JP2002171742A - コイル可動型リニアモータ及びその移動子の製造方法 - Google Patents

コイル可動型リニアモータ及びその移動子の製造方法

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JP2002171742A JP2000364553A JP2000364553A JP2002171742A JP 2002171742 A JP2002171742 A JP 2002171742A JP 2000364553 A JP2000364553 A JP 2000364553A JP 2000364553 A JP2000364553 A JP 2000364553A JP 2002171742 A JP2002171742 A JP 2002171742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動子に埋め込まれた界磁コイルの冷却の向上
を図ることができるコイル可動型リニアモータ及びその
移動子の製造方法を提供すること。 【解決手段】本発明のコイル可動型リニアモータ1は、
N極及びS極の磁極を交互に直線状に配置した固定子3
と、界磁コイル19を設けた移動子5とを備え、移動子
5は樹脂材中に界磁コイル19を埋め込んであり、移動
子5には、樹脂材中にコイル冷却用の通風孔33を形成
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル可動型リニ
アモータ及びその移動子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニアモータには、界磁コイル
側を固定子としマグネット側を移動子としたマグネット
可動型リニアモータと、界磁コイル側を移動子としマグ
ネット側を固定子としたコイル可動型リニアモータとが
ある。
【0003】これらのリニアモータにおいて、界磁コイ
ルに電流を流すとコイルは電気抵抗を有するため発熱し
て高温になると共に、界磁コイルの温度が上昇するとそ
の電気抵抗も大きくなってしまう性質がある。
【0004】従って、界磁コイルの温度が高温になる
と、電気抵抗が上昇してコイルに流れる電流を妨げるの
で、推力が低下するという不都合がある。
【0005】かかる不都合に対して、界磁コイルの冷却
を図るため、界磁コイルに空気を吹き付けたり、界磁コ
イルにヒートパイプを接触させたり、界磁コイルの近傍
に水を流したりして、コイルの熱を外部に逃がすことが
考えられるが、界磁コイルを固定子としているマグネッ
ト可動型リニアモータではともかく、界磁コイルを移動
子としているコイル可動型リニアモータに適用するのは
困難である。
【0006】一方、従来のコイル可動型リニアモータで
は、図10に示すように、界磁コイルを樹脂材に埋め込
んだ移動子本体101と、移動子本体101の一側部を
把持するアルミニウム製のカバー103を設け、このカ
バー103に、移動方向に沿って貫通する通風孔105
を穿け、通風孔105に送風管107を接続して、移動
子101の冷却を図っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カバー103
の通風孔105に空気を送風して移動子本体101を冷
却する従来技術では、界磁コイルは樹脂材に埋め込まれ
ているため、樹脂材が界磁コイルとカバー103との間
を断熱してしまい、カバー103に伝達される熱量が小
さく、カバー103の冷却を図れても界磁コイルの冷却
を効果的におこなうことができないという問題があっ
た。
【0008】そこで、本発明は、移動子に埋め込まれた
界磁コイルの冷却の向上を図ることができるコイル可動
型リニアモータ及びその移動子の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、N極及びS極の磁極を交互に直線状に配置した固定
子と、界磁コイルを設けた移動子とを備え、移動子は樹
脂材中に界磁コイルを埋め込んであるコイル可動型リニ
アモータにおいて、前記移動子は、樹脂材中に通風孔を
形成してあることを特徴とする。
【0010】この請求項1に記載の発明では、移動子に
は、樹脂材中に通風孔を形成しているので、通風孔に空
気を流通させることにより、界磁コイルの発熱による熱
を外部に排出する。従って、界磁コイルの熱を効果的に
排熱でき、熱によるリニアモータの推進力の低下を防止
できる。
【0011】しかも、移動子には樹脂材中に通風孔を形
成するだけであるから、構成が簡易である。
【0012】尚、移動子の一側部には、金属製のカバー
を設けてもよいし、設けなくてもよい。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、通風孔は、移動子の移動方向の一端面
の一側部から界磁コイルが配置された領域の周囲を通っ
て、前記一端面の他側部に戻る略コ字形状の連通孔であ
ることを特徴とする。
【0014】この請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明と同様な作用効果を奏すると共に、通風孔
は、界磁コイルを取り巻くように、界磁コイルの配置さ
れた領域の周囲に設けているので、界磁コイル全体の熱
を通風孔が受け易く、更に効果的に界磁コイルの冷却を
図ることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、諸求項2に記載
