Tube:充填形鋼管コンクリート構造)造等の他構造の柱の場合においても同様に起こり得る。
特開2011−52462号公報
本発明は係る事実を考慮し、柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成することを課題とする。
第1態様の発明は、第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、前記第1柱と対向して配置された第2柱の前記第1仕口部より高い位置にある第2仕口部に接合される第2梁部と、両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第2梁部の下面と面一とするとともに前記第1梁部の下面よりも高くして前記第1梁部との間に段差部を形成し、上面を前記第1梁部の上面と面一とするとともに前記第2梁部の上面よりも低くして前記第2梁部との間に段差部を形成する第3梁部と、を有する鉄骨梁である。
第1態様の発明では、第3梁部の上面と第2梁部の上面との間に高低差をつくって第3梁部と第2梁部との間に段差部を形成することにより、第3梁部上に形成される床スラブの床面と第2梁部上に形成される床スラブの床面との間に高低差をつくって床段差を形成することができる。これにより、柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成することができる。また、鉄骨梁の両端部にハンチを設けることにより、鉄骨梁両端部の抵抗曲げモーメント及び抵抗せん断力を高くすることができる。
第2態様の発明は、第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、前記第1柱と対向して配置された第2柱の第2仕口部に接合される第2梁部と、両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第1梁部及び前記第2梁部の下面と面一とし、上面を前記第1梁部及び前記第2梁部の上面より低くして前記第1梁部及び前記第2梁部との間に段差部を形成する第3梁部と、を有する鉄骨梁である。
第2態様の発明では、第3梁部の上面と第1及び第2梁部の上面との間に高低差をつくって第3梁部と第1梁部及び第2梁部との間に段差部を形成することにより、第3梁部上に形成される床スラブの床面と、第1及び第2梁部上に形成される床スラブの床面の間に高低差をつくって床段差を形成することができる。これにより、柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成することができる。また、鉄骨梁の両端部にハンチを設けることにより、鉄骨梁両端部の抵抗曲げモーメント及び抵抗せん断力を高くすることができる。
第3態様の発明は、第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、前記第1柱と対向して配置された第2柱の前記第1仕口部より高い位置にある第2仕口部に接合され、上面を前記第2仕口部の上面より低くして前記第2仕口部との間に段差部を形成する第2梁部と、両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第2梁部の下面と面一とするとともに前記第1梁部の下面よりも高くして前記第1梁部との間に段差部を形成し、上面を前記第1梁部及び前記第2梁部の上面と面一とする第3梁部と、を有する鉄骨梁である。
第3態様の発明では、第2仕口部の上面と第2梁部の上面との間に高低差をつくって第2仕口部と第2梁部との間に段差部を形成することにより、第2梁部上に形成される床スラブの床面と第2柱付近に形成される床スラブの床面との間に高低差をつくって床段差を形成することができる。これにより、柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成することができる。また、第2柱近くに床段差を形成することができる。
本発明は上記構成としたので、柱の仕口部の構造を同じにして鉄骨梁により床段差を形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る補強プレートを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁のバリエーションを示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄骨梁を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る鉄骨梁のバリエーションを示す正面図である。
図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁について説明する。
図1の正面図には、第1柱としての鉄筋コンクリート製の柱12と、この柱12に対向して配置された第2柱としての鉄筋コンクリート製の柱14の間に架設されている鉄骨梁10が示されている。柱12の第1仕口部としての仕口部16は、柱12中に埋設された仕口部材18を有して構成され、柱14の第2仕口部としての仕口部20は、柱14中に埋設された仕口部材22を有して構成されている。また、仕口部20は、仕口部16よりも高い位置にある。
