JP2016171739A - リニアモータ、ステージ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リニアモータの漏洩磁場を低減する。【解決手段】固定子20は、複数の磁気回路30を可動子の可動方向(X軸方向)に連結して構成される。磁気回路30は、ヨーク22と、ヨーク22に固定される複数の界磁磁石24を備える。隣接する磁気回路30の連結部32には、連結部32を跨ぐようにしてヨーク22より透磁率が高い高透磁率部材40が設けられる。【選択図】図4
Description
本発明は、リニアモータに関する。
電気エネルギーを直線運動に変換するためにリニアモータが利用される。図1は、従来のリニアモータの斜視図である。図1に示すようにリニアモータ2rは、可動子10と固定子20rを備える。固定子20rは、可動子10を挟み込むように、対向配置された一対のヨーク(バックヨーク)22a,22bと、バックヨーク22a,22bそれぞれの内側側面S1a,S1bに、可動子10の可動方向(X軸方向)に沿って設けられた複数の界磁磁石24と、を備える。複数の界磁磁石24は、所定の磁極ピッチにしたがい、N極およびS極が交互に現れるように貼り付けられる。ヨーク22と界磁磁石24は、磁気回路を形成している。
図2(a)、(b)は、固定子20rを示す斜視図である。可動子の可動範囲が大きなリニアモータ2rでは、ヨーク22を長くする必要があるが、このような場合に、長尺のヨーク22を一体に構成することは、コストや加工精度の問題から難しく、したがって図2(a)に示すように、短尺のヨーク23を複数個製作し、図2(b)に示すようにそれらを連結することで、長尺のヨーク22を構成する場合が多い。
図3(a)、(b)は、ヨーク22の平面図である。図3(a)に示すように、短尺のヨーク23を連結して長尺のヨーク22を構成する場合、それらの連結部分25には、ヨーク23の製作ばらつきに起因する間隙(空気層)26が発生する。この間隙26は磁気抵抗が高い(したがって透磁率の低い)部分となる。
界磁磁石24が発生する磁束Φは、ヨーク22を通過して隣り合う界磁磁石24に流れ込む。ところがヨーク22が一体品ではなく連結構造を有する場合には、磁束Φが連結部分25の磁気抵抗の高い部分を乗り越えることができずに、磁束の一部ΦEXTが、ヨーク22の外側に漏洩する。あるいは図3(b)に示すように、ヨーク23の表面がメッキ処理される場合、メッキ27が磁気抵抗が高い部分となり、漏洩磁場の原因となる。
特許文献1には、ヨークの連結部分の形状を工夫することにより、漏洩磁場を低減する技術が開示される。
従来のリニアモータの漏れ磁束密度は数十mT程度であり、多くの用途では問題とならないが、電子線を使用した装置など、磁界が対象物に影響を及ぼす用途においては、漏洩磁場をより低いレベルまで低減することが望まれる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、漏洩磁場を低減したリニアモータの提供にある。
本発明のある態様は、リニアモータに関する。リニアモータは、可動子と、複数の磁気回路を可動子の可動方向に連結して構成される固定子と、を有する。磁気回路は、ヨークと、ヨークに固定される複数の界磁磁石を備える。隣接する磁気回路の連結部には、連結部を跨ぐようにしてヨークより透磁率が高い高透磁率部材が設けられる。
この態様によると、連結部に高透磁率部材を設けることで、連結部に生じる磁気抵抗が高い部分をバイパスするように磁気抵抗が低い経路が形成される。これにより、ヨークの外側に漏洩する磁束を低減することができる。
高透磁率部材は、その両端において、磁気回路の界磁磁石の少なくとも一部とオーバーラップしていてもよい。
これにより界磁磁石が発生する磁束を、高透磁率部材の内部に導くことができ、漏洩磁場を低減できる。
これにより界磁磁石が発生する磁束を、高透磁率部材の内部に導くことができ、漏洩磁場を低減できる。
高透磁率部材は、ヨークに埋め込まれてもよい。
これにより、高透磁率部材とヨークが接する面積を増大でき、したがってより多くの磁束を高透磁率部材の内部に導くことができる。
これにより、高透磁率部材とヨークが接する面積を増大でき、したがってより多くの磁束を高透磁率部材の内部に導くことができる。
高透磁率部材は、ヨークの表面に設けられてもよい。この場合、磁気回路の組み立てが容易になる。
ヨークは、可動子を可動方向と垂直な方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークを含んでもよい。複数の界磁磁石は、バックヨークの内側側面に設けられてもよい。バックヨークの端部側面には、高透磁率部材と嵌合する凹部が形成されてもよい。
