JP2015119615A - リニアモータおよびそれを用いたモータ組 - Google Patents

リニアモータおよびそれを用いたモータ組 Download PDF

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Chin-Shiong Tsai
許宏成
Hong-Cheng Sheu
鍾啓聞
Chi Wen Chung
朱恩毅
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Abstract

【課題】磁気回路の干渉を効果的に避けるとともに、モータ出力を向上させて機構の剛性を最適化可能なリニアモータおよびそれを用いたモータ組を提供する。【解決手段】リニアモータ2は、ケース20と、固定子構造と、可動子構造22とを含む。ケース20は、第1方向d1に沿って設けられる。固定子構造は、少なくとも2つの第1磁石211を含む。少なくとも2つの第1磁石211は、2つの第1透磁背板4の間にそれぞれ対応して設けられる。可動子構造22は、露出部2210を有するコイル巻線221を含む。露出部2210は、第2方向d2に沿って延びて2つの第1透磁背板4の間に設けられとともに、第3方向d3において少なくとも2つの第1磁石211と少なくとも部分的に重ね合うことにより、コイル巻線221が磁力によって可動子構造22とケース20とを第1方向d1に沿って往復運動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、リニアモータに関し、特に、独立した閉磁界を有するとともに、複数で組み合わせて使用できるリニアモータおよびそれを用いたモータ組に関する。
工業製造または自動制御等の分野において、従来、直線運動の位置制御を行うため、サーボモータとボールねじを連結する駆動方式が多く使用されている。主な適用分野としては、例えば、半導体、電子、光電、医療装置および自動化制御等の工業の高速開発および競争激化により、各分野においてモータの直線運動に対する性能要求も日々高まっており、高速度、低騒音および位置決め高精度等の特徴を有するモータが期待されている。そのため、多くのモータの用途では、従来のサーボモータ等の機械的な運動方式の代わりに、リニアモータが用いられている。
一般的に、従来のシャフトリニアモータを用いたモータ組では、複数のリニアモータが独立動作できるが、機構上の特徴によって、微小化して高推力を有するとともにモータによる磁界の間が互いに独立することは、非常に困難となっている。さらに、従来のシャフトリニアモータとしては、リニアガイドレールと位置検出装置を互いに整合する必要があり、整合不良または整合上の考慮による追加スペースが生じやすくなっている。
図1Aは、従来のシャフトリニアモータを示す図である。図1Aに示すように、従来のシャフトリニアモータ1は、ケース10および軸部11を有する。モータに用いられるコイル巻線は、軸部11を取囲んでケース10の内部に設けられる。前記コイル巻線が円状であるため、従来のシャフトリニアモータ1の高さまたは幅がスペースの制限で規制された場合、モータの出力を増加させようとするとモータの全長を増加させる必要がある。しかし、従来のシャフトリニアモータ1の細長比が大きすぎると、機構の剛性不良および製造困難等の問題を引き起こしてしまい、さらに、製造時に巻線およびポッティング等のプロセスの問題もある。
図1Bは、従来のシャフトリニアモータを用いたモータ組を示す図である。図1Bに示すように、モータ組100は、複数の従来のシャフトリニアモータ1により構成される。上述した欠点以外に、モータ組における各従来のシャフトリニアモータ1による磁界は、互いに開放して存在するため、従来のシャフトリニアモータ1による磁界の間の干渉問題が容易に生じるという問題点があった。なお、モータのケースが互いに密着連結されるため、ケースの表面温度によって、モータ組に連結される位置検出部材では、高熱による故障等が発生するという問題点もあった。
従って、上述した各欠点および問題点を解決し、産業上の実用性を向上させるため、独立した閉磁界を有するリニアモータおよびそれを用いたモータ組の開発が必要となっている。
本発明の主な目的は、従来のシャフトリニアモータでは、整合不良によって追加スペースが必要となり、規格がスペースの制限で規制された場合に出力が効果的に増加せず、出力を増加させようとするとモータの細長比が大きすぎて、機構の剛性が不良かつ製造が困難で、巻線およびポッティングプロセスの難易度が高まる等の問題を解決することができるリニアモータおよびそれを用いたモータ組を提供することにある。また、本発明によれば、磁界の開放による、従来の複数のシャフトリニアモータの間における磁気回路干渉、およびコイルからケースの表面へ伝達した熱による位置検出部材の故障等の問題を解決することもできる。