の発明において、通風孔は、移動子の一側部の横孔と他
側部の横孔とを連通する上下方向の縦孔を複数備えるこ
とを特徴とする。
【0016】この請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明と同様な作用効果を奏すると共に、通風孔
は、界磁コイルが配置された領域を横断する複数の縦孔
を設けているので、界磁コイルの領域に通風箇所が増え
ると共に通風孔の受熱面積も増えるので、更に界磁コイ
ルの冷却能力を高めることができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、通風孔は、移動子の一側部及び他側部
の少なくとも一方に設けてあり且つ移動子の移動方向に
沿う直線状の貫通孔であることを特徴とする。
【0018】この請求項4に記載の発明は、請求項1に
記載の発明と同様な作用効果を奏すると共に、通風孔を
直線状の貫通孔としているので、移動子の水平移動に伴
い、通風孔に空気が流れるので、空気供給手段が必要な
く、構成を簡易にできると共に製造コストも低減でき
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、通風孔内には、界磁コ
イルが露出されていることを特徴とする。
【0020】この請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏すると
共に、通風孔には、樹脂材に埋め込まれた界磁コイルが
露出されるので、界磁コイルの熱は、直接通風孔に放熱
され、空気を媒体にして排熱される。従って、界磁コイ
ルの熱の移動が樹脂材により低減されるのを防止でき、
界磁コイルの冷却能力を高めることができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明において、通風孔の断面形状を、
通風孔の近傍に位置する界磁コイル部分の配置に沿った
多角形形状としたことを特徴とする。
【0022】この請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏すると
共に、通風孔の断面を、通風孔の近傍にある界磁コイル
部分の配置形状に沿う多角形形状にしているので、界磁
コイルからの受熱面積を大きくでき、更に、界磁コイル
の冷却能力を高めることができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に
記載のコイル可動型リニアモータにおける移動子の製造
方法であって、界磁コイルの一端部及び他端部に曲げ部
が形成されており、界磁コイルの一部を重ねるようにし
て隣り合わせに配置し、隣り合う界磁コイルの曲げ部が
対峙する対峙空間を形成しており、対峙空間に保持棒を
挿通した後、型内に配置し、型内に樹脂材を注入してモ
ールド成形した後、保持棒を抜いて通風孔を形成したこ
とを特徴とする。
【0024】この請求項7に記載の発明は、界磁コイル
の一端及び他端に保持棒を配置して、モールド成形する
ことにより、容易に通風孔が形成できると共に、モール
ド成形時に型内に界磁コイルを保持棒に吊るすことによ
り、成形型内に界磁コイルを浮かせることができるの
で、界磁コイルの周囲に略均等に樹脂材を注入できる。
従って、界磁コイルの周囲における樹脂材の厚みを均等
にできると共に、界磁コイルが樹脂材から外に露出する
のを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明するが、まず、図1乃至図6を参照して、本発明の第
1実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に
かかるコイル可動型リニアモータの分解斜視図であり、
図2は移動子本体の斜視図であり、図3は図2に示す移
動子本体の正面図であり、図4は図2に示す移動子本体
の縦断面図であり、図5は移動子本体の製造工程を示す
図であり、図6は移動子本体の製造におけるモールド成
形工程を示す斜視図である。
【0026】本実施の形態にかかるコイル可動型リニア
モータ1は、固定子3と移動子5とから構成されてお
り、移動子5が固定子3に沿って直線状に移動可能に設
けられている。
【0027】固定子3は、断面略コ字形状のヨーク6の
内壁にN極及びS極の磁極が交互になるように、磁石7
を直線状に並べて配置している。この固定子3は、対峙
する磁石列9、11間に移動子5が直線状に移動する移
動空間13を形成している。
【0028】移動子5は、移動子本体15とカバー17
とを備えており、移動子本体15は樹脂材25中に界磁
コイル19が埋め込まれている(図4参照)。移動子本
体15は、図2に示すように、一側部27及び他側部2
9の巾が広く中間部31が平板状であり全体としてレー
ル形状をしている。
【0029】界磁コイル19は、図5の(a)に示すコ
イル単体19aを複数個隣り合わせに並べると共に隣り
合うコイル単体19aを重ねている。コイル単体19a
は、両端部に曲げ部21を形成しており、隣り合うコイ
ル単体19aの曲げ部21が互いに対峙空間を空けて対
峙している。
【0030】移動子本体15には、界磁コイル19の発
熱による熱を排出するための通風孔33が形成されてい
る。この通風孔33は、一側部の横孔35と、他側部の
横孔37と、一側部の横孔35と他側部の横孔37とを
連通する縦孔39とから構成されており、これらの一側
部の横孔35と他側部の横孔37と縦孔39とで界磁コ
イルの配置領域の周囲を囲んでいる。このように、通風