ヨークは、可動子を可動方向と垂直な方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークを含んでもよい。複数の界磁磁石は、バックヨークの内側側面に設けられてもよい。高透磁率部材は、隣接するバックヨークの外側側面に設けられてもよい。
この場合、磁気回路の組み立てが容易になる。
この場合、磁気回路の組み立てが容易になる。
バックヨークの外側側面には溝が設けられ、高透磁率部材は、溝に埋め込まれてもよい。
これにより、バックヨークに高透磁率部材を組み付ける際の組み立て精度を高めることができ、またバックヨークと高透磁率部材を面位置とすることができ、漏洩磁場を低減できる。
これにより、バックヨークに高透磁率部材を組み付ける際の組み立て精度を高めることができ、またバックヨークと高透磁率部材を面位置とすることができ、漏洩磁場を低減できる。
高透磁率部材は、板状であってもよい。高透磁率部材は、棒状であってもよい。
本発明の別の態様は、ステージ装置に関する。ステージ装置は、上述のいずれかのリニアモータを備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、漏洩磁場を低減できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(第1の実施の形態)
図4(a)、(b)は、第1の実施の形態に係るリニアモータの固定子20を示す図である。この固定子20は、複数の磁気回路30を、可動子の可動方向(X軸方向)に連結して構成される。磁気回路30は、ヨーク22と、ヨーク22に固定される複数の界磁磁石24を備える。隣接する磁気回路30の連結部32には、連結部32を跨ぐようにしてヨーク22より透磁率が高い高透磁率部材40が設けられる。
図4(a)、(b)は、第1の実施の形態に係るリニアモータの固定子20を示す図である。この固定子20は、複数の磁気回路30を、可動子の可動方向(X軸方向)に連結して構成される。磁気回路30は、ヨーク22と、ヨーク22に固定される複数の界磁磁石24を備える。隣接する磁気回路30の連結部32には、連結部32を跨ぐようにしてヨーク22より透磁率が高い高透磁率部材40が設けられる。
本実施の形態において板状の高透磁率部材40は、ヨーク22に埋め込まれている。図5は、固定子20の組み立て図である。図5には、可動子を可動方向(X軸方向)と垂直な方向(Y方向)から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨーク22a、22bのうち、一方22aのみが示され、他方22bは省略される。界磁磁石24は、バックヨーク22aの内側側面S1aに設けられる。隣接する磁気回路30それぞれのバックヨーク22aは、その端部側面(接合面)S2a同士が接触する。バックヨーク22aの端部側面S2aには、高透磁率部材40と嵌合する凹部42が形成される。隣接する磁気回路30は、それぞれの凹部42に高透磁率部材40が嵌合した状態で連結される。バックヨーク22b側についても同様に構成される。
高透磁率部材40の材料は特に限定されず、ヨーク22の材料に応じて、ヨーク22より透磁率が高い材料を選択すればよい。ヨーク22としては、たとえば比透磁率μ/μ0=1000程度の鉄材(SS400)や低炭素鋼が用いられ、この場合、高透磁率部材40として、それより比透磁率(透磁率)の高い材料、たとえば、より純度の高い純鉄、パーマロイ(μ/μ0=8000,μ=1.0×10−2H/m)や鉄コバルト合金など選択すればよい。ヨーク22としてパーマロイが用いられる場合には、それより透磁率の高い材料、たとえば鉄コバルト合金や純度の高い純鉄を用いることができる。
以上が第1の実施の形態に係る固定子20の構成である。続いてその利点を説明する。
図6は、固定子20の平面図である。図6には、磁束Φが一点鎖線で示される。高透磁率部材40はヨーク22に比べて透磁率が大きいため、高透磁率部材40の内部を通過する磁束密度B1が、ヨーク22の内部を通過する磁束密度B2よりも大きくなる。言い換えれば、界磁磁石24が発生する磁束Φが、高透磁率部材40に集中する。これにより、図3に示す従来の構成ではヨーク23から外部に漏れ出ていた磁束Φを低減することができる。
図6は、固定子20の平面図である。図6には、磁束Φが一点鎖線で示される。高透磁率部材40はヨーク22に比べて透磁率が大きいため、高透磁率部材40の内部を通過する磁束密度B1が、ヨーク22の内部を通過する磁束密度B2よりも大きくなる。言い換えれば、界磁磁石24が発生する磁束Φが、高透磁率部材40に集中する。これにより、図3に示す従来の構成ではヨーク23から外部に漏れ出ていた磁束Φを低減することができる。
以上が第1の実施の形態に係る固定子20の利点、効果である。