仕口部材18と仕口部材22は、同じ部材である。すなわち、仕口部16と仕口部20は、同じ構造になっている。仕口部材18、22は、H形鋼を平面視にて四方へ張り出すように直交させて一体化した部材であり、端部に、H形鋼からなりこの端部と同じ梁成の梁端部材24、26がそれぞれ接合されている。仕口部材18、22と梁端部材24、26は、下フランジ、ウェブ、及び上フランジ同士を溶接で接合することによって剛接合されている。なお、仕口部材18の端部と梁端部材24が同じ梁成であり、仕口部材22の端部と梁端部材26が同じ梁成であれば、仕口部材18と仕口部材22は、同じ部材でなくてもよい。
鉄骨梁10は、第1梁部28、第2梁部30、及び第3梁部32を有して構成されている。第1梁部28は、梁端部材24と、H形鋼からなり梁端部材24と同じ梁成の梁端部材34とを有して構成されている。梁端部材24と梁端部材34は、梁端部材24の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁端部材34の下フランジ、ウェブ、及び上フランジに、スプライスプレート36、38をボルト接合し、梁端部材24の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁端部材34の下フランジ、ウェブ、及び上フランジを、スプライスプレート36、38を介して接合することにより、一体に繋がっている。なお、梁端部材24と梁端部材34は、スプライスプレート以外の方法で接合してもよい。例えば、梁端部材24と梁端部材34を溶接によって接合してもよい。
第2梁部30は、梁端部材26と、H形鋼からなり梁端部材26と同じ梁成の梁端部材40とを有して構成されている。梁端部材26と梁端部材40は、梁端部材26の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁端部材40の下フランジ、ウェブ、及び上フランジに、スプライスプレート36、38をボルト接合し、梁端部材26の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁端部材40の下フランジ、ウェブ、及び上フランジを、スプライスプレート36、38を介して接合することにより、一体に繋がっている。なお、梁端部材26と梁端部材40は、スプライスプレート以外の方法で接合してもよい。例えば、梁端部材26と梁端部材40を溶接によって接合してもよい。
第3梁部32は、H形鋼からなる梁中央部材42を有して構成されている。梁中央部材42及び梁端部材34、40は、梁中央部材42の両端部に、梁部材34、40を溶接によりそれぞれ接合して一体に繋げた梁部材44を構成している。梁中央部材42の柱12側の端部は、上フランジ及びウェブ同士を溶接により接合して梁端部材34の端部に一体に繋げられ、梁中央部材42の柱14側の端部は、下フランジ及びウェブ同士を溶接により接合して梁端部材40の端部に一体に繋げられている。
すなわち、鉄骨梁10は、柱12の仕口部16に接合される第1梁部28と、柱14の仕口部20に接合される第2梁部30と、両端部が第1梁部28と第2梁部30にそれぞれ繋がっている第3梁部32とを有して構成されている。
第1梁部28と第2梁部30の梁成は等しく、第3梁部32の梁成よりも第1梁部28及び第2梁部30の梁成が大きくなっている。また、第2梁部30の下面と第3梁部32の下面とは面一になっており、さらに、第3梁部32の下面は第1梁部28の下面よりも高くなっている。これによって、第1梁部28と第3梁部32の間に段差部46が形成されている。また、第1梁部28の上面と第3梁部32の上面とは面一になっており、さらに、第3梁部32の上面は第2梁部30の上面よりも低くなっている。これによって、第2梁部30と第3梁部32の間に段差部48が形成されている。なお、第1梁部28と第2梁部30の梁成は等しくなくてもよい。
梁端部材34、40には、鋼製の補強プレート50、52がそれぞれ設けられている。図1、及び図2の斜視図に示すように、補強プレート50は、梁中央部材42の下フランジ54の延長線上に配置され、後端部が梁中央部材42の下フランジ54の柱12側の端部に溶接により接合され、側端部が梁端部材34のウェブに溶接により接合されている。補強プレート52は、梁中央部材42の上フランジ56の延長線上に配置され、後端部が梁中央部材42の上フランジ56の柱14側の端部に溶接により接合され、側端部が梁端部材40のウェブに溶接により接合されている。補強プレート50は、梁中央部材42の下フランジ54の軸力を梁端部材34のウェブのせん断力で第1梁部28へ伝達し、補強プレート52は、梁中央部材42の上フランジ56の軸力を梁端部材40のウェブのせん断力で第2梁部30へ伝達するために設けられている。なお、補強プレート50、52は、下フランジ54や上フランジ56の端部に接合して設けずに、下フランジ54や上フランジ56を梁中央部材42の端面(ウェブの端面)から突出させて形成しておき、この突出した部分を補強プレート50、52にしてもよい。
鉄骨梁10の上には、鉄筋コンクリート製の床スラブ58がコンクリート打設によって形成されている。すなわち、鉄骨梁10は、第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部30の上面に載置されるようにして、これらの上面に渡って床スラブ58が設けられている床梁である。第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さは略等しくなっており、第2梁部30と第3梁部32の間に段差部48が形成されることにより、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と第2梁部30上に形成される床スラブ58の床面との間に高低差がつくられて床段差60が形成されている。