本発明の別の目的は、コイル巻線の形状、位置設計、さらに第1透磁背板によって磁気回路が独立した閉磁界になるように閉じ込められることにより、リニアモータの間による磁気回路干渉の問題を効果的に解決可能なリニアモータおよびそれを用いたモータ組を提供することにある。また、モータ磁石および第1透磁背板の相互結合によって、スペースの制限を回避するとともに、細長比が増加することなく、モータ出力の効率を大幅に向上させ、さらに、機構の剛性を最適化し、製造プロセスを簡単にし、製造の難度を低下させるようになっている。
本発明の他の目的は、リニアモータのケースの第1本体と第2本体との間が連結部によって連結される機構特性により、検出部材までの熱伝達を効果的に減少させて放熱面積を増やすことのできるリニアモータおよびそれを用いたモータ組を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の好適な実施形態に係るリニアモータは、第1方向に沿って設けられるケースと、少なくとも2つの第1磁石を含む固定子構造と、露出部を有するコイル巻線を含む可動子構造と、を含む。少なくとも2つの前記第1磁石は、2つの第1透磁背板にそれぞれ対応して設けられる。第1透磁背板は、2つの第2透磁背板の間に対応して設けられる。前記露出部は、第2方向に沿って延びて2つの前記第1透磁背板の間に設けられるとともに、第3方向において前記少なくとも2つの第1磁石と少なくとも部分的に重ね合うことにより、前記コイル巻線が磁力によって前記可動子構造と前記ケースとを前記第1方向に沿って往復運動させる。
本発明によれば、前記第1方向と、前記第2方向と、前記第3方向とは、相互に直交する。さらに、前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向のうちのいずれか2つの方向は、互いに直交する。
一部の実施例において、各前記第1透磁背板は、第2磁石である。他の一部の実施例において、各前記第2磁石と少なくとも1つの前記第1磁石とが一体形成されて第3磁石を整合する。
一部の実施例において、前記ケースは、第1本体と、第2本体と、少なくとも1つの連結部とを含む。前記連結部は、前記第1本体と前記第2本体とに連結される。前記可動子構造の前記露出部は、前記第2方向に沿って前記第1本体から突出する。
上記の目的を達成するために、本発明の他の好適な実施形態に係るモータ組は、複数の第1透磁背板と、2つの隣り合う前記第1透磁背板の間に部分的に設けられる複数のリニアモータと、複数の前記第1透磁背板の対向する両側に設置されるとともに、前記対向する両側に設けられる2つの前記第1透磁背板にそれぞれ連結される2つの第2透磁背板と、を含む。複数の前記リニアモータは、第1方向に沿って設けられるケースと、少なくとも2つの第1磁石を含む固定子構造と、露出部を有するコイル巻線を含む可動子構造と、を含む。少なくとも2つの前記第1磁石は、2つの隣り合う前記第1透磁背板にそれぞれ対応して設けられる。第1透磁背板は、2つの第2透磁背板の間に対応して設けられる。
前記露出部は、第2方向に沿って前記ケースから延びて2つの隣り合う前記第1透磁背板の間に設けられるとともに、第3方向において前記少なくとも2つの第1磁石と少なくとも部分的に重ね合うことにより、前記コイル巻線が磁力によって前記可動子構造と前記ケースとを前記第1方向に沿って往復運動させる。
本発明によれば、各前記第1透磁背板は、第2磁石である。一部の実施形態の変形例において、各前記第2磁石と、隣り合う2つの前記リニアモータの前記固定子構造の前記第1磁石とが一体形成されて第3磁石を整合する。
本発明によれば、前記ケースは、第1本体と、第2本体と、少なくとも1つの連結部とを含む。前記連結部は、前記第1本体と前記第2本体とに連結される。前記可動子構造の前記露出部は、前記第2方向に沿って前記第1本体から突出する。
本発明によれば、各前記第1透磁背板は、透磁材料から製造されるもの、または永久磁石である。各前記第2透磁背板は、透磁材料から製造される。前記第1透磁背板および第2透磁背板の材料は、第1磁石、第2磁石および第3磁石に応じて選択されて、限られたスペースにおけるモータの推力を向上させる。
一部の実施例において、本発明に係るモータ組は、前記ケースの前記第2本体上に設けられるとともに、運動をガイドするための運動ガイド装置を含む。前記運動ガイド装置は、少なくとも1つのガイドレールを有する本体と、前記本体と前記ケースの前記第2本体とに連結され、前記本体を載せるための、少なくとも1つのスライダと、を含む。モータ組は、位置検出を行うためのリニア位置検出装置をさらに含む。前記リニア位置検出装置は、固定機構上に設けられる検出部材と、第2本体上に設けられるリニアスケールと、を含む。前記検出部材は、前記検出部材と前記リニアスケールとの間の相対運動によって、リニア位置の検出を行う。