この利点・効果を高めるためには、界磁磁石24が発生する磁束Φを高透磁率部材40の内部に有効に導くことが重要である。したがって高透磁率部材40の両端を、磁気回路30の界磁磁石24の少なくとも一部とオーバーラップさせることが望ましい。より好ましくは高透磁率部材40は、可動方向(X軸方向)に関して、界磁磁石24の幅Wの1/4以上、さらに好ましくは1/2以上にわたり、オーバーラップしていることが望ましい。つまり、オーバーラップ幅をWOLとするとき、
WOL≧W/2
であることが望ましい。
WOL≧W/2
であることが望ましい。
また高さ方向(Z方向)に関しても、高透磁率部材40は、界磁磁石24の少なくとも一部とオーバーラップさせることが望ましい。本実施の形態では、高透磁率部材40の高さhは、界磁磁石24の高さHより高くなっており、したがって高さ方向に関して、界磁磁石24の背面(ヨーク22との接触面)からの磁束はすべて、高透磁率部材40を通過するようになっている。
高透磁率部材40のサイズおよび界磁磁石24との配置関係をこのように定めることにより、漏洩磁場を好適に低減できる。
(第1変形例)
続いて第1の実施の形態に関連した変形例を説明する。図7(a)、(b)は、第1変形例に係る固定子20の斜視図である。この変形例では、高透磁率部材40の高さhが、界磁磁石24の高さHと実質的に等しい。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
続いて第1の実施の形態に関連した変形例を説明する。図7(a)、(b)は、第1変形例に係る固定子20の斜視図である。この変形例では、高透磁率部材40の高さhが、界磁磁石24の高さHと実質的に等しい。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
図8は、第2変形例に係る固定子20の斜視図である。この変形例において、高透磁率部材40は棒状である。バックヨーク22a,22bそれぞれの端部側面S2には、複数の複数の穴(凹部)46が設けられる。高透磁率部材40は、対応する穴46に挿入される。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図8は、第2変形例に係る固定子20の斜視図である。この変形例において、高透磁率部材40は棒状である。バックヨーク22a,22bそれぞれの端部側面S2には、複数の複数の穴(凹部)46が設けられる。高透磁率部材40は、対応する穴46に挿入される。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の変形例)
さらには高透磁率部材40の形状は、板状、棒状に限定されず、任意の形状とすることができる。また連結部ごとに設ける高透磁率部材40の個数も特に限定されない。
さらには高透磁率部材40の形状は、板状、棒状に限定されず、任意の形状とすることができる。また連結部ごとに設ける高透磁率部材40の個数も特に限定されない。
(第2の実施の形態)
図9(a)、(b)は、第2の実施の形態に係るリニアモータの固定子20を示す図である。第1の実施の形態では、高透磁率部材40がヨーク22に埋め込まれたのに対して、第2の実施の形態では、高透磁率部材50は、ヨーク22の表面に貼り付けられる。
図9(a)、(b)は、第2の実施の形態に係るリニアモータの固定子20を示す図である。第1の実施の形態では、高透磁率部材40がヨーク22に埋め込まれたのに対して、第2の実施の形態では、高透磁率部材50は、ヨーク22の表面に貼り付けられる。
具体的には高透磁率部材50は、バックヨーク22a、22bそれぞれの外側側面S3に設けられる。バックヨーク22a、22bそれぞれの外側側面S3の端部には溝44が設けられる。高透磁率部材50は、溝44に埋め込まれる。図9(b)に示すように、高透磁率部材50の表面は、バックヨーク22a(22b)の表面と段差無く面一とすることが好ましい。高透磁率部材50とバックヨーク22a(22b)の段差をなくすことにより、段差、すなわち不連続箇所からの漏洩磁場を低減できる。
第2の実施の形態によれば、磁気回路30の連結部において、ヨーク22の表面に透磁率の高い高透磁率部材50を設けたことにより、高透磁率部材50内部の磁束密度が高まり、相対的にヨーク22外部の磁束密度が低くなる。つまりヨーク22の表面から外側に漏れ出ようとする磁束を、高透磁率部材50の内部に引き込むことができ、漏洩磁場を低減できる。
また第2の実施の形態は、第1の実施の形態に比べて、固定子20の組み立てが容易であるという利点を有する。
(第3、第4変形例)