次に、本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁の作用と効果について説明する。
本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁10では、図1に示すように、第3梁部32及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さを略等しくし、第3梁部32の上面と第2梁部30の上面との間に高低差をつくって第3梁部32と第2梁部30との間に段差部48を形成することにより、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と第2梁部30上に形成される床スラブ58の床面との間に高低差をつくって床段差60を形成することができる。
よって、柱12、14の仕口部16、20の構造を同じにして鉄骨梁10により床段差60を形成することができる。すなわち、柱の仕口部の共通化(標準化)を図ることができる。また、異なった梁成の鉄骨梁を仕口部材に接合して仕口部内で鉄骨梁の上面同士の間に高低差を形成するものではないので、仕口部材の構造が複雑になったり、仕口部材を構成する部材量が増えたりするのを抑えることができる。これらにより、床段差を形成するための施工コストを低減することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る鉄骨梁10では、鉄骨梁10の両端部がハンチを構成するので、鉄骨梁10の両端部の抵抗曲げモーメント及び抵抗せん断力を高くすることができる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
本発明の第1実施形態では、鉄骨梁10の一方端部側に床段差60を形成した例を示したが、図3の正面図に示す鉄骨梁68のように、鉄骨梁10の一方端部側と他方端部側の両方に床段差60、62を形成してもよい。図3では、第3梁部32の両端部が第1梁部64と第2梁部30に繋がっており、第1梁部64と第2梁部30の梁成は等しく、第3梁部32の梁成よりも第1梁部64及び第2梁部30の梁成が大きくなっている。そして、第3梁部32の下面を第1梁部64及び第2梁部30の下面と面一とし、第3梁部32の上面を第1梁部64及び第2梁部30の上面より低くすることにより、第3梁部32の上面と第1梁部64及び第2梁部30の上面との間に高低差をつくって第1梁部64と第3梁部32の間に段差部66を形成し、第2梁部30と第3梁部32の間に段差部48を形成している。なお、第1梁部64と第2梁部30の梁成は等しくなくてもよい。
鉄骨梁68の上には、鉄筋コンクリート製の床スラブ58がコンクリート打設によって形成されている。すなわち、鉄骨梁68は、第1梁部64、第3梁部32、及び第2梁部30の上面に載置されるようにして、これらの上面に渡って床スラブ58が設けられている床梁である。第1梁部64、第3梁部32、及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さは略等しくなっている。
これにより、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と、第1梁部64及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の床面の間に高低差をつくって床段差62、60を形成している。
また、本発明の第1実施形態では、第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さを略等しくした例を示したが、必要とする高低差の床段差を形成することができれば、第1梁部、第3梁部、及び第2梁部上に形成される床スラブ58の厚さを異ならせても良い。例えば、図1においては、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と第2梁部30上に形成される床スラブ58の床面との間に必要とする高低差の床段差を形成できれば、第3梁部32上に形成される床スラブ58の厚さと、第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さを異ならせてもよい。また、例えば、図3においては、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と第1梁部64上に形成される床スラブ58の床面との間に必要とする高低差の床段差を形成でき、第3梁部32上に形成される床スラブ58の床面と第2梁部30上に形成される床スラブ58の床面との間に必要とする高低差の床段差を形成できれば、第1梁部64、第3梁部32、及び第2梁部30上に形成される床スラブ58の厚さを異ならせても良い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成のものは、同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