図1Aは、従来のシャフトリニアモータを示す図である。 図1Bは、従来のリニアモータを用いたモニタ組を示す図である。 図2は、本発明の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の構造を示す図である。 図3は、本発明の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。 図4は、本発明の他の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。 図5は、本発明の別の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。 図6は、本発明の好適な実施例に係るモータ組およびそれの運動ガイド装置、リニア位置検出装置の構造を示す図である。 図7は、図6に示すモータ組およびそれの運動ガイド装置、リニア位置検出装置の一部の正面図である。
以下、本発明の特徴とメリットを表す典型的な実施例について詳細に説明する。ここで理解すべきことは、本発明が異なる態様において様々な変更を含み、これらはいずれも本願発明の範囲を逸脱することではなく、しかも明細書および図面は、本願発明に対して制限することなく、本質的には本願発明を説明するものである。
図2は、本発明の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の構造を示す図である。図3は、本発明の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。図2および図3に示すように、本発明に係るリニアモータ2は、ケース20と、固定子構造21と、可動子構造22とを含む。ケース20は、第1方向d1に沿って設けられる。固定子構造21は、少なくとも2つの第1磁石211を含み、2つの第1磁石211は、2つの第1透磁背板4にそれぞれ対応して設けられる。可動子構造22は、コイル巻線221を含み、コイル巻線221は、露出部2210を有する。露出部2210は、第2方向d2に沿ってケース20から延びて2つの前記第1透磁背板4の間に設けられるとともに、第3方向d3において少なくとも2つの第1磁石211と少なくとも部分的に重ね合うことにより、コイル巻線221が磁力によって可動子構造22とケース20とを第1方向d1に沿って往復運動させる。第1方向d1と、第2方向d2と、第3方向d3とは、相互に直交し、かつ第1方向d1、第2方向d2、および第3方向d3のうちのいずれか2つの方向が互いに直交する。言い換えれば、第1方向d1、第2方向d2、および第3方向d3は、立体空間または3次元座標系において相互に直交する3つの軸方向である。
一部の実施例において、本発明に係るモータ組200は、複数のリニアモータ2と、複数の第1透磁背板4と、2つの第2透磁背板5とを含む。各リニアモータ2は、2つの隣り合う第1透磁背板4の間に部分的に設けられ、すなわち、各2つの第1透磁背板4の間には、1つのリニアモータ2が設けられる。そのため、リニアモータ2の個数は、第1透磁背板4の個数から1を引いた数に等しい。各リニアモータ2は、上述したように、ケース20と、固定子構造21と、可動子構造22とを含む。固定子構造の少なくとも2つの第1磁石が、前記2つの隣り合う第1透磁背板4にそれぞれ対応して設けられ、しかも、可動子構造22のコイル巻線221における露出部2210が、第2方向d2に沿ってケース20から突出し、2つの隣り合う前記第1透磁背板4の間に少なくとも部分的に設けられる以外に、ケース20、固定子構造21および可動子構造22については、上述した実施例と同様である。従って上述した実施例と同様なところについては、詳細な説明を省略する。また、2つの第2透磁背板5は、複数の第1透磁背板4の対向する両側に設けられるとともに、前記対向する両側に設けられる2つの前記第1透磁背板4にそれぞれ連結されることにより、第1透磁背板4の位置決めを補助する。上述に鑑み、本発明に係るリニアモータ2およびそれを用いたモータ組200は、コイル巻線221の形状、位置設計、さらに第1透磁背板4によって磁気回路が独立した閉磁界になるように閉じ込まれることにより、リニアモータ2の間の磁気回路干渉問題を効果的に解決すると同時に、スペースの制限を回避し、かつ細長比が増加することなく、モータ出力の効率を大幅に向上させ、さらに、機構の剛性を最適化し、製造プロセスを簡単にし、製造の難易度を低下させることができる。
本発明によれば、第1透磁背板4および第2透磁背板5の全部または一部は、透磁材料、例えば、L字状の透磁材料または逆T字状の透磁材料から製造されてもよい。図面を容易に理解するために、図3には、第1透磁背板4および第2透磁背板5の一部が、異なる材質で示されているが、種々の実施形態においてそれに限定されない。
図4は、本発明の他の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。図4に示すように、本発明の第1透磁背板4は、第2磁石であってもよい。しかも、各第1透磁背板4の全部または一部は、第2磁石であってもよい。すなわち、各第1透磁背板4は、第1磁石211の設置部材および固定子構造21の支持部材とされる以外に、永久磁石部材として機能していることで、リニアモータ2またはそれを用いたモータ組200については、限られたスペースにおいてモータの推力を向上させるように、磁気回路の要求に応じて設計を変更することができる。