続いて第2の実施の形態に関連した変形例を説明する。図10(a)、(b)は、第3、第4変形例に係る固定子20の斜視図である。図10(a)の第3変形例では、高透磁率部材50の高さhが、界磁磁石24の高さHと実質的に等しい。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
続いて第2の実施の形態に関連した変形例を説明する。図10(a)、(b)は、第3、第4変形例に係る固定子20の斜視図である。図10(a)の第3変形例では、高透磁率部材50の高さhが、界磁磁石24の高さHと実質的に等しい。この変形例においても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図10(b)の第4変形例では、隣接する磁気回路30の連結部において、バックヨーク22a,22bの外側側面S3a,S3bおよびヨーク22の底面S4を覆うように、高透磁率部材50がコの字形状を有している。この変形例によれば、1つの連結部において使用される高透磁率部材50が1個で足りるため、組み立てがさらに容易となる。また、ヨーク22の底面からの漏洩磁場も低減できる。
(第5変形例)
図11は、第5変形例に係る固定子20の斜視図である。この固定子20は、第1高透磁率部材40と、第2高透磁率部材50を備える。第1高透磁率部材40は、第1の実施の形態で説明したように、ヨーク22の内部に埋め込まれる。第2高透磁率部材50は、第2の実施の形態で説明したように、ヨーク22の表面に設けられる。高透磁率部材40と50を併用することにより、漏洩磁場をさらに低減できる。
図11は、第5変形例に係る固定子20の斜視図である。この固定子20は、第1高透磁率部材40と、第2高透磁率部材50を備える。第1高透磁率部材40は、第1の実施の形態で説明したように、ヨーク22の内部に埋め込まれる。第2高透磁率部材50は、第2の実施の形態で説明したように、ヨーク22の表面に設けられる。高透磁率部材40と50を併用することにより、漏洩磁場をさらに低減できる。
(第6変形例)
図12(a)、(b)は、第6変形例に係る固定子20cの断面図である。上述した実施の形態あるいは変形例では、ひとつの磁気回路30のコの字型のヨーク22が1個の部品として構成されたものであった。これに対して第6変形例では、ヨーク22cは、複数の部分70,72を連結して構成される。それらの連結には、ネジ74などの機械的結合手段を用いてもよいし、接着剤を用いてもよい。
図12(a)、(b)は、第6変形例に係る固定子20cの断面図である。上述した実施の形態あるいは変形例では、ひとつの磁気回路30のコの字型のヨーク22が1個の部品として構成されたものであった。これに対して第6変形例では、ヨーク22cは、複数の部分70,72を連結して構成される。それらの連結には、ネジ74などの機械的結合手段を用いてもよいし、接着剤を用いてもよい。
たとえば複数の部分の一方70は、L字型の断面形状を有し、他方72は、I字型の断面形状を有してもよい。複数の部分70と72の接合面76には、接合面76を直交して跨ぐようにして、ヨーク22cより透磁率が高い高透磁率部材78が設けられる。高透磁率部材78は板状であってもよい。
図12(a)の変形例では、高透磁率部材78は、コの字型ヨーク22cの底部に貼付けられる。高透磁率部材78の長さLは、底部の長さl1よりも長い。I字型部分72には、高透磁率部材78と嵌合する凹部80が形成される。部分70と72は、凹部80に高透磁率部材78が嵌合した状態で連結される。凹部80の深さl2は、l1+l2≒Lとなるように定めてもよい。深さl2は、I字型部分72の厚みd1および強度、高透磁率部材78の厚みd2、強度等を考慮して定めればよい。
この変形例によれば、コの字型のヨーク22cを複数の部分に分割して設計したとしても、連結部分における漏れ磁束を低減することができ、一体型のコの字型ヨーク22に比べて遜色のない性能を実現できる。
図12(b)では、L字型部分70とI字型部分72の分割形態が異なっており、その他は同様である。
この変形例では、2個の部分70,72に分割したが、それらの形状は特に限定されない。たとえばコの字型ヨーク22cの底面中央にて、2個のL字型の部分に分割してもよい。あるいは3個以上の部分に分割してもよい。
また第6変形例では、高透磁率部材78を、ヨーク22cの部分70の底面に貼付けることとしたが、本発明はそれに限定されず、図9や図10に示すように溝44を形成し、溝44に、高透磁率部材78を埋め込んでもよい。
さらには高透磁率部材78の形状は、板状、棒状に限定されず、任意の形状とすることができる。また接合面76ごとに設ける高透磁率部材78の個数も特に限定されない。
第1あるいは第2の実施の形態および第1〜第5の変形例は、ひとつの長いヨークが、磁気回路ごとに、可動子の可動方向に複数の分割されていると把握することができる。したがって、本明細書全体から、以下の技術的思想が導かれる。