孔33が界磁コイル19の周囲全体を囲むことにより、
界磁コイル19で生じる熱を通風孔33が効果的に受け
ることができ、排熱効果を高めることができると共に、
界磁コイル19全体を効果的に冷却することができる。
【0031】通風孔33は、断面形状が円形であり、図
4に示すように、一側部の横孔35と他側部の横孔37
とは、界磁コイル19の曲げ部21に挟まれて位置して
おり、界磁コイルの曲げ部21から熱伝導を受け易い。
しかも、本実施の形態では、界磁コイル19の曲げ部2
1は、通風孔33内に露出しており、更に空気とコイル
とが直接接触するので伝熱効率に優れている。
【0032】一側部の横孔35と他側部の横孔37と
は、それぞれ移動子5の移動方向における一端面41に
開口されており、一側部の横孔35の開口には空気供給
管43が接続されて通風孔に空気が送られている。
【0033】次に、移動子5の製造方法を説明する。ま
ず、図5の(a)に示すコイル単体19aを複数個隣り
合わせに配置すると共に、各コイル単体19aを嵌合し
て界磁コイル19を形成する。コイル単体19aの両端
にある曲げ部21は、交互に空間を挟むように位置し、
曲げ部21、21間に対峙空間23を形成する。
【0034】続いて、図5の(b)に示すように、保持
棒45を対峙空間23に挿入して取り付け、図6に示す
ように、成形型47内に保持棒45付きの界磁コイル1
9を配置する。成形型47には、保持棒45の係止部4
9があり、成形型内に界磁コイル19が吊り下げられた
状態になり、型内面と界磁コイルとの間に樹脂注入空間
を形成する。
【0035】その後、成形型内に樹脂を注入し、樹脂が
固まったところで、成形型47を開くと共に保持棒45
を引き抜く。尚、図示していないが、図6において、縦
方向にも縦孔39用の棒部材を挿通しておき、樹脂が固
まったところで引き抜く。
【0036】これにより、図2に示すように、一側部の
横孔35、他側部の横孔37及び縦孔39が連通する略
コ字形状の通風孔33を形成した移動子本体15を得、
次に、移動子本体15にカバー17を取り付けて、移動
子5とする。
【0037】次に、本実施の形態の作用を説明する。コ
イル可動型リニアモータ1は、移動子5の界磁コイル1
9に通電すると磁界を形成して、固定子3の磁石7の磁
力の作用を受けて、移動空間13を直線方向に移動す
る。
【0038】移動子5には、空気供給管43から空気が
通風孔33に供給されており、界磁コイル19で発生し
た熱を排熱している。即ち、通風孔33では、一側部横
孔35、縦孔39、他側部の横孔37を通って、界磁コ
イル19の周囲を冷却空気が流れ、界磁コイル19で生
じた熱を通風孔33内の空気が受けて、熱交換された空
気を排気する。これにより、界磁コイル19の温度上昇
が抑制され、コイルの電気抵抗の上昇を防止できるの
で、熱による移動子5の推進力の低下を防止し、高い推
進力を維持することができる。
【0039】しかも、通風孔33では、界磁コイルが露
出されているので、界磁コイル19の熱を直接受けるこ
とができ、冷却能力に優れる。また、通風孔33は、界
磁コイル19の曲げ部21に囲まれているので受熱量が
大きく、この点でも冷却能力が高い。
【0040】以下に、本発明の他の実施の形態について
説明するが、以下に説明する他の実施の形態では上述し
た実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその部
分の詳細な説明を省略し、上述した実施の形態と異なる
点を主に説明する。
【0041】図7に示す第2実施の形態では、一側部の
横孔35と他側部の横孔37との間に複数の補助縦孔5
1を設けている点が異なる。この第2実施の形態では、
更に冷却能力を高めることができる。
【0042】図8に示す第3実施の形態では、一側部の
横孔35と他側部の横孔37とを連通させないでそれぞ
れ独立の貫通孔にすると共に、空気供給管を接続しない
構成としたものである。この第3実施の形態では、移動
子5が移動することにより、一側部の横孔35と他側部
の横孔37との空気の流れが生じて、排気することにな
る。従って、空気供給手段が不要であるから、構成が簡
易である。
【0043】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であ
る。
【0044】例えば、通風孔33は、円形に限らず、図
9に示すように、通風孔を囲む界磁コイルの配置にあわ
せて(a)に示すような五角形や(b)に示すような楕
円形として、受熱面積を大きくしてもよい。
【0045】更に、通風孔33は、並列に複数本形成す
るものであって良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、移動子
には、樹脂材中に通風孔を形成しているので、界磁コイ
ルの熱を効果的に排熱でき、熱によるリニアモータの推
進力の低下を防止できる。
【0047】移動子には、樹脂材中に通風孔を形成する
だけであるから、構成が簡易である。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様な効果を奏すると共に、通風孔は、
界磁コイルを取り巻くように設けているので、界磁コイ
ルの冷却能力を高めることができる。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明と同様な効果を奏すると共に、通風孔は界
磁コイルの領域に通風箇所が増えると共に通風孔の受熱