図5は、本発明の別の好適な実施例に係るリニアモータおよびそれを用いたモータ組の側面図である。図4および図5に示すように、一部の実施例において、各第2磁石、すなわち、第1透磁背板4と、少なくとも1つの第1磁石211とが一体形成されて第3磁石6を整合する。しかも、1つの第2磁石と、2つの隣り合う第1磁石211とが一体形成されて第3磁石6を整合することが好ましい。前記2つの隣り合う第1磁石211は、隣り合う2つのリニアモータ2の固定子構造21の第1磁石211であり、しかも、同一の第1透磁背板4に設けられる第1磁石211であることが好ましいがそれに限定されない。言い換えれば、本発明の第1透磁背板4は、第1磁石211の設置部材および固定子構造21の支持部材とされる以外に、永久磁石部材、または、第1磁石211と共に整合される、磁力の大きい他の永久磁石部材として機能してもよいが、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
図6は、本発明の好適な実施例に係るモータ組およびそれの運動ガイド装置、リニア位置検出装置の構造を示す図である。図7は、図6に示すモータ組およびそれの運動ガイド装置、リニア位置検出装置の一部の正面図である。図6および図7に示すように、本発明に係るモータ組200のリニアモータ2のケース20は、第1本体201と、第2本体202と、少なくとも1つの連結部203とを含む。第1本体201は、第1方向d1に沿って設けられる。可動子構造22の露出部2210は、第2方向d2に沿って第1本体201から突出する。連結部203は、第1本体201および第2本体202に連結される。本実施例において、連結部203は、2個で示されるがそれに限定されない。しかも、連結部203の個数は、機構の強度または剛性、熱伝達または放熱面積等の様々な要求に応じて設計されてもよいが、1個以上であることが好ましい。言い換えれば、ケース20は、連結部203によって連結される第1本体201および第2本体202を含む。ケース20は、中空に設計されてもよい。これにより、全体の重量を軽減することができるとともに、熱伝達を減少して放熱面積を増やす効果が得られ、熱に敏感な電子部品、例えば、第2本体202上に設けられる電子部品(未図示)を保護するようになる。
本発明によれば、モータ組200は、ケース20の第2本体202上に設けられる運動ガイド装置7をさらに含んでもよい。運動ガイド装置7は、本体70と、少なくとも1つのスライダ71とを含む。本体70は、ガイドレール701を有する。スライダ71は、本体70およびケース20の第2本体202に連結されて本体70を載せる。また、モータ組200は、リニア位置検出装置8をさらに含む。リニア位置検出装置8は、検出部材81およびリニアスケール82を含む。検出部材81は、固定機構上に設けられる。リニアスケール82は、ケース20の第2本体202上に設けられる。検出部材81は、検出部材81とリニアスケール82との間の相対運動によって、例えば、光学スケールまたは磁性スケール等を読み取ることでリニア位置検出を行うがそれらに限定されない。本発明に係るリニアモータ2のケース20は、上述した特殊な設計を採用するため、運動ガイド装置7とリニア位置検出装置8と効果的に整合されてスペースをさらに最適化する。
以上の説明により、本発明は、リニアモータおよびそれを用いたモータ組を提供する。本発明では、コイル巻線の形状、位置設計、さらに第1透磁背板によって磁気回路が独立した閉磁界になるように閉じ込められることにより、リニアモータ間の磁気回路の干渉問題を効果的に解決することができる。なお、スペースの制限を回避するとともに、細長比を増加することなく、モータ出力の効率を大幅に向上させる効果が得られ、さらに機構の剛性を最適化し製造プロセスと加工難度を簡単にする。また、リニアモータのケースの第1本体と第2本体との間が連結部によって連結される機構特性により、検出装置と共に整合されてスペースを最適化する以外に、熱伝達を減少して放熱面積を増やすことができる。
本発明の実施例についての詳細な説明により、本発明は、当該技術を熟知する当業者によって種々の改良を加えてもよいが、いずれも特許請求の範囲に保護される範囲から逸脱しない。
100 モータ組
1 従来の軸式リニアモータ
10 ケース
11 軸部
200 モータ組
2 リニアモータ
20 ケース
201 第1本体
202 第2本体
203 連結部
21 固定子構造
211 第1磁石
22 可動子構造
221 コイル巻線
2210 露出部
4 第1透磁背板
5 第2透磁背板
6 第3磁石
7 運動ガイド装置
70 本体
701 ガイドレール
71 スライダ
8 リニア位置検出装置
81 検出部材
82 リニアスケール
d1 第1方向
d2 第2方向
d3 第3方向

Claims (14)

  1. リニアモータであって、