まず、本発明の第2実施形態に係る鉄骨梁について説明する。図4の正面図に示すように、第2実施形態の鉄骨梁70では、仕口部材22の端部の梁成よりも梁成が小さいH形鋼からなる梁端部材72が、仕口部材22の端部に接合されている。仕口部材22と梁端部材72は、下フランジ及びウェブ同士を溶接で接合することによって剛接合されている。
さらに、仕口部材22のウェブには、補強プレート74が設けられている。補強プレート74は、梁端部材72の上フランジ76の延長線上に配置され、後端部が上フランジ76の柱14側の端部に溶接により接合され、側端部が仕口部材22のウェブに溶接により接合されている。補強プレート74は、梁端部材72の上フランジ76の軸力を仕口部材22のウェブのせん断力で仕口部材22へ伝達するために設けられている。なお、補強プレート74は、上フランジ76の端部に接合して設けずに、上フランジ76を梁端部材72の端面(ウェブの端面)から突出させて形成しておき、この突出した部分を補強プレート74にしてもよい。
鉄骨梁70は、第1梁部28、第2梁部78、及び第3梁部32を有して構成されている。第2梁部78は、梁中央部材42と同じ梁成の梁端部材72を有して構成されている。梁端部材72と梁中央部材42は、梁端部材72の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁中央部材42の下フランジ、ウェブ、及び上フランジに、スプライスプレート36、38をボルト接合し、梁端部材72の下フランジ、ウェブ、及び上フランジと、梁中央部材42の下フランジ、ウェブ、及び上フランジを、スプライスプレート36、38を介して接合することにより、一体に繋がっている。なお、梁端部材72と梁中央部材42は、スプライスプレート以外の方法で接合してもよい。例えば、梁端部材72と梁中央部材42を溶接によって接合してもよい。
梁中央部材42及び梁端部材34は、梁中央部材42の一方端部に、梁端部材34を溶接により接合して一体に繋げた梁部材80を構成している。
すなわち、鉄骨梁70は、柱12の仕口部16に接合される第1梁部28と、柱14の仕口部20に接合される第2梁部78と、両端部が第1梁部28と第2梁部78にそれぞれ繋がっている第3梁部32とを有して構成されている。
第2梁部78と第3梁部32の梁成は等しく、第3梁部32の梁成よりも第1梁部28の梁成が大きくなっている。また、第3梁部32の下面と第2梁部78の下面とは面一になっており、さらに、第3梁部32の下面は第1梁部28の下面よりも高くなっている。これによって、第1梁部28と第3梁部32の間に段差部46を形成している。
また、第3梁部32の上面は、第1梁部28及び第2梁部78の上面と面一になっており、第2梁部78の上面は、仕口部20(仕口部材22)の上面より低くなっている。これによって、仕口部20と第2梁部78の間に段差部82が形成されている。
仕口部材22から平面視にて鉄骨梁70の梁長方向94に対して直交する2方向へ張り出して設けられた鉄骨梁(不図示、以下「鉄骨梁96、98」とする)と、仕口部材22から平面視にて鉄骨梁70と逆側に張り出して設けられた鉄骨梁100の上には、床スラブ59がコンクリート打設によって形成されている。また、鉄骨梁70の上には床スラブ58がコンクリート打設によって形成されている。すなわち、鉄骨梁70は、第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部78の上面に載置されるようにして、これらの上面に渡って床スラブ58が設けられている床梁であり、鉄骨梁96、98、100は、これらの上面に載置されるようにして、これらの上面に渡って床スラブ59が設けられている床梁である。鉄骨梁70(第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部78)、及び鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ58、59の厚さは略等しくなっている。
鉄骨梁96、98、100の上面と仕口部材22の上面は面一になっているので、仕口部20と第2梁部78の間に段差部82が形成されることにより、柱14付近の鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ59の床面と第2梁部78上に形成される床スラブ58の床面との間に高低差がつくられて床段差84が形成されている。
次に、本発明の第2実施形態に係る鉄骨梁の作用と効果について説明する。
本発明の第2実施形態に係る鉄骨梁70では、図4に示すように、鉄骨梁70(第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部78)、及び鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ58、59の厚さを略等しくし、仕口部20(仕口部材22)の上面と第2梁部78の上面との間に高低差をつくって仕口部20と第2梁部78の間に段差部82を形成することにより、柱14付近の鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ59の床面と、第2梁部78上に形成される床スラブ58の床面との間に高低差をつくって床段差84を形成することができる。
よって、柱12、14の仕口部16、20の構造を同じにして鉄骨梁70により床段差84を形成することができる。また、柱14近くに床段差84を形成することができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明した。