面積も増えるので、更に界磁コイルの冷却能力を高める
ことができる。
【0050】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様な効果を奏すると共に、通風孔を直
線状の貫通孔としているので、移動子の水平移動により
通風孔に空気を流すことができ、空気供給手段が必要な
く、構成を簡易にできると共に製造コストも低減でき
る。
【0051】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏すると共
に、通風孔には、樹脂材に埋め込まれた界磁コイルが露
出されるので、界磁コイルの冷却能力を高めることがで
きる。
【0052】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏すると共
に、通風孔の断面を界磁コイルの配置形状に沿う形状に
しているので、界磁コイルからの受熱面積を大きくで
き、更に、界磁コイルの冷却能力を高めることができ
る。
【0053】請求項7に記載の発明によれば、界磁コイ
ルの一端及び他端に保持棒を配置して、モールド成形す
ることにより、容易に通風孔が形成できると共に、モー
ルド成形時に型内に界磁コイルを保持棒に吊るすことに
より、界磁コイルの周囲における樹脂材の厚みを均等に
できると共に、界磁コイルが樹脂材から外に露出するの
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるコイル可動型リニ
アモータの分解斜視図である。
【図2】移動子本体の斜視図である。
【図3】図2に示す移動子本体の正面図である。
【図4】図2に示す移動子本体の縦断面図である。
【図5】移動子本体の製造工程を示す斜視図である。
【図6】移動子本体の製造におけるモールド成形工程を
示す斜視図である。
【図7】第2実施の形態にかかる移動子本体の斜視図で
ある。
【図8】第3実施の形態にかかる移動子本体の斜視図で
ある。
【図9】本実施の形態の変形例にかかる通風孔の断面図
である。
【図10】従来のコイル可動型リニアモータの分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 コイル可動型リニアモータ 3 固定子 5 移動子 7 磁石 15 移動子本体 19 界磁コイル 21 曲げ部 33 通風孔 31 軸 35 一側部の横孔 37 他側部の横孔 39 縦孔 45 保持棒 47 成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA12 BB01 BB15 CA02 CA05 CB01 CC14 CC19 CD21 EE10 FA01 FA16 5H615 AA01 BB01 PP02 SS44 TT26 5H641 BB06 BB18 GG03 GG05 GG07 GG11 GG12 HH02 HH06 JB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N極及びS極の磁極を交互に直線状に配
    置した固定子と、界磁コイルを設けた移動子とを備え、
    移動子は樹脂材中に界磁コイルを埋め込んであるコイル
    可動型リニアモータにおいて、 前記移動子は、樹脂材中に通風孔を形成してあることを
    特徴とするコイル可動型リニアモータ。
  2. 【請求項2】 通風孔は、移動子の移動方向の一端面の
    一側部から界磁コイルが配置された領域の周囲を通っ
    て、前記一端面の他側部に戻る略コ字形状の連通孔であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のコイル可動型リニ
    アモータ。
  3. 【請求項3】 通風孔は、移動子の一側部の横孔と他側
    部の横孔とを連通する上下方向の縦孔を複数備えること
    を特徴とする請求項2に記載のコイル可動型リニアモー
    夕。
  4. 【請求項4】 通風孔は、移動子の一側部及び他側部の
    少なくとも一方に設けてあり且つ移動子の移動方向に沿
    う直線状の貫通孔であることを特徴とする請求項1に記
    載のコイル可動型リニアモータ。
  5. 【請求項5】 通風孔内には、界磁コイルが露出されて
    いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    コイル可動型リニアモータ。
  6. 【請求項6】 通風孔の断面形状を、通風孔の近傍に位
    置する界磁コイル部分の配置に沿った多角形形状とした
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコイ
    ル可動型リニアモータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のコイル可動型リニ
    アモータにおける移動子の製造方法であって、界磁コイ
    ルの一端部及び他端部に曲げ部が形成されており、界磁
    コイルの一部を重ねるようにして隣り合わせに配置し、
    隣り合う界磁コイルの曲げ部が対峙する対峙空間を形成
    しており、対峙空間に保持棒を挿通した後、型内に配置
    し、型内に樹脂材を注入してモールド成形した後、保持
    棒を抜いて通風孔を形成したことを特徴とする移動子の
    製造方法。
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