本発明のある態様は、可動子と固定子と、を有するリニアモータに関する。ヨークは、複数の部分に分割して構成されてもよい。ヨークは、複数の部分の接合面を直交して跨ぐように設けられ、ヨークの複数の部分より透磁率が高い高透磁率部材が設けられてもよい。
本発明のある態様は、可動子と固定子と、を有するリニアモータに関する。ヨークは、複数の部分に分割して構成されてもよい。ヨークは、複数の部分の接合面を直交して跨ぐように設けられ、ヨークの複数の部分より透磁率が高い高透磁率部材が設けられてもよい。
最後に、リニアモータ2の用途を説明する。図13は、実施の形態に係るリニアモータ2を用いたステージ装置100の平面図である。このステージ装置100はXYステージと称され、対象物をX方向、Y方向に位置決めする。
ステージ装置100は、主としてYステージ120と、Xステージ130と、定盤140と、を備える。Yステージ120は、一対のスライダ124と、一対のスライダ124の間に横架する横架材122と、を備える。横架材122の上には、Xステージ130をX方向に移動させるXリニアモータ2Xが設けられている。Xリニアモータ2Xは、横架材122に固定されX方向に延在する固定子20Yと、Xステージ130の下面に結合された可動子(コイル)10Yとを備える。かくしてXリニアモータ2Xの可動子10を制御することにより、Xステージ130がX方向に位置決めされる。
定盤140の両端には、一対のYリニアモータ2Yが設けられる。Yリニアモータ2Yはそれぞれ、可動子10および固定子20を備える。Yリニアモータ2Yの固定子20には、上述のスライダ124が固定される。Yリニアモータ2Yの可動子10を制御することによりYステージ120がY方向に位置決めされる。
以上がステージ装置100の構成である。実施の形態に係るリニアモータ2は、ステージ装置100のXリニアモータ2XあるいはYリニアモータ2Yに好適に用いることができる。ステージ装置100は、露光装置におけるウェハやガラス基板の位置決めに用いることができ、あるいは走査型電子顕微鏡(SEM)に使用されるアクチュエータなどにも利用可能である。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…リニアモータ、10…可動子、20…固定子、22…ヨーク、24…界磁磁石、30…磁気回路、40…高透磁率部材、42…凹部、44…溝、46…穴、50…高透磁率部材、S1…内側側面、S2…端部側面、S3…外側側面。
Claims (8)
- 可動子と、複数の磁気回路を前記可動子の可動方向に連結して構成される固定子と、を有するリニアモータであって、
前記磁気回路は、ヨークと、前記ヨークに固定される複数の界磁磁石を備え、
隣接する前記磁気回路の連結部には、前記連結部を跨ぐようにして前記ヨークより透磁率が高い高透磁率部材が設けられることを特徴とするリニアモータ。 - 前記高透磁率部材は、その両端において、前記磁気回路の界磁磁石の少なくとも一部とオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
- 前記高透磁率部材は、前記ヨークに埋め込まれることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
- 前記高透磁率部材は、前記ヨークの表面に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。
- 前記ヨークは、前記可動子を可動方向と垂直な方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークを含み、
前記複数の界磁磁石は、前記バックヨークの内側側面に設けられ、
前記バックヨークの端部側面には、前記高透磁率部材と嵌合する凹部が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。 - 前記ヨークは、前記可動子を可動方向と垂直な方向から挟み込むように対向して設けられた一対のバックヨークを含み、
前記複数の界磁磁石は、前記バックヨークの内側側面に設けられ、
前記高透磁率部材は、前記バックヨークの外側側面に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のリニアモータ。 - 前記バックヨークの外側側面には溝が設けられ、前記高透磁率部材は、前記溝に埋め込まれることを特徴とする請求項5に記載のリニアモータ。
- 請求項1から7のいずれかに記載のリニアモータを備えることを特徴とするステージ装置。
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