本発明の第2実施形態では、第2梁部78を仕口部材22に剛接合した例を示したが、図5の正面図に示す鉄骨梁86のように、仕口部材22のウェブに設けられたガセットプレート88にハイテンションボルト90等によって第2梁部78のウェブを接合し、第2梁部78の上フランジ及び下フランジと仕口部材22を接合しないようにしてもよい。
鉄骨梁86においては、第2梁部78に第3梁部32が一体に設けられており、梁端部材34、第3梁部32、及び第2梁部78は、これらを一体に繋げた梁部材92を構成している。
鉄骨梁86では、ガセットプレート88を用いて仕口部材22に第2梁部78のウェブを接合することにより、柱14に対する第2梁部78の接合位置(接合高さ)の調整を行うことができ、また、第2梁部78と仕口部材22の上フランジ及び下フランジとの間で軸力の伝達が行われないので、第2梁部78の構造断面(梁成)を小さくすることができる。
また、本発明の第2実施形態では、鉄骨梁70(第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部78)、及び鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ58、59の厚さを略等しくした例を示したが、柱14付近の鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ59の床面と第2梁部78上に形成される床スラブ58の床面との間に必要とする高低差がつくられて床段差を形成することができれば、鉄骨梁70(第1梁部28、第3梁部32、及び第2梁部78)、及び鉄骨梁96、98、100上に形成される床スラブ58、59の厚さを異ならせても良い。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明した。
本発明の第1及び第2実施形態では、第1及び第2柱を鉄筋コンクリート製の柱12、14とした例を示したが、第1及び第2柱は、鉄骨鉄筋コンクリート製、鉄骨製、CFT(Concrete-Filled Steel Tube:充填形鋼管コンクリート構造)製等の他構造の柱であってもよい。
また、本発明の第1及び第2実施形態で示した鉄骨梁10、68、70、86は、鉄骨梁10、68、70、86の端部に段差部48、66、82を形成することによって床段差60、62、84を形成するといった特別な技術的特徴を有するものであり、検査機器の設置や配線等の為に床段差が多く存在する病院等の建物に特に有効に用いることができる。また、鉄骨梁10、68、70、86は、鋼材量を軽減することにより低コスト化を図ることができる、端部にハンチが設けられた鉄骨梁であり、さらに、床段差を形成する施工コストを低減できるものなので、低コストでの建物建設に貢献できる技術である。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものでなく、第1及び第2実施形態を組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10、68、70、86 鉄骨梁
12 柱(第1柱)
14 柱(第2柱)
16 仕口部(第1仕口部)
20 仕口部(第2仕口部)
28、64 第1梁部
30、78 第2梁部
32 第3梁部
48、66、82 段差部

Claims (3)

  1. 第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、
    前記第1柱と対向して配置された第2柱の前記第1仕口部より高い位置にある第2仕口部に接合される第2梁部と、
    両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第2梁部の下面と面一とするとともに前記第1梁部の下面よりも高くして前記第1梁部との間に段差部を形成し、上面を前記第1梁部の上面と面一とするとともに前記第2梁部の上面よりも低くして前記第2梁部との間に段差部を形成する第3梁部と、
    を有する鉄骨梁。
  2. 第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、
    前記第1柱と対向して配置された第2柱の第2仕口部に接合される第2梁部と、
    両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第1梁部及び前記第2梁部の下面と面一とし、上面を前記第1梁部及び前記第2梁部の上面より低くして前記第1梁部及び前記第2梁部との間に段差部を形成する第3梁部と、
    を有する鉄骨梁。
  3. 第1柱の第1仕口部に接合される第1梁部と、
    前記第1柱と対向して配置された第2柱の前記第1仕口部より高い位置にある第2仕口部に接合され、上面を前記第2仕口部の上面より低くして前記第2仕口部との間に段差部を形成する第2梁部と、
    両端部が前記第1梁部と前記第2梁部に繋がっており、下面を前記第2梁部の下面と面一とするとともに前記第1梁部の下面よりも高くして前記第1梁部との間に段差部を形成し、上面を前記第1梁部及び前記第2梁部の上面と面一とする第3梁部と、
    を有する鉄骨梁。
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