    第1方向に沿って設けられるケースと、
    少なくとも2つの第1磁石を含む固定子構造と、
    露出部を有するコイル巻線を含む可動子構造と、を含み、
    少なくとも2つの前記第1磁石は、2つの第1透磁背板の間にそれぞれ対応して設けられ、
    前記露出部は、第2方向に沿って延びて2つの前記第1透磁背板の間に設けられるとともに、第3方向において前記少なくとも2つの第1磁石と少なくとも部分的に重ね合うことにより、前記コイル巻線が磁力によって前記可動子構造と前記ケースとを、前記第1方向に沿って往復運動させることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記第1方向と、前記第2方向と、前記第3方向とは、相互に直交し、
    前記第1方向、前記第2方向、および前記第3方向のうちのいずれか2つの方向は、互いに直交することを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 2つの前記第1透磁背板は、透磁材料から製造されることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  4. 各前記第1透磁背板は、第2磁石であることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  5. 各前記第2磁石と少なくとも1つの前記第1磁石とは、一体形成されて第3磁石を整合することを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ。
  6. 前記ケースは、第1本体と、第2本体と、少なくとも1つの連結部とを含み、
    前記連結部は、前記第1本体と前記第2本部とに連結されることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  7. 前記第1本体は、前記第1方向に沿って設けられ、
    前記可動子構造の前記コイル巻線における前記露出部は、前記第2方向に沿って前記第1本体から突出することを特徴とする請求項6に記載のリニアモータ。
  8. モータ組であって、
    複数の第1透磁背板と、
    2つの隣り合う前記第1透磁背板の間に部分的に設けられる複数のリニアモータと、
    前記複数の第1透磁背板の対向する両側に設けられるとともに、前記対向する両側に設けられる2つの前記第1透磁背板にそれぞれ連結される2つの第2透磁背板と、を含み、
    複数の前記リニアモータは、
    第1方向に沿って設けられるケースと、
    少なくとも2つの第1磁石を含む固定子構造と、
    露出部を有するコイル巻線を含む可動子構造と、を含み、
    少なくとも2つの前記第1磁石は、2つの隣り合う前記第1透磁背板の間にそれぞれ対応して設けられ、
    前記露出部は、第2方向に沿って前記ケースから延びて2つの隣り合う前記第1透磁背板の間に少なくとも部分的に設けられるとともに、第3方向において少なくとも2つの前記第1磁石と少なくとも部分的に重ね合うことにより、前記コイル巻線が磁力によって前記可動子構造と前記ケースとを、前記第1方向に沿って往復運動させることを特徴とするモータ組。
  9. 各前記第1透磁背板は、第2磁石であることを特徴とする請求項8に記載のモータ組。
  10. 各前記第2磁石と、隣り合う2つの前記リニアモータの前記固定子構造の前記第1磁石とは、一体形成されて第3磁石を整合することを特徴とする請求項9に記載のモータ組。
  11. 2つの前記第2透磁背板は、透磁材料から製造されることを特徴とする請求項8に記載のモータ組。
  12. 前記ケースは、第1本体と、第2本体と、少なくとも1つの連結部とを含み、
    前記連結部は、前記第1本体と前記第2本部とに連結されることを特徴とする請求項8に記載のモータ組。
  13. 前記第1本体は、前記第1方向に沿って設けられ、
    前記可動子構造における前記コイル巻線は、前記第1本体内に部分的に設けられ、
    前記露出部は、前記第2方向に沿って前記第1本体から突出することを特徴とする請求項12に記載のモータ組。
  14. 前記ケースの前記第2本体上に設けられる運動ガイド装置と、
    リニア位置検出装置と、をさらに含み、
    前記運動ガイド装置は、
    少なくとも1つのガイドレールを有する本体と、
    前記本体と前記ケースの前記第2本体とに連結されて、前記本体を載せるための少なくとも1つのスライダと、を含み、
    前記リニア位置検出装置は、
    固定機構上に設けられる検出部材と、
    前記ケースの前記第2本体上に設けられるリニアスケールと、を含み、
    前記検出部材は、前記リニアスケールと前記検出部材との間の相対運動によって、リニア位置の検出を行うことを特徴とする請求項12に記載のモータ組。
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